この前、秋葉原のキッチンジローで友人と食事をしたとき、会計時に18日から20日までの間に使えるとか言う割引券を貰ったんですよ。まあ、割引金額は 100円と、近年高価格化が進むジローからするとあまりお得でもないんだけど、三品盛りが1000円以下で食べられると考えれば、まあ、使う価値もあるかなと思って、今度は昼飯時に行ったのですよ。店は違いますけど、ジローは千代田区にいくらでもありますからね。いくらでもある分、店舗ごとの接客に差がありすぎるという意見も耳にしますけど、私がよく行く店舗は割とまともな対応をしてくれます。

それで店について、まあ、ジロー特有の盛り合わせメニューから三品選ぶわけですよ。確か、味噌カツと魚のフライと、チキン南蛮だったかな? 店員に注文して、後は運ばれてくるのを待つだけかと思いきや、そうはならなかった。店員は徐でもなんでもなく、素早い動作で一枚の紙切れを置くと、「これを会計時にお出しください」と言った。見れば、私が使おうと思って持参した100円の割引券ではないか。普通、こういうものは食事が終わった後、会計時に貰えるものではないだろうか? またご利用くださいの意味も込めて、次回から使える、正確には19日に食べ行ったので翌日までしか使えないが、そうした割引券を出すことでリピーターを狙う。現に、秋葉原店ではそんな風にして貰ったのだから。
にも関わらず、私が行った店では食事が注文された段階で割引券を出され、しかも会計時に確認すると、レジ前にまるでご自由にお持ちくださいのように余った券が山積みされていたのだ。まったくありがたみのない割引券もあったもので、結局持参した方は使わない始末であった。昼飯時にしか行ったことはないが、それなりに流行っているチェーンであるはずなのに、やはり外食業はどこもキツイのだろうか……3日間しか使えない割引券をばらまくぐらいなら、定期的に二品盛りを790円まで下げてくれたほうが、よっぽど嬉しいのだけどね。まあ、私は滅多に外食なんてしませんから、チケットがまだ有るからといって翌日も行くような人間じゃないし、現に行きませんでしたけど。
外食が基本のホワイトカラーには分からないかと思いますが、私みたいな自炊主義の人間にとって、外食というのはたまに食べるから美味しいのであって、そんな毎日食べるものでもないと思うんですよ。外回りが基本の営業職はともかくとして、たまに食べるからこそコンビニ飯すら新鮮で、美味しく感じられるわけでね。

今年の目標を健康と節約にしている私ですが、どちらもあまり守れてるとは言えません。まあ、友人、知人がバタバタと病で倒れているのに比べると、前者の方は大したことでなく、最近吹き出物が出来るようになったという話なんですけどね。元々がニキビ肌なのかは知りませんけど、このところは追いついていたのが年明けてからというもの、目立ってきたような気がする。悲恋堂の見立てでは、私が急に生活のリズムを変えて、早寝早起きの朝型人間に変化したのが原因ではないかと言われましたが、普通そういう健康的な生活を送っていたら、吹き出物なんか出来ないのではないか。急激な変化に身体がまだ適応できていないという意見は、確かに最もらしいけどさ。
まあ、もっと深刻な病を患っている友人等もいますから、吹き出物の一個や二個出来たぐらい、どうってことないんですけどね。遠い地にいる知り合いも、なんだか最近体調不良らしくて心配なんですけど、私は特になにが出来るわけでもないから、歯痒い気持ちを抱えています。大丈夫だと信じてはいるのですが、こればっかりはね……無事、回復に向かってくれると嬉しいのだけど。
私の吹き出物にしたところで、本当は単に歳のせいという可能性もあるし、年々無理の出来ない身体になっているのかも知れませんね。若い内は無理をしてでも結果を出せなんて言うけど、不健康な生活と付き合っていくというのは、これがなかなか大変なわけで。

節約に関しては、明日のサンクリ次第ですかね。目当てのサークルなんて殆どありませんが、それでも計算した結果、1万円ぐらいはお金を使ってしまいそうな気がして。給料日前になにをしてるんだという話だけど、こればっかりはエロゲ以上に重要な趣味の世界ですからね。自己満足とは言え、なるたけ後悔はしたくないのです。まあ、そんなことだから全然お金を貯めることが出来ないのかも知れませんが、ここ数年、預金残高が全然変わっていませんからね。そのくせ、今月はまだ抱き枕等を買おうとしているのだから始末が悪い。しかも、それ以外にも目を付けているものがあるから……はは、節約ってなんだろうね。笑い事じゃないんだけどさ。
本当は今日、セイクリッドセブン銀月の翼を観に行く予定だったんですが、帰る寸前に面倒くさい仕事が一つ飛び込んできてしまって、その対応に追われていました。片付けた頃には18時40分と、まさに池袋シネマサンシャインでの上映が始まる時間。流石に20時10分の回まで待っていられないので、諦めて帰ることにしました。あるいは、その足でさいたまMOVICへ向かうという手もあったのでしょうけど、やはり時間的に微妙だったので……まったく、手痛い失敗しです。滅多に無いことだったので、完全に油断をしていました。

まあ、観られなかったものは仕方ないとしているんですが、当初の予定では明後日、サンクリ合わせで行こうかと思っていたんですよ。前にも日記へ書いた気がしますけど、丁度池袋へ行くわけだし、都合がいいかなと思って。ただ、そう考えたときは上映時間に15時何分の部というのがあって、まあ、サンクリでの用事を13時ぐらいに済ませたとしても、待てない時間ではなかった。けど、週が代わって上映時間に変更が加えられて、15時からの回というのがなくなってしまったんですね。代わりに追加されたのが20時10分の回ということで、これを観てから横浜の外れまで帰ろうとすると、確実にてっぺん近くになってしまう。それは流石に面倒くさいと言うか、現実的じゃないじゃなと思ったんだけど、翌々考えてみれば次の日は一応休日なのだから、無理をしても良かったのではないかと思う。これが月曜日辺りに観たとして、翌日は普通に仕事ですから、ちょっと計算を違えたかな。
かといって明日土曜日に池袋へ行くという選択肢は、あるようでない。サンクリなんて、そんな必死になるほどのイベントでもないけど、困ったことにコミケと違ってこの手の中規模イベントは、前日にならないと情報を更新しないサークルが多くてね。下手すると当日の朝、もしくは更新しないなんてところもあるから、チェックする時間を長めに取らないといけず、あまり家を空けていられないんですよ。だからこそ、金曜日に観ておく必要があったわけなのですが……上手くいかないもんだね。サンクリ後という選択肢は、初回が18時40分の回という時点で、すでに潰えた。だって、サンクリ済ませてからの6時間、どこでなにをしてろっていうのさ。タダで暇潰し出来るような場所、池袋には少ないしね。移動するにもお金は掛かるし、そう、今の私はとてつもなく貧乏人なんだ。

そういえば、丹下桜が開催しているライブイベント、BAND・SAKURAに当選してました。日曜日のラジアラを聴いてたら募集が始まったというのでメールを出したんだけど、一時期の熱狂ぶりも醒めたのか、拍子抜けするほどあっさりと取れてしまった。開催日は3月25日とまだ先で、会場は原宿クエストホール。実は、これにはちょっと面白い事実がって、その前日の3月24日、同じく原宿クエストホールにて、牧野由依の弾き語りツアーの東京公演があるんですよ。牧野由依としては初の全国ツアーなんですが、東京は2回公演となっていて、何故か3月25日と4月8日の、そこそこ離れた開催となっていました。なんで連日じゃないんだ? と訝しんでいた私だけど、翌日の会場を丹下桜が押さえていたと考えれば、納得も行くという話です。まあ、本当は全然関係なくて、意図的に離したという可能性もあるけど、いずれにせよ両者のコンサートとライブが連日で行われるというのは、面白い話ですよね。
当選した以上は丹下桜は行きますし、牧野由依も一応申し込みはしてみるつもりです。ただ、年末年始のカウントダウンは先行申し込みよりも一般の方が席が良かった、なんて事態が発生していたようですし、この時期にコンサート代を3公演分も払えるのか、という懸念もあるのでちょっと悩んでいたりも。原宿クエストホールのキャパは知りませんけど、まず外れることはなさそうだし。あくまで今のところの話ですけど、申し込めば当たるタイプの人だと思っているよ、牧野由依は。日程自体はいくらでも空けられるけど、時期的に原稿修羅場を懸念する必要もあるのかしら。

今年は別に声優イベントへ積極的に参加しようとか、そういうことを考えているわけじゃないし、むしろ坂本真綾と堀江由衣のFCを退会しようかと思っているぐらいなんだけど、丹下桜と牧野由依に関しては、緩くファンを続けていこうかなと。規模がデカイわけでもなく、妙なしがらみがあるわけでもない。こういう言い方が正しいかは知りませんけど、単純な癒しを求めにいくという意味では、年末年始のあれはともかくとして、まず疲れるなんてことがなさそうだしね。昔は私もよく声優イベントとか、大型アニメイベントに参加していたんですけど、最近はなんかもう歳かな。同人誌即売会以外は、あんまり外へ出ることが少なくなったかも知れない。流行りの声優が好きなわけでもないし、アニメのグッズに湯水のごとく金を使う時代は、私には過去のことなのだから。
年が明けて、仕事が始まってから、私はそれまでの夜型生活を改めて、早寝早起きの朝型生活を心掛けています。具体的に言うと仕事を終えて家に帰ってきて、お風呂に入って夜ご飯を食べ終わったら、さっさと寝てしまうという生活なんですが、これがなかなか面白い。22時から23時の間ぐらいに寝てしまうのだけど、そうすると自然に7時前とかそれぐらいに目が覚めるんですよね。単純計算で8~9時間は寝ているわけだけど、それまでが2時とか3時に寝る生活だっただけに、なんか新鮮な驚きに包まれています。だって、眠くないんだもの。

私が早寝早起きの朝型生活を始めようと思い至ったのは、まあ、色々な理由があるわけだけど、一つは昨年の冬に原稿修羅場で週の睡眠時間が一桁にまでなっていたとき、あまりの眠気にろくすっぽ仕事が出来なかったことを恥じて、というのがあります。社会人としてこれはダメだろうと思ったわけですが、おかげ様で現在は仕事中に睡眠不足による眠気に悩まされることがなくなりましたね。以前は疲労が蓄積しすぎて、昼も過ぎると意識が吹っ飛ぶぐらいに追い詰められていたんですが、今年に入ってからはそういったことが一度もありません。
もう一つの理由として、これはネットで見かけたのだけど、今、お前が無駄に過ごした「30分」は、明日起きたお前が死ぬほど寝ていたかった「30分」なんだという文章を読んで、酷く納得してしまったというのがある。原稿をやっているときはともかくとしても、普段の私は2時、3時まで起きていたところで、特になにをしているわけでもないんですね。ネットやって、アニメ観て、そんなことしながらダラダラ過ごしていると3時ぐらいになって、さあ寝るかみたいな、去年までの私はそれの繰り返しだったと思う。でも、冷静になって考えてみると、夜にネットを巡回することや、録画しているアニメをリアルタイムで観ることに、どれほどの意味もないんだよね。勿論、人によってはリアルタイムで視聴しながら実況したり、視聴直後にブログ等で感想を書くことが楽しいという人もいるのだろうけど、少なくとも私はそういったことをしていないし、であるなら朝早く起きて録画を観るだけでも、なんの問題もないんじゃないかと思った。そうして実際にやってみたら、特に不都合もなければ、不便さも感じなかったんだよね。

だから、最近の私は夜早く寝て、朝早く起きて、前日ないし前々日の日記を書きながら、昨晩録った深夜アニメを観るという生活を送っています。特別楽しいという程でもないけど快適だし、なにより仕事中に欠伸一つしなくなったというのは、大した効果だと思います。問題があるとすれば、早寝早起きが板にはまり過ぎて、深夜ラジオのために起きてなければいけない土日とかも、24時頃には眠たくなってしまうという事ぐらいでしょうか。ただ、ラジオで思い出したけど、かつての私が夜型だったのはラジオっ子だからというのもあったんですね。昔は平日でも深夜にアニラジとか面白いラジオ番組が沢山やってましたけど、最近は殆どがネットに移行してしまい、かろうじて土日に残っているぐらいだから、そういった意味でも夜中まで起きている理由がないんでしょう。
けど、睡眠時間を増やすということは、それまで睡眠時間を削って行なっていたことが出来なくなるということであり、どうでも良いことならまだしも、このところは日記ぐらいしか文章が書けていないという弊害もあります。これに関しては、なにか良い改善方法はないものかと模索しているのですが、朝起きて家を出るまでの間に出来ることなんて、精々アニメ2本観ながら日記を書く程度のことでしょう。今は暇ですからまだ良いのですが、これから忙しくなってきたときにもこのままだと、流石に良くない気がする。土日だけじゃどうにもならない場合もあるだろうし、もう少し早起きをしたほうがいいのかな。でも、そうやって完全に固定化してしまうと、今度は逆に夜起きていられない人間になってしまいそうで。悪いことじゃないんだろうけど。

