第一報は昨日の夕方、私は本当に偶然知ったんだけど、突然の自体に言葉を失いました。昨日は朝にもディック・フランシスの訃報が届いたわけですけど、こういってはなんですが、それとは比較にならないほどの衝撃に襲われた感じです。偉大な、そう、偉大すぎる人がまた一人、逝ってしまわれた。
60年代から00年代にかけてまで、多くのSFを訳されてきた名翻訳者。70代になっても現役だったという事実は、素晴らしいものがあります。

近年も星雲賞を取るなどのご活躍ぶりだっただけにショックは大きいです。柴野拓美さんが先月でしたか、そう考えると去年から今年にかけて特に多いような気もしますが、00年代が終わったことで、一つの時代の節目を迎えているのかも知れませんね。
そして意外と近所にお住まいだったことにびっくりだよ、ほんと。
なんていうかこう、大元帥がお亡くなりになったのが一昨年だけど、偉大な人がどんどん空に逝ってしまいますね。直接的な面識は多分なかったはずだけど、SF大会などでお姿を拝見したことは幾度もあるので……大元帥とは違った意味で、偉大な人だった。年齢に見合わず元気な人だったし、卒寿まではと思っていたんですがね。職場は対応に追われています。創元社辺りが一番忙しいのかな。
柴野さんは日本SFの祖ともいうべき方で、矢野徹さんや野田大元帥と並ぶ、日本SF界にとって文句なしの偉人でしょう。昨年あたり一度危ないと言われて、危ないと思ったらピンピンしていて、なんてことの繰り返しだっただけに、衝撃とはまた違った気分を味わっています。

私も一応、SF畑に生きる人間であり、今年のSF大会には参加しようと思っていたのですが……もう、御姿を拝見することは無理なのですね。お葬式の方は出版関係及びSF作家クラブの面々が行くと思うけど、私は着いてっても邪魔に成るだけなので。若輩者の青二才だしね。直鉄的な面識もないし。
SFセミナーの内容にも少しばかり影響でるのかねぇ。うーん。

まあ、長く書いて良い話題でもないと思うからこのへんで。
柴野拓美さんのご冥福をお祈りします。