アニメ版ヨスガノソラ 第7話「ツミナオトメラ」
2010年11月15日 ヨスガノソラ先に事務的な話を書いておくと、昨年の5月に萌魂工房から出た穹の抱き枕が再販されるそうです。なんか以前買った人用に生地を変えたものも出るらしいけど、わざわざ2WTよりも劣るAJフィールスムースで作りますとか言われてもね。スムースユニットよりはいいけど、印刷面でも肌触りでも2WTの足下にも及ばないじゃないか。しかも、AJの2WTは昨年から比べると格段に質が上がっているはずなので、よっぽどスムース生地が好きでもなければ選ばないんじゃないだろうか。
さて、アニメ版ヨスガノソラも折り返しになりましたね。奈緒ルート突入ということで、私の予想では今回の話は奈緒の個別ルートだったはずなんですけど、あろうことか外してしまいましたよ。N2が来るかと思ったら、まさかのNS2が来るんだもんね。穹のノーパソのエディタに打ち込まれた文章だけど、これは後半にも登場します。
あぁ、先にOP前のアバンについても触れますか。この時点であれ? と思ったんですけど、1話のラストと2話の最初から先延ばしにされていた、採寸のシーンがありました。なんで電気も付けずに暗い中でメジャー回してるんだよと思ったけど、演出上の都合なんでしょうか。暗闇の方が嫌らしさが出る? いや、普通に見にくいだけじゃん。
OP終わって本編に入り、翌朝になりました。自室のベッドで寝る穹と、自室の布団で寝るハル。そこに穹の悲鳴が聞こえ、ハルは慌てて飛び起き、穹の元へと向かいます。何事が起きたのか、襖を開け、穹のなを叫びながら部屋に飛び込もうとしたハルの頬を……白く美しい手が打ちました。いくらハルが勢いを付けていたからって、穹の平手打ちで部屋の外までぶっ飛ばされるとは。某SFラノベのヒロインじゃないけど、こういうか弱そうな娘に限って意外に強かったりする。
このシーンは2話にもあったはずですが、穹の反応があのときとは大きく違いますね。2話のときは泣き叫んでハルに抱きついていたのに、今回は自分で仕留めることも出来るほど原作のそれに近いような気がしました。何故形や結果こそ違えど同じイベントを2回も繰り返したのか? ループの暗示、ということも考えられますけど、普通に考えれば違うルートにおける差違の表現ですかね。私としては、2話から6話に掛けて溜まっていた穹の鬱憤をまとめて解消したんじゃないかと思うんだけど、そんなこといったら、その直後に更なる苛々が溜まりましたからね。それをどうやって解消するか……もう、悠と奈緒を刺した方が早いんじゃないだろうか。
自分の胸というか身体が小さいことを指摘され、それについて言い返す穹の口調がいつもと違いましたね。某作の末妹に似てたけど、対照させるように奈緒の醜い身体を映したのは嫌がらせでしょうか? 嫌がらせ以外のなんでもないと思うけど、これが奈緒のいっていた勇気なんですか? 蚊取り線香渡してお近づきになりましょうって、田舎者は考えることが面白いね。穹がどんな想いでいるかも知らないで、ハルは呑気なものです。扉で指を引っ掻く穹は、きっと奈緒の顔を引き裂いてやりたいに違いないのだから。
悠に声を掛けられて、ルンルン気分で登校する奈緒とか見てると蹴り飛ばしたくなるよね? 舞い上がっちゃってさ、そのケツ蹴飛ばして、嫌らしい胸を踏みつぶしてやりたい。悠も悠で急に奈緒のことを意識しだして、お前まだ共通ルートなのにふざけんなよと。アニメは奈緒が殊勝に見せかけているから、悠がこれまでほど積極的でないのにも関わらず、そういった一面が目立ってしまっているというかなんというか。
亮平の行動は、基本的に悠のことは一切考えてません。彼が考えているのは元級友である奈緒のことだけで、心配しているのも彼女ことだけなんです。この時点で悠が明確に、恋愛感情として奈緒に気があったかは、正直怪しいと思います。悠自身が回想したように、気にしていたのはあくまでかつて起こった出来事であり、亮平はそれを勘違いしていた可能性も高い。奈緒が言うほど嫌われていたとも思えないけどね。
奈緒が思い出した過去の行い、両親の不仲に耐え切れず飛び出した家、たどり着いた春日の医院にいた悠……そして。逆レイプを逆レイプとして描いてくれたのは、ハルが好きな身としては痛ましいけど、妙な救いやフォローが入るよりはマシだったのかも知れない。肉欲のままに悠を求めて、嫌がる少年を翻弄して、見ましたか? 行為を終えた後の奈緒が浮かべたすっきりとした表情。自分だけ欲求不満を解消し、ふと我に返ってみると、そこにいたのは汚された少年が、うつ伏せで横たわる姿。性知識もない、精通してたかもわからない悠を犯したという事実。今更それに気づいた奈緒は怖くなって逃げ出すわけだけど、これって結構重要な描写です。
