アニメ版ヨスガノソラ 第5話「ヤミアキラカニ」&ヨスガノソラ プロモーション映像
アニメ版ヨスガノソラ 第5話「ヤミアキラカニ」&ヨスガノソラ プロモーション映像
BDの特典追加については更新日時の関係上、明日の日記で書きます。色々と言いたいこと、書きたいことは山のようにありますけど、私も気持の整理をする必要があるので。アニメ版ヨスガノソラに付いて口幅ったいことばかり言っているせいか、最近は変なことが多くてね。ヨスガノソラスレも、あれは一体どうなっているんだ……まあ、良いんだけどさ。いや、良くもないけど。いつの間に私のTwitterアカウントはバレたんだろう。日記では公開していないはずだったんだが。あぁ、穹botに呟かせてはいるんだっけ。中の人へのリンク貼ってないから分かりやすいように。それにしたって不思議な話ではあるけれど。

第5話について私は穹のこと以外はなにも書きません。悠がどうしたとか、瑛が積極的だったとか、そんなことはどうでもいいんです。興味もないし、関係もない。ただ、瑛が積極的であることに疑問を呈している人には、原作だって似たようなもんだと言っておきましょうか。瑛の我慢強い部分は、ハルに対して発生するものじゃないんですよ。むしろ、ハルに対しては明確な好意を持って接することが多い。仮に他ルートでのことを言っているのだとしても、あれは遠慮であって我慢じゃないし、そもそも自分のルートなんだから我慢する必要なんて一欠片もないでしょう。エロいことをするのも、比較的早い方だったしね。ダメイドほどではないですが。
瑛はアレでいて裏表の激しいキャラですけど、キャラクターの完成具合としてはコミカライズが一番いい思う。原作よりも達観しているし、笑ってばかりではないところがキャラに深みを持たせてますからね。ただの私の趣味だけど、アニメ版は単に可愛いだけなんですよ。可愛くて、それでいてエロいだけ。小さいながらも頭一つ抜きん出た原作やコミカライズにある、悟った者としての魅力に欠けてしまっている。諦めの境地と言ってしまえばそれまでだけど、アニメのはなんていうか……凄みがないんだよね。原作にあるゾクリと来るような怖さも、コミカライズで見せた鋭くて冷たい視線もない。それに5話全体の印象として、話の唐突さが強まっているというのがあります。
前回で渚さんルートが終わったのは良いんですが、渚さんの話というのは厳密に言うと2~4話という過程の上に成り立っていましたから、瑛のそれより1話多いんです。瑛が2話でしたのは蚊帳を渡したぐらいですが、仮に3~4話を排除して2話と5話だけ見たとしても、話の唐突感やつながりに対する違和感は拭えないと思う。なんていうか、エロアニメのOVAを見たときに感じるのと、同種の感覚だね。まあ、ヨスガノソラは18禁でないだけのエロアニメと化してますから、構成や作りが低質なのは仕方ないのかも知れないけど。

くだらない前置きはこれぐらいにして、5話における春日野穹の話をしましょうか。少し4話も振り返りますが、私はアニメに出ている悠という男を殴り飛ばしたくなりました。何故奴は、一欠片でも穹に構ってやらないのでしょう。そもそもなんで、穹は自分のルートでもシナリオでもない話に毎回出番があるのだろう。ぞんざいに扱われ、ハルに気にされることもなく、そんな穹の可哀想な姿をもう何週間見てきたのか。こんな穹を見続けるぐらいなら、いっそ出さないでくれとさえ思った。
寝間着の穹が医院スペースでアルバムを見るシーン。どうやら穹はここがお気に入りみたいですが、手にしたアルバムには幼き頃のハルと穹が夏祭りに出かけている、アニメオリジナルの写真が収まっていました。ハルはその写真の1枚に目を止め、気づいた穹が自室に戻ってオルゴールから銀十字のアクセサリーを取り出します。ハルが夏祭りで買ってくれたらしいプレゼントで、写真は慣れない手つきで穹の首元にアクセサリーを付けてあげているハルの姿でした。コミカライズで黒うさがハルからのプレゼントとされたように、アニメもまた物による繋がりの深さや絆の強さを示そうとしている傾向にありますね。分かりやすいといえば分かりやすいんですが……ここでの問題は、銀十字ではありません。確かに穹がハルからのプレゼントだと嬉しそうに語る中、当の悠が別の女との思い出を思い出してるところは死ぬほど腹が立ちましたけど、そこじゃないんです。
穹が銀十字を保管していたオルゴール、どこかで見たことがありませんか? そう、第4話で悠が渚さんに上げたオルゴールそのものなんです。形も同じならば流れてくる音色も同じ、このことから考えるに第4話で悠が渚さんに上げたのは、穹のオルゴールだったと考えるのが妥当でしょう。何故、穹の大切なものが渚さんへのプレゼントとなったのか、第4話で穹は言いました。「相談ぐらい乗るのに……家族なんだから」と。そして、その言葉に従って悠が穹に相談をしたらどうでしょうか? 渚さんという想い人に渡すプレゼントは、果たしてなにが良いのか。料理下手な悠がケーキなど作れるわけありませんし、同じくスキルがない穹には手伝うことなど出来ません。この時点でケーキという選択肢は消え、別のものを用意する必要があります。では、もしこのとき、穹が自分のオルゴールを提供していたら? 兄に貰った銀十字のアクセサリーを入れていた、謂わば宝箱のようなオルゴールを、自ら手放していたら……
多分、4話の穹はこのオルゴールを手放すことでハルへの想いに見切りをつけたんじゃないでしょうか? そしてその結果が、夏祭りに参加しないで1人自宅で銀十字を眺めていた穹なのだとすれば……私は、アニメ版スタッフを許せそうにありません。
自らの宝箱を、ハルという大事な存在を、穹は自分から失わなければならなかった。宝箱の中にあった銀十字、つまり自分を取り出すことで、自由となったハルを、いえ、悠を渚さんに上げたんです。それが委員長ルートにおける妥協の類なのかは分かりませんが、少ない出番の中で確かに穹は自分の気持を訴えて、ハルにぶつけようとしていたんです。でも、出来なかった。自らに振り向かないハルをねじ曲げてまで、穹には想いを遂げる力がなかったから。
第5話の穹は、まだハルのことを諦めていません。感づいてはいるようですが瑛との繋がりを知りませんし、知る機会もなかった。けれど、それも今回まででしょう。第6話で瑛ルートが終わる以上、それほど穹に割ける時間があるわけではないですが、なにかしらの決着は付けるんじゃないかなと。
後、久しぶりに奈緒が登場していましたね。彼女が現れて白々しくも食事の話をした後、弁当が用意されている春日野家の食卓を映した辺り、奈緒が食事の面で春日野家に関わってくることの暗示みたいなものでしょう。原作にもあったことですし、別に違和感はないんですけど、セーブポイントは奈緒と明日、一緒に学校へ行くかと言ったところか。

