ハルキノソラ(仮)出張版 in 徳島マチアソビ Vol.4
2010年10月10日 ヨスガノソラ
徳島県は徳島市、マチアソビ内で開催されたハルキノソラ(仮)徳島出張版を見てきました。このイベントのために首都圏から四国まで遠征したのは私だけでしょう。マチアソビ自体は町興し色の強いイベントのはずだけど、参加しているのはやっぱり地元民が多いようで、私のように遠くから、という人はあまりいないように思えた。もっとも、私がいたイベントステージの辺りがそうだっただけで、眉山の林間ステージなどは遠征組でごった返していたのかも知れないけど。
新幹線と特急を5~6時間掛けて乗り継いで、現地に着いたのは13時頃だったかな? 別に四国や徳島に偏見があったわけじゃないけど、駅前にそごうがあったことにまず驚いてしまった。百貨店好きとしては立ち寄りたかったものの、行きも帰りも結構時間がおしていたので断念。すぐにハルキノソラが開催されるという新町橋東公園へと向かいました。駅からの距離はそれほどでもなく、正面の大きな道を通っていけば良いだけだから、迷うということはなかったですね。ただ、首都圏が明け方大雨だったのに対して、徳島は最高気温が27度と完全に夏日で、日光も強かったからそうした温度や気候の変化には少し戸惑った。電車乗ってるときから分かってはいたけど、日差しが照りつけてるんだよね。気温自体は事前に調べてたから、薄着になろうと思えば出来たんだけど、あまりの日差しの強さに半袖にでもなったら日焼けしてしまうと、結局長袖で過ごしていました。まあ、上着はさすがに脱ぎましたが。
新町橋東公園というのは所謂一般的な遊具のある公園とは違う、しんまちボードウォークという川の隣にある道に作られた、小さなフリースペースのような場所でした。階段状の座席があって、本来なら川を見下ろす形になるんですかね? 下に超小規模なステージ部分があるという感じだったんだけど、川の水位が上がると機材に水がかかる可能性があるとかで、実際のステージは客席の横に作られるという、なんとも角度的に不自然な感じでした。私が着いたときは東方の曲を演奏しているバンドがいて、どうにも大阪から来たらしいのだけど、地元民があまりテンションを上げないのか、イマイチ乗り切れていない部分があったと思う。次に出てきたアニソンのコピーバンドも同じで、こっちは選曲は良かったんだけど、肝心の歌がちょっと……という感じで。下手ではなかったんだけど、時折声の出ていない部分があって、それが残念だったかなと。
そして始まったハルキノソラ(仮)、出演者はメインパーソナリティであるハルキングは当然当然として、以前ゲストに来たことがあるプロデューサーのやまちゅーさんや、音響担当の納谷さんの3人という構成でした。正直、声優でもなんでもない制作スタッフのイベントですし、私もどれぐらいの人が集まるのだろうと思ってたんだけど、参加者自体は多くもなければ少なくもないという感じでしょうか。ヨスガノソラのアニメは四国では放送されてないけど、意外に見たという人もチラホラいましたね。
OPトークは出演者の自己紹介と番組紹介、それにヨスガノソラの紹介から始まりました。この部分は今さら触れることでもないので割愛しますが、話すよりも見せた方が早いと言うことで用意していたPVが、再生デッキとの相性の悪さから披露することが出来ず、結局は納谷さんがあらすじを説明することに。奥木染の自然は眉山のそれに通じるものがある、というのはさすがに苦しいと思うけど、製作側としては聖地というかモデルの存在はなるべく明かしたくないみたいですね。最近は聖地を積極的に公開して、地元とのタイアップを図る作品もありますが、ヨスガノソラの場合はそうじゃないらしい。少なくとも、公式として明言するつもりはないようです。
さて、TVアニメも1話が放送したと言うことで、まずはAT-X版とMX及びB11版で放送したものが違うことについて触れ始めました。内容が内容だけに流せないと言い切ってしまうと話が終わってしまうけど、やまちゅー曰く「AT-Xは課金制なので表現を大きく放送することが出来た」とのこと。しかし、それにも例外はあるらしくAT-Xにすらごめんと言われた箇所がいくつもあるらしく、商品版にはその部分がかなり再現されるので楽しみにして欲しいとのことです。つまり、AT-X版もまた完全ではないと言うことですね。
ハルキング「納谷さんとも一回真面目なところで相談しましたけど、やっぱり絵もそうなんですけど音もそうじゃないですか?」
納 谷さん「大分悩みましたね。あれはダメ、これはダメ、ここまではダメ、こっからはOK」
新事実と言うほどのものではないですが、アニメ版ヨスガノソラは音響関係に関しても規制や修正と戦っているらしいです。
納 谷さん「真剣にどこまでいけるかっていうのはやりましたね」
ハルキング「やりましたね。本当に協議した上で、商品はここ、AT-Xはここまで、MXやBS11はここまでというのは1回規準を引いてからやってますね」
納 谷さん「音の最後の作業、ダビングって言う効果音とか、台詞も全部入れて決定する作業があるんですけど、大体1パターン完成すれば終わりなんですよ、普通は。なんですけど、ヨスガに関しては結局何パターン作ってるんだっけ?」
やまちゅー「多いときは3~4パターンぐらい?」
納 谷さん「で、色々確認していただいたりとか、ここまでやらせてもらえないですか! みたいなことをやりながら進んでいますね」
やまちゅー「だから、今後皆さんにご覧頂ける回も、あれ? MXとBS11ここBGMだけじゃないか、みたいなことがあったり」
納 谷さん「あれ? って思うことは多々あると思います」
