飛騨高山旅行記3日目~さらば、憧れの地よ~
2012年9月17日 アニメ・マンガ飛騨高山旅行も最終日と言うことで、今日は帰る日です。終わってみれば2泊3日なんてすぐなもので、確かに部屋は和洋室じゃなくて、洋室で十分だったかも知れない。ベッドに備え付けのアラームは7時半にセットしたけど、私は何故か6時過ぎぐらいに目覚めてしまったので、胃腸を整える意味でも、二度寝はせずにそのまま起きていました。持ってきたけどまったくやる機会のなかったPSPを、ここぞとばかりに起動させてみたり。ソフトは身内に借りたDies irae ~Amantes amentes~でした。エロゲのポータブルCS化という奴ですが、この作品は身内が大好きで、かつて同人活動やってたほどです。
友人が起きるまで、つまり目覚まし鳴るまでの間をゲームしていた私だけど、特に早く寝たわけでもないのに目が覚めたというのは、緊張でもしていたんですかね? 帰る日に寝坊は出来ないとか、遅くなるとお土産を買う時間がなくなるとか、まあ、そんな心配はありましたけど、早起きしたことですべて杞憂に終わりました。
目覚ましの時間通りに友人が起きた後は、着替えを済ませて朝食の席に。メニューは昨日とほぼ同じだけど、時間帯が早いからか、あるいはバリエーションか、朴葉味噌がありました。一応焼き物用のコンロみたいのが各テーブルにあったから、食べようと思えば食べられたんだろうけど、私も友人も何故かスルーで。まあ、私は洋食中心のメニューだったから仕方ないにせよ、名物料理なんだし、今考えてみれば食べておくべきだったかな。前日に食べられなかったホットケーキにありつくことが出来て、それで満足してしまったのが大きいかも知れない。友人は相も変わらずお茶碗に白米だったけど、ホテルの朝食としてはありがちな、お粥なんかもあったらしい。箸休めじゃないけど、私も一口ぐらいと思って明太子や焼きたらこを摘まんでみましたが、考えてみれば岐阜には海がありませんから、海産物に関してはあまり期待しない方が良かったのかもね。いや、明太子等は普通に美味しかったけど、夕食のバイキングに置いてあった西京焼きとか、その辺が微妙でさ。キッチン飛騨効果で舌が肥えていただけかも知れないけど、なんか思っていたのと違った。
特急が昼前に出発する関係で、昼飯は大したものは食べられないだろうと思い、朝ご飯をしっかり食べたのだけど、やはり胃腸が縮こまっているのか、そんなに入りませんでした。無理に詰めたつもりはないのだけど、何ていうか、これだけしか食べられないの? という感じで。おかわりという物を前日からあまりしてなかった気がする。
朝食を取った後は、そのまま隣接する土産物屋へ。市街散策を沢山する中で、色々な土産物屋を覗いた私たちだけど、荷物になるし、どうせホテルに大きいのがあるんだしと、結局最終日まで何も買っていませんでした。別に古い町並みや朝市で何か買っても良かったんだけど、ホテルだとそのまま発送できるという強みもあったし、まとめて見られた方が嬉しいというか、楽じゃない。あっちの店行ったり、こっちの店行ったりしなくてもいいし、まあ、値段がお得かどうかは分かりませんけど、商品は充実していたように思います。
お土産と言えば当然家族に買っていく物であり、友人はメールで希望を訊いてから色々買っていたのだけど、なんとビックリ私の家族は特にいらないとか言ってくる。適当に見繕って買って帰っても良かったのだけど、これと言った希望はないし、欲しくもないとか張り合いのないことを言われては、私としてもどうしたらいいのか分かりませんでした。もっとも、身内はご当地キャラクターのさるぼぼとかいうのが気に入ったらしく、それの根付けが欲しいと言ってきたんだけど、うっかり根付けの部分を読み飛ばしてしまって、人形を買ってしまった。帰宅して、指摘されるまで全然気付かなかったよ。