さて、そろそろ本題に入りましょうか? 第5話の話なんて、実は私にとってどうでもいいことなんです。各ハル×穹を推奨するサイトやブログが次々に視聴を中断する中で、私は底意地で踏みとどまっている状態ですけど、手の平を返す準備なんていつでも整ってるんだ! 例え3話しかないのだとしても、穹ルートのためならつまらない前座や余興にだって耐えてみせると、そう誓ったから。
アニメ版ヨスガノソラの公式サイトで、Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花『ツナグキズナ』/『ヨスガノソラ』プロモーション映像が公開されました。主に1~2話のハルと穹を中心に構成されているPVですが、実は私がこれを見るのは初めてではありません。もう1ヵ月近く前になりますが、徳島のマチアソビにて行われたハルキノソラ(仮)出張版で、同じものが流されたからです。ハルキングが徳島用に作ってきた特別映像だとかで、放送前日だった2話の映像と、それ以外のもふんだんに使っていたことから、かなり盛り上がった記憶があります。
私が元々好きだったツナグキズナをさらに惚れ込んだのも、この映像を見たからであり、あのときは完全にして完璧なハル×穹PVに心を踊らせていました。だって、どこからどうみでもハルと穹じゃないですか? 双子に始まり双子に終わる、そういう映像じゃん、これは。こんな素晴らしいPVを、それなりにデカい画面で魅せられて、しかも明日放送の2話の映像ですとか言われて、ハル×穹を疑う奴はあり得ないと思いませんか? 確かに他のキャラだって頬赤らめて映りますけど、そんなの一瞬じゃないですか。ツナグキズナと共に流れるハルと穹の映像を見て、2話からも双子に期待できる、アニメは双子の話なんだと、私は徳島の地で信じていたのですよ。だって、映像を見て疑う理由がないじゃない。
なにせイベント用に即興で作った映像でしたから、今後どのように利用するかはまったく分からない状態で、BDの特典にでもしてくださいと私は言ったんだけど……まさか、サイトで公開するとは思わなかった。だって、ツナグキズナのフルバージョン使用してるんですよ? サイトで無料公開するなんて気前のいいこと、普通はするはずないじゃない。まあ、穿った見方をすればサイトを更新するネタが尽きたか、アニメから離れつつあるハル×穹ファンを繋ぎとめておくために公開に踏み切ったなど、いくらでも想像は付くけどね。もう一度見たいと思っていただけに、また見る機会があって私は嬉しいけど、私がなんで2話以降の流れに不満たらたらだったのかは、これで分かってもらえたと思います。私はヨスガノソラのアニメはこのPVみたいに行くと、そう思っていたのですよ。けど、それは単なる幻想でしかなくて、翌日の夜には叩き壊されたんですけど。

私はアニメ版ヨスガノソラをそれほど高く評価していません。作画の質は良いと思いますが、それ以外の点で顔を覆いたくなることが多すぎる。誰しもがそう感じているなどとは言いませんが、私にとって受け入れがたい展開や内容ばかりなのは確かな事実です。巷ではエロの是非しか騒がれてないですが、エロなんてどうでもいいんですよ。そんなところはどうでも良くて、もっと根本的な、作品の構造そのものについて私は異を唱えたい、否定をしたい。なんか私の一挙一動を観察している人がいるらしいけど、例え穹ルートがどんなに素晴らしい出来でも、2~9話が覆るわけでもないんです。ヨスガノソラのアニメは、既にそういう段階にまで来てしまっています。

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