1話に関してはCパートのみに変更があるだけで、ABパートにおける音の表現はどの局で放送したのも同じらしい。これが2話以降から徐々に差や違いが生まれてくるとのことで、視聴者は映像だけでなく音響部分にも注意して聴かないといけないわけですね。この音の修正や変更というのがどれぐらい珍しいものなのかは知りませんが、1つの話に3~4パターンも存在するというのは、やはりそんなにあることではないのでしょう。私はBS11は観られませんし、東京MXは映りの悪いアナログなのでまともに観られるのはAT-Xだけですが、複数局で視聴可能という方は、その違いを調べてみるのも面白いかも知れませんね。
次にゲストトークと言うことで、納谷さんによるハルキングへの苦情。元々パーソナリティが本業じゃないんだから、トークや仕切りに問題があっても仕方ないと思うんだけど、それでもたった15分の番組を収録するのに3時間も掛けたというのはねぇw 一応、ハルキノソラは内輪ネタのスタッフラジオなわけだけど、今後は声優にもスタッフの一員として出演して貰う予定らしい。そのままお便りコーナーへと移って、1話放送終了後の視聴者からの感想や、関係者からのコメントを読むとのことなんだけど、実はこの時点でまだ前置きだったりします。公式サイトやパンフレットに書いてあることなんですが、何故かハルキノソラだけイベント終了時間についての表記がなく、どうしてかバンドライブの間に収まってしまったという。しかも、結局イベント自体は1時間近くやっていたので、今日やった中では最長だったんじゃないだろうか。
ゲストに10の質問コーナー
番組でもお馴染みのコーナーですが、コーナーをそのままやるわけではなく、今まで投稿された中で読み切れなかった分をヨスガノソラのBGMに合わせてお届けするという感じでした。そこで納谷さんから提案があり、メールは読むとしても早めに切り上げ、折角なのでこの場に来ている参加者から質問を募ってはどうだという、イベントならではの展開に。私はステージ目の前に腰掛けていましたけど、この手のコーナーを期待して来た面もあったので、正直テンション上がりました。
まず最初のお便りとして届いたのが、監督からのもの。納谷さんは一瞬、監督というペンネームなのかと思ったそうですが、他でもないヨスガノソラのアニメを担当している高橋丈夫さんのことです。今まで読み切れなかったお便りを読むと良いながら、いきなり関係者のコメントを持ってくるのが如何にもハルキングらしいですねw ちなみにコメントの内容はこんな感じ。
監督「本編鋭意進行中です。一葉のヴィオラだったり、瑛の神楽舞など、実際に演者さんを撮影してから作業をしています。細かい部分にも拘っていることも気にして貰えたらと思います」
捕捉すると、OPで渚さんがヴィオラを演奏しているシーンから、既に実写を元に描いているらしいです。プロの演奏者をスタジオに招いたり、神楽舞の先生を呼んで、わざわざ巫女服で舞って貰ったりと、相当な気合いを入れているみたいです。サラリと言っていますが、どうやら神楽舞はアニメでもやるみたいですね。まあ、コミカライズでもやりましたから瑛を象徴するシーンの一つではあるんだけど、あのクオリティで描くのなら結構良いものを観ることが出来るんじゃなかろうか。
ここでやまちゅーさんが細かい部分の一つとして、OPとEDに繋がりがあることに触れました。
やまちゅー「OPから本編エンディングの写真の部分、気付いた方いらっしゃいますか? OPで穹が写真を手でサッとやると穹と悠が消えるんですよ。それが挿入歌の一番最後のカットの写真になっているんです」
私もつい先日気付いたんだけど、言われてみればそう考えるのが自然だったかもしれない。なんとか自力で気付くことが出来たのは良いとして、確かに細部での拘りは多岐に渡っているようですね。なまじED映像がハルと穹を中心に構成されているだけに、違和感を憶えずに観てしまう人が多いかも知れない。私も最初はそうだったし。
ここで話は一般リスナーからの質問に戻り、一度本放送でもあったゲストの好きなキャラは? というものになった。納谷さんの瑛好きは相変わらずだったけど、ここで放送時は全員好きだと言ってお茶を濁していたやまちゅーさんが、自身がツインテール好きであることを告白。シスプリとかが好きだったらしく、なので穹のことは結構気になっているらしい。作中、原作では髪を下ろしている恰好でもツインテールなのは、やまちゅーさんの趣味とかじゃないよな……? でも最近じゃ、初佳のダメっぷりも好きになってきたらしい。初佳はアフレコが進みに連れて段々と好きになってくるキャラだそうだ。
そして同じく誰好きかをぼかしていたハルキングだけど、今日のイベントでは僕は穹ですと即答していた。
ハルキング「本編のEDを観たとき、これは守ってあげないと、と」
やまちゅー「本編のEDは、ちょっと穹可哀想だよね。」
納 谷さん「確かにアレは惨いと思う」
やまちゅー「ちっちゃい頃にみんなに会ったら、なんかお兄ちゃんが誰かになんかされているのを覗いちゃったり、と思ったらお父さんとお母さんが死んでたり。お葬式のシーンになって号泣してて」
ハルキング「最後の左下の自転車のカットだけ観て救われますけど、あれは確かに可哀想だなぁと」
ハルキングは基本的に妹派だと納谷さんに突っ込まれつつ、それを無理やり流して会場の参加者からの質問コーナーへ。私は当然手を上げたけど、先に手を挙げた御仁がいたのでまずはその人の質問から。確か、アニメ本編の構成についての質問で、通常はAパートとBパートのみをTVで流し、CパートはDVDなどの特典として入れることが多いのに、ヨスガノソラは何故TV放送でCパートも流しているのか? みたいな感じ。これに関してのやまちゅーさんの答えは以下の通り。
