本日発売のPUSH!!8月号に、Sphere新作イモウトノカタチのピンナップ付き4P記事が載っています。4Pのうちの最初2Pは、こだまさわによる美馬千毬の見開きピンナップですから、記事自体は残りの2Pと言うことですね。エロゲ雑誌は大体その月の下旬から末日にかけて出ますけど、イモウトノカタチは来月末の発売になりますから、発売直前という謳い文句は別に間違っていないのかな。SphereというかCUFFS系の作品は、主にPUSHと電撃姫で情報を公開することが多く、今月号にもこれまでにない新情報が記載されていました。今日はそれをいくつか引用しつつ書いていきましょう。

まず、イモウトノカタチは多彩なキャラクターが沢山登場し、女子だけでもメインヒロインとサブキャラ併せて9人近く出るわけですが、所謂キャラ物でないことが記事には明記されています。
前号に引き続き、美麗な描き下ろしイラストつきで今回も『イモウトノカタチ』を大紹介! 素敵なヒロイン達との恋愛を楽しむ、という要素に加え、生き別れた妹を探すという展開も盛り込まれている今作。単なるキャラクター性を重視したタイトルとは異なり、読み物としての個性ももっているのだ。数多く存在する女性キャラクターの中で、どの子は主人公の妹なのだろうか?
作品に多くの女性キャラクターが出てくることは否定せず、その上でキャラクター重視ではなく、シナリオ重視であることが書かれていますけど、そうなるとシナリオは相応に長いってことでしょうか? 前作、ヨスガノソラはヒロインもシナリオもやや控えめな作品で、なにせ共通ルートが短いですから、個別もさほど長くはなかったんですよ。勿論、読み物としての個性がイコールで長さに繋がるわけじゃないですが、イモウトノカタチがある程度ボリュームのある作品なのではないか? と言う考察は、次の新事実から見てることが出来ます。
そう、隠しキャラクターが遂に発表されたのです。

イモウトノカタチにはまだ一人ヒロインがいるという噂は、公式サイトのキャラ紹介ページに枠が一つ余っていることから以前より囁かれていましたし、スタッフ日記でも存在を示唆する一文が出たことでほぼ確定的となりました。そのキャラが満を持して発表されたわけですが、流石隠しヒロインだけ合ってまだシルエットのみの公開となり、完全な形、姿を見ることは出来ませんでした。しかし、キャラ紹介だけは成されているので、以下で引用してみます。
全身麻痺で入院している女の子

清宮 真結希(すずのみや まゆき)
CV:夏野こおり

鵠見中央メディカルセンターに入院している女の子。物心ついたとき頃から全身麻痺になっており、病室から一歩も外に出たことがない。
主治医から生き別れの家族がいることを教えられ、その家族を見つけるために早く退院したいと思っているのだが……。
病弱どころか、本当に病気の女の子が新ヒロインとして追加されたわけですが、ここに来て夏野こおりが声を当てるヒロインが来るとは思わなかった。白波遥かじゃないんだ、というのはともかく、今回はてっきり出演しないものと考えていただけに嬉しいサプライズです。シルエットだから担当原画家が誰であるかは分かりませんけど、候補としてはやはりハッシーが第一に上がりますね。何せSphere所属の看板原画家ですし、新作の担当ヒロインが澄稀あやかだけというのは如何にも寂しい話です。けれど、真結希は清宮性を持つ少女であり、律佳の関係者であることが分かります。であれば、必然的に律佳やミータと絡むことが多いのでしょうし、それを考えると武藤此史担当という可能性も高い。
いずれにせよ、「かなり物語の核心に迫る存在なのは間違いない。この真結希が主人公の妹なのか?」と書かれているぐらいですし、妹候補としては早くも筆頭に立ったも等しいので、ビジュアル面含めて今後の情報にしていきたいと思います。全身麻痺で病室から出たことがないという割に、シルエットは車いすに乗っている姿でしたが、院内を動き回るぐらいは出来るのでしょうか? 真結希の存在が、介護ロボットとしてのミータの存在を強く意識させますけど、ミータは真結希のために作られたのだろうか……律佳が二人に対して、どういう立場であるのか、真結希が出たことでサンプルボイスの意味も変わってきましたからね。

全身麻痺と言っても早期の退院を希望しているぐらいだし、近未来という設定を考えても完治ないし改善の見込みはあるのかもしれません。自分で動くことの出来ない少女と、エロゲ的恋愛は可能なのか? という疑問はありますけど、それを乗り越えるのがシナリオの醍醐味でしょう。良い治療法があるかもしれないし、生き別れ、そして死に別れるなんて悲しい展開にはならないかと思います。要介護者という設定にドン引きしている人もいるみたいだけど、深く考えたところで、まだ公開されたばかりのキャラですからね。重々しく受け止めるよりも、どんな可愛い子なんだろうと想像していた方が楽しいし、よっぽど建設的でしょう。
真結希の存在は、彼女が実妹である可能性を示すとともに、新たな展開も提示しました。つまり、雪人が真結希に出会うまでが物語の序盤であり、出会ってからが真のイモウトノカタチの幕開けであるとも考えられるわけです。何故なら、真結希はOPムービーに存在していませんし、真結希が登場したところで一端区切り、本編のOPが新たに流れ初めても、何ら不思議はない。Ritaが歌っちゃったりしてさ。まあ、これに関しては私の願望も入っていますけど、誰が原画を担当するにせよ、夏野こおりの妹と言うだけで期待値はうなぎ登りですからね。一体どんな娘が来るのか、今から楽しみでなりませんよ。恋愛という意味ではハードルが高いような気もしますけど、それを乗り越えてこそではないか。
しかし、話は変わりますけど描き下ろしの千毬ピンナップ……ああいう日焼け跡はあまり好きじゃないのだけど、それ以上に千毬の胸ってさ、立ち絵と一枚絵じゃ随分と印象違うよね。立ち絵だと少なからずあるように思えたけど、一枚絵だと見事なまでのペタンコだった。あれかね、普段はなにか詰め物でもしているのだろうか。いや、千毬はそんなことするような、というか出来るほど頭の良い娘じゃないな。ミータに体型のことを指摘されても、あまり気にしてなかったし。

次の情報公開は電撃姫か、それとも公式サイトの方が早いかと言ったところでしょうが、そういや店舗特典については今週の更新で発表されるそうですね。各店舗には既に画像が行っているとかで、先んじてそちらの方で公開される可能性もあるそうですが、私はまあ全ての店舗で買う予定ですから、あまり関係はないのかもしれない。オリジナルテレカが付く場合もあるでしょうけど、なんか今のところその気配がないんだよね……公式通販はやるみたいなこと書いてありましたが。いやはやなんともはや、情報が錯綜しています。
イモウトノカタチ公式サイトが更新されて、OPムービーとWebドラマ第3回が公開されました。ページ開設から3ヵ月弱、毎週順調にコンテンツを更新していき、グラフィックページでは遂にえっちぃイベントCGが追加となりましたが、本当に7月末に発売しそうな勢いですね。私はヨスガノソラの時ほどイモウトノカタチに熱を上げるつもりはないのだけど、こうやって情報が次々に公開していくとワクワクするものがあるのは否定できません。私もなんだかんだで、Sphereの出す作品が好きなんでしょう。

Webドラマも第3回ということで千毬編になります。ミータが主軸となる話だけあって、ミータ編はまだ先みたいですね。舞台は街から寮へと移り、以下のあらすじで展開していきます。
あやかのお嬢様判定という脱線も一段落し、本来の仕事――広報誌制作の為の取材をするべく美優樹や千毬たちが住んでいる白鳥寮へと訪れたミータ一同。

千毬の案内に従って寮を見学するが、なにかと千毬の天然ボケっぷりに惑わされる羽目に。加えてミータのイタズラ心や千毬の爆弾発言なども飛び出して……果たしてミータは、無事に取材ができるのだろうか?
(そもそも真面目に取材をするつもりがあるのかどうか……?)
主人公たちが災害孤児という設定上、近年珍しくも彼らは学生寮住まいなんですね。そこをミータが取材へと訪れるわけですが、白鳥寮そのものは結構年季のいった建物らしい。近未来、そして災害から復興した場所ということを考えると妙な話ですが、ここに住んでいるのは雪人及び千毬の義兄妹、そして美優樹に聡里といった面々らしい。あやかは市内にある大企業を家に持つお嬢様だからともかく、ミータは研究所かどこかに帰るんでしょうかね。OPムービーみる限り、あやかには家でフラグがバンバン立っているわけだけど……どうなんだろうか。
ミータが白鳥寮へ来ることに対し、あからさまに嫌そうな反応を見せる美優樹が笑えましたね。「では、案内するです。召使い」と千毬を顎で使うミータだけど、それに「ははー! 仰せのとおりに」と乗っかる千毬は微笑ましい。千毬はキャラ紹介にもある通りのおバカキャラですが、それだけに茶目っ気たっぷりなミータとは波長が合うのかも知れません。

ミータがなにかしでかさないようにとあやかまで付いてくるわけだけど、ヒロインは最後まで全員出てくるみたいね。まず最初に玄関を案内されて、前述のように古ぼけた施設であることに触れるミータだけど、寮長の気迫に押されて趣きのある佇まいと言い直しました。なんでも寮長、起こると凄く怖いらしい。
部屋はそれぞれ個室が与えられているようで、寮にありがちな同室とかはないみたい。もっとも、現実はともかくエロゲの場合、女の子を連れ込む又は女の子の部屋へ押しかける関係上、一人部屋のほうがなにかと都合がいいという裏事情もあるんですけどね。取材対象として、千毬は美優樹か聡里、あるいは自分の部屋を候補に上げますが、寮に部屋がないことを触れられたあやかの、妙に焦った感じが気にかかる。上記した家でフラグがあるなら、既に部屋を持っているとか? その可能性は十分にあるが。
美優樹と聡里に嫌がられ、そのまま千毬の部屋に行くのかとおもいきや、彼女の提案でお風呂へと向かう一行。なんでも白鳥寮の風呂は広くて、天然の温泉みたいだ。つまりイベントCGで美優樹やミータが入っているのは、寮のお風呂ってことになるのかな。一人部屋があることから、もしかするとホテルや旅館等を改装して作った寮なのだろうか。観光都市というとだし、廃業した宿泊施設を市が買い取って利用しているのかも知れません。
馬鹿正直に風呂に入ろうと服を脱ぎ始める千毬だけど、流石にそこは美優樹やあやかに止められます。ミータと一緒に思わず「チッ!」と舌打ちをしたくなりますが、千毬によると雪人は「風呂は裸で入るもんだ」と、温泉番組にツッコミを入れるぐらい風呂好きのようだけど、別にテレビぐらい良いじゃないか……多分、お風呂でばったり、いやんばか~ん、ごめんなさい、いえいえこちらこそごちそうさまでしたハプニングシーンへの伏線なのだろうが、腰にタオルも巻かず堂々と大浴場へ入ったこところにヒロインが、という展開に違いない。

