劇場版「空の境界 未来福音」CAFE
劇場版「空の境界 未来福音」CAFE
劇場版「空の境界 未来福音」CAFE
劇場版「空の境界 未来福音」を観て以来、私は空の境界ブームになっています。5年ぶりに同人誌版を発掘して読んでみたり、1日にはファーストデート言うことで早くも2回目を観てきましたが、改めて同人誌版を読んでみると、漫画パートと小説パートの構成が映画とは違っていたり、色々思い出すことが多かったです。しかし、ハードカバーの同人誌とか、今見ても重厚感溢れてますね。流石に5年も前の本ですから経年劣化はしているのだけど、それでも尚見劣りしない質感というのは凄いものです。読み物としての本である以上、傷や痛みと無縁ではいられないにしても、大切に扱っていきたいと感じました。

さて、そんな空の境界にどっぷり浸かっている私ですが、今日はアニメ制作会社のufotableがやっているufotable cafeへと行ってきました。本社の1階にある、ファンとの交流を目的に作られたカフェと言うことですが、2006年のオープン以来、一度も行ったことがなかったんですよね。機会は何度かあったんだけど、結局行けず仕舞いだったから、今回意を決して行ってみようかなと思いまして。
この店は所謂コンセプトカフェの一種で、元々がファンとの交流の為に作られただけあって、アニメ関連のコラボイベントをよくやります。秋葉原にあるグッ鉄カフェに近いものがありますが、歴史はこっちの方が長いのかな? ufotable作品に限らず、様々なアニメ、ゲームのコラボメニューなどを出しているのだけど、今回は未来福音上映中ということもあって、未来福音CAFEになっていました。
最寄り駅は中央線の高円寺、あるいは中野ということで、距離的には前者の方が近いらしいのですが、道順的には後者の方は分かりやすいという情報を得たので、中野から行くことに。仕事終わりにそのまま向かったから、19時前ぐらいですか。夜とっいていい時間帯の早稲田通りをひたすら高円寺方面に歩いて、15分、いや、20分ぐらいかな? 警察病院や法務局など、堅苦しい施設を通り過ぎてしばらくしたら、目的地へと到着。外観はごく平凡な、けれど、小洒落た感じがするカフェで、店内もそれは同じでした。プロジェクターを上映しているからか、それとも常時そうなのかは知りませんが、夜だというのに店内は灯りが少なく、どこかシックな印象を受けた。

グッ鉄カフェがそうであるように、人気のコラボイベントなどが開催される場合は整理券なども配布されるそうですが、今日は天候の具合もあったのか通常営業ということで、「お好きな席へどうぞ」といった感じの気軽さで入店することが出来ました。客層は女性の方が多かったですかね。男性は私みたいに一人で来ている人が殆どでしたが、女性は2~3人と連れ立ってくることが多いみたいです。店内では劇場グッズの展示や販売、後は映画の原画などが展示されており、飲食以外にも楽しめる要素が満載でした。
メニューの方は事前に調べておいたのですが、イベント期間中はコラボメニューのみとなるようで、ドリンク以外の通常メニューはやっていないようです。年中イベントをやっている気がするのだけど、通常メニューも美味しいらしいのでいつか食べてみたい……と、それはともかくコラボメニューですが、食事とデザート、それにドリンクなどを頼むとランチョンマットやコースターを貰えるそうで、私はとりあえず東京限定の未来福音プレートと、オレンジとひまわりのミックスパイ、そして共通メニューである両義家のジェラートプレートを頼みました。これを頼めば、とりあえずランチョンマットはコンプリート出来るということで、普段は飲食にお金を使わない私も、今回ばかりは財布の紐を緩めました。ただ、流石に飲み物までは手が回らなかったのと、デザートを2品も頼んでいるので、これ以上冷たいものを頼むのもどうかなと思い。
注文の品が運ばれてくる時間を利用して、少し席を立って原画などを見て回ることに。店内は基本的に1フロアですが、ロフトスペースとでもいうのか、階段があって天井近くにも原画が展示されていました。どうやら、グッズの在庫置き場としても利用されているようですね。便宜的に1階部分と表現しますが、1階部分にはグッズの展示などもあり、購入こそ出来ませんがDININGで売られているものも飾ってありました。基本的に、バッグ以外で在庫が切れているものはないみたいですね。原画の方は未那と光溜を沢山観られて良かったですが、この二人の原画はロフト部分をメインに展示されていました。