やまちゅー「そう理由はないんですけど、ちょっと多く流したいなぁと。全部のキャラクターの魅力を見せたいというのと、色んな限界に挑戦というところで放送局に本編を削りたくないんですけど、増やして流すにはどうしたらいいですかと?」
納 谷さん「無茶苦茶な要求ですよね、よく考えると」
やまちゅー「無理って言われたんだけど、それにお付き合いをしてくれるところで頑張って流させていただいたということで」
ヨスガノソラの放送局が少ない理由は色々ありますけど、放送時間の長さというのも一つのネックになっているらしい。だったらCパートなくていいじゃんという人もいるだろうけど、まあ、それこそ大人の事情という奴だよね。イベント終わった後に訊いた話だと、絵コンテ送った段階で断られたというケースもあるらしいし、理由はやっぱり局によって違うそうです。
Cパートはやはり本編と切り離して考えているらしく、原作がシリアスな面も多く、飛び抜けて明るいというわけでもないから、そういった部分を補完する意味も兼ねているとか。
やまちゅー「TV放送って枠の中で、ヨスガノソラってものを全部だそうと思ったときに、シリアスな話の中で急に明るい部分があるって言うのはお話しとして成立しないし、かといってそれを抜いてしまうと足らなくなってしまう。そういうところを上手く組み分けるやり方」
放送のフォーマットそのものが違うわけですから、スタッフレベルはおろか放送局でも勝手が違うわけで、そういう意味では限界に挑戦していることになりますね。付き合ってくれたのがたった3局しかなかったのはともかく、妥協して作品の質を落とすよりはマシだと思います。
ここで質問の順番が私へと回ってきたので、予めいくつか良いですか? と断りながら質問してみることに。ペンネームを教えてと言うことで、ハルキノソラ用に使っているゼロと名乗ることに。これ、私の同人誌用のペンネームなんだけどね。
ゼ ロの人「第1話の導入部、原作とは随分違ってハルとヒロインたちの出会いだとか、そういうのが違った理由と、ハルが自転車を買ったという原作にはない部分は何故でしょうか?」
やまちゅー「そうですね、1話ということもあって各キャラクターを出したいというところで、原作のかたひとさん等々含めて話をして、こういうやり方どうですかと話し合った結果、原作とはちょっと違うんですけど、壊すと言うよりは原作の雰囲気は残しながら、各キャラクターを出していきたところでああいう形になったと」
じゃあ、亮平が出なかったのは何故なんでしょうか、という質問を堪えつつ、次の言葉を待つ私。
やまちゅー「で、自転車を出したのは特になにか演出の理由というのはあるわけじゃないんですけど、悠が運転する自転車の後ろに穹が乗って貰うシチュエーションを描きたいなと。凄く綺麗なので。ヨスガノソラという悠と穹が奥木染に行くこと、それで2人で暮らすっていうところに関して、2人シーンを綺麗に描きたいなと言うのがあったので、本当は自転車2人乗りはいけないんですけども、ああいうシーンを作らせていただいたと」
納 谷さん「あの自転車のシーン良いですよね」
やまちゅー「あれは良いですよね。穹が悠にギュッと」
納 谷さん「最初こうね? 掴んでて、掴んでるんだけどキュってやるところが」
やまちゅー「ヨスガノソラの原作とはちょっと違うんですけども、凄く違う描き方をして、上手くできてるかなぁと」
原作の序盤が好きだった身としては、手放しの褒めることが出来ないというのが正直な話です。やり取りや会話、展開や話運びなど、あの辺りをアニメでも観たかった、と思うことが多少はあるから。
ゼ ロの人「もう一つ、第1話でハルと穹のキスシーンが2回ほどあると思うんですけど……幼少期の」
やまちゅー「あー! はい、はいはい」
ゼ ロの人「あの幼少期のっては実際にあった?」
やまちゅー「えー、実際にしたということで、今アニメの方では解釈をさせていただいていますね」
ゼ ロの人「2回目のキスシーンは妄想ですけど、あれはどちらの?」
やまちゅー「あれは悠のですね」
やっぱりハルの妄想だったのか、と自分の予想が正しかったことに頷きながら、では何故ハルはそのような妄想をしていたのか、という質問を投げるかどうか迷っていました。その答えは違う形でイベント終了後に貰うんだけど、少なくとも第1話におけるキスシーンはハルがしたことと、しようとしたことになります。この時点で、ハルと穹の関係性が一面的ではないことが窺えます。
今後の展開についての質問はしても良いのかと訊いて、これまた予想通り難色を示された。全体のシリーズとして特殊な作り方をしているので、2話以降を見ていただきたいと言うことらしい。そこで視点を変えて、例のBDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねてみた。
やまちゅー「あー、それも前の質問と絡んでくるから。Twitterにも書いたけど、どこかのタイミングで発表はさせていただきますという感じなので。ただ、変わったことをしています。今までにないことをしているということは、皆さん理解していただければなと」
さすがに聴き過ぎと言うこともあって自分から質問打ち切ってマイクを返したんだけど、他に質問ある人というのがいなかったから、折角なのでもう一つだけ確認しておくことに。ハル×穹好きとしては、これが一番の収穫だったかな。
ゼ ロの人「OPの映像で、電車のシーンに切り替わったとき、色々なハルと穹が出てきますが、一つだけ原作のFDの衣装を着ている2人がいるんですけど、それはそういう、そこまでやるみたいな流れというのはあったりするんですか?」