奈緒が悠を犯しているときの表情などを見れば分かりますが、奈緒は行為によって欲求を解消し、欲望を満たし、有り体に言えば気持ちよくなっていました。これで悠も同じように気持ちよくなり、満たされているのだとすれば、これは合意の上でのセックスが成立し、互いに性欲から身体を重ねたということになります。しかし、あの畳の上に横たわった、いえ、倒れていた悠の姿を見るかぎり、彼は明らかに気持ちよくなどその表情はとても悲しげです。痛いのかも知れませんし、なにも考えられなくて頭の中が吹っ飛んだのかも知れません。だからこそこれは逆レイプだし、奈緒は悠を強姦したということになるのです。
夜になって、悠がどこかに電話を掛けています。繋がらず、ため息を付いたところに穹がやって来る。慌てて携帯を閉じますが、その画面には奈緒への発信履歴がビッシリ! 電話をかける回数は日増しになっており、最新の履歴と時計の表示からこの日が7月3日の21時18分であることが分かります。
時系列について書く前に、ここで重大な疑問が浮かびました。悠が電話をかけていた相手が奈緒だということは分かりますが、これはちょっとおかしいんじゃないでしょうか? だって、奈緒は携帯を持っていないはずなのに。確か2話だったと思うけど、奥木染には携帯の電波が最近届くようになったとかで、そのため携帯を持っているのは春日野兄妹を除けばお嬢様の渚さんぐらいという話でした。じゃあ、悠は奈緒の自宅へ電話をかけていたのか? 自宅なら奈緒以外にも家族がいるはずであり、例えば1話のおばさんなりが出てくれるはずです。何回も掛けて繋がらないというのがあり得ない。
仮に携帯だったとして悠が番号を知っているのも不思議だし、亮平あたりから訊いたのだとして、ならば何故亮平は2話の時点で奈緒が携帯を持っていたことを言わなかったのか? 忘れていた、という可能性はあるにせよ、奥木染では珍しい携帯電話の存在を、早々に失念するとは思えない。奈緒が自室に固定電話でも引いてない限り、このシーンは不自然過ぎます。ハルが電話をかけていた理由はまあ、制服のボタン付を頼みたかったんでしょうけど、それはあくまで口実に過ぎないかも。奈緒でなければいけない理由など、ないんだから。
ハルの部屋に来た穹は、ネットの催促をしますが、その際にハルの様子がおかしいことに気付いた模様。穹の勘が鋭いというよりは、ハルが分かりやすいんでしょうね。
作中の日数が分かったことで、久々に時系列の話をします。過去の日記で事細かに考察したので覚えている人もいるかも知れませんが、ヨスガノソラのアニメは必要性から日付や時間を正確に示している描写が結構多く、かなり詳細な時系列表を作ることが出来ます。今回は7月3日の21時18分ということで、以前の考察から西暦は2010年であることが分かる。私が作った時系列表では7月2日の時点で穹は学校に登校しているはずなんだけど、これに関してはルートが違うためのズレが生じたと考えていいでしょう。何故なら、2話のときはたまたま呉服店に出かけていた渚さんが、気を利かせて完成していた穹の制服を届けてくれたから、穹は比較的早い段階で制服手に入れることができたんです。原作を見ても判るように、本来であれば呉服店から学校に配送され、そこで初めてハルに手渡されるわけですから、間をすっ飛ばした渚さんルートと時間的誤差が生じるのはなんらおかしいことではありません。
呉服店の配送事情がどのようなものかは知りませんが、少なくともこのルートでハルと穹が制服を手にしたのは3日より後であり、4日が日曜日であることを考えると5日の月曜日ということだろうか? 穹が学校に通っていないということは、4日にあったと思われる海水浴はなかったのかな。
他に時系列がわかるような描写はなかったと思うけど、少なくとも制服が届いた日と、穹の初登校日のズレを確認することが出来ました。
奈緒にボタン付を頼んだ悠は彼女を家にあげるけど、その隙に穹は携帯の中をチェック。悠が奈緒に連絡を取ろうとしていたことを知ります。奈緒は穹の制服のボタンを難なく付けて、それでお暇しようとしますが悠が引き止める。正直引き止めるなよ、と思わないでもなかったけど、ここがあるいは……いえ、なんでもないです。この考察はまだ早い。
悠と奈緒がいい雰囲気になり、キスをする寸前に穹が割って入る。このときの奈緒の表情見ました? やましさ全開、穹の顔まともに見れないと同時に、後ろめたさ爆発ですよ。い原作の無神経で図々しい奈緒の方がまだマシだったんじゃないの?
