歩く道、駆ける道、迷う道
2017年11月6日 アニメ・マンガ先日、悠木碧の無銭イベントを観に水道橋のLaQuaまで行ってきた。
東京ドームには野球観戦などで何度か足を運んだことがあり、水道橋も文京シビックホールに通っていた時期があるので別段珍しくもないのだが、よくよく考えたらLaQuaに行くのは初めてかもしれない。というか、初めてだろう。私が幼少期、あの辺りはまだ後楽園ゆうえんちであって、今のような東京ドームシティではなかった訳だが、実は「後楽園ゆうえんちでぼくと握手」をしたことがない子供だった。
よみうりランドに行ったのも大人になってからだし、所謂ヒーローショーを観たのは地元の祭りや水族館のステージ、それに学園祭ぐらいだろう。今にして思えば、地元の祭りやどこぞの学園祭に戦隊やメタルヒーローが来ていたのは驚きだが、お金のある時代だったのかもしれない。
まあ、そんな特撮話は色々な事情から不愉快になるだけなのでやめておくが、このところ表の声優は牧野由依ぐらいしか興味なかった私が水道橋に行ったのは幾つかの理由がある。一つはここ最近のマイブームがpetit miladyだからなのだが、これまた先々月に川崎のラゾーナで行われた無銭イベントを観た際に興味を抱いたのだ。元々はその現場を訪れていた友人に預かり物を渡すために行ったのだが、無銭だし、イベントも観ておくかとタダに惹かれて観覧して……これがなかなか良かった。まず、petit miladyのイベントはニューアルバムの宣伝で、このアルバムは童話モチーフをテーマに作られていた。私は童話を始め児童文学や児童書に傾倒しているから、コンセプトを知った時点でタダ見のイベントに対する見方が変わり、披露された3曲ばかりの楽曲を聴き終わったときにはアルバムの購入を決めてしまった。あの手のイベント、特にユニットタイプのライブを観るのが久しぶりで新鮮だったこともあるのだろう。殊更、悠木碧や竹達彩奈のファンだったわけではないのだが、ああ、この音楽は良いなと惹き込まれたのだ。
そこから先は結構早くて、数日後に開催されたせかぽじ公録の後、秋葉原のソフマップでアルバムを購入し、店舗特典だったリリースイベントに申し込んで当選し、封入特典だったライブに申し込んで当選したのが先月のことだ。前者のリリースイベントは先月下旬に池袋のツーファイブ近くにある学校のホールを借りて行われたが、オリンピック等の関係で箱がない時代に、まあ、色々なホールを探してくるものである。美容学校の中にある500人規模のホールで無料イベントを昼夜2回というのもなかなか太っ腹な話だが、こちらのイベントも初めてなりに結構楽しめたからマイブームというのは不思議なパワーを持っているように思う。
別段ファンになったわけではないものの、そうした流れもあって今回の水道橋に繋がったのだが、個人的な試みとしてLaQuaまでは徒歩で行った。無論、自宅からではなく秋葉原から、正確には末広町の某タコス屋前から歩いたのだが、東京なんてのは狭いもので道なりにてくてく歩いていくと30分も経たずに着いてしまったのだから面白い。地図で見る限り、東京大学なんてのも歩けそうな距離にあるが、こちらは御徒町や上野から歩いたほうが近そうだ。東大も昔声優のイベントで行ったのだが、電車に乗っていると自分が地図上のどこに居るのかなんて気にしないもんで、秋葉原から割りと近くなんてことを知ったのは本当につい先日だった。
あるいはちよくるにでも乗れば水道橋も10分、15分程度だったのかもしれないが、月額会員でなければ30分150円取られるし、秋葉原から水道橋までの電車賃が133円であることを考えれば、利用する理由は特にないだろう。
徒歩でたどり着いたLaQuaは、ステージがフードコートやムーミンカフェ、それにメリーゴーランドなどを備える広場的なところにあったからか家族連れをはじめとした多様な人々で溢れていた。この点、ショッピングモールのラゾーナに近い部分はあるが、頭上でジェットコースターの轟音と悲鳴が飛び交うなかでのイベントというのは、いつか行ったお台場のガンダム側でのイベント以上に印象的な場所だった。
私が到着したのは14時も少し過ぎたぐらいで、丁度ステージ上では公開リハーサルが行われていた。必然的に公開リハになるのが屋外イベントの良いところだが、赤いコートを着た小柄な悠木碧が歌っている姿を見て、少し早く付きすぎたという気持ちはすっかり消えてしまった。ニューシングル「永遠ラビリンス」は悠木碧のソロ活動復帰後1枚目のCDで、楽曲としてはアニメのタイアップになっている。悠木碧が出演している今季のアニメと言えば、私はキノの旅を好んで視聴しているのだが、同じ主演であっても当然ながらそちらではない。楽曲的には本人も下ネタが強いと言っており、音泉でやっているラジオもそれがテーマになっているのだが、その楽曲を子供の多い広場で歌おうというのだから日本コロムビアも強気なものである。