やまちゅー「あー、なるほど。一応、ヨスガノソラというタイトルでアニメにはしてるんですけど、FDはもう出ているので、そこもちょっと描ければなぁというところはあるんですが……ヨスガノソラがメインのアニメということで、楽しんでいただければ」
話せること話せないこと、それは断然後者の方が多いわけだけど、話してしまうと面白くないという作りをしていることもあってか、なかなか言えることが少ないらしい。さらに今回は宣伝方法も事前にあらすじを出していないため、例えばアニメ誌を見れば判るようにサブタイトルと放送日しか書いてないという状態で、これはスターチャイルドとしては初の試みだとか。他社で先例はあったと思うけど、確かにスタチャではなかったかも。故にあらゆる方面における展開が複雑化しており、それこそ図にしないと分かりづらくなってしまっているとか。期待すべきところなのかは分かりませんが、なにか特別なことををやっているというのは事実のようです。
ただ、ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作はしているので、そう考えると非常にあったやり方ではあるとか。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみようかという、言ってみれば意欲作という奴ですね。
質問コーナーが終わると曲のコーナーと言うことで、ハルキングが作ってきたというツナグキズナのフルバージョンをアニメ本編の映像でPV風に仕上げてみたという動画を見ることに。詳しくは言えない約束だけど、穹が多くて超可愛かったです。ただ、楽曲のフルバージョンを利用している関係で簡単に紹介が出来るものでもなく、BDの特典等に収録されるかも未定という、もしかすればマチアソビ限定公開の映像だったのかも知れません。
次に音だけですが比翼の羽根のフルバージョンも流れて、少しeufoniusについての話も。曲を作るにあたって、菊地創とはかなり入念な話し合いをしたらしく、何回もの修正や変更の末に完成したのがこの楽曲らしい。巷では結構好き嫌いが分かれるという意見を聞くけど、私は別に嫌いじゃないですね。ツナグキズナの方が好きと言うだけで。
時間が経つの早くエンディングに突入し、放送情報や商品情報の宣伝タイムです。放送情報は書くまでもないとして、BDについて。今のところは4話収録としか言えないんだけど、添い寝CDに関しての説明がありました。要するにソイネノソラの拡大版というか、あれを各ヒロインの分も出したいと、そういうことらしい。コンセプト的にはありなのかもしれないけど、あれは穹だから通用したという側面も否定できないのではないか……他のヒロインじゃ、まずハルと一緒に暮らしていない時点で添い寝のしようがないし。あるいは極力固有名詞を出さずにハルを対象にしたものじゃないのを作ってくるつもりなのか。単なる二番煎じに終わらなければ良いんだけど。
最後にジャンケン大会があったので、参加して番宣ポスターをゲットしました。これが手に入っただけでも徳島まで来た甲斐があったと思いつつ、ハルキング等と少し話ながらスタチャブースへ。どうにも私、毎回投稿しているためか憶えられているらしい。スタチャのブースではヨスガノソラ第1話のAT-X版の上映会をやっていて、私はそれを見てから帰ることにしました。Cパートになったら音量を下げたり、子供が通る度に停止ボタンを押したりと、終盤色々と危うかったのですが、外で見るヨスガノソラも楽しいもんだ。
上映会終了後は再びハルキング、やまちゅーさんなどと話して、聞きそびれていた質問をいくつかしたり、ハルキングがとあるコスプレメーカーに作って貰ったという穹の黒うさぎぬいぐるみの写真を撮ったりしていました。BDの特典につくのとはまた違う、単純に作って貰っただけのサンプル品なんですけど、これが凄く良いのよ。手触りとか、私が望んでいたとおりのものっていうの? 等身大の黒うさぬいぐるみは原作元も企画していて、私はそっちのサンプルも触ったことがあるんだけど、断然スタチャが持ってきた方が出来がよかった。記事といい形と言い、再現しようと思えばここまで出来るものなのかと素直に感心してしまったもの。
イベント終了後に直接訊いた質問は、かなり際どいものもあるので私の胸の中にだけしまっておくことにします。相手もそうしてくれるだろう思って色々答えてくれたんだろうし、それは裏切れないからね。あぁ、でも一つだけどうでも良い質問とその答えがあるけど、ピンキージョーンズにおける豚の蹄と尻尾の生えた奈緒は単なるギャグだそうです。あのED映像というか、Cパートそのもに深い意味はなく、完全にはっちゃけて作っているらしい。そりゃ、そうだよなぁw
イベントと上映会、それにちょっとした雑談を終えた後は、すぐさま徳島駅へと戻って帰りの電車に。記憶が新しい内にと今日のイベントの内容を事細かにノートへ写すことに。私、記憶力だけは無駄に良いんですけど、それでも上記イベントの内容が完全に正しいとは断言できません。いえ、流れ自体はこの通りのはずなんですが、例えば個々人が言った言葉とか、実はこの発言は違う人が言ったとか、テープ起こしならまだしも記憶起こしですから、ちょっと確証が持てない部分もある。そこら辺はご容赦ください。後、転載も止めてください。最近、多いみたいなので。紹介する分にはいいんですけど。
