12月になりまして、私は絶賛冬コミの原稿に追われています。
例年ならとっくに終わってなければいけない、いやいや、毎度こんな感じだったよと様々な感情に圧迫されながらも、とりあえずは元気です。一応、夏に続いてせかぽじ本を書いてはいるんですけど、これがまた難産でしてね。まあ、理由は色々ありますが、うちのサークルも色々と岐路に立っているのかも知れませんね……あと2年、ヨスガ10周年とサークル10周年までは続けたいと思っているものの、気付けば10年も経つのかと考えたら、色々と苦笑したくなってしまう。
10年続けて、そのときに私はなにかを成し遂げたと言えるのだろうか?

しみったれた自分語りはどうでも良いとして、今月のBugBug、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」について書きましょうかね。回数で言えば記念すべき20回ということになるんでしょうが、コラム中ではそれに触れることもなく、通常営業でした。
ゲストコーナーに入る前、近況などが書かれる前書きのコーナーで、冬コミで頒布される同人ドラマCDSweet Little KISS新作「おじさまと女子高生 ~声には出せない秘密のカンケイ~」について触れられています。夏コミに続いての同人CD出演で、収録のエピソードなどが書かれていたのですが、私が注目したのはサークル主さんはゲーム収録でもお世話になってる音響監督さんという記述。
Sweet Little KISS……通称SLKは、ALcot系のサークルと呼ばれていて、私もそのような認識があったんですけど、サークルはそれを否定してるんですよね。中の人と繋がりはあるも、職種が全然違うと。でも、コラムにはこの様に記載されているわけで、まあ、ALcotとは限らずともゲーム関係に近しい業界のサークルであるのは確かなようです。ゲーム制作そのものと音響制作は違うといえば違うけど、全然違うって程ではないと思うんものの、そこは色々あるのかも知れませんね。
前回、めがみそふとの水着~るに出演したときは特に触れませんでしたが、こっちは触れたというのは、そこら辺が影響してるんじゃないかなと。真実は分かりませんが。

さて、今回登場したゲストは8月に発売されたtone work’s新作銀色、遥かから主人公の義妹、新見雪月がやってきました。前回の七緒に続いてVA系のヒロイン、それも予想通りの本体からな訳ですが、正直こちらも登場が早いという印象を受けたかな。え、もう? って思うぐらいには最近のキャラってイメージがあるので。
実際、銀はるより後に出た作品ってまだ3本しかありませんし、フロフロもそうですが、下半期の作品ですからね。もっとも上半期の出演作で登場してないのは、精々3人ぐらいなんですが……16回以降は全員2016年に演じたヒロインだったりします。
そんな雪月ですが、銀はるはヒロインとの10年間を描くとても作中時間のない作品です。中学編、学園編、アフター編と3編に分かれており、ヒロインの容姿も成長につれて変化しており、たとえば留学生のベスリーなどは日本語の堪能さなども関わってきます。
雪月はそれほどの違いがあるわけじゃないけど、主人公との関係性も当然変わっていきますから、一体どの時点の彼女が来たのかと読み進めていくと、これは普通にアフター編でした。まあ、作品の話をするとなれば、全てを経験済みなほうがやりやすいよね。
ゆいちゃんにとって、雪月はほぼ演じたことがなかった「大人しい妹」キャラだったそうで、言われてみれば大人しい妹ってあんまりいませんね。同時期に発売された、恋するお嬢様はエッチな花嫁のひよこも内気なところはありましたけど、雪月ほどオドオドはしてませんから、確かにその通りだと思います。
前作、星織ユメミライのオーディションに落ちた話にも触れられており、これは以前、tone work’sのニコ生に出演された際も語っていました。その後、めぐるちゃん役を経て、出演確定ではないがまずはナレーション、作品の概念役として銀色、遥かのティザームービーを収録した話も、ニコ生でしていましたね。

コラムではめぐるちゃんや、少し戻ってお菓子作りという面から七緒との共通点を書きつつも、雪月の話にシフトしていきました。収録時のエピソードとしては、主人公に対する口調を物語が進むにつれて段々と砕けた言い回しに変えていったと書かれており、当然のこととあまり意識はしてませんでしたが、雪月と主人公の距離感が段々と縮まっていくのも、プレイを続けているとよく分かります。
時間の経過を書いている以上は喋り方とかもやっぱり変えたかったそうで、確かに中学編とアフター編じゃ全然違いますもんね。もちろん前者は子供で、後者は大人という年齢差もありますが。
出演作Hotいんふぉは先月と特に代わり映えしませんが、違いがあるとすれば春グラの発売日が3月になっていたことぐらいか。年内2作品、来年4作品と計6本が掲載されており、昨年の今頃に比べると明らかに本数の増加が見られます。確か昨年は、この時期だとギリギリせかぽじが発表されていなかった様な気がするし。まあ、その辺りは誤差の範囲内だと思いますけど。
他の記載としては前書きとは別のゆいたんの近況・一言で、minoriが冬の電気外祭りで発売する姫野永遠の抱き枕について書かれていましたね。ボイスCD付きですが、ニコ生によると11月30日が収録日だったようで、急遽決まった企画だけあってハイスピードに進行しているようです。枚数を絞ってくる可能性も考慮すると、あるいはminoriを初手にした方がいいのかなと思っていたり。まあ、まだ迷ってます。
minoriと言えば、来年の3月に発売される最新作トリノラインについて。私は一応、ニコ生等での発言から高確率で出演するとは思ってるんだけど、罪デヴの前例に倣って雑誌で先行公開、という形にはなりませんでしたね。トリノラインの記事その物はあるんだけど、キャストについては触れていませんでした。予約開始日前に発表するとは言ってますが、果たして……何せ五連投ですから、扉や引き出しがこれ以上あるのか、マンネリ化してしまうのではないかなど、不安は尽きません。信じてはいますが。