そもそも、私が夜型の人間をしていたのは、物書きとしての私が静かな所でしか文章を書けないという欠点を抱えていたからです。一つの例外を除いて、私は基本的に作業用BGMというものを聴きませんし、テレビとか生活音とか、そういうが一切ない環境じゃないと執筆をはかどらせることが出来なくて、家庭でそれを求めると、家族が寝静まった深夜ぐらいしかなかった、ということなんですよね。早寝早起きもいいことばかりじゃないということになりますけど、健康より原稿とはよく言ったもので、執筆業ほど健康的な生活とは程遠いのだと実感しています。
最近、ふしぎ遊戯を見る機会があったので「ときめきの導火線」をエンドレスで聴いている私ですけど、少女向けアニメってのは昔から結構好きでね。少年向けとはまったく違う切り口で、それでいて独自の面白さがあるとでも言うのでしょうか? 近頃はこの手の作品って少なくなりましたよね。少女漫画自体で減っているかは知りませんけど、アニメでは確実になくなった。女児向けアニメはプリキュア始め多いけど、後はもう乙女系の女性向けになっちゃいますからね。

女の子向けアニメ代名詞といえば、まあ、昔の魔女っ子はともかくとして、今はプリキュアになるんですかね? 私は以前、何代か前のプリキュアが放送していた当時に、電車内でプリキュアの主題歌を歌い続ける男児を目撃して以来、あの作品の対象層というのが分からなくなっているのですが、私なんかの世代だとセーラームーンがそれに当たるのだろうか。あれも少女漫画原作で、美少女戦士というカテゴリーではありますけど、少女向けアニメだったのかと言われると、ちょっと迷う気がする。
ふしぎ遊戯のアニメは今から17年ほど前にテレビ東京で放送していた夕方アニメの一つです。年数調べて、自分でもそんなに前だったのかと驚いていますけど、話としてはかいつまんで言うと四神天地書という本を開いた主人公の女の子が、本の世界、つまりは異世界へと飛ばされ、そこで朱雀の巫女となり、過酷な運命と宿命に仲間たちと共に立ち向かっていくという感じなんだけど……いや、流石にかいつまみすぎか? 朱雀の巫女にはそれを補佐する七星士という仲間がいまして、その名の通り七人の男性からなる集団なんですが、まあ、彼らとの恋愛模様、友情、そういうのを含めて主人公が成長していくという話でもある。メインは七星士の一人である鬼宿との恋愛になりますが、今ではあり得ない4クールアニメだったから、これがまあじっくりと描かれるわけですよ。
そして、主人公の親友である女の子が同じく青龍の巫女として四神天地書の世界に迷いこんでしまったことで話は複雑化し、すれ違いから親友同士で対立していくという少女漫画によくあるドロドロっぷり。しかも、敵味方お構いなく朱雀七星士も、青龍七星士も容赦なく死んでいくという有様です。

この辺り、セーラームーンなど他の作品にも言えることではあるんですが、少女漫画ってのは割りとあっさり人が死にます。人の死が一種の起点となっていると言っても過言ではなく、ネタに困った少女漫画家が編集から「じゃあ、誰か殺せば?」などとアドバイスを貰うのは、今はどうだか知りませんが昔は日常茶飯事だったとも。別にふしぎ遊戯はそうしたアドバイスのもとに七星士を殺していったわけじゃないだろうけど、人気キャラが敵のどうでもよさそうなキャラと戦って死んだり、そのどうでもよさそうなキャラも味方に殺されたりと、とにかくバッタバッタと倒れていく。少女漫画ってのは少年漫画と作り方がまるで違いますから、死に関する考え方、もうちょっと言うとキャラクターの殺し方がまるで違うんですね。その躊躇いのなさは、少年漫画や男性向け作品に慣れ親しんだ人からすれば、衝撃的といってもいいでしょう。
私は今時の少女漫画というものを知らないので、あくまで古い作品を元に先入観や、偏見に近いことを書いているのかも知れないけど、両媒体をグラフかなんかにしてみると、作品構成の違いがよく分かったりします。文章で書ける範囲で書くと……例えば最近の少年漫画、ライトノベル、総じて男性向け作品としますけど、これには未だに昔ながらの落ち物系が使われていますね。つまり、ある日どこからか女の子が落ちてくるないし、現れるという奴で、まあ、例がありすぎて上げ切れないほどだと思います。
これらの作品に共通することは、実は主人公が最初からヒロインに対して好意を持っているということで、それが尊大な態度の美少女でも、物静かな雰囲気の美少女でも、グラマラスだろうとスレンダーだろうと関係有りません。ある日突然、自分の前に美少女が現れた時点で、主人公は彼女に好意を持っているのです。
逆に少女漫画は、主人公たるヒロインが学校へ遅刻しそうなときに、角で同じ学校の男子生徒とぶつかるというのは王道中の王道だと言われていますが、その際は必ず言い合いの喧嘩になります。「どこ見て歩いてるのよ!」、「そっちがぶつかってきたんだろ?」みたいな感じに。つまり、相手に対する好感度がかなり低い段階から始まってるんですね。故にそこから先の作り方というのがまるで違うし、結果として話の展開や使われる手法なんかも、大きく異なるのです。

さて、私は昔「少女漫画は男性向けの20年先を行っている」という意見を目にしたことがあります。おそらく、それは事実に近いことなのでしょうが、だとすれば後3年後にふしぎ遊戯みたいな作品を男性向けとして発表すれば、大ヒット間違いなしってことでしょうかね? もう、あれだけのクオリティを持つ少女漫画はでてこないだろうし、かといって男性向けで再現できるほど簡単な話でもないんでしょうけど……いやはやなんともはや、興味深い話です。
あの夏で待ってる2話ということで、どうやら私が思っていたよりも割と簡単な恋愛模様であることが発覚しましたね。もう少し入り組んでいるか、もしくは主人公一人勝ちかなとも思っていたんだけど、1話を何回か見直して、特にOP映像をじっくり見て、更に今回の2話を見ると、大体の人間関係は見えてくるね。イチカもあくまで宇宙人みたいだし、予想以上に、いや、予想通りおねティを強く意識した作品であることが分かる。

イチカが霧島家に居候することとなり、映画製作もいよいよスタートしていくか? という第2話。はっきり言うとまだ序盤で、やっと話が始まったわけなのだけど、ヒロインの居候に関しては特に修羅場が発生することもなく、あっさり決まりましたね。まあ、作品の性質上こんな序盤から揉めることもないだろうとは思っていましたけど、お姉ちゃんこと七海さんは物分りが良いね。出会って間もない少女に家と弟を任せるなんて、普通は出来ないもんだよ。どこぞのみずほ先生と違って、大人の女性というわけでもないしね。ただ、イチカは地球ズレはしているけど、決して生活能力に欠けるというほどではなく、料理等の家事は普通に出来るみたいだし、そういった意味ではお姉ちゃんの人を見る目は正しいってことになるのかな。実際、イチカは下心も邪気もないはずだし、少なくとも現時点で海人に特別な感情は抱いていないはずなんですよ。勿論、自分が巻き込んでしまった相手ですし、同居人でもあることから普通の後輩とは違うわけですが、人としての好意はともかく、それが恋愛感情にまで結びついているとは思えない。今後発展することはあるのでしょうけど、今のイチカにはそこまでの余裕はないと思うし。生きるために精一杯、というわけではないにせよ、地球に自分を適応させるのに大変って感じだろうから。
けど、みずほ先生がそれなりの使命を持って地球にやってきたのと違い、イチカは「だから私は旅に出た」と言っているぐらいだから、最終的には国に、というか母星に帰るんでしょうか? 彼女の場合、目的は割とはっきりしているわけですし、それが果たされれば地球に残る理由もない。教師という仕事をしているみずほ先生と違い、イチカの場合は学生、しかも8ヵ月後ぐらいには卒業してしまう3年生ですからね。そこら辺も、やっぱり意識して設定されているのでしょう。タイトル的にも、やはり最終的には帰ってしまうのだろうか……うーん。

ネットではすっかりと呼ばれている谷川柑菜ですが、彼女の場合は1話から海人のことが好きだというのが、言葉に出せなくとも態度で分かっていますから、その心中は複雑です。イチカの同居話に反対はしたけど、お姉ちゃんが同意してしまってはこれ以上口も出せないし、なによりイチカが困っている事自体は事実だから、それを放置しておくことも出来ない。お人好しと言うよりは、人間が持つ当たり前の感情と言うか、優しいんですね、柑菜は。イチカへの対抗心と、海人への想いから素直になれないでいますけど、早めに行動を起こさなければ取り返しの付かないことになりそうだ。おねティの小石は、自分が圧倒的に不利であることを理解した上で、それでも勝負に出たわけだけど、柑菜はまず海人に自分の気持を伝えるか、気付かせるかをした上でないと話になりませんからね。まあ、そうしたところで勝負になるのか、と言われると微妙なところではあるのだけど……そんな柑菜によってイチカが海人の家に住むという話は瞬く間に仲間内、正確には夏休みに映画を取ることを決めたメンバーにですけど、柑菜が美桜に伝え、美桜が哲朗に伝えたみたいですけど、じゃあ、哲朗が檸檬に教えたのかと言われると、なんか想像できないのが面白い。勿論、映画制作の打ち合わせ場所を変更するという連絡はしたのだろうけど、檸檬のキャラクター的にどこからともなく知ったというのが、似合うような気がしてさ。
長期出張に出かけたお姉ちゃんを見送り、イチカと一緒に彼女が着る洋服一式を買った海人だけど、帰宅するとそこには既に柑菜たちが上がり込んでいた。どうやら檸檬がピッキングで明けたらしいけど、流石不思議系はなんでも出来ますね。容器に移された黄緑色の飲み物を2つ、お盆に乗せて運んでいたけど、飲んだ後の反応を見るにおそらくお酒でしょう。まあ、それについては後述しますけど、「親友の下宿先を見に来た」という彼女の発言は、結構嬉しい響きがありましたね。知り合った翌日にもう親友なのかなんて言う人もいるかも知れないけど、私は良いと思うな。檸檬は苺ほど交友関係が広そうにも見えないが、イチカを求めたのは好奇心以上のものがあるのだろうし。イチカだって、別段悪い気はしていなさそうだしね。

檸檬の持ってきた不思議な飲み物を飲みながら、映画の話を始める面々。檸檬が1話で「ルーカスに渡す予定だった」とかいう脚本は、確かに壮大でそれなりに面白そうなんだけど、8mmカメラで撮るには無理があるというか、そもそもカメラ必要ない内容だった。まあ、彼女の場合どこまでが本気なのかという感じではあるけど、小柄ながら先輩ということもあって製作総指揮の役割に付いたらしい。まあ、多少強引ではあるけど、皆をまとめて先導する力みたいのはあるのかも。主演であるイチカは話自体よりも、綺麗な風景が見たいといいます。表面的にはこの地に引っ越してきて間もないから、なんて言っていますが、海人は彼女が何故ここへ来たのか知っているわけですから、その意味するところが分かってしまう。そして、海人がなにかを悟ったことを感じてしまう柑菜。
映画の内容は追々詰めていくとして、檸檬が用意した飲み物で見事に酔っ払う面々。黄緑色の酒といえば、私の中ではシャルトリューズぐらいしか思いつきませんね。リキュールの女王と呼ばれる甘いお酒で、カクテルとか製菓に使われることが多いんだけど、そのまま飲むこともまあ出来なくはない。ただ、アルコール度数が高すぎるから、あの年頃の少年少女が飲みな食ったら、ぶっちゃけ倒れるのではないか。まあ、黄緑なんて洋酒に限ったものではないし、実は色付けなんて適当かも知れないのだけど、規制があるから大っぴらに酒だといって飲めないのが面倒くさい。
やがて柑菜は酒が入った勢いもあって、イチカに海人のことをどう想っているかを問いただします。そんな、出会った翌日の男女を捕まえて気が早すぎないかと思わないでもないけど、彼女にしてみれば放置しておく訳にはいかない問題ですからね。さっさと決着を付けたくて、気持ちが逸った部分もあるのでしょう。
結局、りのんの登場やらで有耶無耶になってしまいましたが、イチカはあの不思議生物、おそらくロボットの類であろう奴をペットとして紹介して、酔っぱらいたちはそれを受け入れてしまいます。唯一酔っていないのは酒量を弁えていた檸檬ですが、彼女の場合は元々酒に強そうでもある。りのんを観たときの意味深な笑いは、やはりイチカが自分の予想通りの、変わった人であることが分かったからなのかな。ある程度、理解もしてるようだし。