家族がいらないなら近所に住んでる祖母と、後はお世話になっている物書きの師匠にでも買っていくかと、その後は土産物屋をブラブラしながら、いい物がないかと探していました。祖母にはキッチン飛騨のカレーやミートソースを買ったのだけど、お師匠様にはさてどんな物がいいかしらと。手っ取り早いのは酒なんだけど、酒を飲むことは知っていても、どんな酒が好きを知らなかったので、これに関しては断念しました。ビールがベターなんだろうけど、日本酒やワインと違って高いからさ。日本酒は手頃な値段だったけど、まさか一升瓶抱えて帰るわけにも行かないし、そもそも好きかも分からない。結局、ご当地の名物や名産が良いのではないかという話になって、流石に飛騨牛は無理だけどと、朴葉味噌やマスコットキャラが書かれたクッキーなどをチョイスし、友人と一緒に買いました。こう流れだけ書くとスムーズに見えますが、実際は私が優柔不断を発揮して、1時間以上悩んでいたのだから、友人にはいい迷惑だったと思います。本当に申し訳なかった。
お土産を買った後は部屋に戻り、手早く身支度を調えたらチェックアウト。それほど大荷物でなかったことから特に発送などはせず、そのままホテルを後にしました。2日間お世話になった部屋だけど、またいつか来たいものですね。友人は一度訪れた土地は再訪しない主義だから、今度は家族旅行とかいいかもしれない。祖母も随分前から行きたがってたし。
ホテルはチェックアウトしましたが、特急の発車時刻は11時半過ぎだったので、1時間半の余裕がありました。本当はこのときに土産物でも、という話だったんだけど、友人が部屋を出た荷物を抱えて土産物屋はきついだろと言い、私もそれは確かに疲れるなと考え直したから、朝食のすぐ後に見て回ったんだよね。結果的にそれは正解だったわけだけど、時間が空いたこともあって、我々はもう一度高山市街へと繰り出しました。折角来たのだし、最後に氷菓の舞台探訪でもしようかと、喫茶店バグパイプを訪れたのです。
ここはアニメ版氷菓におけるパイナップルサンドという喫茶店のモデルになったところですが、原作にも登場する店なので、モチーフとしては共通なのかな? 飲食店だからか、所謂聖地巡礼者が絶えないらしく、私と友人が行ったときは、如何にもといった皆さんが店内奥のテーブル席を陣取っていました。その後来た家族連れも、どうやら娘さんがアニメのファンらしくて、店か、あるいはファンが用意したであろう交流ノートに熱心な書き込みをしていた。私も飲むヨーグルトを口にしながら見せて貰ったけど、ノートは後ろの方のページまでびっしりと書き込みが為されており、地元の学生さんも少なくなかった。
店自体は古風な喫茶店という感じで、常連客と思わしき爺様方もいたのだけど、このブームは果たしていつまで続くのか。アニメだけしか観てない人は知らないと思いますが、実はパイナップルサンドって移転してしまうのですよ。古典部シリーズの最新刊で、移転したという事実だけが語られるのだけど、仮に氷菓のアニメに二期でもあったら、当然のごとくあの店は使えなく……と思ったが、そもそもパイナップルサンド自体、氷菓にしか出てこないじゃないか。まあ、何というかブームが沈静化しても常連客がいるようなお店は、早々に問題など起こらないでしょう。
パイナップルサンド、もといバグパイプを訪れた後は、友人がお土産に飛騨牛を買って帰りたいというので、道すがらにあったお肉屋さんへと入りました。飛騨牛自体はホテルの土産物屋でも買えたのだけど、なにせ高いし、部位が選べないこともあって、だったら街中にある肉屋にでも行ってみようぜと、私が提案したんですよね。自分自身は特に買うつもりなかったけど、友人は家族にも飛騨牛を賞味して貰いたいと、A-5クラスの肉を買っておりました。というか、A-5クラス以外は置いてない店だったな。勿論、生肉をそのまま持って帰るわけにも行きませんから、クール便で送って貰うことになったのだけど、こういうサービスをしている肉屋は、街中に複数あるらしい。散策しているときに、飛騨牛専門の肉屋というのを幾つか見たしね。結構、皆群がっていたよ。