イベント自体は15時からだが、前述のように、そして悠木碧本人も無銭イベントと言ってはいるものの、お台場のように優先観覧エリアが設けられており、その場でCDを購入して尚且つ「抽選に当たった人」が入場して後のハイタッチ会にも参加できるという仕組みを取っていた。ハイタッチ会が握手会やポスターお渡し会でも成立する形態だが、ポイントは抽選方式なのでCDを買っても当たらない場合があることだろうか? 熱心なファンは参加券ガチャをしたのかもしれないが、私は余裕がなかったのでタダ見をした。
簡単なトークと2曲歌うミニライブで、イベント自体は20分といったところだろうか? 病み上がりやトラブルなどもあって本人はあまり納得の出来ではなかったようだが、私としてはメリーゴーランド待ちのお子たちが興味深そうに眺めている様子がなかなか愉快で、結構楽しめた。子供も、そして親も恐らく歌詞などいちいち聴いてなかったとは思うが、何となく手を振ったりしているのが屋外イベントならではの光景だったといえる。まあ、それでなくともタダで見ているのだから文句など言ってはバチが当たるというものだ。もとより文句などないけど。面白かったのはいざハイタッチ会ということになって、病み上がりで菌を保菌しているのでタッチしたらさっさと手を洗えと言っていたことか。
イベント後は折角のLaQuaだし少し見て回ろうかとも思ったが、ムーミンカフェは列待ちがあったし、併設のパン屋もそれほど気を引かれるものではなかったので歩いて秋葉原まで戻った。普段は意識しないことだが、散歩がてら歩いてみると東京もいつもと違ったものを見せてくれる。そういった意味でも参加してよかったと思えるイベントだった。
サラリと書いたが12月のpetit miladyライブも当選はしているし、チケット代も払ってはいるので参加しようとは思っている。一度、豊洲PITに行ってみたいというのもあるのだが、年内に済ませておけば年明けに引きずることなく離脱できるだろうという考えもないわけではない。マイブームなんてそんなものだ。
東京ドームには野球観戦などで何度か足を運んだことがあり、水道橋も文京シビックホールに通っていた時期があるので別段珍しくもないのだが、よくよく考えたらLaQuaに行くのは初めてかもしれない。というか、初めてだろう。私が幼少期、あの辺りはまだ後楽園ゆうえんちであって、今のような東京ドームシティではなかった訳だが、実は「後楽園ゆうえんちでぼくと握手」をしたことがない子供だった。
よみうりランドに行ったのも大人になってからだし、所謂ヒーローショーを観たのは地元の祭りや水族館のステージ、それに学園祭ぐらいだろう。今にして思えば、地元の祭りやどこぞの学園祭に戦隊やメタルヒーローが来ていたのは驚きだが、お金のある時代だったのかもしれない。
まあ、そんな特撮話は色々な事情から不愉快になるだけなのでやめておくが、このところ表の声優は牧野由依ぐらいしか興味なかった私が水道橋に行ったのは幾つかの理由がある。一つはここ最近のマイブームがpetit miladyだからなのだが、これまた先々月に川崎のラゾーナで行われた無銭イベントを観た際に興味を抱いたのだ。元々はその現場を訪れていた友人に預かり物を渡すために行ったのだが、無銭だし、イベントも観ておくかとタダに惹かれて観覧して……これがなかなか良かった。まず、petit miladyのイベントはニューアルバムの宣伝で、このアルバムは童話モチーフをテーマに作られていた。私は童話を始め児童文学や児童書に傾倒しているから、コンセプトを知った時点でタダ見のイベントに対する見方が変わり、披露された3曲ばかりの楽曲を聴き終わったときにはアルバムの購入を決めてしまった。あの手のイベント、特にユニットタイプのライブを観るのが久しぶりで新鮮だったこともあるのだろう。殊更、悠木碧や竹達彩奈のファンだったわけではないのだが、ああ、この音楽は良いなと惹き込まれたのだ。
そこから先は結構早くて、数日後に開催されたせかぽじ公録の後、秋葉原のソフマップでアルバムを購入し、店舗特典だったリリースイベントに申し込んで当選し、封入特典だったライブに申し込んで当選したのが先月のことだ。前者のリリースイベントは先月下旬に池袋のツーファイブ近くにある学校のホールを借りて行われたが、オリンピック等の関係で箱がない時代に、まあ、色々なホールを探してくるものである。美容学校の中にある500人規模のホールで無料イベントを昼夜2回というのもなかなか太っ腹な話だが、こちらのイベントも初めてなりに結構楽しめたからマイブームというのは不思議なパワーを持っているように思う。
