最近、とても不思議な事件に巻き込まれています。不思議というか、不気味の類なんですけど、なんて説明したらいいか自分でも判らない。一言で言うと某大型掲示板のヨスガノソラスレに私がいるって話なんだけど……いや、自分でもなに言ってるんだか判らないし、身内にも「遂に目覚めたか」とか言われる始末なんだけど、まさしくそこに私がいた。文章の書き方、語り口、句読点の付け方まで、どこからどう見てもそれは私だった。あれが私じゃなかったら、私が驚きだよってぐらいに。
笑い事じゃないけど、いや、もはや笑うしかあるまい。なんか、今ヨスガノソラスレに行くと私に会えるらしいから、話したい人は会いに行けばいいと思うよ。私も時間を見つけて行って来ることにしますから。私は私とだけは話したことないから、今から楽しみです。
まあ、それはいいとしてアニメ版ヨスガノソラの公式サイトが更新されて、Productに情報が追加されました。なにかと思ってみてみたんですが、なんのことはない全巻購入特典が付く店が新たに3店舗ほど増えただけなんですが……いや、やっぱり無理があるな。どうでも良いことのように書いてやり過ごそうかと思ったけど、このスタチャの商法には呆れすらも通り越して再び怒りが爆発しそうになってしまった。各ヒロインのBDを出して、そのヒロインのファンはそれだけ買えばいいようにという良心的な手法を売りにしているというのが、スタチャの言うところのアニメ版ヨスガノソラです。例えば私なら、第4巻の春日野穹編を買えば良いだけの話であり、本来ならそれで済むはずだった。
なのに何故、スタチャは8店舗も全巻購入特典を用意してきたのか? 各ヒロインのBDだけ買えばいいといったくせして、その実しっかり特典商法で釣り上げようというのだから質が悪いったらありゃしない。
上記に引用したのはあくまで全巻購入特典であって、ヨスガノソラのBD&DVDには、予約特典まで存在します。つまり、予約購入者に対して予約時もしくは購入時に特典をくれるという、エロゲにありがちなあれです。
既にゲマ屋での予約は済ませてしまったので、明日にでも予約変更をしてくる必要がありますね。おそらく、内金予約者にブロマイドを渡すって感じだろうけど、描き下ろしと書いていない以上はアニメ絵の使い回しでしょう。わざわざ手に入れるほどのものではないけど、結果的に払うこととなる商品代金から、内金としていくらか納めれば特典を貰えるだけの話ですし、それほど損な話でもない。ゲマ屋の全巻購入特典の絵柄はまだ判りませんが、最終的に引き取る引き取らないは私の自由ですからね。まあ、上手いことやってみますよ。
問題はとらのあなですか。あそこも既に予約を初めているんだけど、店頭にある予約券は第1巻のみ……店頭に券がないものって基本的に予約できないはずなんだけど、にもかかわらず全4巻を予約するとブロマイドが貰えるというのは、なんともおかしな話だ。いや、とらのあな通販ならば可能だけど、まさかブロマイドが郵送で送られてくるのか? 店舗があるのに通販でしか貰えないなどあるわけがないし、そこのところはちょっと調べてみますかね。とらは元々予約時に内金を取られる店だけど、ブロマイドはゲマ屋と同じでアニメの映像の使い回しだろう。しかも、この時期に出せるのは精々3話か、多くて4話までの映像だろうから、特典としての価値は決して高いわけじゃない。集めるほどのものかとも思うが、とらのあなは布物の特典を付ける店であるし、ゲマ屋と同じく予約しておいてそんなにることはないでしょう。もっとも、どちらの店舗も布物の絵柄が穹じゃなかった時点で切りますけど。
スレに現れた奴も含めて勘違いしている人が多いけど、私は春日野穹が好きなんであって、ヨスガノソラの全てに対するコレクターではないのだ。そりゃ、新規グッズ出たらその都度買ってはいますけど、さすがBDを32枚集めるつもりは……DVD含めれば36枚だっけ? Twitterでは怒りのあまり息巻いてしまいましたが、冷静に考えてみると全部を全部集める必要性がない。原作絵の描き下ろしが来るかどうかも判らない状況で、私にはそこまでの冒険心はありませんよ。
私は意地になってるんじゃなくて、どちらかといえば自棄になってるんだと思う。悲恋堂の店主はムキになってるだけだと言うけど、それともまた違う。確かに金銭的なことを考えれば36枚買うことは可能だけど、そんなの自己満足にすらならないよ。まあ、仮にすべての特典が穹だというのなら話は別ですが……なにも商品展開までエロゲの真似をしなくても良いじゃないか。いや、エロゲの商法なら尚更多くのヒロインを各店舗に振り分けるべきで、8店舗もあるのなら4人いるヒロインをそれぞれに振り分けるぐらいのことはね、やって欲しい物ですよ。抱き枕は普通に穹だろうけど、タペストリーとかシーツとか、2人以上のキャラが描けるものはどうなるか。瑛&渚さんが一番可能性高いけど、私が危惧しているのは穹と奈緒がセットになることはあり得るのか、ということ。共通ルートのキャラ同士、特典もセットでということになったとしたら。不人気の奈緒に穹を付けることで、まあ、渚さんのBDに穹の特典が付くみたいな感じでね。そうなったらもう、私はスタチャを嫌いになるしかないかも知れない。長い付き合いだし、最近じゃ仕事でも世話になってますが、ヨスガノソラに関しては許容できないことが多すぎる。
笑い事じゃないけど、いや、もはや笑うしかあるまい。なんか、今ヨスガノソラスレに行くと私に会えるらしいから、話したい人は会いに行けばいいと思うよ。私も時間を見つけて行って来ることにしますから。私は私とだけは話したことないから、今から楽しみです。
まあ、それはいいとしてアニメ版ヨスガノソラの公式サイトが更新されて、Productに情報が追加されました。なにかと思ってみてみたんですが、なんのことはない全巻購入特典が付く店が新たに3店舗ほど増えただけなんですが……いや、やっぱり無理があるな。どうでも良いことのように書いてやり過ごそうかと思ったけど、このスタチャの商法には呆れすらも通り越して再び怒りが爆発しそうになってしまった。各ヒロインのBDを出して、そのヒロインのファンはそれだけ買えばいいようにという良心的な手法を売りにしているというのが、スタチャの言うところのアニメ版ヨスガノソラです。例えば私なら、第4巻の春日野穹編を買えば良いだけの話であり、本来ならそれで済むはずだった。
なのに何故、スタチャは8店舗も全巻購入特典を用意してきたのか? 各ヒロインのBDだけ買えばいいといったくせして、その実しっかり特典商法で釣り上げようというのだから質が悪いったらありゃしない。
全巻購入特典新たに増えたのは下3つですけど、描き下ろしと書いていないだけマシなんでしょうかね。オリジナルとも書いていない辺りが不穏ですが、単純計算でこれを全部集めるとなればBDないしDVDを32枚は買うことになり、しかも更に店舗が増えないとも言いきれないだけに、32枚枚というのはあくまで最低ラインでしかありません。各ヒロインのBDだけ買えばいいはずの作品なのに、特典を集めるなら32枚も買わなくてはないないんですか。そいつはまた、随分と良心的な商法もあったものですね。優しさに包まれて、思わず涙が出てきますよ。
・アニメイト(描き下ろし抱き枕カバー)
・ゲーマーズ(描き下ろしタペストリー)
・とらのあな(描き下ろし特大ベッドシーツ)
・ソフマップ(描き下ろしテレカ)
・Getchu.com(描き下ろしテレカ)
・キャラアニ(クッション)
・ネオウィング(ポートレイト)
・グッドウィル(図書カード)
上記に引用したのはあくまで全巻購入特典であって、ヨスガノソラのBD&DVDには、予約特典まで存在します。つまり、予約購入者に対して予約時もしくは購入時に特典をくれるという、エロゲにありがちなあれです。
予約特典アニメイト通販の壁紙というのは、以前にも書いた穹のあれです。この書き方を見るに、まさか毎巻付くってことでしょうか?アニメイトのページを見る限り、どこにもそんな記述はないんだけど……これにしたってさ、なんで渚さんのBDに穹の特典が付くのよ。ショップの指定かなにか知らないけど、渚一葉編なんでしょ? 渚さんのファンのために、彼女のファンが買えばいいように作ったんでしょ? だったら、なんで穹の特典が付くのよ。渚さんの壁紙を用意して上げなさいよ。結局、一番人気のヒロインの特典付けて、そのファンも釣り上げようっていうんだからね。浅ましすぎるんだよスタチャは。
・アニメイト 番宣告知ポスターを①巻商品受け渡し時にお渡し
・アニメイト通販 壁紙を商品受け渡し時にコードでお渡し
・ゲーマーズ 全④巻対象で予約時にブロマイドお渡し
・とらのあな 全④巻対象で予約時にブロマイドお渡し
・ソフマップ 商品告知ポスターを①巻商品受け渡し時にお渡し/下敷き①巻商品受け渡し時にお渡し
既にゲマ屋での予約は済ませてしまったので、明日にでも予約変更をしてくる必要がありますね。おそらく、内金予約者にブロマイドを渡すって感じだろうけど、描き下ろしと書いていない以上はアニメ絵の使い回しでしょう。わざわざ手に入れるほどのものではないけど、結果的に払うこととなる商品代金から、内金としていくらか納めれば特典を貰えるだけの話ですし、それほど損な話でもない。ゲマ屋の全巻購入特典の絵柄はまだ判りませんが、最終的に引き取る引き取らないは私の自由ですからね。まあ、上手いことやってみますよ。
問題はとらのあなですか。あそこも既に予約を初めているんだけど、店頭にある予約券は第1巻のみ……店頭に券がないものって基本的に予約できないはずなんだけど、にもかかわらず全4巻を予約するとブロマイドが貰えるというのは、なんともおかしな話だ。いや、とらのあな通販ならば可能だけど、まさかブロマイドが郵送で送られてくるのか? 店舗があるのに通販でしか貰えないなどあるわけがないし、そこのところはちょっと調べてみますかね。とらは元々予約時に内金を取られる店だけど、ブロマイドはゲマ屋と同じでアニメの映像の使い回しだろう。しかも、この時期に出せるのは精々3話か、多くて4話までの映像だろうから、特典としての価値は決して高いわけじゃない。集めるほどのものかとも思うが、とらのあなは布物の特典を付ける店であるし、ゲマ屋と同じく予約しておいてそんなにることはないでしょう。もっとも、どちらの店舗も布物の絵柄が穹じゃなかった時点で切りますけど。
スレに現れた奴も含めて勘違いしている人が多いけど、私は春日野穹が好きなんであって、ヨスガノソラの全てに対するコレクターではないのだ。そりゃ、新規グッズ出たらその都度買ってはいますけど、さすがBDを32枚集めるつもりは……DVD含めれば36枚だっけ? Twitterでは怒りのあまり息巻いてしまいましたが、冷静に考えてみると全部を全部集める必要性がない。原作絵の描き下ろしが来るかどうかも判らない状況で、私にはそこまでの冒険心はありませんよ。
私は意地になってるんじゃなくて、どちらかといえば自棄になってるんだと思う。悲恋堂の店主はムキになってるだけだと言うけど、それともまた違う。確かに金銭的なことを考えれば36枚買うことは可能だけど、そんなの自己満足にすらならないよ。まあ、仮にすべての特典が穹だというのなら話は別ですが……なにも商品展開までエロゲの真似をしなくても良いじゃないか。いや、エロゲの商法なら尚更多くのヒロインを各店舗に振り分けるべきで、8店舗もあるのなら4人いるヒロインをそれぞれに振り分けるぐらいのことはね、やって欲しい物ですよ。抱き枕は普通に穹だろうけど、タペストリーとかシーツとか、2人以上のキャラが描けるものはどうなるか。瑛&渚さんが一番可能性高いけど、私が危惧しているのは穹と奈緒がセットになることはあり得るのか、ということ。共通ルートのキャラ同士、特典もセットでということになったとしたら。不人気の奈緒に穹を付けることで、まあ、渚さんのBDに穹の特典が付くみたいな感じでね。そうなったらもう、私はスタチャを嫌いになるしかないかも知れない。長い付き合いだし、最近じゃ仕事でも世話になってますが、ヨスガノソラに関しては許容できないことが多すぎる。