「女の裸がないと客は喜ばない」と言い切るミータは大した奴だと思いますが、「まあ、ちまりんが脱いでも……」と付け加える辺り、正直というかなんというか。ところで、千毬とミータって、それぞれ、ミーたんちまりんなんて愛称で呼び合う仲みたいですね。千毬にとって美優樹やミータ、それにあやかは学園の先輩という立ち位置になるわけだけど、あまり学年カーストが重視されていないのか、千毬はミータを除く二人をちゃん付けで呼んでます。まあ、それを気にするような二人でもないのですが、千毬自体、義理とはいえ強い妹属性を持っていますから、妹みたいで可愛いのかも知れませんけど。聡里に至っては、心配なぐらい素直な性格であると評してますし。
雪人に似たのではないか、とミータたちは推測しますが、つまり雪人もまた千毬に近いノリの軽い素直な性格をしてるのでしょうか? 流石に馬鹿キャラってことはないだろうけど、天涯孤独の苦学生という設定を思い出せば、意図的にお気楽に振舞っているキャラという可能性は否定出来ないかな。お気楽やバカとは行かないまでも、馬鹿正直に突っ走るタイプとかさ。意外とやんちゃ小僧って話もありますから。
千毬はそんな雪人を自分がいなきゃ何も出来ないとまで言いますが、あやかの言うように似たもの同士として釣り合いが取れているのかも。
聡里が「ちまちゃんは、美馬先輩が大好きなのね」と言ったとき、珍しく千毬は首を傾げて「うーん」と悩みます。そして、「好きは好きだけど……まあ、好きかなぁ」と言います。思わずミータが「日本語でおk」と突っ込みますけど、これに関しては多分意味合いの違いなんじゃないかと。つまり、聡里はあくまでLikeの意味で千毬は雪人のことを好きだといったのだけど、若干以上にLoveが混ざっていたであろう千毬は、なんとも曖昧な答えになってしまったと、そんなところでしょう。

実の妹探しをしている雪人に対し、義理の妹である千毬が不満を持っているのも分かる気がします。過ごした年数で言えば、確実に千毬の方が長いわけだし、「ずっと私が面倒見てあげてたのに!」と叫ぶのも無理はないと思う。なにせ、雪人は千毬に黙って環境特区へ向かったわけだしね。そんな千毬に対して、「ちまりんの感傷はどうでもいいですから」とバッサリ切り捨てたミータは相当なものですが、切り替えの早い千毬もいい性格してます。取材の続きで再びお部屋訪問を敢行しようとするわけですが、なにせそこは女子の部屋。美優樹は必死でていこうし、聡里に至ってはそれを上回る勢いで拒絶します。後者の方が反応強かったのは意外だけど、考えてみれば妄想癖のある娘だから、部屋に何があるか分かったもんじゃないか。
これでは部屋紹介は無理というところで、ミータが「ちまりんの部屋はないです?」と聴き、千毬は「ああ、そっか。私のお部屋もあるんだった」と思い出し、あやかにツッコミを受けていますが……おかしいですね、寮へと帰ってきた時点で、千毬は自分の部屋を取材対象に含めていますし、一度言葉に出して触れているはずなんですが。そのまま大浴場へ行ったから話が流れてしまったけど、この短時間に上記のやり取りは少し変じゃないか。
まあ、細かいところはともかく千毬は「自分だけのお部屋って貰ったことがなくて……まだ実感沸かないんだよねぇ」と施設暮らしの苦労が垣間見える台詞を口にします。普通に考えて、施設だと相部屋とかタコ部屋でしょうしね。

「寝るときは雪にいのとこ行くし」と爆弾発言を投下した千毬だけど、多分施設でも雪人が同室だったのかな? それなら納得がいく話しだし、年齢のことには触れられませんが、学園入学前ならギリギリ問題のない年齢かもしれない。口ぶりから、雪人は千毬が寝に来ることを拒んでないみたいですが、部屋が洋室ならベッドは一つしかないだろうし、当然の話、一緒に寝ているのかな。でも、白鳥寮は旅館等を改装した可能性があるから、そうなれば布団かもしれない。布団並べて一緒に寝てる、とかね。まあ、真実のほどはわかりませんが、話はまだまだ次回へと続くらしいから、体験版と合わせてそれを待つことにしましょう。
OPムービーに関しては、また後日に書くこととします。Webドラマほど掘り下げるネタがあるわけでもないですが、じっくり視聴してなにかないか探してみましょうかね。作品に対するヒントが、隠されているかもしれないし。
イモウトノカタチの公式サイトが更新されて、BGMが三曲ほど紹介されました。音を文章で伝えるというのはかなりの高等技術なわけだけど、こればっかりは実際に聴いてみてくれとしか言い様がないですね。私個人の感想を言えば、なかなかどうした、いい曲というか音色だったと思いますが、それ以上に書くこともないという表現の乏しさが情けない。他にもサブキャラクターのサンプルボイスが追加されましたけど、今日はそっちについて触れて行きましょうか。

既にボイスが追加済みであった学生組と違い、今回の追加された面々は非学生とも言うべき立場の面々です。主人公との関わりがどの程度なのかは分かりませんが、日常的な存在でないためか、聡里などにあったPRボイスはないですね。まあ、大人の場合は子供と違い、よりダイレクトに災害の恐怖を味わった世代でしょうから、学生特有の明るさや前向きさなどは出しづらいのかもしれない。efとかでもそうだったじゃないですか、主人公たちよりも年齢が上の人達は結構心に深い傷を負ってたりしてさ。まあ、あれの場合は災害ではなく震災だけど。
後発のサブキャラでもっとも注目されているのは、やはり白衣の医者兼科学者の律佳でしょうが、声を聴くと結構大人びた、というか大人であることが分かりますね。ボイスは恐らく主人公に対してのものだろうけど、立ち位置的にはミータの親といった感じで、彼女に対してかなり親心があるみたいだだ。あるいは自分の発明品に対する愛着かもしれないけど、良い人かはともかく、悪い人って感じはしませんね。
気になったのは同じく白衣の高階利夫で、彼のボイスはあたかも誰かと再会したかのような感じになっています。雪人に対して、公的には初対面と言っていることから、雪人と関係がある、ということだろうか? あるいは彼か、もしくはヒロインの親という可能性もある。雪人と千毬にしたころで、姓名は施設で付けられたものですから、高階が誰かの父親であり、家族を顧みなかった結果、犠牲にしてしまったと考えれば……あり得なくはないでしょう。

澄稀順也に関しては、まあ、ボイスを聞いても嫌な奴であること丸わかりですね。特に三番目のボイスは明らかにミータに向けて言われたものみたいだけど、実はミータって澄稀製薬が資金提供等をして完成したロボットなんだろうか? 介護ロボットだし、医療器具メーカーとか製薬会社が開発に一枚噛んでいても不思議はないよね。だとすれば、順也のああした物言いにも納得できるというか、彼は家柄や権威を笠に着た、居丈高な人間のようだし、ミータを人間ではなくどこまでもロボットとして考えているのかもしれない。もっとも、彼の台詞がミータに向けられたものと、確定したわけではありませんが。ペットロボットとか、お手伝いのメイドロボットがいてもおかしくはない。近未来が舞台なんだから。
しかし、この時点でメインキャラクター、サブキャラクター合わせて12人もいるわけか。更に追加キャラクターがあるかも知れないということで、ヨスガノソラと比べると凄い人数のようにも思えるけど、ヨスガだって立ち絵のあるキャラだけ数えれば11人ぐらいはいるんですよ。メインヒロインが5人に、サブヒロインが2人、サブキャラも3人いますからこの時点で10人だし、それに主人公のハルを加えれば11人と、単純な数で言えば同じぐらいでしょ? だから、殊更イモウトノカタチの方が人数多いってほどでもないと思う。そう感じられるのは、きっと相関図とかの影響なんだろうね。

体験版の公開もそろそろのようで、開発中の画面がスタッフ日記にアップされていましたが、割とメカニカルなウィンドウとメニューバーをしているね。近未来設定を意識しているのか、色合い的にはミータが一番しっくりきているけど、それより気になるのは各画像ですよね。一枚目はミータとの初対面として、二枚目はあやかとミータの仲の悪さ、あるいは相性の悪さをクローズアップし、そして三枚目は……聡里のあらぬ妄想に、美優樹と千毬が原を立てている、といったところか。恋愛か性愛に関することだと思いますが、聡里の性格的にとんでもないことをサラリと言いそうだからなぁ。今月中に体験版が来ても早いってことはないと思うけど、今週か、それとも来週か。金曜の夜は常に予定を空けておく必要がありそうだ。
Webドラマの第2回と同時に公開された人物相関図ですが、目新しい情報はないものの、キャラクター同士の関係性を知るという意味では結構わかり易かったと思います。ヒロイン同士もそうですが、主人公のキャラクター性というのもなんとなくだけど見えてきたと思う。なにせ、主人公は立ち絵すら用意されてませんし、CVがないからWebドラマとかにも登場しませんからね。今まではあらすじや設定から想像するしかなかったけど、相関図のおかげでより深い部分を知ることができたような気がする。

ヒロイン及びサブキャラから観た主人公
メインヒロイン筆頭と思われる美優樹から観た雪人は、「頼れるクラスメイト」とのことです。Webドラマの第1回を聴いても分かるように、美優樹は明らかに美馬君こと雪人に惚れていると思われますし、初対面か、あるいは友人として付き合っていく内に彼の男らしさとか、気遣い上手な部分に惹かれたのかな? まあ、雪人にそういう要素があるのかはまだ未知数ですけど、美優樹はお嬢様ではないにせよ箱入り娘だったっぽいから、少し優しくされたぐらいでコロッと行きそうな気がしないでもない。
雪人から美優樹に伸びる矢印は「一緒に家族を探そう!」とのことですが、同じ境遇の者同士、思うところがあるのでしょう。なんとも熱情的だけど、この二人が兄妹でないって証拠だけは、何かしらあるんだろうね。
雪人からミータに対する印象は「謎のロボット」であり、その逆は口癖とされる「フフリ…」の一言。ミータは謎であるが故に、それが魅力となっているキャラクターだから、これで良いのかもしれないけど、彼女の開発者であり管理者である律佳から伸びる矢印は、簡素なものですね。ミータ側からなにもないってのも気になる。ボイスを聴く限り、律佳はそれなりにミータへの愛情があるみたいだし。まあ、でも、律佳とかは学生寮という一つの輪というか空間から外れた存在なので、それほど重視されてないのかな。蚊帳の外、というわけではないんだろうけど。

雪人から見たあやかはお転婆とのことで、割りと気遣いのない表現ですね。まあ、Webドラマを聴く限りでもあやかは勝気な部分が目立ちますけど、そんな彼女は雪人とサポートする立場とのこと。この2つに関しては、キャラページにも載っていましたよね。ミータとの相性は最悪らしく、その割に連携も上手く取れているなど、まあ、喧嘩するほど仲が良いって側面もあるのでしょう。むしろ、深刻なまでに仲が悪いのは兄である順也の方だと思うけど、こいつはボイス聴いても本当に嫌な奴っぽいからねぇ。
最後のヒロインである千毬と雪人の関係はハッキリしたものであり、「かわいい義妹」「ほっとけない義兄」と書かれています。千毬の立ち位置を考えれば当然ですけど、雪人もかわいい義妹だと思うなら、置いて行かなければいいのにね。あるいは、連れて行くべきではないと思ったのかもしれないが。千毬は雪人をほっとけない存在だと言っており、どうやら雪人は結構だらしのない性格をしているらしい。まあ、付き合いの長さ故に分かることというのもあるんだろうけど、美優樹が千毬に向けている「家事とか偉いなぁ」という矢印からも分かるように、千毬は家事が得意なんですね。PRボイスでも料理が出来るといってましたし、雪人を朝起こすのも千毬みたいだし。ハルなんかと比べると、雪人は大分エロゲ主人公らしい主人公であることが分かります。

