丹下桜のRADIO・A・La・Modeが始まりました。「あなたのハートにときめきLOVE!」とか文化放送で言ってたのが13年ぐらい前だから、結構な年月が過ぎているはずだけど、感覚的にはそれほど懐かしいとは思わなかった。
感想を一言で言えば私はこのラジオを聴くために今日まで生きていたのか、という錯覚をしてしまうほどに素晴らしい、凄まじいラジオだった。

いつだったかの日記に、私は別に丹下桜は好きでも嫌いでもないみたいなことを書いていたけど、だったらファンじゃなかったのかと言われれば、自分自身どこがどうファンじゃないのか分からないといった感じで、なんだか文章が複雑化してきます。
90年代まで記憶を遡らせてみると、確かに私は丹下桜が出演する作品をすべてチェックしていたし、トラチョコだのもっと!ときめきメモリアルといったラジオも聴いていたし、さらにはイベント等にも足しげく通っていたわけだけど……なんだろう、自分が明確にファンであった実感がわかないというか、あの当時はBeeメイツだったからな私。マリ姉ファンやっていたせいか、他の声優への思い入れが少ないのかな。でも、声優行を休業してからも結構ライブとか行ったんだよなぁ。途中で付いていけなくなって止めちゃったけど。
私としては丹下桜が丹下桜として復帰したことに軽い驚きを覚えているというか、やっぱり人は結婚すると明るくなるんですね。某商業作家と話していたとき、某週刊漫画家の作風の変化は結婚したからだという結論に行きあたって、やっぱり結婚は人生におけるステータスとなり得るのかもしれない。昔は丹下桜時代のことを口にするのも禁句だった時期があるというのに、これは大変な変化だと思う。
まあ、当時は本当に色々あったというか、タブー中のタブーだったから、うっかり酒に酔ったどこぞの職業オタクが漏らそうとした以外に、丹下桜休業、当時は引退扱いでしたか、その話題に触れる業界人もいなくて、それを考えると今の状態は奇跡ですね。

久々のフリーパーソナリティ、しかも冠番組ということで、私もリアルタイムで聴くべくパソコンの前で待機。なにせ再放送というかリピート放送がないみたいだったから、聴き逃したら洒落にならない。
始まったラジオは本当に気持ちがいいというか、気分がよくなる具合のもので、声に衰えというものを全く感じなかった。本人は10年ぶりの活動再開であるから、あらゆる現場で浦島太郎気分を味わっていると言っていましたが、聴き手としてはブランクを感じさせないトークや進行だったと思う。ただ、投稿されてくるお便りがメールだったことに新鮮さを覚えているというのは、やはり時代の流れなんだなと。なにせ、あの閣下の番組でさえメール投稿がありになったみたいですし、ネットラジオの場合は大半がメールのみでしょ? FAXも少ないだろうし、そういや水瀬さんちがメールのみの受付だったときは驚いたなぁ、あそこからメールによる投稿というのを強く認識づけられた気がする。
しかし、この新番組は良いなぁ。忘れかけていた投稿リスナー魂というか、はがき職人根性に火がついた気がする。私自身ラジオ好きってのもあるけど、30分があっという間に過ぎ去っていった。長らく忘れていた感覚というか、面白いラジオってのは時が経つのも忘れてしまうぐらいなんだよ。よく言うでしょ、面白くないことほど時間が経つのが遅く感じるって。それと同じです。

ただ、あれだね、投稿したいなと思ってはいるんだけど……凄い緊張する。ここ数日まともな文章を書いていなかったからとか、そういうんじゃなくて、とにかく緊張する。採用されるとかされないとか、そういうの一切抜きにして緊張してる自分がいる。心臓とかバクバク言ってんの。握手会に参加すると気だってここまでハイなテンションにはならないってのに、私も相当ひどいですね。
これじゃまるで……いや、ここから先はやめておこう。酷いというレベルじゃ済まなくなってくる。
なんていうか、本当に生きててよかった。いつもラジオ番組について書くときはコーナーとか事細かに紹介するんだけど、うん、今度でいいや。今はただこの幸せな気持ちを大事にしたい。私も結局は世代なんだよなぁ、ファンだとかファンじゃないとか、そういうのはどうでもいいんだよ。好きな声優がラジオやってて、それを聞くことに理由なんていらないのさ。
とりあえずメール出そう。読まれるとか読まれないとか、そういうのどうでもいいから。

面白いことってさ、ちょっと角度や視線を変えればいくらでも転がってるんだね。そういうことを実感できたというか、仕事なんかも忙しくなればなるほど面白くなってくる。生の充実感にも、色々あるもんだ。

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