雑誌全体としては、先月号に続いてシンソウノイズの大特集が組まれていました。付録のDVDもシンソウノイズだし、恒例の座談会もシンソウノイズの制作スタッフによるもので、発売前のシンソウノイズ尽くしって感じですね。DVDは80分超の動画で体験版の流れを追っていくもので、まあ、プレイ動画みたいなもんです。リプレイ動画、という表記になってましたが、最近は公式がプレイ動画を用意する場合もあるみたいで、たとえばHOOKの新作「Amenity’s Life」なんかも体験版とは別にプレイ動画が公開されていました。
正直、プレイ動画だけ見て体験版もやらないようなユーザーが購入に結びつくのかどうかは甚だ疑問ですが、まあ、時代の流れもあるんでしょう。
巻頭の特集記事は先頃公開された体験版第2弾……正式には前回のが先行体験版だから、今回のが体験版ってことになるんですが、とにかくその範囲内までのネタバレ含む内容になっていました。雪本さんがお亡くなりになることとかも、CGの掲載はしていませんでしたが、文章で記載されていました。サブキャラの一覧や、公開済みHCGを用いたヒロイン紹介などもありましたが、新規情報という意味ではこれといって目新しいのはなかったかな。
ただ、見開きで沙彩の描き下ろしピンナップが載ってましたから、沙彩好きは必見かも知れません。何故に雪本さんや夏希ではなく沙彩? と思わなくはないけど、私自身、結構好きなキャラなので何だか得した気分だったり。
座談会、シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~の真実に関してはメインの企画ですから詳細は控えますけど、出席者はライアーソフトから海原望、それにシルキーズとシルキーズプラスの古参スタッフ、広報のたま、音楽の未来、フリー原画家のはましま薫夫、そしてAzuriteのトクナガPでした。Azuriteの成り立ちや、シルプラとライアーが組んだキッカケ、シンソウノイズができるまでの経緯などが結構詳しく書かれていて、なかなかに読み応えがありました。
中でも、DMMのアニメ部門にアニメ化を依頼したところ、2019年まで予定が埋まってると返されたので、テレビアニメを飛ばして劇場版をやりたいと語っていたのは興味深かったです。もちろん、冗談めかした流れではあるんですが、DMMなら可能なんじゃないか? と思わせる程度の資金力がありますからね。ある意味では小売店と言うより流通の1つですから、メーカーに対するフットワークの軽さというか、柔軟性も凄いある。前回のラジオ事件簿でフロフロネタをやったり、次回……というか、冬コミでアリスグラムガーデンとコラボしてしまったり、しがらみを感じさせないやり方がとても新鮮。何というか、早いよね。スピーディーだ。
又、雪本さくら役で出演しているくすはらゆいは、キャストの中で唯一、シルキーズプラスともライアーソフトとも繋がりがない、仕事をしたことのない人だったけど、彼女はトクナガPが推薦したらしい。雪本さくらというキャラも人気で、死ぬことは予め流通や小売店に言っておいたにも関わらず、特典の希望数が多かったとか。まあ、確かに私も好きですが。

それ以外の記事で目を引いたのは……くすはらゆい出演作で記事があったのは、シンソウノイズを除けばAmenity’s Lifeと、人気声優のつくりかた、それにしゅがてんですか。しゅがてんは割と巻頭の方に載ってましたが、片面1Pのみで、目立った新情報はなかったかな。まあ、はっきり言っちゃうと、どこのごちうさだよみたいな作品ですが、私は悪くないかなと思っていたり。主人公のクロウはパティシエらしいですが、クロウなんて名前が付いてるんだから、ぶっきらぼう又はクールなキャラがいいなぁ。
人気声優のつくりかたは見開き2Pの記事で、こちらは公式サイトにも紹介されていない新規CGがありました。なかなかエロい作品だけど、真実度78%でかなり声優業界に踏み込んだ作品と言うこともあってか、今TVアニメでやっている奴より、人を選びそうな気はするよね。怖いもの見たさって言葉があるけど、ファンにとっては現実と真実ほど怖いものってのはありませんし。ただ、エロゲの声優ものでリアリティを追求しているのは早々ないし、いや、エロゲ以外でもそんなにないことを考えると、どういう結果を残すのかは気になるところ。
Amenity’s Lifeは6P記事で、こちらも新規CGなどが載っていました。ゆいちゃんが演じている望希もいましたけど、彼女って後輩キャラなんですね……勝手に先輩キャラだと思っていたけど、そうか、王子様系の後輩か。となると、上からではなくしたから来る訳だ。実はまだ体験版やってないから、この記事でどういう作品なのか知ったぐらいのレベルで。いや、本当に冬コミ原稿で時間なくってね。まあ、シリーズものだから前2作と同じようなもんだろとか油断していた自分もいたのけど。

他は特にないかな。前回のあかべぇ新規タイトル目白押し、みたいな記事もないし、ああ、こいのすは載ってましたけど、特別新しい情報はなかったです。逆に言えばシンソウノイズとか、Amenity’s Lifeとか、ゆいちゃんが出演する12月の目玉タイトルの特集が組まれていたわけで、その点では申し分なかったと思います。
次号は同じく年内、12月28日に発売されます。今年も美少女ゲーム声優による座談会企画が行われるそうで、秋野花、桜川未央、風音、くすはらゆい、橘まおと、ゆいちゃんも去年に続いて参加しています。藤咲ウサと柚原みうが抜けて、桜川と風音が入った感じですね。出演した作品の主人公で付き合うなら……というトークテーマがあったようで、主人公には辛口な評価で知られるゆいちゃんは、さて、どんな答えを出したのやら。

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