久々良学園及び学生寮が基準になっていることから、サブキャラである聡里もヒロインであるかのような錯覚を受けますが、そういや聡里に兄がいるって妄想でもなんでもなく事実らしいですね。てっきり言っているだけかと思ったんだけど、雑誌等にも載っているし公式設定として兄がいるのでしょう。生きているかは分かりませんが、確かに雪人という可能性もあり得なくはない。
ところで、生徒会長の静夏から見た雪人は「やんちゃな後輩」とのことだけど、つまり雪人は頼り甲斐があり、やんちゃで、それでいて朝も起きれないし家事もできないだらしのない奴ということになるのだけど……多分、これはどれも正しいのでしょうね。そうした一面、あるいは側面が多面となって、美馬雪人という主人公を作り上げているのでしょう。早く彼の実像が知りたいものです。
今日はイモウトノカタチ公式サイトにて公開された、Webドラマ第二回について書きます。キャラクター相関図については明日に回しますが、相関図ってエロゲの作品ページでは別に珍しくもないものですが、ヨスガノソラのときはキャラが少ないこともあってありませんでしたから、ちょっと新鮮ですよね。なんだろうか、イモウトノカタチは純粋にエロゲーを作っているというか、今のところは学園モノの王道っていう雰囲気がある。

まずはWebドラマ第2回ということで、9分程度と比較的分数が長いからか、サイトのページには簡単なあらすじが記載されています。前回もあったかはよく覚えてないんですが、第1回のも載っているから、合ったんでしょうね。では、その内容を一つ引用してみましょう。
「久々美良学園の広報誌を作る」
という仕事を受けてきたミータ。
普通に作るのは時代遅れと、みんなでどんなものを作ろうか案を練っていたが、
何故か途中から
「あやかはお嬢様らしく振る舞えるのか?」
という話題になってしまう。

聡里も合流し、あやかのお嬢様判定をするために繁華街に繰り出す一同。
果たして、あやかは本当に大企業のお嬢様らしく振る舞えるのだろうか?
こんな風にタイトル通り、あやか主役のWebドラマなんですけど、内容自体は前回からの続きですね。相関図にもある通り、ミータとの相性の悪さが際立っていますが、気になったのは聡里かな。第2回から登場しますが、今のところ普通ですね。事前情報で妄想キャラ、というのが分かっていたせいか、もう少し奇抜なキャラを想像していたのだけど、なんというか、結構まともですね。これも相関図にありますが、聡里から千毬は何かと心配な女の子らしいので、普段は意外としっかり者なのかもしれない。一人称が「自分」というのも可愛かったと思う。
肝心のあやかは……どうしても声に慣れない。後2ヵ月の内に慣れてくれないと困るのだけど、千毬や聡里の安定さに比べると、なんというか耳に違和感が残る。中の人の正体は分かっているのだけど、これイベントシーンとかどうなるのかな。

あやかのお嬢様っぷりを調べるということだけど、彼女は基本的に庶民派らしく、学校終わりに街をぶらついたり、買い食いをすることが多々あるらしい。この辺り、ヨスガノソラのお嬢様である渚さんとは違うよね。まあ、奥木染や穂見に道草を食うような場所がなかったのもあるんだろうけど、彼女の場合は常識人であっても高級車での送迎があったり、各種習い事に忙しかったりと、お嬢様っぽい行動も多かったから、そういった部分で印象の差があるのだと思う。
ところで、聡里がやってきたのは街に行くという約束をしていたのに、全然現れない千毬たちの様子を見に来たということだけど、特区にはなんと繁華街があるみたいです。ミータ曰く、「特区のメインストリート、白鳥通り」とのことだけど、これって舞台のどの辺りなんだろうか。ページを見る限り、環境特区は全体の半分以上が自然に包まれている街で、所謂ビルや施設といったものは災害受付センターの近くと、学校から橋一つ挟んだ先にしかありません。観光地である以上、やはりどちらかがメインストリートであり、もう片方は住宅地なんでしょうけど、見た目から判断するに学校よりの方がメインストリート、なのかな? 通りという意味では橋の向こうがそれっぽいんだけど、形的になんか繁華街っぽい気がしないし……まあ、この舞台図がどこまで信用おけるイラストなのか、という話でもあるけど。

まだまだ続くということだけど、やっぱり千毬のキャラは安定していて良いですね。次辺り、ミータか千毬かと言った感じだと思うけど、今のところ、ミータ主導で進んでいることを考えれば、彼女は最後になるのかな。いや、Webドラマは別にヒロインへ限定した話でもないのだから、聡里とかサブキャラがメインになる可能性も否定出来ないか。そもそも、ヨスガのときは始終、サブヒロインだった委員長がメインを張っていたわけだし。内容自体は相応に面白いし、残り何回かは知りませんけど、次も期待して行きましょう。
明日はキャラクター相関図について書きます。まあ、何か目新しい情報が合ったわけじゃないですが、色々と書けることは多いような気がするので。
イモウトノカタチの公式サイトが更新されて、サブキャラと主人公の情報が公開されました。まあ、サブキャラに関してはドリパで配布された小冊子にも載ってましたし、主人公にしてもあらすじ等で生い立ちや大体のキャラクターは把握できていたわけですが、やっぱりちゃんとした紹介文があると違いますね。憶測や推測の域を出なかったサブキャラの設定についても、これで完全に分かるようになりましたし。大体は予想通りでしたけど、意外だったのは順也のキャラクターかな。あんな、あからさまにダメな奴、嫌な奴を出してくるとは思わなかった。

Sphereの前作であるヨスガノソラの特徴として、嫌な奴や悪い奴が出てこないというものがあります。ダメな奴、という意味ではダメイド然り結構いますけど、要は作中で嫌味なことを言ったり、主人公とヒロインに対して敵対するキャラというのがいないんですね。奈緒ルートにおける穹を除いて、ですけど。瑛ルートで突っかかってくる渚さんにしても最終的には協力的になるし、あのルートにおける最大の障害は瑛自身ですから、敵という意味ではちょっと違う。渚さんの母親にしても、事情を考えれば無理のない反応だし、ハルや穹の親戚にしても、なんらかの悪意があるわけではありません。
だから、次作であるイモウトノカタチにおいて、主要キャラ、つまりヒロインと仲が悪い、嫌味な奴が出てくると知ったとき、私は意外さを禁じ得なかった。SphereでなくCUBEなら分からなくもないのだけど、家柄を笠に着たインテリなんてキャラを出してくるとはね。あやかの兄ということですが、これは実兄ということでいいのだろうか。不仲、というのが少々気になることで、例えば実際は義兄妹であり、あやかはそれを知らないが、順也は知っているが故に好きなれないとか、どこかのefみたいな展開があるのかもしれない。あるいは実兄なのだけど、兄として敬愛することが出来ないからこそ、主人公である雪人に兄としての理想像を見出してしまうのか……色々考えられますが、キャラページに載っている台詞からして、なるほど、確かにウザいと感じられるかも知れませんね。順也があやかルートにおける障害になるのかは分かりませんが、少なくとも今のところ良い役回りには見えません。

サブキャラで注目すべきは、やはり白衣っっ子こと清宮律佳(すずのみやりっか)でしょうか? 医者か科学者かと思っていたましたが、なんと両者でミータの開発者にして管理者というのが正解らしい。となれば、ミータシナリオで密接に関わってくると考えるのが普通ですが、なんか設定読むだけでヒロインたちに勝るとも劣らない魅力がありますね。聡里もそうですけど、イモウトノカタチにFDが出るなら、間違いなくヒロイン昇格出来るほどのキャラだと思う。
律佳は如何にも科学者といった感じのキャラだし、見た目通りの才媛というのも実に分かりやすい。ただ、設定を読む限りでは医師の資格も持っているそうで、普段は鵠見中央メディカルセンターに勤務する内科医らしい。学園のスリッパを履いていたのは、健康診断とか身体測定で訪れたからかな? ミータの管理者であるから、その関係でというのも考えられるけど……あくまでサブキャラってのがね。聡里なんかもそうだけど、彼女は千毬の後輩であり一学年下だから、千毬ルートじゃないと出てこないような気がするし。
キーパーソンとなりそうなのは、明確に科学者と明記されている高階利夫ですが、災害が起こるまで実験都市の実験に携わっていたというのは、逆に言えば災害の原因が彼にあるかもしれないと、そう考えることも出来るよね。妻帯者でありながら、人類の幸せのためなら犠牲に出来るなど、少し歪んでいるようだし。あるいは災害も、全人類という大きな括りから見た、僅かな犠牲だったのかもしれない……ありがちだけど、だからこそあり得る展開でしょう。

主人公の美馬雪人もページが出来ていましたが、設定自体はあらすじ等で語られているものに毛が生えた程度で、目新しい部分はなにもないのだけど、気になったのは画像が立ち絵ではなくCGからの切り出しだったこと。もしかして、雪人はハルと違って立ち絵がないのだろうか? まあ、ハルにしても映像や公式サイト以外では立ち絵なんて使われませんでしたけど、雪人はそれすらないようで。そういえば、イモウトノカタチのキャラページってパーソナルデータが少ないよね。生年月日等が不明なのは、災害孤児が多いことを考えれば仕方ないのかもしれないけど、身長や体重、それに血液型までないというのは流石にどうなのか。何かしらの意図や演出の可能性はありますが、あるいは本当に設定されてないだけかもしれない。それに、残る人枠のヒロインの存在も、明かされ始めてますしね。私の予想では、おそらくその娘こそが本当の妹だと思うけど、これに関しては今後の情報を待つしかありません。一体どんなキャラが来るのか、今から楽しみです。
イモウトノカタチ公式サイトが更新されて、Webドラマ第1回「瀬名 美優樹」編がダウンロード出来るようになりました。勿論、サイトでそのまま聴くことも出来ますけど、ヨスガノソラに引き続きイモウトノカタチでもWebドラマをやっていくんですね。ヨスガのときは確か5回ぐらいあったと思いますが、後にそのすべてがFDのハルカナソラヘ収録されて、ゲーム画面で再現されたんだっけ。SphereというかCUFFS系はカウントダウンボイスがドラマ仕立てになっていることが特徴の一つだけど、私はこんな風にWebドラマを通じて世界観やキャラに触れていくのが結構好きだったりします。