BDの特典追加については更新日時の関係上、明日の日記で書きます。色々と言いたいこと、書きたいことは山のようにありますけど、私も気持の整理をする必要があるので。アニメ版ヨスガノソラに付いて口幅ったいことばかり言っているせいか、最近は変なことが多くてね。ヨスガノソラスレも、あれは一体どうなっているんだ……まあ、良いんだけどさ。いや、良くもないけど。いつの間に私のTwitterアカウントはバレたんだろう。日記では公開していないはずだったんだが。あぁ、穹botに呟かせてはいるんだっけ。中の人へのリンク貼ってないから分かりやすいように。それにしたって不思議な話ではあるけれど。
第5話について私は穹のこと以外はなにも書きません。悠がどうしたとか、瑛が積極的だったとか、そんなことはどうでもいいんです。興味もないし、関係もない。ただ、瑛が積極的であることに疑問を呈している人には、原作だって似たようなもんだと言っておきましょうか。瑛の我慢強い部分は、ハルに対して発生するものじゃないんですよ。むしろ、ハルに対しては明確な好意を持って接することが多い。仮に他ルートでのことを言っているのだとしても、あれは遠慮であって我慢じゃないし、そもそも自分のルートなんだから我慢する必要なんて一欠片もないでしょう。エロいことをするのも、比較的早い方だったしね。ダメイドほどではないですが。
瑛はアレでいて裏表の激しいキャラですけど、キャラクターの完成具合としてはコミカライズが一番いい思う。原作よりも達観しているし、笑ってばかりではないところがキャラに深みを持たせてますからね。ただの私の趣味だけど、アニメ版は単に可愛いだけなんですよ。可愛くて、それでいてエロいだけ。小さいながらも頭一つ抜きん出た原作やコミカライズにある、悟った者としての魅力に欠けてしまっている。諦めの境地と言ってしまえばそれまでだけど、アニメのはなんていうか……凄みがないんだよね。原作にあるゾクリと来るような怖さも、コミカライズで見せた鋭くて冷たい視線もない。それに5話全体の印象として、話の唐突さが強まっているというのがあります。
前回で渚さんルートが終わったのは良いんですが、渚さんの話というのは厳密に言うと2~4話という過程の上に成り立っていましたから、瑛のそれより1話多いんです。瑛が2話でしたのは蚊帳を渡したぐらいですが、仮に3~4話を排除して2話と5話だけ見たとしても、話の唐突感やつながりに対する違和感は拭えないと思う。なんていうか、エロアニメのOVAを見たときに感じるのと、同種の感覚だね。まあ、ヨスガノソラは18禁でないだけのエロアニメと化してますから、構成や作りが低質なのは仕方ないのかも知れないけど。
くだらない前置きはこれぐらいにして、5話における春日野穹の話をしましょうか。少し4話も振り返りますが、私はアニメに出ている悠という男を殴り飛ばしたくなりました。何故奴は、一欠片でも穹に構ってやらないのでしょう。そもそもなんで、穹は自分のルートでもシナリオでもない話に毎回出番があるのだろう。ぞんざいに扱われ、ハルに気にされることもなく、そんな穹の可哀想な姿をもう何週間見てきたのか。こんな穹を見続けるぐらいなら、いっそ出さないでくれとさえ思った。
寝間着の穹が医院スペースでアルバムを見るシーン。どうやら穹はここがお気に入りみたいですが、手にしたアルバムには幼き頃のハルと穹が夏祭りに出かけている、アニメオリジナルの写真が収まっていました。ハルはその写真の1枚に目を止め、気づいた穹が自室に戻ってオルゴールから銀十字のアクセサリーを取り出します。ハルが夏祭りで買ってくれたらしいプレゼントで、写真は慣れない手つきで穹の首元にアクセサリーを付けてあげているハルの姿でした。コミカライズで黒うさがハルからのプレゼントとされたように、アニメもまた物による繋がりの深さや絆の強さを示そうとしている傾向にありますね。分かりやすいといえば分かりやすいんですが……ここでの問題は、銀十字ではありません。確かに穹がハルからのプレゼントだと嬉しそうに語る中、当の悠が別の女との思い出を思い出してるところは死ぬほど腹が立ちましたけど、そこじゃないんです。
穹が銀十字を保管していたオルゴール、どこかで見たことがありませんか? そう、第4話で悠が渚さんに上げたオルゴールそのものなんです。形も同じならば流れてくる音色も同じ、このことから考えるに第4話で悠が渚さんに上げたのは、穹のオルゴールだったと考えるのが妥当でしょう。何故、穹の大切なものが渚さんへのプレゼントとなったのか、第4話で穹は言いました。「相談ぐらい乗るのに……家族なんだから」と。そして、その言葉に従って悠が穹に相談をしたらどうでしょうか? 渚さんという想い人に渡すプレゼントは、果たしてなにが良いのか。料理下手な悠がケーキなど作れるわけありませんし、同じくスキルがない穹には手伝うことなど出来ません。この時点でケーキという選択肢は消え、別のものを用意する必要があります。では、もしこのとき、穹が自分のオルゴールを提供していたら? 兄に貰った銀十字のアクセサリーを入れていた、謂わば宝箱のようなオルゴールを、自ら手放していたら……
多分、4話の穹はこのオルゴールを手放すことでハルへの想いに見切りをつけたんじゃないでしょうか? そしてその結果が、夏祭りに参加しないで1人自宅で銀十字を眺めていた穹なのだとすれば……私は、アニメ版スタッフを許せそうにありません。
自らの宝箱を、ハルという大事な存在を、穹は自分から失わなければならなかった。宝箱の中にあった銀十字、つまり自分を取り出すことで、自由となったハルを、いえ、悠を渚さんに上げたんです。それが委員長ルートにおける妥協の類なのかは分かりませんが、少ない出番の中で確かに穹は自分の気持を訴えて、ハルにぶつけようとしていたんです。でも、出来なかった。自らに振り向かないハルをねじ曲げてまで、穹には想いを遂げる力がなかったから。
第5話の穹は、まだハルのことを諦めていません。感づいてはいるようですが瑛との繋がりを知りませんし、知る機会もなかった。けれど、それも今回まででしょう。第6話で瑛ルートが終わる以上、それほど穹に割ける時間があるわけではないですが、なにかしらの決着は付けるんじゃないかなと。
後、久しぶりに奈緒が登場していましたね。彼女が現れて白々しくも食事の話をした後、弁当が用意されている春日野家の食卓を映した辺り、奈緒が食事の面で春日野家に関わってくることの暗示みたいなものでしょう。原作にもあったことですし、別に違和感はないんですけど、セーブポイントは奈緒と明日、一緒に学校へ行くかと言ったところか。
さて、そろそろ本題に入りましょうか? 第5話の話なんて、実は私にとってどうでもいいことなんです。各ハル×穹を推奨するサイトやブログが次々に視聴を中断する中で、私は底意地で踏みとどまっている状態ですけど、手の平を返す準備なんていつでも整ってるんだ! 例え3話しかないのだとしても、穹ルートのためならつまらない前座や余興にだって耐えてみせると、そう誓ったから。
アニメ版ヨスガノソラの公式サイトで、Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花『ツナグキズナ』/『ヨスガノソラ』プロモーション映像が公開されました。主に1~2話のハルと穹を中心に構成されているPVですが、実は私がこれを見るのは初めてではありません。もう1ヵ月近く前になりますが、徳島のマチアソビにて行われたハルキノソラ(仮)出張版で、同じものが流されたからです。ハルキングが徳島用に作ってきた特別映像だとかで、放送前日だった2話の映像と、それ以外のもふんだんに使っていたことから、かなり盛り上がった記憶があります。
私が元々好きだったツナグキズナをさらに惚れ込んだのも、この映像を見たからであり、あのときは完全にして完璧なハル×穹PVに心を踊らせていました。だって、どこからどうみでもハルと穹じゃないですか? 双子に始まり双子に終わる、そういう映像じゃん、これは。こんな素晴らしいPVを、それなりにデカい画面で魅せられて、しかも明日放送の2話の映像ですとか言われて、ハル×穹を疑う奴はあり得ないと思いませんか? 確かに他のキャラだって頬赤らめて映りますけど、そんなの一瞬じゃないですか。ツナグキズナと共に流れるハルと穹の映像を見て、2話からも双子に期待できる、アニメは双子の話なんだと、私は徳島の地で信じていたのですよ。だって、映像を見て疑う理由がないじゃない。
なにせイベント用に即興で作った映像でしたから、今後どのように利用するかはまったく分からない状態で、BDの特典にでもしてくださいと私は言ったんだけど……まさか、サイトで公開するとは思わなかった。だって、ツナグキズナのフルバージョン使用してるんですよ? サイトで無料公開するなんて気前のいいこと、普通はするはずないじゃない。まあ、穿った見方をすればサイトを更新するネタが尽きたか、アニメから離れつつあるハル×穹ファンを繋ぎとめておくために公開に踏み切ったなど、いくらでも想像は付くけどね。もう一度見たいと思っていただけに、また見る機会があって私は嬉しいけど、私がなんで2話以降の流れに不満たらたらだったのかは、これで分かってもらえたと思います。私はヨスガノソラのアニメはこのPVみたいに行くと、そう思っていたのですよ。けど、それは単なる幻想でしかなくて、翌日の夜には叩き壊されたんですけど。
私はアニメ版ヨスガノソラをそれほど高く評価していません。作画の質は良いと思いますが、それ以外の点で顔を覆いたくなることが多すぎる。誰しもがそう感じているなどとは言いませんが、私にとって受け入れがたい展開や内容ばかりなのは確かな事実です。巷ではエロの是非しか騒がれてないですが、エロなんてどうでもいいんですよ。そんなところはどうでも良くて、もっと根本的な、作品の構造そのものについて私は異を唱えたい、否定をしたい。なんか私の一挙一動を観察している人がいるらしいけど、例え穹ルートがどんなに素晴らしい出来でも、2~9話が覆るわけでもないんです。ヨスガノソラのアニメは、既にそういう段階にまで来てしまっています。
第5話について私は穹のこと以外はなにも書きません。悠がどうしたとか、瑛が積極的だったとか、そんなことはどうでもいいんです。興味もないし、関係もない。ただ、瑛が積極的であることに疑問を呈している人には、原作だって似たようなもんだと言っておきましょうか。瑛の我慢強い部分は、ハルに対して発生するものじゃないんですよ。むしろ、ハルに対しては明確な好意を持って接することが多い。仮に他ルートでのことを言っているのだとしても、あれは遠慮であって我慢じゃないし、そもそも自分のルートなんだから我慢する必要なんて一欠片もないでしょう。エロいことをするのも、比較的早い方だったしね。ダメイドほどではないですが。
瑛はアレでいて裏表の激しいキャラですけど、キャラクターの完成具合としてはコミカライズが一番いい思う。原作よりも達観しているし、笑ってばかりではないところがキャラに深みを持たせてますからね。ただの私の趣味だけど、アニメ版は単に可愛いだけなんですよ。可愛くて、それでいてエロいだけ。小さいながらも頭一つ抜きん出た原作やコミカライズにある、悟った者としての魅力に欠けてしまっている。諦めの境地と言ってしまえばそれまでだけど、アニメのはなんていうか……凄みがないんだよね。原作にあるゾクリと来るような怖さも、コミカライズで見せた鋭くて冷たい視線もない。それに5話全体の印象として、話の唐突さが強まっているというのがあります。
前回で渚さんルートが終わったのは良いんですが、渚さんの話というのは厳密に言うと2~4話という過程の上に成り立っていましたから、瑛のそれより1話多いんです。瑛が2話でしたのは蚊帳を渡したぐらいですが、仮に3~4話を排除して2話と5話だけ見たとしても、話の唐突感やつながりに対する違和感は拭えないと思う。なんていうか、エロアニメのOVAを見たときに感じるのと、同種の感覚だね。まあ、ヨスガノソラは18禁でないだけのエロアニメと化してますから、構成や作りが低質なのは仕方ないのかも知れないけど。
