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そんなわけで早売りしたコミックスのレビューを開始します。各話のレビューに付いては掲載時のものでも見てください。特に振り返ったりはしません。尚、掲載時の絵と比較した画像レビューに関しては、
ヨスガノソラ コミックス1巻画像レビューページ
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/yosugacomic1.html

こちらの方をご覧下さい。

第1話「はじまりのとき」
URL:http://60741.diarynote.jp/200908271601097904/
第2話「すれ違いの2人」
URL:http://60741.diarynote.jp/200909302326154560/
第3話「守るべきもの」
URL:http://60741.diarynote.jp/200910272319105845/
第4話「それぞれのカタチ」
URL:http://60741.diarynote.jp/200911291640488601/
第5話「お祭りでハッピー!?」
URL:http://60741.diarynote.jp/201001021507283295/
第6話「心の声」
URL:http://60741.diarynote.jp/201001280026199135/


以上の6話が1巻には収録されています。

さて、まずコミックス表紙を開いて飛び込んでくるのはカラーページです。ヨスガノソラは1話掲載時に巻中カラーだったこともあり、コミックスに収録されるかは不安だったのですが、版型が大きいこともあってか普通に収録されました。制服を注文するために穹の3サイズをハルが計っているシーンで、そこはかとないエロが漂っています。
そしてヒロイン+ハルが一緒にいる、キービジュアル的カラー表紙。居るのは穹は当然として、瑛と渚さん、それに奈緒の4人だけ。原作で攻略対象であるダメイドこと初佳は登場しませんし、委員長ですら影も形もないという。
詳しくは比較ページにも書いてあるんですが、結構修正が多いです。凄く目立つってわけじゃなく、細かい部分ばかりなんですけど、すべてを比較すると膨大な量になるんじゃないかな? 主に髪のトーンとか、真っ白だった背景など、そういったところの加筆が多いんだけど、面白いところでは穹のアホ毛や瑛の触覚など、そういうのが一つ一つ丁寧に加筆されているのが印象的です。
次に着目すべきは呼称で、これは7話からは本誌の方でもほぼ同じ状態なんですが、連載初期のコミカライズ版は何故か「穹」のことを「ソラ」と表記したり、「悠」のことを「ハルカ」と表記していました。てっきり出版社ごとの規定でこの漢字が使えないのかと思っていたんですが、コミックスでは普通に漢字へ修正されていました。あるいは少年誌上では使えなくて、コミックスでは使えるとかそんな感じなんでしょうか? いや、7話からは本誌も表記を改めているわけだから、となれば原作を順守し始めた、ということでいいのかな。
他にも例えば瑛がハルを呼ぶ際の「ハルくん」という呼び方が、原作と同じ「ハル君」に直されていたり、奈緒がハルを呼ぶ際の「ハルちゃん」「はるちゃんに」なっていたりと、比べてみると台詞レベルでの修正も結構ありました。

コミックスで修正を期待していた箇所は大きく分けて3つほどあるんですが、その内の1つに、穹の両親への呼称がありました。これは掲載時に触れましたし、他所でも触れられることが多かったので覚えている方も少なからずいるとは思いますが、第3話「守るべきもの」の回想シーンで、両親の葬儀後に泣いていた穹が「お父さん…お母さん……」と呟くシーンがあります。ヨスガノソラをやったことがある人は違和感に気づくと思いますが、そう、穹は両親のことは「パパ、ママ」と呼ぶのです。この辺りのミスは誰が勉強不足だったのかは分かりませんが、こういった呼称を間違えるとキャラの雰囲気を崩しかねないから、コミックスでの修正が期待されており、それが叶ってちゃんと「パパ…ママ……」という呼称に直されていました。
次にこれは個人的な部類にはいるんですが、第4話「それぞれカタチ」で、穹が一人で料理を作ります。調理シーンは描かれませんが、瑛に教えてもらったという腕前で、見事ハルのために夕飯を用意します。しかし、本編掲載時には穹がなにを作ったのか、絵を見てもさっぱりだった。
これはコミックスでの修正で、穹の手料理をしっかり見せてもらいたいぜと思い、期待通り修正もされたんですが……うん、修正されたのになにを作ったのかがよく分からないという。掲載時にも思ったことだけど、これ、主食はどれなんだろう。修正されて若干見やすくなったのに、却って謎は深まるばかりだ。

そして最後に、これは一番重要な修正箇所であり、ここを修正しないことにはなんの意味もないと勝手に思っていたところがあるんですが……正直、うん、ハッキリ書いてしまうと失望に近い感想を覚えた。まさか、このシーンが一切修正されないなんて。具体的にどのシーンかを書きますが、ちょっと説明が長くなります。
第5話「お祭りでハッピー!?」のラストで穹は体調を崩し、第6話「心の声」の最初で家に帰ります。お祭りに参加していたということもあって穹は浴衣を着て、髪型はツインテールだったんですが、体調不良で帰宅したわけですから当然着替える必要があります。そしてベッドで寝る以上、着るものといえば原作でもお馴染みの寝間着以外にないでしょう。
にもかかわらず! 本編掲載時に穹は何故か私服でベッドに入っていた。コミックスの表紙でも着ている、いつもの白いアレですね。しかも、御丁寧にも髪型までリボンで結び直している始末。体調不良で寝ようという人間が、なんだって髪型変えて洋服に着替えているんでしょうか? 普通は髪を解いて寝間着に着替え、そしてベッドでスヤスヤ眠るもんでしょう。現に穹の寝間着は原作、といってもハルカナソラですが、こちらに登場するものなので資料としては存在しています。
掲載時は、「まあ、水風天はハルカナソラをもらっていないそうだし、きっと資料不足だったんだろう。とはいえ、誰が見てもおかしい絵面だし、コミックスでは絶対修正されているに違いない」と思っていた私ですが……

一欠片も修正されてねぇっ!?

穹はリボンを結び直して私服で寝ているままだし、そもそも第6話はあまり修正がなされていないように見えます。精々、穹のアホ毛が追加されているぐらいで、一番重要な箇所にはまったくの手付かずでした。これは残念でならないというか、スケジュール厳しかったんですかねぇ? 直すとすれば全修正の描き直しですし、さすがに時間が足りなかったのか。
描き下ろしはページは水風天による見開きと、橋本タカシによる一枚絵がありましたけど、水風天は委員長を含めたヒロイン5人で、場所は瑛の神社でしょうか? 瑛が穹にじゃれついています。一方、橋本タカシの描き下ろしも瑛であり、印象としては先日のドリパで販売されたテレカの絵柄に近いものを感じます。もしかしてテレカ案の流用だったり……いや、さすがにそれはないか。失礼だな、うん。

特典情報は昨日の日記に記載したとおりで、アニメ化の件に関しては、しばらく情報収集に努めようかと思います。まあ、現状唯一のファンサイトを謳っている私ですが、アニメ化するとなればそんな偉そうなことも言っていられないでしょうから、今のうちから自分にできることをしっかりやっていこうと思います。

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