Sphereに限った話ではありませんが、この手のエロゲのWebドラマ、あるいは予告ムービーなどには主人公がまず登場しません。主人公にボイスを付けているところはまた違うのかもしれないけど、少なくともCUFFS系はカウントダウンボイス等で主人公を登場させたことがなく、あくまで画面の前でこれを聴いている貴方、つまりプレイヤーが主人公なのだと、そう言ってるんですね。ヨスガノソラの場合、ハルは容姿を中心にとても個性的なキャラクターであり、物語の主役として割りと確立された存在ではあったけど、そのハルをもってしても、あくまでプレイヤーの代替物に過ぎなかったのかも知れない。私は主人公=プレイヤーという感覚や視点は古いと思っているし、今時そんな風に思いながらプレイしているユーザーは少ないんじゃないかと考えているんだけど、作り手としてはまだまだ主人公はプレイヤーの分身ってことなんだろうか。
イモウトノカタチのWebドラマでも、主人公である美馬雪人が登場することはありません。勿論、存在はしていますから名前も出てくるんですが、今回もやはり「発売日になれば会える」という感じで進めていくんでしょうかね。私はストーリー性のある学園モノの場合、ヒロインと恋愛をしていると言うよりは一つの物語を読んでいる、あるいは観ているという感覚が強いので、むしろこういう場に主人公が居ないことのほうが違和感あるんだけど……まあ、感性や価値観の違いかな。主人公にデフォルトで声がついてるのはちょっと、という気持ちも分からんではないし。

それで、肝心のWebドラマ第1回「瀬名 美優樹」編なんですが、まだ耳が声に慣れてないのか、ちょっと安定感のない印象を受ける。よく言えばエロゲらしい声なんだけど、悪く言うと稚拙というか、絵が付けばまた違う感じになるのだろうか。全体的に可愛らしくはあるんだけど、ミータとかは喋り方が独特なわりに、それを自然に表現できてないというか……要はカタコトっぽいんだけど、これはわざとなんだろうか。ロボットという設定を考えれば不自然はないのかもしれないけど、聞き手としては少し聞きづらい部分がある。
あやかの声も、少し鼻声っぽいというか、かすれ気味に聴こえるんだけど、全体的に慣れるまで時間が掛かるかもしれない。千毬はかなり安定しているんだけどね。ヨスガの委員長とはまったく異なるキャラクターですが、思っていた以上に声がキャラに嵌っていると思う。
ドラマの内容は、メインヒロインたちにサブキャラの玉木晴哉を加えて一騒動みたいな感じなんだけど、ミータはキャラクターとしてはいい味を出しているね。美優樹も正統派ヒロインといった感じで、少しバカキャラの入った千毬や、ノリは良いけど常識人としてのあやか、キャラ均衡はヨスガ以上にしっかりとしているかもしれない。ところでミータが美優樹の3サイズや体重を訪ねていたけど、これはやっぱり非公開なんでしょうか。前作のヨスガもそうですが、CUFFS系は他のエロゲにはありがちな、ヒロインの3サイズ公開を意図的に避けている傾向があり、VFB等にも載りませんからね。
ただ、好きな男性のタイプという質問で、「えっと……美馬君みたいな」と答えていたのは印象的だった。二人共、兄妹を探して鵠見市に来たわけだけど、何かしらの理由や証拠から、互いが兄妹ではないということだけは判明しているのだろうか。それとも、証拠等はないけど兄妹であるかも知れないし、ないかも知れないというレベルに留まって、その上で美優樹は雪人に惹かれているとか。

順番に行くなら次はミータのはずですが、ヨスガのときも3回目に穹が来たりと、特に決まった流れみたいのはなかったから、サブキャラたちを含めつつ展開していくのだろうか。隠しヒロインがまさか出てくるとは思えないし、出てきたとしても多分最後でしょう。そういえばSphere本体の方にあるスタッフ日記で、市倉さんが聡里を書いていましたけど可愛いですね。漫画調は慣れてないとのことですが、良い感じだと思います。
イモウトノカタチのサイトが更新されて、舞台紹介ページと、プロモーションムービーが公開されましたね。PVに関してはドリパで流れていたものだから、個人的には目新しいってほどでもないのだけど、DLして自由に見られるようになったのは嬉しいです。イベントでも無料配布の待ち時間にずっと観てましたけど、あのときはスーロリとかと交互に流れてましたから、繰り返し何度もってわけには行きませんでしたし、どちらかと言えばスーロリの方に目が行ってたから……本出した直後だったというのもあるけど。

PVはともかくとして、今日は舞台紹介についての話でもしましょうか。今までストーリー紹介のページで薄っすらとしか見ることの出来なかったイモウトノカタチの舞台、鵠見市白鳥環境特区ですが、この度専用ページが公開されたことで、その全容とは行かないまでも主要施設の存在が明らかになりました。鵠見市は高原や湖など美しい自然が残る小さな街で、避暑地やリゾート地として人気が高い場所らしく、その設定から恐らく都会ではなく田舎、中央高地のようなところであることが推測できます。とはいえ、例えば軽井沢とか八ヶ岳とか、既存の避暑地をモデルにしている可能性は低いと思う。
聖地探訪を専門にするファンは既に検証を始めているようですが、恐らく明確な聖地は存在しないだろうというのが、現在の見方になっています。根拠としては、今年になって長らく不明とされていたCAFE SOURIREyour diaryの聖地について、公式から「聖地やモデルの類は存在しない」という発表があったからです。多分、ヨスガノソラで町興し騒動にまで発展したことが尾を引いていたのでしょう。イモウトノカタチもメディアミックス展開をする可能性は十分ありますが、だからこそヨスガと同じ轍を踏むことを避けるため、今度は明確なモデルなど作らず、スーロリなどと同様にオリジナルで行くのではないか、というのが、現状における見解です。

さて、それではそんな鵠見市白鳥環境特区とはどういう街なのか? 今の時点で出ている情報は、彼の地が実験都市と呼ばれる場所だったこと、それでいて高原や湖など美しい自然が残る観光客に人気の避暑地であること、そして山の中にあるため温泉があることなどでしょうか。リゾート地とも呼ばれているぐらいですから、現在は観光業を主に成り立っているということなんですかね。どんな災害があったのかはまだ分かりませんが、観光客が押し寄せるということは、災害そのものの爪痕はそれほど大きくないのかもしれない。
小さい町と明記されているぐらいですから、災害のあった15年前に実験都市と観光街が両立されていたとは考えづらく、実験都市として壊滅したものを、15年掛けてリゾート地に復興させたと考えるのが自然かな。とはいえ、あやかの家が製薬会社であること、そしてサブキャラに白衣の人物が多いことなどから、実験都市としての色合いが消えたわけではない、むしろ残っている可能性は充分あるでしょう。なにせ、ミータのようなアンドロイドがいるぐらいですし。
作品の主な舞台となる私立久々美良学園の位置も判明しましたが、丁度ストーリーページだと文字に隠れているところでしたね。見た感じ校舎は凹型のが一つで、なんとなくですが赤っぽいですね。凹のくぼみは中庭みたいですが、点が邪魔してよく分かりません。グラウンドに特筆するべきことはないですが、校舎の右隣にあるのはプールかな? グラウンド前にある回みたいな形をした部分は……関連施設、と見るべきか?

しかし、いくら自然の中にある自由な校風の学園とはいえ、山の中にある避暑地の学校が、近隣で大変人気が高いというのも妙な話。イモウトノカタチは近未来の話だというけど、近未来の若者がお山の学校に通うことへ魅力など感じるのだろうか……いや、そこはやはり未来なのだから、通学も超便利になっていたりして、都会の学校と遜色ない魅力があるのかもしれない。自然そのものが魅力である、と言われたら、なんて心の綺麗な学生たちなんだと思うけど。
まあ、災害で被災した子供たちを生徒として受け入れる役割もあるそうだから、主人公である雪人やヒロインの美優樹みたいな境遇の生徒も多いのかもしれないけどね。現に、学校の側には災害受付センターがあるみたいですし、災害が物語に密接な関わりを持ってくることは間違いないのでしょう。
イモウトノカタチが前作ヨスガノソラと大きく違う部分として、この作品は学園モノであることが予め明言されています。ジャンルとしては、妹探し恋愛アドベンチャーとのことですが、奥木染という街そのものがメインであり、穂見学園が舞台とならなかったヨスガとは、その時点で雰囲気が違いますよね。登場キャラも今のところは学校関係者が多いみたいだし、そもそもヒロインにしてから全員学生ですから、舞台としての学園がピックアップされていことは、まず間違いないのでしょう。
学園の内部は今のところエロゲによくある、白っぽい小奇麗な校舎内という印象以上のものはありませんけど、どこかしらに近未来的な要素をつめ込んだりするのだろうか。少なくともアンドロイドやロボットの類はいるのですから、それらを裏付ける説得力のある設定やガジェットは欲しいところだよね。某シリーズみたいに、全然50年後の未来って気がしない、みたいなのは流石につまらないし。

段々と明らかになってくるイモウトノカタチの世界ですが、私は既に幾つかの店舗で予約を済ませています。現状、描き下ろし特典が発表されている店舗ではメディオとげっちゅを抑えてありますが、多分秋葉ではこれにゲマ屋も加えることになると思う。コムロードやグッドウィルは通販しかないからともかく、問題はソフマップでしてね……横浜はなにせ開店時間が遅いし、かといって秋葉原の店舗に朝から並ぶのもどうかなと。オリジナル特典が出る可能性を考えると、ヨドバシから回せる川崎の祖父が一番良いんだけど、必ずしもオリジナル特典が付くとも限らないし。
秋葉原地区に集中させているのは、当日に購入者対象のイベントがあるかも知れないと思っているからですが、色々と確定させるにはまだまだ情報が少ないですね。メロンだけは、秋葉店はエロゲを取り扱わないから、横浜一択なのだけど。
ドリパ東京で貰ってきたイモウトノカタチmini color bookですが、これはA5判の小冊子で、ページ数は12Pと無料配布らしく簡素なものです。普通、エロゲの無料配布冊子と言えばB5のイメージがありますけど、そういうのは大抵モノクロページを含みますからね。今回の奴みたいにオールカラーだと、まあ、タダで配るものですし、そんなに大掛かりなものにもしていられないのでしょう。印刷所が書いてありませんから、自社印刷なのかな? 編集担当のARTVOXは、所謂エディトリアルデザイナーで、かつてヨスガノソラのパッケージデザイン等をしていたところです。他にもCUFFSではアメサラサGardenとか、最近だとCUBEのyour diaryもそうですか。古くはF&Cのホワイトブレスを担当していますから、その縁でしょうね。

内容としてはキービジュアルを用いた表紙に、見開きで美優樹の描き下ろしイラスト。描き下ろしといっても、先月出た電撃姫に載っている奴なんですけどね。雑誌用に描き下ろしただろうに、こんなところに転載していいのかしら。そのイラストに被せるようにお馴染みのあらすじが描かれていて、次のページからはキャラ紹介へと移ります。それぞれの立ち絵に、単色カラーで塗られたラフのようなものが載っていたけど、武藤さんが線画で、ハッシー&こだまさんがラフスケッチだったのが面白い。複数人の原画家がいる作品のVFBとか読むと、それぞれのラフに個性があって楽しいけど、それを垣間見た感じ。
情報量としては公式サイトや既存の雑誌記事を超えるものではなく、メインヒロインたちについて新たにわかったことなどはありません。精々、線画やラフ部分で私服っぽいのが見られた程度であり、これにしたところで確か何かの雑誌に載っていたように思う。むしろ、重要なのは次のページに載っていたサブキャラクター紹介についでしょう。既に3人、藤咲静夏、漁聡里、玉木晴哉は公式サイトにて紹介されていますが、今回新たに4人ほど追加キャラが記載されていました。公式サイトにあるサブキャラページの枠は残り2つですから、どちらかがその他のキャラクターで纏められちゃうんでしょうね。見た感じ、学生以外のキャラが増えたのかな。

