才能は教養にひれ伏すか
2012年6月9日 アニメ・マンガ先日、横浜駅周辺を歩いていたら機動隊の腕章を付けた警察官たちに出会したのですが、どうやら例の事件で厳戒態勢が敷かれているらしく、地元の駅を含めてかなりの数の捜査員が派遣されてるようです。機動隊というと、盾と警棒、それにヘルメットを被った想像しがちですが、ごくごく一般的な制服姿もするんですね。私はさほど警察組織に詳しい訳じゃないけど、所謂小説やテレビドラマなどの影響から、警察というものに対する先入観というものが強くて、こういう役職、立場ならこんな感じ、というイメージが凝り固まっているのかもしれない。
まあ、例の事件に関しては警察の働きに期待するとして、皆さんは日本の警察組織というものにどれぐらい詳しいでしょうか。最近は一昔前まで主流だった、所轄の刑事が拳銃をバンバン撃つようなドラマも少なくなり、警視庁等が舞台の警察内部に焦点を当てたものも多くなりましたから、階級とかその辺りのことも一般的になりつつあるのかな? 例えば推理モノとかミステリー、あるいはサスペンスを書きたいのなら、警察の階級ぐらいはそらで言えるようになれと、物書き志望であれば一度は言われたことがあると思いますけど、今はなまじドラマ等でそれらも一般化しつつありますから、書き手が中途半端な知識じゃやってられないんですよね。特別な、あるいはオリジナルの部署を作るにしたって、それが警察組織においてどのような位置にあるのかとか、そういうのを設定するにも、警察そのものを理解していないと行けないわけですし。
まあ、要するに何かを書きたいならその手の勉強も必要だよという話なんだけど、警察的なものがメインのラノベって、考えてみれば全然思い浮かびませんね。そもそも、ミステリーの需要が少ないから、警察なんてお堅いイメージがあるものは、ラノベ向きじゃないのかもしれない。Anotherや氷菓がアニメ化されたのだって、ラノベにおけるミステリーというものが全くないからで、あったとしてもGOSICKとか神様のメモ帳程度のものだから、お世辞にもジャンルとして流行っているとは言い難いでしょう。この業界、長くいると一度はミステリーも書いてみたいものだけど、あれは才能もさることながら、教養が物を言いますからね。科学でも芸術でも、何か秀でた知識がないとなかなか難しいものです。最近は物理がどうとか、美術に優れているとか、探偵役も色々いるじゃないですか。ニートだって探偵になるぐらいなんですから。
ライトノベルでミステリーと言われると、私が真っ先に思い浮かべるのはスレイヤーズだったりします。おいおい、あれのどこがミステリーだ、ファンタジーじゃないか思ったそこの貴方、私に言わせなくとも、あの作品をミステリーとして捉えている人は結構いるんじゃないでしょうか。スレイヤーズは作品構成が良く出来ており、作中で投げかけられた謎や、散りばめられた伏線などもラストが近づくに連れて徐々に回収されていき、魔族との戦いを通して事件の全容や正体を知るなど、かなりどんでん返しの多い物語です。テンプレートのはっきりしたところは、むしろ時代劇にも通じるところがあるとさえ思っているのだけど、あれもまた作者の技量と知識量、それに教養が現れてるよね。
作者の神坂一は神話や魔術、占星術などに造詣が深い人ですし、裏打ちされた知識を持ってスレイヤーズを始めとした作品を書いています。勿論、全てが完璧なんてことはないのだろうけど、そこには大体の読者を納得させるセンスと、緻密に練られた物語構成があり、発表から20年以上経った今でも、多くの読者を飽きさせることがありません。流石に現在だと、頻繁に宣伝されているわけではありませんから、なかなか若い子が手に取るようなことはありませんけど、それでも読めば必ず面白い一冊にはなっているんじゃないかと思います。まあ、私なんかの世代だとスレイヤーズが古典扱いされることに驚きを覚えてしまうんだけど、20年前、アニメにしたところで15年以上前であることを考えれば、無理ないのかも知れませんが。
ミステリーがライトなジャンルとして、これから流行っていくのかは分かりませんが、Anotherにしろ氷菓にせよ、作者はミステリー作家との大御所にプロフェッショナルですから、ライトノベルのジャンルとして開拓していくには、ちょっと無理があるかもね。あるいは既存のミステリー小説を、上記2作品のように若者向けに手直しするという方法もあるけど、そんな作品が3つも4つもあるとは限らないし、ミステリー作品のアニメ化は今年だけのブームと考えておいた方が良いかもしれない。まあ、そんな時期もあるよねぐらいの勢いで認識していればいいんじゃないかな。そういや、なんだかんだでAnotherのBDも買い集めているのだけど、イベント当選すると良いな。
