皆様、お久しぶりです。5月中は原稿やら仕事やらで手一杯だった私ですが、6月になったので帰ってきました。アクセス解析を見る限り、こんな1ヵ月も更新していなかったような日記に毎日来てくださっていた方が何人もいるようで、まったく申し訳ないです。おかげさまで原稿も無事に完成し、次の作業にとりかかることができそうです。そんなわけで、再開後一回目の日記は告知になります。告知というよりは宣伝で、宣伝というよりは募集になるんですが、以前から温めていた企画をいよいよ始動させることにしました。

春日野兄妹アンソロジー「ハルカノソラ」(仮)
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/index.html
企画構想自体はこの日記とか、同人誌の後書きなんかで書いたこともあるから知っている方も結構いるかと思うんですが、ヨスガアンソロを作ります! 前々からやりたいやりたいとは言っていたものの、なかなか切っ掛けというか、踏ん切りみたいのが付かなくて足踏みしていたんですが、今回一つの機会に恵まれまして、制作することを決心致しました。というのも、先日当落の発表があった夏コミことコミックマーケット80にシャリテクロワールが受かりまして、3日目なんですがスペースを頂けることになりました。去年の夏から3連続でサークル参加となり、それだけでもとても光栄なことなんですが、配置場所を調べてみると、どうにもお誕生日席っぽいことが発覚しまして。
お誕生席ってのは、俗にいう島角と同じ意味を持つ同人用語ですね。即売会に参加しない人には分かりにくいと思うんだけど、各島の両端にある机を二脚ほど並べた独立スペースのことで、壁ほどじゃないですが待機列作りをし易いことから、主に中堅サークルが多く配置される場所になっています。で、そんなお誕生日席に何故か大手どころか中堅でもないうちのサークルが配置されまして……通算5回目とはいえ、細々と活動しているような私が何故? と思ったんですが、折角コミケの3日目にこんな良いスペースを頂いたのだから、これはもう今までやったことのないようなことをしないと勿体無いかなと思い、前述の企画をスタートさせるに至りました。
勿論、これだけが理由じゃないんですが、切っ掛けとしては大きかったかなと。こんな機会、もう二度とないかも知れませんし。

ヨスガノソラアンソロ、いえ、ハル×穹アンソロに関する詳細は上記URLからサイトへと飛んで頂ければと思うのですが、一応ここでも参加者募集の告知をした方がいいですかね? ただ、その前に私が今回のアンソロを企画するに至った経緯みたいのを少し書いておきましょうか。こういう踏み込んだ話は、サイトに載せるには適していませんし。
私がヨスガノソラの同人誌を初めて発行したのは一昨年の夏コミで、原作自体は2008年の12月にでていたわけですから、翌年の夏にはもう発行していたということになります。私はヨスガノソラという作品、そしてハルと穹というキャラクターに特別な想い入れがあって、それは言葉にするにも、文章とするにも難しいことです。ただ、好きという言葉を並べたり、大好きだと繰り返すことは簡単だったけど、本当はそんな程度では収まりが付かないぐらい、表現できないぐらいの強い気持ちが、私の中には常にありました。
十数年エロゲをやってきた中で、どうして2年前にぽっと出たヨスガなのか? 名作や傑作は他にも沢山あるのに何故ハルと穹なのか? 色々な人から言われたことですし、私自身、何回も考えてきたことです。前述のようにヨスガと、ハルや穹を好きだという気持ちは当たり前のように持っていて、だけどそれ以上のなにかを、私はこの作品に見出したんだと思います。少なくとも、「この2人のためになにかをしてあげたい」と私が考えたのは、ハルと穹が初めてでした。愛する言葉でさえ、この際、適当かは分からないのですけど、私は自分の中にある表現できない気持ちをなんとか表したくて、今まで同人誌を書いてきたのかも知れません。