一人ずつ解説していくと、最初は梓弓弥子(CV:斉藤雪江)という女性。見た目からして女教師という雰囲気があり、苗字的にもヒロインやサブヒロインの親ということはないでしょう。おそらく担任か、いずれにせよ教師的な立ち位置にいる人ではないかと。それと、多分ですがこの人が今回ハッシーの担当するサブキャラになるのかな? 公式の日記を読む限り、ハッシーもサブキャラの一人を担当しているはずですが、今のところそれっぽいのがこの人しかいなくて。まさか、年上キャラだとは思わなかった。
次に清宮律佳(CV:理多)という白衣を着た……女性、なのだろうか? 疑問形なのはなにも男の娘疑惑があるというわけじゃなくて、体格が同じくサブキャラの聡里などと同じぐらいだから、大人と形容していいものかと。私は最初、白衣っ娘と呼んでいましたし。学園の来客用スリッパを履いていることから、学園関係者ではあるのだろうけど、教師がさてスリッパなど履くのだろうかという疑問もある。後、声優が理多というのも注目どころだよね。OPは既にDucaで確定していますが、サブキャラついでにEDとか担当していたりしないのだろうか。ちなみに私はこのポニーテールの白衣っ娘を、最初ハッシーが担当していると思ったんですが、よく見たら武藤さんでした。というのも、ハッシーがサブキャラを描いているという情報はあっても、それがどんなキャラかまでは分からなかったので、新たに追加されたキャラは無条件でハッシー担当だろうという先入観があって。ドリパ当日のSphereブースではイモウトノカタチのCMムービーが流れてたんですが、最初、サブキャラはそこでチェックしていたので、イマイチ確証が持てなかったというのある。なにせ、一瞬しか出てこないし。

続いて高階利夫(CV:神山蒼紫)は、律佳と同じく白衣を着ていますが、こちらは中年の男性です。メガネを掛けており、髪色は銀髪に近い。イモウトノカタチの舞台である鵠見市の白鳥環境特区は実験都市だそうですから、律佳もそうですが、どこかの研究員という可能性もあるんですよね。まあ、そこら辺の立ち位置は今後公開されていくのでしょうけど、そういや医者という可能性もあるのか。病院か、学校なら保険医、白衣だけなら幾らでも可能性はありますね。最後は、澄稀順也(CV:村田勝利)という青年で、この人は苗字から察するにあやかの親類縁者でしょうか。兄か、従兄か、それとも叔父か。父親と言うには、少々容姿が若すぎるような気がしないでもない。スーツは着ていますが、ややラフな格好であり、なにをしている人かは不明。
サブキャラ紹介はこんな感じであり、後はまあ、既存のCGを並べたものに奥付があって、あんま目新しくもないかな。一つ、あやかがミータをぶっ飛ばしているCGは、一体どんなシチュエーションなんだろうと気になっているのだけど……まあ、それも追々でしょう。そういや、今回も主人公はそれぞれの原画家が描き分けているみたいですね。ヨスガのときもハッシーと鈴平がそれぞれのイベントシーンでハルを書いていましたが、鈴平のハルはやたら凛々しかったのが印象的です。今回の主人公である美馬雪人はパッと見、無個性タイプですけど、それだけに描き分けは難しいと思うし、どんな感じになるのやら。まあ、エロシーンにそんな主人公の顔はあんま描かれないとは思いますけどね。

そんなわけで、イモウトノカタチmini color bookのレビューでした。まあ、オールカラーとは言っても無料配布物ですから、なにが凄いってものじゃないですけど、いよいよイモウトノカタチが出るんだなぁという気分が高まってきて、結構良い感じ。他にSphereブースで入手した情報といえば……あぁ、ムービーは月末公開みたいですよ。佐倉さんのスタッフ日記では、ムービー、Webドラマ、体験版の順番で公開されていくと書かれていましたが、となればムービー以降は来月って感じかな。ちなみに、更新日でもないのにSphereのスタッフ日記が更新されていて、イベント後記みたいのが載っているので読んでみるのがいいかもしれない。イモウトノカタチページは、いよいよ学園の情報が載るそうで、未公開の舞台ページが開かれる、ということかな。はてさて、どうなることやら。
DreamParty2012春 東京に参加してきました。秋葉原で同じくエロゲイベントがある中での開催となりましたが、例年に比べると参加者が少なかったように感じなくもない。最も、去年の春ドリパはコミ1同日開催でしたし、私は無料配布ぐらいでしか参加しなかったので、どんな雰囲気だったかはあまり知らないんですけどね。なので、比較対象はあくまで秋ドリパと言うことになりますが……そういや、去年の春ドリパに行った理由も、イモウトノカタチの冊子が配られたからだっけ。

イベントが重なったことがドリパにどれほど影響したのかは分かりませんが、私の目線では参加者はやはり少ないように思いました。私はアーリーチケットを事前に用意してからの参加となりましたが、アーリーに対して一般の待機列の方が少ないんだよね。確かに目を見張るようなグッズもないし、大手も新作より再販が多かったような気がするけど、私が到着した9時過ぎの段階で、8:2ぐらいの割合でアーリー組が多かったように感じる。抽選にしてはそこそこ良い番号だったのだけど、これも参加者が少ないことの恩恵なのかな。周囲に耳を澄ませてみれば、やはり秋葉原に行っている友人と連絡を取っている人も多いらしく、徒党を組んでいる人はドリパ組と秋葉組に分かれているようだった。私は、この手のイベントに複数人で参加することは滅多にないんだけど、コミケとかでも見られるように、人海戦術を用いて効率良く物を買っていく集団は、そう珍しくもありませんからね。特にエロゲのイベントの場合、物販も予め限定数が決まっている場合があるし、そこを数人がかりで買えるだけ、もしくは一人が何週もして、なんてのは良くある光景です。
9時半になって列整理が始まり、移動を開始したのは10時10分だったか。前日までの悪天候が嘘のように晴れていたから、待ち時間は読書をするなどして暇をつぶしたのだけど、これも午前中から昼過ぎにかけてまでの話でしたね。大雨、雷雨、それに竜巻ですか。その頃にはとっくに帰宅していたけど、私が例えばステージイベントや、ブースのトークイベントなどで長居をしていたらどうなっていたことか……まったく、天候不良には困ったものです。竜巻で家々が飛ばされたりしたのですから、困ったの一言で済ませていいような問題でもないのでしょうけど、人間なんて弱いものですね。どこに居たって、結局は自然の前に負かされてしまう。

話が逸れましたけど、ドリパは10時半に開場しますが、物販の開始は11時からと30分の余裕があります。これが最初の混雑を避けるためなのか、それとも別の理由かは知りませんけど、つまるところスタートダッシュで一つ目のブースを済ませて、すぐさま他のところへ並ぶということが出来ないんですね。30分もあれば、人気どころは相応の列が形成されますし、私が最初に並んだCUFFS/Sphere/CUBEにしても同じだった。今回は特にSphereの新作であるイモウトノカタチの初グッズがありましたし、ドリパでは珍しい新作布グッズ、これはスーロリですけど、その存在も大きかったのでしょう。
11時になって物販が開始されて、私は売り子の女性からグッズが全部1限であることを聞かされて衝撃を受ける。CUFFSもけち臭くなったものだ、と言うと語弊が生まれるかも知れませんけど、去年までは確か限2でスタートしてたんですよ。それが最初から1限ですから、なんか出鼻を挫かれたような気分になって。まあ、そんなに数を持ってきていなかったのかも知れませんが、せめてテレカぐらいは2枚欲しかったですね。美百合さんのタペストリーはまあ、絵柄が絵柄なので飾れないとは思いますが……
そういや、CUFFSブースで売り子をしていた女性って、Sphereの新作、イモウトノカタチで美馬千毬等を担当しているこだまさわさんらしいね。なんで原画家が売り子をやっているのだろうかという疑問はともかく、こういう形で原画家さんを目にするのはなんか新鮮でよかったです。ブースが暇そうなときに、ポスター用に輪ゴム貰ったりしたけど、ありがとうございました。
CUFFSブースで2周も考えたんだけど、先に済ませておくことがあるということで、次はカーニバルブースへ行きました。ここは色々なブランドが委託参加をしているところで、私の目当ては先行販売されるカタハネヴァニタスの羊のサントラ。しかし、このブースは壁際にあって比較的大きいにもかかわらず、会計が一つだけと非常に効率が悪く、スタッフも一部をイベント用に差し引いているなど、あまり手際がいい方ではなかった。まあ、買えたので良いんだけどさ。

カーニバル終わった後は戯画に行き、戯画セット12春を購入しました。当初は買う予定がなかったんですけど、ホチキスのミニファンディスクが付くと言われて欲しくなりまして。私、結構あのエロゲ気に入ってるんですよね。主に奈々が可愛いからという理由で。話しもそれなりに良かったですし、CG5枚のミニファンディスクといっても、3000円のセットに入っているなら安いものでしょう。紙袋やパッケージ、それにタペストリーが三咲メインだったのは、彼女が人気投票で1位だったからかも知れませんが、それにしたってプッシュしすぎではないか。2位の奈々だって、何かしらグッズが出ても良いようなものを……抱き枕もゆきのと三咲だし。
買い物はそれぐらいで、後は購入者対象のイベントに行ったりしました。ねこねこブースではゆきいろ購入者対象に色紙とドクターペッパーをくれて、ついでに抽選券もくれたのだけど、これは結局使わずじまい。ブースイベント終わるのを待たずして帰っちゃったからね。Loseブースではものべの購入者を対象としたガラガラくじをやっていて、こちらは盛況らしく幾つかの賞が既になくなっていた。ガラガラが一台ということもあって時間は掛かったけど、一人で何枚ものレシートや納品書を持っている人がいたから、きっと特典をコンプリートした人なんだろうね。もっとも、その人もやるのが遅かったせいか、大当たりが出ても大当たりがもらえない、なんて感じでしたけど。当たり無くなったのに色玉だけは残ってるんだから、なんとも肩透かしな話です。
ちなみに私は緑玉で、これは本来卓上カレンダーがもらえるはずだったそうなのだけど、配布が終了してしまったとかでスリムポスターとクオカードになった。まあ、手頃だし悪くはないかな、という感じ。CUFFSが1限だったから、金銭的に余裕もあり、抱き枕の1枚ぐらい買えたのだけど、そこは自制すべきということで、Loseではくじだけに済ませました。