まあ、例の事件に関しては警察の働きに期待するとして、皆さんは日本の警察組織というものにどれぐらい詳しいでしょうか。最近は一昔前まで主流だった、所轄の刑事が拳銃をバンバン撃つようなドラマも少なくなり、警視庁等が舞台の警察内部に焦点を当てたものも多くなりましたから、階級とかその辺りのことも一般的になりつつあるのかな? 例えば推理モノとかミステリー、あるいはサスペンスを書きたいのなら、警察の階級ぐらいはそらで言えるようになれと、物書き志望であれば一度は言われたことがあると思いますけど、今はなまじドラマ等でそれらも一般化しつつありますから、書き手が中途半端な知識じゃやってられないんですよね。特別な、あるいはオリジナルの部署を作るにしたって、それが警察組織においてどのような位置にあるのかとか、そういうのを設定するにも、警察そのものを理解していないと行けないわけですし。
まあ、要するに何かを書きたいならその手の勉強も必要だよという話なんだけど、警察的なものがメインのラノベって、考えてみれば全然思い浮かびませんね。そもそも、ミステリーの需要が少ないから、警察なんてお堅いイメージがあるものは、ラノベ向きじゃないのかもしれない。Anotherや氷菓がアニメ化されたのだって、ラノベにおけるミステリーというものが全くないからで、あったとしてもGOSICKとか神様のメモ帳程度のものだから、お世辞にもジャンルとして流行っているとは言い難いでしょう。この業界、長くいると一度はミステリーも書いてみたいものだけど、あれは才能もさることながら、教養が物を言いますからね。科学でも芸術でも、何か秀でた知識がないとなかなか難しいものです。最近は物理がどうとか、美術に優れているとか、探偵役も色々いるじゃないですか。ニートだって探偵になるぐらいなんですから。
ライトノベルでミステリーと言われると、私が真っ先に思い浮かべるのはスレイヤーズだったりします。おいおい、あれのどこがミステリーだ、ファンタジーじゃないか思ったそこの貴方、私に言わせなくとも、あの作品をミステリーとして捉えている人は結構いるんじゃないでしょうか。スレイヤーズは作品構成が良く出来ており、作中で投げかけられた謎や、散りばめられた伏線などもラストが近づくに連れて徐々に回収されていき、魔族との戦いを通して事件の全容や正体を知るなど、かなりどんでん返しの多い物語です。テンプレートのはっきりしたところは、むしろ時代劇にも通じるところがあるとさえ思っているのだけど、あれもまた作者の技量と知識量、それに教養が現れてるよね。
作者の神坂一は神話や魔術、占星術などに造詣が深い人ですし、裏打ちされた知識を持ってスレイヤーズを始めとした作品を書いています。勿論、全てが完璧なんてことはないのだろうけど、そこには大体の読者を納得させるセンスと、緻密に練られた物語構成があり、発表から20年以上経った今でも、多くの読者を飽きさせることがありません。流石に現在だと、頻繁に宣伝されているわけではありませんから、なかなか若い子が手に取るようなことはありませんけど、それでも読めば必ず面白い一冊にはなっているんじゃないかと思います。まあ、私なんかの世代だとスレイヤーズが古典扱いされることに驚きを覚えてしまうんだけど、20年前、アニメにしたところで15年以上前であることを考えれば、無理ないのかも知れませんが。
ミステリーがライトなジャンルとして、これから流行っていくのかは分かりませんが、Anotherにしろ氷菓にせよ、作者はミステリー作家との大御所にプロフェッショナルですから、ライトノベルのジャンルとして開拓していくには、ちょっと無理があるかもね。あるいは既存のミステリー小説を、上記2作品のように若者向けに手直しするという方法もあるけど、そんな作品が3つも4つもあるとは限らないし、ミステリー作品のアニメ化は今年だけのブームと考えておいた方が良いかもしれない。まあ、そんな時期もあるよねぐらいの勢いで認識していればいいんじゃないかな。そういや、なんだかんだでAnotherのBDも買い集めているのだけど、イベント当選すると良いな。
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