そこに行けば会える、どこにいても会えない
2012年5月9日 アニメ・マンガ即売会とかに参加していると、過去に同人誌を委託したことのある書店が営業で挨拶に来たりするんだけど、私の同人誌委託経験ってのはそれほど多いわけじゃありません。ロクゼロの小説本を出していた頃に5回ほど、ヨスガノソラにジャンル変えをしてからは一度も委託したことがないから、最後に書店委託をしたのは一昨年の今頃ですか。そんな昔でもないはずですが、私の感覚ではロクゼロをやっていたのは遠い過去のように思えて、なんとも不思議な気分です。それほどヨスガに染まりきったのか、あるいは別の理由かは分かりませんが、未だにうちみたいなサークルへ営業に来るのだから、書店さんも大変ですね。
ヨスガ本を出し始めてから、書店委託はしないんですかと聞かれたことは結構あって、その度に私は「予定ありません」と答えてきました。私自身、自分の書いているヨスガ本は好きだったし、書き手として多くの人に読んで貰いたいという気持ちも強かったんだけど、じゃあ書店委託として全国流通させるかと言われると、首を横に振ることが殆どだった。過去にロクゼロでしていたのだから、別に書店委託が嫌いってわけじゃないし、同人ショップ等で自分の本が置かれているのを見ると、なんとなく楽しい気分になるのも事実なんですが、個人的な見解として、ヨスガ本ってのは書店委託向きの同人誌ではないと思うんですよ。
私が過去に出していたロクゼロの小説本というのは、判型で言うと新書サイズであり、フルカラーカバーに口絵や挿絵まで入った、かなり豪華な仕様でした。ページ数も300P、400Pを超えていましたし、そこらの小説よりも厚みがあって、自分で言うのもあれですが、それなりの読み応えもあったと思います。同人誌の主流はB5判の漫画本や、最近だとA4判のイラスト集などですが、そんな中でも新書サイズの本っていうのは実際の商業小説を思わえる判型から、男性向けでは結構支持があったりします。ロクゼロがそれなりに数出たのにも、そういった理由があったのでしょう。
しかし、ヨスガ本というのは新書本でも無いければ文庫本でもなく、A5判というB5判よりも小さいサイズの本になっています。勿論、面積としては新書のそれよりも上ですが、これって俗に女性向けの多い判型だったりするんだよね。そして、小説本においては割とメジャーな形だったりもする。
ヨスガ本はA5判で1冊60Pぐらいに収まるよう毎回書いてるんですけど、これって新書や文庫だと凄く薄くなっちゃうのよね。所謂、普通の同人誌とは紙の厚みも違うし、そもそも大きさが小さいことから、物凄くペラペラに感じてしまう。しかも、それでいて印刷代は高いから、割に合わないんですよ。なので60P程度で新書や文庫にするなら、A5判のごくごく平凡な小説本でもいいじゃないかと思い、また、そういった本が作ってみたかったこともあって、ヨスガ本は最初からA5サイズの本を作るという目的のもとに、制作を始めた経緯があります。
唯一の例外は、一昨年の冬コミにて発行したヨスガ本第四弾「オトギノソラ」ですが、これだけはカバー付きの新書本になっています。とはいえ、これもロクゼロとはまったく違う視点から作られており、口絵や挿絵などは存在しません。その変わり、カバーを外した表紙と、開いて最初に現れる中表紙に力を入れており、イメージとしては青い鳥文庫のような児童書を参考にしました。内容が童話パロディということもあって、新書でありながら段組は一段であり、文字サイズも比較的大きくしたから、200P超えといっても、実際はそれほど枚数があるわけじゃないんですよ。
それでまあ、ここからが本題になるのだけど、A5サイズ60Pの小説本が、果たして書店委託して売れるのかという話で、表紙絵や挿絵があるならまだしも、ヨスガ本は存在しないのは殆どだから、委託本として考えることは最初から出来ないというのが私の考えです。価格も結構ギリギリでやってますから、書店に30%のマージン取られた状態では赤字も赤字ですし、数が出るようなものでもありませんからね。そういう本を委託販売するというのは、やっぱり難しいんじゃないかと思います。
