そのガラス玉は宝石にも勝る
2012年6月13日 アニメ・マンガ突然ですが、サイトにSSの新作をアップしました。同人誌以外で二次創作を書いたのはかなり久しぶりだけど、前々から書きたいなと思っていた作品が一つあって、コミケ作業へと入る前に、急遽書き上げちゃいました。SSと言いつつ、同人誌に載せる短編程度の長さはあるかと思いますが、流石一太郎を使うと違いますね。実は、数週間前から書かなくちゃとWordの方で頑張ってたんだけど、一太郎使ったら一夜で終わりましたからね。単に気分の問題かも知れませんが、こんなにスラスラ書けたのはいつ以来だろうという感じです。
うちのサイトは、一応ヨスガノソラをメインに扱っているわけですが、今日更新したのはその他のジャンルであり、しかも作品的にはかなり古いです。確か今年で丁度10周年となるギャルゲー、「想い出にかわる君 〜Memories Off〜」を題材に、一本書いてみました。
想い出にかわる君は、今はなきゲームブランドKIDが、2002年に発売したMemories Offことメモオフシリーズの第三作目です。シリーズ自体は会社を変えてまだ出続けていますが、私は中でもこの三作目が大好きでね。作品の完成度や、イベント等で楽しませてもらった記憶はファーストやセカンドの方が多いのだけど、思い入れという意味では想君の方が大きいような気がする。
メモオフシリーズはFD除いて、かれこれ7作ぐらい出ているわけだけど、想い出にかわる君というのは最初の転換期にあった作品で、ファースト、セカンドと繋がりを持たせて続けてきた物語をどうするか、という課題に挑戦したことでも有名です。ここでメモオフが選択したのは、シリーズ上の繋がりは稲穂信を続投させることで残しつつも、舞台を一新し、月日とともに成長したであろうプレイヤーの為に、登場キャラクターの年齢そのものを上げてきたんですね。具体的に言うと、それまで高校生だった主人公や攻略対象の一部を、大学生以上にしたのです。勿論、メインには女子高生もいますから、全員が全員そうであったわけでもないのだけど、これは当時からすると結構革新的な試みだった。私はそうした作品自体の成長を自然に受け入れましたが、世間的にはそうでもなかったようで、未だに想君は人によって好き嫌いがハッキリ分かれる、大人向けを目指したギャルゲーという感じになっています。
そんな想い出にかわる君の中から、今回のSSでメインとなっているのは百瀬環と飛田扉の二人です。環は想君における攻略ヒロインの一人であり、作中で最も複雑な立ち位置にいる少女です。ギャルゲーないしエロゲに登場するキャラクターには大きく分けて二通りのパターンがあり、大体が主人公の元からの知り合いか、もしくは初対面の関係に当たります。前者は幼馴染とか妹とか、クラスメイトとか日常的な存在で、後者は転校生とか空から降ってきたとか、そんな感じですね。まあ、ギャルゲやエロゲの主人公というのは酷い記憶障害持ちが結構多いから、初対面かと思ったら実は知り合いだった、ってパターンも少なくないんだけど、この想君に出てくる百瀬環に関して言えば、完全に初対面の間柄になります。何故なら、彼女はそもそも主人公が住む街の住人ではないから。
じゃあ、引っ越してきたのかといえばそうでもなくて、実のところ彼女は迷子の猫、もっと言えば家出娘なんですよ。出身は確か京都だったか、修学旅行で関東方面に来た際、班行動から抜けだして本作の舞台となる街にやってきたという設定。大人しそうな容姿に、感情表現に乏しい不思議ちゃんといった感じのキャラで、ギャルゲ的にはさほど珍しくはありません。
しかしながら、百瀬環設定で一番特徴的なのが、なんとこの娘、登場した時点で男性と同棲しているのです。某落とし神風に言えば、そんな設定のヒロインがいるゲーム、会社が燃やされるレベルなのだけど、家出娘である環は当然のことながら住む家がなく、また、女の子なので路上生活というわけにも行かなったのか、サブキャラクターの一人である飛田扉の部屋で厄介になっているのですね。主人公も、始めは飛田に連れられた環を見たのが初対面だし。
飛田扉という青年は想君というかメモオフにおける一種のヒールキャラで、見てくれから言動の端々まで正確の悪さが漂う、嫌な奴としての側面が強い。主人公との相性は最悪で、気に入らない相手である主人公をいつも小馬鹿にして、軽蔑してきます。私なんかはそれなりに筋の通ったやつだと思うんだけど、なにせ主人公に対する厭味ったらしい言動に加減がないものなから、そこを嫌う人が非常に多い。彼が深く関わってくるのは環ルートと深歩ルートであり、飛田はこの二人のヒロインと密接な関係にあります。特に前者は、ほとんど行動原理になってますしね。