再び原因不明、イチカには分かっているであろう症状で体調不良に陥った海人を、イチカがこっそり治療するのですけど、りのんはその際も活躍します。それに酔っ払って寝落ちしかけている面々は気付きませんが、ここで問題が。というのも、檸檬は寸前まで酔っ払いたちを勝手に8mmで撮影しており、当然彼女は酔っていないので起きています。イチカと海人がいた台所にはいませんでしたが、居間には普通に居たわけで、りのんが行動を起こしたときも、カメラを回していた可能性が高い。となれば、檸檬は海人よりも先に、イチカの秘密を知るのかも知れません。これをネタに聞き出す、なんてことが行われるかは分かりませんけど、次回辺りで檸檬には打ち明けられる可能性がありますね。それがキッカケで、本当の親友になるのかも知れない。
酔いが程良く覚めてきた面々は、柑菜を始めに意味ありげな言葉や表情を見せます。柑菜の「海人の馬鹿」という発言は実に分かりやすいけど、哲朗の「馬鹿は俺だな……」というのは、ちょっと複雑。この場合、哲朗は幼なじみである柑菜のことが実は好きなんだけど、柑菜が海人のことを好きだというのを知っているから、後押ししようとしてから回ってしまったのです。少なくとも、今回に関してはね。一方、微妙な表情を見せる美桜は哲朗のことが好きなのだけど、哲朗が柑菜のことを好きなことを知っているか、直接的な行動を起こしにくてモヤモヤしている、という感じでしょうか。もっとも、哲朗の場合は美桜の気持ちに気付いていながら、柑菜に対する未練があるって雰囲気だけど。

あの夏の公式サイトを見ると、恋愛物であることを意識してかキャラクターのページには、各々の好きなタイプが記されています。これは結構珍しいことなんですが、例えばイチカは好きになった人がタイプと、恋愛ゲームの主人公みたいなことが書かれてますし、対する海人は優しくて綺麗な人とあります。まあ、彼の場合、両親を失っているそうですから、自然と女性の母性的な部分に惹かれるものがあるのかも知れない。
そして柑菜は頑張っている人とあり、これは姉と二人で生活し、なにかと苦労してそうな海人に当てはまることです。まあ、それ以外にも海人は頑張り屋さんなのかも知れないけど、彼女がそういった部分に惚れたのは事実なのでしょう。哲朗の好みは真っ直ぐな人とあり、柑菜の性格や言動と一致しますし、美桜の場合はかっこいい人と、ルックスが上々で女子人気が高いという設定の哲朗が該当します。
つまり、あの夏は最大五角関係の恋愛模様ということになるのだけど、それぞれを矢印表記にすると、物の見事に直線ラインとなるのが面白いよね。檸檬だけ外れているわけだけど、彼女の好みのタイプは面白い人とあるため、今のところはイチカということになるのだろう。親友と言っている時点で、性別を超えた恋愛感情が生まれるとは思えないし、苺ほどに人生追い詰められているようにも見えないから、あくまで輪の外にいそうなキャラではあるんだけど、そういうわけにもいかないんだろうねぇ。彼女も彼女なりに、なにかがあるキャラクターではあるのだろうし。それが本編の重要素となり得るかは、また別の話なんでしょうが。

五角関係に問題があるとすれば、奇数である時点で必ず誰か一人があぶれるということかな。イチカと海人はぶっちゃけ問題ないのだけど、哲朗の方は結構面倒で彼が柑菜を諦めて美桜に走れば柑菜が余るし、美桜ではなくあくまで柑菜なら、今度は美桜が報われずに終わってしまう。まあ、それも柑菜が海人を諦めた上で、哲朗の気持ちに気付けばってことなんだろうけど、あるいは失恋した直後であれば、浸け込む隙も生まれてしまいますからね。哲朗がそれを選ぶか、だけど。小石にはまだしも初期から山田というキャラがいたけど、柑菜には誰もいないし、後々になるとそんなキャラも出しづらいしねぇ。今はヒロインの一途さと処女性がイコールで信奉されている時代だし。
しかし、度々体調不良で倒れている海人だけど、彼は大丈夫なのだろうか? ああいう緊急時のことであるし、実はうっかり死んだのを蘇生ないし再生させたんです、なんて言われても不思議はないけど、あの症状はその処置に対する身体の拒絶反応なのか……そんな単純な話に思えないだけに、これもまた無視できない要因ではあるよね。単なるSF恋愛物では、終わらないのでしょう。
まあ、まだ始まったばかりですから早急に答えを出すほどのものではないですけど、2話にして面白さを再実感出来る作りにはなっていましたから、このまま最終回まで視聴を続けようと思います。そういや昨日知ったのだけど、東京MXではしれっとおねがいティーチャーの再放送をやっているらしいから、原点を知りたいという人は、観てみるのも良いかも知れませんね。
明日から身内が福岡まで芝居を観に行くとかで、祖母と一緒に旅行へ行くのだけど、私は仕事始めに神田明神で引いたおみくじにしばらくは旅はするなといったことが書かれていたので、半年ぐらいは遠出や泊まりがけでどこか行くつもりはありません。本当は、昨日行われたこみっくトレジャーへの参加を検討していたんですが、そういう理由もあってか遠征は見合わせに。まだ冬コミも終わって半月だし、金銭的に回復していなかったというのもあるんですがね。

次回開催は9月2日ということで、まあ、例年と同じような日程ですか。今年は夏コミが8月10日~12日と比較的早く開催されるので、あるいは夏のこみトレであればサークル参加できるかも知れない。まあ、20日じゃ新刊を用意できるわけもないので、夏コミで出したものを既刊として持っていくぐらいしか出来ないだろうけど、何気にこみトレって参加したことないんですよ。だからまあ、一度ぐらい行っておくのも良いかなって。大阪までの交通費を考えれば赤字になることは間違いないのだけど、旅行と思って行けば問題はないでしょう。勿論、即売会はついでというわけじゃないですが。
私はよくフットワークが軽いと言われることがあるのだけど、実際は結構出不精なところがあり、遠出というのが余り好きじゃありません。旅先でなにかあったらどうしようとか、割りとそういうことを気にするタイプなので、一人旅というのが苦手なんですね。徳島まで飛んで行った奴がなにを言ってるんだと言われそうだけど、あれは特別な事情があって、しかも日帰りだったしね。横浜のみどりの窓口で新幹線と特急のチケットを買ったとき、「え、日帰りなんですか?」と訊かれたのはいい思い出です。
でもまあ、新大阪なら新幹線で一本だし、そこからのルートを間違えなければ大丈夫でしょう。実は関西に対する苦手意識も強いのだけど、そんなことを言ってたら何処にもいけないしね。なので、半年以上先の話ではありますが、今年はこみトレの参加も視野にいれてます。流石に日帰りは大変そうだから、1泊程度の泊まり掛けになるのだろうけど、その時は前日入りして観光でもすればいいのだしね。それこそ旅行気分というやつでしょう。

Sphereの新作であるイモウトノカタチが今年に発売されるかも知れない、という中で、私はヨスガノソラでの同人活動にそろそろ一区切りを付けようかなと思っています。今すぐというわけではないし、実際冬コミというかなり先を予定しているのだけど、このまま順当にイベントへ参加していくと、冬コミでヨスガ本が累計10冊目になる予定なんですよ。前にもかいたような気がしないでもないけど、まあ、一人で10冊も出せば十分かなという思いもあれば、切りも良いしそろそろという気分でもある。
私にとってヨスガ本というのは、常になにかしらの挑戦であって、自分が同人誌においてやっていないこと、やりたいこと、そういうのを色々試してきたものだった。タペストリーを始めとしたグッズも作ったし、キチンとした装丁の新書本も出したし、アンソロジーも作った。冬コミでは新刊にゲスト様を呼んでイラストを描いてもらったりもしましたし、まあ、そのほとんどは私以外の誰かに力を貸して貰う形で成立しているんだけど、おかげで様々なヨスガノソラ本を作ることが出来ました。まだまだやり残したことはありますが、それも冬コミまでに頑張ってやっていくことにしましたので……とりあえず、その準備を始めないとね。昨年の冬コミの際は、思わぬ失敗をしてギリギリの作業となってしまったし、今度こそ余裕を持った作業を行いたいです。ただ、次に出る予定のコミ1は新刊を1冊にしようか、2冊にしようかで悩んでいたりも。1冊は勿論ヨスガ本ですが、2冊目はRococoWorks関係の本なので、ちょっとした迷いもあって。どうしたものかしらね。

そんなわけで旅行に引っ掛けて、今年の同人計画を少し書いてみました。冬コミで「アンソロの第2弾は出ないのか?」という趣旨の質問をされたんですが、これについては今のところ未定です。ただ、実現するかは分かりませんが、アンソロに近い企画を一つ考えていたりもするので、今後発表する機会があるかも知れません。前回のアンソロは募集期間と実制作期間が短すぎたので、今度は余裕を持ちたいですね。あのときは確か、コミケの当落に拘ったんだったか。まあ、次の夏コミに受かるかどうかはともかく、やりたいことがあるのなら早めに動いていきたいものです。
スケッチブックのアニメが放送されていたとき、その作風に感動した私はDVDを予約するためゲーマーズ横浜店に行きました。ゲマ屋のみ、全巻購入特典が全巻収納BOXであったのが理由なんですが、予約する際に当時は予約用紙なんてものもろくすっぽ用意されていませんでしたから、店員に口頭で「スケッチブックのDVDを予約したいんですけど」と伝えたんですね。店員は少し戸惑ったような顔をしてPCを操作した後、「えーっと、ひだまりスケッチですか?」と聞き返してきた。あのときほど、声を大にして訂正したことはないと思うよ。

そんなわけでスケッチブックの8巻を読みました。うっかり、限定版を買い逃したので通常版ですが、限定版に関してはAmazonにまだ在庫がありそうなので、そっちを頼ることにしましょう。通常版の購入自体は発売日の翌日、秋葉原のCOMIC ZINで購入したのだけど、これは単純に主人公である梶原空の特典が付いたから。アニメイトで付いた鳥ちゃんこと鳥飼葉月の特典も魅力的ではあったから、出来ればそちらで限定版を買いたかったんだけど、出遅れてしまったのだからしょうがないよね。
私は数ある4コマ漫画の中でもスケッチブックを高く評価していて、それは事あるごとにこの日記でも触れていることだと思います。どちらかと言えば正統派4コマに近い本作品は、所謂あずまんが大王以降に誕生した話ではあるものの、その影響を余り受けていないことで知られます。理由は単純に作者の小箱とたんがあずまんがを読んだことがないからですが、それこそが今日日の流行りである萌え4コマとは一線を画す要因になったのではないかと思う。まあ、キャラの可愛さは個々の趣味だろうけど、スケブで萌えとかないでしょ? 猫たちはともかくさ。
まあ、癒し系の作品としてアニメ化されたのは、明らかにARIAの影響を受けてのことだったんだろうけど、前巻にもまたしてアニメ版からの脱却が図られているような気がしないでもない。DVDを買ったぐらいですからアニメ版も大好きな私ですけど、主人公である穹のキャラクターは、どうしたって原作の方がいいですからね。あのマイペースとふてぶてしさが重要だというのに、なんでアニメってのは話に妙なテーマ性を持たせようとするんだろうか。ぱにぽにだっしゅの弁当の回でも同じことを思ったけど。

話が少しずれましたけど、今回は登場キャラクターそれぞれの特技と、そして前巻からの新キャラである霧島渓と小木高嶺が目立っていたように思う。根岸みなもも一応新キャラではあるけど、アニメ版のオリジナルキャラクターであるし、まあ、彼女の場合は巻末漫画での登場がすべてという感じもする。明らかに別人であるが。
霧島渓と小木高嶺ってのは、アニメにおける他者とのコミニュケーションを苦手とする空を真っ向から否定するようなキャラで、なんと空の仲良しクラスメイトであり友達なんだけど、8巻では空以外のキャラとも積極的に絡むようになってきたね。渓の方は美術部員でありながらギター弾きでもある佐々木樹々に、ギターのコードを習いに来たわけだけど、普段はボケボケしているささっさんも得意分野となれば人が変わる。葉月に「佐々木先輩が難しい話をしている!?」と驚かれるぐらいに見事な解説を行います。それに対するみなもの発言も笑えるんだけど、この娘、ささっさんと再会した際のやり取りを根に持っているんだろうか、あるいは元々こんなキャラなのか……まあ、短気な根岸とは良い兄妹なのかもしれないけど。
栗原先輩に関しては、相変わらずの虫と動植物博士でしたね。ただ、知識の豊富さだけではどうにもならない問題もあるようで、今回は説明を諦めてしまったなどのエピソードも結構合った。自然界、というよりは学界に問題があるのではないかと思わせるような昆虫名のエピソードだけど、虫やら音楽やら、本当に勉強になることが多い作品だ。

そういえば、前巻に登場しなかったミケ、ハー、グレといったお馴染みの猫たちですが、今巻には登場しましたね。代わりに新猫たちが余り出ませんでしたけど、少し数を増やすしたのが原因だろうか。三毛猫だけで4匹もいることを考えると、バランスよく登場させるのが難しいよね。根岸と麻生さんの飼い犬であるクロが遭遇していたのは、中の人的な意味でクスリと来てしまったけど、犬男の出番はそれほどでもなかったかな。対する空閑はユタンポとのシーンが多かったような気もするが……さて、次の巻はどんな感じになるのかしら。
サザエさん時空を公言している作品だから、ネタさえあれば続けられるし、何気にブレイドで最古参になってしまいましたが、ゆるく長くやっていって欲しいものです。
妖狐×僕SSが始まりましたけど、地上波のスクエニ原作というのはいつ以来ですかね。ぱっと思いつくのは荒川だけど、あれはヤンガン作品だしなぁ。WORKING!!もそうなのが、私は月刊誌とそうじゃない雑誌の作品を同じ土俵に立たせるのが嫌だから、なんか区別みたいのをつけてしまうんだよね。まあ、大したことではないんだけど、そういった意味では、スクエニ系月刊誌の作品がアニメ化されたのは久しぶり……でもないか。黒執事とか、君と僕。もやっていたわけだし。単に私がスクエニ作品観るのが久しぶりなんだろうね。

