お師匠さんの家に行って本の整理をしていたとき、ふと私はどれぐらい本を持っているのか、という話になった。私の師は数十年間本を買い続け、今も集め続けていることから数万冊を有に超える蔵書量を誇っているが、その弟子たる私はどれの程のものか? 特に意識したことはないし、流石に数十冊ということはなかろうが、数百冊もあればいい所だろうと思っていたのだけど、お師匠さん曰く二千冊は必ず超えていると言われた。別に師匠は私の家や部屋に来たことはないのだが、お前が数百冊程度で収まるわけがないと、割とハッキリそう言われたのである。

私の趣味は確かに読書であり、読書家と言っていい程には本を読む方だと思う。本読みとしては、小学生の頃から児童書や小説を読むようになっていから漫画に偏っていたということはないし、特に親が赤川次郎が好きだったこともあり、比較的幼少時に活字というものに触れ合う機会があった。まあ、それが高じて今の仕事に繋がっているわけだけど、自分で本を買うようになったのは、果たしていつぐらいからだったか。
最近はめっきり漫画を読まなくなった私だけど、流石に小中学生ぐらいは漫画を購読していたこともあり、特にコミックボンボンを好んで読んでいました。月刊誌であり、毎月15日でしたか、コロコロコミックと同時発売をしていた漫画雑誌ですが、価格は確か450円ぐらいだったかな? 地味に値上げしていた記憶もあるけど、それぐらいだったと思う。それで、私は当時小遣い制だったから、本を買うとなればそこから捻出しなくてはいけなかったのだけど、これがボンボン一冊買うとなくなってしまうような、限られた額でね。友人ないし同級生の小遣い、あるいはお年玉事情がどんなものだったのかは知りませんが、あまり多くなかったというのは覚えています。流石に中学生ぐらいになったら多少は上がりましたけど、それでも雑誌2冊も買えばなくなるぐらいだったんじゃないかな。
であるからして、私はあまり本を買えるほど金銭懐豊かだったわけじゃないのだけど、幸いなことに徒歩で行けなくはない距離に図書館があったことから、若いころはもっぱらそれを利用して様々な本を読んでいた気がする。近年の図書館がどんなものか私は知らないけど、あそこには漫画というものが置いてないから、必然的に読むものは児童書か、小説か、はたまたエッセイのようなものになってしまう。地元の図書館は二階建てだったのだけど、一階が児童書で、二階が大人向けの小説等。子供の頃は、二階が別世界のように感じて、ワクワクドキドキしてたっけね。

このように古典や名作をほとんど図書館で読んでいた私にとって、自分の蔵書数が2000冊を超えているというのは俄に信じがたい話だったのだけど、いざ数えてみると、勿論実際に並べたのではなく脳内でですが、確かにそれぐらいはあっても不思議じゃないような気がするんですよね。上記と矛盾するようですが、物心ついてから買い集めた本、漫画も含めてだけど、それらを全部合わせれば2000冊ぐらいあるんじゃないかって。
例えば小説もシリーズなら10巻、20巻を超えているものがあるし、漫画ならその倍はあるのだって持っている。作家単位で集めている本もあれば、ずっと買い続けた、あるいは買い続けている雑誌類だってあるのだから、私の年齢で2000冊というのは割と現実味のある数字なのかもしれない。特に最近は私も社会人で、そんなに貰っているわけじゃないけど、安定した収入がありますからね。本の1冊や2冊買うのは分けありません。
それでも例えばメロンブックスやアニメイトなどで、山のように本を抱えて買っている人を見ると、自分なんてまだまだと思わなくもないのだけど、考えてみれば私ってまとめ買いを余りしない人ですからね。だって持って帰るの重いし、そもそも店員だって手間でしょ。仮に私が月末とかに普段買っている本をまとめ買いしたのなら、やはり結構な量になるのではないか。人間、お金があると色々際限がなくなりますから、知らず知らずにうちに沢山買っていた、なんてことはよくあります。まあ、私の場合は本だけを買っているわけじゃありませんから、そこで歯止めが掛かっているのもありますが。

まあ、最近は仕事の関係で漫画の単行本とか貰う機会も増えたので、単純な蔵書量という意味では増えてきてはいるのだと思います。そろそろ収納スペースもなくなってきたから、本棚の一つでも増やしたいのだけど、その本棚を置く場所がないから面倒くさい話です。部屋の模様替えをするにも一日にや二日で出来る事ではないし、GW中に簡単な掃除はしたんですけどね。本格的な整理整頓となれば、一体いつ頃まで掛かるのやら。本棚買うだけの金銭的余裕も、今年はあるか分からないしさ。前にも書いたかもしれないけど、ここ数年は同じ事の繰り返しをしているせいか、月のお金の使い方が決まっているようなもので、なかなか予定外の買い物というのをしづらくなっている気がする。2000冊が3000冊や5000冊になる前に、なんとかしたいものです。

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