遂に最終回が来てしまいました。はじまりがあれば終わりもある。分かってはいたんですけど、いざその時が来ると寂しいもんですね。BugBug25周年の歴史において、29回の連載は決して短いものではないと思いますが、もう少し続いて欲しかった気持ちは否定できません。私にとっては、それこそ雑誌を買う理由でもありましたから。けど、一つ言えるのはいつの日に最終回が来たんだとしても、終わり方はきっと、変わらなかったんだろうなということです。
2015年の5月からPCゲーム雑誌BugBugで連載を開始した、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」も第29回。先月号で告知したとおり、今号でこの連載は最終回になりました。ゲスト登場前のまえがきでは、ゆいちゃんがコラムを始める前の話や、始めた当初の想い出、何故対談形式になったのかなどを振り返っています。文章力や発売時期、色々な事情で呼ぶことのできなかったヒロインさんがいることにも触れつつ、執筆の際は台本や、当然ゲームをプレイし直したりしたこともあるとか。呼称表が欲しいと声優らしからぬ思いを抱いたそうですが、ああ、これをデータブックに反映できていればと考えてしまったのは私のお話。
ゲストに登場するキャラクター側はBugBugの方で書いていると思っていた制作会社の人もいたようで、この勘違いはちょっと意外だったり。彼女ほど演じたキャラクターを誰よりも理解している人はいないってのは、周知の事実だと思っていたので。ファン目線が過ぎるかもしれないけど、そんなゆいちゃんだからこそ書けたコラムだったんじゃないかなと。ちなみに対談形式にした理由は、ゆいちゃん本人にあまりキラキラしたエピソードがなかったかららしいけど……まあ、うん。
ゆいちゃん自身の過去、デビュー当時は数年間まるで仕事がなかったこと、そんな自分が29回じゃ足りないぐらいのキャラクターを演じてきた幸運について。「この連載と同じようにやがて終わりも来るのでしょう」という言葉は、ファンとしてはあまり考えたくないことですが、ゆいちゃんの言うように演じてきたキャラは、作品は残りますからね。彼女の言う最後の最後、その時まで、ファンを続けられればと思います。
そんな最終回に登場したヒロインは誰か? まだ登場していない子はたくさんいて、直近に出た作品もいくつかある。けれど、くすはらゆい初の連載コラム、その最終回を彩り、満を持して登場するのだとしたら、それはもう一人しかいないんですよね。私は誰か知っていたし、ゲストに選ばれた彼女自身も、自分が出るのは当然だと理解していた。
「最後に呼ぶならわたしに決まってるわよね。遠野恋よ、よろしく」
まったくもって、遠野恋以外が登場することはあり得ない。ゆいちゃん自身、最終回はこの女のコにしたいと前々から決めてあったそうですが、まあ、そうだよねと。恋ちゃん以外は考えられませんよ。くすはらゆい座談会をやった後だろうと何だろうと、最終回だというのならこの子が来るのは当たり前だし、逆に言えば、これも何度か書いてますけど、最終回にしか出られないレベルの子だったんですよ。何故なら、それは自分が選ばれると確信していた恋ちゃん本人がこう言ってます。
「当たり前でしょ。わたしはあなたが初めて演じたメインヒロイン。つまり初めての女ってこと。いくらキャラクターが増えようが、初めてが塗り替えられることはないもの」
ゆいちゃんにとって、遠野恋は始まりの女の子です。きっかけ自体はその手前に合ったかもしれないけど、彼女が声優として大きな一歩を前に向かって踏みしめられたのは、まず間違いなく恋ちゃんがいたからで。その存在は本人にとっても、そして私のような古いファンにとっても大きいんですよね。
もう少し言うと、これはゆいちゃん本人も言ってますけど、ゆいちゃんにとって初のラジオ番組であるペルらじが、遠野恋がメインヒロインを務める夏空のペルセウスにはありました。くすはらゆいという自分が前に出た初めてのコンテンツであり、ロボらじまで続くminori作品のラジオや、今日における音泉のラジオパーソナリティを務める上で、決して無視できない最初の番組だった。故に遠野恋は、沢山の初めてをゆいちゃんに与えてくれた女の子でした。