くだらない前置きはこれぐらいにして、5話における春日野穹の話をしましょうか。少し4話も振り返りますが、私はアニメに出ている悠という男を殴り飛ばしたくなりました。何故奴は、一欠片でも穹に構ってやらないのでしょう。そもそもなんで、穹は自分のルートでもシナリオでもない話に毎回出番があるのだろう。ぞんざいに扱われ、ハルに気にされることもなく、そんな穹の可哀想な姿をもう何週間見てきたのか。こんな穹を見続けるぐらいなら、いっそ出さないでくれとさえ思った。
寝間着の穹が医院スペースでアルバムを見るシーン。どうやら穹はここがお気に入りみたいですが、手にしたアルバムには幼き頃のハルと穹が夏祭りに出かけている、アニメオリジナルの写真が収まっていました。ハルはその写真の1枚に目を止め、気づいた穹が自室に戻ってオルゴールから銀十字のアクセサリーを取り出します。ハルが夏祭りで買ってくれたらしいプレゼントで、写真は慣れない手つきで穹の首元にアクセサリーを付けてあげているハルの姿でした。コミカライズで黒うさがハルからのプレゼントとされたように、アニメもまた物による繋がりの深さや絆の強さを示そうとしている傾向にありますね。分かりやすいといえば分かりやすいんですが……ここでの問題は、銀十字ではありません。確かに穹がハルからのプレゼントだと嬉しそうに語る中、当の悠が別の女との思い出を思い出してるところは死ぬほど腹が立ちましたけど、そこじゃないんです。
穹が銀十字を保管していたオルゴール、どこかで見たことがありませんか? そう、第4話で悠が渚さんに上げたオルゴールそのものなんです。形も同じならば流れてくる音色も同じ、このことから考えるに第4話で悠が渚さんに上げたのは、穹のオルゴールだったと考えるのが妥当でしょう。何故、穹の大切なものが渚さんへのプレゼントとなったのか、第4話で穹は言いました。「相談ぐらい乗るのに……家族なんだから」と。そして、その言葉に従って悠が穹に相談をしたらどうでしょうか? 渚さんという想い人に渡すプレゼントは、果たしてなにが良いのか。料理下手な悠がケーキなど作れるわけありませんし、同じくスキルがない穹には手伝うことなど出来ません。この時点でケーキという選択肢は消え、別のものを用意する必要があります。では、もしこのとき、穹が自分のオルゴールを提供していたら? 兄に貰った銀十字のアクセサリーを入れていた、謂わば宝箱のようなオルゴールを、自ら手放していたら……
多分、4話の穹はこのオルゴールを手放すことでハルへの想いに見切りをつけたんじゃないでしょうか? そしてその結果が、夏祭りに参加しないで1人自宅で銀十字を眺めていた穹なのだとすれば……私は、アニメ版スタッフを許せそうにありません。
自らの宝箱を、ハルという大事な存在を、穹は自分から失わなければならなかった。宝箱の中にあった銀十字、つまり自分を取り出すことで、自由となったハルを、いえ、悠を渚さんに上げたんです。それが委員長ルートにおける妥協の類なのかは分かりませんが、少ない出番の中で確かに穹は自分の気持を訴えて、ハルにぶつけようとしていたんです。でも、出来なかった。自らに振り向かないハルをねじ曲げてまで、穹には想いを遂げる力がなかったから。
第5話の穹は、まだハルのことを諦めていません。感づいてはいるようですが瑛との繋がりを知りませんし、知る機会もなかった。けれど、それも今回まででしょう。第6話で瑛ルートが終わる以上、それほど穹に割ける時間があるわけではないですが、なにかしらの決着は付けるんじゃないかなと。
後、久しぶりに奈緒が登場していましたね。彼女が現れて白々しくも食事の話をした後、弁当が用意されている春日野家の食卓を映した辺り、奈緒が食事の面で春日野家に関わってくることの暗示みたいなものでしょう。原作にもあったことですし、別に違和感はないんですけど、セーブポイントは奈緒と明日、一緒に学校へ行くかと言ったところか。
さて、そろそろ本題に入りましょうか? 第5話の話なんて、実は私にとってどうでもいいことなんです。各ハル×穹を推奨するサイトやブログが次々に視聴を中断する中で、私は底意地で踏みとどまっている状態ですけど、手の平を返す準備なんていつでも整ってるんだ! 例え3話しかないのだとしても、穹ルートのためならつまらない前座や余興にだって耐えてみせると、そう誓ったから。
アニメ版ヨスガノソラの公式サイトで、Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花『ツナグキズナ』/『ヨスガノソラ』プロモーション映像が公開されました。主に1~2話のハルと穹を中心に構成されているPVですが、実は私がこれを見るのは初めてではありません。もう1ヵ月近く前になりますが、徳島のマチアソビにて行われたハルキノソラ(仮)出張版で、同じものが流されたからです。ハルキングが徳島用に作ってきた特別映像だとかで、放送前日だった2話の映像と、それ以外のもふんだんに使っていたことから、かなり盛り上がった記憶があります。
私が元々好きだったツナグキズナをさらに惚れ込んだのも、この映像を見たからであり、あのときは完全にして完璧なハル×穹PVに心を踊らせていました。だって、どこからどうみでもハルと穹じゃないですか? 双子に始まり双子に終わる、そういう映像じゃん、これは。こんな素晴らしいPVを、それなりにデカい画面で魅せられて、しかも明日放送の2話の映像ですとか言われて、ハル×穹を疑う奴はあり得ないと思いませんか? 確かに他のキャラだって頬赤らめて映りますけど、そんなの一瞬じゃないですか。ツナグキズナと共に流れるハルと穹の映像を見て、2話からも双子に期待できる、アニメは双子の話なんだと、私は徳島の地で信じていたのですよ。だって、映像を見て疑う理由がないじゃない。
なにせイベント用に即興で作った映像でしたから、今後どのように利用するかはまったく分からない状態で、BDの特典にでもしてくださいと私は言ったんだけど……まさか、サイトで公開するとは思わなかった。だって、ツナグキズナのフルバージョン使用してるんですよ? サイトで無料公開するなんて気前のいいこと、普通はするはずないじゃない。まあ、穿った見方をすればサイトを更新するネタが尽きたか、アニメから離れつつあるハル×穹ファンを繋ぎとめておくために公開に踏み切ったなど、いくらでも想像は付くけどね。もう一度見たいと思っていただけに、また見る機会があって私は嬉しいけど、私がなんで2話以降の流れに不満たらたらだったのかは、これで分かってもらえたと思います。私はヨスガノソラのアニメはこのPVみたいに行くと、そう思っていたのですよ。けど、それは単なる幻想でしかなくて、翌日の夜には叩き壊されたんですけど。
私はアニメ版ヨスガノソラをそれほど高く評価していません。作画の質は良いと思いますが、それ以外の点で顔を覆いたくなることが多すぎる。誰しもがそう感じているなどとは言いませんが、私にとって受け入れがたい展開や内容ばかりなのは確かな事実です。巷ではエロの是非しか騒がれてないですが、エロなんてどうでもいいんですよ。そんなところはどうでも良くて、もっと根本的な、作品の構造そのものについて私は異を唱えたい、否定をしたい。なんか私の一挙一動を観察している人がいるらしいけど、例え穹ルートがどんなに素晴らしい出来でも、2~9話が覆るわけでもないんです。ヨスガノソラのアニメは、既にそういう段階にまで来てしまっています。
音楽堂は固く閉ざされ
2010年10月31日 ヨスガノソラ
今日は冬コミ新刊用の資料探しに図書館へ行くつもりだったんですが、その前にアニメイト横浜へ行って入荷しているであろう比翼の羽根とツナグキズナの同時購入特典を回収することにしました。事前購入こそしなかったんですが、なにせ昨日は台風でしたし1日ぐらいは残っているだろうと思って。日曜日ということも合ってか店内はそれなりに混んでいましたが、CDは普通に置いてありました。でも、そこに同時購入特典と書かれたシールは貼っていない。なんと、特典は先着で既に捌けてしまったというのだ。
横浜店にない以上は横浜にいても仕方ないということで、東海道線に飛び乗ってお隣の川崎市へ。アニメイト川崎店へと駆け込みました。ラゾーナの中にあったマグマニが移転してからというもの、なかなかミューザ川崎に行く機会がなくって。そういや、秋葉原に移転したはずのマグマニもいつの間にか潰れていたらしいね。千葉の本店も閉めちゃったとかで、寝所句書店の秋葉原支店と同じく、気付かぬうちに消えてしまった店のなんと多いことか。逆に蒲田の駅前にメロンブックスが開店するらしいけど、なんとも中途半端な場所に店を出すものである。確かにあそこはとらのあなの勢力圏ではないが、また移転するらしいアニメイトを見れば分かるように、必ずしも集客力が望める土地ではないんですよ。学生街であるとはいっても、それがプラスに繋がるとも限らない。横浜と秋葉原間にアニメイトが2つもあるってどうなんだろうね。メロンブックス蒲田店は成功するのかどうか。まあ、オープン時には行ってみるつもりですが。
話は戻ってアニメイト川崎店。私は基本的にチネチッタとかそっち方面を利用する人なので、川崎に降りても滅多に立ち寄ることのない店舗なのですが、一般的なアニメイトに比べると店内の雰囲気が少し違う感じがする。閉鎖間がないっていうか、言い換えれば開放感があるのかな。新しくできた商業施設内の店舗だからか、少なくとも横浜店よりは洒落っ気に溢れている感じが。
比翼の羽根とツナグキズナは特典付きで買えたましたが、挿入歌はやはり出荷数が少ないのか最後の1枚だった。店頭に並んでいる限りでは、だけどね。特典のスリーブはてっきりクリア系の素材を使ってくるかと思ってたんですが、普通に厚紙特殊紙でした。絵柄はCDのジャケット及び本編映像から穹の際どいシーンを2カットほど。チョイスとしては他店舗よりも扇情的なものを選んでおり、私は結構気に入りました。やっぱ、穹が一番良い。
運良く川崎で買えたので、次は図書館へと向かうために地元へ戻る。横浜市立図書館というのは日曜は平日より2時間早く閉まってしまうので、足早に向かうことに。地元に着いた時点で、閉館20分前とかだったからね。すぐに目当ての本を探しに児童書コーナーへと駆け込んで、近くにいた司書のおばちゃんに頼んで本を集めて貰うことに。何故冬コミの資料集めに児童書コーナーへ行ったのかは、まあ、そのうち判ると思います。コミケに限らず同人誌の新刊ってさ、確実に出せるって段階にならないと情報公開し難いんだよね。だって、落としたら格好悪いしw 夏コミで早々にid本作るなんて言っておきながら、結局制作中止にしちゃったのは記憶に新しい話です。
そういや、我が盟友であるくろのとくろえのくろのさんが、商業依頼で無人島ものを書くことになったとかで話を聞いたんですが、くろのさんのイメージする話というか、描きたいもの中にidと近いものを感じたので勧めておきました。2000円もあれば買えるほどに価格崩壊してたから、どうやら即買いしたらしいけど気に入ってくれるかどうか。私は好きだけど、エロゲとしては微妙という声も多い作品だからね。むしろ、つまらない、面白くないと感じる方が普通なのかも知れない。私は大好きだけど。
あまりにも急いでいたせいか、図書館で1冊本を借り忘れてしまったので3日にでも再訪しようと思っています。平日は19時には閉まってしまうし、今の仕事を始めてからというもの、なかなか図書館へ行く機会も少なくなってしまいましたね。地元の図書館はそれほど大きなものじゃないけど、それでも本に囲まれているというのは気分が良いものです。
資料も一通り揃えたことだし、冬コミ新刊の執筆に入ります。プロット自体は当の昔に出来ているから、後は資料を基にどんな風に書き上げていくかって感じかな。いつも書き始めるまで凄い時間が掛かるんだけど、筆のノリが良いのかスイスイと進んでる。まあ、制作期間は1ヵ月しかないわけだし、時間があるわけじゃないんだから、これぐらいやらないと新刊2冊なんて言ってられないしね。さっさと装丁やページ数を確定させ、今週中には印刷所の予約をしたいものだ。
