平日開催のコンサートってのは牧野由依ではあまり珍しいことではなくて、古くは九段会館、最近ではグローリアチャペルで行われたクリスマス2Daysなんかがありますね。まあ、色々事情はあるんでしょうけど、社会人的に平日の夜から始まるイベントに参加するのは結構面倒もとい大変なことです。私はかつて九段会館で行われたコンサートに仕事の都合上、行くことが出来なかったので、今回は先手を打って早退届を出しておくことに。チケット買ったのに行けないなんて経験は、もうしたくないですからね。普通に受理されて、なんとか間に合わせることが出来ました。

会場となったSHIBUYA-AXは渋谷と原宿の間にあるようなライブハウスで、都内では有数の規模と広さを持つ施設です。純粋な広さでは品川にあるステラボールのほうが広いんですけど、あれは商業施設内にあるライブハウスだから、単独ではSHIBUYA-AXの方が大きいのかな? どちらにせよ、牧野由依のライブハウス公演というのは例がないわけではないですが、結構珍しいことであり、私自身AXを訪れたのは6年ぶりぐらいになると思います。東京方面から新宿周りだったので、必然的に原宿から向かったのですが、隣接する代々木第一体育館でも誰ぞのライブが開催していたらしく、敷地内には出店まで出ていてかなりの賑わいぶりだった。後で調べたのだけど、福山雅治のツアーだったようで、東京公演4Daysの2日目だったらしい。なるほど、だからあんなに幅広い世代の男女がいたわけだ。
そんな代々木第一体育館を横目で見つつ、とこてこ歩いてAXまで。山手線が少し遅れていた関係で、着いたのは17時も少し過ぎたぐらいだったかな? 流石に平日ということもあって、開場1時間前でも100人いなかったと思うけど、一応物販列ができていたので並ぶことに。チャームはともかく今回も色々なものが出ていて、目を引いたのはパンフレット。牧野由依がコンサートグッズでパンフレットを出したのは、確か初めてだったかな? 他の声優のライブだと2~3000円が相場なところを、1500円と安価だったのに意外さを覚えたのですが、なんとビックリA5サイズで。私の先入観かもしれないけど、こういう場合のパンフレットはA4か、最低でもB5はあると思っていましたから。まあ、A4なんてカバンに入れにくいだけだし、A5は手軽だから好きなサイズではあったんですけど、フルカラーとはいえ20PのA5本に1500円……しかも、なんか紙がメチャクチャ安っぽくて、手作りを疑ってしまうほどの質感だった。同じサイズでページ数倍以上のアンソロの価格に悩んでいた身としては、割高というかボロい商売だなぁと思ってみたり。まあ、好きなんだけどさ。

ライブハウスと言っても牧野由依のコンサートは座ってみるのが基本ですから、AXでもシートスタイルでの鑑賞となります。HPで確認してみると750人程度が収容できるらしく、前回の日本橋三井ホールよりも多いですね。まあ、チケットが完売したのか走りませんが、1階席にいた私が確認した限りでは、ほぼ埋まっていたんじゃないかな。椅子はパイプ椅子でない木製のもので、ハッキリ言うとあまり座り心地は良くなかった。洒落っ気はあったけど硬い椅子にずっと座っているというのはね。立つのに比べれば何倍もマシだけど。私は1階席の丁度中央に居たから、見やすさという点ではなかなかだったと思う。ステージが他所のライブハウスより高めなのがAXの特徴だけど、シートスタイルだと余計に高く感じますね。
コンサートが始まって、初っ端から純白のウエディングドレスで登場する牧野由依。お願いジュンブライトで着ていたやつですけど、特にステージ衣装というわけではなく本物のウエディングドレスらしく、移動等が困難らしい。コンサートではありがちな「回って~」という声に、「おまいら難しいこと言うな」と、いつものテンションで応じていた。牧野由依はコンサートMCに定評がある人ですけど、今回も十分笑わしてもらったかな。軽快というよりは軽妙なトークとでも言うのか、話運びが非常に上手い。割となんでも出来る人だよ、牧野由依は。命日ということで作詞家・河井英里の楽曲を歌って、序盤から涙を流していましたけど、ああいうとき安易に頑張ってとか、泣かないでとか、そういう声が上がらないのは良いことだと思う。
今回も無事に行われたクラシックコーナーですけど、曲はダヴィッド・ポッパーの「ハンガリー狂詩曲」でした。ハンガリー狂詩曲といえばフランツ・リストのピアノ独奏が有名ですけど、こっちは元々がチェロのために作曲されたので、当然のことながらチェロとの二重奏だった。リストにそれに比べるとややマイナーながらも名曲であることには変りなく、実際いい感じではあったのだけど……牧野由依のピアノが付け合わせに感じられてしまうほど、チェロの楽曲だったなという気がしないでもない。二重奏が、あまり上手くなかったというべきか。まあ、牧野由依コンサートにおいては重要なコーナーですから、これからも続けてもらいたいですけどね。

最後に発表された、横浜赤レンガ倉庫でのカウント団イベントは、多分行くと思います。コミケともろかぶりしていますが、地元ですし、行って帰って来られないということはないでしょう。ちなみに翌日1日もコンサートを開催とのことで、実質2Daysらしいのですが、会場はさて同じなのか。横浜である限りは、どちらも参加するつもりです。

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