まうめんさんの新刊にして、初単行本「小悪魔すいっち」が発売されました。まうめんさんはヨスガノソラ時代から交流のある友人で、結構古い付き合いの方です。商業漫画家や美少女ゲームの原画家をされており、今はコミックバベルで描かれることが多いですが、かつては今はなきポプリクラブなどでも作品が掲載されていました。そんなまうめんさんの、デビュー5年目にして初の単行本ということでこの日記でも取り上げたいと思います。

前述の通り、まうめんさんはポプリクラブ等でも描かれていた経験があるので、この小悪魔すいっちにはポプリ誌上で発表された作品や、失楽天に掲載された作品なども収録されています。表紙の女の子からして、2015年のポプリクラブに掲載された「二度目の告白」のヒロイン、咲ちゃんですから、古くから追いかけていた人には嬉しいサプライズですよね。
ちなみに私は、二度目の告白の次に載った「かもめかもめ」のヒロイン、かもめが好きなんですが……その話はまた後でにしますか。長くなる。
全体の割合としてはバベルの作品が7本、ポプリクラブと失楽天がそれぞれ2本ずつと、計11作品が収録されています。巻頭を飾ったのは、コミックバベル2016年1月号に載った「水着彼女の極上えっち」で、これがまた良い作品というか、めちゃくちゃエロいのよ。まうめんさんは女の子のエロい肉感を出すのが美味いというか、一見すると女の子には不釣り合いなムチムチとした肉感とか、大きなおっぱいとか、それがまったく違和感なく描かれていて。この作品のヒロイン、美鈴ちゃんは特にその点が顕著! 巨乳がピチピチとしたスク水で更に際立ってるんだけど、もう登場シーンからして「ゆさっ」て揺れてるからね。いや、正確には登場シーンじゃないんだけど、おっぱい! スク水! ピチピチでムチムチ!の三拍子が揃った子なので、トップバッターとしては申し分ないでしょう。ちなみに、メロンブックスの店舗特典クリアファイルや、没表紙ラフに描かれているのもこの子になります。

「小悪魔ageまんっ♥」は昨年コミックバベルに掲載された作品で、今回の単行本ではサンプルページとして読めるやつです。なので、とりあえず読んで貰った方が早いのだけど、いつの時代も需要がある褐色お姉さんをヒロインに、とらのあなの特典にも採用されるなど、なかなかの注目度だと思います。褐色お姉さんはレイさんという名前なんですが、この人は姉の友人って立場で、実の姉に「おっぱい揉ませてくれ!」と頼み込んできたお馬鹿な弟=主人公を誘惑し、そのままヤってしまう王道タイプのお話。年上のお姉さんに翻弄されて……と思いつつも、攻めと受けの転換は激しく、繰り返すようだけどサンプル読んで! と、声を大にして言いたい。だって、このお姉さん乳首が……
「お届け♥ぎゃるめいどっ!」は、単行本の数日前に発売されたバベルに載ってる、今のところ一番新しい作品ですね。ノリと勢いのおバカ系で、ああ、エロ漫画のギャルってこんなだよなぁという緩さを感じさせてくれて、尚且つぐいぐいぐいっと攻めていく感じ。話としてはシンプルなんだけど、これまたエロ漫画らしくライトに楽しめますね。続く「発情うさぎにご用心」もそうなんですけど、バベルが何を求めて、どんな作風を押しているのかというのが分かりやすく出ている気がします。しかし、メイドとバニーが続くのは強烈だなぁw
うさぎの方も今年のバベルに載ってる作品で、これでもかってぐらいのコス系作品なんだけど、これまた結構おバカな系。けど、エロい。エロいんだ……!