横浜店にない以上は横浜にいても仕方ないということで、東海道線に飛び乗ってお隣の川崎市へ。アニメイト川崎店へと駆け込みました。ラゾーナの中にあったマグマニが移転してからというもの、なかなかミューザ川崎に行く機会がなくって。そういや、秋葉原に移転したはずのマグマニもいつの間にか潰れていたらしいね。千葉の本店も閉めちゃったとかで、寝所句書店の秋葉原支店と同じく、気付かぬうちに消えてしまった店のなんと多いことか。逆に蒲田の駅前にメロンブックスが開店するらしいけど、なんとも中途半端な場所に店を出すものである。確かにあそこはとらのあなの勢力圏ではないが、また移転するらしいアニメイトを見れば分かるように、必ずしも集客力が望める土地ではないんですよ。学生街であるとはいっても、それがプラスに繋がるとも限らない。横浜と秋葉原間にアニメイトが2つもあるってどうなんだろうね。メロンブックス蒲田店は成功するのかどうか。まあ、オープン時には行ってみるつもりですが。
話は戻ってアニメイト川崎店。私は基本的にチネチッタとかそっち方面を利用する人なので、川崎に降りても滅多に立ち寄ることのない店舗なのですが、一般的なアニメイトに比べると店内の雰囲気が少し違う感じがする。閉鎖間がないっていうか、言い換えれば開放感があるのかな。新しくできた商業施設内の店舗だからか、少なくとも横浜店よりは洒落っ気に溢れている感じが。
比翼の羽根とツナグキズナは特典付きで買えたましたが、挿入歌はやはり出荷数が少ないのか最後の1枚だった。店頭に並んでいる限りでは、だけどね。特典のスリーブはてっきりクリア系の素材を使ってくるかと思ってたんですが、普通に厚紙特殊紙でした。絵柄はCDのジャケット及び本編映像から穹の際どいシーンを2カットほど。チョイスとしては他店舗よりも扇情的なものを選んでおり、私は結構気に入りました。やっぱ、穹が一番良い。
運良く川崎で買えたので、次は図書館へと向かうために地元へ戻る。横浜市立図書館というのは日曜は平日より2時間早く閉まってしまうので、足早に向かうことに。地元に着いた時点で、閉館20分前とかだったからね。すぐに目当ての本を探しに児童書コーナーへと駆け込んで、近くにいた司書のおばちゃんに頼んで本を集めて貰うことに。何故冬コミの資料集めに児童書コーナーへ行ったのかは、まあ、そのうち判ると思います。コミケに限らず同人誌の新刊ってさ、確実に出せるって段階にならないと情報公開し難いんだよね。だって、落としたら格好悪いしw 夏コミで早々にid本作るなんて言っておきながら、結局制作中止にしちゃったのは記憶に新しい話です。
そういや、我が盟友であるくろのとくろえのくろのさんが、商業依頼で無人島ものを書くことになったとかで話を聞いたんですが、くろのさんのイメージする話というか、描きたいもの中にidと近いものを感じたので勧めておきました。2000円もあれば買えるほどに価格崩壊してたから、どうやら即買いしたらしいけど気に入ってくれるかどうか。私は好きだけど、エロゲとしては微妙という声も多い作品だからね。むしろ、つまらない、面白くないと感じる方が普通なのかも知れない。私は大好きだけど。
あまりにも急いでいたせいか、図書館で1冊本を借り忘れてしまったので3日にでも再訪しようと思っています。平日は19時には閉まってしまうし、今の仕事を始めてからというもの、なかなか図書館へ行く機会も少なくなってしまいましたね。地元の図書館はそれほど大きなものじゃないけど、それでも本に囲まれているというのは気分が良いものです。
資料も一通り揃えたことだし、冬コミ新刊の執筆に入ります。プロット自体は当の昔に出来ているから、後は資料を基にどんな風に書き上げていくかって感じかな。いつも書き始めるまで凄い時間が掛かるんだけど、筆のノリが良いのかスイスイと進んでる。まあ、制作期間は1ヵ月しかないわけだし、時間があるわけじゃないんだから、これぐらいやらないと新刊2冊なんて言ってられないしね。さっさと装丁やページ数を確定させ、今週中には印刷所の予約をしたいものだ。
コミックマーケット79 サークル参加決定
2010年10月30日 ヨスガノソラ12月31日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット79の3日目に当選しました! 去年は落選してしまったから、冬のサークル参加は2年ぶりですか。夏コミには参加したからコミケ自体は久しぶりってわけじゃないんだけど、ギャルゲジャンルの配置場所がまた変わったので、初めて西館にスペースを出すこととなりました。昨年の冬に西へと移動したのが、今年の夏に東へ戻ったから、しばらくは固定されるかと思ったんですけどね。コミケ側もその辺は決めかねてるってところでしょうか。
当日の冬コミ新刊はヨスガノソラの小説本を2冊ほど予定しており、当然ながらスペースは夏コミに続いてヨスガで取っています。まあ、ジャンル替えする理由もありませんし、まだまだハル×穹を書き足りないので。
基本的にコミケやCOMIC1など規模の大きいイベントでしかサークル参加はしないから、同人誌制作に関しては夏コミ以来になりますか。ここ最近、同人活動とか二次創作とかまったくやってなかったから、自分が同人家であることを忘れそうになる。まあ、この日記読んでる人は全員知ってると思うけど、私も同人サークルを主催していまして。メンバー1人の個人サークルですけど、まあ、たまに同人誌とか作っています。
元々はネットで連載してたロックマンゼロとリリカルなのはStSのクロスオーバー小説を同人誌としてまとめるために始めまして、サークル名である「シャリテクロワール」もロクゼロに関係する単語から取っています。クロス小説自体は過去に4冊ほど出していて、話そのものは続いているんですけど、色々と事情があって今はお休み中。一応、夏コミでも読本は出しましたが、そういやロクゼロがまったく絡まない同人誌即売会ってのは初めてなのかな? 個人サークルとしてイベントに参加し始めて2年ぐらい経つけど、なんだかんだいって1冊はロクゼロの新刊を用意していましたからね。今回は既刊の在庫もありませんし、再販するほど需要もないだろうから、本当にヨスガノソラがメインとなるわけか。まあ、現在アニメ放送中ですし、旬といえば旬なジャンルではあるんだけど……私の予想ではヨスガの同人としてのピークは冬コミの一過性で終わるだろうから、アニメ効果なんてほとんど続かないと思うんだけよね。それに、あそこまでエロイと却って同人誌としては流行らなそうだし。穹ルートの出来次第とは言っても、穹がメインになるのは12月からだから、それを観てから本を作り出すのはどうしたって無理がある。簡易製本とかコピー誌なら間に合わなくもないだろうけど、1話見て原作にも手を出したところが描くかも知れないって感じではないかな。大手も軒並み別ジャンル描くだろうから。
まあ、コミケの場合は当日になってみるまで判らない部分もあるので、いざ参加してみるとヨスガ本で溢れてましたとか、そんなこともあり得なくはないんだけどね。あれだけの数のサークルが参加してると、皆が皆ネットにHPとか持ってるわけじゃないから、事前に情報集めるのも限界あるし。上のもあくまで予想なんで、最終的にどう転ぶかは見物かも知れない。
そういや、肝心のスペース№を書いていませんでしたね。普段はカタログ発売時期まで配置場所や番号について詳細は伏せておくんですが、まあ、前述の通り東館から西館に移動こそしましたけど、配置そのものに大した変化はないんじゃないかな。お誕生日席というか島角の真後ろですから、夏とまったく同じですし。自分のいる島というかブロックに他のヨスガサークルがいなさそうなのもおそらく同じ……やっぱり、小説サークルは引き離される運命にあるのだろうか。個人的にはジャンルで揃えて欲しいんだけどな。まあ、西2ホール「と」06bにシャリテクロワールのスペースがありますので、興味がある人はどうぞ来てやってください。
新刊は現在制作中ですが、1冊はいつも出してるハル×穹の小説本で、もう1冊はちょっと特殊なものを考えています。小説本であることには変わりないんですけど、まあ、近々公開できればいいかなと。サークルカット見れば分かることなんだけどね。どちらも手を抜くつもりはないけど、単純に企画として考えれば後者の方が好きだったりする。ありがちと言えばありがちなんだけど、男性向けでは少ないのかな? アニメ版ではないですが、物は試しというやつで、いつもと違うやり方でハル×穹本を書いてもいいんじゃないかなと……結局、ハルと穹の本であることも変わりないし。手法というよりはジャンル的な意味合いが強いんだけど、中身が完全に決定したわけじゃないので、それこそカタログが出た頃にでも改めて書くことにします。てか、その頃には新刊どっちか完成してないとやばそうだ。印刷所はいつものところ使う予定だけど、あそこは締切早いから冬コミ合わせだと11月末に入稿しないと間に合わないだろうし。他のところで刷ってみたいとも思うんだけど、如何せん金銭的な都合がね。少部数を刷ってくれて、尚かつ印刷費安いのってあんまりなくて。小説本って地味だけど、ページ数的には漫画本より多いから結構大変なのさ。同じ部数でもページ数が違うだけで、値段も相当の差が出るし。
なんか、久しぶりに同人サークルっぽい日記を書いた気がするので、文章を書くのに凄い手間取ってしまった。実はコミケの当落発表もその前日に知ったぐらいだし。まあ、翌日はいつも通り緊張で仕事も手が付かなかったけど。アニメも始まったことだし、なにかしら二次創作でも書こうかなと思っていた矢先だったので、創作意欲のすべてを冬コミに向けて注ぎ込もうと思います。そういや、アニメ版ヨスガノソラの第4話が放送されてからこっち、ハル×一葉とか、悠×一葉 SSみたいな感じの検索で飛んでくる人いるんだけど……ホントにもう、勘弁してくれませんかね。ないよ、そんなもの。書く気もないし、あり得ないから。4話の感想がずっと準備中であることを色々言われてるみたいですけど、明日中にはなんとかします。書けないと言うよりは、単に書くことがないだけなので。
当日の冬コミ新刊はヨスガノソラの小説本を2冊ほど予定しており、当然ながらスペースは夏コミに続いてヨスガで取っています。まあ、ジャンル替えする理由もありませんし、まだまだハル×穹を書き足りないので。
基本的にコミケやCOMIC1など規模の大きいイベントでしかサークル参加はしないから、同人誌制作に関しては夏コミ以来になりますか。ここ最近、同人活動とか二次創作とかまったくやってなかったから、自分が同人家であることを忘れそうになる。まあ、この日記読んでる人は全員知ってると思うけど、私も同人サークルを主催していまして。メンバー1人の個人サークルですけど、まあ、たまに同人誌とか作っています。
元々はネットで連載してたロックマンゼロとリリカルなのはStSのクロスオーバー小説を同人誌としてまとめるために始めまして、サークル名である「シャリテクロワール」もロクゼロに関係する単語から取っています。クロス小説自体は過去に4冊ほど出していて、話そのものは続いているんですけど、色々と事情があって今はお休み中。一応、夏コミでも読本は出しましたが、そういやロクゼロがまったく絡まない同人誌即売会ってのは初めてなのかな? 個人サークルとしてイベントに参加し始めて2年ぐらい経つけど、なんだかんだいって1冊はロクゼロの新刊を用意していましたからね。今回は既刊の在庫もありませんし、再販するほど需要もないだろうから、本当にヨスガノソラがメインとなるわけか。まあ、現在アニメ放送中ですし、旬といえば旬なジャンルではあるんだけど……私の予想ではヨスガの同人としてのピークは冬コミの一過性で終わるだろうから、アニメ効果なんてほとんど続かないと思うんだけよね。それに、あそこまでエロイと却って同人誌としては流行らなそうだし。穹ルートの出来次第とは言っても、穹がメインになるのは12月からだから、それを観てから本を作り出すのはどうしたって無理がある。簡易製本とかコピー誌なら間に合わなくもないだろうけど、1話見て原作にも手を出したところが描くかも知れないって感じではないかな。大手も軒並み別ジャンル描くだろうから。