なんですかね、日帰りで四国って行けるもんなんだと思いつつ、ヨスガノソラ好きとして色々な意味で充実した1日でした。質問するのも答えるのも、事によっては無粋となるか……まあ、その通りだよな。すべての答えは誰かから与えられるものではなく、自分で読み解くもの。物書きのくせに、そうした大前提を忘れそうになっていた。いやはやなんともはやです。まあ、楽しかったので良しとしますか。
新幹線と特急を5~6時間掛けて乗り継いで、現地に着いたのは13時頃だったかな? 別に四国や徳島に偏見があったわけじゃないけど、駅前にそごうがあったことにまず驚いてしまった。百貨店好きとしては立ち寄りたかったものの、行きも帰りも結構時間がおしていたので断念。すぐにハルキノソラが開催されるという新町橋東公園へと向かいました。駅からの距離はそれほどでもなく、正面の大きな道を通っていけば良いだけだから、迷うということはなかったですね。ただ、首都圏が明け方大雨だったのに対して、徳島は最高気温が27度と完全に夏日で、日光も強かったからそうした温度や気候の変化には少し戸惑った。電車乗ってるときから分かってはいたけど、日差しが照りつけてるんだよね。気温自体は事前に調べてたから、薄着になろうと思えば出来たんだけど、あまりの日差しの強さに半袖にでもなったら日焼けしてしまうと、結局長袖で過ごしていました。まあ、上着はさすがに脱ぎましたが。
新町橋東公園というのは所謂一般的な遊具のある公園とは違う、しんまちボードウォークという川の隣にある道に作られた、小さなフリースペースのような場所でした。階段状の座席があって、本来なら川を見下ろす形になるんですかね? 下に超小規模なステージ部分があるという感じだったんだけど、川の水位が上がると機材に水がかかる可能性があるとかで、実際のステージは客席の横に作られるという、なんとも角度的に不自然な感じでした。私が着いたときは東方の曲を演奏しているバンドがいて、どうにも大阪から来たらしいのだけど、地元民があまりテンションを上げないのか、イマイチ乗り切れていない部分があったと思う。次に出てきたアニソンのコピーバンドも同じで、こっちは選曲は良かったんだけど、肝心の歌がちょっと……という感じで。下手ではなかったんだけど、時折声の出ていない部分があって、それが残念だったかなと。
そして始まったハルキノソラ(仮)、出演者はメインパーソナリティであるハルキングは当然当然として、以前ゲストに来たことがあるプロデューサーのやまちゅーさんや、音響担当の納谷さんの3人という構成でした。正直、声優でもなんでもない制作スタッフのイベントですし、私もどれぐらいの人が集まるのだろうと思ってたんだけど、参加者自体は多くもなければ少なくもないという感じでしょうか。ヨスガノソラのアニメは四国では放送されてないけど、意外に見たという人もチラホラいましたね。
OPトークは出演者の自己紹介と番組紹介、それにヨスガノソラの紹介から始まりました。この部分は今さら触れることでもないので割愛しますが、話すよりも見せた方が早いと言うことで用意していたPVが、再生デッキとの相性の悪さから披露することが出来ず、結局は納谷さんがあらすじを説明することに。奥木染の自然は眉山のそれに通じるものがある、というのはさすがに苦しいと思うけど、製作側としては聖地というかモデルの存在はなるべく明かしたくないみたいですね。最近は聖地を積極的に公開して、地元とのタイアップを図る作品もありますが、ヨスガノソラの場合はそうじゃないらしい。少なくとも、公式として明言するつもりはないようです。
さて、TVアニメも1話が放送したと言うことで、まずはAT-X版とMX及びB11版で放送したものが違うことについて触れ始めました。内容が内容だけに流せないと言い切ってしまうと話が終わってしまうけど、やまちゅー曰く「AT-Xは課金制なので表現を大きく放送することが出来た」とのこと。しかし、それにも例外はあるらしくAT-Xにすらごめんと言われた箇所がいくつもあるらしく、商品版にはその部分がかなり再現されるので楽しみにして欲しいとのことです。つまり、AT-X版もまた完全ではないと言うことですね。
ハルキング「納谷さんとも一回真面目なところで相談しましたけど、やっぱり絵もそうなんですけど音もそうじゃないですか?」
納 谷さん「大分悩みましたね。あれはダメ、これはダメ、ここまではダメ、こっからはOK」
新事実と言うほどのものではないですが、アニメ版ヨスガノソラは音響関係に関しても規制や修正と戦っているらしいです。
納 谷さん「真剣にどこまでいけるかっていうのはやりましたね」
ハルキング「やりましたね。本当に協議した上で、商品はここ、AT-Xはここまで、MXやBS11はここまでというのは1回規準を引いてからやってますね」
納 谷さん「音の最後の作業、ダビングって言う効果音とか、台詞も全部入れて決定する作業があるんですけど、大体1パターン完成すれば終わりなんですよ、普通は。なんですけど、ヨスガに関しては結局何パターン作ってるんだっけ?」
やまちゅー「多いときは3~4パターンぐらい?」
納 谷さん「で、色々確認していただいたりとか、ここまでやらせてもらえないですか! みたいなことをやりながら進んでいますね」
やまちゅー「だから、今後皆さんにご覧頂ける回も、あれ? MXとBS11ここBGMだけじゃないか、みたいなことがあったり」
納 谷さん「あれ? って思うことは多々あると思います」
1話に関してはCパートのみに変更があるだけで、ABパートにおける音の表現はどの局で放送したのも同じらしい。これが2話以降から徐々に差や違いが生まれてくるとのことで、視聴者は映像だけでなく音響部分にも注意して聴かないといけないわけですね。この音の修正や変更というのがどれぐらい珍しいものなのかは知りませんが、1つの話に3~4パターンも存在するというのは、やはりそんなにあることではないのでしょう。私はBS11は観られませんし、東京MXは映りの悪いアナログなのでまともに観られるのはAT-Xだけですが、複数局で視聴可能という方は、その違いを調べてみるのも面白いかも知れませんね。
