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tone work’s Live Fes.2017に参加して来ました。第一次先行でチケットを取り逃したときは縁がなかったのかな、と、違うイベントへの参加を視野に入れていたほどだったんですが、どうしても諦めきれずに二次先行でチケットを取りまして。あまりライブは得意じゃないんだけど、ディファ有明が閉まると言うのもありましたからね。これを、あの会場における最後のイベントにしようかなと、そう思って行って来ました。

当日……ってか、この日記書いてる時点でまだ今日ですけど、台風迫るあいにくの雨模様で、私は昼に御茶ノ水で違うイベントに参加していました。これは前述の第一次先行を逃した際に入れていた予定で、しっとりとした朗読劇。正直、ディファと回すのはキツイかと思ったんだけど、まあ、行けないこともないかなって強行しました。ライブ物販にそれほど興味がなかったというのも大きいか。
ディファ有明に着いたのは、それこそ開場10分前ぐらいだったんだけど、意外なことに物販スペースが中ではなく外に作られていて、入場間近だというのにまだ売ってた。どうやら、開場するから後は中で……なんてことにはならないらしい。
二次先行で入場も遅いからと物販を覗くと、Twitterでも告知されていたように完売したものが多かった。とはいえ、流石にパンフレットぐらいはまだ合ったのでパンフを購入しつつ、意外なことに終演後Tシャツという柄がシークレットの、終演後に引き換えられるというTシャツがまだ完売してなかったので、そちらも買ってみることに。ライブのビジュアルをあしらったフルグラTが完売していたのに対して、こちらはやはり柄がわからないというのがネックだったのか、1000人程度はいたであろう参加者のうち、私が整理券をもらった時点で200番に満たない番号でした。
そうして入場が始まり、7~800人入ったところで私も会場内へ。ワンドリンク制ではないのでそのまま中に直行して、さて、どこに陣取ろうかなと思ったら最後尾に2列だけパイプ椅子が設置してあるのを発見。丁度、関係者席の手前なわけだけど、情けないことに先日腰を痛めていたこともあり、これ幸いと椅子の一つを確保することにしました。元より、前のスペースに行けるような番号でもなかったし、こればっかりは仕方ないでしょう。

さて、私が今回のtone work’s Live Fes.2017に参加した理由は、何と言ってもtone work’sというブランドが好きだからです。ビジュアルアーツの直営ブランドであり、今年で5周年と比較的若い部類にありながらも、一貫して18禁美少女ゲームを作り続ける姿勢を私は気に入ってまして。まあ、とは言ったところで購入したのは2作目の星織ユメミライからなんだけど……それはともかく。
ブランドが好きだから、確かにそれは大きな理由になりますが、他に目的がなかった訳じゃありません。人によっては当然、出演されるアーティストのファンという方も沢山いるでしょうし、私も生歌を聴いてみたいと思った歌手は何人もいました。だけど、おそらくそれ以上に私が気にしていたのは、くすはらゆいは出演するのかということでした。
そもそもくすはらゆいは歌手じゃないし、tone work’sの楽曲を歌ったことはないだろうと思われるでしょうが、その点に関しては分かっています。けれど、ここで気になったのは、tone work’sが美少女ゲームブランドであること、そして、今回のライブはこの5年で発売してきた作品の楽曲を披露するフェスなのです。つまり、どこかしらで作品を紹介したり、あるいはゲーム的な演出を入れてくる可能性があるかも知れないと、私はそう考えました。
B.G.M. Liveで天の声……というか、オリジナルヒロインのようなキャラを演じた前例もありますし、何かしらの形で関わってくるかもしれないと、まあ、期待をしていたわけです。どんまるさんだったかが、B.G.M.を見に来ていたという話もあったからね。だから、一つの願掛けか、文字通りの賭けをしてみたわけです。

