ツイッターの天理アカウントが公式botとして再始動をしてからそろそろ一週間になりますが、フォロワー数も順調に増えて、なかなかに好調のようですね。作者によるとコミックスに書かれなかったおまけページの代わりでもあるとのことで、天理とディアナの日常的な事柄に加えて、確かに攻略ヒロインや作品にまつわることなど、天理ファンに限らず、神のみファンなら目に留めておいた方がいい裏話なんかもちらほらツイートされ始めています。

まあ、楠の道場に通っている弟子たちはドMであるとか、みなみが美容院に行くか悩んでいると言った後日談は別に裏話ってほどでもないこぼれ話みたいなもんだけど、着目すべきはそれらの情報が天理の口から呟かれているということです。
後に別ヒロインの攻略で再登場したとはいえ、楠が初登場したのは原作では3巻、みなみに関しては6巻と、両者ともに天理が本編に登場するよりも、桂木家の隣に引っ越してくるよりも前の話になります。天理は日頃から桂馬の個別攻略に関わる方ではありませんが、にも関わらず、自分が桂馬と再会する前に登場したヒロインのことを知っていました。これは天理が、女神の宿主以外の攻略ヒロインも把握しているという事実に他なりません。確かに楠もみなみも再登場こそしていますが、いずれも天理が顔を合わせる機会はなかったはずだし、なによりも、以下の様なツイートがあります。

梨枝子さん…?その人のことは、あんまり知らないんだ…ちょっと場所が遠かったから…— 鮎川天理 (@angelfrench_tnr) 2014, 6月 21

利枝子さんとは桂馬が天理編以降、父方の実家で出会った攻略ヒロインですが、天理は正式な攻略ではない彼女のことさえも存在として把握しており、尚且つ詳細を知らない理由に距離を上げているのです。このことから、天理は桂馬の攻略対象を実際に見て知ったというよりは、それ以外の理由で認識していた可能背が高い。たとえば、桂馬が天理に残した手紙とかね。
桂馬があの手紙にどこまで攻略対象のデータを書き残したのかは分かりませんが、宿主と同等か、あるいは参考程度には記させていたと思います。しかし、あの手紙には写真がありませんし、桂馬の絵心は壊滅的なことを考えると、天理は手紙とは別の手段で楠やみなみの顔を知っていないといけません。でなければ、美容院の前で悩んでいる女子中学生が、みなみであることなど分かるはずないですし。
ディアナは過去篇が始まるまで天理の事情を知らなかったし、エルシィみたく羽衣ですぐさま女子のデータを取り寄せるなんて真似は出来ないでしょう。となれば、天理に攻略対象の詳細データを提供したのは白鳥のじいさんである可能性が高く、ツイッターでのつぶやきを見るに、この二人は世間話をする程度には交流があるらしい。
五位堂家が結のお見合いを画策しているという話には思わず苦笑してしまいましたが、まあ、尼寺に入れるよりはマシな方法ではないでしょうか? 名家なら学生時代からの婚約だって珍しくはないけど、しかし、なんだってそれを白鳥のじいさんに相談するのだろう。誰かいい人を紹介してくれというのは分かりますが、過去篇で五位堂父は、かなりじいさんのことを馬鹿にしてましたからね。交流が続いているのはともかく、娘の見合い相手を探してくれと頼むのは少し意外でした。まあ、うらら篇以降はじいさんが平静さを取り戻したこともあって、認識が変わったのかな。

天理が桂馬の手紙と合わせて白鳥家から情報提供を受けていたのだとすれば、楠やみなみのことを知っていたのにも納得がいくし、利枝子と違って近場に住んでいますから、実際に顔を見る機会もあったことも容易に想像がつきます。これが現在はアメリカ住まいの檜とかの場合はどうなるのか分かりませんけど、少なくとも天理は宿主以外の攻略ヒロインについても詳しい。それについてはハッキリしたんじゃないでしょうか?
みなみが塾通いを始めたなど、各々の進路や将来に関わる話も出てきましたし、まずは攻略ヒロインの今後について呟かれていくんじゃないですかね? 宿主のその後については、当面は先送りにされるのだと思う。
おまけページというには十分過ぎるほどの内容に日々満足していますが、このbotを通じて、天理が歩いてきた10年間についても少しずつ語られていくようです。まさに裏話となりますが、ディアナ相手にどこまで語られるのか、天理の本音や本心はさらけ出されるのか……まだまだ神のみからは目が離せませんね。
勿論、そうしたこぼれ話、裏話とは違う天理とディアナの日常ツイートも十分に楽しく、見ているとなんだか微笑ましい気持ちになってきます。あまり語られることのなかった二人の暮らしぶりや、日々の生活というのは、ファンとしてはやっぱり貴重だよね。10年来の付き合いを感じさせる、仲睦まじい姿がとても魅力的です。

先日、身内と自分の人生に刻まれた10人のヒロインを上げられるか? という話をしたんですけど、天理はその内の一人に刻み込まれています。多分、この先も変わることはないでしょう。botのおかげで改めて天理や、神のみという作品を見つめ直すことが出来たと思うし、新しいモチベーションにもなりました。後は、それをどのように今後へと活かしていくかだけど……まあ、当面は10月にあるらしい神のみオンリーですかね。コミケが終わった頃に本格的な準備をしていくと思うけど、既に幾つか本の企画を考えていたりもします。
まだまだ神のみは終わらない! ということで、年内はこのまま神のみと天理に熱中し続けている気がする。まあ、その前に夏コミなんだけど。

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