ヨスガノソラ - 奥木染旅行紀 - その2
ヨスガノソラ - 奥木染旅行紀 - その2
ヨスガノソラ - 奥木染旅行紀 - その2
奥木染旅行も2日目ということで、朝の8時前に目覚ましで起きました。寝慣れないベッドだったせいか身体が少し固かったけど、寝覚めが悪いというほどでもなくて、すぐに起きが上がってカーテンを開ける。本日も快晴、雲ひとつない空が広がっていた。向かいの部屋に泊まっている親友からメールが来て、あっちもどうやら起きたらしい。着替とか手早く身支度を整えて朝食へ。一応、バイキングとのことだったけど大したメニューが置いてあるわけでもなく、牛乳やオレンジジュース、パンなども空だったから納豆を摘まんでいました。ホテルの朝食って結構好きなんだけど、所詮はビジネスホテルですね。別に期待していたわけじゃなかったけど、まあ、食わないよりはマシかなと、そんなところでした。

朝食を食べた後はチェックアウトまで時間があったこともあり周辺を車で回ることに。しかし、行こうと思っていた神社が比較的入り組んだところにあり、これはさっさとチェックアウトしてゆっくり観て回ったほうが無難だという結論に達してホテルにとんぼ返り。荷物を整え、レンタルPCを返却して一夜の宿に別れを告げる。それほど悪くもなかったけど、ここが良かったというほどでもなかったから、次来ることがあるなら別の宿をとるかも知れないね。
ただ、足利って町にはそんなに良いホテルがあるわけでもないから、自然と選択肢は狭まってしまうんだけどね。というか、次も泊りがけで来るとは限らないか。日帰りってこともあるし。
ホテルを後にして、聖地へ向かう前に少し寄り道。織姫神社というところへ行きました。前日市街を走行中に偶然看板が目に入って、名前の綺麗さから惹かれるものがありまして。決して、叉依姫神社に似てるなとか、依媛奈緒を思い出すなとか、そんな理由ではありません。
樺崎八幡宮と違って山の上にあり、車で向かうにも少しだけ時間がかかりました。親友の運転は見事なものだったけど、やっぱり普通車で急斜面を登るのはちょっと怖いものがあるね。神社に隣接して織姫公園なるものもあったんだけど、更に上まで登らないといけないとのことだったので、とりあえずは神社へ。特になんかの聖地というわけではないし、普通に参拝して、本殿や地上の景色などを撮影して帰るつもりでした。着いた時間が早かったため、まだ社務所も開くか開かないかという感じでしたが、社務所が開いてなかろうと参拝は出来るということで、樺崎八幡宮の5倍は立派であろう本殿でお参り。画像もアップしてますが、境内の雰囲気的にはこっちの方がヨスガっぽいかも知れないね。
周囲の景色も撮影して、他にもなにかないかなと思っていたところに、2枚目にアップした画像のポスターを発見してしまいました。オタクの性か、このどこかで見たことがある絵柄のポスターに吸い寄せられてみると、なんとあのリリカルなのはシリーズでお馴染みのアニメーター、奥田泰弘がキャラデザをやっているらしい。そりゃ、絵柄を知っているわけだと納得しながら、QRコードがあったので携帯サイトに飛んでみることに。これといって大した情報はなかったけど、一応は足利の町おこしキャラクターらしい。画像を見てもらえれば分かると思うけど、町おこしキャラにしてはよく出来ていて、さすがプロのアニメーターがデザインしただけのことはあります。
らき☆すたの成功からオタク文化使っての町おこしは各所がやるようになったけど、まさか、寺社仏閣そのものを擬人化して萌えキャラ化するとは思わなかった。しかも、デザインを頼んだのが漫画家やイラストレーターじゃなくてアニメーターってのも凄いと思う。帰宅後、チャットでこの画像を仲間内に見せたんですが、友人は都築真紀ではなく奥田泰弘へ頼みに行ったことへ素直に感心しており、他の人も意外としっかりしたキャラであることに驚いていました。私にしてもそうで、どうしてこんな可愛いキャラのことを今まで知らなかったんだろうと、自分の情報不足を少し反省。もう、ヨスガノソラなんてどうでもいいから、この娘たちを盛り上げていけばいいよ。ていうか、ヨスガは作品的に町おこしとかに向いてないから。
意外に面白いものを見たと思いながら、帰ろうとしていたところに三毛猫と遭遇。私は動物を触ることが出来ないので親友があやしていたけど、かなり人馴れをした猫だった。三毛猫というとヨスガノソラに出てくる猫の師匠を思い出すけど、こいつが登場したことによってますますこっちの方がヨスガっぽいなぁとか感じてしまった。