実はヨスガ本でも一度だけ、去年のアンソロで書店委託を検討したことはあったんですけど、あれだけの本でも断られてしまいましてね。だから、今度のイラスト集も基本的にはイベント頒布だけを予定しています。それに、下手に委託頒布とかしてネットに流されでもしたら大変ですからね。私が委託に消極的なのは、そういった理由もなくはなかったりします。今は本当になんでもネットで読めてしまう時代ですから、まったく面倒な話です。まあ、うちの本が欲しい人はイベントに来てねということで、次の夏コミでお会いしましょう。
ヨスガ本を出し始めてから、書店委託はしないんですかと聞かれたことは結構あって、その度に私は「予定ありません」と答えてきました。私自身、自分の書いているヨスガ本は好きだったし、書き手として多くの人に読んで貰いたいという気持ちも強かったんだけど、じゃあ書店委託として全国流通させるかと言われると、首を横に振ることが殆どだった。過去にロクゼロでしていたのだから、別に書店委託が嫌いってわけじゃないし、同人ショップ等で自分の本が置かれているのを見ると、なんとなく楽しい気分になるのも事実なんですが、個人的な見解として、ヨスガ本ってのは書店委託向きの同人誌ではないと思うんですよ。
私が過去に出していたロクゼロの小説本というのは、判型で言うと新書サイズであり、フルカラーカバーに口絵や挿絵まで入った、かなり豪華な仕様でした。ページ数も300P、400Pを超えていましたし、そこらの小説よりも厚みがあって、自分で言うのもあれですが、それなりの読み応えもあったと思います。同人誌の主流はB5判の漫画本や、最近だとA4判のイラスト集などですが、そんな中でも新書サイズの本っていうのは実際の商業小説を思わえる判型から、男性向けでは結構支持があったりします。ロクゼロがそれなりに数出たのにも、そういった理由があったのでしょう。
しかし、ヨスガ本というのは新書本でも無いければ文庫本でもなく、A5判というB5判よりも小さいサイズの本になっています。勿論、面積としては新書のそれよりも上ですが、これって俗に女性向けの多い判型だったりするんだよね。そして、小説本においては割とメジャーな形だったりもする。
ヨスガ本はA5判で1冊60Pぐらいに収まるよう毎回書いてるんですけど、これって新書や文庫だと凄く薄くなっちゃうのよね。所謂、普通の同人誌とは紙の厚みも違うし、そもそも大きさが小さいことから、物凄くペラペラに感じてしまう。しかも、それでいて印刷代は高いから、割に合わないんですよ。なので60P程度で新書や文庫にするなら、A5判のごくごく平凡な小説本でもいいじゃないかと思い、また、そういった本が作ってみたかったこともあって、ヨスガ本は最初からA5サイズの本を作るという目的のもとに、制作を始めた経緯があります。
唯一の例外は、一昨年の冬コミにて発行したヨスガ本第四弾「オトギノソラ」ですが、これだけはカバー付きの新書本になっています。とはいえ、これもロクゼロとはまったく違う視点から作られており、口絵や挿絵などは存在しません。その変わり、カバーを外した表紙と、開いて最初に現れる中表紙に力を入れており、イメージとしては青い鳥文庫のような児童書を参考にしました。内容が童話パロディということもあって、新書でありながら段組は一段であり、文字サイズも比較的大きくしたから、200P超えといっても、実際はそれほど枚数があるわけじゃないんですよ。
それでまあ、ここからが本題になるのだけど、A5サイズ60Pの小説本が、果たして書店委託して売れるのかという話で、表紙絵や挿絵があるならまだしも、ヨスガ本は存在しないのは殆どだから、委託本として考えることは最初から出来ないというのが私の考えです。価格も結構ギリギリでやってますから、書店に30%のマージン取られた状態では赤字も赤字ですし、数が出るようなものでもありませんからね。そういう本を委託販売するというのは、やっぱり難しいんじゃないかと思います。
実はヨスガ本でも一度だけ、去年のアンソロで書店委託を検討したことはあったんですけど、あれだけの本でも断られてしまいましてね。だから、今度のイラスト集も基本的にはイベント頒布だけを予定しています。それに、下手に委託頒布とかしてネットに流されでもしたら大変ですからね。私が委託に消極的なのは、そういった理由もなくはなかったりします。今は本当になんでもネットで読めてしまう時代ですから、まったく面倒な話です。まあ、うちの本が欲しい人はイベントに来てねということで、次の夏コミでお会いしましょう。
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