あの夏で待ってる 第2話「先輩といっしょ...」
2012年1月17日 アニメ・マンガあの夏で待ってる2話ということで、どうやら私が思っていたよりも割と簡単な恋愛模様であることが発覚しましたね。もう少し入り組んでいるか、もしくは主人公一人勝ちかなとも思っていたんだけど、1話を何回か見直して、特にOP映像をじっくり見て、更に今回の2話を見ると、大体の人間関係は見えてくるね。イチカもあくまで宇宙人みたいだし、予想以上に、いや、予想通りおねティを強く意識した作品であることが分かる。
イチカが霧島家に居候することとなり、映画製作もいよいよスタートしていくか? という第2話。はっきり言うとまだ序盤で、やっと話が始まったわけなのだけど、ヒロインの居候に関しては特に修羅場が発生することもなく、あっさり決まりましたね。まあ、作品の性質上こんな序盤から揉めることもないだろうとは思っていましたけど、お姉ちゃんこと七海さんは物分りが良いね。出会って間もない少女に家と弟を任せるなんて、普通は出来ないもんだよ。どこぞのみずほ先生と違って、大人の女性というわけでもないしね。ただ、イチカは地球ズレはしているけど、決して生活能力に欠けるというほどではなく、料理等の家事は普通に出来るみたいだし、そういった意味ではお姉ちゃんの人を見る目は正しいってことになるのかな。実際、イチカは下心も邪気もないはずだし、少なくとも現時点で海人に特別な感情は抱いていないはずなんですよ。勿論、自分が巻き込んでしまった相手ですし、同居人でもあることから普通の後輩とは違うわけですが、人としての好意はともかく、それが恋愛感情にまで結びついているとは思えない。今後発展することはあるのでしょうけど、今のイチカにはそこまでの余裕はないと思うし。生きるために精一杯、というわけではないにせよ、地球に自分を適応させるのに大変って感じだろうから。
けど、みずほ先生がそれなりの使命を持って地球にやってきたのと違い、イチカは「だから私は旅に出た」と言っているぐらいだから、最終的には国に、というか母星に帰るんでしょうか? 彼女の場合、目的は割とはっきりしているわけですし、それが果たされれば地球に残る理由もない。教師という仕事をしているみずほ先生と違い、イチカの場合は学生、しかも8ヵ月後ぐらいには卒業してしまう3年生ですからね。そこら辺も、やっぱり意識して設定されているのでしょう。タイトル的にも、やはり最終的には帰ってしまうのだろうか……うーん。
ネットではすっかり青と呼ばれている谷川柑菜ですが、彼女の場合は1話から海人のことが好きだというのが、言葉に出せなくとも態度で分かっていますから、その心中は複雑です。イチカの同居話に反対はしたけど、お姉ちゃんが同意してしまってはこれ以上口も出せないし、なによりイチカが困っている事自体は事実だから、それを放置しておくことも出来ない。お人好しと言うよりは、人間が持つ当たり前の感情と言うか、優しいんですね、柑菜は。イチカへの対抗心と、海人への想いから素直になれないでいますけど、早めに行動を起こさなければ取り返しの付かないことになりそうだ。おねティの小石は、自分が圧倒的に不利であることを理解した上で、それでも勝負に出たわけだけど、柑菜はまず海人に自分の気持を伝えるか、気付かせるかをした上でないと話になりませんからね。まあ、そうしたところで勝負になるのか、と言われると微妙なところではあるのだけど……そんな柑菜によってイチカが海人の家に住むという話は瞬く間に仲間内、正確には夏休みに映画を取ることを決めたメンバーにですけど、柑菜が美桜に伝え、美桜が哲朗に伝えたみたいですけど、じゃあ、哲朗が檸檬に教えたのかと言われると、なんか想像できないのが面白い。勿論、映画制作の打ち合わせ場所を変更するという連絡はしたのだろうけど、檸檬のキャラクター的にどこからともなく知ったというのが、似合うような気がしてさ。