環は攻略ヒロインだから原作ゲームでは主人公とくっつくわけですが、攻略後はどこぞのルーテシアと同じぐらいの変わり様になるため、一体何があったと思わず突っ込みたくなります。しかも、くっつかない場合のバッドエンドがシリーズ最高レベルの鬱展開なので、実はどっちに進んでも微妙な結果に終わるとこが多い。
けど、私は百瀬環という少女が大好きで、10年経った今でも二次創作書くぐらい思い入れがあるのだけど、カップリングの相手は主人公でなく、同棲相手の飛田扉です。まあ、同棲といっても色めいたことは何もなくて、むしろ同居か、本人も言っているようにただの居候に近い関係です。ただ、本編のシナリオにもある通り、環ことたまちゃんが真に慕っているのは飛田ことトビーですし、その意外に強い繋がりから言っても、私はこの二人が本当にくっつくべきではないのかと、それこそ10年前から言ってます。
これだからカプ厨はと呆れられるかもしれないけど、実際のルートはともかくとしても、環を語る上でまず飛田の存在が欠かせないことは、他媒体でも示させれています。例えば、メモオフシリーズ恒例のノベライズ、これはまさにトビたま(飛田×環のこと)の為にあると言っていい話で、環の視点を中心に、飛田との関係性がクローズアップされ、ゲーム本編の主人公であるショーゴは、数えるほどしか登場しません。話自体も、飛田との出会いから始まり、飛田との一時的な別れで終わりますからね。
環にとって飛田扉とは、一種の道標のようなものです。環は飛田扉という存在の先に、新たな世界を観て、成長していきます。それは結局のところ、本編でもノベライズでも変わらないし、深歩とは違う意味で、飛田は環にとって必要な存在なのだと思う。下手をすれば依存になるけど、飛田はそこら辺の突き放しが上手いから、泥沼には陥らないんですよ。
ここまで書いて自分の書いたSSの話をまるでしなかったけど、今回の作品はツイッターにある露天組botに着想を得ました。というのも中の人が10年近くなってやっと見つけたトビたま好きの同士なので、最近はトビたまの会話をすることが出来て私は凄く嬉しいです。次の更新はいつになるか分からないけど、トビたまに関しては十年分溜め込んだネタがあるので、時間があるときにでもまた書いていこうと思います。
うちのサイトは、一応ヨスガノソラをメインに扱っているわけですが、今日更新したのはその他のジャンルであり、しかも作品的にはかなり古いです。確か今年で丁度10周年となるギャルゲー、「想い出にかわる君 〜Memories Off〜」を題材に、一本書いてみました。
想い出にかわる君は、今はなきゲームブランドKIDが、2002年に発売したMemories Offことメモオフシリーズの第三作目です。シリーズ自体は会社を変えてまだ出続けていますが、私は中でもこの三作目が大好きでね。作品の完成度や、イベント等で楽しませてもらった記憶はファーストやセカンドの方が多いのだけど、思い入れという意味では想君の方が大きいような気がする。
メモオフシリーズはFD除いて、かれこれ7作ぐらい出ているわけだけど、想い出にかわる君というのは最初の転換期にあった作品で、ファースト、セカンドと繋がりを持たせて続けてきた物語をどうするか、という課題に挑戦したことでも有名です。ここでメモオフが選択したのは、シリーズ上の繋がりは稲穂信を続投させることで残しつつも、舞台を一新し、月日とともに成長したであろうプレイヤーの為に、登場キャラクターの年齢そのものを上げてきたんですね。具体的に言うと、それまで高校生だった主人公や攻略対象の一部を、大学生以上にしたのです。勿論、メインには女子高生もいますから、全員が全員そうであったわけでもないのだけど、これは当時からすると結構革新的な試みだった。私はそうした作品自体の成長を自然に受け入れましたが、世間的にはそうでもなかったようで、未だに想君は人によって好き嫌いがハッキリ分かれる、大人向けを目指したギャルゲーという感じになっています。