次にゲストトークと言うことで、納谷さんによるハルキングへの苦情。元々パーソナリティが本業じゃないんだから、トークや仕切りに問題があっても仕方ないと思うんだけど、それでもたった15分の番組を収録するのに3時間も掛けたというのはねぇw 一応、ハルキノソラは内輪ネタのスタッフラジオなわけだけど、今後は声優にもスタッフの一員として出演して貰う予定らしい。そのままお便りコーナーへと移って、1話放送終了後の視聴者からの感想や、関係者からのコメントを読むとのことなんだけど、実はこの時点でまだ前置きだったりします。公式サイトやパンフレットに書いてあることなんですが、何故かハルキノソラだけイベント終了時間についての表記がなく、どうしてかバンドライブの間に収まってしまったという。しかも、結局イベント自体は1時間近くやっていたので、今日やった中では最長だったんじゃないだろうか。
ゲストに10の質問コーナー
番組でもお馴染みのコーナーですが、コーナーをそのままやるわけではなく、今まで投稿された中で読み切れなかった分をヨスガノソラのBGMに合わせてお届けするという感じでした。そこで納谷さんから提案があり、メールは読むとしても早めに切り上げ、折角なのでこの場に来ている参加者から質問を募ってはどうだという、イベントならではの展開に。私はステージ目の前に腰掛けていましたけど、この手のコーナーを期待して来た面もあったので、正直テンション上がりました。
まず最初のお便りとして届いたのが、監督からのもの。納谷さんは一瞬、監督というペンネームなのかと思ったそうですが、他でもないヨスガノソラのアニメを担当している高橋丈夫さんのことです。今まで読み切れなかったお便りを読むと良いながら、いきなり関係者のコメントを持ってくるのが如何にもハルキングらしいですねw ちなみにコメントの内容はこんな感じ。
監督「本編鋭意進行中です。一葉のヴィオラだったり、瑛の神楽舞など、実際に演者さんを撮影してから作業をしています。細かい部分にも拘っていることも気にして貰えたらと思います」
捕捉すると、OPで渚さんがヴィオラを演奏しているシーンから、既に実写を元に描いているらしいです。プロの演奏者をスタジオに招いたり、神楽舞の先生を呼んで、わざわざ巫女服で舞って貰ったりと、相当な気合いを入れているみたいです。サラリと言っていますが、どうやら神楽舞はアニメでもやるみたいですね。まあ、コミカライズでもやりましたから瑛を象徴するシーンの一つではあるんだけど、あのクオリティで描くのなら結構良いものを観ることが出来るんじゃなかろうか。
ここでやまちゅーさんが細かい部分の一つとして、OPとEDに繋がりがあることに触れました。
やまちゅー「OPから本編エンディングの写真の部分、気付いた方いらっしゃいますか? OPで穹が写真を手でサッとやると穹と悠が消えるんですよ。それが挿入歌の一番最後のカットの写真になっているんです」
私もつい先日気付いたんだけど、言われてみればそう考えるのが自然だったかもしれない。なんとか自力で気付くことが出来たのは良いとして、確かに細部での拘りは多岐に渡っているようですね。なまじED映像がハルと穹を中心に構成されているだけに、違和感を憶えずに観てしまう人が多いかも知れない。私も最初はそうだったし。
ここで話は一般リスナーからの質問に戻り、一度本放送でもあったゲストの好きなキャラは? というものになった。納谷さんの瑛好きは相変わらずだったけど、ここで放送時は全員好きだと言ってお茶を濁していたやまちゅーさんが、自身がツインテール好きであることを告白。シスプリとかが好きだったらしく、なので穹のことは結構気になっているらしい。作中、原作では髪を下ろしている恰好でもツインテールなのは、やまちゅーさんの趣味とかじゃないよな……? でも最近じゃ、初佳のダメっぷりも好きになってきたらしい。初佳はアフレコが進みに連れて段々と好きになってくるキャラだそうだ。
そして同じく誰好きかをぼかしていたハルキングだけど、今日のイベントでは僕は穹ですと即答していた。
ハルキング「本編のEDを観たとき、これは守ってあげないと、と」
やまちゅー「本編のEDは、ちょっと穹可哀想だよね。」
納 谷さん「確かにアレは惨いと思う」
やまちゅー「ちっちゃい頃にみんなに会ったら、なんかお兄ちゃんが誰かになんかされているのを覗いちゃったり、と思ったらお父さんとお母さんが死んでたり。お葬式のシーンになって号泣してて」
ハルキング「最後の左下の自転車のカットだけ観て救われますけど、あれは確かに可哀想だなぁと」
ハルキングは基本的に妹派だと納谷さんに突っ込まれつつ、それを無理やり流して会場の参加者からの質問コーナーへ。私は当然手を上げたけど、先に手を挙げた御仁がいたのでまずはその人の質問から。確か、アニメ本編の構成についての質問で、通常はAパートとBパートのみをTVで流し、CパートはDVDなどの特典として入れることが多いのに、ヨスガノソラは何故TV放送でCパートも流しているのか? みたいな感じ。これに関してのやまちゅーさんの答えは以下の通り。
やまちゅー「そう理由はないんですけど、ちょっと多く流したいなぁと。全部のキャラクターの魅力を見せたいというのと、色んな限界に挑戦というところで放送局に本編を削りたくないんですけど、増やして流すにはどうしたらいいですかと?」