長期出張に出かけたお姉ちゃんを見送り、イチカと一緒に彼女が着る洋服一式を買った海人だけど、帰宅するとそこには既に柑菜たちが上がり込んでいた。どうやら檸檬がピッキングで明けたらしいけど、流石不思議系はなんでも出来ますね。容器に移された黄緑色の飲み物を2つ、お盆に乗せて運んでいたけど、飲んだ後の反応を見るにおそらくお酒でしょう。まあ、それについては後述しますけど、「親友の下宿先を見に来た」という彼女の発言は、結構嬉しい響きがありましたね。知り合った翌日にもう親友なのかなんて言う人もいるかも知れないけど、私は良いと思うな。檸檬は苺ほど交友関係が広そうにも見えないが、イチカを求めたのは好奇心以上のものがあるのだろうし。イチカだって、別段悪い気はしていなさそうだしね。
檸檬の持ってきた不思議な飲み物を飲みながら、映画の話を始める面々。檸檬が1話で「ルーカスに渡す予定だった」とかいう脚本は、確かに壮大でそれなりに面白そうなんだけど、8mmカメラで撮るには無理があるというか、そもそもカメラ必要ない内容だった。まあ、彼女の場合どこまでが本気なのかという感じではあるけど、小柄ながら先輩ということもあって製作総指揮の役割に付いたらしい。まあ、多少強引ではあるけど、皆をまとめて先導する力みたいのはあるのかも。主演であるイチカは話自体よりも、綺麗な風景が見たいといいます。表面的にはこの地に引っ越してきて間もないから、なんて言っていますが、海人は彼女が何故ここへ来たのか知っているわけですから、その意味するところが分かってしまう。そして、海人がなにかを悟ったことを感じてしまう柑菜。
映画の内容は追々詰めていくとして、檸檬が用意した飲み物で見事に酔っ払う面々。黄緑色の酒といえば、私の中ではシャルトリューズぐらいしか思いつきませんね。リキュールの女王と呼ばれる甘いお酒で、カクテルとか製菓に使われることが多いんだけど、そのまま飲むこともまあ出来なくはない。ただ、アルコール度数が高すぎるから、あの年頃の少年少女が飲みな食ったら、ぶっちゃけ倒れるのではないか。まあ、黄緑なんて洋酒に限ったものではないし、実は色付けなんて適当かも知れないのだけど、規制があるから大っぴらに酒だといって飲めないのが面倒くさい。
やがて柑菜は酒が入った勢いもあって、イチカに海人のことをどう想っているかを問いただします。そんな、出会った翌日の男女を捕まえて気が早すぎないかと思わないでもないけど、彼女にしてみれば放置しておく訳にはいかない問題ですからね。さっさと決着を付けたくて、気持ちが逸った部分もあるのでしょう。
結局、りのんの登場やらで有耶無耶になってしまいましたが、イチカはあの不思議生物、おそらくロボットの類であろう奴をペットとして紹介して、酔っぱらいたちはそれを受け入れてしまいます。唯一酔っていないのは酒量を弁えていた檸檬ですが、彼女の場合は元々酒に強そうでもある。りのんを観たときの意味深な笑いは、やはりイチカが自分の予想通りの、変わった人であることが分かったからなのかな。ある程度、理解もしてるようだし。
再び原因不明、イチカには分かっているであろう症状で体調不良に陥った海人を、イチカがこっそり治療するのですけど、りのんはその際も活躍します。それに酔っ払って寝落ちしかけている面々は気付きませんが、ここで問題が。というのも、檸檬は寸前まで酔っ払いたちを勝手に8mmで撮影しており、当然彼女は酔っていないので起きています。イチカと海人がいた台所にはいませんでしたが、居間には普通に居たわけで、りのんが行動を起こしたときも、カメラを回していた可能性が高い。となれば、檸檬は海人よりも先に、イチカの秘密を知るのかも知れません。これをネタに聞き出す、なんてことが行われるかは分かりませんけど、次回辺りで檸檬には打ち明けられる可能性がありますね。それがキッカケで、本当の親友になるのかも知れない。