そんな想い出にかわる君の中から、今回のSSでメインとなっているのは百瀬環と飛田扉の二人です。環は想君における攻略ヒロインの一人であり、作中で最も複雑な立ち位置にいる少女です。ギャルゲーないしエロゲに登場するキャラクターには大きく分けて二通りのパターンがあり、大体が主人公の元からの知り合いか、もしくは初対面の関係に当たります。前者は幼馴染とか妹とか、クラスメイトとか日常的な存在で、後者は転校生とか空から降ってきたとか、そんな感じですね。まあ、ギャルゲやエロゲの主人公というのは酷い記憶障害持ちが結構多いから、初対面かと思ったら実は知り合いだった、ってパターンも少なくないんだけど、この想君に出てくる百瀬環に関して言えば、完全に初対面の間柄になります。何故なら、彼女はそもそも主人公が住む街の住人ではないから。
じゃあ、引っ越してきたのかといえばそうでもなくて、実のところ彼女は迷子の猫、もっと言えば家出娘なんですよ。出身は確か京都だったか、修学旅行で関東方面に来た際、班行動から抜けだして本作の舞台となる街にやってきたという設定。大人しそうな容姿に、感情表現に乏しい不思議ちゃんといった感じのキャラで、ギャルゲ的にはさほど珍しくはありません。
しかしながら、百瀬環設定で一番特徴的なのが、なんとこの娘、登場した時点で男性と同棲しているのです。某落とし神風に言えば、そんな設定のヒロインがいるゲーム、会社が燃やされるレベルなのだけど、家出娘である環は当然のことながら住む家がなく、また、女の子なので路上生活というわけにも行かなったのか、サブキャラクターの一人である飛田扉の部屋で厄介になっているのですね。主人公も、始めは飛田に連れられた環を見たのが初対面だし。
飛田扉という青年は想君というかメモオフにおける一種のヒールキャラで、見てくれから言動の端々まで正確の悪さが漂う、嫌な奴としての側面が強い。主人公との相性は最悪で、気に入らない相手である主人公をいつも小馬鹿にして、軽蔑してきます。私なんかはそれなりに筋の通ったやつだと思うんだけど、なにせ主人公に対する厭味ったらしい言動に加減がないものなから、そこを嫌う人が非常に多い。彼が深く関わってくるのは環ルートと深歩ルートであり、飛田はこの二人のヒロインと密接な関係にあります。特に前者は、ほとんど行動原理になってますしね。
環は攻略ヒロインだから原作ゲームでは主人公とくっつくわけですが、攻略後はどこぞのルーテシアと同じぐらいの変わり様になるため、一体何があったと思わず突っ込みたくなります。しかも、くっつかない場合のバッドエンドがシリーズ最高レベルの鬱展開なので、実はどっちに進んでも微妙な結果に終わるとこが多い。
けど、私は百瀬環という少女が大好きで、10年経った今でも二次創作書くぐらい思い入れがあるのだけど、カップリングの相手は主人公でなく、同棲相手の飛田扉です。まあ、同棲といっても色めいたことは何もなくて、むしろ同居か、本人も言っているようにただの居候に近い関係です。ただ、本編のシナリオにもある通り、環ことたまちゃんが真に慕っているのは飛田ことトビーですし、その意外に強い繋がりから言っても、私はこの二人が本当にくっつくべきではないのかと、それこそ10年前から言ってます。
これだからカプ厨はと呆れられるかもしれないけど、実際のルートはともかくとしても、環を語る上でまず飛田の存在が欠かせないことは、他媒体でも示させれています。例えば、メモオフシリーズ恒例のノベライズ、これはまさにトビたま(飛田×環のこと)の為にあると言っていい話で、環の視点を中心に、飛田との関係性がクローズアップされ、ゲーム本編の主人公であるショーゴは、数えるほどしか登場しません。話自体も、飛田との出会いから始まり、飛田との一時的な別れで終わりますからね。
環にとって飛田扉とは、一種の道標のようなものです。環は飛田扉という存在の先に、新たな世界を観て、成長していきます。それは結局のところ、本編でもノベライズでも変わらないし、深歩とは違う意味で、飛田は環にとって必要な存在なのだと思う。下手をすれば依存になるけど、飛田はそこら辺の突き放しが上手いから、泥沼には陥らないんですよ。
ここまで書いて自分の書いたSSの話をまるでしなかったけど、今回の作品はツイッターにある露天組botに着想を得ました。というのも中の人が10年近くなってやっと見つけたトビたま好きの同士なので、最近はトビたまの会話をすることが出来て私は凄く嬉しいです。次の更新はいつになるか分からないけど、トビたまに関しては十年分溜め込んだネタがあるので、時間があるときにでもまた書いていこうと思います。
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