それが終わる頃にはCUFFSというかSphereも新作グッズが完売しており、また、既存のグッズは殆ど持っていることもあって、ムービーを観ながら無料配布までの時間を潰しました。配布されたイモウトノカタチmini color bookに関しては明日の日記で細かく書くとして、帰り際に寄ったでぼの巣製作所で、ちょっと面白いことがありました。午前中、かなりの人だかりが出来たのが気になったから、なにか目玉商品でも出ていたのかと思い覗いたのだけど、そのとき売り子のレイヤーさんに手招きされて、なにかと思えば「まだサイン受け付けてますよ」と500円で売っている色紙を渡された。なんと、これを買うと山本和枝先生がその場でサインを書いてくれる、とのことで、500円でサインは安いだろうと思い即購入。ブースの隅にいた山本和枝先生のところまで行って、サインを頂くことに。もう何年ぶりかっていう感じでしたけど、お元気そうでなによりでした。
何気に原画家の人と会うことが多かった気もしますが、こういう事があるとドリパも楽しく感じられていいですね。色々トラウマがあって、実の所そんなに好きなイベントでもなかったんですが……ああ、それにしてもやっぱり、美百合さんタペストリーもう1枚欲しかった。
先日オープンしたばかりのイモウトノカタチ公式サイトですが、Sphereは金曜日が通常更新日ということもあってか、早くも追加更新がされていましたね。新たにグラフィックページと、スタッフ日記が公開されたわけですが、後者はともかく前者は雑誌等で先出しされていたものだから、あまり目新しさは感じられませんね。まあ、これからどんどん出てくるのでしょうが、枠は20と意外に多めです。

公開されたグラフィックについては、前述の通り既に雑誌等に掲載されているものですが、メインヒロインの一人である瀬名美優樹のが3枚です。エロゲで瀬名と言われると、私なんかはましろ色の愛理を思い浮かべてしまうのだけど、これはまあ、最近までアニメがやっていたからですかね。いきなり温泉という肌色の多いカットに驚きますが、最初の内はもっと日常的なシーンで来るのが普通だと思う。小出しなら小出しで、エロいのは最後に持ってきたほうが楽しみが増えていいんじゃないだろうか……いやまあ、肌色といってもHシーンではないからいいのかな。
一般的にピンク髪ヒロインは不人気だとか言いますけど、エロゲの場合はどうなんでしょうか? 派手な色ではありますが、この髪色をメイン中のメインヒロインに持ってくる作品はそれほど多くないような気がします。同じCUFFS系ならCUBEのyour diaryや、CUFFSのGardenなんかがそうでしたっけ。CAFE SOURIREにもいますけど、あれは杏子がメインのはずだし……あら、そう考えるとCUFFS系には結構いる髪色なんですね。流石にヨスガノソラにはいませんけど、Sphereの新作にピンク髪がいても、それほど不思議なことじゃないのか。
ピンク髪で男性に免疫がないお嬢様タイプとは、なんか絵に描いたようなテンプレートヒロインですけど、私は今のところ好きでも嫌いでもないかなぁ。設定が如何にも過ぎて逆にミスリードを誘っているというか、この娘が妹ってことはないと思うんですよね。シナリオごとに妹が変化するとかならともかく、イモウトノカタチというタイトルでそれはないだろうし。

スタッフ日記はSphere本体のものと違い、作品専用のが設置されていますけど、第1回はシナリオの太刀風雪路さんが書かれてました。こちらには結構新しい情報があり、まずイモウトノカタチの舞台である鵠見市が、くぐみしであることが振られているフリガナから分かります。いや、今まで散々取り上げてきてあれなんですけど、実はなんて読むのか、読み方が分からなかったので大変助かりました。最初に私がイモウトノカタチについて書いた日記でも、結構悩んでましたから。
近未来ということでリニアモーターカーの線路が敷かれているらしいですが、近未来がイコールでリニアというのは少し安直ではないか。今はストーリーページから観られる街の外観、中央にある白鳥湖を取り囲む白い奴が線路らしいですが、街の移動手段に超高速のリニアを使う理由は果たしてあるのかな……高架化と言っても、街を囲むだけならモノレールで済むわけだし、なにもリニアにする必要はない気が。いや、でも、よく見ると線路は町の外にも伸びているのか? 仮に鵠見市がリニア駅の終点であり、高速鉄道でないと行けないような辺鄙な場所にあるというのなら、最新式の移動方法が用いられるのも納得は出来るな。けど、町の外からの交通手段なら話に密接な関わりがあるとは思えないし、イメージイラストに「リニアの横でピースしているヒロイン達」なんてネタを振るぐらいだから、それなりに使用されるのでしょう。

まあ、今はまだ分からないことだらけですけど、少ない情報から色々考えたり、探し当てていくというのは結構楽しいものですね。実際に当たっているかはともかくとして、イモウトノカタチの情報が更新されることに楽しみを覚えている自分がいます。ヨスガノソラのことは決して忘れたわけじゃありませんし、夏コミの企画もあるのだけど、自分の中でSphereの新作を待っていたという部分も大きいせいか、素直に期待してしまうんだろうね。作品としてはやっと始まったところなのでしょうが、今後共に追いかけていけたらなと思います。
イモウトノカタチの公式サイトがオープンされましたね。PUSHの本発売、つまり休み明けまでないだろうと思っていたのですが、通常更新日とは別に公開してくるとは思ってもみなかった。なんというか、全体的に真っ青なイメージがある公式サイトですが、ヨスガノソラのページと違ってノーフレームサイトなんですね。ハルカナソラと違ってJavaやFlashを多用しているわけでもないし、個人的に好感が持てる作りになっていました。

モウトノタチOFFICIAL WEBSITE
URL:http://www.cuffs-sphere.jp/products/imouto/
公式サイトオープンと同時に公開されたコンテンツは、ストーリー、キャラクター、ダウンロード、製品情報の4つのみ。後はTOPページに雑誌掲載情報とSphereの公式ツイッターアカウントへのリンクが載ってますね。雑誌掲載情報は前々から欲しかった項目なので素直に嬉しいのですが、丁度サイトやらTwitterやらが公開された時間にひとっ風呂浴びていたもんだから、アカウントフォローとかに出遅れた感があってちょっと悔しい。
ストーリーに関しては、これまで雑誌等で公開されてきたものとは内容が違いますね。まあ、話の筋道は同じですからなにがどうというわけじゃないんですけど、近未来の話であることと、やはり10年後ではなく15年後らしい。背景画像がどうやら鵠見市白鳥環境特区らしいけど、街の半分ぐらいが巨大な湖になってますね。実験都市だったという経緯を考えれば、湖は人工湖か、あるいは災害の際に生じたものという考え方も出来ますが、上の方にあるのは風力発電施設でしょうか? 右斜下には、病院を思わせる赤十字のマークがありますけど、文字が被っていることもあってか、どれが主人公たちの通う学校かわかりませんね。あるいはこの背景画像における街の風景は一部であって、全てが載っていないという可能性も……しかし、近未来の割に緑の多い土地ですね。

ヒロインのページも公開されて、早くも各ヒロインのCVが発表されました。まあ、7月発売なんですから体験版はまだ先でも、サンプルボイスぐらいは早々に聴けるようになるかもしれませんから、別に声優を隠しておく理由はないでしょう。雑誌には載っていませんでしたが、公式HPなのだから記載があっても不思議はない。
CVはヒロイン順に、瀬名美優樹:卯衣、ミータ:杏子御津、澄稀あやか:蒼原千佳、美馬千毬:姫川あいりという感じで、目を引く人がいるとすれば、やはり姫川あいりさんですかね? ヨスガノソラではサブキャラの委員長こと倉永梢を演じていた人ですが、イモウトノカタチではヒロイン役に抜擢されたようです。ひと通りググって見ましたけど、CUFFS系という意味でも大分割りと新しいキャスティングになるのだろうか? 流石に白波遥ないし夏野こおりは出ないだろうと思ってましたけど、もうちょっとCUFFS系といえば、という人が多いかと思ったんだけどね。まあ、Sphereの3RD PRODUCTとは言っても、2ndはヨスガのFDであるハルカナソラだったわけで、実質的にはこれが2つ目の作品と考えても良いわけですから、Sphereは作品ごとにキャストをガラリと変えるブランドなんだと思っておけばいいのかも知れない。
けど、このキャラクターページ、ヒロインの枠が何故か一つ余ってますね。普通に考えればサブキャラか主人公なんでしょうが、未公開のところに人物相関図とサブキャラクターってありますからね……まさか、この枠に本当の妹が隠しヒロインとして入ったりするのかな?

ダウンロードページにはTwitter用のアイコンや壁紙、それに応援バナーが置いてあります。特にまだバナーキャンペーンなどは行なっていないようですが、早速サイトにも貼りつけてみました。いっそ、ヨスガページの下ぐらいにイモウトノカタチもコンテンツ作ったほうが早いような気がしたんだけど、流石にそれは気が早いというものでしょう。まあ、公式サイトが開いたことで確かに盛り上がりはしたんだけど、それと同時にヨスガノソラが完全に過去の作品となったことに、少し寂しさを覚えないでもなかった。
明日の日記は夏コミ関係の発表が一つあります。ヨスガノソラ本についてですが、多くの人が見てくれたら嬉しいな。
あからさまにエロいことで有名なPUSH!!の表紙ですが、今月号は何故か平々凡々とした感じになっています。正直、私はみなとそふとがあまり好きではないので、購入には少し躊躇いのようなものを感じましたけど、Sphere新作「イモウトノカタチ」の情報が載っているとなれば話は別です。今週中に公式サイトもオープンするとのことですけど、いよいよ作品が形となってユーザーの前に姿を見せ始めたわけだ。なにせ、既に発売日すら決まっているのだから。

新情報はいくつかありますけど、一番注目すべきはやはり前述のとおり発売日でしょうね。PUSHの記事における記載を見る限りでは、7月27日予定となっています。なんと、約4ヵ月後には出るというのです。もう半年ないというわけで、意外な早さに驚いてしまいますが、よくよく思い出してみるとイモウトノカタチの情報が最初に公開されたのは昨年の1月なんですから、制作を開始してから確実に1年以上は経過しているはず。そう考えれば、別段早いということはないのかな? いずれにせよ、2012年中には出るであろうと思われていたわけだし、それが今のところは夏であるというだけの話です。
ヨスガノソラが延期したからといって、イモウトノカタチも延期するとは限らないし、予定通り発売される可能性は皆無じゃない。まあ、エロゲなんて一回ぐらい発売延期するのがデフォだなんて言われているけど、延期しないに越したことはありませんからね。7月27日といえば、ギリギリ夏コミの前になるわけだけど、発売日通りに出るのだとして、コピー本ぐらいは夏コミに持っていくことは出来るだろうか? 15日後に夏コミであることを考えれば、流石にオフ本は間に合わないというか、刷ってくれる印刷所がないと思うけど、コピー本であればあるいは……なんて、ついつい同人誌的な思考に傾いてしまうのが、同人家の悪い癖ですね。まあ、夏と言っておきながら秋ぐらいに出るような気がしますけど、少なくとも発売さえしていればコミケで本を出すことは可能ですから、少なからず期待してしまうところはありますよね。なんだかんだ言って、やっぱり出してみたいじゃないイモウトノカタチ本っていうのをさ。