酔いが程良く覚めてきた面々は、柑菜を始めに意味ありげな言葉や表情を見せます。柑菜の「海人の馬鹿」という発言は実に分かりやすいけど、哲朗の「馬鹿は俺だな……」というのは、ちょっと複雑。この場合、哲朗は幼なじみである柑菜のことが実は好きなんだけど、柑菜が海人のことを好きだというのを知っているから、後押ししようとしてから回ってしまったのです。少なくとも、今回に関してはね。一方、微妙な表情を見せる美桜は哲朗のことが好きなのだけど、哲朗が柑菜のことを好きなことを知っているか、直接的な行動を起こしにくてモヤモヤしている、という感じでしょうか。もっとも、哲朗の場合は美桜の気持ちに気付いていながら、柑菜に対する未練があるって雰囲気だけど。
あの夏の公式サイトを見ると、恋愛物であることを意識してかキャラクターのページには、各々の好きなタイプが記されています。これは結構珍しいことなんですが、例えばイチカは好きになった人がタイプと、恋愛ゲームの主人公みたいなことが書かれてますし、対する海人は優しくて綺麗な人とあります。まあ、彼の場合、両親を失っているそうですから、自然と女性の母性的な部分に惹かれるものがあるのかも知れない。
そして柑菜は頑張っている人とあり、これは姉と二人で生活し、なにかと苦労してそうな海人に当てはまることです。まあ、それ以外にも海人は頑張り屋さんなのかも知れないけど、彼女がそういった部分に惚れたのは事実なのでしょう。哲朗の好みは真っ直ぐな人とあり、柑菜の性格や言動と一致しますし、美桜の場合はかっこいい人と、ルックスが上々で女子人気が高いという設定の哲朗が該当します。
つまり、あの夏は最大五角関係の恋愛模様ということになるのだけど、それぞれを矢印表記にすると、物の見事に直線ラインとなるのが面白いよね。檸檬だけ外れているわけだけど、彼女の好みのタイプは面白い人とあるため、今のところはイチカということになるのだろう。親友と言っている時点で、性別を超えた恋愛感情が生まれるとは思えないし、苺ほどに人生追い詰められているようにも見えないから、あくまで輪の外にいそうなキャラではあるんだけど、そういうわけにもいかないんだろうねぇ。彼女も彼女なりに、なにかがあるキャラクターではあるのだろうし。それが本編の重要素となり得るかは、また別の話なんでしょうが。
五角関係に問題があるとすれば、奇数である時点で必ず誰か一人があぶれるということかな。イチカと海人はぶっちゃけ問題ないのだけど、哲朗の方は結構面倒で彼が柑菜を諦めて美桜に走れば柑菜が余るし、美桜ではなくあくまで柑菜なら、今度は美桜が報われずに終わってしまう。まあ、それも柑菜が海人を諦めた上で、哲朗の気持ちに気付けばってことなんだろうけど、あるいは失恋した直後であれば、浸け込む隙も生まれてしまいますからね。哲朗がそれを選ぶか、だけど。小石にはまだしも初期から山田というキャラがいたけど、柑菜には誰もいないし、後々になるとそんなキャラも出しづらいしねぇ。今はヒロインの一途さと処女性がイコールで信奉されている時代だし。
しかし、度々体調不良で倒れている海人だけど、彼は大丈夫なのだろうか? ああいう緊急時のことであるし、実はうっかり死んだのを蘇生ないし再生させたんです、なんて言われても不思議はないけど、あの症状はその処置に対する身体の拒絶反応なのか……そんな単純な話に思えないだけに、これもまた無視できない要因ではあるよね。単なるSF恋愛物では、終わらないのでしょう。