初回を観たときは、どういうわけか「はて、原作はこんな話だったかしら」と思ったのだけど、改めて原作引っ張り出してみると、かなり忠実に1話を再現しているね。大きく変えることもなく、それでいてアニメとしての演出を心がけていると言うか、映像的に綺麗と言うか、サッパリしていて、何よりキャラクターデザインが私好みだった。元々原作も、キャラクターが可愛いからと、私にしては珍しく絵買いをした作品だから、どこぞのアニメみたいによほど原作と絵が違う、なんてことがない限り、好きになって当然なんですけど。キャラデザと総作監は安心の飯塚晴子さんですから、型くずれする心配はなさそうだし、このクオリティを維持してもらいたいところです。
声優の話に移りますが、主役の白鬼院凜々蝶を演じるのはまだ十代の日高里菜で、世間的には禁書が一番有名なのかな? あれの1期でラストオーダー演じていた頃は拙さが目立ってましたけど、もう3~4年は前の作品ですからね。売れっ子みたいですし、経験も沢山積んでますから、主演ぐらいはっても不思議はないのかも知れない。他のキャストも若手中心ではあるけど実に手堅く、演技面での心配をするようなことはないかと思う。まあ、問題があるとすれば今後の作品展開ぐらいで、なにせ連載中のスクエニ作品ですからね。原作はお世辞にもまとまりがあるとは言いがたいし、はてさて、どこまでアニメ化するのやら。特に情報を集めてないから、オリジナル展開があるかどうかも定かではないです。2クールやるような作品でもないですから、1クールには収めると思うんだけど、そうなるとオチの付け方がな……どうする気なのか。

昨年、私は「来期で注目の作品はあるか」という質問を受けたとき、確か妖狐×僕SSを上げていた気がします。単純に原作が好きだったのと、ピンドラ観ていたときにやっていた新番予告の映像が綺麗だったから、それなりの期待を持っていたんでしょうね。世間的には、パパ聞きが注目作だったらしいけど、あれはアニメ放送前からキャラソン出したり、とにかく宣伝しまくってたからねぇ。アニメ化前からCD出したりするのは、スタチャならいくらでも前例があるから別に気にならないけど、特に原作が好きというわけでもないから、私の中では微妙だった。地上波を録り逃したので、AT-Xでの放送を録ることにしましたけど、まあ、そのうち観ますよ。
取り上げた作品は少ないけど、今期放送のアニメはほぼ観ましたかね。というか、毎回取り上げないだけでクールごとのアニメは3~4話ぐらいまでは観るんですよ。昔は5話だったけど、最近は1クール多いから1ヵ月も見ればそれで視聴継続するかを決めちゃうことが多くて。
まあ、私が注目し、期待している作品はミルキィを除く日記に書いた作品がそうなので、今期だとあの夏、リコーダ、そして妖狐×僕ということになるのかな。パイレーツか偽物語も観ていますけど、前者に関しては原作のほうが好きだし、後者は西尾維新だからなぁ。この年になると、西尾維新作品というのは結構きついもので。化物語シリーズよりも戯言と世界シリーズの方が好きだというのもあるけどさ。

今期はそれなりに面白い作品が多いけど、そういうや前期ってなにがやってたんだろうね。ましろ色と、たまゆらぐらいしか思い出せないのだけど、今期はさてBDとか買うんだろうか。リコーダーとランドセルは買ってもいいかなと思ってますが、あれにしたってどんな形態で売られるかにもよるしね。そう考えると、すぐさまBD購入を検討してしまうような作品というのは、ないのかも知れない。ハイスクールD×Dは、AT-Xだと規制解除してますしね。普通、BD売り上げのことを考えると、あそこまで解除はしないものなんですが、ちょっとビックリした。裸体が出るだけで、特に絡みがあるわけでもないから、某作品のように規制が入ることはないだろうけど、それにしたって思い切ったなぁ。まあ、観るだけは観ますよ。
ミルキィホームズの第2期、タイトル的には第2幕ですか? 始まったので見たんですけど……2話にして、早くも視聴を放棄したくなってきた。ごぼ天が食われたことも、勿論ゾッとはしたし、ギャグアニメのくせして火に巻かれたら死ぬのかよとは思ったけど、それよりなによりネロのクズっぷりに我慢が出来なくなってきた。ミルキィ好きの身内は、1期の2話でネロのクズさが表面化したので、それに習ったのではないかと言っていたけど、それにしたって張り倒したくなるほどの屑だろアイツ。世間的にはアレで笑えるのかも知れませんが、私は心が狭いのでちょっと無理です。

まあ、心がせまいと言うか理不尽なことが大嫌いなんですけど、ネロは元々原作でも人間不信という設定がありますから、人に対する接し方が他と違うのは分からなくはないのだけど、それをどう拡大解釈したら、あそこまでのクズ人間に仕上がるのだろうか。別に誰を殺したか、そういうわけじゃないですし、人によっては可愛いレベルで済まされるのかも知れないけど、私はどうしても抵抗感がある。最後には改心と言うか、妥協していましたが、あれにしたところで嫌々感がにじみ出ていましたし、なんていうかスッキリしない。
これでも1期はそれなりに楽しめたのだけど、2期はどうにも合わないね。ブシロードの木谷社長は朝アニメにしたかったようで、私も2話を見るまではそれも悪くないんじゃないかと思っていたのですが、今回の話を見てしまうとね……子供の教育に悪いかどうかは知りませんが、とてもじゃないが子供に見せたいとは思えないよ。私が少し潔癖なだけなのかも知れないけど、2期が始まったからといって、さあ、どうだという感じでもないし。
ギャラクシーエンジェルの2期だって同じようなものだったじゃないか、というかも知れないけど、あれは別に構わないんですよ。だって、原作と違ってこれといった目的があるわけじゃないし、ロストテクノロジーの回収なんてのは、別に一大目標ってわけでもないからねぇ。それに引き換え、ミルキィホームズというのは明確なテーマや目的がある集団であるからたちが悪いというか……言うまでもなく、それはトイズの復活と、探偵としての再生なんだけど、問題はそれが完了されてしまうと、作品が終わってしまいますからね。

ミルキィホームズは、ギャラクシーエンジェルを意識して作られた作品だと言われており、その個性的なキャラクターや、ドタバタには確かに共通する点がいくつもあります。ですが、この二つには決定的に異なる点が1つだけあって、それは原作にとってアニメが先か後かということです。説明すると、詳しく設定を知らない人には信じられないことかも知れないけど、アニメ版のGAというのは決して原作に対するパラレルではなく、原作ゲームの2ヵ月前ってことになっているのです。それにしてはミルフィー等のキャラ設定が違うじゃないかと言われそうだけど、まあ、そこはアニメなりの改変ということで、とにかく時系列上はそうなっています。例えアニメが全4期やって、2ヵ月じゃ収まり切らないような話数や作中で数ヵ月単位の月日が流れる話があったとしても、2ヵ月なのです。
つまり、あのおちゃらけたムードは原作たるゲーム版、トラスバール公国を守る大戦を経験する前のことで、その証拠にエンジェル隊のアニメでの居住地であるエンジェルステーションですか、あれはゲーム版の最初に完全破壊されています。ウォルコット中佐がどうしたのかは知りませんけど、そうして戦争状態に突入したエンジェル隊は着任してきた司令官であるタクト・マイヤーズ指揮のもとに奮戦し、激闘を勝ち抜き公国に平和を取り戻すわけで、彼女たちはゲーム版で初めてパイロットとして活躍し、英雄ないし天使となり得るのですね。
しかし、ミルキィホームズの場合はその逆であり、アニメは原作であるゲーム版の後、小林オペラがどこかへ行ってしまった以降の話という位置づけです。それまで1期の1話にあるような活躍をしてきた探偵集団だったミルキィホームズがトイズを失い、言ってしまえば落ちぶれていく様をアニメ化したわけで、原作の優れた彼女たちを知っていると、ギャップが酷すぎてたまらない。そこも私はなんか嫌なのよ。

仮にミルキィホームズがトイズを取り戻し、探偵として再起したらその時点で作品の大目標は達成されてしまうわけで、作品を続けるためにはトイズをちょびちょび出しつつも、彼女たちにはダメダメでいてもらわないと意味がない。だから、1期の最後で取り戻したはずのトイズを、また失ったのですよ。作品的都合というわけで、そういうのが見え透いてしまったのもなんだかね。アンリエットさんは始終怒っていますけど、元々はあの人の責任でもあるんだし、そもそも怪盗ごときがなにを偉そうにとも思う。なんて言うか、余裕のない作品だよね、ミルキィホームズ第2幕は。3話以降を見続けるかはまだ決めてないですが、多分これ以上は無理じゃないかな。
今期のアニメは色々観てますけど、個人的に推しているのはリコーダーとランドセルですね。これには様々な理由があるのだけど、まあ、簡単に言うと作者のことを知っているからです。知っていると言っても明確に知り合いというわけではないし、かといって原作に思い入れが強いというわけでもないのだけど、世の中色々ありましてね。あの人が商業作家として活躍しているのを見ると、未だに新鮮な驚きを感じてしまうぐらいには、ネットでの活動の方が印象深い。作品がアニメ化されるなんて夢にも思ってなかったといえば失礼かもしれないけど、最近は4コマのアニメ化も多いですからね。ある意味、順当なのかも知れません。

5分足らずのアニメというのは、前例がないわけではないにせよ結構新しい手法だと思います。観るまでは流石に短すぎるんじゃないかと感じてたけど、実際に視聴してみると、これがしっくりとくるから不思議ですね。でも、考えてみれば元々が4コマなのだから、30分とかでアニメ化されている方がおかしいのかも知れない。それに画像は3巻ですけど、この作品自体まだ2巻しか出てないから、例え1クールだとしても原作ネタなんてすぐに使い果たしてしまうでしょうしね。3分以上、5分足らずというのは確かに短いけど、純粋に4コマ作品のアニメを楽しむには、むしろこれぐらいの時間のほうが丁度いいのではないか。
設定としては、4コマのネタとしてはそれほど奇抜ではないかな。過去作品に該当があるかは分からないけど、まあ、極端な対比物、対象物というのは作品作りには欠かせないスパイスである、こういうギャップを楽しむというのは、ある種王道なものですからね。あずまんが大王とかもそうでしょ? 日常の中の非日常、とでも言うのかな。最近は日常系漫画が流行ってますから少なくなってきたけど、こういう特異性で攻める漫画というのは、今も昔も強いなというイメージ。勿論、好みもあるんだろうけど、成人男子みたいなガタイをした小学生と、小学生にしか見えない姉弟なんて組み合わせ、もうそれだけで面白いじゃないですか。こういう言い方は失礼かもしれないけど、存在そのものが一つのネタとして成立するというのは、やっぱりキャラクター性の観点から言っても分かりやすいし、私は好きですね。最近はなんだ、ネタもヘッタクレもないような萌え4コマが多いから……まあ、そこら辺についてはまた機会があるときにでも語りますか。

しかし、改めてアニメで見るとあつしは本当にデカイなぁ。声が置鮎龍太郎というのは抜群のセンスだと思うけど、アニメで動いているのを見ると、なんか感動しちゃうね。まあ、現実にあつしみたいな奴がいたとすれば、それは間違いなく病気の一種なんですが、この作品では特にそういった部分が出てくるわけでもないので、安心して見ることができます。一般に巨人症は短命だといいますけど、一桁の段階で180センチ超えたという実例もあるぐらいですから、実は現実離れした設定というわけでもないんだよね。まあ、あつしとあつみの家庭はどちらかと言えば小柄な人が多いので、あつしの場合は突然変異みたいなものだろうけど。
3分と少ししかないアニメの内容について語るというのも妙な話だけど、原作の良さが十分に引き出せていたし、短いながらも満足できる内容にはなっていたと思います。なんか、1話は森田さんは無口の森田さんとその友人が客演していましたけど、ああいう小ネタはクスリと来て良いよね。くどすぎると不快になるけど、1話の最初にちょっと出るぐらいなら十分許容出来るでしょう。
けど、気になるのはこの作品、BDとかどんなふうに出すんでしょうね? 全何話かも定かではないですか、仮に1クール13話程度なのだとしたら、それこそBD1本出せば事足りてしまう。仮に2クールやったとしても、精々2巻で収まる内容だろうし……これで複数巻出したらビックリだけど、今のアニメはソフトで設ける商法だからなぁ。まあ、あまりに無茶苦茶なことをやらないのなら買いますけど、今期はあの夏とかも欲しいし、じっくりと見極めてからにしよう。