我々が行ったお店がどの程度のレベルだったのかは知らないけど、驚いたのは常連客らしいおばちゃんが、「いつもご贔屓に」と言われていたこと。毎日飛騨牛を買ってるだなんて、凄くリッチなマダムだね。私なんて家族がいらないと言ったからでもあるけど、結局100グラムも買うことなく、店を出てしまいました。
後はもう電車乗って帰るだけなんですが、早起きしたにも関わらず、私はどうにも胃腸の調子が思わしくなく、昼飯として買う予定だった駅弁をキャンセルすることに。飲み物はないと困るのでコンビニで買いましたが、朝食を食べ過ぎたって事なんだろうか? まさか、飲むヨーグルトで腹を壊したわけじゃないだろうし。
友人もそれほど腹は減っていなかったのか、名古屋に着いてからで良いと言うことになり、我々はそのまま特急に乗って、飛騨から去りました。またいつか、機会があれば再訪することを胸に、本当に良いところだった。歴史情緒はそれほど感じなかったけど、風情はあったし、食べ物も最高だった。目的のない、コミケ後の慰安旅行みたいなものでしたが、私も友人も満足したし、来て良かった、行って良かったと、確実に感じることの出来る場所だったと思います。次に行くのは何年後か知りませんが、そのときはもう少し奮発して、私もA-5クラスの飛騨牛とか食べたいものです。
帰りの特急は、私が胃腸の調子を崩したこともあって言葉数が少なく、名古屋まで割と静かにしていたような気がします。お互い疲れていたし、行きと違って騒がしい子供もいなかったから、のんびりと列車の走りに身を任せていた感じ。名古屋に着く頃には体調も大分良くなって、小腹が空いたという友人は軽くサンドイッチなどを買っていましたが、今少しの不安が残る私は回避することに。まあ、昼飯食べなくても何がどうって訳じゃないし、飴ぐらいなら持ってたからね。
行きは2時間半も滞在した名古屋だけど、帰りは乗り換え時間として20分あるかないかと言ったところで、これにしたって本当は一本早い新幹線があったんです。でも、そちらは乗り換え時間が10分もなく、尚且つ高い方の奴だったから、僅かに余裕があって、それでいて安い方が良いねと、確かこだまか何かに乗ったんだったかな。名古屋と横浜の間で一駅だけ停まりまして、どの駅だったか忘れましたけど、違いと言えばそれぐらいです。
名古屋まで着くと、流石に都会へ戻ってきたという気分になって、何となく嬉しい気持ちになりました。飛騨高山は前述のように素晴らしいところだったけど、何せ山に囲まれた土地ですし、久々に高層ビルなどを観て、どことない安心感を覚えたのかも知れません。新幹線に乗ったら、本当に帰るだけという感じで、体力的にも回復していたのか、友人との話も弾んでいたように思える。というのも、私は新横浜で降りてしまうけど、友人は東京まで行って、その後更に地元までの長い道のりがありますから。私なんかは、新横浜なんて横浜からすぐですし、30分もあれば地元着いちゃうんですけどね。友人とは、彼の事情もあって、最近は会える機会が増えたものの、旅行ともなれば次はいつになるのやら。まあ、来年になるのだろうけど、今年が山なら、次は海かな……海辺の街、神戸とかだろうか。一度、船旅というのをしてみたいのだけど、ああいうのは高いからね。ワンナイトクルーズでも、幾ら掛かるのやら。
新横浜について、上手く横浜線に乗れたので、あっという間に横浜まで帰ることが出来ました。後は私鉄に乗り換えて地元へ、という感じなのですが、その前に一つだけ用があってゲマ屋に寄りました。というのも、minoriミュージアムのグッズが届いたらしく、折角だから引き取って帰ろうと思ったのです。しかし、いざ行ってみると予約券を見せてもかなり待たされ、なんと頼んでいたタペストリーが1本届いてないという。受注グッズと同じく入荷待ちなので、その際に電話しますと言われたが……意外に時間が掛かるものだ。