私はこれまでヨスガノソラの同人誌を、所謂ハル×穹本を6冊出してきました。そのうち1冊はコピー誌ですけど、HPで公開しているSSも含めれば、自分で言うのもなんですが結構な数を書いてきたんじゃないかと。そして同人活動の中でpixivやTwitterも始めるようになり、そこで自分以外にもヨスガノソラを好きだという人に沢山出会いました。さすがに友人と言うには憚かられますが、それなりに仲良くさせてもらっているし、2年前に比べると随分とヨスガの知り合いも増えたと思います。
同人誌の、サクラノソラの後書きでは、私個人でやられることはやり尽くしたから、だから次は合同誌とかアンソロを作りたいみたいなことを書いたと思いますけど、本当のところは少し違います。いや、勿論、それもあるといえば、あるんですが、本音を言うとヨスガノソラという作品で大掛かりな企画とかを行えるのも、これが最初で最後だと思うんですよ。私はなにせヨスガメインで活動しているサークルですが、ネタさえあれば続けることも出来るんですけど、周りの人はそうもいかないでしょう? 今、ヨスガないしハルや穹を描いている人も、明日になれば違うジャンルに移っているかも知れないし、こういう世界ですし、いつまでも一つの作品で活動するってわけにもいかないですから。
まあ、なんか寂しい話になってしまうんですけど、ヨスガノソラが発売したのも2008年の12月ですし、今年で3年になってしまいます。3年ともなれば結構な月日、いや、年月が経ったことになりますが、その中でヨスガはFDが出て、VFBが発売し、アニメ化もしました。私がやることをやり尽くしたというなら、ヨスガという作品自体もそれは同じだと思うんですよ。ファンの中では2本目のFDという声もありますが、期待はともかく、実現性があまり高いとは言えないでしょう。

そして、予定通りなら今年はSphereの第2弾であるイモウトノカタチが発売されます。私は勿論イモウトノカタチにも期待しているし、絶対買おうと思っている作品ではあるんですけど、それは同時に、ヨスガノソラやハルと穹といったキャラクターが、どんどん過去のものになっていくことを意味します。多分、私はそれが耐えられないというか、寂しいんでしょうね。
だからこそ、イモウトノカタチが出る前に、私はもう一度、ヨスガノソラという作品でなにかをやりたいんだと思います。アンソロというのは私が同人家であるからこそのアプローチになるんですけど、折角ヨスガノソラで同人家や絵描きさんの知り合いも増えましたし、そういった人たちと一緒に記念になるものを作れたらと、そう考えている次第です。夏のコミックマーケットという、大舞台も用意されていることですし。
現在、告知サイトの方ではアンソロジー企画の参加者を募集しています。
漫画、イラスト、小説など幅広い形式での参加が可能ですが、何人かには自分で直接声を掛けようかなと思っています。Twitterで早くも反応してくださった方もいるんですけど、参加表明というまでには至ってませんし、やっぱり自分で言い出したことだから、ある程度は自分で当たってみないとね。まあ、当たって砕けたら怖いのでイマイチ勇気が出なかったんだけど、時間がそんなにあるわけでもないですし、足踏みばかりもしたいられない。だから、決断のときは来たんだと思います。

まあ、なんか重苦しいことばっかり書いてきましたけど、簡単にまとめてしまうとヨスガノソラで記念になるような本を出しませんか? って話なので、そんなに堅苦しく考えられると少し困ってしまいますw 作るからにはいいものをと思ってますけど、人が集まらなければ計画は当然頓挫しますし、先のことはまだ分からないんですけど、要は決意表明みたいなものですね。ヨスガノソラという作品に、イモウトノカタチが一区切りをつければ、私の中の心境も変化するかも知れないし、その前にパーッと一華咲かせとようじゃありませんかと!
これからpixivとか色々なところで告知や宣伝を始めるので、皆様には少しご迷惑をおかけするかも知れませんが、どうか温かく見守ってくだされば幸いです。そして、重ね重ねになりますが、ヨスガノソラ、そしてハルと穹を愛する同人家、絵描き様のアンソロ参加をお待ちしております。
それでは改めまして、ヨスガノソラ同人誌「春日野兄妹」アンソロジーを、よろしくお願い致します!

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