でも、久々に東屋めめのサイト覗いたけど、アニメ化に対する告知が文字リンクという簡素っぷりに吹いた。バナーぐらいアニメ公式にあるだろうに、それを文字バナーですませてしまうのは流石というかなんと言うか……どこぞのWEB漫画サイトとは対照的ですね。まあ、単に忙しかっただけかも知れないけど、ブログのコメントもサッパリしていたし、嬉しいことには違いないにせよ、なんか好感が持てるよね。私はあいにく地上波で観ることができないから、ニコニコ動画で観ているのだけど、それなりに評判もいいみたいですから、忘れないように毎週視聴を続けていこうかと思います。だけど、本当に全何話構成なのだろう……3分なら4クールもいけるんじゃね? と思わなくはないけど、とりあえず13話ぐらいはやって欲しいなぁ。
孤独のグルメって良い漫画ではあるけど、ブームの発端がネットであるからか、どこか過大評価されている部分があって、孤独のグルメを評価しない奴はにわかみたいな風潮があると思うんですよね。確かにそのブームに後押しされて連載復活までこぎつけた作品ではあるけど、原作としては20年近く前の作品だし、確かに料理物としては驚くほど色褪せていないものではあるが、はてさてそこまで持ち上げる程のものか、と思っていた時期が私にもありました。でも、新作が発表された頃に改めて読んでみると、これがまあ面白い。人気となる作品には、やはりそれだけの魅力があると言うわけですね。

そんな孤独のグルメがドラマ化されると聞いたとき、私は結構意外でした。噂程度に一度ドラマ化を断ったという話を聞いたことがありましたし、「これはドラマ化とかはされない原作モノなんだろう」と勝手に理解していたんですね。ドラマCDにはなりましたけど、あれはなにせ音声のみですから、視覚的に原作を崩すということがありませんし、別次元の問題でしょう。とはいえ、最初のドラマ化を断った理由は役者の問題であったというし、そういった問題が解消されればドラマ化それ自体は出来たのかも知れません。
さて、主演の松重豊は強面で知られる個性派俳優ですが、実年齢より若く見えるが特徴的な井之頭五郎役としては、ちょっとイメージが違うかなと思いました。ネットで言われていた中井貴一という人選は、なるほど確かにと感じさせる部分はありましたが、あの人だって50歳は超えていますし、それに今は大河で急がしそうだからねぇ。まあ、ちょっと強面ではあるけど、まるきり無名とか、スーツのまるで似合わない役者というわけでもなかったから、別にいいんじゃないかな。大体、日本の場合だとそもそも役者ではない主演というのも十分あり得たわけだし、それなりにキャリアのある俳優さんに演じて貰えるというだけで、この手の話題作では重畳なのかも知れません。制作がテレ東で、しかも深夜枠というのはややメジャーから外れてますけど、食べ物を扱う番組といえばテレ東というイメージもありますし、原作者が事前に「原作とは別物」であることを明言していたから、肩の力は抜いて観られたかも知れない。

現在2話まで放送ているわけですが、1話の感想を言うとなかなかしっかりとした作りのドラマで驚きました。勿論、特別物語性があるわけではありませんが、そこが逆に原作テイストであると言うか、井之頭五郎がどういう触手の人間で、なにに比重をおいて生きているかというのが、簡潔ながらも上手く紹介されていると思った。変にドラマ仕立てになっていないところがまた良くて、むしろ前半15分すらも長かったような気がする。孤独のグルメは30分のドラマですけど、もっとこう10分ぐらいのショートドラマでも良いんだよね。食べることだけに比重を置くなら、それぐらいの短さでも十分に行ける。
まあ、30分間つまらなかったのかといわれればそうでもないし、飯が運ばれてくるまでの焦らしとでも思っておけば、それほど悪いものではありませんが。1話のテーマは門前仲町の焼き鳥屋さんということですが、ここは以前にアド街ック天国で紹介されたことがあるとかで、元からテレ東との繋がりはあったみたいですね。架空の店ではなくて実在の飲食店というわけだけど、流石に素人をドラマに出すわけにも行かないからか、店舗だけ借りて店主ないし店員は役者が演じるという感じらしい。もっとも、焼き鳥屋の女将さんを演じた女優さんは、実際の女将さんとかなりそっくりだったのだけど……これは偶然なのか、拘りなのか。
焼き鳥はなかなかに美味しそうでしたね。全部塩というのがニクいと思いましたし、店で食うのはやっぱり塩じゃなくちゃ。逆に持ち帰りはタレみたいな。私は映像屋ではありませんから、料理の映し方がどうだとか、そういう専門的なことはわかりませんけど、十分に美味しそうだと思いましたね。まあ、下町にあるような小さな焼き鳥屋ですから、ビックリするほど美味しいというわけでもないのだろうけど、少なくとも「今日は焼き鳥が食べたい」と思う程度には、味覚を刺激されるものがあった。

2話は煮魚だったけど、個人的に白いご飯に合うのは焼き魚ではないかと思ったり。いや、美味しそうだったので別に良いのだけど、友情出演で芸人が出ていたせいか、一気にチープな感じになってしまいましたね。もうちょっとこう、外界と隔離されたような世界観を出して欲しかったかも知れない。次回はタンメンとのことですが、番組連動で飲食店タイアップをしているようなものですから、原作にありがちな感じの悪い店とか、そういうのは今のところ出ませんね。せめて、五郎の失敗とか重ね技とか、そういうのぐらいは再現して欲しいのだけど……まあ、今後に期待しますか。
私はおねティよりも、おねツイの方が、どちらかと言えば好きなんですけど、両作品から約10年、おねがいシリーズが帰ってきたという感じかな。実は、正月頃にCSのキッズステーションでおねティの一挙放送がやっていたから、それほど懐かしい気はしなかったんですよ。なにせ、事前に本家本元を観ているわけだし、感慨のようなものもわかないんじゃないかなと、勝手にそんなことを思っていた。でも、実際にあの夏の1話を見てみると、「あぁ、これは……」という感じで、そこにはやはり懐かしさが生まれていた。

まあ、かつてキムシンの助手だった監督についてはハンドメイドメイとか色モノのイメージが強いので置いておきますけど、企画自体はメガマガ等のインタビューを見る限り、黒田洋介主体で、そこに羽音たらくを呼び込んだという形なのかな。要は「おねティよもう一度!」ってことなんだろうけど、初代から10年は経っているわけですから、別に良いんじゃないですかね? 同じく黒田作品であるスクライドも10周年記念して映画とか続編作ってますし、正確におねがいシリーズではないようですが、それを意識した作品作りをしたって問題はないでしょう。
始まりはまあ、どこのおねティだという感じだったけど、これにしたってオマージュみたいなものだし、明確に前作を意識した設定や描写が、この作品には数多く散りばめられていると思う。ヒロインの赤髪設定とか、おそらくは宇宙人の類であることとかもね。ヒロインの設定には思うところあるので後述しますけど、田村ゆかりが声を当てている山野檸檬なんかは、完全におねがいシリーズの森野苺の、言ってしまえばセルフパロディに当たるキャラでしょう。それは制服からも見て分かることだと思います。これに関しても、制作側は完全にファンサービスの一種であると言っていますし、キャラとしての立ち位置はともかく、深い意味はないのではないかと。
折角ならシリーズ名も継承すればよかったと思いますが、そうなってくると井出安軌を連れてこないといけませんからね。というか、なんでこの布陣で監督が井出安軌ではないのだろうか。あくまで別物として捉えているのか、それとも最近売出し中の長井の方が受けると思ったのか……まあ、そこら辺は色々あるよね。

内容に関しては、所謂掴みは抜群だと思います。少々、焼き直しも過ぎるという意見もあるでしょうけど、あれぐらいが丁度いいと私は思うし、実に分かりやすかった。主人公が死にかけて、謎の女性が転校してきて、なし崩し的に仲間内での映画企画がスタートする。イレギュラーは檸檬ぐらいでしょうけど、これから青春が始まるという感じがして、ワクワクするじゃないですか。ただ、登場するヒロインのうち、青髪の柑菜が主人公を好きだというのはよくわかるけど、もう一人の……美桜だっけ? あっちも、海人のこと好きなんですかね。なんか、若干ですがそういった描写が見て取れたような気もするんだけど。別にこのタイプの作品は主人公がモテモテでも問題ないと思うし、現におねツイは3人のヒロインから好意を向けられてましたしね。まあ、一人はフェイクでしたが。
ただ、作品紹介を見る限り、イレギュラーやファンサービスの一種であるはずの山野檸檬もまた、ヒロインの一人として紹介されているんだよね。単純に登場する女性キャラをヒロインと表現しているならともかく、この手の恋愛をメインにした作品では、多分違うでしょう。けど、主人公となにかあるようなキャラに見えないというのも事実で、どちらかと言えば親友になる予定のイチカと、友情話でもあるんじゃないかなぁと思っていたり。

私は概ね高評価の「あの夏で待ってる」ですけど、気になる点がないわけでもない。それはメインヒロインであるイチカの設定で、彼女の赤髪がこの世界観ではかなり目立つものと表現されてるんだよね。宇宙人だったみずほ先生はともかく、例えばおねツイの深衣奈とかも赤髪ですけど、特に浮いた感じはなかったけど。後、これは完全に妄想のたぐいだと思いますが、そもそもイチカって本当に宇宙人なんでしょうか?
いや、というのもね、私の経験上待ってるとか、待っててみたいな、「待つ」という漢字が使われている作品は、タイムトラベル物が多いんだよね。みずほ先生の件があるから宇宙人と思われがちなイチカだけど、実は未来人だった、と言われても私は驚かない。あの周囲を気にする反応は、どちらでも説明が付くしね。
まあ、いずれにせよ面白い作品なので視聴継続、脚本家も黒田洋介ですから、ドロドロした面もなく終わってくれるでしょう、きっと。これは願望だけどさ。
冬コミもいよいよ3日目、今日はサークル参加です。コミケにサークル参加するのも、なんだかんだ言ってお馴染みぐらいの感覚になってきた気がする けど、今回は明け方からチケットを渡していた知人が「家のガス管が破裂したので行けない」とメールを寄越してきました。なんとまあ、もったいないオバケが出てきそうな話ですが、埋め合わせはすると謝 罪されたので年明けに美味しいものでも奢ってもらいましょう。まあ、私と売り子がいれば、もっと言えば売り子がいればスペースは回りますから、別にいいんですけどね。

夏は東館配置だったのに、冬は西館配置。でも、昨冬もやっぱり西配置だった気がするか、コミケごとに行ったりきたりしている感じがしますね。まあ、個人的にはやっぱり西より東のほうが馴染み深く、好きなホールといえるのかも知れないけど、自分がサークル参加することを考えると、西の和や かな雰囲気というのはいいものですね。忙しなさがないと言うか、今回のコミケは特にそれを実感することが多かった。私は8時半ぐらいまでにスペー スの準備を済ませると、そのまま東へ移動。今回は新刊も既刊も、部数がそんなにないですけど、西という配置を考えるとそんなに長く席も外してられないなと思いつつだったかな。
けどまあ、コズエノソラを必ず手にいれると誓った身としては、少なくともそれは果たさな いといけない。到着した東スペースでは、まだコズエノソラを出すサークルは準備していませんでしたが、準備が始まるとその人だかりが散らされるようになりました。ただ、私はスタッフの会話や雰囲気からサークルへの列が外で作らるっぽいことを悟って早々に移動。そんなに列らしい列というのは なかったけど、まあ、アニメ版ヨスガなんてこんなものかな。もっとも、まよチキ!本を目当てに並んでいる人もいるんだろうけどさ。私はかなりギリギリまで迷ったけど、まよチキ!に対する思い入れというのが特になかったから、結局コズエノソラだけ買うことに。 限定数2部までということでしたが、搬出用のダンボールには2000部と貼ってありましたから、なかなか強気な姿勢ですね。ヨスガとまよチキ!で、最高1000人の参加者を呼びこもうというのだから。まあ、完売したそうだから2限でも問題はなかったんでしょうが、私は4限とかそのあたりから始めるんじゃないか、と思っていたのでちょっと意外でした。

コズエノソラを意外なほどあっさりと手に入れた後は、良く行くサークルを中心に回って、これも拍子抜けするほどスムーズに進んだ。長い列に並ぶということが殆ど無くて、9割壁サークルだったことを考えると、そんな馬鹿なと思いますよね。まあ、中にはリストに加えつつも長蛇の列過ぎて回避したところもあるんですけど、それにしたって1,2サークルですから、如何に今回の冬コミが楽だったか分かるというものです。私は特別、ジャンル買いをしていませんから、島中を開拓するとかそういうことはしてないんだけど、今年の夏はそれに精を出していたのかな? 別にあのときの行動が間違っていたとは思いませんが、冬は「節約」をテーマに上げていたこともあって、徹底的に行くサークルを絞ったような気がする。
元々、私には悩みのようなものがあって、コミケのときに回るサークルがほぼ壁サークルか、もしくは島角サークルばかりなのはどうなのだろうみたいなことを、最近はよく考えていたんですよ。夏に島中巡りをしたのもそれが理由で、まあ、結果としていいサークルにも出会えたから無駄ではなかったんだけど、それもそれで微妙な感じがしてさ。これは2日目の日記でも書いたことだけど、私の行くサークルは確かに壁サークル、所謂大手だけど、最初から壁だったわけでもないし、ピコや中堅だった時代も普通にあるんですよ。逆に、どことはいいませんが、かつては壁やシャッター前だったのが、今じゃ島中サークルになっているところだってあるわけですから、こういうったことに関しては、少し考え過ぎだったのかなと思わなくもない。まあ、自分のケチな部分に対する言い訳なのかも知れませんが。