まあ、コミケの場合は当日になってみるまで判らない部分もあるので、いざ参加してみるとヨスガ本で溢れてましたとか、そんなこともあり得なくはないんだけどね。あれだけの数のサークルが参加してると、皆が皆ネットにHPとか持ってるわけじゃないから、事前に情報集めるのも限界あるし。上のもあくまで予想なんで、最終的にどう転ぶかは見物かも知れない。
そういや、肝心のスペース№を書いていませんでしたね。普段はカタログ発売時期まで配置場所や番号について詳細は伏せておくんですが、まあ、前述の通り東館から西館に移動こそしましたけど、配置そのものに大した変化はないんじゃないかな。お誕生日席というか島角の真後ろですから、夏とまったく同じですし。自分のいる島というかブロックに他のヨスガサークルがいなさそうなのもおそらく同じ……やっぱり、小説サークルは引き離される運命にあるのだろうか。個人的にはジャンルで揃えて欲しいんだけどな。まあ、西2ホール「と」06bにシャリテクロワールのスペースがありますので、興味がある人はどうぞ来てやってください。
新刊は現在制作中ですが、1冊はいつも出してるハル×穹の小説本で、もう1冊はちょっと特殊なものを考えています。小説本であることには変わりないんですけど、まあ、近々公開できればいいかなと。サークルカット見れば分かることなんだけどね。どちらも手を抜くつもりはないけど、単純に企画として考えれば後者の方が好きだったりする。ありがちと言えばありがちなんだけど、男性向けでは少ないのかな? アニメ版ではないですが、物は試しというやつで、いつもと違うやり方でハル×穹本を書いてもいいんじゃないかなと……結局、ハルと穹の本であることも変わりないし。手法というよりはジャンル的な意味合いが強いんだけど、中身が完全に決定したわけじゃないので、それこそカタログが出た頃にでも改めて書くことにします。てか、その頃には新刊どっちか完成してないとやばそうだ。印刷所はいつものところ使う予定だけど、あそこは締切早いから冬コミ合わせだと11月末に入稿しないと間に合わないだろうし。他のところで刷ってみたいとも思うんだけど、如何せん金銭的な都合がね。少部数を刷ってくれて、尚かつ印刷費安いのってあんまりなくて。小説本って地味だけど、ページ数的には漫画本より多いから結構大変なのさ。同じ部数でもページ数が違うだけで、値段も相当の差が出るし。
なんか、久しぶりに同人サークルっぽい日記を書いた気がするので、文章を書くのに凄い手間取ってしまった。実はコミケの当落発表もその前日に知ったぐらいだし。まあ、翌日はいつも通り緊張で仕事も手が付かなかったけど。アニメも始まったことだし、なにかしら二次創作でも書こうかなと思っていた矢先だったので、創作意欲のすべてを冬コミに向けて注ぎ込もうと思います。そういや、アニメ版ヨスガノソラの第4話が放送されてからこっち、ハル×一葉とか、悠×一葉 SSみたいな感じの検索で飛んでくる人いるんだけど……ホントにもう、勘弁してくれませんかね。ないよ、そんなもの。書く気もないし、あり得ないから。4話の感想がずっと準備中であることを色々言われてるみたいですけど、明日中にはなんとかします。書けないと言うよりは、単に書くことがないだけなので。
アニメ版ヨスガノソラ メガミマガジン12月号&娘TYPE Vol.13号掲載情報
2010年10月29日 ヨスガノソラ
まあ、掲載情報というほどなにが載っていたわけでもないんですけどね。一応、描き下ろしピンナップがあるのと、6話以降のサブタイが少しだけ分かったので書いておくことにします。ただ、今後の展開とかそういった話は一切載ってないから、アニメ版権のピンナップに興味ないって人は買わなくてもいいかな。どちらも穹の描き下ろしだったけど、メガマガと娘TYPEで大きな差が出ているというか、まさかキャラデザにして総作監の神本兼利より、原画班の一人で作画監督補佐でしかない藤井結の描いた穹の方が可愛いってのはどういうことだ。
もちろん、個々の趣味や好みがあるにせよ、胸の大きさを除いてメガマガのピンナップが娘TYPEのそれをはるかに上回っていると思う。娘TYPEのピンナップっていうのが、ベビードール姿の穹が、自室でうつ伏せになりながらノーパソやりつつ、ポッキーかじっているという絵柄で、確かに黒の紐パンとかは良かったと思うんだけど……なんだろ、神本さんの絵ってさ、アニメの映像として動いているときは良いんだけど、版権イラストだと結構微妙な気がするんだよね。癖が強いというか、メインキャラ集合のキービジュアルだって色々言われてたじゃない。座布団一枚を身体と畳の間に敷いて、寝そべりながらノーパソっていうのは、穹のキャラ的にはありなのかなしなのか。ありだとは思うけど、普通にベッドの上まで持って行けばいいんじゃ……コードが届かない? 熱を持って危険? そういえば、アニメ版もネットは繋がってないんだっけ。穹の出番が激減したので注意してなかったけど、携帯と違ってノーパソを使っているシーンはなかったと思うし。
構図や絵柄としては良いものの、なんか物足りないというか、微妙に感じてしまうのは何故なんでしょうね? 言ってしまえば神本原画が私の好みじゃないってことなんだろうけど、それにしたってメガマガとの差が開きすぎているような気がする。というか、雑誌ごとに原画描いてる人が違うってのも、ヨスガ関連では始めてかも知れない。先月までは版権絵の担当が月ごとに固定されていた気がするし。
娘TYPEはピンナップだけで特集記事の類はカラーもモノクロも存在しなかったのですが、メガマガと違いサブタイトル情報だけは載っていました。メガマガには「制作サイドの意向によりサブタイトルは発表されません」と書いてあったのに対し、娘TYPEには普通に載っている不思議。まさか、出版社というか雑誌で区別したわけでもあるまいし、角川が間違えたか、学研に話が言ってなかったのか……いずれにせよ、9話までのサブタイが判明しました。
メガミマガジンはサブタイトルなどの放送情報こそありませんでしたが、描き下ろしピンナップと特集記事がカラーで1ページほどありました。いや、このピンナップっていうのが凄いのよ。原画は前述の通り藤井結さんで、自宅の風呂場で湯に使っている穹の絵なんですが……
とにかく穹の乳が凄まじいことになっている!
原作では貧乳、よくても微乳だったはずの穹の乳が、胸が、おっぱいが! これでもかってぐらい増量されているのですよ。ないはずのものがあるというか、下乳が目立つ時点で、この穹はもう貧乳じゃないだろう!? なんなんだ、素晴らしく揉みごたえのありそうな胸ではないか。これがあれか、俗にいうところのけしからんという奴なのか。
画像をお見せ出来ないのが残念ですってぐらい凄まじい穹なので、是非皆さん買ってください。ピンナップ切り取って目の届く範囲に貼り付けてください。全裸ってのもあるんだろうけど、今までのピンナップで一番衝撃を受けた。エロさが段違いなんだもん。こんなに胸の大きい穹は穹じゃない、という人もいそうだけど、胸だけじゃないんですよ。ハルを見つめているであろう表情や仕草、可愛らしさの中に潜んだ女としての匂いというか、程良く火照った身体で明らかに誘っていそうな視線を送られてきたら、ハルの理性が吹っ飛んでもおかしくはないんじゃなかろうか。だってあれでしょ? これってEDのお風呂シーンから派生してるんじゃないの?
あまりの素晴らしさに、火照った乳は秋山のモルゲンロート(朝焼け)とかいう、よく分からない喩えにも何故か納得してしまいますね。ただ、この絵を見せつけられた後に小柄だから発展途上とか、そんなことを言われても説得力がないよ。奈緒の方がでかすぎるだけで、殊更小さいという印象を受けないもん。十分に立派なものを持っていると、そう思います。
ヨスガノソラのメガマガにおける特集記事は《秋の行楽 そうだオッパイを見に行こう。オッパイキング》という馬鹿馬鹿しすぎて涙が出そうな企画コーナーの一部だったんだけど、今回の版権絵は企画趣旨に沿ったものを描き上げた、という感じなのかな。特にスタッフのインタビューもなかったら、今後の展開とか話の流れが判るものはなかったし、5話から瑛ルートに突入するとか、その程度の情報しかなかった。しかも、企画が企画だけに奈緒も結構出張ってきているので、嫌いな人は注意したほうがいいかも知れないね。電撃 G’s magazineに記事はなかったから、月末の雑誌に関してはメガマガと娘TYPEだけでよさそうです。まあ、ピンナップには人それぞれ好みがあると思うけど、私はメガマガ押しかなぁ。上記の企画もそうだけど、結局のところ雑誌としての面白さでメガマガの方が娘TYPEを上回っているんじゃないかな。いやはやなんともはや、素晴らしい春日野穹をありがとうございました。
もちろん、個々の趣味や好みがあるにせよ、胸の大きさを除いてメガマガのピンナップが娘TYPEのそれをはるかに上回っていると思う。娘TYPEのピンナップっていうのが、ベビードール姿の穹が、自室でうつ伏せになりながらノーパソやりつつ、ポッキーかじっているという絵柄で、確かに黒の紐パンとかは良かったと思うんだけど……なんだろ、神本さんの絵ってさ、アニメの映像として動いているときは良いんだけど、版権イラストだと結構微妙な気がするんだよね。癖が強いというか、メインキャラ集合のキービジュアルだって色々言われてたじゃない。座布団一枚を身体と畳の間に敷いて、寝そべりながらノーパソっていうのは、穹のキャラ的にはありなのかなしなのか。ありだとは思うけど、普通にベッドの上まで持って行けばいいんじゃ……コードが届かない? 熱を持って危険? そういえば、アニメ版もネットは繋がってないんだっけ。穹の出番が激減したので注意してなかったけど、携帯と違ってノーパソを使っているシーンはなかったと思うし。
構図や絵柄としては良いものの、なんか物足りないというか、微妙に感じてしまうのは何故なんでしょうね? 言ってしまえば神本原画が私の好みじゃないってことなんだろうけど、それにしたってメガマガとの差が開きすぎているような気がする。というか、雑誌ごとに原画描いてる人が違うってのも、ヨスガ関連では始めてかも知れない。先月までは版権絵の担当が月ごとに固定されていた気がするし。
娘TYPEはピンナップだけで特集記事の類はカラーもモノクロも存在しなかったのですが、メガマガと違いサブタイトル情報だけは載っていました。メガマガには「制作サイドの意向によりサブタイトルは発表されません」と書いてあったのに対し、娘TYPEには普通に載っている不思議。まさか、出版社というか雑誌で区別したわけでもあるまいし、角川が間違えたか、学研に話が言ってなかったのか……いずれにせよ、9話までのサブタイが判明しました。
第5話「ヤミアキラカニ」(11月1日)第7話のタイトルが複数形であることに違和感を憶えたかな。穹と奈緒の共通2話に当たる話のはずだけど、何故に複数形? まさか、奈緒だけじゃなくて穹も悪かったんですよとか、そんなことを言い出すんじゃないかと、そんな心配をしてみたり。原作で奈緒の評判が良くないのはフォローの大半をハルと穹にさせたことと、何故か最終的に穹が謝る羽目になったことへの反発が強い部分もあって、それを考えるとアニメで同じことをやるのは得策ではないと思うんだけど……奈緒の罪をごまかすために穹を貶めるようなことがあっては、そのときが奈緒の最後だと思う。
第6話「アキラメナイヨ」(11月8日)
第7話「ツミナオトメラ」(11月15日)
第8話「ナオクラキソラ」(11月22日)
第9話「ハルカナオモイ」(11月29日)
メガミマガジンはサブタイトルなどの放送情報こそありませんでしたが、描き下ろしピンナップと特集記事がカラーで1ページほどありました。いや、このピンナップっていうのが凄いのよ。原画は前述の通り藤井結さんで、自宅の風呂場で湯に使っている穹の絵なんですが……
とにかく穹の乳が凄まじいことになっている!
