イモウトノカタチ公式サイトが更新されて、Webドラマ第1回「瀬名 美優樹」編がダウンロード出来るようになりました。勿論、サイトでそのまま聴くことも出来ますけど、ヨスガノソラに引き続きイモウトノカタチでもWebドラマをやっていくんですね。ヨスガのときは確か5回ぐらいあったと思いますが、後にそのすべてがFDのハルカナソラヘ収録されて、ゲーム画面で再現されたんだっけ。SphereというかCUFFS系はカウントダウンボイスがドラマ仕立てになっていることが特徴の一つだけど、私はこんな風にWebドラマを通じて世界観やキャラに触れていくのが結構好きだったりします。

Sphereに限った話ではありませんが、この手のエロゲのWebドラマ、あるいは予告ムービーなどには主人公がまず登場しません。主人公にボイスを付けているところはまた違うのかもしれないけど、少なくともCUFFS系はカウントダウンボイス等で主人公を登場させたことがなく、あくまで画面の前でこれを聴いている貴方、つまりプレイヤーが主人公なのだと、そう言ってるんですね。ヨスガノソラの場合、ハルは容姿を中心にとても個性的なキャラクターであり、物語の主役として割りと確立された存在ではあったけど、そのハルをもってしても、あくまでプレイヤーの代替物に過ぎなかったのかも知れない。私は主人公=プレイヤーという感覚や視点は古いと思っているし、今時そんな風に思いながらプレイしているユーザーは少ないんじゃないかと考えているんだけど、作り手としてはまだまだ主人公はプレイヤーの分身ってことなんだろうか。
イモウトノカタチのWebドラマでも、主人公である美馬雪人が登場することはありません。勿論、存在はしていますから名前も出てくるんですが、今回もやはり「発売日になれば会える」という感じで進めていくんでしょうかね。私はストーリー性のある学園モノの場合、ヒロインと恋愛をしていると言うよりは一つの物語を読んでいる、あるいは観ているという感覚が強いので、むしろこういう場に主人公が居ないことのほうが違和感あるんだけど……まあ、感性や価値観の違いかな。主人公にデフォルトで声がついてるのはちょっと、という気持ちも分からんではないし。

それで、肝心のWebドラマ第1回「瀬名 美優樹」編なんですが、まだ耳が声に慣れてないのか、ちょっと安定感のない印象を受ける。よく言えばエロゲらしい声なんだけど、悪く言うと稚拙というか、絵が付けばまた違う感じになるのだろうか。全体的に可愛らしくはあるんだけど、ミータとかは喋り方が独特なわりに、それを自然に表現できてないというか……要はカタコトっぽいんだけど、これはわざとなんだろうか。ロボットという設定を考えれば不自然はないのかもしれないけど、聞き手としては少し聞きづらい部分がある。
あやかの声も、少し鼻声っぽいというか、かすれ気味に聴こえるんだけど、全体的に慣れるまで時間が掛かるかもしれない。千毬はかなり安定しているんだけどね。ヨスガの委員長とはまったく異なるキャラクターですが、思っていた以上に声がキャラに嵌っていると思う。
ドラマの内容は、メインヒロインたちにサブキャラの玉木晴哉を加えて一騒動みたいな感じなんだけど、ミータはキャラクターとしてはいい味を出しているね。美優樹も正統派ヒロインといった感じで、少しバカキャラの入った千毬や、ノリは良いけど常識人としてのあやか、キャラ均衡はヨスガ以上にしっかりとしているかもしれない。ところでミータが美優樹の3サイズや体重を訪ねていたけど、これはやっぱり非公開なんでしょうか。前作のヨスガもそうですが、CUFFS系は他のエロゲにはありがちな、ヒロインの3サイズ公開を意図的に避けている傾向があり、VFB等にも載りませんからね。
ただ、好きな男性のタイプという質問で、「えっと……美馬君みたいな」と答えていたのは印象的だった。二人共、兄妹を探して鵠見市に来たわけだけど、何かしらの理由や証拠から、互いが兄妹ではないということだけは判明しているのだろうか。それとも、証拠等はないけど兄妹であるかも知れないし、ないかも知れないというレベルに留まって、その上で美優樹は雪人に惹かれているとか。

順番に行くなら次はミータのはずですが、ヨスガのときも3回目に穹が来たりと、特に決まった流れみたいのはなかったから、サブキャラたちを含めつつ展開していくのだろうか。隠しヒロインがまさか出てくるとは思えないし、出てきたとしても多分最後でしょう。そういえばSphere本体の方にあるスタッフ日記で、市倉さんが聡里を書いていましたけど可愛いですね。漫画調は慣れてないとのことですが、良い感じだと思います。

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