さて、発売日情報だけで同人話にまで発展させてしまいましたが、今月号のPUSHに載っていた情報はそれだけではありません。ストーリーや登場人物の詳細、それに新規CGなども公開されています。流石に記事のすべてを書くわけにはいきませんが、書ける範囲で少しずつ触れて見ることにしましょうか。それではまず、新たに公開されたストーリー部分について。
幼い頃に実験都市での災害に遭い、両親を失った主人公:美馬雪人は天涯孤独の勤労青年。おぼろげながら存在を覚えている妹も行方不明だ。施設に預けられた雪人は、学費をアルバイトで稼ぎながら学校に通っていた。
そんなある日、かつての災害で壊滅した故郷の街がニュースで取り上げられているのを目にする。災害からの復興15周年を迎えて、過去の記録が一般公開されることになったこと伝える報道だった。公開される過去の記録を調べれば、行方不明となり生き別れとなってしまった妹と再会できるかもしれない……と思い、故郷の街「鵠見市 白鳥環境特区」へ行くことを決意した。だが、雪人は妹の顔すら覚えていない。そんな雪人の前に、生き別れの妹かもしれない少女たちが次々と現れて……。
内容自体は前回のIntroductionと同じようなものですが、災害からの経過年数が微妙に違っていますね。確か、昨年の12月の時点で10年となっていたものが、今月号では復興15周年ということになっています。何故か5年増えているわけですけど、誤植とうことはないでしょうから、なんらかの理由で増やしたんでしょうね。シナリオ上の問題が、それともキャクターの設定上必要だったか。なにせ、エロゲは登場人物は全員18歳以上という建前がありますからね。下手に年数や時系列をハッキリさせるとボロが出ますし、そこら辺を考慮したのかも知れない。

ヒロイン紹介については、前回のそれに若干付け加えた感じであり、例えば美馬千毬は「アホの子」であることに加えて、かなりの「お兄ちゃん子」であることが書かれていますし、瀬名美優樹は「かなりの恥ずかしがり屋で、特に同年代の異性に対して免疫がない」ということが書かれています。介護用ロボットであるMeTA-ミータ-は「その正体や目的を知る者は、誰一人として存在しない」など、謎めいた存在であることが強調されています。
そして、唯一のハッシー担当ヒロインである澄稀あやかは祖母が災害に遭った人たちを支援する仕事に就いていたので、その縁から妹探しに帰って来た雪人を「サポートする」役目にあるようで、それぞれに明確な個性付けがなされていますね。ストーリー紹介のそれを見る限り、雪人の前には生き別れの妹かもしれない少女たちが次々と現れてということですから、この中の誰かが妹であるかも知れないというわけでね。勿論、前回も書いたとおり、4人のヒロイン全員が妹でない可能性もあるわけだが……けどまあ、少なくとも千毬だけは違うよなぁ。「兄的な存在である雪人に対しては子供っぽい独占欲を発揮することもままある」なんていう千毬の設定は、私かなり好きな方なんですけど、彼女だけは妹的であるけど妹ではないという感じなので、割と立場が明確化されてるんだよね。多分、そういった判りやすさが私の好みにマッチしたのかも知れないけど、公開された新規CGやキービジュアルでも、こだまさわの絵柄が見事に作品へと溶け込んでいるし、千毬にはかなり期待をしています。

他に特筆する点があるとすれば、イモウトノカタチとは関係ありませんが、Art Style!の特集が今月号は☆画野朗でした。まあ、これは読んでみてのお楽しみといういうことで深くは触れませんけど、そういえば昨年はこだまさわが特集されてたんだっけ。☆画野朗場合は、連読企画として応募者サービスの描き下ろし抱き枕カバーもありますから、割と大々的ですね。キャラ自体はオリジナルだけど、ピンク髪の少女というのは久しぶりだろうか。私は短髪のピンク髪がそれほど好みではないから、買うかどうかは微妙だけど、興味ある人はPUSHを買って注文してみるといいかも知れません。しかし、それにしても……エロゲ雑誌を買うと、ついつい色々なソフトが欲しくなってしまって困りますね。自制心を発揮しないと、ちょっとやばいかもかも知れない。
2日間続けてきた年忘れ企画ですが、今日はちょっとお休みさせて頂いて、エロゲの話を書きます。といっても、今年出たエロゲのあれやそれを語るわけじゃなく、この度発売されたPUSH!!2月号にて情報公開がされたSphereの新作、イモウトノカタチについて、現在までで分かっていることを書こうかと思います。私が同じくPUSH!!に初掲載されたイモウトノカタチの情報を書いたのが、2011年の1月19日になっていますから、そこから数えて約11ヵ月ぶりの記事ですか。当時は今冬に発売するとの記載がありましたけど、ちゃっかり2012年発売予定になってますね。

基本的な情報に関しては前回と変わりませんけど、おさらいのためにもう一度載せておきましょうか? 以下が、今号に記載されていた基本情報になります。
イモウトノカタチ
ブランド:Sphere
発売日:2012年予定
原画:武藤此史、こだまさわ、橋本タカシ
シナリオ:なつかぜかおる、朝倉誠理、太刀風雪路
前回と違うところがあるとすれば、発売日はともかくとして、ジャンル:妹探し恋愛AVGという記述が消えたことぐらいでしょうか。この11ヵ月の間に変わったのか、それとも単に書いてないだけなのかは知りませんけど、いずれにせよ記事を読む限りでは、タイトルにもあるイモウトがメインであることには違いないようです。
ではここで、そんなイモウトノカタチのINTRODUCTIONを読んでみましょう。
イモウトって、なんなんだろう?
主人公「美馬雪人」は天涯孤独の労働青年。幼い頃に両親を失い、記憶に微かに残る妹の存在も不明。施設に預けられた後、学費をアルバイトで稼ぎながら学校に通う雪人は、ある日、故郷の街がニュースで取り上げられているのを偶然目にする。両親が亡くなった実験都市の災害から10年、壊滅的な打撃から住民たちの力で復興を遂げた街は、この節目に過去の記録を一般公開することになったのだ。記録を辿れば行方不明の妹と再会できるかもしれない。そして、雪人は故郷の街へ行くことを決意するのだった。
……こんな感じなわけですが、主人公が昔いた街に移り住むという展開はヨスガのそれと近いものがありますね。最もこちらは人探しであって、ハルと違い雪人には連れ立つ相手がいません。前にも書いたと思いますけど、雪人は物語が始まった時点でなにもかも失っている、故に天涯孤独な主人公なわけです。ただ、それはあくまで身寄りがないという意味であって、精神的にも一人ぼっちだったのかといえば、そうでもなく、この辺りはキャラ紹介を観ていくと分かります。じゃあ、次は今回発表されたヒロインたちについて書いてきましょう。
瀬名美優樹-兄を探す少女-(原画::武藤此史)
主人公同様、災害で両親を失い、兄と生き別れてしまった少女。義理の両親に引き取られて、養女としてとても大切に育てられる。最近まで有名なお嬢様学校に通っていたが、やはり過去の記録が公開されることを知り白鳥環境特区にやってくる。

MeTA-イタズラ好きな介護ロボット-(原画::武藤此史)
正式名称は「GNW-0021 Medical treatment and nursing automaton」。主人公が通う学校で、なぜか同じクラスにいる介護ロボット……なのだが、介護らしい介護をしないどころかロボットらしくもないという謎の存在。正確はかなりのイタズラっ娘で、状況を引っかき回すことが大好き。

澄稀あやか-お転婆お嬢様-(原画:橋本タカシ)
白鳥環境特区で有名な4大企業の1つ、澄稀製薬社長の娘。多忙の両親に代わって、祖母と暮らしてきたためかなりのお祖母ちゃん子である。典型的なお嬢様と思われがちだが、実はアウトドアや買い食いが大好きなアクティブな性格。

美馬千毬-主人公を慕う妹分-(原画:こだまさわ)
主人公と同じ施設に預けられていた少女。同じ姓で育てられたこともあり、主人公を実の兄のように実の兄のように慕っている。妹捜しに出かけた主人公の後を追い、白鳥環境特区にやってくる。よく言えば明るく素直な良い子だが、実は考えるコトがあまり得意じゃない「アホの子」タイプ。
既に全キャラ、色付きのグラフィックが公開されています。Sphere所属であるハッシーの担当ヒロインが一人だけというのはあれですけど、遅筆などを考慮すれば仕方ないのかもしれません。詳しい容姿等は雑誌で確認してもらえればと思いますが、意外なほど明るい発色の娘が多いですね。緑とか紫とか、そこまで現実離れしているわけではないですが、簡単に言うと美優樹が桃色で、MeTAがベビーブルー、あやかがサーモンピンク……千毬がアイボリーかな。割と適当に書いたけど、そんなに外れていはいないと思います。ヨスガノソラは平凡な髪色のキャラクターが多く、故にハルと穹の特異性が目立つという感じでした。それに引き換え、イモウトノカタチはヒロインの方に外見的な個性が付いているわけですね。まあ、別に特徴的な容姿というほどではないので、あくまでアクセント程度のものだと思いますが。
ちなみに主人公の立ち絵等は発表されてませんが、CGのカットを見る限りでは黒髪に中肉中背、腕などはハルより太めでしょうか? 天涯孤独の勤労青年ならガタイもそれなりに良さそうですけど、性格は前向きさを失わない、真っ直ぐな少年とのことで、まあ主人公のテンプレートですね。雪人の場合、ハルと違って昨日今日辛く苦しい境遇になったわけではないですから、精神的な骨格に関してはある程度骨太な部分があるのかもしれません。天涯孤独な主人公はどこか世界に対してシニカルな奴が多いんですけど、雪人はそういった屈折とは無縁なんだろうか?

ちなみに今のところ、主人公の妹が誰であるかなど、物語の核心に至る部分はなにも書いていません。当たり前ですけど、キャラ紹介を見るかぎりは美優樹がそれっぽいですよね。ただ、ここまであからさまだと却ってミスリードを疑いたくなるようなもので、例えばMeTAがロボットと見せかけて妹だったとか、妹の人格データを移植されていたなんて展開もあるだろうし、実はあやかが妹で、澄稀家の養女だったなんて展開もあり得るわけです。流石に同じ施設で育った千毬は違うでしょうけど、彼女に関しては実質的な妹としての立場があるわけですからね。他人だけど性は同じで、血は繋がっていないけど兄妹同然に育てられた間柄です。仮に雪人の本当の妹が出てきたとすれば、生みの親より育ての親ではないですが、実妹と妹分のどちらを取るか、なんて展開もあるかもしれません。かなりベターですけど。
けれど、「イモウトって、なんなんだろう?」という独白にもある通り、イモウトノカタチというのは「妹」「形」とはなにかを問うエロゲなんだと思います。千毬は例として分かりやすいでしょうけど、なにを持って妹とするのか、というのは結構深いテーマですね。実妹だ義妹だとなにかと揉めているエロゲユーザーたちに対して、概念的なイモウトというものを提示しようとしうのだから。
ハッキリ言うと、主人公の実妹が出てこない場合だってあるんですよ。災害でとっくの昔に死んでいた、という可能性も十分あるのだし、そう考えると妹探し恋愛AVGなんていうジャンル名が外れたのも納得がいく。前回取り上げたときは、おねツイを比較に出して妹との恋愛について書きましたけど、そもそも妹が出てくるとも限らないわけでね。まだ情報が少ないから仕方ないですが、多種多様な可能性に満ちた作品だとは思います。ヨスガノソラを超えるかどうかはまた別問題ですけど、まあ、超えた超えないなんてのは考えるだけ無駄というものだよ