夜中に制服のボタンを付け直す穹のいじらしさったらないね。原作でも同じことしてそうだけど、穹にだってこれぐらい出来るんですよ。元々が天才肌ですから、覚えればなんだって出来るんです。ただ、本人にやる気がないだけで。
翌日、通学路を歩くハルと穹の前に現れた亮平のテンションは2話とそれほど大差ないけど、穹ルートで見せた雰囲気に似てなくもない。というか、悪い意味で原作の亮平なんだよな……見て判るように亮平は奈緒に気を使って奈緒と悠をくっつけようとしているわけだけど、前述のとおり彼は2人の過去を知らないし、そこにある複雑な事情を理解していません。に関わらず、亮平はかなり強引な方法で2人をくっつけようとしています。これって、なにかを思い出しませんか?
そう、初佳ルートで発覚した亮平の過去と失敗。想い人とその彼氏を駆け落ちさせたまでは良かったが、初佳とも関係があったことを知らなかったという事実。穹のことを抜きにしても、今の亮平がやっていることは、彼が昔したこととまったく同じなのです。でも、原作の亮平だったらそうするんだろうな、という気がしないでもない。神社のシーンは全体的にキャラが原作よりだったようにも思えるし。私、今まで亮平のことをウザイという意見には賛同してこなかったんだけど、初めてそのように感じてしまった。亮平超ウザイ。
その後のプールでのシーンは……なにも書きたくない。妄言と茶番劇の垂れ流しでしたが、別に良いんじゃないですかね。悠が過去を受け入れ、奈緒を受け止めない限り話が始まりませんし、話の展開としては仕方ないですよ。
これが穹との共通ルートでなければね?
私が第7話で一番気に食わないのはなによりもここで、まさか穹との共通ルートでキスまでするとは思わなかったんですよ。だって、この悠どう見たって奈緒が好きじゃん。なに? こんなラストから穹ルートへ分岐するっていうの? 冗談よしてくれよ。こんな話が共通の2話としてBDに収録されるなんて、認められるわけ無いでしょう。
もっともこれについてはTwitter上で考察と検証を重ねたので、ある程度の希望は見いだせたのですが、長くなったので明日に回そうと思います。
さて、アニメ版ヨスガノソラも折り返しになりましたね。奈緒ルート突入ということで、私の予想では今回の話は奈緒の個別ルートだったはずなんですけど、あろうことか外してしまいましたよ。N2が来るかと思ったら、まさかのNS2が来るんだもんね。穹のノーパソのエディタに打ち込まれた文章だけど、これは後半にも登場します。
あぁ、先にOP前のアバンについても触れますか。この時点であれ? と思ったんですけど、1話のラストと2話の最初から先延ばしにされていた、採寸のシーンがありました。なんで電気も付けずに暗い中でメジャー回してるんだよと思ったけど、演出上の都合なんでしょうか。暗闇の方が嫌らしさが出る? いや、普通に見にくいだけじゃん。
OP終わって本編に入り、翌朝になりました。自室のベッドで寝る穹と、自室の布団で寝るハル。そこに穹の悲鳴が聞こえ、ハルは慌てて飛び起き、穹の元へと向かいます。何事が起きたのか、襖を開け、穹のなを叫びながら部屋に飛び込もうとしたハルの頬を……白く美しい手が打ちました。いくらハルが勢いを付けていたからって、穹の平手打ちで部屋の外までぶっ飛ばされるとは。某SFラノベのヒロインじゃないけど、こういうか弱そうな娘に限って意外に強かったりする。
このシーンは2話にもあったはずですが、穹の反応があのときとは大きく違いますね。2話のときは泣き叫んでハルに抱きついていたのに、今回は自分で仕留めることも出来るほど原作のそれに近いような気がしました。何故形や結果こそ違えど同じイベントを2回も繰り返したのか? ループの暗示、ということも考えられますけど、普通に考えれば違うルートにおける差違の表現ですかね。私としては、2話から6話に掛けて溜まっていた穹の鬱憤をまとめて解消したんじゃないかと思うんだけど、そんなこといったら、その直後に更なる苛々が溜まりましたからね。それをどうやって解消するか……もう、悠と奈緒を刺した方が早いんじゃないだろうか。