対談の話そのものはminoriの毎回開かれるオーディションについてなど、くすはらゆい座談会でもした話を若干被ってるんだけど、minoriのオーディションを受けた頃は方向性に悩んでいた話、事務所が提示した路線との乖離など少し踏み込んだことも触れています。まあ、こちらもエリソデの座談会でしてましたけど。
これは余談ですが、当時の話としてminoriの代表である酒井さんがゆいちゃんのボイスサンプルに苦言を呈したことがあります。一語一句の再現ではありませんが、この声でどうしてこんなボイスサンプルなのか、と。お姉さん役やお母さん役を狙えと指示した事務所の言うとおりに作られたものでしたが、今すぐボイスサンプルを変えろと言い切った酒井さんは、やっぱり見る目があったんでしょうね。結果として彼女がminoriやそれ以外のブランドで得た役は、風香は例外にしても当時の方向性とは真逆のものばかりでした。
5作品連続で出演したminori作品は、出演を兼ねるごとに新しい扉を開くことで、「こんなキャラもできますよー」と、ゆいちゃんにとって一つのカタログのようなものになったそうです。そして、その1ページ目には常に遠野恋が載っている。いくら更新されても、1ページ目が変わることはないのだから。
最終回は恋ちゃんと一緒にminoriトークみたいな感じでしたが、元々この連載自体がminoriを経由して舞い込んできた仕事ですから、あるべき着地点だったんではないかなと。上で書いたことに矛盾するようだけど、ゆいちゃんはminori作品に連続出演した関係で、minoriの仕事しかやってくれないんじゃないかと思われていた時期もあるようで、音泉がラジオのパーソナリティだかをオファーしたときに言われたそうです。そして、BugBugもminori経由じゃないと仕事して貰えないと思っていたとかなんとか。
出演作Hotいんふぉは、11月新作のアオイトリとゆらめく心に満ちた世界で、君の夢と欲望は叶うかに続いて、あっぷりけのCross Concertoも記載されてました。例のCFで作るという新作ですが、この程2000万を達成したようで順調らしいですね。私はあまり多くを語りませんけど、お金が集まっている以上は形になって、何らかの結果が生まれるのでしょう。
ゆいたんの近況・一言は、ちょうど一昨日から始まった新ラジオ「くっすーとウーサーのメイドインラジオ」の告知でした。タイトルは書いてませんでしたけど、ERGで優勝したことや、ウーサーとラジオを始めることに付け加えてご主人様で占める辺り、執筆時には番組の方向性は決まってたみたいですね。あるいは収録後だったのか? まあ、それは分かりませんが結構面白い番組でしたよ。
ゆいちゃん出演作の記事としてはアオイトリの記事がありましたけど、現状HPや体験版で公開されている以上の情報はなかったかな。見開きの2ページ記事だから特集ってほどではないです。ゆらうかも今月は1ページ記事で、Cross Concertoに至っては記事がなかったから、これらに関しては今後かな。何だかんだ言って、11月新作はまだ先の話ですからね。
他に特筆する記事は……まあ、BugBug25周年前夜祭のお祝いコメント集&イラスト集はすごかったですね。総勢100ブランド以上がコメントやイラスト、ブランドによっては描き下ろしイラストを提供していまして、流石は最古参のエロゲ雑誌と言ったところか。ブランドによっては既存イラストの提供でしたけど、オーガストとかKey、勿論ブランドの大小に限らず描き下ろしのイラストも沢山ありました。中でも驚いたのはminoriで、まさか姫野永遠の描き下ろしイラストを出してきたのは驚きました。冷静に考えたらソレヨリノ前奏詩はBugBugでアペンドを出しましたし、それでなくともゆいちゃんのコラムも連載してますから納得のいく人選ではあるんですが……しかし、描き下ろしと思われる永遠ちゃんが「トリノライン」ファンディスクよろしくねと言ってるのも、なかなかどうした不思議な気分。
姫野永遠は丁度となりのヒロインさん☆が連載1周年のとき、12回目のヒロインで登場しましたけど、コラムの最終回に彼女のイラストが掲載されるというのも運命的ですね。
他にもまあ妹パラ3とか面白そうな記事は合ったんだけど、今回はもう気持ちが高ぶりすぎてるので、この辺りにしておきます。一つの連載が終わり、それでもくすはらゆいという人にはまだまだ先がある。2年と少し、気付けばあっという間でしたが、毎月毎月が楽しみで、楽しくて。この増えた想い出とともに、私もまた歩きだそうと思います。差し当たっては、10月のCOMIC1に向かって。
