先日、所用があって高島屋の横浜店にお菓子を買いに行ったんですけど、さすがに年始ということもあって御年賀を買い求める客で溢れかえっていました。別に贈り物が菓子でなければいけない理由はないはずですが、まあ、好みはあるにせよ食べ物ってのは楽なんだろうね。西口の高島屋も、東口のそごうも食品売り場は地下フロアにあるんだけど、そごうが正面入口として地下でありながら空も見える開放的な場所にあるのに比べると、高島屋は本当に地下ですから少し手狭な印象を受けますね。

しかしまあ、ルミネの成城石井なんかも地下にありますが、なんだって百貨店とかその辺の食べ物関係は下の方にあるんでしょうか? 所謂、デパ地下なんて呼ばれる空間ですけど、私はそういう場所が嫌いではないし、割と好きな方でもあります。ケチだから日常的に利用することはありませんけど、祝い事だとか、贈り物なんかをする場合は迷わず百貨店へと足を向ける。特に気取っているわけじゃないし、どちらかといえば単純な発想の表れに過ぎないんですが、なんていうか安心感みたいのがあってさ。横浜っていうところは駅に複数の百貨店や商業施設が直結しているから、買い物するには本当に便利なんですよ。
まあ、そんなわけでお菓子一つ買うにしてもデパ地下に店があるわけで、その中から選ぶというのは結構悩むことでもあります。いつもある程度、なにを買うか決めていくんですけど、今回は事前に「これだ!」というものがなかった。さすがにネタが切れたのか、色々あると言っても基準として自分が食べたことがあり、尚且つ美味しいと感じた物に絞ってますからね。食べたこともない物を送るわけにはいかないし、自分が美味しいと思わなかった物を、好みの差があるとは言え勧めるのはなんか違う気がするので。後、手渡しではなく郵送ないし宅急便で送る関係上、そういうのに耐えうるものじゃないダメだし、日持ちすることも絶対条件です。昔、横浜文明堂でカステラ巻を買おうとしたとき、どれぐらい日持ちをするのかと訊ねて、たった5日間しか持たないと言われたときは驚いたっけ。普通の奴より長持ちするイメージがあったんだけど、実際は逆らしいね。ちなみに、横浜には文明堂と福砂屋があって、文明堂は横浜だったり日本橋だったりと、色々なところがあったりします。

そうして色々悩んだ末に買ったお菓子はというと……なんか、結婚式の引出物みたいになってしまった。悲恋堂の店主に、「あなたは、神戸系の洋菓子が好きなんですか?」と言われたけど、別にそんなことはないと思うんだけどね。例えばモロゾフなんかは、不味いとは思わないけど店的にしっくり来ないところもありますし。まあ、ケーニヒスクローネは好きな方だけど。私は別にブランドや銘柄にこだわっているつもりはないというか、ゴディバは超有名だからイコールで美味いみたいな、そこまで安直ではないと思うんだけど、でもゴディバを不味い思ったこともないな。自分で買ったことは一度もないけど。
要するに食べて美味いのであれば、やたら値段やネームバリューに拘る必要もないのだと私は考えるのだけど、「百貨店にお菓子買いに行ってる時点で、十分拘りがあると思いますけど」と店主には言われた。まあ、反論は出来ないけど、私が年始の挨拶ついでに持ってきたクローネを食べながら言わないでくれ。いつの日かのように、また店主と百貨店とか行きたいんですけどね……なにせ、店主ときたら私の顔を見るなり、「丁度良かった、あなた、私の代わりにおみくじを引いてきてくれませんか?」などと真顔で言う始末。今年もお外に出るつもりはさらさらないらしい。

お菓子その他を発送したんだけど、タペストリーの梱包に凄い手間取った。クロネコヤマトに専用の素材を持ってこさせようと思ったんだけど、滅多に使う人がいないから注文しないと言われて、仕方なく自前でやることに。その際、エアパッキンやら新聞紙やらでくるんで、最終的に高島屋の包装紙を使ったんだけど、これが一昔前のだったからバラの模様が新しいのじゃないのね。これは結構レアだなーとか思いながら、そういや高島屋で長いことお菓子を買ってるけど、一度もバラの包に包まれたことないと気付く。店によっては自前のを使いますし、包装紙一つとっても自社ブランドの名前に自信があるということなのでしょう。まあ、私に言わせれば百貨店でした買い物は、百貨店の包で貰いたいよね、という感じだけど、これもまた人それぞれなのかな。

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