スペースに戻ったのは12時になる前と、これも例年に比べるとかなり速かったのですが、戻った時点で新刊及び既刊は完売間近で、残り数冊、片手の指でも足りてしまう程度になっていました。極端に冊数を絞っていた、というのも勿論あるのでしょうけど、西館にも関わらず、午前中に来てくれた人が結構多かったらしい。
残り数冊ならと、私は売り子にその場を任せて西館巡り。ギャルゲジャンルが西館配置となったことで、こっちにも結構贔屓のサークルが沢山いましてね。久方ぶりに参加したイヅミヤは新刊なしのペーパーのみでしたが、流石にもう配布終了していたので見本用においてあったものを確認。後日、HPの方で公開するということでしたから、年明けにでも確認すればいいでしょう。問題は既刊の方で、なにせ久方ぶりの参加だから自分が既刊を買っていたか、持っていたかというのが分からない。とりあえず、見覚えのない表紙の本を1冊手に取り、内容も特に覚えがないことを確認して購入。もしかしたら、持っているかも知れないのだけどね。
その後は西館を、壁中心にぐるりと回っていたのだけど、とあるシャッター前で驚くべき光景に遭遇。なんと、あのexclamationが、エロゲ界最高の原画家である橋本タカシ率いる最大手サークルに、列らしい列がないのです。正確には十人程度並んでいたので、完売したわけではないというのが分かります。私は半信半疑で、しかし、こんな機会は滅多に無いと並んでみると、なんと正午もちょっと過ぎの段階で4限頒布を維持しているというのです。私は唖然としながら並び続け、たった数分待っただけで新刊と、夏コミで買えなかった既刊をゲットしてしまいました。まさかそんな、いくら西館だからってこんなことあり得るのだろうかと思いましたけど、事実なのだから仕方が無い。まあ、次に覗いた際は完売していましたから、運が良かったというべきなんでしょうが。
続けて歩いていると、今度は石恵の個人サークルである偽MIDIの会が配置されているシャッター前へと近づきました。石恵といえば、石恵塗で知られる成人漫画界の猛者ですが、同人サークルとしても最大手の一角を占める人です。当然、こんな昼も過ぎちゃった時間に訪れても、新刊なんて残っていないだろうと思いきや……なんとビックリ、こっちは本当に列がなかった。並ばず買えて、しかも特典のポスターまで残ってた。私はハッシーのときよりも更に驚き、一体全体今回のコミケはどうしたのかと、そう思いながらちゃっかり新刊を購入してしまった。
なんというか、これも時代なんですかね? 私が東館で回避したサークルはトモセシュンサクの無限軌道Aでしたけど、時代は最早石恵よりもトモセシュンサクなのだろうか。少なからず似た部分があると個人的に考えている両者ですけど、これはちょっと意外だったかな。

そんな感じで、西館巡りをしている間に新刊も既刊も完売してしまったので、長居する必要はないと13時前には早々に撤収準備を始めていました。その間に方々へ撤収する旨を連絡したら、一度に沢山の人が来て焦ってしまった。後輩のレイヤーが赤セイバーやらなにやらの格好で訪れたときは、前もって約束していたとおりにお菓子を上げたけど、他にもアンソロ制作の際、お世話になったにゃべさんとか、サークル・長い髪の女の子の砂塚さゆさんなんかも来てくれましたね。後はまあ、友人とか。
そういや、友人の一人が餞別として無人少女の新刊をくれたのが意外だった。いや、結構好きなので嬉しいのですけど、なんでまた無人少女と思ったら、並んだかららしい。そりゃ、並ばないと本は買えないけどさ。予期せぬ贈り物に、なんか得した気分でした。
本当はもう少し会場へ居ても良かったんだけど、実はコミケ後にカウントダウンコンサートの予定がありましてね。それに参加するためにも、余力を残して置かなければならなかったんですよ。そんな訳で早めに会場を後にして、大井町で打ち上げをした後はすぐに帰宅しました。購入した本に関しては、ダンボールに詰めて発送してしまったので、手持ちはほとんどコズエノソラだけでしたから、見が軽いったらしょうがない。早朝にアクシデントこそありましたけど、ほぼすべてにおいて上手くいったコミケといえるでしょう。近年、ここまで思い通りにことが進んだのなんて、殆どありませんというか、初めてかも知れないね。年の最後に、良いこともあったもんだ。まあ、打ち上げで食べた鍋が美味しくなかったので、どっこいどっこいな気もしますけど。

カウントダウンコンサートについては書くつもりが無いので、冬コミ参加日記、そして今年の日記は以上になります。新年は元旦から、と言いたいところですが、流石にくたびれたので正月休みではないですが、10日頃から再開しようかなと思っています。コズエノソラのレビューについては考え中ですが、まあ、特別レビューするほどの内容かと言われれば、どうなんだろうねという感じ。面白かったといえば面白かったけど、やはりアニメ版だなと感じさせる程度ではありましたよ。殊更嫌悪はしませんけど、好意的になる理由も無いので、感想を書くかどうかは考えておきます。
ところで、これ色々なところで言ってるんですけど、石恵がいつも通りTo LOVEる本を出して、流行りのはがないに行かなかったのは、やはり石恵塗りを持つ者として、ブリキ塗りに思うところでもあったんだろうか? なんてネタを年末年始は考えていた気がする。まあ、To LOVEるの方が好きなので全然構わないんですが。さてはて来年の夏コミは、一体どのジャンルが盛況なのかな。私、気になります。
冬コミ2日目ですが、今回は初めて2日目にチケットで参加しました。余っているという方が譲ってくれるというので、ご好意に甘えて見ることに。2日目は「C」サークルを回る以外には、贔屓にしているサークルへの挨拶ぐらいしか用はなかったので、別に一般参加でも構わなかったのだけど、開場前の2日目というのがどういうものなのか、空気や雰囲気的な意味で興味ありまして。たまにはそういうのもアリかなと思い、のんびり目にビッグサイトへと向かいました。贔屓のサークルが参加していなければ、2日目自体行かないときもあるから、なんだか不思議な感覚ですね。

コミケの2日目というのは、1日目に比較しても女子率が高い日であり、例えば「C」は東館で女性向けのサークルとして配置されています。pixivを見れば分かりますけど、「C」は意外にも女性受けした作品であり、同人ジャンルとしては小規模ながら、色々な人がイラストをアップしているしています。コミケでは、2日目で7サークルぐらいかな? それぐらいの数のサークルが新刊を出していたけど、ほぼ全てが女性向けという塩梅。私が女性向けジャンルの本を買い漁るなんてことは滅多に無いんだけど、古くは螺旋とか魔ロキまで遡るんじゃなかろうか。間になんか合った気もするけど、今は思い出せないな。
まあ、「C」本はあるのを片っ端から買わせて頂きました。前述のとおり女性向けですから、BL、やおい、どんとこいという感じなんですけど、女性向けサークルというのはそこら辺に気を使うことが多くて、私も何回か「女性向けですけど、大丈夫ですか?」と聞かれたね。まあ、男性が買いに来ること自体少ないという見方もありますから、それだけに引く、もとい驚くこともあるというしね。私は全然気にしないし、「C」大好きだから問題ないのだけど。
後、男性向けと違って年齢確認を求めてくるところが多かったね。これも女性向けではよくあることなんだけど、相手が誰であろうと一律で身分証の提示を求めるという対応を取っているサークルも少なくないから、身分証持っていてよかったよ。大手はともかくとして、男性向けはそういう手間を嫌うからね。ここら辺の温度差を体感できるのも、2日目ならではだよね。3日目ではまずないもの。それが良いことなのか、悪いことなのかについては、18禁を滅多に取り扱わない私としては判断に迷うこともあるのですが……難しいよね、こういうのは。

ちなみに私の贔屓にしているサークルは西配置だったので、散々東館のことを書きましたけど、開場当初は西館にいました。もう10年以上のお付き合いになるサークルさんで、その人に影響されて私もサークル活動を始めた感があるので、参加されるイベントには、なるべく足を運ぶようにしているんですよね。私がコミケの2日目に行くかどうかは、このサークルが何日目に配置されるかに関わっているといっても過言ではないです。
ところで、そんな贔屓サークルの近くに配置されていた、こちらも結構長く行っているささ茶屋というサークルがあるんですけど、今回もまたここの配置で物議をかもしたみたいですね。私は毎回行ってるから並びましたけど、この冬コミで遂にシャッター前配置となっていました。人気サークルかどうかといわれれば、まあ、元から人気はそこそこあるんですけど、ここのが一般参加者に重要視されるのは、某最大手サークルの委託を行うことなんですよ。その最大手自体は3日目に参加なんだけど、新刊だけは慣例的にささ茶屋へ委託することが多くて、その理由はサークル主同士が姉妹だから。まあ、この業界ではよくある話なんですけど、問題は最大手の委託に参加者が群がるからシャッター前配置というのはどうなんだ、ということでね。昔はこっそり委託していただけなので、特に問題も起こらなかったんだけど、一回だけ最大手のほうが痛くしている事実を漏らしてしまったものだから、それ以来ね。人が増える一方で。
私が、ささ茶屋に行くのは委託がどうと言うよりは貴重なCCさくらサークルだからなんだけど、不満を言っている人の言い分も、まあ、分からなくはないよ。でもさ、最大手サークルの方だって昔から最大手だったわけじゃないし、5~6年ぐらい前には島中でRO本とか売っていたようなところなんだよ。それが大きくなったからって、ずっと続けてきた委託にあれこれ言うのは、おかしいんじゃないかな。他でもない姉妹サークルの話なのだし。なんか、心ない意見とかを見ていると微妙な気持ちになるよ。

2日目はこれといって特筆することはないから、この辺りで止めておくけど、そういや企業でましろ色の終了記念本を手に入れましたよ。設定資料集は数が少なかったのか、割りとあっさり売り切れたみたいだけど。それぐらいかな? 企業は。買い漏らしは結構合ったけど、致命的というほどじゃないし、欲しいものを全部買うと金額がとんでもないことになってしまうからね。3日目に予算を残しておきたい身としては、こんなものでしょう。
年末年始の総決算ということで、いよいよ冬コミ1日目です。まあ、この日記書いている時点で冬コミはとっくに終わっているのだけど、記憶がまだ新 しいうちに少しだけ書いておきますか。例年冬コミ時期の日記というのは休むことも多いのだけど、今回は大過なく終わったということもあって、なに かと余裕があります。まあ、最近はコミケに傾ける情熱というのもサークル参加のほうが主体ですから、一般参加に関してはある程度の余力を残すこと が多くなったように思う。別にそれは悪いことでも何でもないくて、単に参加の形が変わっただけの話だから良いんだけど、ちょっと前では想像も出来 ないことだったよね。

初日である1日目は始発で国際展示場まで向かったわけですが、単に地元駅の始発というだけの話で合って、別にりんかい線やゆりかもめのというわけ ではありません。そういえば、りんかい線が開通して以降、わざわざ新橋まで出てゆりかもめに乗る必要がなくなったので、あれで国際展示場まで行く ことがなくなりましたけど、始発は相変わらず6時なんですかね? コミケのときぐらいは臨時で早いのが出てそうですが、流石にもう乗る機会はない のかなぁ。だって、横浜からなら大井町に出たほうが早いし、国際展示場への所要時間も短いしね。昔はなにせ、それしか移動経路がなかったから乗っ ていたまでで。
りんかい線は臨時電車が出ていたから、国際展示場へ着いたのは6時過ぎといったところだったかな? 相変わらず駅前は騒がしいという言葉では表現 できないほど混雑していたけど、私は特に待ち合わせもないのでそのまま東の待機列へ。前回ぐらいから中央と東待機列を結ぶ陸橋が通れなくなりまし たから、東へ行く経路というのは年々少なくなっています。 普通の方法で行けよという話ですが、私はどうしても信号に捕まるのが嫌でね。急ぐ必要はないと分かっているのに、信号を前にすると気持ちが焦ってしまう。
到着した東の待機列は……確か、2-7か2-8に並んだんだっか。そこら辺はもう覚えてないけど、初日だからそれほど後ろって感じもしなかった。私はコミケの待機列に並んでいるときは、何故かメロンブックスが昔売ってた「めろん奮闘記」というドラマCDを聴いて時間を潰していたのだけど、最近はCDウォークマンも不調だし、私はMP3プレイヤーとか持っていませんからね。それにCD自体も奥に仕舞い込んだのか、手近なところで見かけないし。