あまり動き回るのもどうかと思い、ファンの交流ノートなどを見つつ注文を待ちます。このノートも流石型月ファン、結構上手いイラストなどがあって読み応えがありました。他にも原画集や雑誌など、自由に読むことができる本などもあって、喫茶店における新聞みたいな役割を果たしてるんでしょうね。
私は原画やプロジェクターが見やすい位置に座ったので、隣がそうした雑誌類が置いてある場所だったんだけど、テーブル自体は何故か段差のある座敷みたいなスペースでした。どういう意図でこうした作りになっているのは分からないけど、テーブルと椅子にも結構種類があって、私が選んだのはちょっと固かったかな。イベント時の回転率を考えると、あまり座り心地のいい椅子じゃない方が良いのかも知れませんが、ちょっとクッションの一つも欲しかったかな。
そんなこんなで注文した料理の一つ、未来福音プレートが運ばれてきました。カフェのメニューということで、どんな小洒落たものが出てくるのかと思っていたんですが、これが意外とボリュームがありました。卵が厚めのオムライスに、ハムが載ったクリームコロッケ、ミートパイグラタンにシーフードスープ、そしてサラダが付いた、俗に言う1プレートメニューですね。メインがクリームコロッケというのは少し弱い気もしましたが、食べてみると結構美味しくて。オムライスも卵が厚めなんだけど、それなのにふわっとしていて食べ応えがありました。コロッケとミートパイグラタンも良い味をしており、シーフードスープもあっさりとはいかないまでも、くどくない味わいでした。
最初はカフェメニューということもあって、女性も食べられるようなこぢんまりとしたものを予想していたんだけど、デザートを併せれば男の私でもお腹いっぱいになったので、カフェメニューだからといって侮ってはいけませんね。もっとも、私が小食になっただけかも知れないし、そもそもデザート2つも頼んでいるからだろうけど、入店前は帰りに夜食でも買って置いた方が良いかな? とか思っていただけに、これは嬉しい誤算だったかも知れない。高いだけで腹に溜まらないという偏見や先入観が、良い具合に覆された感じですね。まあ、値段は定食屋なんかに比べるとずっと高いんですが。

食後のデザートは両方同時に運ばれてきましたが、先に食べないと溶けそうだったので、まずは両義家のジェラートプレートから手を付けました。黒桐幹也、両儀式、両儀未那の親子をイメージした、チョコ、ストロベリー、ラムネといったジェラートが3つ載っており、これだけでも十分じゃないかと言うぐらいでした。要するに愛すが3つですからね、あまり胃腸が強くない私はおっかなびっくりしながら食べましたが、普通に美味しかったですね。チョコから食べましたけど、あまり味が濃くなくて、料理の口直しには最適だったかも知れない。
ストロベリーも良い味でしたが、流石に3個を一度には食べられなかったので、ラムネだけ残してオレンジとひまわりのミックスパイに取りかかってみました。こちら、1日限定30個らしいけど、私が訊ねた19時頃でも頼むことが出来たので、平日はそんなに数が出てないのかな? ケーキと迷ったんだけど、ここはやっぱりパイだろうと思いましてね。パイ自体の味は悪くなかったんだけど、オレンジと生クリームの調和が……少し苦みを感じてしまった。コクがある、という言い方も出来るんだろうけど、人を選ぶ味な気がしたな。美味しかったですけどね。
ジェラートやアイスを食べながら、プロジェクターでは未来福音の場面カットや設定画などが音楽に合わせて流れていたんだけど、未那と光溜の設定画が観られて良かった。途中で画面はニコ生に切り替わり、マチアソビチャンネルですか、その放送を流していました。ufotableが主催のイベントですから当然だろうけど、徳島からの生中継ということで、30分ぐらい観ていくことに。観ながら最後のジェラート、末那のラムネ味を食べましたけど、これはもう本当に子供っぽい味でしたね。青系のアイスにシュワッとしたラムネが入っていて、大人っぽいチョコとストロベリーに比べると、まだまだ子供といった感じがしました。ただ、それでもピリッとしたラムネの風味が、末那の小悪魔的なところをよく表現しているような気がして。ジェラート1つに何を語ってるんですかね、私は。

ランチョンマットをしまう為のA3クリアケース、まあ、大きなクリアファイルなんですが、それも購入して締めて2900円。食事としては結構な額になりましたが、割と満足しています。カフェを出たのは20時頃で、中野駅まで戻って新宿に向かい、快速を逃しつつ湘南新宿ラインで帰路につき、帰宅したのは22時前だったかな? それほど気軽に行ける場所ではないけれど、食事はそれなりに美味しかったし、店内の雰囲気も良かったから、リピートはアリだと思います。ただ、今度は通常メニューのときに行きたいかな。まだ、通常メニューというものが存在していればの話ですが。
後、そこかしこにSDキャラの切り抜きが張ってあったのは良かったですね。未那と光溜に関しては、全部撮ってきたと思います。いや、本当に可愛い娘だ。

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