親友に預けていたロックマンゼロ2-逆襲の救世主-の初稿が戻ってきました。預けていたというか、校正を頼んでいたんですけどね、身内との仲がほぼ断絶状態だったから、他に頼める人もいなくて。
身内は漢字に小うるさい奴だから、主に漢字の表現や使い方、誤字脱字を鬼のように修正してきて、いつも原稿は真っ赤になっていました。
けど、今回はなにせ身内じゃなくて親友だし、そんなに赤くもなってこないだろうと思ってきたんですが……ハルカナソラPOPがダメだったことを報告したとき、彼からの返信メールに書いてあった何気ない一言。
「まあ元気出せ、明日には赤がたくさん入った原稿が届くから(」゚□゚)」
親友よ、そういや君も結構容赦ない人だったね。

結論から言うと、容赦ないというレベルを超えていました。マジで情け容赦ない校正をされて戻ってきた。1ページに一箇所は必ず校正箇所があるほどで、文章表現等についてもじゃんじゃん指摘してくれと言ったばかりに、それはもう凄い数の指摘が成されているという。
甘い部分とか、散見している矛盾点とか、お前どんだけ読み込んでるんだよと言わんばかりですよ。特に一章における記述と、七章における記述からなる矛盾点を指摘されてて、かなり焦った。どんだけ私が適当に書いているのか、完全に見透かされてますねw
矛盾点の大半は修正済なんですが、一つだけどうしても修正できそうにないのがあって、これはどうしようかなぁ。言われてみてはじめて気付いたというか、よく読んでみると確かに書いてない。言ってない。なにをどう思い込んでいたのか、これは手痛い間違いだ。
後、ナンバーズの人数計算についてもかなり混乱してる部分がある。単純に生きているのと死んでいるの、そして逃亡したのを考えてたんだけど、そういや前作で精神崩壊した人もいましたね。存在自体を抹消していたというより、存在自体を忘れていたという体たらく。あの人、今なにしてるんでしょうね? なまじ、意味もなく生かしてしまったもんだから、特に設定とか考えてなかった。親友に指摘されてはじめて思い出しましたよ、いましたね、そんな人も。

親友は同門の出で、私とは師匠が同じ学友です。ハッキリ言うとその文章力は私を凌駕しています。私は単なる技術力だけの男ですが、彼に関しては確かな才能があると思う。天才ではないにしろ、才能と技術力のバランスが絶妙で、私とはレベルが違いすぎる。
今回の校正に際して、彼は矛盾のある箇所や文章表現のおかしい部分に「例文」として、替えの文章を書いてきたんですが、これが見事な文章なんですよ! なんで俺は最初からこんな風に文が書けないんだってぐらい見事だった。
これだけの才と実力を持った男が、執筆活動をしていないというのは勿体なすぎる。仕事が忙しいというのはわかるけど、本気を出せば私など足下にも及ばないのだから……なんか言ってて悲しくなってきたな。同門とはいえ、彼と私では書くジャンルや執筆スタイルが違うからなぁ。同期の連中で私より文章が上手い奴なんていくらでもいたけど、結局生き残ったのは私と彼だけなんだよね。だからこうして、多少口はばったいことが言えるわけだ。
しかしまあ、彼に文章をチェックして貰ったのはかなり久しぶりなんだけど、その能力が少しも衰えていないことに安堵すると同時に、凄まじい敗北感を味わった。だって、チェックして貰った箇所のほとんどに反論しようがないんだもんw そこまで差はないと信じてるんだけど、まともな勝負ではやっぱり勝てる気がしないわ。作品対決なんてした日にはどうなることか。
まさか、身内より容赦ない赤が入ってくるとは思わなかった……

なにはともあれ校正原稿が戻ってきたいうことは、その部分を修正しなくてはいけません。1ヵ月掛からずして原稿戻してきてくれたから、なんとか今月には入稿できるかも知れない。これから口絵の文字入れとか、カバーの組み立てとか、よく考えたらすること山のようにあるんだけど、これだけ周囲が私や作品のために頑張ってくれたのだから、今度は私がそれに応えなくてはいけない。
早速作業に取りかかろう! と、意気込んだのは良いけれど明日は予定があるんだよね。愚かしいことに少し見栄を張ってしまいまして、エロゲが4~5本買える金を注ぎ込んで、ちょっとした散財をします。まあ、早めに終わらせて、さっさと帰宅しよう。逆襲の救世主はもう年内に完結させればいいやと開き直りつつあるので、まずは同人関係を片付けないと。ほんとやることが多すぎて、少ない休みの中、これをどう処理していくか悩みまくっています。

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