そんなわけで、私はもっぱら本を読んで過ごすことが多いのだけど、流石に読んだことあるものでは暇も潰せないので、今回は家の中で未開封のまま放置されていた、「涼宮ハルヒの驚愕」上巻を持っていくことに。買うだけ買って、実は読んでなかったんだよね。ハルヒを読むのも久しぶりだったけど、なかなかどうした、面白かったですよ。何故下巻を持って来なかったのかと思ってしまう程度には。まあ、感想書くほどのことでもないので今は止めておきますが、暇なんて本1冊あればどうにでもなるものだね。難点があるとすれば、ページをめくるには最低でも片手の手袋を外さないといけないということで、これがまあ寒い。なにかいい方法はないかと思ってるんだけど、我慢出来ないほどではないし、別にいいのだろうか。どうせ冬の1日、2日のことだし。
最近は待機列が会場内へと入る前に開場時間を迎えることが多いんだけど、今回中に入ったのは10時5分ぐらいだったかな? そのままいつも並んでいるサークルに向かって、いつもシャッター前だったのに、冬はシャッター落ちして非常口配置だったので、ここで半ぐらいまで時間を取られたんだったか。まあ、シャッター前でもそれぐらい掛かるところなんだけど、今回は特に目当てというほど目当てのサークルもなかったから良いんですよ。
というか、ここ最近は同人誌として欲しいジャンルというのが殆ど無くて、ジャンル買いをしてないから、焦りみたいのがあんまりないんだよね。先日までの年忘れ企画でハマった作品を色々書いたけど、あの中で同人誌が欲しいといえば精々「C」とましろ色ぐらいですし、そらおとやセイクリはどうもねぇ。そんなわけで特にジャンル買いをすることもなく、普段行かないようなサークルをちょっと覗きながら、悠々とサークルを回っていた気がします。KOKIKKOの紙袋に描かれていた白い双子みたいのが羨ましくて、初めて並んだのは間違っていなかったと思う。

午後前には企業ブース入りしたけど、流石に初日ということもあって混んでいたね。同人誌と違って、企業、特にエロゲグッズに関しては明確な目的を持っていたので、とりあえず恋騎士のグッズとHOOKの抱き枕を狙っていたのだけど、後者は既に売り切れていたので、前者を如何に確保するかにシフトした感じです。無理くり、色々な方法を駆使して頑張った結果、なんとか恋騎士の方はゲット出来たけど……そこで力尽きた感じですね。ねこねこ&コットンのセットを並ぶことなく手に入れた後は、友人とあって情報交換及び同人誌交換をして、ましろ色グッズを出しているフロンティアワークスを横目で眺めつつも、帰宅の途についたという感じです。まあ、初日なんてこんなものでしょう。それなりに楽しかったですし、表現として正しいのか分からないけど、コミケに参加すると疲れるけど元気がでる。そんな感じです。
C81参加情報 シャリテクロワール・ヨスガノソラ同人誌 最終更新
C81参加情報 シャリテクロワール・ヨスガノソラ同人誌 最終更新
コミケ前の最後の更新です。基本的には前回と一緒なんですが、頒布物に一部変更があったので確認をお願いします。尚、更新の止まっている年忘れ企画についてはなんとかします。年内は無理かもしれないので、年明けにまとめてとかになるかもですが。先日のRococoWorksの一件は残念なことではあるけど、既に立ち直っています。しかし、それで躓いたのに加えて年末の忙しさやらなにやらに一杯一杯になってしまったので、どうにもね。気付いたらコミケに突入とか、まあ、毎年の話ではあるんだけど。とりあえず、以下がサークル・シャリテクロワールのC81冬コミ情報確定版になります。

12月30日追記:pixivにてハネさんが告知イラストをアップしてくれました!
URL:http://t.co/dA5fb3Ux



イベント名:コミックマーケット81
日時:2011年12月31日(土)
会場:東京ビッグサイト
スペース番号:西み-15b
サークル名:シャリテクロワール

新刊
マフユノソラ
ジャンル:ヨスガノソラ
イベント価格:1000円
総ページ数:140P
サイズ:A5判
ゲストイラスト:ハネ
備考:ヨスガノソラ同人誌第7弾。「ハルと穹の体育祭」及び、表題作「マフユノソラ」を収録。
pixivにてサンプル公開中。URL:http://t.co/FRjWYtuz
TINAMIでもサンプル公開中。URL:http://t.co/y72iOkVW

既刊
ハルカノソラ - Yosuga no Sora Anthology -
ジャンル:ヨスガノソラ
イベント価格:800円
サイズ:A5判
年齢制限:18禁
備考:総勢9名の豪華執筆陣によるハル×穹イチャラブアンソロジーです。漫画、イラスト、カラー口絵等を収録。詳しくは、アンソロ告知サイトもご覧下さい。
URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/index.html

注:新作グッズ「春日野穹」クリアファイルについて
予定していました穹の描き下ろしクリファイルは、諸般の事情で頒布中止となりました。ご了承ください。

とまあ、要するにクリアファイルの頒布中止のお知らせなんですが……残念無念、予定していた原画家さんの方でマシントラブルが発生しまして。どうにも入稿日に間に合いそうもないというので、今回は無しという形になりました。こればっかりはさすがにどうにもならないと言うか、私がどうこうできる問題でもないですからね。もう少し頑張れたんじゃないだろうかとは思ってるんだけど、無理をして拗れても困りますし、悔しいですが中止とさせていただくことにしました。グッズ的なものを出すようになったのは去年の冬コミからですが、一年続かなかった計算になりますね。まあ、私は自分で絵を描く人ではないからグッズを出せていた事自体がありがたいことだったんだけど。
そんなわけで、当日は新刊及び既刊のみの頒布となりましたので、グッズ等は特に置いていません。夏に作ったタペストリーが飾られて入ると思いますが、個人用に保管していたのをポスター代わりに吊るすだけですから、頒布やプレゼントは出来ませんのであらかじめご了承ください。アンソロを増刷掛ける機会でもあれば、タペストリーをもう2~3枚作ることも可能だったんですけど、現状アンソロの在庫ってそれなりにありますから、増刷や重版をする予定がなくて……タペが欲しかった人は申し訳ないです。
後、新刊の部数についてですが、これはアンソロの在庫に毛が生えた程度だと思って下さい。小説本だから、というのもありますけど100部も刷っていませんから、確実に欲しいという方は午前中等にスペースまで来て下さることをお勧めします。午前中だと私がいませんけど。でもいいよね、売り子さんいるし。私なんか観ても面白くないよ。
釣銭に関しましてはそこそ持っていく予定ですが、やはり不足が予想されるので1万円及び5000円の使用を控え、なるべく小銭等を用意した上でピッタシ払っていただけると大変助かります。大きいお金が来ると、てんやわんやしてしまうので……よろしくお願いします。

こんな感じでしょうか? グッズ関係以外は前回と同じですが、新刊も既刊も冬コミで売れてしまえば再販する予定はございません。来年は来年でまた別の本をつくろうと思っていますし、余れば次のイベントにも持って行きますが、どちらも数が少ないのでそのこところはご了承いただければと思います。ロクゼロ本のDL頒布を始めてから、ヨスガ本は? と聞かれることもあるんですが、こっちに関しては今のところまったく予定もございませんので、ヨスガに関しましては是非イベントをご利用下さい。新刊の方は突貫作業だったので、やや読みづらい部分もあるかも知れませんが、いい作品に仕上がっている気がするので。気がするだけかも知れませんが。
兎にも角にも当日はよろしくお願い致します。皆で良い大晦日を迎えましょう!
年忘れ企画も今日で最後ということで、ましろ色シンフォニーの登場です。なんか、そらおと以外は皆オリジナルか、エロゲ原作じゃないかというツッコミが来そうですけど、ましろ色に関しては完全に不意打ちと言うか、ここまで面白い作品として仕上がるとが思っていませんでした。まあ、私は人よりそこそこエロゲをやる方ですから、ましろ色の原作も当然持ってますし、実は某ヨスガの次に買った作品ということもあって、それなりに思い入れもあったんですけど、大好きだと胸をはって言うほどかといえば、そうでもなかった。精々、気に入っているエロゲの一つ、といったところだったでしょう。

しかし、アニメの放送と共にその評価は大きく修正されることになります。エロゲのアニメというのはとかく、原作を尊重しない、原作を下敷き程度にしか扱わないものが多く、キャラクターデザインから話の構成まで、なにもかもが別物になるというのも少なくありません。今年はあまりそういうのが目立ちませんでしたが、例えば昨年末とかは酷かったじゃないですか。まあ、ましろ色に関しては角川作品としてのタイアップがありましたから、そこまで適当な内容にはならないと思う反面、やはり不安も大きくて……この時点では特に好きという程でもなかったんですが、知っている作品ですし、好きなキャラもいましたからね。心配する心みたいのは合ったんだと思います。
でも、放送した第1話を見て、これは放送時の日記にも書いたような気がしますけど、そういった不安みたいのが一気に吹っ飛んだ。私はマングローブの世間的な評価は知りませんけど、クオリティの高い作品を仕上げてくるところだと思っているし、それはErgo Proxyのようなオリジナル作品はもとより、神のみシリーズのような原作モノもありましたから、エロゲ原作という粗雑に扱われそうな題材への不安と同時に、制作会社への期待みたいのは最初から合ったんですよ。そして1話に関して言えば、それが報われた感じでした。だって、桜乃めちゃくちゃ可愛かったもの。
私はましろ色シンフォニーで好きなのは、今も昔も桜乃ですし、次点で結月が入るか入らないか、というぐらいのレベルですから、ある意味で突き抜けてるんですよね。発売前人気投票でも1位だったように、あのタイプのキャラクターというのは人気が出て当然みたいな所がありますし、シナリオの重苦しい部分に拒否反応を示した人もいたようですけど、基本的に桜乃はスペックの高い義妹なんですよ。そして、そんな桜乃の魅力を全面に出すことが出来たのが、あの1話だったと思う。

物語自体は序盤の愛理ルートから、後半みうルートにシフトするという意外な展開を見せましたけど、これに関しては仕方のない部分があったのかも知れない。なにせ、人気度で桜乃を選んだとすると、話のメインである学園統合がなかったことになってしまいますし、話もどちらか言えば重く、そしてサブキャラながら人気である紗凪が嫌なキャラとして描かれることになります。紗凪を攻略できることが売りのPSP版を宣伝するには、どうしたって紗凪を悪者にすることは出来ない。話のイメージを全体的に暗くしないためにも、桜乃ルートで行くわけにはいかなかったという、まあ、そういう事情もあったのでしょう。
では、愛理はどうか? 原作における一応のメインヒロインですし、ポスター等のキービジュアルでは真ん中配置、主人公の義妹である桜乃とも仲が良く、すべてのシナリオを進めるためにも、これほど適したキャラはいません。現に前半は愛理ルートだったのですから、そのまま言っても良かったはずなんです。みう先輩はどうしたって、メインヒロインではありませんからね。
けど、結局アニメ版はみう先輩ルートとなり、最終的に新吾がくっついたのもみう先輩です。紗凪は涙流して失恋しましたが、これに関してはなにも言えない。だって原作通りの展開だし、そういうルートだったもの。紗凪についてはいくら人気でもサブキャラであるという事実は覆せないし、TVアニメイという媒体で紗凪をメインには据えてこないだろうと考えていたから、まあ、こうなるとは思っていたんですよ。しかし、そのままみう先輩で固定させてくるとも思っていなかったから……人気が安定している、という点に目を付けたのかなぁ。

私は放送終了後のクリスマスイベントも行きましたけど、キャスト・スタッフ陣は2期を望んでいるようですね。まあ、ここまでルートを固定化させてきたんですから、別ヒロインの別シナリオで再アニメ化も出来るでしょう。私の希望としては桜乃ルートだけど、さて、あれをアニメにすることは可能なのかな。妹系のシナリオとしては、極々真っ当というか、王道だと思うんだけどね。既にAT-X SHOPでBD1~3巻は注文済みで、残りの4~5巻を桜乃の特典が付くとらで注文する予定。年の最後に、いい作品とめぐり合った。
さて、年忘れ企画は今回で終了ですが、基本的に私が今年はまった作品を振り返るだけのコーナーでしたから、特に面白みとかなにもなかったね。昔はもっと、為になるようなことも書いた気がするんだけど、まあ、今はこんな感じでいいのでしょう。来年もやるかどうかは知らないけど、来年も面白い、いい作品に数多く出会いたいものです。
セイクリッドセブンは、近年のサンライズには珍しい純粋な変身ヒーロー物に分類される作品で、私は初回放送時から結構気に入ってました。最近、こういうヒーロー然としたアニメが少なくなっていた、というのもあるでしょうし、これもまた今年の流行りだったオリジナルアニメですからね。次の展開が分からないというのは、やっぱりワクワクするものですよ。ヒーロー物なら特にそう。まあ、この作品もまた「C」と同じく話数に恵まれなかったのだけど、今の時代なかなか2クールというのは難しいですからね。そこら辺は我慢するしかないのかも。