まあ、まだ始まったばかりですから早急に答えを出すほどのものではないですけど、2話にして面白さを再実感出来る作りにはなっていましたから、このまま最終回まで視聴を続けようと思います。そういや昨日知ったのだけど、東京MXではしれっとおねがいティーチャーの再放送をやっているらしいから、原点を知りたいという人は、観てみるのも良いかも知れませんね。
イチカが霧島家に居候することとなり、映画製作もいよいよスタートしていくか? という第2話。はっきり言うとまだ序盤で、やっと話が始まったわけなのだけど、ヒロインの居候に関しては特に修羅場が発生することもなく、あっさり決まりましたね。まあ、作品の性質上こんな序盤から揉めることもないだろうとは思っていましたけど、お姉ちゃんこと七海さんは物分りが良いね。出会って間もない少女に家と弟を任せるなんて、普通は出来ないもんだよ。どこぞのみずほ先生と違って、大人の女性というわけでもないしね。ただ、イチカは地球ズレはしているけど、決して生活能力に欠けるというほどではなく、料理等の家事は普通に出来るみたいだし、そういった意味ではお姉ちゃんの人を見る目は正しいってことになるのかな。実際、イチカは下心も邪気もないはずだし、少なくとも現時点で海人に特別な感情は抱いていないはずなんですよ。勿論、自分が巻き込んでしまった相手ですし、同居人でもあることから普通の後輩とは違うわけですが、人としての好意はともかく、それが恋愛感情にまで結びついているとは思えない。今後発展することはあるのでしょうけど、今のイチカにはそこまでの余裕はないと思うし。生きるために精一杯、というわけではないにせよ、地球に自分を適応させるのに大変って感じだろうから。
けど、みずほ先生がそれなりの使命を持って地球にやってきたのと違い、イチカは「だから私は旅に出た」と言っているぐらいだから、最終的には国に、というか母星に帰るんでしょうか? 彼女の場合、目的は割とはっきりしているわけですし、それが果たされれば地球に残る理由もない。教師という仕事をしているみずほ先生と違い、イチカの場合は学生、しかも8ヵ月後ぐらいには卒業してしまう3年生ですからね。そこら辺も、やっぱり意識して設定されているのでしょう。タイトル的にも、やはり最終的には帰ってしまうのだろうか……うーん。
ネットではすっかり青と呼ばれている谷川柑菜ですが、彼女の場合は1話から海人のことが好きだというのが、言葉に出せなくとも態度で分かっていますから、その心中は複雑です。イチカの同居話に反対はしたけど、お姉ちゃんが同意してしまってはこれ以上口も出せないし、なによりイチカが困っている事自体は事実だから、それを放置しておくことも出来ない。お人好しと言うよりは、人間が持つ当たり前の感情と言うか、優しいんですね、柑菜は。イチカへの対抗心と、海人への想いから素直になれないでいますけど、早めに行動を起こさなければ取り返しの付かないことになりそうだ。おねティの小石は、自分が圧倒的に不利であることを理解した上で、それでも勝負に出たわけだけど、柑菜はまず海人に自分の気持を伝えるか、気付かせるかをした上でないと話になりませんからね。まあ、そうしたところで勝負になるのか、と言われると微妙なところではあるのだけど……そんな柑菜によってイチカが海人の家に住むという話は瞬く間に仲間内、正確には夏休みに映画を取ることを決めたメンバーにですけど、柑菜が美桜に伝え、美桜が哲朗に伝えたみたいですけど、じゃあ、哲朗が檸檬に教えたのかと言われると、なんか想像できないのが面白い。勿論、映画制作の打ち合わせ場所を変更するという連絡はしたのだろうけど、檸檬のキャラクター的にどこからともなく知ったというのが、似合うような気がしてさ。
