聖戦も終結して1日ということで、それでは反省会といきましょうか。精神不調も楽になってきて、まったく、身内他の言葉はいつも私の心をえぐり取る。しかも、それがすべて正論であり、言い返せないほどに自分のダメダメさ加減を突いてくるもんだから軽く死にたくなる。判ってはいるんだけど、私も未熟というかなんというか、修練が足りん。

まあ、昨日の日記にも書いたんですけど、夏コミ3日目のサークル参加は大敗しました。私の場合、一般参加の分と合わせればそう悪くはない結果だったんですけど、客観的に振り返ってみると、今回のサークル参加って成功する要素が限りなく低かったんですよね。これは帰宅後、身内や他の人間と話した結果、冷静な分析の元に出した答えなんですが、それを判りやすく噛み砕いた上で一言に纏めると、

魚売り場で野菜は売れない!

という感じです。さっぱり意味がわからないって? じゃあ、一つ一つ解説しておきましょうか。夏コミで私のサークルが出した本は委託本を合わせて計4冊、ヨスガノソラ本が1冊に、リリカルなのは本が1冊、ロックマンゼロ本が2冊という配分です。そして搬入数は正確な数は控えますけど1:3で、ヨスガ本よりなのは本とロクゼロ本が多かった。ヨスガ本はあくまで趣味で作った本なので、別に発行部数が少なかろうと問題ないのですが、問題は私が今回、ヨスガノソラでスペースを取ってしまったことにあります。
赤き閃光の英雄が一段落し、逆襲の救世主まで間が空いてしまった夏コミにおいて、私は現在進行形で大好きなヨスガノソラをメインにサークル参加申込を行いました。サークルカットもヨスガノソラを前面に打ち出していますし、どっからどうみても夏コミのシャリテクロワールはヨスガサークルとなっているでしょう。現に当選後も普通にヨスガ本を作っていますし、発行もしたので、その認識自体は間違っていません。
それでは具体的になにをどう失敗したのかというと、そもそもヨスガサークルでありながらメインとして売るものがなのは本とロクゼロ本だったことに問題があるんです。私がサークルカット等に嘘いつわりなく小説本と明記した関係で、シャリテクロワールはギャルゲ島の中でも小説本や記念本などがメインとなっている島に配置されました。通常、ヨスガサークルが固まっているところからも離れており、ハッキリ言ってこの島は極端なまでに趣味で同人やってますな島なので、大量部数を捌くのには適してません。けれど、ヨスガ本単体で考えるならば、確かにこの島で十分というか、実際にヨスガ本は完売寸前までいきました。元々、少部数の印刷でしたからね。

結果的に散々だったのは残りの3冊、なのは本とロクゼロ本なわけですが……これはむしろ、半分でも売れた方が凄いんじゃないかと思う。というのも、上記に野菜がどーの魚がうんたらと書いてますが、この3冊は魚売り場にある野菜だったんですよ。
分けが分からないという方のために解説すると、一つのスーパーがあったとして、そのスーパーには様々な売り場があり、野菜売り場、魚売り場、肉売り場などがある分けじゃないですか。そして、お客さんはその売り場を順々に、カゴを片手に商品を詰めていくわけですが……例えばです、野菜売り場で沢山野菜を買った後に、魚を買おうと思って魚売り場に移動しました。すると、そこで何故か魚売り場にもかかわらず野菜がいくつか置いてありました。彩りも鮮やかで、新鮮そうですが、既に野菜を大量にカゴに入れ、魚を目当てにその売り場に来た人たちは、そんな野菜を手に取るわけもありません。野菜は野菜売り場で買う物であって、魚売り場で買う物ではないのです。
では逆に、先に魚を買いに来た人たちなら、野菜をまだ買っていない人たちならばどうか、ということにもなりますが、今度はスーパーではなく商店街を例に出します。魚屋に魚を買いに行った人がいるとして、そこでどうしてか野菜が置いてあるのを目にします。中には興味本位で買っていく人もいますが、大半の人からすれば「野菜は後々八百屋で買うから良いよな」ということになり、やはり魚屋に置いてある野菜は買われることがありません。

コミケをスーパーや八百屋で考えると、今回の私は魚売り場に野菜を置いていた人であり、魚売り場で野菜を売ろうとしていた人なんです。常識的に考えて、売れるわけないじゃないですか。もっと言えば、その日は野菜だけを買いに来て、魚売り場には寄らなかったという人も沢山いるわけで、そうなれば魚売り場にある野菜の存在になんて気付くわけもないのです。
ヨスガ本は完売しなければ赤字といういつものパターンで、完売まで後2~3冊という成果を残せましたが、ヨスガ本が売れたのはある意味当然のことで、あれはヨスガサークルに置いてあるヨスガ本であり、小説島に置いてある小説本であって、魚売り場で売ってる魚なんです。前提段階から間違っていたということで、これはもう完全に私のミスです。魚より野菜の方を沢山売りたい時点で、私は野菜売り場に店を出すべきだった。不覚にも、それに気付いたのは終了後でした。身内他に指摘されて、冷静に敗因を分析した結果、戦略段階からすべてが無意味だったことを悟ったのです。そりゃそうだよね、戦略も、戦術も、戦場を理解していなかった時点で無効なんですよ。陸地で海戦をやろうとしていたようなもんなんだから。
いくら野菜を美味しく食べてもらうためのおまけを用意しても、魚売り場という時点で通用するわけもないんですよ。みんな欲しいのはドレッシングじゃなくて醤油と山葵なんだから。私はそれを理解していなかった。

まあ、結論からいうと部数持って行きすぎたよね。シャリテクロワールは弱小サークルなんだから、あれの半分で良かったと思う。それとヨスガ本の宣伝ばっかりしすぎた感がある。メインジャンルだから全面に出すのは当然としても、他のはなにもしないでも売れるんじゃないかと、そんな感じだったのかねぇ? 見通しと考え方の甘さが現れたわけですけど、それほど赤字決算でもないかな。要するに魚売り場から野菜売り場に移ればいいわけで、その移動さえ上手くできればまだ巻き返せる。冬コミでリベンジといきましょうか。

それにしても無料配布物が余ったのだけは計算外だった。冊子は捨てるにしてもペーパーは……私は持っていても仕方ないから、自宅通販やるらしいくろのさんに渡そうかしら。多分、処理としてはそれが一番正しい気がする。

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