織姫神社を出た後は、公園まで登って少し散歩を。高いところのなのにご老人が意外に多くて、私と親友がへばっている坂道をスイスイと登って行くのね。地元の人か、それとも観光客かは分からないけど、少しぐらいは運動したほうがいいなと互いに肩を竦めてしまった。山の頂上まで登っている余裕はなかったから、車に戻ってそのまま一路聖地へと。昨日撮り逃した写真や、もう一度鎌崎八幡宮へと参拝して本当の意味で奥木染と別れを告げる。午前中に行ったため、田畑では農作業をしている人が散見していたけど、やっぱりこんなところへ来る人は珍しいのか、少し訝しげな顔をしていた。昨日もそうだったけど、我々以外にそっち目的で訪れている人もいたようだしね。頼むから、痛車とかでこういう所に来ないでほしいんだけど、あの感じだと無理かもなぁ。
聖地巡礼もしたしそのまま解散かと思いきや、折角なので宇都宮の方へ足を伸ばしてみることに。ほら、あの辺りって餃子が美味しいっていうじゃない。車好きの親友は日光に行きたがってたんだけど、さすがに遠いし、いろは坂を登れるほどタフな身体はしてないと思ったので、宇都宮で餃子でも食べようということで落ち着いた。まあ、猿と格闘して勝てるようになったら日光行くのもいいかも知れないね。
宇都宮行く前に、せめて足利土産でも買っていこうかと観光協会へ。太平記念館という場所で、駐車場やレンタルサイクリング、土産物屋などが充実していました。とりあえず車を止めて、土産物を覗いてみたんだけど、なんかしっくり来るものがない。羊羹とかばかりで、そういうのがあまり好きではない私の食指に触れませんでした。仕方ないので適当に購入して、周辺にある観光地のパンフレット等を貰うことに。なにかを書くには、まずはその土地のことを知らないといけませんし、貰っておいても損にはならないだろうと思ってさ。私が行った寺社仏閣以外にも見て回る場所は結構あって、次の機会があるならそうところにも行けたらいいなと、そんなふうに感じました。
足利から宇都宮までは車で2時間弱、車内でアニソンCDを流しながら、ほとんど一本道の道路を突き進んでいきます。田舎におけるセブンイレブンとマクドナルドの需要の多さに驚いたけど、何キロ置きにあるんだよってぐらい数があった気がする。当然、昼飯を食いに行くわけだから寄りはしませんでしたけど、初めて走る道というのはそれだけで物珍しさに溢れていますね。肉の万世を発見したときは驚いたけど、あれが佐野インター店らしい。秋葉原や神田の万世にすら入ったことがない私としては、こんなことにもあるもんなんだなぁと何故だか感心してしった。機会があれば、秋葉の万世にでも行きたいものです。

到着した宇都宮ですが、事前に調べていた情報で一番美味しいとされる餃子屋に向かったんですが、パーキングへ車を入れる前から長蛇の列。こりゃ、2時間では済みそうもないなと思いながら、所要のため近くのPARCOへ。紀伊國屋書店へ寄って本を買います。戻ってみても途切れることのない列、仕方ないから別の店にしようとネットで調べたもう一つの有名店を探します。けど、これがなかなか見つからないんだな。お互いに宇都宮は初めてですし、土地勘がないもんだから迷いまくり。いつの間にかアーケード街であるオリオン通りに入ってしまったり、私がその中にあるカードゲーム屋に誘い込まれてしまったりと、店探しは難航しました。親友の携帯についているGPS機能も使ってみたんだけど、雲が出ていたせいか現在地が特定できないとか言われる始末。仕方ないから私が旧式携帯で地図を出して、周辺の建物からなんとか店を割り出すことができました。
店名を言っていいのか分からないので羽つき餃子が有名な店とだけ書いておきますが、外見も中身も普通の小汚い中華料理屋ですね。まあ、こういう店ほど美味いものを出すってのは分かってるんだけど、餃子専門店というわけでもないらしく、坦々麺とかも名物らしい。チャーハンぐらい食べようかと思ったものの、メニューを見る限り半チャーハンが発見できなかったので、無難に焼き餃子3人前とライスを頼んだ。餃子を分けあい、言うだけあってこれが美味しいのよ。手堅いというか、パクパク食べれちゃう。時刻は15時前だったと思うけど、もう店を閉めるという声を聞いて少し意外に思った。餃子の街の名店だし、日曜日なんてのは稼ぎどきだと思うんだけど、それとも客が来すぎて材料でも不足していたのかな。特に並ぶこと泣く入った我々だけど、後で調べたら普段は長蛇の列らしい。

餃子を食べた後はJR宇都宮駅に送ってもらい、湘南新宿ラインに乗って横浜へと帰りました。直通がなかったので大宮乗換でしたが、不思議と疲れはなく、この度が充実したものだったことを実感させました。帰宅後は風呂に入り、同じく家へ帰った親友と連絡をとって画像等の引渡しをしてもらい、またどこか旅行に行こうと約束しました。また足利ってことはないだろうけど、もう一度行ってみたい場所という意味では、少なくとも水戸よりは魅力があったかも知れない。もちろん、ヨスガノソラの補正がかかっているのは事実だけど、そう感じさせてくれるだけのなにかが、あの町にはあったから。
いい旅をありがとう、本当に楽しかったです。

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