納 谷さん「無茶苦茶な要求ですよね、よく考えると」
やまちゅー「無理って言われたんだけど、それにお付き合いをしてくれるところで頑張って流させていただいたということで」
ヨスガノソラの放送局が少ない理由は色々ありますけど、放送時間の長さというのも一つのネックになっているらしい。だったらCパートなくていいじゃんという人もいるだろうけど、まあ、それこそ大人の事情という奴だよね。イベント終わった後に訊いた話だと、絵コンテ送った段階で断られたというケースもあるらしいし、理由はやっぱり局によって違うそうです。
Cパートはやはり本編と切り離して考えているらしく、原作がシリアスな面も多く、飛び抜けて明るいというわけでもないから、そういった部分を補完する意味も兼ねているとか。
やまちゅー「TV放送って枠の中で、ヨスガノソラってものを全部だそうと思ったときに、シリアスな話の中で急に明るい部分があるって言うのはお話しとして成立しないし、かといってそれを抜いてしまうと足らなくなってしまう。そういうところを上手く組み分けるやり方」
放送のフォーマットそのものが違うわけですから、スタッフレベルはおろか放送局でも勝手が違うわけで、そういう意味では限界に挑戦していることになりますね。付き合ってくれたのがたった3局しかなかったのはともかく、妥協して作品の質を落とすよりはマシだと思います。
ここで質問の順番が私へと回ってきたので、予めいくつか良いですか? と断りながら質問してみることに。ペンネームを教えてと言うことで、ハルキノソラ用に使っているゼロと名乗ることに。これ、私の同人誌用のペンネームなんだけどね。
ゼ ロの人「第1話の導入部、原作とは随分違ってハルとヒロインたちの出会いだとか、そういうのが違った理由と、ハルが自転車を買ったという原作にはない部分は何故でしょうか?」
やまちゅー「そうですね、1話ということもあって各キャラクターを出したいというところで、原作のかたひとさん等々含めて話をして、こういうやり方どうですかと話し合った結果、原作とはちょっと違うんですけど、壊すと言うよりは原作の雰囲気は残しながら、各キャラクターを出していきたところでああいう形になったと」
じゃあ、亮平が出なかったのは何故なんでしょうか、という質問を堪えつつ、次の言葉を待つ私。
やまちゅー「で、自転車を出したのは特になにか演出の理由というのはあるわけじゃないんですけど、悠が運転する自転車の後ろに穹が乗って貰うシチュエーションを描きたいなと。凄く綺麗なので。ヨスガノソラという悠と穹が奥木染に行くこと、それで2人で暮らすっていうところに関して、2人シーンを綺麗に描きたいなと言うのがあったので、本当は自転車2人乗りはいけないんですけども、ああいうシーンを作らせていただいたと」
納 谷さん「あの自転車のシーン良いですよね」
やまちゅー「あれは良いですよね。穹が悠にギュッと」
納 谷さん「最初こうね? 掴んでて、掴んでるんだけどキュってやるところが」
やまちゅー「ヨスガノソラの原作とはちょっと違うんですけども、凄く違う描き方をして、上手くできてるかなぁと」
原作の序盤が好きだった身としては、手放しの褒めることが出来ないというのが正直な話です。やり取りや会話、展開や話運びなど、あの辺りをアニメでも観たかった、と思うことが多少はあるから。
ゼ ロの人「もう一つ、第1話でハルと穹のキスシーンが2回ほどあると思うんですけど……幼少期の」
やまちゅー「あー! はい、はいはい」
ゼ ロの人「あの幼少期のっては実際にあった?」
やまちゅー「えー、実際にしたということで、今アニメの方では解釈をさせていただいていますね」
ゼ ロの人「2回目のキスシーンは妄想ですけど、あれはどちらの?」
やまちゅー「あれは悠のですね」
やっぱりハルの妄想だったのか、と自分の予想が正しかったことに頷きながら、では何故ハルはそのような妄想をしていたのか、という質問を投げるかどうか迷っていました。その答えは違う形でイベント終了後に貰うんだけど、少なくとも第1話におけるキスシーンはハルがしたことと、しようとしたことになります。この時点で、ハルと穹の関係性が一面的ではないことが窺えます。
今後の展開についての質問はしても良いのかと訊いて、これまた予想通り難色を示された。全体のシリーズとして特殊な作り方をしているので、2話以降を見ていただきたいと言うことらしい。そこで視点を変えて、例のBDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねてみた。
やまちゅー「あー、それも前の質問と絡んでくるから。Twitterにも書いたけど、どこかのタイミングで発表はさせていただきますという感じなので。ただ、変わったことをしています。今までにないことをしているということは、皆さん理解していただければなと」
さすがに聴き過ぎと言うこともあって自分から質問打ち切ってマイクを返したんだけど、他に質問ある人というのがいなかったから、折角なのでもう一つだけ確認しておくことに。ハル×穹好きとしては、これが一番の収穫だったかな。
ゼ ロの人「OPの映像で、電車のシーンに切り替わったとき、色々なハルと穹が出てきますが、一つだけ原作のFDの衣装を着ている2人がいるんですけど、それはそういう、そこまでやるみたいな流れというのはあったりするんですか?」
やまちゅー「あー、なるほど。一応、ヨスガノソラというタイトルでアニメにはしてるんですけど、FDはもう出ているので、そこもちょっと描ければなぁというところはあるんですが……ヨスガノソラがメインのアニメということで、楽しんでいただければ」
