坂本真綾FCベントに参加してきました。東京はZepp Tokyoで三回公演ってことで、久しぶりの東京テレポート、パレットタウンです。最後に行ったのが、それこそ前回の真綾FCイベントとか言うレベルなので、ほぼ一年ぶりぐらい? いや、前回がいつだったか憶えてないけど。コミケ時期以外にも、りんかい線に乗ることってあるもんですね。

パレットタウン自体は、なんでしたっけ、借用地としての期限が切れるとかで来年で閉鎖、施設の撤去が行われるらしいですね。お台場の景観も大きく変わると言うことで色々話題になっているようですが、既に次の施設構想は進んでいるようで、パレットタウン内にあるトヨタのスペースには新しく開業する予定の施設のジオラマが飾ってありました。観覧車は残すみたいですけど、Zepp Tokyoはなくなってしまいそうですね。ライブハウスとしては日本最大収容人数、規模を誇るだけに勿体ないですけど、仕方ないと諦めしかないでしょう。
東京レジャーランドとか、昔はZepp Tokyoの待ち時間で良く利用したね。私ってどうしてか小さい子供、特に男の子に好かれて、居合わせた子供と何故か一緒にルーレットとかしてました。まあ、その男の子は「昨日からここにいるんだよねー」と、結構洒落にならないこと言ってたんだけど。親父さんはメタルゲームコーナーですけど、あそこのメタルゲームって金になるんですかね? 良く判らないけど、子供をゲーセンで一晩明けさすなよ……とか思ったり思わなかったり。凄い面白い少年だっただけに。当時は小学生低学年ぐらいだったけど、今は中高生ぐらいにはなってるのだろうか。良い子に育ってくれていれば嬉しいけど。
そういえば、横浜でもコスモワールドとか、その辺りの場所は市の保有する敷地ですから、市長も替わったことで早急な閉鎖が行われてしまうかも知れませんね。個人的には勘弁して欲しいけど、開国博が完全に失敗した現状を考えると……困ったものだ。基本的に暫定施設が多いから、借金次第では箱物を中心に潰される可能性があるんだよね。

想い出や感傷に浸るのはこれぐらいにして、私は2回目の公演に参加したんだけど、男女比としては6:4、かなり女性が多い印象を受けました。僅かに男性が多い気がするぐらいで、ほとんど差はなかったと思う。真綾も有名になったというか、渋谷のAXでイベントやっていた頃は渋谷の若者やギャルに「誰、それ?」とか言われてたのに、今日のパレットタウンを訪れた若い子たちは「坂本真綾のイベントじゃん!」と、結構一般にも認知されていた様子。まあ、その若い子たちがオタクないし腐女子だった可能性も、ギリギリあるとは思うんだけど、個人的にはオタクとかの方が真綾ファンには少ないイメージ。男女比もそうだけど、基本的にFMラジオの人だからFCへのお便りとかもAMラジオのそれとは質が違うんだよね。
開場時間から数分過ぎたぐらいに入場して、すぐにドリンクを引き替えたわけだけど、Zepp Tokyoは気前が良いから500円のドリンクコインでペットボトルを一本くれます。普通は紙コップなのにね。まあ、ペットボトルなんてコンビニで買えば150円、スーパーで買えば100円以下だから、安いかどうかと言えば悩みどころだけど。無難にバヤリースのオレンジを貰って、開演までの一時間を読書で潰す。なにか真綾に関連のある本でも読もうかと思って、ベッドという名の本棚を漁ったら、昨年道楽で買って放置していた「空の境界-未来福音-」を発掘。200ページもない同人誌に1800円とかアホかと思ったけど、意外に読めるんだよね。これといってグロくないし、奈須きのこの文章が上達してからの作品だから、それなりに読みやすくはなっている。静音やマナのキャラも、判りやすくて良い感じ。一発ものだから特に伏線なんて残されてないし、空の境界にしては読みやすかった。
昨日の日記で軽く触れたけど、奈須きのこや西尾維新なんてのは純粋な本読みにとっては読みにくい、典型的な中高生向けライトノベルでしかないんですよ。一応はエンターテイメント小説だけど、内容自体には大差なくて、結局は文章の雰囲気や独特さ、際だっているかに見える個性が若者を引きつけているだけ。年齢が上がるにつれて、批評家や読書家は読むことが出来ない、読むに耐えない作品になってくるんだけど、それをして年寄りには判らないと切り捨てるのは、若者側のおごり高ぶり。言ってしまえば、所詮は若者向けの、若者にしか相手にされない程度の物と言うことになるわけで、万人には通用しない作品でしかない。
でも、考え自体は間違ってないというか、結局その辺りの作家にとっての読者層、対象年齢が中高生というだけの話だから、大人は判らなくて当然なんですよ。読めなくて当たり前だし、それ自体は正しい。けれど、それに対する否定、これが判らないなんておかしいとか、この作品こそ文学だなんだという意見は宜しくないよね。君たち若い者にとってはそうなのかも知れないけど、それはどこまで行っても君たちの世界から抜け出すことが出来ないレベルでの存在でしかない、最低限理解して貰いたいところです。いつだったか奈須きのこを引き合いに出して、小説を書くということを私に語ってみようとしてみた小説家気取りの女がいましたけど、ああいうのが一番どうかと思う。いや、そいつにとっては奈須きのこが神であり、至高であるんだろうけど、私としては「あぁ、若いんだな」という失笑しかなかった。凄いところがあって、素晴らしいところも存在するんだろうけど、それがすべてでもなければ、それ以外に存在しないわけでもない。自分の中の一番が、どうして他人の一番でもあると思いこめるのか、何故他人の一番でないからといって、それが間違いだと言い切れてしまうのか。私には良く判らない。

