春日野穹イラスト集の企画を開始して少し経ちましたけど、COMIC1の新刊を書きつつ、そちらの方の作業もちょこちょこと進めています。お陰様で既に幾人かの人が参加を表明してくれたという話は、以前の日記で書いたかも知れませんけど、コミ1の原稿が書き上がり次第、自分でも色々行動しなくてはいけないのであまり時間はなかったりもする。私はどちらかと言えば不器用な方ですから、一度に多くのことを同時には出来ないのだけど、一つに絞ったからといって素早く出来るわけでもないから、コミ1の原稿がさてどれほど掛かるかというのは、自分の中での懸案事項だったりする。

まあ、忙しい中にも出来ることはあるだろうと例えば印刷所を調べ始めたりとか、可能な範囲で制作を進め始めているんだけど、これがどうした結構楽しい。私は元々、というか今も同人誌は買う側の人間ですから、所謂フルカラー本と呼ばれるものも多数所有していますし、むしろ毎回フルカラー本しか出さないサークルにも通っていたりします。だから、私は今回の同人企画を始めるにあたって、家にあるフルカラー本の数々を引っ張りだしては参考にならないかと読んでみるんだけど、装丁はともかくとして印刷所でここまで変わるのか、というぐらいにはどこも個性ある印刷をしているような気がする。
今じゃフルカラー印刷をしてくれる印刷所も珍しくなくなってきたし、私がいつも利用しているところにだってあるぐらいですから、オールカラーの本自体は割とメジャーになりつつあると思います。私は絵描きじゃありませんけど、あれが相応に手間の掛かる作業であることは知っているし、大変と言う言葉では済まされないぐらいのものであることは理解しているけど、それでも皆チャレンジするということは、やっぱり全編色付きというのに憧れるものがあるんでしょうね。昔はそれこそ、大手の一握りぐらいしかやっていなかったことですから。
勿論、私も小説サークルながらそうした憧れは持っていて、それが今回の春日野穹イラスト集に繋がったわけだけど、何分どんなものかは知っていても、作ったことはないわけだから、日々勉強という感じです。細かい部分で忘れていたことがあったり、まったく企画者としてはまだまだ未熟な面が目立ちますね。自分で言ってどうするんだという話だけど。

印刷所の話に戻しますけど、オールカラー本を印刷してくれるところというのは今の時代結構ありまして、私が当初候補として考えていたところ以外にも、色々なところがあることを理解しました。私は別に権威主義に陥っているわけじゃないけど、印刷所といえばここ、カラー本といえばあそこ、なんていう固定概念見たいのが出来上がっていたので、割と新鮮な気分になりました。へぇ、こんな所もカラーやってたんだ、という発見もあったりして、楽しく勉強しているとでも言うのかな。
私が春日野穹イラスト集を作るにあたって、印刷所選びで一番気にしているのは、やっぱり品質です。最近はカラー印刷でも安くやってくれるところが増えてきましたけど、安いものには裏がある、ではありませんが、安い分だけ印刷品質も値段相応ということが多いですから、企画者としてそこら辺は拘りたいじゃないですか。「あなたは金さえ掛ければ良いと思っている」とは、悲恋堂の店主が私を批判するときによく使う言い回しですが、今回に限ってはお金を掛けて良い物が出来るというのなら、可能な限り追求したいじゃないですか。だから、価格よりも品質を最重視して印刷所選びをして、候補も既に絞っています。まだ確定ではないので参加者の皆さんにはお知らせしてませんが、かなりメジャーどころになるのではないかと。大手が必ずしも良いというわけではないんだろうけど、名うてに求めるは安心感とでも言いますか、いつかカラー本を出すならそこで、と考えていたところでもあるからね。まあ、これもまた憧れって奴です。

しかし、これは身内から言われたことなんだけど、同人誌制作とかに熱を上げている私を観るに、物書きというより物作りの方が向いているのではないかという話。実のところ、身内に限らず色々な人から言われていることであり、私もまた薄々理解しつつあることではあるんだけど、なんというかそれはそれ、これはこれということにしておきたい。企画とか編集とか好きだけどさ、やっぱり自分でも色々書きたいじゃない。今回はイラスト集ですから裏方メインとはいえ、自分で書くことだけは忘れたくないものです。

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