春日野穹bot→URL:http://twitter.com/sora_k_bot
ヨスガノソラ コミックス1巻画像レビューページ
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/yosugacomic1.html

コンプエース版ヨスガノソラ、早くも第2話が掲載されました。1ヵ月なんてあっという間ですね。ヨスガノソラのためだけに680円は高いんじゃないかと、私のけちくさい性根が叫んでいますが、確かにヨスガ以外に読む物がない雑誌なんだよな……先月は、なのはが少し良いかなと思ったんだけど、前言撤回、あれはダメだ。
早く映像コンテンツを復活させないと、紙媒体とゲーム媒体だけで人気を維持するのは不可能なんだから。

穹の転校初日から始まる2話目ですが、歓声に対し愛想の欠片もない表情を浮かべてる。考えてみれば、原作では穹のクラスって描かれたことないんだよね。担任も判らないし、どんなクラスなのかまるで情報がない。穹の視点に切り替わることは原作でもあるけど、教室内ではないから少し新鮮だった。
扉絵は穹、瑛、渚さん、そして初登場となる委員長の体操服+スク水、プール掃除の絵です。穹がホースを、瑛と渚さんがデッキブラシを持っていますね。原作でもそういやこんなイベントがあったなぁ。登校シーンが省かれたので、既に亮平たちと穹は顔を合わせている設定。亮平は前回出会った美少女が穹であることを知り、テンションが上がってます。
プール掃除には穹も参加してるけど、奈緒との一件以来、機嫌が悪いままのようです。まあ、ここら辺は原作と同じだね。委員長とハルの絡みもあるけど、委員長がハルに惚の字だというのを判りやすく書いてます。亮平にもからかわれてるし。
デッキブラシでプールの底をスイスイ滑る瑛は、勢い余ってハルに衝突。前回に引き続きエロ要因として69体勢になります。当然、瑛が上でハルが下。掃除仕掛けの場所ですっ転んだもんだから、ハルの体操服が汚れてしまう。責任を感じた瑛は丁寧にも洗濯をするといい、成り行きでハルは瑛の家に行くこととなります。その過程は穹も見ていたんですが、瑛とまだ仲が良いわけでもないので、面白くなさそうにしています。
駄菓子屋の前で待ち合わせたハルと瑛……なんだけど、学校から一緒に下校すれば良かったんじゃないだろうか。わざわざ体操服持って後から出向くというのもなんか不自然。まあ、それは良いとしても、瑛は折角だからと駄菓子屋伊福部商店の店主、やひろを紹介します。ハルは瑛の姉なのかと問いますが、問われたやひろははぐらかし、

「あんまり余計な気は回すんじゃねーぞ」

と、一言だけ忠告します。事情を知らないハルは当然困惑するわけだけど、なるほど、最初は瑛ルートから始めるみたいです。初佳以外は対になってるシナリオだし、考えてみれば2つのシナリオで4人のヒロインを片付けることが出来るんだよね。コンプエースという雑誌的に、亮平が深く関わる初佳シナリオはやりそうにないし、前半を瑛&渚さんシナリオ、後半を奈緒&委員長&穹シナリオにするのかな。
やひろとの対面を終えたハルは瑛の言え、神社へと上がります。巫女姿の瑛を可愛いなと思いつつ、飼い猫というか居候猫の師匠にも会います。ハルは興味を持ちますが、師匠のほうはそうでもないらしい。瑛曰く、気難しい性格をしているらしい。
一人暮らしだという瑛に、ハルはどうしてなのかと尋ねます。言いたくなければ構わないというハルに、瑛は気にせず自身の生い立ちを話していく……わけだけど、いや、まあ、いいか、後で書こう。春日野医院で生まれたことや、母親に捨てられたこと、神社の神主だった天女目老人の養女になったことなどを話す瑛。天女目老人亡き後、やひろが保護者になってくれたことも明かします。町の人たちのおかげで、自分はここにいることが出来る。
そんな風に語る瑛に、ハルは尋ねます。一人は、寂しくないのかと。瑛は笑って答えます。全然、と。友達はいてくれるし、ハルくんだって両親がいないのに頑張ってるじゃないと言う瑛に、ハルは「僕には……穹がいるから」と、無意識に穹の名前を口にします。