原作では貧乳、よくても微乳だったはずの穹の乳が、胸が、おっぱいが! これでもかってぐらい増量されているのですよ。ないはずのものがあるというか、下乳が目立つ時点で、この穹はもう貧乳じゃないだろう!? なんなんだ、素晴らしく揉みごたえのありそうな胸ではないか。これがあれか、俗にいうところのけしからんという奴なのか。
画像をお見せ出来ないのが残念ですってぐらい凄まじい穹なので、是非皆さん買ってください。ピンナップ切り取って目の届く範囲に貼り付けてください。全裸ってのもあるんだろうけど、今までのピンナップで一番衝撃を受けた。エロさが段違いなんだもん。こんなに胸の大きい穹は穹じゃない、という人もいそうだけど、胸だけじゃないんですよ。ハルを見つめているであろう表情や仕草、可愛らしさの中に潜んだ女としての匂いというか、程良く火照った身体で明らかに誘っていそうな視線を送られてきたら、ハルの理性が吹っ飛んでもおかしくはないんじゃなかろうか。だってあれでしょ? これってEDのお風呂シーンから派生してるんじゃないの?
あまりの素晴らしさに、火照った乳は秋山のモルゲンロート(朝焼け)とかいう、よく分からない喩えにも何故か納得してしまいますね。ただ、この絵を見せつけられた後に小柄だから発展途上とか、そんなことを言われても説得力がないよ。奈緒の方がでかすぎるだけで、殊更小さいという印象を受けないもん。十分に立派なものを持っていると、そう思います。
ヨスガノソラのメガマガにおける特集記事は《秋の行楽 そうだオッパイを見に行こう。オッパイキング》という馬鹿馬鹿しすぎて涙が出そうな企画コーナーの一部だったんだけど、今回の版権絵は企画趣旨に沿ったものを描き上げた、という感じなのかな。特にスタッフのインタビューもなかったら、今後の展開とか話の流れが判るものはなかったし、5話から瑛ルートに突入するとか、その程度の情報しかなかった。しかも、企画が企画だけに奈緒も結構出張ってきているので、嫌いな人は注意したほうがいいかも知れないね。電撃 G’s magazineに記事はなかったから、月末の雑誌に関してはメガマガと娘TYPEだけでよさそうです。まあ、ピンナップには人それぞれ好みがあると思うけど、私はメガマガ押しかなぁ。上記の企画もそうだけど、結局のところ雑誌としての面白さでメガマガの方が娘TYPEを上回っているんじゃないかな。いやはやなんともはや、素晴らしい春日野穹をありがとうございました。
悲恋堂の店主に「穹のブロマイドだけ欲しかったなら、それが付くCDだけ買えば良かったじゃないですか」と言われたけど、げっちゅ屋は両方とも穹だったし、ゲマ屋は特典画像公開前に予約が締切で、とらに至っては発売当日まで絵柄が分からなかったので、とりあえず全部予約するしかなかったんですよ。そして私は一度予約したものをキャンセルしたり、引き取らずに放置するのが好きじゃないから、結局6枚も手元に来てしまった。しかも、アニメイトの特典次第では追加もあり得ると言うんだから、色々と救われませんよね。
まあ、それは良いとしても今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌であるツナグキズナについて書きましょうか。先日の日記で少し触れたけど、私は主題歌の比翼の羽根より、こっちの方が断然好きで、ツナグキズナこそヨスガノソラのエンディングテーマだと思っています。詩を読み、曲を聴き、歌声を響かせれば、自然とそれが伝わってくる。曲自体はアニメ放送前にハルキノソラで流れたのを聴いてたし、放送が始まってからもED部分だけ繰り返し見たりと結構聴き込んではいたんですけど、やっぱりフルサイズは良いものですね。
アニメ主題歌ってのは当然ながら実際にCDへ収録されているものより短く作られていて、単に歌詞の1番や2番を使っているのもあれば、主題歌用に編集し直した、所謂TVサイズなんてのもあったりします。そのため、TVサイズ視聴後にフルサイズを聴くと受ける印象が大分違うというものがあったり、2番の歌詞を見ると全然作品に関係なかった、なんてことが多々あります。特にアニソン歌手ではない、一般的なアーティストを起用したタイアップとかだとそれが顕著で、むしろ提供された楽曲に作品側が合わせなくてはいけないといった事情もあるから、そのアニメ作品のためだけに作られた曲ってのは最近は少ないのです。
けれど、このツナグキズナと美空に続く光は、実際に原作ゲームをプレイした上でイメージしたというだけ合って、かなりヨスガノソラという作品を、ハルと穹の2人を意識して作られています。ツナグキズナのテーマは物語が始まる前の双子であり、それは実際のED映像を見れば一目瞭然だと思う。フルサイズで聴いてもTVサイズからの印象が崩れることはないし、むしろ更に良くなっているぐらいです。原作の楽曲にも引けはとらないと思うし、これはヨスガノソラの曲であると認識することが出来た。
ただ、私の好みの話をするとカップリングである美空に続く光の方が良いかも知れない。歌詞は歌い手でもある天乙准花さんが書いたみたいだけど、ハルと穹というよりは、春日野穹の曲ってイメージが強い気がする。なんだろ、病院のベッドの上で空を眺めながら、ハルがお見舞いに来るのをひたすら待っている穹とか、そんな感じ。とにかく歌詞が穹の心情を歌っている印象を受ける。ハルとして読み取ることも出来なくはないんだけど、この辺りについては本人に訊いた方が早いかも知れない。
ツナグキズナにしろ、美空に続く光にしろ、割と歌詞のテーマがハッキリしていて分かりやすいんだよね。中にはそれを単純と思う人もいるかもだけど、私はこれぐらい直接的な方が好きです。だって、その作品のために書き下ろされた曲だってのがすぐに伝わってくるから。曲調もeufoniusと違って難解なものじゃなかったし、綺麗なメロディを奏でながら、それでいて聴きやすいものに仕上がっていると思う。美空の方を穹ルート最終回のEDとかに使ってくれないものですかねぇ。ただのカップリングとして埋もれされるには、ちょっと曲が良すぎるよ。
考えてみれば、エアーマンが倒せないという歌をまともに聴いたのは今回が初めてかも知れない。本家より先にバージョン違いを聴くというのも、それはそれでありなのかな。ただ、知っている人は知ってると思いますが、私は結構ロックマンシリーズが好きな方なので、歌詞の言いたいことは理解出来ても、素直に同意することはないかな。身も蓋もないことを言わせて貰うと、エアーマンぐらい倒せなくてどうするんだと。まあ、ウッドマン共々難敵ではあるだろうけど、私自身、ロックマン2はそれほど難しいと思わなかったので……ロックマンゼロの方がよっぽどハードだったよ。色々な意味でね。
楽曲自体はネタ曲ながらも格好良く歌われてましたし、確かに良い感じではあると思う。原曲がどんなのものなのかは聴いたこと無いので分かりませんが、これが流行ったというのも納得のいく話です。ただ、なんだってヨスガノソラのCDに入れちゃったんだろうとは思う。このアレンジを目当てに買う人は、さすがにいないんじゃなかろうか。有名な曲とはいえ、ニコニコ上でも既に色々な人が歌っているわけだし。まあ、比翼の羽根と同じ値段で1曲多いわけだから、少し得した気分にはなったけど。挿入歌という扱いからか、主題歌ほどに枚数がないらしく、早くも入手困難の兆しを見せているらしいから、欲しい人は早めにゲットすることをお勧めします。
まあ、それは良いとしても今日はアニメ版ヨスガノソラの挿入歌であるツナグキズナについて書きましょうか。先日の日記で少し触れたけど、私は主題歌の比翼の羽根より、こっちの方が断然好きで、ツナグキズナこそヨスガノソラのエンディングテーマだと思っています。詩を読み、曲を聴き、歌声を響かせれば、自然とそれが伝わってくる。曲自体はアニメ放送前にハルキノソラで流れたのを聴いてたし、放送が始まってからもED部分だけ繰り返し見たりと結構聴き込んではいたんですけど、やっぱりフルサイズは良いものですね。
アニメ主題歌ってのは当然ながら実際にCDへ収録されているものより短く作られていて、単に歌詞の1番や2番を使っているのもあれば、主題歌用に編集し直した、所謂TVサイズなんてのもあったりします。そのため、TVサイズ視聴後にフルサイズを聴くと受ける印象が大分違うというものがあったり、2番の歌詞を見ると全然作品に関係なかった、なんてことが多々あります。特にアニソン歌手ではない、一般的なアーティストを起用したタイアップとかだとそれが顕著で、むしろ提供された楽曲に作品側が合わせなくてはいけないといった事情もあるから、そのアニメ作品のためだけに作られた曲ってのは最近は少ないのです。
けれど、このツナグキズナと美空に続く光は、実際に原作ゲームをプレイした上でイメージしたというだけ合って、かなりヨスガノソラという作品を、ハルと穹の2人を意識して作られています。ツナグキズナのテーマは物語が始まる前の双子であり、それは実際のED映像を見れば一目瞭然だと思う。フルサイズで聴いてもTVサイズからの印象が崩れることはないし、むしろ更に良くなっているぐらいです。原作の楽曲にも引けはとらないと思うし、これはヨスガノソラの曲であると認識することが出来た。
ただ、私の好みの話をするとカップリングである美空に続く光の方が良いかも知れない。歌詞は歌い手でもある天乙准花さんが書いたみたいだけど、ハルと穹というよりは、春日野穹の曲ってイメージが強い気がする。なんだろ、病院のベッドの上で空を眺めながら、ハルがお見舞いに来るのをひたすら待っている穹とか、そんな感じ。とにかく歌詞が穹の心情を歌っている印象を受ける。ハルとして読み取ることも出来なくはないんだけど、この辺りについては本人に訊いた方が早いかも知れない。
ツナグキズナにしろ、美空に続く光にしろ、割と歌詞のテーマがハッキリしていて分かりやすいんだよね。中にはそれを単純と思う人もいるかもだけど、私はこれぐらい直接的な方が好きです。だって、その作品のために書き下ろされた曲だってのがすぐに伝わってくるから。曲調もeufoniusと違って難解なものじゃなかったし、綺麗なメロディを奏でながら、それでいて聴きやすいものに仕上がっていると思う。美空の方を穹ルート最終回のEDとかに使ってくれないものですかねぇ。ただのカップリングとして埋もれされるには、ちょっと曲が良すぎるよ。
考えてみれば、エアーマンが倒せないという歌をまともに聴いたのは今回が初めてかも知れない。本家より先にバージョン違いを聴くというのも、それはそれでありなのかな。ただ、知っている人は知ってると思いますが、私は結構ロックマンシリーズが好きな方なので、歌詞の言いたいことは理解出来ても、素直に同意することはないかな。身も蓋もないことを言わせて貰うと、エアーマンぐらい倒せなくてどうするんだと。まあ、ウッドマン共々難敵ではあるだろうけど、私自身、ロックマン2はそれほど難しいと思わなかったので……ロックマンゼロの方がよっぽどハードだったよ。色々な意味でね。