「ナカヨシコヨシ」は昨年2017年のバベルに掲載されてますが、「小悪魔ageまんっ♥」よりも更に幼い、所謂おねショタと呼ばれるジャンルの作品。こちらもギャル系のヒロインなんだけど、非常にサバサバした感じにJKって感じで、対する主人公は……うん、幼い見た目かなw
古い言い方をすれば、逆年齢差カップルという奴だけど、物語の始まった時点ではカップルでもないんでもない、親戚又は知り合いの子供を押しつけられてうんざりしている女の子と、年上のお姉さんと二人きりで戸惑っている男の子って感じ。この男の子は別に先ほどの弟君と違ってエロガキって訳じゃないんだけど、そういうことに興味がないわけでもなくて、どちらかと言えばむっつりタイプ。そんな少年を筆下ろししようって漫画なんだから、こんなのエロいに決まってるじゃん……しかも、JKの方はほんの暇つぶし、いたずら心を出してみた程度のつもりだったのが嵌まってしまい、みたいな感じで、もうこんな深みならいくらでも嵌まってやりますよ。
同じく2017年掲載の「押しかけ♥Lady」は許嫁を名乗るお嬢様が、一人暮らしの男の家に住み着いてと、しおらしくてかいがいしい、けれどもウブなお嬢様が可愛い作品。このお嬢様はどうして主人公に惚れているのか、その説明はまあ為されてないわけだけど、昔からの知り合いって感じでもない。でもまあ、細かいことは良いよね! 朝立ちを拒否してしまうほどウブなのに、主人公に対する想いは本物で、それ故に思い切りも良い。強引に事を進める割に世間知らずってのもなかなかどうした、可愛いもんですねぇ……こんなおっぱい大きくて、けなげなお金持ちお嬢様とか、不満を覚える方が贅沢ってもんだ。

さて、ここまでがコミックバベル掲載作品なわけですが、ここからは懐かしのポプリクラブの作品が収録されています。ポプリも休刊になってから、今年で3年ぐらい。何だかすっかり昔な気がしますね。エロ漫画雑誌って結構数ありますけど、それぞれに雑誌の色や作風があって、ポプリにはやっぱりポプリの可愛さ観たいのがあったように思う。
そんなポプリクラブからは、2015年8月号に掲載された「かもめかもめ」の登場です! いやもう、私はこの作品が、ヒロインのかもめがホント好きでね! 大好きなんですよ。まうめんさんが商業で描かれたヒロインの中で特に思い入れの強い娘というか、別になんか凄いキャラとかじゃないんですよ。ちょっと不思議なところのある、かといってミステリアスというほどクールでもない家出娘。白い帽子に白いセーラー服で海辺の堤防を歩いていたところ、主人公と出くわして家に転がり込んだ訳だけど、話としては凄いシンプルで、かもめの家出理由とかそういうのは出てこないんですよ。
女の子慣れしてないのに連れ込んじゃった主人公の悶々とした葛藤と、それを承知の上で彼に実は惹かれていたかもめの何だよ、お前ら両想いかよ! と叫びたくなるような、甘い関係が可愛くってね。かもめの一見すると何考えているか分からないようで、実は何もかも分かった上で嫌いじゃない、好きだから受け入れる姿は何ともまあひたすら可愛がりたい!!
しかも、かもめもまたおっぱい大きいというね。まあ、まうめんさんの描くヒロインは基本的に大きい子ばかりなのだけど、かもめは不思議ちゃん+巨乳だから破壊力が違う。後、手を出す前はお尻から触ってる辺り、他の作品とちょっと違う部分もあったりしてね。でまあ、これが茜新社辺りの作品なら二人の関係が壊れてとか、そんなシリアスな展開になるのかも知れないけど、そういうのないんで。もうひたすらイチャイチャして、しかも、このイチャイチャはまだ始まったばかりという。
今回の単行本で唯一残念後頃があるとすれば、かもめの描き下ろしがなかったことですけど、それはまあ私の趣味だから仕方ない。一応、色紙があるにはあるけど……当たるかなぁ。当たると良いなぁ。

