七尾奈留繋がりというわけではないですが、efに続いてD.C.もマイブームだったりします。もっともefと違ってゲームをプレイしているというわけではなく、そもそもCIRCUSはVISTA版だの7版だのを出しているようなブランドなので、古いソフトを新しいPCで起動するのは基本的に無理なのです。試しに手持ちのD.C.~ダ・カーポ~DVD版をインストールしてみたのですが、起動ができないんですよね。探せばパッチぐらいあるのかも知れないけど、流石は曲芸商法なんて言われるだけのことはあります。

D.C.は無印だけでも結構な数が出ており、FDやお返しディスクの類を覗いても……確実に4本以上は存在するのかな? CD-ROM版とDVD版は同じものですからともかくとして、全年齢版として発売されたP.S.や、それを18 禁移植したP.C.などもあり、私は一応そのほとんどを持っています。エロゲが全年齢化する際にサブキャラが攻略可能となったり、新しいヒロインが追加されることは決して珍しいことではないですが、CIRCUSはそれを大胆かつ大量に行ったことで知られています。例えば、初期のD.C.には7人のヒロインが登場するわけですが、その全員を攻略することができます。実は絵付きのサブキャラというのが女の子ではいないんですね。ことりの友人など、立ち絵やCG のない範囲では登場しますし、女の子ではないですがことりの義姉などには立ち絵があったりもします。
つまり、これをこのまま全年齢化しても、よくあるサブキャラのヒロイン昇格というのが発生せず、ゲーム的にとても寂しい、もしくは目新しさがない状態となってしまうのです。となれば、後はオリジナルヒロインを追加するしかないわけですが、CIRCUSはあろうことか一気に6人ものヒロインを新たに作り上げてしまいました。6人といえば、そこらにあるエロゲの攻略対象人数と同数であり、大勢といっても差し支えなはないだろう数です。D.C. は別にコンシューマー化が遅れたというわけでもなく、発売の翌年にはアニメ化もしていますから比較的早い方です。にも関わらず大々的なテコ入れを行ったのは、おそらく七尾奈留の退社と、それに伴うたにはらなつきの絵に慣れされる必要があったのではないかと推測してみる。一人だけだとやっぱり浮いちゃうだろうし、それ以上に追加ヒロイン6人はインパクトのある話しだしね。

ただ、私の個人的な意見を言わせてもらえると、D.C.はやっぱり無印の時が一番面白いですよ。P.S.ないしP.C.のキャラクターが嫌いというわけではないけど、やっぱり元々必要ないものを無理やり追加しているわけですからね。無茶すぎたと言うか、話や設定にほころびのようなものが生じたのも、丁度この頃からだっった。私が一番好きなキャラクターは白河ことりですけど、これがP.C.だと追加キャラの工藤がなにかと話に絡んできて、ウザイ事この上ないのですよ。あれはプレイしていてイライラしたもの。蛇足とはまさにこのことであり、そのため私のP.C.に対するイメージはあまりよくないのです。
CIRCUSの商法そのものを否定するつもりはありませんが、いい加減にしたらいいのにと思うことは多々あって、それは昨年だったかに出たことりFDを買ったときにも感じたことです。前述のとおり七尾奈留は9年も前にCIRCUSを離れ、今はminoriで仕事をしています。必ずしも円満退社だったわけではないようで、D.C.等の作品に触れることはあまりありません。しかし、契約上の問題かD.C.で七尾奈留が描いた絵に関してはCIRCUSが版権を持っているようで、未だに立ち絵とかを使い回すんですよね。だからことりFDも未だに9年前の立ち絵が普通に使用されており、それでいてCGに関しては別の原画家が描いているというのだから違和感が半端ない。シナリオもどんどん無茶苦茶なものへと変貌していき、最初期の感動も霞んでしまうような結果になったと思います。あれはなんというか、残念過ぎた。

特に新装版と言うか、Windows7対応版みたいのを買うつもりはないのですけど、D.C.Ⅱもあるいは起動することができないんですかね? 買うだけ買って、一度ぐらいしかプレイしていないのが、確か家のどこかにあると思うのですが……エロゲは元々複数箇所に仕舞っているせいか、どこになにがあるか時々分からなくなる。常に傍へ置いておくのはHOOK作品ぐらいですからね。それ以外は殆ど新しい作品になってしまうから、何年も前の作品は押入れ等を開かないといけないのです。そして、今の私にそんなことをしている時間はありません。仕方ないから公式等で配布されているムービーを見て気分だけ味わうことにしていますが、D.C.シリーズは曲とかムービーだけは良いから、これはこれで楽しいもんです。

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