別段ファンになったわけではないものの、そうした流れもあって今回の水道橋に繋がったのだが、個人的な試みとしてLaQuaまでは徒歩で行った。無論、自宅からではなく秋葉原から、正確には末広町の某タコス屋前から歩いたのだが、東京なんてのは狭いもので道なりにてくてく歩いていくと30分も経たずに着いてしまったのだから面白い。地図で見る限り、東京大学なんてのも歩けそうな距離にあるが、こちらは御徒町や上野から歩いたほうが近そうだ。東大も昔声優のイベントで行ったのだが、電車に乗っていると自分が地図上のどこに居るのかなんて気にしないもんで、秋葉原から割りと近くなんてことを知ったのは本当につい先日だった。
あるいはちよくるにでも乗れば水道橋も10分、15分程度だったのかもしれないが、月額会員でなければ30分150円取られるし、秋葉原から水道橋までの電車賃が133円であることを考えれば、利用する理由は特にないだろう。
徒歩でたどり着いたLaQuaは、ステージがフードコートやムーミンカフェ、それにメリーゴーランドなどを備える広場的なところにあったからか家族連れをはじめとした多様な人々で溢れていた。この点、ショッピングモールのラゾーナに近い部分はあるが、頭上でジェットコースターの轟音と悲鳴が飛び交うなかでのイベントというのは、いつか行ったお台場のガンダム側でのイベント以上に印象的な場所だった。
私が到着したのは14時も少し過ぎたぐらいで、丁度ステージ上では公開リハーサルが行われていた。必然的に公開リハになるのが屋外イベントの良いところだが、赤いコートを着た小柄な悠木碧が歌っている姿を見て、少し早く付きすぎたという気持ちはすっかり消えてしまった。ニューシングル「永遠ラビリンス」は悠木碧のソロ活動復帰後1枚目のCDで、楽曲としてはアニメのタイアップになっている。悠木碧が出演している今季のアニメと言えば、私はキノの旅を好んで視聴しているのだが、同じ主演であっても当然ながらそちらではない。楽曲的には本人も下ネタが強いと言っており、音泉でやっているラジオもそれがテーマになっているのだが、その楽曲を子供の多い広場で歌おうというのだから日本コロムビアも強気なものである。
イベント自体は15時からだが、前述のように、そして悠木碧本人も無銭イベントと言ってはいるものの、お台場のように優先観覧エリアが設けられており、その場でCDを購入して尚且つ「抽選に当たった人」が入場して後のハイタッチ会にも参加できるという仕組みを取っていた。ハイタッチ会が握手会やポスターお渡し会でも成立する形態だが、ポイントは抽選方式なのでCDを買っても当たらない場合があることだろうか? 熱心なファンは参加券ガチャをしたのかもしれないが、私は余裕がなかったのでタダ見をした。
簡単なトークと2曲歌うミニライブで、イベント自体は20分といったところだろうか? 病み上がりやトラブルなどもあって本人はあまり納得の出来ではなかったようだが、私としてはメリーゴーランド待ちのお子たちが興味深そうに眺めている様子がなかなか愉快で、結構楽しめた。子供も、そして親も恐らく歌詞などいちいち聴いてなかったとは思うが、何となく手を振ったりしているのが屋外イベントならではの光景だったといえる。まあ、それでなくともタダで見ているのだから文句など言ってはバチが当たるというものだ。もとより文句などないけど。面白かったのはいざハイタッチ会ということになって、病み上がりで菌を保菌しているのでタッチしたらさっさと手を洗えと言っていたことか。
イベント後は折角のLaQuaだし少し見て回ろうかとも思ったが、ムーミンカフェは列待ちがあったし、併設のパン屋もそれほど気を引かれるものではなかったので歩いて秋葉原まで戻った。普段は意識しないことだが、散歩がてら歩いてみると東京もいつもと違ったものを見せてくれる。そういった意味でも参加してよかったと思えるイベントだった。
サラリと書いたが12月のpetit miladyライブも当選はしているし、チケット代も払ってはいるので参加しようとは思っている。一度、豊洲PITに行ってみたいというのもあるのだが、年内に済ませておけば年明けに引きずることなく離脱できるだろうという考えもないわけではない。マイブームなんてそんなものだ。
コメント