私がセイクリッドセブンのことを好きなのは、そのヒーロー物として単純明快なストーリーに、熱血漢ではない故に成長する余地のあった主人公、丹童子アルマの成長物語という一貫性が楽しかったのかな。勿論、藍羽ルリとの恋愛要素もそうだけど、誰一人として不必要なキャラがいないというか、話数が少ないからこそすべてのキャラが全力出せたような、そんな気がする。まあ、ナイトとフェイに関しては一応の敵役だし、終盤味方になるまでは出番も少なかったけど、これに関しては銀月の翼がありますしね。そういや、あれの舞台挨拶チケット取らなかったけど、いつ観に行けば良いのかな。一番近くて池袋だけど、池袋なんて早々行かないし……あぁ、来月22日にサンクリがあるから、それまでやってれば同時に観ることが出来るな。公開初日が1月7日だから、多分22日まではやっているだろう。イベント上映だから確証はないけど、でなければ池袋にちょろっと行って来ればいいだけだし、それぐらいの労力は惜しまないよ。好きな作品だからね。
セイクリは元々2クールの企画だったという話もあり、放送終了後の展開が結構多いように思います。各種ドラマCDもそうですが、イベントも頻繁にやっていますし、そこはかとなく次に繋げようとする意志のようなものが伝わってきます。まあ、アルマやルリたちに関してはともかく、ナイトやフェイ、研美やSPの辺りは不完全燃焼な部分があるし、それは銀月の翼で語られるにしても、大本であるセイクリッドセブンの謎が未解明ですからね。やっぱり、2期は欲しいですよ。

作品の話に戻ると、セイクリはヒーロー物としては単純明快であると同時に、どれだけ今時を取り入れるか、という部分に深い拘りがあるような気がします。それはアルマのキャラクター性からも見て取れて、彼がヒーローにありがちな熱血漢ではなく、周囲から浮いた孤独な少年であるというのは、如何にも90年代後半以降に生まれた主人公像に適していますし、そこへ藍羽ルリという彼にとっては謎であるヒロインが、突然さを持って現れるというのも、如何にも最近の主流です。
それでいてルリが大財閥のお嬢様であったり、アルマが元より腕っ節が強い、もっと言えば特殊能力を持っている辺りはお約束的設定だし、主人公よりも孤独でダークなナイトのようなライバルキャラは王道とも言えるでしょう。セイクリはそういう古きよき変身ヒーロー物に、今時のアニメ観を積極的に取り入れていて、そこを上手く噛み合わせることに成功した作品だと思うんだよね。何度も言うようにアルマは熱血漢じゃないから、敗北による挫折を必要とせず、実のところ負けたことは一度だってないんです。窮地に陥ったことはありますけど、敗北を経験して塞ぎこんだことはありませんし、彼の悩みは周囲との人間関係の始終します。セイクリの登場人物は、人間としてどこかズレているキャラが多くて、明確に人格者であるのは石部の部長ぐらいなんですけど、だからこそ生まれるドラマも多かったというか。戦闘では常に最強であるけど、一個の人間としては不完全。アルマはそういうキャラクターなんでしょう。ナイトは自虐的というか、フェイ以外は必要ないと諦めの極地に入っていますけど、アルマはそうした孤独を最終的に乗り越えられましたからね。故にこれは丹童子アルマという少年の、成長物語なんですよ。

基本的に不満はないセイクリの物語だけど、放送中にした考察の数々はほとんど外れたねぇ。まあ、主に石部というか部長の役割についてなんだけど、あれに関してはもう少し話数があれば恋の鞘当てぐらいには出来たのかなと思ったり。ルリと部長の会話を見ると分かるけど、ルリはアルマのことを完全に理解している部長に対して、やや複雑な面持ちをすることもあるんですよね。ルリも結局のところ人間としては未成熟だし、ましてや異性のことなんて分かりっこないのだけど、部長は自然とそれを成し遂げている。嫉妬ではないのだけど、羨ましいというか、そうした部分も掘り下げて欲しかったなと。後、アルマの探していた石の事とかね。あれは部長が持っていた、という設定のほうが絶対に良かった。石部については、2期で期待しようかね。アオイのこともあるし。
ところで、今気付いたのだけど銀月の翼の公開日ってルリとアオイの誕生日なんだね。多分、狙ってやったに違いないけど、果たして銀月の翼にアオイが出る幕はあるのだろうか。なにせナイトの話だからなぁ。アオイの役割も分かってはいるんだけど、出来ればあれはフェイが良かったと思ったり。
今年を語る上で外せない作品といえば、そらのおとしものでしょうね。アニメの2期自体は去年の話ですけど、それに続く劇場版が公開されて、なんだかんだ言ってこれも3回ぐらい観に行ったのかな? 川崎のTOHOシネマズで観て、その次に幕張の舞台挨拶で、最後は新宿の角川がやってる映画館のイベント上映だったと思います。ファフナーと違うのは一度目以降は、映画以外の目的が存在していたことで、舞台挨拶やイベントなど、私にしては珍しく、そういったものに力を入れていた作品でした。まあ、単純に作品が好きなんでしょうね。そらおとが好きだから、ここまで熱を上げたんでしょう。

映画のBD自体は来年の発売ですから、ファフナーと違って最近になって見返したということはありません。新宿でのイベントがいつであったかは忘れましたけど、あれ以来私は時計じかけの哀女神を観ていないということであり、そういった意味では、やや懐かしい部類に入るのでしょうか? 3回も見た映画ですから、内容に関してはかなり鮮明に覚えてるんですけど、まあ、それにしたって結構前の話ですしね。少なからずおぼろげになっている部類もあるでしょう。
公開当時の日記にどこまで書いたか忘れたけど、私はこの時計じかけの哀女神という作品に対して辛口で、原作からの改変に対して割りと酷評をしていた記憶があります。まあ、それに関しては今も変わらないんだけど、映画として考えるならあれもありだったのかなぁと、幾分か寛容な気持ちにはなってます。新宿のイベントで監督も言ってましたが、「一つの映画として色々考えた末に、こういう形になった」わけですから、ニンフではなくイカロスを主軸としたこととかについては、目を瞑るべきなのかも知れないね。原作において日和編というのは長編なわけだけど、これを映画で切りよくまとめるのだとすれば、やはりイカロスをメインに持ってこないと、主役が交代しちゃうわけですから……人気度で言えばニンフのほうが上のはずだから、それでも良かった気はするんだけどねぇ。難しいよね、こういうのは。単純な人気だけで物事を左右すると、その作品がどうなるのかというのは明後日書く作品が該当するのだけど、そらおとはある種均等に配分しないといけませんからね。アストレアはともかくとしても、ヒロインの多い作品というのは色々めんどくさいのです。特に今回は日和をメインにする必要性があるわけなので、そこもまた問題という。智樹列車は観たかったけどねぇ。

前述のとおり、そらのおと劇場版のBDは来年の2月24日の発売されます。まだ3ヵ月ぐらいあるわけで、その後ぐらいに2期のBOXも出ることでしょう。1期のBOXがAmazonで半額になっているのを見ると、定価で買った私はとても複雑な気持ちになるのだけど、まあ、それは仕方ないよね。
それとは別に、エース本誌で何らかの発表があるということだけど、これに関してはそらおと3期と考えて間違いないんじゃないかな? 件の新宿におけるイベントでもプロデューサーは乗り気だったし、原作者も3期があるなら月100Pは書くと言い切るほどの気合の入りようだったから、スタッフたちのやる気という意味では十分でしょう。ただ、そらおとは2期の成績があまりいいとは言えませんし、多くの原作を抱える角川としては、容易に3期を企画するのは難しいという事情もあったのですが、まあ、熱意が勝ったということでしょうかね? 2期をオリジナルのラストにして、映画もオリジナルの展開にしてしまった今、果たして3期でなにをやるのかという不安はありますけど、あのスタッフなら上手くやるでしょう。取り立てて良い料理を出すというわけじゃないが、これといって食べられないものを出すわけでもないし、きっと大丈夫だよ。少なくとも手馴れている原作だから、はがないよりは良いものが出来るんじゃないかな。

私はこれといって特典とかに興味がないから、映画のBDはAmazonで買おうと思います。そらおとは好きな作品だけど、そこまで金を掛ける必要もないと思っているので、安く買えるならそれに越したことはないという奴で。なんか最近になって、ネット通販というものに抵抗がなくなってしまったので、来年は必要性に応じて利用していきたいですね。そういや、そらおとは本誌の方でも結構緊迫とした展開になっているようだけど、コミックスの発刊スペースが早いから、あまり待たずに続きは読めそうです。まあ、そろそろ終わりに向かって行きそうな気もするのですが……良いイラストだといいなぁ。こすもすはあんなだけど。
RococoWorksの解散について、私はまだ事実として受け止めきれないでいます。予想はしていたし、覚悟はしていた。それなのに、いざ事実として突き付けられるとここまで苦しいものなのか。自分の抱いていたものが紙っペラより薄いものであったことを、私は今痛感しています。どうしてこんなことになったのか、理由は全て明かされています。それが真実かどうかはともかくとしても、こういう事が起きて、こんな事になって、結果としてRococoWorksは消えようとしている。私はそれがやるせないし、悔しいし、耐え切れないんです。

RococoWorks解散のお知らせ

Rococoworksは2011年12月末日をもって解散することといたしました。

解散に至る経緯

約1年前、我々と流通の間に入っていた仲介グループによる開発資金の横領が発覚しました。
これにより資金繰りが破綻し、開発にも支障がでたのみならず、一時は個人の生活もままならない状況にまで陥ってしまいました。
それでも、なんとか制作活動を続けていこうと手を尽くしましたが、
甚大な損失と信用の低下が重なり、もはや継続を断念せざるをえなくなりました。
悔やんでも悔やみきれませんが、経営の一端を他者に握らせてしまったことが最大の誤りだったと考えています。

今後の活動について

今後のことは決まっておりませんが、スタッフ各人それぞれの道を模索していこうと思います。

本ウェブサイトの期限について

本ウェブサイトおよびドメインは3月末日まで残します。

以後のサポートについて

以後のサポート引き継ぎに関しては現在数社と交渉中です。決定次第ウェブサイト上で告知いたします。

ヴァニタスの羊サウンドトラックについて

ご要望を多くいただいた『ヴァニタスの羊サウンドトラック』は販売を検討しております。
しかし状況が状況ですので実現できるかはお約束できません。実現できるよう最善を尽くします。

RococoWorks公式HPより。URL:http://www.rococoworks.com/

泣こうが喚こうが、これが現実というものです。後はそれをどう噛み締めて、噛み砕いて、飲み込むか受け入れるかということ。吐き出すことは簡単だけど、それは結局、逃げでしかないのだから……

私はこの夏、そしてこの冬、二度に渡ってヴァニタスの羊本を出そうと試みて失敗しました。偏に私のスケジュール管理の甘さが招いたことですが、まさかこんなことになるとは思いませんでしたね。出していれば後悔したのか、それとも手向けにでもしたのか。いや、そんな格好いいものじゃないか。私は結局、RococoWorksのファンとして何も出来ないままに終ってしまったね。なにかしようと考えて、同人活動は私なりの答えであり、形になるものであったはずだけど、それも遂に夢と果ててしまったのか。あるいは、冬コミに間に合わなかったは良かったのかもしれない。初の同人誌を出す日が、RococoWorksの終焉日になっていたのだから……酷い皮肉だね。これ以上にないぐらい、悪夢や絶望なんて言葉じゃ言い表せないぐらい。
私はなんだろう、好きだったんだろうね。RococoWorksが。ヴァニタスの羊が出たときは辛口なことも書いてたけど、やり込めばやり込むほど好きになったし、出なければ同人誌を書きたいなんて思いやしませんよ。それがまあ、こんな結果になってしまったわけで。悔しいのか、悲しいのか、切ないのか、やるせないのか……すべてが混ぜこぜになって私の中で渦巻いています。こういった機会に遭遇するのは初めてじゃないし、立ち会ったことだってあるのに、どうしてだろうね目がよく見えないんだよ。指は震えるし、感情は昂ぶるし、クリスマスの朝になにやってるんだろう私は。
でも、本当にいい作品を出しているんです。未完成だなんだと世間では言われて、私も一度ならずいいましたけど、本当にいい作品ばかりなんです。だから、この最後の機会に多くの人にプレイしてもらいたい、手にとってもらいたいと、そう思います。なので、一応オフィシャル通販のアドレスを載せてみたり。

ヴァニタスの羊オフィシャル通販ページ
URL:https://www.ec-order.com/rococo/shop/detail/RCW0000001

まあ、通販出来るかは分からないんですけどね。

RococoWorksは2012年12月末をもって解散します。これはもう覆し用のない事実ですし、サイトが来年の3月まで残るといっても、RococoWorksというブランドは無くなるんです。残り数日、スタッフがどんなことを思っていたのかは知りません。どんな気持ちでこの決断を下したのかもわかりません。だけど、事実は公表され、確定事項として動き出したのです。各人の道を行くという以上、形を変えての再スタートはもう望めないでしょう。私はもはやこれまでと受け入れていますが、それでも高ぶった感情は、認めたくないと思う気持ちは留められません。だからこの日記を書きました。残しておくかどうかはわかりませんが、これは私の偽りない気持ちなんです。
RococoWorksよ、ありがとう。私は本当に大好きだった!!

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