イモウトノカタチについてはこんなもんですけど、後は世界観及び舞台についての説明と各ヒロインに一言台詞があったかな。まあ、その辺は実際に買って読んでくれという感じだけど、私はこの記事よりも後半に載っていたArt Style! こだまさわインタビューの方が面白かったですね。こだまさわは上記の通りイモウトノカタチで原画家やっている人ですけど、デビュー作がイコールでイモウトノカタチだったりします。そんなこだまさわが何故イモウトノカタチに携わるようになったのか、どうしてCUFFSで仕事をしているのか、そもそもなんで原画家になったのかなどの質問に答えているわけだけど、CUFFSとは以前の冬グッズで出たカレンダーの仕事で話を貰ったのが最初で、イモウトノカタチもその縁で参加しているそうです。カレンダーに呼ばれた理由自体は書いてませんでしたが、スタッフか誰かの知り合いか、あるいはたまたまネットで見かけて声を掛けてきたか、まあ、そんなところでしょう。
ペンネームの由来とかは置いておくとして、絵を描く仕事に興味を持ったのはお祖父さんが美術教師だったからとかで、芸術系の家系なんですかね。HPやpixivにあまりないえっちぃ絵に関してはクロッキー帳にこっそり描くことが多いとかで、フェラが得意と言うか好きなんだとか。後、強引なシチュエーションも。割とハード嗜好なんだろうかね。まあ、女性原画家には少なくない傾向だけど……そう、こだまさわは女性というのも書いてありますね。私は知ってたけど、本人が腐女子であると明言してる。イケメンメガネをよく書くらしい。美少女絵としてはロリータ服を着ている娘が大好きらしく、確かにインタビューページの描きおろし千毬にも頭にリボンが付いている。割りと、いや、かなり好きな部類の絵柄に入ります。
こだまさわは何せまだ学生ですし、若手と言うよりは無名の新人と表現した方がしっくり来るでしょう。けれど、私は光るものを持っていると思うし、磨けば光る玉だと考えます。武藤此史はともかくとして、橋本タカシと並べて違和感のない、見劣りしない輝きを持っているというのは凄いよ。今はまだ及ばないにしても、Sphereと言うかCUFFSは大事に育てたほうがいい。久々に逸材という言葉を使いたくなったもの。

さて、そんなこだまさわのインタビューで現在イモウトノカタチがどの程度まで進行しているかが触れられていましたけど、今は販促イラストを描きつつ、平行して原画を描いている段階らしい。販促イラストがイコールで特典とは限りませんけど、このペースだと年が明けてすぐ出るなんてことはなさそうですね。春か夏か、いずれにせよ来年には出るかと思いますけど、その前に公式サイト開設ですね。確か、今月中に開くとのことだったけど、明日か明後日か、今回のPUSH!!に書かれている程度の情報は、きっと載っていることでしょう。あるいはまだなにか、隠し玉があるかもしれませんが……それはこれからに期待していくということで。にしても来年は良いエロゲが多そうだなぁ。
先週のSphereスタッフ日記に、今週発売されるPUSH!!に新作の情報が載るという記述があったので買ってきました。Sphereは処女作であるヨスガノソラと、そのファンディスクであるハルカナソラしかだしていないブランドで、完全新作という意味ではおよそ3年ぶりになるのかな? アニメの勢いに任せて、あるいはヨスガを引っ張るのではないかとも思ってたんですけど、やはり放送終了を契機に切り替えていくみたいですね。思い入れが強いだけに複雑ですけど、まあ、仕方ないことでしょう。

そんなわけで公開されたSphereの完全新作、イモウトノカタチです。タイトル自体は先日のイベントで広報が漏らしていましたから、私も事前に知っていました。カタカナタイトルなのはヨスガに習ってというわけじゃないんだろうけど、まさか、継続して妹モノを作るとは思わなかった。だってメイン属性が同じだと、どうしたって春日野穹との比較は避けられないじゃない。穹を超えるのは容易なことじゃないし、てっきり違うもので来ると思ったんですけどね……とりあえず以下が、スタッフなど基本情報になります。
イモウトノカタチ
ジャンル:妹探し恋愛AVG
原画:武藤此史、こだまさわ、橋本タカシ
シナリオ:なつかぜかおる、朝倉誠理、太刀風雪路
発売日:2011年冬予定

こんな感じになりますけど、シナリオはハルカナソラを担当していた人たちですからいいとしても、原画家も三人体制になるんですね。鈴平ひろは単なる外注でしたから継続して参加しないのは頷けますけど、意外だったのは武藤此史がメイン原画っぽいことです。武藤さんといえば、ensembleというブランドで花と乙女に祝福をという作品を担当していた絵描きさんです。それなりにヒットした作品でFDも作られ、今月末には新作である黙って私のムコになれ!が発売されるので、チェックしている人は多いんじゃないでしょうか? てっきり私はensembleの所属だと思ってから、今回のSphereでの起用は意外だったんですけど、元々フリーなのか、ensembleとの契約がそろそろ切れるかのどちらかといったところかな。
こだまさわという人は、まだ二十歳にも満たない学生のイラストレーターで、SphereというかCUFFSにはグッズイラストへゲスト参加などをしています。絵柄はまあ、ハッシーに近いものがあるというか、如何にも今時の絵描きという感じのイラストを描く人ですけど、これといった実績があるわけでもないから、ほぼ新人みたいなものですかね。
そして三番手として記載されているハッシーこと橋本タカシですが、この並びでいうと今回ハッシーはメイン原画家ではなさそうです。PUSH!!に紹介されているラフも、武藤さんのものでしたし。ただ、制服の設定画などにハッシーのサインが見られることから、基本的な部分ではやはり所属であるハッシーが作っているんだと思う。まあ、参加しないよりはマシですし、良いキャラを描いてくれるのなら、それで構わないんだと分かっているはずなんですが……本音いうと、メインでの起用が良かったかなと。それがハッシーにとっての負担であることも、分かってはいるんですけど。

あらすじに関してはどこまで書いていいのか迷いますが、とりあえず現代の話ではないということです。記事にある大まかなあらすじには書いてないので見落としがちだけど、物語の舞台はロボットなども登場する近未来とのことで、ある種のSF要素があるみたいです。もっとも、ロボットと言っても人形とは限らず、それこそ清掃用のロボットとかかも知れませんけど、わざわざ舞台を近未来にする以上は、設定として意味があるものなんでしょう。メカ少女とか、そっち系のヒロインが出てこないとも限らないし。
まあ、2作目にしてそこまでの冒険はしないと踏んでますけど、話の内容的にもヨスガの時より重たい感じになってますね。ヨスガノソラというのは、両親を事故で無くした双子の兄妹、ハルと穹の物語でしたけど、今作イモウトノカタチは過去の災害で両親を失い、妹とも生き別れてしまった天涯孤独の青年美馬雪人が主人公。つまり、ハルと違って最初の段階でなにもかも失っているわけです。
災害後は施設に預けられ、バイトで学費を稼ぐ勤労学生をやっていた雪人だけど、ある日故郷の町が災害から10年経って復興し、それを機に町の過去の記録等が一般公開されるらしい。災害によって親兄弟を失ったものは多く、身元も分からないような子供もいた。雪人もその一人であり、彼は町に行って過去の記録を見れば、行方不明である生き別れの妹と再会出来るかも知れないと考え、故郷である「鵠見市 白鳥環境特区」へ向かうのでした。
とまあ、これが簡単なあらすじで、この読みにくい町の名前はこくみでしょうか? 鵠はくぐいと読み、白鳥の古い呼び名のことですが、一般的には正鵠を射るといることわざでお馴染みですね。鵠で白鳥なんて意味同じじゃないかとも思うけど、なにかしらの意図があっての名前なんでしょう。

記事で紹介されていたキャラのラフは、ヒロインの一人である瀬名美優樹という少女です。担当の原画家は前述の通り武藤此史ですけど、この少女もまた災害孤児だそうで、義理の両親に引き取られ養女になっていたらしい。最近までお嬢様学校に通っていたという箱入り娘で、鵠見市に来たのは生き別れの兄を探すため。そして主人公とは、故郷の町で運命的な出会いをすると書いてあります。
これだけ読めば、なるほどこの瀬名美優樹が主人公の妹であり、このイモウトノカタチのメインヒロインなのかと思ってしまいますが、よく見てみるとそうではありませんでした。だって、この娘が主人公の妹だなんて、どこにも書いてないのですから。紹介文も、あくまでメインヒロインの一人としか書いてありませんし。極端な話をすれば、まったくの赤の他人である可能性だってあるのです。
PUSH!!の記事によれば、テーマ自体は家族愛とか兄弟愛といった普遍的なものらしいけど、そもそも主人公は妹を探しに行くことを目的として故郷に帰るわけだから、それが早々に果たされるわけはないよね。つまり、主人公の妹候補はまだいるかもしれないってこと。そして、誰が本当の妹なのか、その真実を確かめることが物語の根幹なのではないでしょうか。

まだ発表されたばかりの新作に考えすぎだって言われるかも知れないけど、一度情報が出るとあれこれ考えてしまって、楽しくって止まらないんだよね。妹というか、生き別れの兄妹を探す話として、おねがいツインズという作品があります。私は上記のことを考えながら、おねツイのことをなんとなく思い出してたんだけど、あれもかつて生き別れとなった妹を探しに、生家を訊ねた主人公が、同じように兄を探しに来た少女2人に出会うって話で、果たしてどちらが本当の兄妹で、それが分かったとき3人の関係はどんな風に変わるのかというのがテーマだったんだけど……これもそんな話になるのかな?
おねツイはまあ、無難な形で終わりましたけど、例えばこの作品の場合だと、愛した少女が実は妹だったとか、妹だと思っていた娘が実は赤の他人だったとか、そういう展開を出してくるのは容易に想像ができるし、そのとき主人公はどう思い、どのように決断するのかってのも見所になります。だって、ジャンルが妹探し恋愛AVGとのことですから、妹を探す中で生まれた様々な恋愛がメインとなるわけでしょう? 勿論中には、災害前の幼馴染とか、災害後に知り合ったヒロインみたいのが出て来るかも知れないし、登場するヒロインすべてが妹候補なわけもないんだろうけど、最終的に妹の存在が物語の今回になっている以上は、最終的に妹に帰結することは間違いないはずです。

発売日は2011年の冬ということで、まあ、延期しなければヨスガノソラと同時期に出るんじゃないでしょうか。今回の記事はほとんど速報みたいな感じだけど、5月にはドリパも開催されますし、その頃にはテレカの1枚も販売できる程度には情報も公開されているんじゃないかと。私としては、なにせまだハッシーのキャラも分からない段階ですから、まだなんとも言えない感じです。気になったことがあるとすれば、10年前に鵠見市で起こった災害とは一体なんなのか、ということです。地震なら震災と書くべきだし、日本で町が崩壊するような大火災や大洪水などは考えにくい。となれば、災害そのものにも特別な事情や意味があると考えておいたほうがいいでしょう。それこそ、10年後に環境特区となる程度には色々合ったようですし。まあ、さすがに原発事故とかそういうのじゃないとは思いますけど。

速報というか、第一報としてはこんな感じですかね? 仕様とは今後変更があるかも知れないけど、とりあえず主人公以外にボイスがあって、解像度は1280×720とSphere初のワイド画面になるっぽい。後は普通のエロゲですし、なにか特別なことがあるわけでもなさそうなので、それほど気にすることはなさそうです。まあ、ヨスガノソラを超える作品になるかは分かりませんけど、期待はしているので、それなりに楽しみにしています。

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