楽曲自体はネタ曲ながらも格好良く歌われてましたし、確かに良い感じではあると思う。原曲がどんなのものなのかは聴いたこと無いので分かりませんが、これが流行ったというのも納得のいく話です。ただ、なんだってヨスガノソラのCDに入れちゃったんだろうとは思う。このアレンジを目当てに買う人は、さすがにいないんじゃなかろうか。有名な曲とはいえ、ニコニコ上でも既に色々な人が歌っているわけだし。まあ、比翼の羽根と同じ値段で1曲多いわけだから、少し得した気分にはなったけど。挿入歌という扱いからか、主題歌ほどに枚数がないらしく、早くも入手困難の兆しを見せているらしいから、欲しい人は早めにゲットすることをお勧めします。
アニメ版ヨスガノソラ主題歌 「比翼の羽根」&「ツナグキズナ」
2010年10月27日 ヨスガノソラ
昨日、秋葉原と横浜を回って予約していたアニメ版ヨスガノソラの主題歌、「比翼の羽根」と「ツナグキズナ」を引き取ってきました。秋葉原ではとらとげっちゅ屋、横浜ではゲマ屋に行ったわけだけど、意外なことに店頭販売分を見かけなかった。正式な発売日は確かに今日だけど、同日発売のCDがずらっと並んでいたのに比べて、ヨスガは1枚も置いてないんだよね。売り切れたのか、それとも予約分だけしかないのか。さすが地上波だけあってFAの方は良く売れているようだったけど、ヨスガを買ってる人はいなかったかも知れない。
最初に行ったのはげっちゅ屋だったんだけど、昼だとまだ特典ブロマイドが届いていなかったので、帰りに回してとらのあなへ行きました。とらもまた店頭に並んでなかったので、あるいはまだ買えないのかな? と思ったんですが、よくよく見ると店内にヨスガノソラ関連CD/DVD購入フェアなるもののチラシが貼ってありました。期間内にフェア対象商品を買うと、先着でアニメブロマイドを貰えるというもので、開催期間は10月26日からブロマイド配布終了時まで。最初から早売り前提でフェア組んでるのかよと思いつつも、今日から開催なら予約品を引き取るのも可能だろうと、レンジへと並ぶことに。ちなみにCD/DVDと書いてありましたが、現状の対象商品はすべてCDです。
比翼の羽根とツナグキズナ、そしてピンキージョーンズの初回限定版3種だけで、まあ、ピンキーはDVD付きであるから、別に間違ってはいないのかな。一応、BD/DVDを予約した人にも購入時に5枚セットで貰えるらしいんだけど、これは予約者の分を予め確保してくれるってことでいいのだろうか。内金全額にして、その場で渡してしまったほうが手間が省けるんじゃ。フェア終了がイコールで配布終了なんだから、12月22日までに配り終えてしまったらどうするのかな……
そんなフェアブロマイドの絵柄はまず本編映像が3枚合って、1話の自転車に乗る奈緒、2話の散水ホースを持っている瑛、3話で下校途中の渚さんという感じ。そして残る2枚というのがED映像からで、ハルの机の下でごっくんしてる穹と、瑛、渚さん、やひろ、穹がアイスを食べているところですね。私は是非、ED映像のブロマイドが欲しくて、実際に穹を手に入れることは出来たんだけど、もう1枚は渚さんでした。アイスが良かったけど、ピンキージョーンズが発売していない状態では、どうしたってコンプリート出来ないじゃないですか。とらで主題歌と挿入歌を5枚買うならまだしもね。2枚目の画像がとらでゲットしたブロマイド類で、本編1話でハルと自転車2人乗りの穹と、EDで制服に着替えている瑛と渚さん。ゲマ屋もそうなんだけど、なんでハルと穹がテーマの楽曲で特典が瑛と渚さんのブロマイドなんだろうか。前にも書いたことだけどさ。
1枚目の画像はげっちゅ屋の特典になりますが、公式HPにも載ってるので特に話を広げることが出来ない。残る3枚目はゲマ屋ですが、ここも店頭にはCD並んでなかったなぁ。そもそも、ツナグキズナの予約券すら用意してなくて、私は直接予約しましたからね。レジ奥から出してくるの確認したけど、秋葉のとらより枚数少なかったも知れない。ネットでの騒がれ具合に反して、実際は大したことないんだろうか? まあ、騒がれてたのはエロであって歌じゃないからな……悲しい話だけど。
ここまでが昨日の話で、ここからが本日の話。深夜にアニメイトでもCD購入特典が用意されているという情報を教えてもらい、それを確認すべく再び秋葉原へと赴きました。物のついでに昨日回った店舗も確認したんだけど、普通に店頭販売が始まっていたので、入荷数が少ないとか、予約分販売のみってことはないみたい。単に一般分の早売りをしてなかっただけみたいね。アニメイト秋葉原店に行ってみると、確かにヨスガノソラのCD購入特典は存在しており、主題歌及び挿入歌を同時購入することでなにかが貰えるらしい。CDには同時購入特典ありと書かれたシールしか貼ってなく、前々から店内にあった告知の紙にも詳細は載っていない。仕方ないので店員に訊いてみると、メイトの特典はCDが2枚入るスリーブケースらしかった。しかし、絵柄等の情報は一切分からないという。何故かというと、工場での製造が遅れており、店舗に特典自体が存在しないというのだ。
例え実モノがなくてもアニメイト本社には元データぐらいあるんじゃないのか? と思いつつも、現状どのような対応になっているのかを尋ねると、引換券を渡すので後日取りに来て欲しい人のことだった。予定では10月30日には特典が届くはずなのだが、店員曰く本当に届くのかはかなり怪しくなってきているそうで、出来る事なら30日以降が望ましいとのことだった。一応引き換え期間は10月30日~11月27日と余裕があるから、すぐに取りに行かなくてはいけないってことはないらしい。
思うに、この特典というのは急遽決まったものなんでしょうね。HPでの事前告知もなければ、店内のCD情報にも一切の記載がない。発売日に特典が存在しないというのも、メイトらしからぬ現象ですし。私にしても情報が一切なかったから他店舗で予約したわけだし、こんな早売りないし発売日当日に特典の存在が明らかになるなんて、今まであっただろうか? あったのかも知れないが、私の経験上には存在しない。休日に秋葉原まで出掛けるつもりはなかったので秋葉原店では購入せずに、横浜店で買うことにしたけれど、絵柄も分からない状態で買うというのは少し抵抗がある。言ってしまえば、番組のタイトルロゴが入っただけのスリーブという可能性だってあるのだ。さすがにそんなちゃちなものではないと信じたいが、情報がないので迂闊に動くことは出来ない。既に主題歌と挿入歌を合わせて6枚も持っているし、更に追加となれば慎重にならざるを得ないのが現状です。
アニメイトといえば、BDとDVDの発売方法でも面倒なことをしてくれた。私は既に店舗での予約を済ませていたのだが、なんとアニメイトオンラインショップ限定キャンペーン!というものが行われるそうだなのだ。以下、公式ページから引用をしてみると、
そういやBDの全巻購入特典も決まったんでしたっけ。布物が多い印象を受けるけど、さすがに全部穹ってことはないと思う。詳しく知りたい人は、公式に載っているから確認してみると良いけど、絵柄次第では回避やキャンセルも視野に入れたほうがいいのかな。主題歌と挿入歌買い漁ってて思ったんだけど、別に瑛とか渚さんのブロマイドってもらっても嬉しくないんだよね。私は特にコレクターではないから、グッズやテレカのコンプリートに興味があるわけでもないし、そう考えるとBDやDVDを20枚以上集める必要はないのかも知れないと、そんなことを考えてしまった。まあ、結局買うとは思いますけど。アニメイトのはAT-Xショップで買う予定だったDVDを回すとしましょうか。2000円以上値段に差があるけど、こういう状況では仕方ない。
さて、特典の話ばかりで肝心の楽曲に付いてなにも書いてませんね。Twitterでツナグキズナを歌っている天乙准花さんと会話する機会があって、その際にカップリングとして収録されている曲もまた、原作に沿って作っているという話を聞いた。アニメ公式Twitterが言うには比翼の羽根のカップリングもそうらしいんだけど、私は主題歌より挿入歌の方を推すかな。これは単純に趣味というものだけど、比翼の羽根は音程感がどうもね。カップリング曲のパトリも、どこがヨスガノソラを意識しているのか、それがよく分からなかったし。別にeufoniusは嫌いじゃないんだけど、今回は耳に合わなかった。
挿入歌に付いての詳しい話は、明日にでも回しますか。追記しても良いんだけど、特典のことばかり書いていたら長くなったので。
最初に行ったのはげっちゅ屋だったんだけど、昼だとまだ特典ブロマイドが届いていなかったので、帰りに回してとらのあなへ行きました。とらもまた店頭に並んでなかったので、あるいはまだ買えないのかな? と思ったんですが、よくよく見ると店内にヨスガノソラ関連CD/DVD購入フェアなるもののチラシが貼ってありました。期間内にフェア対象商品を買うと、先着でアニメブロマイドを貰えるというもので、開催期間は10月26日からブロマイド配布終了時まで。最初から早売り前提でフェア組んでるのかよと思いつつも、今日から開催なら予約品を引き取るのも可能だろうと、レンジへと並ぶことに。ちなみにCD/DVDと書いてありましたが、現状の対象商品はすべてCDです。
比翼の羽根とツナグキズナ、そしてピンキージョーンズの初回限定版3種だけで、まあ、ピンキーはDVD付きであるから、別に間違ってはいないのかな。一応、BD/DVDを予約した人にも購入時に5枚セットで貰えるらしいんだけど、これは予約者の分を予め確保してくれるってことでいいのだろうか。内金全額にして、その場で渡してしまったほうが手間が省けるんじゃ。フェア終了がイコールで配布終了なんだから、12月22日までに配り終えてしまったらどうするのかな……
そんなフェアブロマイドの絵柄はまず本編映像が3枚合って、1話の自転車に乗る奈緒、2話の散水ホースを持っている瑛、3話で下校途中の渚さんという感じ。そして残る2枚というのがED映像からで、ハルの机の下でごっくんしてる穹と、瑛、渚さん、やひろ、穹がアイスを食べているところですね。私は是非、ED映像のブロマイドが欲しくて、実際に穹を手に入れることは出来たんだけど、もう1枚は渚さんでした。アイスが良かったけど、ピンキージョーンズが発売していない状態では、どうしたってコンプリート出来ないじゃないですか。とらで主題歌と挿入歌を5枚買うならまだしもね。2枚目の画像がとらでゲットしたブロマイド類で、本編1話でハルと自転車2人乗りの穹と、EDで制服に着替えている瑛と渚さん。ゲマ屋もそうなんだけど、なんでハルと穹がテーマの楽曲で特典が瑛と渚さんのブロマイドなんだろうか。前にも書いたことだけどさ。
