ショップの特典付きを買うか否か迷ったんですが、お金もなかったからAmazonで購入しました。私は以前も書いた通りAmazonを始めとするネット通販を使う方ではなくて、特にアニメのBDやDVDともなれば、多少値は張るもののアニメイトやゲーマーズ等のショップで買うことがほとんどで、そこら辺は個人的な拘りみたいのがあったんですかね? 自分ではよく分からないけど、特典集めるのとか結構好きだったからなぁ。最近じゃ俺つばなんかもAT-Xショップを利用して買っていたりしますが、「C」に関しては、まあ、Amazonで良いかなという気分になって。

特典に不満があったわけじゃないし、興味がなかったわけでもないんだけど、なんといっても懐具合がね。今月はコミケがあったり、それでなくとも穹PCに25万も払ってますから、ちょっとした特典目当てで定価購入とかしてられないんですよ。作品から考えると、なにみみっちいこと言ってるんだとなりかねないけど、やっぱり先立つ物がないと厳しいというか、他にも買いたいものが山ほどあるもんで。コミケは買い物こそ少なかったし、アンソロもそれなりに売れたんですけど、各種経費や雑費を考えればギリギリ黒字になるかどうかってところで、結局はいつもと同じような感じでした。まあ、元々が趣味同人を基本とし、儲けを二の次としてますから、赤字にならなかっただけでもマシといえばマシなんですが……別に商業活動というか、金儲けを否定するわけじゃないんですけど、同人活動をイコールで商業的なものにしたくないんですよ。世の中には年2回のコミケでその年の食い扶持稼いでしまうような大手サークルもいますが、オリジナルならまだしもパロディでそれをやるのはどうなのかなって。私の元友人に商業同人家がいましたけど、彼は商業誌等での一般的な活動が上手く行かず、同人活動の方が一人で気楽にやれていいと、これを本業にするとまで言ってました。私としては何寝言を言ってるんだという感じでしたけど、本人はいたって真面目というか本気でして、あくまで自分の作りたいものの範囲の中でしたが、それなりに頑張っていたとは思う。私も色々な形で、それなりに協力はしてきましたし。

でも、商業の世界に決まりごとやルールーがあるように、同人の世界にだってそれはあります。様々な人が住んでいて、作品に関わっている以上は、どうしたってなにからなにまで一人でこなすというのは無理がある。これは持論になりますけど、同人活動で成功した奴が商業でも成功するとは限らないように、商業活動で失敗した人間が同人活動なら成功できるとは限らないんですよ。使う筋肉が違うと言っても、結局は同じ創作活動なわけですし、関わってくる人間関係だって、そんなに大差あるわけじゃない。嫌な言い方をすれば商業から同人に逃げ出してきました、なんて奴がそう簡単に上手くいくわけないんですよ。
その後、彼は小さいながらも商業活動を再開しましたが、私は毎回のように愚痴を聞かされたっけね。それまで同人で自由に、言い換えれば好き勝手に本を書いてきた人間にとって、編集がついてその指示の下に話を作っていくというのは結構な苦痛になります。これは同人作家が商業作家となって最初に味わう挫折、壁の一つですが、出戻りとはいえ彼も同じようなことを感じたのでしょう。自分の思い通りにならない現実、事実をぶちまけたかったのだと思います。私自身は編集者ではないですが、属しているのはとある出版社の編集部ですから、そういう作家や漫画家の気持ちというのは、それなりに分かっているつもりでした。なので第三者として、相手の不快感を軽減し、折り合いをつけてやるのが仕事だろうと思って接していたんですが……感情の揺らぎの激しい人間は難しいというか。少し揉めた程度で、先日までケチョンケチョンに貶していた編集部を持ち上げ、そっちの方がよっぽどマシだと言われたときは、もうこの人と一緒に活動することは不可能だろうと悟ってしまった。別にショックではなかったが、よっぽどマシだと言った編集部への罵詈雑言は、私の中にデータとして保存されているわけですからね。俺の友達レベルも落ちたもんだと、思わず苦笑してしまいましたよ。

全然、「C」の話をしていないじゃないかと思ったそこの人。実はまだ手元に届いていないんだ! いや、クレジットカード持ってないからAmazonはコンビニ振込をすることがほとんどなんだけど、それが今回は遅れてしまってね。だから、発送にも時間がかかるというか、多分、明日ぐらいまで掛かるでしょう。まあ、「C」は人気作というわけではないから、売り切れるとかそういうことはないと思うんだけどんね。5000枚ぐらい作って、半分ぐらい売れれば合格ラインじゃないかな。作品のスケールを考えると、なんともいえない話ですが。

コメント