2015年の5月からPCゲーム雑誌BugBugで連載を開始した、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」も第29回。先月号で告知したとおり、今号でこの連載は最終回になりました。ゲスト登場前のまえがきでは、ゆいちゃんがコラムを始める前の話や、始めた当初の想い出、何故対談形式になったのかなどを振り返っています。文章力や発売時期、色々な事情で呼ぶことのできなかったヒロインさんがいることにも触れつつ、執筆の際は台本や、当然ゲームをプレイし直したりしたこともあるとか。呼称表が欲しいと声優らしからぬ思いを抱いたそうですが、ああ、これをデータブックに反映できていればと考えてしまったのは私のお話。
ゲストに登場するキャラクター側はBugBugの方で書いていると思っていた制作会社の人もいたようで、この勘違いはちょっと意外だったり。彼女ほど演じたキャラクターを誰よりも理解している人はいないってのは、周知の事実だと思っていたので。ファン目線が過ぎるかもしれないけど、そんなゆいちゃんだからこそ書けたコラムだったんじゃないかなと。ちなみに対談形式にした理由は、ゆいちゃん本人にあまりキラキラしたエピソードがなかったかららしいけど……まあ、うん。
ゆいちゃん自身の過去、デビュー当時は数年間まるで仕事がなかったこと、そんな自分が29回じゃ足りないぐらいのキャラクターを演じてきた幸運について。「この連載と同じようにやがて終わりも来るのでしょう」という言葉は、ファンとしてはあまり考えたくないことですが、ゆいちゃんの言うように演じてきたキャラは、作品は残りますからね。彼女の言う最後の最後、その時まで、ファンを続けられればと思います。
そんな最終回に登場したヒロインは誰か? まだ登場していない子はたくさんいて、直近に出た作品もいくつかある。けれど、くすはらゆい初の連載コラム、その最終回を彩り、満を持して登場するのだとしたら、それはもう一人しかいないんですよね。私は誰か知っていたし、ゲストに選ばれた彼女自身も、自分が出るのは当然だと理解していた。
「最後に呼ぶならわたしに決まってるわよね。遠野恋よ、よろしく」
まったくもって、遠野恋以外が登場することはあり得ない。ゆいちゃん自身、最終回はこの女のコにしたいと前々から決めてあったそうですが、まあ、そうだよねと。恋ちゃん以外は考えられませんよ。くすはらゆい座談会をやった後だろうと何だろうと、最終回だというのならこの子が来るのは当たり前だし、逆に言えば、これも何度か書いてますけど、最終回にしか出られないレベルの子だったんですよ。何故なら、それは自分が選ばれると確信していた恋ちゃん本人がこう言ってます。
「当たり前でしょ。わたしはあなたが初めて演じたメインヒロイン。つまり初めての女ってこと。いくらキャラクターが増えようが、初めてが塗り替えられることはないもの」
ゆいちゃんにとって、遠野恋は始まりの女の子です。きっかけ自体はその手前に合ったかもしれないけど、彼女が声優として大きな一歩を前に向かって踏みしめられたのは、まず間違いなく恋ちゃんがいたからで。その存在は本人にとっても、そして私のような古いファンにとっても大きいんですよね。
もう少し言うと、これはゆいちゃん本人も言ってますけど、ゆいちゃんにとって初のラジオ番組であるペルらじが、遠野恋がメインヒロインを務める夏空のペルセウスにはありました。くすはらゆいという自分が前に出た初めてのコンテンツであり、ロボらじまで続くminori作品のラジオや、今日における音泉のラジオパーソナリティを務める上で、決して無視できない最初の番組だった。故に遠野恋は、沢山の初めてをゆいちゃんに与えてくれた女の子でした。
対談の話そのものはminoriの毎回開かれるオーディションについてなど、くすはらゆい座談会でもした話を若干被ってるんだけど、minoriのオーディションを受けた頃は方向性に悩んでいた話、事務所が提示した路線との乖離など少し踏み込んだことも触れています。まあ、こちらもエリソデの座談会でしてましたけど。