自分の胸というか身体が小さいことを指摘され、それについて言い返す穹の口調がいつもと違いましたね。某作の末妹に似てたけど、対照させるように奈緒の醜い身体を映したのは嫌がらせでしょうか? 嫌がらせ以外のなんでもないと思うけど、これが奈緒のいっていた勇気なんですか? 蚊取り線香渡してお近づきになりましょうって、田舎者は考えることが面白いね。穹がどんな想いでいるかも知らないで、ハルは呑気なものです。扉で指を引っ掻く穹は、きっと奈緒の顔を引き裂いてやりたいに違いないのだから。
悠に声を掛けられて、ルンルン気分で登校する奈緒とか見てると蹴り飛ばしたくなるよね? 舞い上がっちゃってさ、そのケツ蹴飛ばして、嫌らしい胸を踏みつぶしてやりたい。悠も悠で急に奈緒のことを意識しだして、お前まだ共通ルートなのにふざけんなよと。アニメは奈緒が殊勝に見せかけているから、悠がこれまでほど積極的でないのにも関わらず、そういった一面が目立ってしまっているというかなんというか。
亮平の行動は、基本的に悠のことは一切考えてません。彼が考えているのは元級友である奈緒のことだけで、心配しているのも彼女ことだけなんです。この時点で悠が明確に、恋愛感情として奈緒に気があったかは、正直怪しいと思います。悠自身が回想したように、気にしていたのはあくまでかつて起こった出来事であり、亮平はそれを勘違いしていた可能性も高い。奈緒が言うほど嫌われていたとも思えないけどね。
奈緒が思い出した過去の行い、両親の不仲に耐え切れず飛び出した家、たどり着いた春日の医院にいた悠……そして。逆レイプを逆レイプとして描いてくれたのは、ハルが好きな身としては痛ましいけど、妙な救いやフォローが入るよりはマシだったのかも知れない。肉欲のままに悠を求めて、嫌がる少年を翻弄して、見ましたか? 行為を終えた後の奈緒が浮かべたすっきりとした表情。自分だけ欲求不満を解消し、ふと我に返ってみると、そこにいたのは汚された少年が、うつ伏せで横たわる姿。性知識もない、精通してたかもわからない悠を犯したという事実。今更それに気づいた奈緒は怖くなって逃げ出すわけだけど、これって結構重要な描写です。
奈緒が悠を犯しているときの表情などを見れば分かりますが、奈緒は行為によって欲求を解消し、欲望を満たし、有り体に言えば気持ちよくなっていました。これで悠も同じように気持ちよくなり、満たされているのだとすれば、これは合意の上でのセックスが成立し、互いに性欲から身体を重ねたということになります。しかし、あの畳の上に横たわった、いえ、倒れていた悠の姿を見るかぎり、彼は明らかに気持ちよくなどその表情はとても悲しげです。痛いのかも知れませんし、なにも考えられなくて頭の中が吹っ飛んだのかも知れません。だからこそこれは逆レイプだし、奈緒は悠を強姦したということになるのです。
夜になって、悠がどこかに電話を掛けています。繋がらず、ため息を付いたところに穹がやって来る。慌てて携帯を閉じますが、その画面には奈緒への発信履歴がビッシリ! 電話をかける回数は日増しになっており、最新の履歴と時計の表示からこの日が7月3日の21時18分であることが分かります。
時系列について書く前に、ここで重大な疑問が浮かびました。悠が電話をかけていた相手が奈緒だということは分かりますが、これはちょっとおかしいんじゃないでしょうか? だって、奈緒は携帯を持っていないはずなのに。確か2話だったと思うけど、奥木染には携帯の電波が最近届くようになったとかで、そのため携帯を持っているのは春日野兄妹を除けばお嬢様の渚さんぐらいという話でした。じゃあ、悠は奈緒の自宅へ電話をかけていたのか? 自宅なら奈緒以外にも家族がいるはずであり、例えば1話のおばさんなりが出てくれるはずです。何回も掛けて繋がらないというのがあり得ない。
仮に携帯だったとして悠が番号を知っているのも不思議だし、亮平あたりから訊いたのだとして、ならば何故亮平は2話の時点で奈緒が携帯を持っていたことを言わなかったのか? 忘れていた、という可能性はあるにせよ、奥木染では珍しい携帯電話の存在を、早々に失念するとは思えない。奈緒が自室に固定電話でも引いてない限り、このシーンは不自然過ぎます。ハルが電話をかけていた理由はまあ、制服のボタン付を頼みたかったんでしょうけど、それはあくまで口実に過ぎないかも。奈緒でなければいけない理由など、ないんだから。
ハルの部屋に来た穹は、ネットの催促をしますが、その際にハルの様子がおかしいことに気付いた模様。穹の勘が鋭いというよりは、ハルが分かりやすいんでしょうね。
