イモウトノカタチの公式サイトが、本来の更新日である今日ではなく、昨日更新されました。私が芝居見物をしている間でしたか、キャラクターページとダウンロードページ、それに店舗特典のページに追加があったようで、一体どうして一日早めたのかが分かりません。今日は今日で別の大きな更新があった、というわけではないようですし、雑誌発表に合わせたかったかといえば、情報が掲載されるらしい電撃HIMEもパソパラも発売は明日ですからね。なんだって今回に限って、木曜更新にしたのだろうか。

これまで隠しヒロインと言われてきた清宮真結希ですが、関係者発言を整合するに真ヒロインと形容した方が正しいのかもしれない。というのも、存在を隠していたという割に基本情報は今回の更新で全部出ましたし、後はグラフィックぐらいでしょ? 本編をプレイして初めて出てくるキャラってわけでもないし、どちらかと言えば前作ヨスガノソラのメインヒロインである、春日野穹に近いものがあると思う。穹も、今でこそヨスガノソラを象徴するようなキャラクターになっていますが、作品が発表された当初はビジュアルが公開されていませんでしたし、ファーストファンブックにも一人だけ載っていません。ただ、主人公であるハルのページにおいて妹の存在が示唆されていました。
思うに真結希もそういった類のヒロインであって、公開時期を意図的にずらしていただけなんじゃないでしょうか? 橋本タカシ原画のキャラクターなら、あるいは作業が遅れていて同時公開できなかった、なんて想像も出来なくはないですが、結局真結希のデザインは今回のメイン原画家である武藤此史でしたから、作業的な意味で遅れていたとは考えづらいんだよね。むしろ、隠し玉や切り札の類い、発売前の目玉情報として取っておいたと考える方が自然じゃないだろうか。
それを示すかのように真結希は結構攻めのデザインをしており、言い方は悪いですがあざとい感じがします。薄藤色の長い髪に、白い肌、薄桃色の寝間着に触れれば折れてしまいそうな華奢な体、そして穹と同じ金色の瞳など、もう萌え要素の塊じゃないですか。しかも、基本設定として病弱な実妹がセットで付いてくるときた。勿論、実妹かどうかは確定していないけど、今のところ最有力候補と言っても過言ではないと思う。

真結希のキャラページの紹介文を引用しますと、彼女が他のヒロインと明らかに一線を画する存在であること分かります。
『もう15年になるのかな……この天井と、先生と、3人の看護師さん。それが私の世界のすべてでした』
清宮 真結希 CV:夏野こおり


鵠見中央メディカルセンターに入院している女の子。

物心着いた頃からの全身麻痺で病室から一歩も外に出たことがない。
主治医からの生き別れの家族がいることを教えられ、その家族を見つけるために早く退院したいと思っていたが、思わぬ形でその願いを叶えることになる。

健気で相手を立てる優しさを持つ一方、儚げな印象とは逆にとても我が儘な一面を持っている。
この作品、設定から言っても生き別れの家族を探しているキャラは結構多くて、主人公は勿論のこと、ヒロインの美優樹と千毬、それにサブキャラの聡里は災害で家族と生き別れになっています。千毬はあり得ないにしても、単純な妹候補であれば美優樹と聡里にも可能性があるわけで、真結希を実妹であると断定するには時期尚早という気は確かにします。ですが、真結希はその紹介文やサンプルボイスから、あまりにも実妹であると訴えかけてきているのです。
まず、第一に真結希は生き別れの家族がいることになっていますが、同時に思わぬ形で再会を果たすようなことも書かれています。勿論、生き別れの家族出会って兄弟姉妹、あるいは両親とも明確な記述はなされていませんが、確か雑誌発表の段階では兄と明記されていたような、しないような。仮に家族だとすれば、雪人だけでなくサブキャラの高階利夫も候補になりますが、彼は台詞からして雪人の関係者っぽい……いや待てよ、彼が雪人の父親だとすれば、必然的に妹の父親でもあるわけか。「公的にはこれが初対面」という台詞から、どう判断すべきなのか。悩ましい限りです。

サンプルボイスからして、真結希は律佳やミータの関係者であることが分かります。姓名から察するに、災害孤児で介護が必要な真結希を律佳が引き取るなり、法的な親代わりになるなどして、病院に入院できるようにして上げたのかな? 生き別れの家族がいると書かれている時点で、律佳は本当の家族ではないのでしょう。呼び方もさん付けだしね。
体験版をやる限りでは、およそどこら辺が介護ロボなのかサッパリだったミータも、真結希に対してはその役割や使命を果たそうとするらしく、関係性の深さが伺えます。もっとも、真結希は意固地になっているのか、ミータの手を借りるのが癪なようで、「ミータちゃんの世話なんかにならなくても、私はやれます! 出来るんです!」と強く訴えていますね。大病を患って、寝たきり状態の人間がこうした癇癪を起こすのは珍しいことでもなく、気が強いと言うよりは慢性的なストレスが溜まっていると考えた方がいいでしょう。全身麻痺で、それも天井を見上げる以外に自分では何も出来ないとなれば、日常生活のすべてを看護師やミータの世話になっているわけであり、何一つ自分の思い通りにならない毎日というのは、常人には想像も出来ない苦痛だと思います。
そんな真結希がどうして実妹として決定的なのかというと、3つ目のサンプルボイスを聴けば分かるように、雪人は真結希にキスをしているんです。彼女曰く、「熱いキス」をしたということで、ここで思い出してもらいたいのは体験版。雪人は妹と再会したとき、まず何をすると言ったでしょうか? そう、熱い抱擁を交わし、口づけをすると言っていました。現時点で、明確にそれが果たされているのは真結希しかおらず、どういう状況か分かりませんが彼女が妹であると確信付ける何かがあったのでしょう。意外な形、というのはミータの付き添いか何かで雪人が病院へ訪れていたときにバッタリ会ったとか、あるいはミータの友達として真結希に紹介されたところ、実は妹だったとか、そんなところじゃないかな。

私は真結希が実妹じゃないかと思うし、もう少し言うと実妹であって欲しいと考えています。これは単純にキャラが好みだとかそういう問題ではなく、真結希が実妹じゃない場合、あまりに救いがないからです。全身麻痺の障害者という設定もそうですが、仮に真結希の実妹フラグが全部ブラフであり、赤の他人だったとしましょうか? そんなとき、妹でもない少女に主人公はどうするのでしょうか? 実妹だから、血の繋がりのある家族だからこそ背負えるものというのは確かにあって、それがない場合、酷いことを言うようだけど、真結希の存在はあまりに重たくなると思う。そんな状況で「私を見捨てないで!」とか言われたら、葛藤通り越して発狂しちゃうよ。
おそらく、ミータの紹介で話し合いてないし友人付き合いをしていくうちに真結希が雪人に好意を持つも、実は兄妹だったことが発覚するとか、ベタな展開で行くんじゃないかな。情報不足は如何ともし難いが、いずれにせよ1ヵ月切ってますから、これ以上は本編でという形になるんだろうな。来月のPUSHがギリギリ間に合う気もするけど、なにか追加情報があるのかどうか。今の時点では、なんとも言えません。

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