これは余談ですが、当時の話としてminoriの代表である酒井さんがゆいちゃんのボイスサンプルに苦言を呈したことがあります。一語一句の再現ではありませんが、この声でどうしてこんなボイスサンプルなのか、と。お姉さん役やお母さん役を狙えと指示した事務所の言うとおりに作られたものでしたが、今すぐボイスサンプルを変えろと言い切った酒井さんは、やっぱり見る目があったんでしょうね。結果として彼女がminoriやそれ以外のブランドで得た役は、風香は例外にしても当時の方向性とは真逆のものばかりでした。
5作品連続で出演したminori作品は、出演を兼ねるごとに新しい扉を開くことで、「こんなキャラもできますよー」と、ゆいちゃんにとって一つのカタログのようなものになったそうです。そして、その1ページ目には常に遠野恋が載っている。いくら更新されても、1ページ目が変わることはないのだから。
最終回は恋ちゃんと一緒にminoriトークみたいな感じでしたが、元々この連載自体がminoriを経由して舞い込んできた仕事ですから、あるべき着地点だったんではないかなと。上で書いたことに矛盾するようだけど、ゆいちゃんはminori作品に連続出演した関係で、minoriの仕事しかやってくれないんじゃないかと思われていた時期もあるようで、音泉がラジオのパーソナリティだかをオファーしたときに言われたそうです。そして、BugBugもminori経由じゃないと仕事して貰えないと思っていたとかなんとか。
出演作Hotいんふぉは、11月新作のアオイトリとゆらめく心に満ちた世界で、君の夢と欲望は叶うかに続いて、あっぷりけのCross Concertoも記載されてました。例のCFで作るという新作ですが、この程2000万を達成したようで順調らしいですね。私はあまり多くを語りませんけど、お金が集まっている以上は形になって、何らかの結果が生まれるのでしょう。
ゆいたんの近況・一言は、ちょうど一昨日から始まった新ラジオ「くっすーとウーサーのメイドインラジオ」の告知でした。タイトルは書いてませんでしたけど、ERGで優勝したことや、ウーサーとラジオを始めることに付け加えてご主人様で占める辺り、執筆時には番組の方向性は決まってたみたいですね。あるいは収録後だったのか? まあ、それは分かりませんが結構面白い番組でしたよ。
ゆいちゃん出演作の記事としてはアオイトリの記事がありましたけど、現状HPや体験版で公開されている以上の情報はなかったかな。見開きの2ページ記事だから特集ってほどではないです。ゆらうかも今月は1ページ記事で、Cross Concertoに至っては記事がなかったから、これらに関しては今後かな。何だかんだ言って、11月新作はまだ先の話ですからね。
他に特筆する記事は……まあ、BugBug25周年前夜祭のお祝いコメント集&イラスト集はすごかったですね。総勢100ブランド以上がコメントやイラスト、ブランドによっては描き下ろしイラストを提供していまして、流石は最古参のエロゲ雑誌と言ったところか。ブランドによっては既存イラストの提供でしたけど、オーガストとかKey、勿論ブランドの大小に限らず描き下ろしのイラストも沢山ありました。中でも驚いたのはminoriで、まさか姫野永遠の描き下ろしイラストを出してきたのは驚きました。冷静に考えたらソレヨリノ前奏詩はBugBugでアペンドを出しましたし、それでなくともゆいちゃんのコラムも連載してますから納得のいく人選ではあるんですが……しかし、描き下ろしと思われる永遠ちゃんが「トリノライン」ファンディスクよろしくねと言ってるのも、なかなかどうした不思議な気分。
姫野永遠は丁度となりのヒロインさん☆が連載1周年のとき、12回目のヒロインで登場しましたけど、コラムの最終回に彼女のイラストが掲載されるというのも運命的ですね。
他にもまあ妹パラ3とか面白そうな記事は合ったんだけど、今回はもう気持ちが高ぶりすぎてるので、この辺りにしておきます。一つの連載が終わり、それでもくすはらゆいという人にはまだまだ先がある。2年と少し、気付けばあっという間でしたが、毎月毎月が楽しみで、楽しくて。この増えた想い出とともに、私もまた歩きだそうと思います。差し当たっては、10月のCOMIC1に向かって。
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