話せること話せないこと、それは断然後者の方が多いわけだけど、話してしまうと面白くないという作りをしていることもあってか、なかなか言えることが少ないらしい。さらに今回は宣伝方法も事前にあらすじを出していないため、例えばアニメ誌を見れば判るようにサブタイトルと放送日しか書いてないという状態で、これはスターチャイルドとしては初の試みだとか。他社で先例はあったと思うけど、確かにスタチャではなかったかも。故にあらゆる方面における展開が複雑化しており、それこそ図にしないと分かりづらくなってしまっているとか。期待すべきところなのかは分かりませんが、なにか特別なことををやっているというのは事実のようです。
ただ、ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作はしているので、そう考えると非常にあったやり方ではあるとか。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみようかという、言ってみれば意欲作という奴ですね。
質問コーナーが終わると曲のコーナーと言うことで、ハルキングが作ってきたというツナグキズナのフルバージョンをアニメ本編の映像でPV風に仕上げてみたという動画を見ることに。詳しくは言えない約束だけど、穹が多くて超可愛かったです。ただ、楽曲のフルバージョンを利用している関係で簡単に紹介が出来るものでもなく、BDの特典等に収録されるかも未定という、もしかすればマチアソビ限定公開の映像だったのかも知れません。
次に音だけですが比翼の羽根のフルバージョンも流れて、少しeufoniusについての話も。曲を作るにあたって、菊地創とはかなり入念な話し合いをしたらしく、何回もの修正や変更の末に完成したのがこの楽曲らしい。巷では結構好き嫌いが分かれるという意見を聞くけど、私は別に嫌いじゃないですね。ツナグキズナの方が好きと言うだけで。
時間が経つの早くエンディングに突入し、放送情報や商品情報の宣伝タイムです。放送情報は書くまでもないとして、BDについて。今のところは4話収録としか言えないんだけど、添い寝CDに関しての説明がありました。要するにソイネノソラの拡大版というか、あれを各ヒロインの分も出したいと、そういうことらしい。コンセプト的にはありなのかもしれないけど、あれは穹だから通用したという側面も否定できないのではないか……他のヒロインじゃ、まずハルと一緒に暮らしていない時点で添い寝のしようがないし。あるいは極力固有名詞を出さずにハルを対象にしたものじゃないのを作ってくるつもりなのか。単なる二番煎じに終わらなければ良いんだけど。
最後にジャンケン大会があったので、参加して番宣ポスターをゲットしました。これが手に入っただけでも徳島まで来た甲斐があったと思いつつ、ハルキング等と少し話ながらスタチャブースへ。どうにも私、毎回投稿しているためか憶えられているらしい。スタチャのブースではヨスガノソラ第1話のAT-X版の上映会をやっていて、私はそれを見てから帰ることにしました。Cパートになったら音量を下げたり、子供が通る度に停止ボタンを押したりと、終盤色々と危うかったのですが、外で見るヨスガノソラも楽しいもんだ。
上映会終了後は再びハルキング、やまちゅーさんなどと話して、聞きそびれていた質問をいくつかしたり、ハルキングがとあるコスプレメーカーに作って貰ったという穹の黒うさぎぬいぐるみの写真を撮ったりしていました。BDの特典につくのとはまた違う、単純に作って貰っただけのサンプル品なんですけど、これが凄く良いのよ。手触りとか、私が望んでいたとおりのものっていうの? 等身大の黒うさぬいぐるみは原作元も企画していて、私はそっちのサンプルも触ったことがあるんだけど、断然スタチャが持ってきた方が出来がよかった。記事といい形と言い、再現しようと思えばここまで出来るものなのかと素直に感心してしまったもの。
イベント終了後に直接訊いた質問は、かなり際どいものもあるので私の胸の中にだけしまっておくことにします。相手もそうしてくれるだろう思って色々答えてくれたんだろうし、それは裏切れないからね。あぁ、でも一つだけどうでも良い質問とその答えがあるけど、ピンキージョーンズにおける豚の蹄と尻尾の生えた奈緒は単なるギャグだそうです。あのED映像というか、Cパートそのもに深い意味はなく、完全にはっちゃけて作っているらしい。そりゃ、そうだよなぁw
イベントと上映会、それにちょっとした雑談を終えた後は、すぐさま徳島駅へと戻って帰りの電車に。記憶が新しい内にと今日のイベントの内容を事細かにノートへ写すことに。私、記憶力だけは無駄に良いんですけど、それでも上記イベントの内容が完全に正しいとは断言できません。いえ、流れ自体はこの通りのはずなんですが、例えば個々人が言った言葉とか、実はこの発言は違う人が言ったとか、テープ起こしならまだしも記憶起こしですから、ちょっと確証が持てない部分もある。そこら辺はご容赦ください。後、転載も止めてください。最近、多いみたいなので。紹介する分にはいいんですけど。
なんですかね、日帰りで四国って行けるもんなんだと思いつつ、ヨスガノソラ好きとして色々な意味で充実した1日でした。質問するのも答えるのも、事によっては無粋となるか……まあ、その通りだよな。すべての答えは誰かから与えられるものではなく、自分で読み解くもの。物書きのくせに、そうした大前提を忘れそうになっていた。いやはやなんともはやです。まあ、楽しかったので良しとしますか。
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