作中の日数が分かったことで、久々に時系列の話をします。過去の日記で事細かに考察したので覚えている人もいるかも知れませんが、ヨスガノソラのアニメは必要性から日付や時間を正確に示している描写が結構多く、かなり詳細な時系列表を作ることが出来ます。今回は7月3日の21時18分ということで、以前の考察から西暦は2010年であることが分かる。私が作った時系列表では7月2日の時点で穹は学校に登校しているはずなんだけど、これに関してはルートが違うためのズレが生じたと考えていいでしょう。何故なら、2話のときはたまたま呉服店に出かけていた渚さんが、気を利かせて完成していた穹の制服を届けてくれたから、穹は比較的早い段階で制服手に入れることができたんです。原作を見ても判るように、本来であれば呉服店から学校に配送され、そこで初めてハルに手渡されるわけですから、間をすっ飛ばした渚さんルートと時間的誤差が生じるのはなんらおかしいことではありません。
呉服店の配送事情がどのようなものかは知りませんが、少なくともこのルートでハルと穹が制服を手にしたのは3日より後であり、4日が日曜日であることを考えると5日の月曜日ということだろうか? 穹が学校に通っていないということは、4日にあったと思われる海水浴はなかったのかな。
他に時系列がわかるような描写はなかったと思うけど、少なくとも制服が届いた日と、穹の初登校日のズレを確認することが出来ました。
奈緒にボタン付を頼んだ悠は彼女を家にあげるけど、その隙に穹は携帯の中をチェック。悠が奈緒に連絡を取ろうとしていたことを知ります。奈緒は穹の制服のボタンを難なく付けて、それでお暇しようとしますが悠が引き止める。正直引き止めるなよ、と思わないでもなかったけど、ここがあるいは……いえ、なんでもないです。この考察はまだ早い。
悠と奈緒がいい雰囲気になり、キスをする寸前に穹が割って入る。このときの奈緒の表情見ました? やましさ全開、穹の顔まともに見れないと同時に、後ろめたさ爆発ですよ。い原作の無神経で図々しい奈緒の方がまだマシだったんじゃないの?
夜中に制服のボタンを付け直す穹のいじらしさったらないね。原作でも同じことしてそうだけど、穹にだってこれぐらい出来るんですよ。元々が天才肌ですから、覚えればなんだって出来るんです。ただ、本人にやる気がないだけで。
翌日、通学路を歩くハルと穹の前に現れた亮平のテンションは2話とそれほど大差ないけど、穹ルートで見せた雰囲気に似てなくもない。というか、悪い意味で原作の亮平なんだよな……見て判るように亮平は奈緒に気を使って奈緒と悠をくっつけようとしているわけだけど、前述のとおり彼は2人の過去を知らないし、そこにある複雑な事情を理解していません。に関わらず、亮平はかなり強引な方法で2人をくっつけようとしています。これって、なにかを思い出しませんか?
そう、初佳ルートで発覚した亮平の過去と失敗。想い人とその彼氏を駆け落ちさせたまでは良かったが、初佳とも関係があったことを知らなかったという事実。穹のことを抜きにしても、今の亮平がやっていることは、彼が昔したこととまったく同じなのです。でも、原作の亮平だったらそうするんだろうな、という気がしないでもない。神社のシーンは全体的にキャラが原作よりだったようにも思えるし。私、今まで亮平のことをウザイという意見には賛同してこなかったんだけど、初めてそのように感じてしまった。亮平超ウザイ。
その後のプールでのシーンは……なにも書きたくない。妄言と茶番劇の垂れ流しでしたが、別に良いんじゃないですかね。悠が過去を受け入れ、奈緒を受け止めない限り話が始まりませんし、話の展開としては仕方ないですよ。
これが穹との共通ルートでなければね?
私が第7話で一番気に食わないのはなによりもここで、まさか穹との共通ルートでキスまでするとは思わなかったんですよ。だって、この悠どう見たって奈緒が好きじゃん。なに? こんなラストから穹ルートへ分岐するっていうの? 冗談よしてくれよ。こんな話が共通の2話としてBDに収録されるなんて、認められるわけ無いでしょう。
もっともこれについてはTwitter上で考察と検証を重ねたので、ある程度の希望は見いだせたのですが、長くなったので明日に回そうと思います。
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