まあ、それが済んだら電車に飛び乗り、私は2日ぶりの我が家へと帰ったのでした。良い旅終わり、また明日からの毎日が始まる。だが今は、幸福な疲れと共に休むことにしよう。
友人が起きるまで、つまり目覚まし鳴るまでの間をゲームしていた私だけど、特に早く寝たわけでもないのに目が覚めたというのは、緊張でもしていたんですかね? 帰る日に寝坊は出来ないとか、遅くなるとお土産を買う時間がなくなるとか、まあ、そんな心配はありましたけど、早起きしたことですべて杞憂に終わりました。
目覚ましの時間通りに友人が起きた後は、着替えを済ませて朝食の席に。メニューは昨日とほぼ同じだけど、時間帯が早いからか、あるいはバリエーションか、朴葉味噌がありました。一応焼き物用のコンロみたいのが各テーブルにあったから、食べようと思えば食べられたんだろうけど、私も友人も何故かスルーで。まあ、私は洋食中心のメニューだったから仕方ないにせよ、名物料理なんだし、今考えてみれば食べておくべきだったかな。前日に食べられなかったホットケーキにありつくことが出来て、それで満足してしまったのが大きいかも知れない。友人は相も変わらずお茶碗に白米だったけど、ホテルの朝食としてはありがちな、お粥なんかもあったらしい。箸休めじゃないけど、私も一口ぐらいと思って明太子や焼きたらこを摘まんでみましたが、考えてみれば岐阜には海がありませんから、海産物に関してはあまり期待しない方が良かったのかもね。いや、明太子等は普通に美味しかったけど、夕食のバイキングに置いてあった西京焼きとか、その辺が微妙でさ。キッチン飛騨効果で舌が肥えていただけかも知れないけど、なんか思っていたのと違った。
特急が昼前に出発する関係で、昼飯は大したものは食べられないだろうと思い、朝ご飯をしっかり食べたのだけど、やはり胃腸が縮こまっているのか、そんなに入りませんでした。無理に詰めたつもりはないのだけど、何ていうか、これだけしか食べられないの? という感じで。おかわりという物を前日からあまりしてなかった気がする。
朝食を取った後は、そのまま隣接する土産物屋へ。市街散策を沢山する中で、色々な土産物屋を覗いた私たちだけど、荷物になるし、どうせホテルに大きいのがあるんだしと、結局最終日まで何も買っていませんでした。別に古い町並みや朝市で何か買っても良かったんだけど、ホテルだとそのまま発送できるという強みもあったし、まとめて見られた方が嬉しいというか、楽じゃない。あっちの店行ったり、こっちの店行ったりしなくてもいいし、まあ、値段がお得かどうかは分かりませんけど、商品は充実していたように思います。
お土産と言えば当然家族に買っていく物であり、友人はメールで希望を訊いてから色々買っていたのだけど、なんとビックリ私の家族は特にいらないとか言ってくる。適当に見繕って買って帰っても良かったのだけど、これと言った希望はないし、欲しくもないとか張り合いのないことを言われては、私としてもどうしたらいいのか分かりませんでした。もっとも、身内はご当地キャラクターのさるぼぼとかいうのが気に入ったらしく、それの根付けが欲しいと言ってきたんだけど、うっかり根付けの部分を読み飛ばしてしまって、人形を買ってしまった。帰宅して、指摘されるまで全然気付かなかったよ。
