RococoWorksの解散について、私はまだ事実として受け止めきれないでいます。予想はしていたし、覚悟はしていた。それなのに、いざ事実として突き付けられるとここまで苦しいものなのか。自分の抱いていたものが紙っペラより薄いものであったことを、私は今痛感しています。どうしてこんなことになったのか、理由は全て明かされています。それが真実かどうかはともかくとしても、こういう事が起きて、こんな事になって、結果としてRococoWorksは消えようとしている。私はそれがやるせないし、悔しいし、耐え切れないんです。

RococoWorks解散のお知らせ

Rococoworksは2011年12月末日をもって解散することといたしました。

解散に至る経緯

約1年前、我々と流通の間に入っていた仲介グループによる開発資金の横領が発覚しました。
これにより資金繰りが破綻し、開発にも支障がでたのみならず、一時は個人の生活もままならない状況にまで陥ってしまいました。
それでも、なんとか制作活動を続けていこうと手を尽くしましたが、
甚大な損失と信用の低下が重なり、もはや継続を断念せざるをえなくなりました。
悔やんでも悔やみきれませんが、経営の一端を他者に握らせてしまったことが最大の誤りだったと考えています。

今後の活動について

今後のことは決まっておりませんが、スタッフ各人それぞれの道を模索していこうと思います。

本ウェブサイトの期限について

本ウェブサイトおよびドメインは3月末日まで残します。

以後のサポートについて

以後のサポート引き継ぎに関しては現在数社と交渉中です。決定次第ウェブサイト上で告知いたします。

ヴァニタスの羊サウンドトラックについて

ご要望を多くいただいた『ヴァニタスの羊サウンドトラック』は販売を検討しております。
しかし状況が状況ですので実現できるかはお約束できません。実現できるよう最善を尽くします。

RococoWorks公式HPより。URL:http://www.rococoworks.com/

泣こうが喚こうが、これが現実というものです。後はそれをどう噛み締めて、噛み砕いて、飲み込むか受け入れるかということ。吐き出すことは簡単だけど、それは結局、逃げでしかないのだから……

私はこの夏、そしてこの冬、二度に渡ってヴァニタスの羊本を出そうと試みて失敗しました。偏に私のスケジュール管理の甘さが招いたことですが、まさかこんなことになるとは思いませんでしたね。出していれば後悔したのか、それとも手向けにでもしたのか。いや、そんな格好いいものじゃないか。私は結局、RococoWorksのファンとして何も出来ないままに終ってしまったね。なにかしようと考えて、同人活動は私なりの答えであり、形になるものであったはずだけど、それも遂に夢と果ててしまったのか。あるいは、冬コミに間に合わなかったは良かったのかもしれない。初の同人誌を出す日が、RococoWorksの終焉日になっていたのだから……酷い皮肉だね。これ以上にないぐらい、悪夢や絶望なんて言葉じゃ言い表せないぐらい。
私はなんだろう、好きだったんだろうね。RococoWorksが。ヴァニタスの羊が出たときは辛口なことも書いてたけど、やり込めばやり込むほど好きになったし、出なければ同人誌を書きたいなんて思いやしませんよ。それがまあ、こんな結果になってしまったわけで。悔しいのか、悲しいのか、切ないのか、やるせないのか……すべてが混ぜこぜになって私の中で渦巻いています。こういった機会に遭遇するのは初めてじゃないし、立ち会ったことだってあるのに、どうしてだろうね目がよく見えないんだよ。指は震えるし、感情は昂ぶるし、クリスマスの朝になにやってるんだろう私は。
でも、本当にいい作品を出しているんです。未完成だなんだと世間では言われて、私も一度ならずいいましたけど、本当にいい作品ばかりなんです。だから、この最後の機会に多くの人にプレイしてもらいたい、手にとってもらいたいと、そう思います。なので、一応オフィシャル通販のアドレスを載せてみたり。

ヴァニタスの羊オフィシャル通販ページ
URL:https://www.ec-order.com/rococo/shop/detail/RCW0000001

まあ、通販出来るかは分からないんですけどね。

RococoWorksは2012年12月末をもって解散します。これはもう覆し用のない事実ですし、サイトが来年の3月まで残るといっても、RococoWorksというブランドは無くなるんです。残り数日、スタッフがどんなことを思っていたのかは知りません。どんな気持ちでこの決断を下したのかもわかりません。だけど、事実は公表され、確定事項として動き出したのです。各人の道を行くという以上、形を変えての再スタートはもう望めないでしょう。私はもはやこれまでと受け入れていますが、それでも高ぶった感情は、認めたくないと思う気持ちは留められません。だからこの日記を書きました。残しておくかどうかはわかりませんが、これは私の偽りない気持ちなんです。
RococoWorksよ、ありがとう。私は本当に大好きだった!!

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