「二度目の告白」は最初に描いたとおり、ヒロインの咲ちゃんがこの単行本の表紙にも採用された作品です。意外だったのはバベルコミックなのに、表紙をポプリ時代のヒロインから取ったことで、美鈴なんかも候補だったみたいですけど思い切った選択なのかなって。
ただ、ヒロインとしてはかもめの方が好きだけど、お話としては二度目の告白の方が好みだったりするかなぁ。タイトルから分かるとおり、この作品のテーマは告白にあるわけだけど、誰が誰に告白するのか? というのは、やっぱり読んで貰いたいかなって。簡単に触れると、主人公は今まさに思い人から振られたばかりの男で、咲はそんな彼の女友達……つまりは、嫌いじゃないにせよ、恋愛対象という意味では外れた子なんですね。
それじゃあ、咲はどうなのかと言えば、彼女は彼女で主人公に思うところ合って、その心境は複雑で。
何か詳しく説明するのが野暮ったいというか、エロ漫画的な話をするとこの子もおっぱい大きくて、しかもカバー通りの裸マフラーですからね。しかも、ゴムを口で付けてくれるんですよ!? そんな子が「赤ちゃんできちゃうっ」とかヤバすぎますよ。かもめもそうだけど、これを機にこのタイプの女の子もう一度描いて貰いたいですねぇ。最近はほら、バベルという雑誌の特性上、等身大の女の子って少ない気がするし。

失楽天からは「居眠りティーチャー」「許して! sister♥」が収録されました。収録順で言えば間にバベルの作品が一つ入ってるんですが、まあ、折角だしセットで紹介しましょうか。快楽天の姉妹紙で、所謂コンビニで買えるエロ漫画雑誌の一種ですね。まうめんさんの商業作品としては、この失楽天での作品が最も古いですが、流石に全部収録というわけにもいかないので、2作のみの収録となっています。
私の記憶が確かなら、失楽天の掲載作品はお姉さん系が多かった気がしますし、今回の居眠りティーチャーもそうなんですけど、許して! sisterの方は妹キャラがヒロイン。もう4~5年前ですから、個人的には懐かしい作品ですね。ポプリよりも失楽天の方が作品数はあるんでしょうけど、色々な理由から見送ったものもあるとかで、後、これは権利が取れなかったのか、コミックアンリアルの作品は一つも載ってないです。サキュバスとか、TSFとか、催眠ネタもありましたっけ。まあ、これらは電子書籍で読めるからDMM辺りで買いましょう。

巻末作品は「許して! sister♥」なんだけど、間に挟まれた最後のバベル作品は「ワスレナイキミ」という双子の従姉妹が出てくる作品。従姉妹といってもどちらも年下の姉妹で、タイトルロゴに編集又は制作のちょっとした遊び心を感じます。
私は元来、双子という属性に弱いんですけど、内向的な方がおっぱい大きくて、活発な方がちっぱいという法則が発動しており、しかもどっちも主人公のことが昔から大好きという。この単行本では唯一の3Pですけど、活発な花蓮がリードしつつ、実はどエロな雪菜とかこんな双子に愛されたい人生だった……尤も、私が好きな双子って男女の双子だったりもするのだけど、それでも同じ顔をした姉妹ってのは背徳感と興奮が凄い。だって現実にはまずあり得ないじゃん? いや、どれだったらあり得るんだよって話でもあるが。
この作品は2016年だから……ああ、もう一昨年になるのかぁ。

色々あってとらのあなだけで5冊ほど購入している私ですが、メロンやDMM、それにオータムリーフなどもあるので、もう少し積む予定です。全体的にエロく、可愛く、せつなく、おバカで、勢いあってと多様な作品、ヒロインが楽しめると思いますし、まうめんさんの描く女の子とおっぱいを楽しむには十分すぎるほどの1冊だと思うので、是非読んで貰いたいですね。
まうめんさんの5年以上の月日が詰まった小悪魔すいっち。今年オススメのえっちぃ漫画です。

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