長期出張に出かけたお姉ちゃんを見送り、イチカと一緒に彼女が着る洋服一式を買った海人だけど、帰宅するとそこには既に柑菜たちが上がり込んでいた。どうやら檸檬がピッキングで明けたらしいけど、流石不思議系はなんでも出来ますね。容器に移された黄緑色の飲み物を2つ、お盆に乗せて運んでいたけど、飲んだ後の反応を見るにおそらくお酒でしょう。まあ、それについては後述しますけど、「親友の下宿先を見に来た」という彼女の発言は、結構嬉しい響きがありましたね。知り合った翌日にもう親友なのかなんて言う人もいるかも知れないけど、私は良いと思うな。檸檬は苺ほど交友関係が広そうにも見えないが、イチカを求めたのは好奇心以上のものがあるのだろうし。イチカだって、別段悪い気はしていなさそうだしね。
檸檬の持ってきた不思議な飲み物を飲みながら、映画の話を始める面々。檸檬が1話で「ルーカスに渡す予定だった」とかいう脚本は、確かに壮大でそれなりに面白そうなんだけど、8mmカメラで撮るには無理があるというか、そもそもカメラ必要ない内容だった。まあ、彼女の場合どこまでが本気なのかという感じではあるけど、小柄ながら先輩ということもあって製作総指揮の役割に付いたらしい。まあ、多少強引ではあるけど、皆をまとめて先導する力みたいのはあるのかも。主演であるイチカは話自体よりも、綺麗な風景が見たいといいます。表面的にはこの地に引っ越してきて間もないから、なんて言っていますが、海人は彼女が何故ここへ来たのか知っているわけですから、その意味するところが分かってしまう。そして、海人がなにかを悟ったことを感じてしまう柑菜。
映画の内容は追々詰めていくとして、檸檬が用意した飲み物で見事に酔っ払う面々。黄緑色の酒といえば、私の中ではシャルトリューズぐらいしか思いつきませんね。リキュールの女王と呼ばれる甘いお酒で、カクテルとか製菓に使われることが多いんだけど、そのまま飲むこともまあ出来なくはない。ただ、アルコール度数が高すぎるから、あの年頃の少年少女が飲みな食ったら、ぶっちゃけ倒れるのではないか。まあ、黄緑なんて洋酒に限ったものではないし、実は色付けなんて適当かも知れないのだけど、規制があるから大っぴらに酒だといって飲めないのが面倒くさい。
やがて柑菜は酒が入った勢いもあって、イチカに海人のことをどう想っているかを問いただします。そんな、出会った翌日の男女を捕まえて気が早すぎないかと思わないでもないけど、彼女にしてみれば放置しておく訳にはいかない問題ですからね。さっさと決着を付けたくて、気持ちが逸った部分もあるのでしょう。
結局、りのんの登場やらで有耶無耶になってしまいましたが、イチカはあの不思議生物、おそらくロボットの類であろう奴をペットとして紹介して、酔っぱらいたちはそれを受け入れてしまいます。唯一酔っていないのは酒量を弁えていた檸檬ですが、彼女の場合は元々酒に強そうでもある。りのんを観たときの意味深な笑いは、やはりイチカが自分の予想通りの、変わった人であることが分かったからなのかな。ある程度、理解もしてるようだし。
再び原因不明、イチカには分かっているであろう症状で体調不良に陥った海人を、イチカがこっそり治療するのですけど、りのんはその際も活躍します。それに酔っ払って寝落ちしかけている面々は気付きませんが、ここで問題が。というのも、檸檬は寸前まで酔っ払いたちを勝手に8mmで撮影しており、当然彼女は酔っていないので起きています。イチカと海人がいた台所にはいませんでしたが、居間には普通に居たわけで、りのんが行動を起こしたときも、カメラを回していた可能性が高い。となれば、檸檬は海人よりも先に、イチカの秘密を知るのかも知れません。これをネタに聞き出す、なんてことが行われるかは分かりませんけど、次回辺りで檸檬には打ち明けられる可能性がありますね。それがキッカケで、本当の親友になるのかも知れない。
