昨日桜木町に行ったのは、今日観る映画のチケットを取りに行くことで、駅前のコレットマーレ内にある映画館、横浜ブルク13で機動戦士ガンダムUCのEP5を観てきました。普段、チネチッタや109ばかり利用している私には初めての映画館でしたけど、これがどうしたなかなか良いところでね。最近出来た、というには数年ぐらい経っている気もするけど、新しいだけあって設備は本当に綺麗でしたよ。映画館ってのはそれぞれのスタイルが出ることでも有名だけど、ブルク13に関しては高級感を売り物にしているのかな。

UCを上映したのはスクリーン1だったんですけど、その横に細い通路みたいのがありまして、最初はお手洗いかと思ったらどうにも違い、確認するとなんとバーが隣接されていました。公式サイトによると、プレミアムラウンジのサルーンヒメルと言うらしいですが、まさか館内にそんな施設があるとはね。喫茶店とかが外にあるというなら分かるけど、チケット見せて入った中にそんなものがあるとは思いもしなかった。いや、公式サイトを何気なく観ていて、「へぇ、バーなんてあるのか」ぐらいには知ってたんだけど、てっきり外にあるもんだとばかり。なかなかどうした、洒落てるじゃないですか。
仕事終わりに駆け込むように入ったから、流石にバーの中を覗いている余裕はなかったのだけど、調べたところによれば映画館内という立地上、それほど人で混んでいるわけでもなく、一種の隠れ家的雰囲気があるらしいです。それって裏を返せば流行ってないんじゃないのか、と思わなくもないけど、一度は足を踏み入れてみたくなるような、そんな雰囲気があるのは否定出来ない。あいにくと公式サイトにも詳しい説明はなく、どんなメニューがあるのかなどは分かりませんでしたが、昼はカフェタイムをやっているそうで、人によってはそっちの方が入りやすいのかな?
ただ、私に言わせるとブルク13はスタッフの対応に素っ気なさや雑な面が見られたので、サイトにあるようなおもてなしの心を感じることはあまりできなかったかもしれない。なのでカフェに対しても、さて、どれほどのサービスなのかという疑問みたいのがあったり。まあ、物珍しさだけではいっても、元は取れるような気もするんだけどね。

そんなわけでガンダムUCなんですが、二週間限定のイベント上映ということで、実は劇場で観るの初めてだったりします。EP5が、という意味ではなく、UC自体劇場で観たことがなくてね。興味がなかったわけではないのだけど、なんとなく機会を逃していて、アニマックスでEP4までの一挙放送をやらなかったら、相も変わらずスルーしていたかもしれない。話し的にはいよいよ折り返しといった感じで、地球編が終わってまた宇宙へと帰るわけですが、ガンダムの主人公ってのは例外あれど宇宙生まれの宇宙育ちが多いですからね。戻ると言うよりは、帰るという表現のほうが正しいのかな、やっぱり。
前回のようにバイアラン・カスタムによる無双が行われたり、オールドモビルスーツによる博物館的な演出もありませんでしたから、実の所戦闘描写としては結構地味だったのかもしれない。むしろ、キャラクター同士の会話や対話に比重が置かれており、それはミネバとマーサであり、バナージとブライトであり、アルベルトやマリーダ、いえ、プルトゥエルブもそうでしょうか。リディとミネバのそれは考え方言うより生き方、進み方の違いであって、結局のところ彼はミネバ・ザビという少女の生き様を受け止めることが出来なかった。彼女は確実に血に対する宿命や運命を背負っていきており、自分自身がそこから逃げず、立ち向かおうとしている強い女性です。けれどリディは、その気性や性格から、少女とはかくも弱いものであるという男性的な発想から抜け出せなかった。彼は戦士であると同時に騎士であり、騎士である以上、か弱き姫であるミネバを守りたかった。でも、ミネバはそんなリディの器に収まるような人ではなかったんですね。
故にミネバはリディと一緒に行くことはできない、彼に守られる存在である自分を否定し、身を投げたのです。彼女にとって必要だったのは騎士であるリディではなく、共に同じ道を歩んでくれる人、バナージだったのだから。

バナージとオードリーの会話から、オードリーが彼に対して抱く絶対の信頼感が見て取れます。彼女はバナージという少年が、自分の理解者であること、リディと違い自身の行いを否定せず、共に歩んでくれる人であることが分かったのでしょう。バナージの言葉に「はい!」と答えたオードリーの初々しい可愛らしさといったら、リディに見せたミネバとしての強さとは対極の位置にありますね。出来ればもう一度観に行きたいけど、流石に時間無いだろうなぁ。ちなみにプラモ付き限定Blu-rayは、昨日の時点でありませんでした。

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