「私には家族はいないけど、、みんながいてくれる。だから身近な人やこれからの出会い、それにこの家も大切にしてきたいんだ」

そんな風に自分の考えを口にする瑛に、ハルも共感を覚えます。瑛はハルが微笑を浮かべたことに安心し、学校でつらそうな顔していたから心配していたといいます。まあ、それは穹との喧嘩が原因なんですけど、見抜かれたことに驚くハル。すると瑛は、急に動揺したようにお茶を淹れに言ってしまいます。なんか、余裕の塊みたいな瑛には珍しいですね。照れくさかったのかな?
もしかして元気づけようとしてくれたんじゃ、と思うハルですが、結論が出るより早く、神社に新たな訪問客が。「お姉ちゃん?」と、呟きながら現れたのは渚さん。瑛がおらず、ハルがいることに驚いた彼女は、ハルをキツイ視線で一睨みすると、踵を返して退散してしまいます。なにがなんだかサッパリ判らないハルは、渚さんの呟いたお姉ちゃんという単語が引っかかるのでした。

帰宅したハルは、先帰っていた穹がお菓子を食い散らかしている現状に頭を抱え、穹の部屋に行きます。とはいえ中には入らず、ふすま越しに注意をするだけ。どうやら穹は真元にご飯を食べず、お菓子だけ食っている模様。
くたびれたハルは、改めて穹に先日の喧嘩の件を詫びますが、相変わらず理由は判っていません。教えて欲しいと頼みますが、穹は無言を貫き通します。

「僕ら兄妹なんだから」

ハルの言葉は、穹の微妙な感情を指摘します。対等な双子であるとは言っても、兄妹であることには違いないし、この時点でのハルがこのような認識をしていても、おかしくはないです。ないのですが、殊更口に出して言うべき事なのだろうか……ふむ。ハルにとって自分は兄妹でしかない、穹がそのように再認識すると共に、2話は終わります。


なんていうか、書きたいことは色々あるんだけど、作画とかその辺りよりも構成が微妙だと思った。エロゲのシナリオをそのまま再現するわけにもいかないから、ある程度は削らなきゃいけないんだけど、削る場所を尽く間違えているというか。
1話において引っ越しのシーンを削ったのもそうですが、ハルと穹の関係や、穹の可愛い部分、可愛げがあるところの大半が削られてしまっている印象を受けます。これじゃあ、穹が単なる愛想の悪い妹でしかない。ハルと学校に通うことにこっそり喜びを覚えてみたり、別々のクラスだと知ってあからさまに落胆してしまうシーンが軒並みカットなんですよ。始終イライラしているというか、穹の可愛らしさが欠片も出ていない。これは憂慮すべき事態です。誰が構成担当してるのかは知りませんが、軌道修正をするべきかと。1話の時点では下着姿とかに騙されましたけど、よくよく見るとあんまり穹が優遇されていない……原作側は原稿のチェックしていないんですかね。穹との日常パートを削ることで、ハルと穹の間にある険悪ムードが全然消えない。これじゃあ、仲が悪いみたいじゃないかー。
作画に関しては……確か、今回から背景のアシスタントさんが入るはずなんですけど、前回と比べて誌面が白い気がするのは何故だろう。師匠のトーンも一部張ってないところがあったし、穹の部屋に関しても間取りというかベッドの位置取りが違うような。いや、それは別にいいかな。大した問題じゃない。
あんまりベタ使いませんよね。時間的都合もあるんだろうけど、線だけで勝負している感じがする。まあ、トーン張るのも労力いるからねぇ。作画に関してはこれといって文句もないし、穹が可愛ければそれで良いんだけど……話の展開がなぁ、酷いとはいわないけど、宜しくないというか、穹が可愛くない話運びになっている気がしてならない。瑛シナリオが終わるまで穹とはずっとこんな感じとか嫌ですよ。穹のイメージが悪くなるじゃないですか。
瑛シナリオにはいるなら入るで、奈緒を強力排除してハルと穹の間にとりあえず平穏を取り戻させ、奈緒が再登場したらぶり返すようにするとか、いくらでもやりようはあるじゃないですか。まさか、喧嘩を引きずったままになるとは思わなかったので、意外というか心外でした。さっさと仲直りして欲しいものです。680円払う意味がなくなるので。

インターバルといいますか、ハルカナソラ感想の合間に漫画版の感想を書いてみました。ハルカナソラの残りは今書いているので、もう少しだけ待って下さい。さすがに穹シナリオは長いというか、書きたいことが沢山あり過ぎて困りますね。しかし、コンプエースは本当に読むマンガが少ないというか、エクリップスも終わっちゃうし。歌いながら終わるとかどこのマクロス。ヨスガノソラは……アンケートにでも少し書こうかな。今のままで行くのは、ちょっと厳しい気がするし。原作が好きだから読んでいるのが今の私なわけだけど、漫画も単体で楽しめるぐらいにはなって欲しいですね。期待しています。

コメント