酔いが程良く覚めてきた面々は、柑菜を始めに意味ありげな言葉や表情を見せます。柑菜の「海人の馬鹿」という発言は実に分かりやすいけど、哲朗の「馬鹿は俺だな……」というのは、ちょっと複雑。この場合、哲朗は幼なじみである柑菜のことが実は好きなんだけど、柑菜が海人のことを好きだというのを知っているから、後押ししようとしてから回ってしまったのです。少なくとも、今回に関してはね。一方、微妙な表情を見せる美桜は哲朗のことが好きなのだけど、哲朗が柑菜のことを好きなことを知っているか、直接的な行動を起こしにくてモヤモヤしている、という感じでしょうか。もっとも、哲朗の場合は美桜の気持ちに気付いていながら、柑菜に対する未練があるって雰囲気だけど。
あの夏の公式サイトを見ると、恋愛物であることを意識してかキャラクターのページには、各々の好きなタイプが記されています。これは結構珍しいことなんですが、例えばイチカは好きになった人がタイプと、恋愛ゲームの主人公みたいなことが書かれてますし、対する海人は優しくて綺麗な人とあります。まあ、彼の場合、両親を失っているそうですから、自然と女性の母性的な部分に惹かれるものがあるのかも知れない。
そして柑菜は頑張っている人とあり、これは姉と二人で生活し、なにかと苦労してそうな海人に当てはまることです。まあ、それ以外にも海人は頑張り屋さんなのかも知れないけど、彼女がそういった部分に惚れたのは事実なのでしょう。哲朗の好みは真っ直ぐな人とあり、柑菜の性格や言動と一致しますし、美桜の場合はかっこいい人と、ルックスが上々で女子人気が高いという設定の哲朗が該当します。
つまり、あの夏は最大五角関係の恋愛模様ということになるのだけど、それぞれを矢印表記にすると、物の見事に直線ラインとなるのが面白いよね。檸檬だけ外れているわけだけど、彼女の好みのタイプは面白い人とあるため、今のところはイチカということになるのだろう。親友と言っている時点で、性別を超えた恋愛感情が生まれるとは思えないし、苺ほどに人生追い詰められているようにも見えないから、あくまで輪の外にいそうなキャラではあるんだけど、そういうわけにもいかないんだろうねぇ。彼女も彼女なりに、なにかがあるキャラクターではあるのだろうし。それが本編の重要素となり得るかは、また別の話なんでしょうが。
五角関係に問題があるとすれば、奇数である時点で必ず誰か一人があぶれるということかな。イチカと海人はぶっちゃけ問題ないのだけど、哲朗の方は結構面倒で彼が柑菜を諦めて美桜に走れば柑菜が余るし、美桜ではなくあくまで柑菜なら、今度は美桜が報われずに終わってしまう。まあ、それも柑菜が海人を諦めた上で、哲朗の気持ちに気付けばってことなんだろうけど、あるいは失恋した直後であれば、浸け込む隙も生まれてしまいますからね。哲朗がそれを選ぶか、だけど。小石にはまだしも初期から山田というキャラがいたけど、柑菜には誰もいないし、後々になるとそんなキャラも出しづらいしねぇ。今はヒロインの一途さと処女性がイコールで信奉されている時代だし。
しかし、度々体調不良で倒れている海人だけど、彼は大丈夫なのだろうか? ああいう緊急時のことであるし、実はうっかり死んだのを蘇生ないし再生させたんです、なんて言われても不思議はないけど、あの症状はその処置に対する身体の拒絶反応なのか……そんな単純な話に思えないだけに、これもまた無視できない要因ではあるよね。単なるSF恋愛物では、終わらないのでしょう。
まあ、まだ始まったばかりですから早急に答えを出すほどのものではないですけど、2話にして面白さを再実感出来る作りにはなっていましたから、このまま最終回まで視聴を続けようと思います。そういや昨日知ったのだけど、東京MXではしれっとおねがいティーチャーの再放送をやっているらしいから、原点を知りたいという人は、観てみるのも良いかも知れませんね。
コメント