家族がいらないなら近所に住んでる祖母と、後はお世話になっている物書きの師匠にでも買っていくかと、その後は土産物屋をブラブラしながら、いい物がないかと探していました。祖母にはキッチン飛騨のカレーやミートソースを買ったのだけど、お師匠様にはさてどんな物がいいかしらと。手っ取り早いのは酒なんだけど、酒を飲むことは知っていても、どんな酒が好きを知らなかったので、これに関しては断念しました。ビールがベターなんだろうけど、日本酒やワインと違って高いからさ。日本酒は手頃な値段だったけど、まさか一升瓶抱えて帰るわけにも行かないし、そもそも好きかも分からない。結局、ご当地の名物や名産が良いのではないかという話になって、流石に飛騨牛は無理だけどと、朴葉味噌やマスコットキャラが書かれたクッキーなどをチョイスし、友人と一緒に買いました。こう流れだけ書くとスムーズに見えますが、実際は私が優柔不断を発揮して、1時間以上悩んでいたのだから、友人にはいい迷惑だったと思います。本当に申し訳なかった。
お土産を買った後は部屋に戻り、手早く身支度を調えたらチェックアウト。それほど大荷物でなかったことから特に発送などはせず、そのままホテルを後にしました。2日間お世話になった部屋だけど、またいつか来たいものですね。友人は一度訪れた土地は再訪しない主義だから、今度は家族旅行とかいいかもしれない。祖母も随分前から行きたがってたし。
ホテルはチェックアウトしましたが、特急の発車時刻は11時半過ぎだったので、1時間半の余裕がありました。本当はこのときに土産物でも、という話だったんだけど、友人が部屋を出た荷物を抱えて土産物屋はきついだろと言い、私もそれは確かに疲れるなと考え直したから、朝食のすぐ後に見て回ったんだよね。結果的にそれは正解だったわけだけど、時間が空いたこともあって、我々はもう一度高山市街へと繰り出しました。折角来たのだし、最後に氷菓の舞台探訪でもしようかと、喫茶店バグパイプを訪れたのです。
ここはアニメ版氷菓におけるパイナップルサンドという喫茶店のモデルになったところですが、原作にも登場する店なので、モチーフとしては共通なのかな? 飲食店だからか、所謂聖地巡礼者が絶えないらしく、私と友人が行ったときは、如何にもといった皆さんが店内奥のテーブル席を陣取っていました。その後来た家族連れも、どうやら娘さんがアニメのファンらしくて、店か、あるいはファンが用意したであろう交流ノートに熱心な書き込みをしていた。私も飲むヨーグルトを口にしながら見せて貰ったけど、ノートは後ろの方のページまでびっしりと書き込みが為されており、地元の学生さんも少なくなかった。
店自体は古風な喫茶店という感じで、常連客と思わしき爺様方もいたのだけど、このブームは果たしていつまで続くのか。アニメだけしか観てない人は知らないと思いますが、実はパイナップルサンドって移転してしまうのですよ。古典部シリーズの最新刊で、移転したという事実だけが語られるのだけど、仮に氷菓のアニメに二期でもあったら、当然のごとくあの店は使えなく……と思ったが、そもそもパイナップルサンド自体、氷菓にしか出てこないじゃないか。まあ、何というかブームが沈静化しても常連客がいるようなお店は、早々に問題など起こらないでしょう。
パイナップルサンド、もといバグパイプを訪れた後は、友人がお土産に飛騨牛を買って帰りたいというので、道すがらにあったお肉屋さんへと入りました。飛騨牛自体はホテルの土産物屋でも買えたのだけど、なにせ高いし、部位が選べないこともあって、だったら街中にある肉屋にでも行ってみようぜと、私が提案したんですよね。自分自身は特に買うつもりなかったけど、友人は家族にも飛騨牛を賞味して貰いたいと、A-5クラスの肉を買っておりました。というか、A-5クラス以外は置いてない店だったな。勿論、生肉をそのまま持って帰るわけにも行きませんから、クール便で送って貰うことになったのだけど、こういうサービスをしている肉屋は、街中に複数あるらしい。散策しているときに、飛騨牛専門の肉屋というのを幾つか見たしね。結構、皆群がっていたよ。
我々が行ったお店がどの程度のレベルだったのかは知らないけど、驚いたのは常連客らしいおばちゃんが、「いつもご贔屓に」と言われていたこと。毎日飛騨牛を買ってるだなんて、凄くリッチなマダムだね。私なんて家族がいらないと言ったからでもあるけど、結局100グラムも買うことなく、店を出てしまいました。