全くイベントのこと書いてませんけど、読書も終えて16時に開演し、今回はFC会員から貰ったお便りを中心に曲目を選んだらしい。そういえばそんな企画やってましたね。忙しさのあまりすっかり忘れてましたけど。セットリストとかはもっと詳しいサイトやブログがやってくれると思うので省きますけど、なんというか坂本真綾のイベントは良いもんですね。基本的に声優のイベント、特にライブやコンサートって、サイリュウムとかピカピカと点いて、観客はほぼすべてがオールスタンディング、大半が跳んだり跳ねたり叫んだりと、非常に騒々しいものなんですけど、真綾のイベントに限ってそれはないです。
まず、誰も立ちません。向こうから言われない限り立たないし、基本的には座りです。次にサイリュウムなんて光りません。持ってきた人がいるかはともかく、今回は一つも見受けられませんでした。ウルトラオレンジ? なんですかそれ? というレベル。更にコールもありません。曲によって手拍子をするときもあるけど、基本的には静かに見てますし聴いてます。極めつけは、こんな感じであるからして跳んだり跳ねたりなんてまずあり得ないし、オタ芸なんてやった日には追い出されると思います。
跳んだり跳ねたり、オタ芸したり叫びながらコールしたり、ウルトラオレンジを振り回すことこそ声優ライブ、イベントの楽しみ方であり楽しみだとの考えを持っている人には絶対に合わないと思うけど、私はこういう雰囲気の方が好きです。疲れないしね。水樹、堀江、田村とはまるで違ったテンションで挑めるし、明らかに違う空間が出来上がっているのが素敵。単に私の趣味や好みに合ってるだけで、前述の三者のなにがいけないってわけでもないけどさ。

聴きたい曲は相変わらず聴けなかったけど、それはハガキを出さなかった私の失態だからどうでもいいとして、一から十まで楽しめた良いイベントでした。次は来年の武道館になるのかな? 誕生日に一夜限りの公演ってことですけど、あんまり会場の規模を大きくされても困るというか、大会場の向きの人じゃないから少し不安。まあ、記念すべき三十路の一日目ということで、想い出としてはこれ以上にないとは思うけど。
武道館といえば来週は堀江由衣の武道館ライブか……まだ先の話とはいえ、どちらが楽しめるかと言われれば、言うまでもないような気がする。期待の欠片もしていない辺り、私も純粋なファンではないですね。
どんなライブになることやら、私に未来視はないから予測もなにも出来ません。

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