そして私は賭けに勝って、悲願は達成されました。

場内が暗くなって、大きなスクリーンに映像が流れ始めた瞬間。

くすはらゆいの声がディファ有明に響き渡りました。

それはtone work’sがこれまで出した3作品と、5年の月日を振り返りながら、また新しい季節が来たことを告げるもので、銀色、遥かのティザーを発展させたような感じでした。言ってしまえば、tone work’s Live Fes.2017概念とも言うべき役どころで、OPナレーションからのタイトルコールと、彼女がこのフェスの幕を開けたと言っても過言ではありません。
フェスそのものは3時間弱あって、見どころ、聴きどころは多かったですが、私は開幕前のくすはらゆいにすべてを持っていかれたかと思いました。彼女の声で記念すべき第1回のフェスが始まるなんて、素敵じゃないですか。確かに銀はるで概念を演じたという実績はあるにせよ、今回のフェス用……というか、この前出たBOXに描かれたヒロインたちの声を当てた人とかもいる中での抜擢ですから、これを大役と呼ばずになんとするか。
それに、tone work’sはまだ誕生してから5年と若いですけど、大本は最大手のビジュアルアーツじゃないですか? そこがやるフェスの一番最初を任されるとか、VAにとって彼女がそういう立ち位置の声優になったというのが、ファンとしてはたまらなく嬉しいのもあります。歌手じゃないし、楽器を演奏するわけでもないけど、くすはらゆいは確かにtone work’s Live Fes.2017に出演したのだと、私は胸を張って言いたい。
ただ、舞台袖にて生で喋っていたのか、それとも収録だったのかは判然としませんが、まあ、トチることを許されない箇所だけに後者かなぁと。関係者席にはいたかもしれませんけどね。橘まおさんも来ていたみたいですし、先日はパセラのコラボルームにも行ったらしいですから。
撮影班がいませんでしたし、特にそのような告知もなされませんでしたから、記録はともかく商品としての映像化はまずされないでしょう。そう考えたとき、楽曲というのものはまた別の機会で聴くことがあるかもしれないけど、OPナレーションはフェスが2回、3回と続いても、本当に今日だけのものだったんだなと、なんだか少し勿体無い気もしてきました。ニコ生でこの辺りのことは詳しく聴いてみたいと思いますけど、大のくすはら好きとしては本懐といっていい出来事だったんじゃないかなと。
B.G.M.の大阪とか、フロフロの借りが返せるわけじゃないけど、シークレットを予期できたのはホッとしました。

ここまでゆいちゃんの話ばっかりですけど、実はゆいちゃん以外にも声優さんの声が流れる瞬間があって。星織ユメミライの逢坂そらEDである「Celestia」を、担当している霜月はるかさんが歌唱する直前、逢坂そらのセリフが、桐谷華の声が会場に響きました。ゲーム本編からの抜き出し……だとは思うんですが、イマイチ自信はありません。セリフ自体は覚えがあるのもの、記念フェスであることを考えると、袖にいるかはともかく、今日のために録り直したぐらいはあってもおかしくないじゃないですか。万が一の可能性程度だけど、OPナレーション以上に不意打ちだったため、場内のざわめきは強かったですね。
詳しいセットリストとかは私が書かなくても、他の方が何処かに載せてくれるでしょうから省きますけど、ブランド単独であれだけのフェスが出来るというのは、流石としか言いようがありませんね。まあ、過去にもういんどみるですとか、オーガストなんかもやってはいますけど、どんまるさんや竹下さんと言った、スタッフがステージ上で弾きに来たときの盛り上がりっぷりは、音楽に強いVAだけのことはあるなと。
優劣をつけるつもりはないから、たとえばB.G.M.に比べてどうだったとかはナンセンスだけど、私は二次先行でも参加できてよかったと思う。それは、くすはらゆいの声が聴けたのもあるけど、たとえ賭けに勝てなかったのだとしても、私はまた別の満足に浸っていたんじゃないかな。勿論、ゆいちゃんのOPナレーションとタイトルコールが合って、あのフェスは完成し、完遂したんだとも言えるけどね。出だしが良かったもんだから、モチベーションが下がんなかったのよね。腰が痛いから、ちょいちょい座らせてはもらいましたけど。

アンコールでは先ごろ引退された川田まみさんの楽曲を出演者全員で歌うという、想像はできたけども実際にやられるとまさしくニクイ選曲ってやつで。そもそもの話、3作品しかないのにこれだけの楽曲が合って、しかも歌いきれてないと言うんだから、まったく大したもんですよ。
そしてアンコールも終わると、Tシャツの引き換えなんかもありますからいそいそと退出する人が出てくる中で、関係者席からは「まだあるよー」の声。それはそれでネタバレじゃないかと思いつつ、私は荷物をまとめつつもこれあることかと待機していたので、無事に観られました。そう、tone work’sの「新作発表」の瞬間を。まあ、発表と言ってもティザーが流れるとかそういうのではなくて、どこかSF感ある背景にヒロインが浮かぶと言った、これまで純粋な恋愛ゲー出来たtone work’sにしては珍しい印象を受けたんですが……まあ、サガプラと違って年内なんてことはないかもですが、次はどんな作品で我々を魅せてくれるのか。楽しみにしてようじゃありませんか!

そんなわけで、tone work’s Live Fes.2017でした。最後のディファ有明がこのライブで良かったと思いつつ、エロゲのライブというのも参加すると面白いもんだなと、改めてそう感じました。何気に貴重なくすはらゆい出演イベントとなりましたけど、これからも取りこぼさずに参加していきたいものです。

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