後はもう電車乗って帰るだけなんですが、早起きしたにも関わらず、私はどうにも胃腸の調子が思わしくなく、昼飯として買う予定だった駅弁をキャンセルすることに。飲み物はないと困るのでコンビニで買いましたが、朝食を食べ過ぎたって事なんだろうか? まさか、飲むヨーグルトで腹を壊したわけじゃないだろうし。
友人もそれほど腹は減っていなかったのか、名古屋に着いてからで良いと言うことになり、我々はそのまま特急に乗って、飛騨から去りました。またいつか、機会があれば再訪することを胸に、本当に良いところだった。歴史情緒はそれほど感じなかったけど、風情はあったし、食べ物も最高だった。目的のない、コミケ後の慰安旅行みたいなものでしたが、私も友人も満足したし、来て良かった、行って良かったと、確実に感じることの出来る場所だったと思います。次に行くのは何年後か知りませんが、そのときはもう少し奮発して、私もA-5クラスの飛騨牛とか食べたいものです。
帰りの特急は、私が胃腸の調子を崩したこともあって言葉数が少なく、名古屋まで割と静かにしていたような気がします。お互い疲れていたし、行きと違って騒がしい子供もいなかったから、のんびりと列車の走りに身を任せていた感じ。名古屋に着く頃には体調も大分良くなって、小腹が空いたという友人は軽くサンドイッチなどを買っていましたが、今少しの不安が残る私は回避することに。まあ、昼飯食べなくても何がどうって訳じゃないし、飴ぐらいなら持ってたからね。
行きは2時間半も滞在した名古屋だけど、帰りは乗り換え時間として20分あるかないかと言ったところで、これにしたって本当は一本早い新幹線があったんです。でも、そちらは乗り換え時間が10分もなく、尚且つ高い方の奴だったから、僅かに余裕があって、それでいて安い方が良いねと、確かこだまか何かに乗ったんだったかな。名古屋と横浜の間で一駅だけ停まりまして、どの駅だったか忘れましたけど、違いと言えばそれぐらいです。
名古屋まで着くと、流石に都会へ戻ってきたという気分になって、何となく嬉しい気持ちになりました。飛騨高山は前述のように素晴らしいところだったけど、何せ山に囲まれた土地ですし、久々に高層ビルなどを観て、どことない安心感を覚えたのかも知れません。新幹線に乗ったら、本当に帰るだけという感じで、体力的にも回復していたのか、友人との話も弾んでいたように思える。というのも、私は新横浜で降りてしまうけど、友人は東京まで行って、その後更に地元までの長い道のりがありますから。私なんかは、新横浜なんて横浜からすぐですし、30分もあれば地元着いちゃうんですけどね。友人とは、彼の事情もあって、最近は会える機会が増えたものの、旅行ともなれば次はいつになるのやら。まあ、来年になるのだろうけど、今年が山なら、次は海かな……海辺の街、神戸とかだろうか。一度、船旅というのをしてみたいのだけど、ああいうのは高いからね。ワンナイトクルーズでも、幾ら掛かるのやら。
新横浜について、上手く横浜線に乗れたので、あっという間に横浜まで帰ることが出来ました。後は私鉄に乗り換えて地元へ、という感じなのですが、その前に一つだけ用があってゲマ屋に寄りました。というのも、minoriミュージアムのグッズが届いたらしく、折角だから引き取って帰ろうと思ったのです。しかし、いざ行ってみると予約券を見せてもかなり待たされ、なんと頼んでいたタペストリーが1本届いてないという。受注グッズと同じく入荷待ちなので、その際に電話しますと言われたが……意外に時間が掛かるものだ。
まあ、それが済んだら電車に飛び乗り、私は2日ぶりの我が家へと帰ったのでした。良い旅終わり、また明日からの毎日が始まる。だが今は、幸福な疲れと共に休むことにしよう。
コメント