まず、言い訳をさせてください。買うつもりはなかったんです。発売日にヨドバシで見かけたときも、手にこそ取りましたがなんとか踏みとどまって堪えたはずなんです。それが月曜日になって、何故か恋と選挙とチョコレートの初回版を買ってしまい、段々と財布の紐が緩くなっていき……いや、それでも既にヨスガノソラは何本も所有しているわけだし、単にパッケージが新しいだけの通常版を買う理由はなかった。

そう、ただパッケージの絵柄が新しいだけな買う必要はなかったんです。私がソフマップで通常版の箱を取ったとき、ふと発売日には見ることがなかった裏面を見ました。そして、次の瞬間には購入を決めてしまった。
何故、裏面が決め手になったのかというと、久しぶりに見たパッケージのみに記載されたあらすじに引き込まれてしまったからなんだけど、ヨスガノソラって作品にはあらすじが2種類ほどありましてね。1つは公式サイトや各ショップのサイトなどで使われている長い奴と、もう1つが商品のパッケージ裏に書かれているものがあるんです。初回版、通常版共に同じ文章ではあるんですけど、短いながらも結構意味合いが深くて。公式サイトにあるそれは、主にハルと穹の旅立ちを書きながら、奈緒や瑛との過去に触れており、渚さんや初佳についてはスルーされています。それはこの2人が所謂サブヒロイン的な位置にいるからなんですが、問題は「そして、この場所を選んだ本当の理由」という箇所。言うまでもなく、それは作中の台詞に答えがあります。
一見すると奈緒や瑛がいたからだ、と思えなくもない文章ですし、現に穹もハルが奥木染を選んだのは奈緒の存在を考えてのことではないかと危惧していました。でも、実際は違います。そうじゃありません。ハルが奥木染を選んだ理由はあくまで、穹と2人で暮らすために、穹とずっと一緒にいるためにですから、瑛とかその辺は後から付いてきた理由に過ぎないんです。その辺り、委員長ルートにおける委員長が顕著な存在ですかね。
さて、公式のあらすじはこんなところですが、パッケージに書かれているあらすじは、少し意味合いが違います。決してそれは、極端にハル×穹へ偏ったものではなく、ヨスガノソラ全体を指している文章なのだけど……ハルが忘れたもの、ハルが取り戻そうとしたものは、果たしてなんなのか。今まで傷つき、不器用な行き方しかできなかった相手とハルが向き合うのが公式なら、今までハルが目を背けてきたものと向き合い、心から笑える日々を取り戻そうと思ったのがパッケージの文章です。正直、久しぶりにこれを読んで、まあ、引き込まれるものがあったんでしょうね。丁度、ソフマップのポイントが少々余っていたこともあり、その場の勢いで買ってしまったんです。

文化の日ということで、昨年までは日比谷まで芝居見物などに行ってたんですが、今年は特別用事がありませんでした。行こうと思っていた某大学の学園祭はイベントの参加券が外れてしまいましたし、仕方ないから家でのんびりしていようかと思ったら、知人が横アリで開催するアニマックスのライブへ参加するため横浜に立ち寄るとかで、丁度用があったので会うことに。会うと言ってもJRの中央口から市営地下鉄の改札口まで会話しながら歩いただけなんですが、知人曰く「乗り換え案内で地下鉄探してたら、ブルーラインというのばかり出てきてこれじゃないとか思った」という。そういや私は気にしたことなかったけど、地下鉄にこんな名前を付けているのは横浜ぐらいなんだろうか。東京メトロは普通に関係する駅名をそのまま線の名前に使ってますし。ブルーラインなんて、如何にも選民意識が強い横浜らしい名前だ。
知人の用事というのが今月23日に行われる野川さくらという声優のライブに関することで、実は知人にチケットを頼んでましてね。それの受け渡しと、ついでに最新のアルバムを借りることにしたんです。元々はFCに入るぐらい好きだった声優なんですけど、色々あってファンを辞めちゃいましてね。知人はその後、野サクのファンというか、まあ、イベントに参加する程度には好きになったみたいなんですが、誘われたので参加してみることに。いや、本当は悩んですよ? イベント重なってましたし、それ以前に祝日とはいえヨスガノソラの放送翌日でしたから、どうしたもんかなと。
でもまあ、長くライブには参加してませんでしたし、春ドリパにおける無料イベントが意外と楽しかったから……それに、これはやや深刻な理由なんですけど、野サクがこうしてライブなんて開催できるのも、後何年あるか判らないことですし。それこそ、今回が最後といわれてもまったく不思議はない。別にファンとしての未練は一欠片もないし、私にとってはもう過去の人でしかないんだけど、だからってライブに参加することを拒否するだけの理由はなかった。

秋は学園祭が多いこともあって声優イベントも数多く開催されているはずなんですが、私はそのどれもに参加する予定がない。芸術の秋、文化の秋なんて一般的には言われてますけど、とりあえず私のするべきことはコミケをはじめとした原稿の山を片付けることです。そのためには参考文献読みあさり、読書の秋をしなくてはいけません。同人誌ばかり書いてもいられない現状、まずは書けるものから書き上げていこうと思います。買うだけ買ったヨスガノソラ通常版は、開封こそしましたがディスクまで開けるつもりはないですし、ゲームプレイするだけなら初回版で事足りています。なので、先にやるとすれば恋チョコですかね? さっさとプレイして、面白くないようだったら手放そうかと思ってたり。回収も決まって、買取価格が凄いことになっているらしいから。

コメント