1枚目の画像はげっちゅ屋の特典になりますが、公式HPにも載ってるので特に話を広げることが出来ない。残る3枚目はゲマ屋ですが、ここも店頭にはCD並んでなかったなぁ。そもそも、ツナグキズナの予約券すら用意してなくて、私は直接予約しましたからね。レジ奥から出してくるの確認したけど、秋葉のとらより枚数少なかったも知れない。ネットでの騒がれ具合に反して、実際は大したことないんだろうか? まあ、騒がれてたのはエロであって歌じゃないからな……悲しい話だけど。
ここまでが昨日の話で、ここからが本日の話。深夜にアニメイトでもCD購入特典が用意されているという情報を教えてもらい、それを確認すべく再び秋葉原へと赴きました。物のついでに昨日回った店舗も確認したんだけど、普通に店頭販売が始まっていたので、入荷数が少ないとか、予約分販売のみってことはないみたい。単に一般分の早売りをしてなかっただけみたいね。アニメイト秋葉原店に行ってみると、確かにヨスガノソラのCD購入特典は存在しており、主題歌及び挿入歌を同時購入することでなにかが貰えるらしい。CDには同時購入特典ありと書かれたシールしか貼ってなく、前々から店内にあった告知の紙にも詳細は載っていない。仕方ないので店員に訊いてみると、メイトの特典はCDが2枚入るスリーブケースらしかった。しかし、絵柄等の情報は一切分からないという。何故かというと、工場での製造が遅れており、店舗に特典自体が存在しないというのだ。
例え実モノがなくてもアニメイト本社には元データぐらいあるんじゃないのか? と思いつつも、現状どのような対応になっているのかを尋ねると、引換券を渡すので後日取りに来て欲しい人のことだった。予定では10月30日には特典が届くはずなのだが、店員曰く本当に届くのかはかなり怪しくなってきているそうで、出来る事なら30日以降が望ましいとのことだった。一応引き換え期間は10月30日~11月27日と余裕があるから、すぐに取りに行かなくてはいけないってことはないらしい。
思うに、この特典というのは急遽決まったものなんでしょうね。HPでの事前告知もなければ、店内のCD情報にも一切の記載がない。発売日に特典が存在しないというのも、メイトらしからぬ現象ですし。私にしても情報が一切なかったから他店舗で予約したわけだし、こんな早売りないし発売日当日に特典の存在が明らかになるなんて、今まであっただろうか? あったのかも知れないが、私の経験上には存在しない。休日に秋葉原まで出掛けるつもりはなかったので秋葉原店では購入せずに、横浜店で買うことにしたけれど、絵柄も分からない状態で買うというのは少し抵抗がある。言ってしまえば、番組のタイトルロゴが入っただけのスリーブという可能性だってあるのだ。さすがにそんなちゃちなものではないと信じたいが、情報がないので迂闊に動くことは出来ない。既に主題歌と挿入歌を合わせて6枚も持っているし、更に追加となれば慎重にならざるを得ないのが現状です。
アニメイトといえば、BDとDVDの発売方法でも面倒なことをしてくれた。私は既に店舗での予約を済ませていたのだが、なんとアニメイトオンラインショップ限定キャンペーン!というものが行われるそうだなのだ。以下、公式ページから引用をしてみると、
12月22日発売、TVアニメ『ヨスガノソラ』Blu-rayもしくはDVD第1巻を12月19日までにご予約いただきましたお客様に、【『ヨスガノソラ』描き下ろしPC壁紙(春日野 穹)】を漏れなく差し上げます。商品に、ダウンロードページのURLとパスワードを記載したフライヤーを同封いたします。なんてことが書いてあるわけだが、何故渚さんメインのBDに付いてくる特典が穹の壁紙なのか。しかも、オンラインショップ限定ですからね。既に店舗での予約をしてしまった私としては、まさに寝耳に水といった感じです。描くのが橋本か神本かで大きく変わってくるだろうけど、穹の描き下ろしと言われては反応せざるを得ない。ただ、壁紙1枚のためにBDないしDVDを追加購入できるのか、毎回付くのだとすれば店舗での予約をキャンセルしてオンライン予約に切り替えるべきではないのか……メイトは遅出し情報が多すぎる。
アニメイトオンラインショップで予約しないと入手できない超レアな絵柄、この機会にぜひご予約ください。
そういやBDの全巻購入特典も決まったんでしたっけ。布物が多い印象を受けるけど、さすがに全部穹ってことはないと思う。詳しく知りたい人は、公式に載っているから確認してみると良いけど、絵柄次第では回避やキャンセルも視野に入れたほうがいいのかな。主題歌と挿入歌買い漁ってて思ったんだけど、別に瑛とか渚さんのブロマイドってもらっても嬉しくないんだよね。私は特にコレクターではないから、グッズやテレカのコンプリートに興味があるわけでもないし、そう考えるとBDやDVDを20枚以上集める必要はないのかも知れないと、そんなことを考えてしまった。まあ、結局買うとは思いますけど。アニメイトのはAT-Xショップで買う予定だったDVDを回すとしましょうか。2000円以上値段に差があるけど、こういう状況では仕方ない。
さて、特典の話ばかりで肝心の楽曲に付いてなにも書いてませんね。Twitterでツナグキズナを歌っている天乙准花さんと会話する機会があって、その際にカップリングとして収録されている曲もまた、原作に沿って作っているという話を聞いた。アニメ公式Twitterが言うには比翼の羽根のカップリングもそうらしいんだけど、私は主題歌より挿入歌の方を推すかな。これは単純に趣味というものだけど、比翼の羽根は音程感がどうもね。カップリング曲のパトリも、どこがヨスガノソラを意識しているのか、それがよく分からなかったし。別にeufoniusは嫌いじゃないんだけど、今回は耳に合わなかった。
挿入歌に付いての詳しい話は、明日にでも回しますか。追記しても良いんだけど、特典のことばかり書いていたら長くなったので。
コンプエース版ヨスガノソラ 第13話「いつも二人で」
2010年10月26日 ヨスガノソラ
コミカライズも13話ということで、当然の話ながら1年以上連載してるんですよね。話数通りに数えれば1年と1ヵ月だけど、何回か休載もあったから実際はもう少し長い。始まった当初はこれといって注目されていたわけでも、大きな期待が寄せられていたわけでもないけど、水風天の線の細い作画と、丁寧に纏め上げられたストーリーは話数を重ねるごとに好評となり、アニメが始まった今となっては、その影響も合ってか高い評価を受けていると思います。完売となっていたコミックスも重版が開始され、書店やショップにもう並んでるのかな? 2巻の発売日も12月24日に確定したし、この機会にお手元へどうぞですね。
深夜の山中を駆け上るハル。転んで懐中電灯を落とそうと、爪で地面を掻き上げながら、歯を食いしばって山頂の湖を目指す。都会育ちのハルが、ただでさえ足場の良くない山道を全力疾走で登っているのだ。息は荒くなり、視界だって歪んでくる。それでもハルは走らなければいけない。穹の元へ辿り着かなくてはいけないのだ。
どれだけの時間が過ぎたのか、星空の下で足を踏みしめるハルの視界が開けた。
月夜に浮かぶその姿は、美しく、そして儚い――
穹は、湖の中にいた。ハルに背を向け、夜空に浮かぶ月や星を、見上げているようにも思える。
「帰ろう? 穹…」
ハルは穹の無事に安堵し、一緒に帰ろうと呼びかける。けれど、穹の心は既に湖よりも冷たくなっており、その言葉には生気がなかった。
「帰って…どうするの? 居場所なんてないのに」
突き放すかのような穹の態度。また私のことを愛してくれるのか、私だけを見てくれるのか? そうした言葉に、ハルは答えることが出来ない。
「もう無理だよ…耐えられない」
人形みたいにハルの傍にいるだけなんて、もうイヤだ。穹はハルが、自分のことを人形のように思っていることを知っていた。それが例え褒める意味合いであったのだとしても、穹にとってそれは苦痛でしかなかった。穹は、可愛らしい人形のような妹としてハルの傍にいたかったわけではないのだから。
言葉と態度で突き放されようと、ハルが穹を助けたいと思う気持ちに変わりはなかった。でも、水という名の存在が2人の間を阻んでいた。
「ここまで来られないでしょ? そのままそこいにて」
ハルは水に入ることが出来ない。根の深いトラウマは、人にとって命の源ですらある水も拒んでしまう。ハルは水が怖い。水に怯えている。その事実を、穹は知っている。知っているからこそ、平然と拒絶することが出来る。
私にはもうなにもないと、穹は呟く。ハルには大切なものが沢山あるけど、自分にあるのはハルだけだった。それが、自分たちとの差だと言うかのように、穹の瞳がハルを射抜く。
「もう…ハルに私は必要ないんだよ」
「そんな事ない!! だったら、ここまで来るわけないだろ!?」
叫び声は、しかし、自身の震えを吹き飛ばすことは出来ない。分かり切っているからこそ、穹は悠然と話し続けることが出来る。
「瑛が言ってた。ここはね、始まりの場所なんだって」
月夜に佇む瑛。星々に囲まれた月を眺めながら、その表情はどこまで穏やかで、落ち着いていた。山頂でなにが起こっているのか、すべてを知っているかのように、彼女は静けさを保っている。
死ぬ前に戻ればもう一度生まれ変わって、人生をやり直せる。そういう伝説のある湖。瑛もまた、その伝説に救いを求めたことがあったという。けどハルが手を差し伸べたとき、彼女は大切なことに気付くことが出来た。
「ねぇ、ハル君。大切なものがあるなら手を離しちゃダメだよ?」
――もう気付いているでしょう?
瑛が呟いたとき、それは、ハルが穹の腕をつかんだ瞬間だった。水への恐怖を振り切り、大切なものを守るため、最愛の人を取り戻すべく、ハルは覚悟を決めた。
「穹!! 戻ろう!?」
「ハル!?」
「お前がいなくなったら、僕は…」
命がけで求めるものの手を、それでも拒絶し続ける穹。ハルは自分を守るためにずっと無理をしてきた。これ以上ハルを苦しめることは出来ない。
「ハルは、自由だよ」
「穹!!」
自らを消失させようとする穹を、ハルの手がつかむ。しかし、地に足が付かない。湖の深みはハルの身体を飲み込み、緊張で強ばった身体は思うように動かすことすら出来ない。穹を探すが、その視界に求める姿は映らない。湖は必死なハルの想いすらも沈ませるかのか、遂にハルは力尽きた。
死ぬかも知れない、けれどハルには抗う力が存在しなかった。暗い湖の中で、心は諦めに支配されていく。死ぬのは別に構わない、そこに穹がいるなら、穹と二人なら。
やっとわかった。
ねぇ、穹――
僕はやっぱり君のこと――
最期の最期に、ハルは自分の中にある本当の気持ちをつかみかけていた。いや、実際にはずっと前から、昔から分かっていたことなのだ。でも、それを言葉として出すことは出来なかった。ハルの目は、閉じられていた。
朦朧とする意識の中、ハルは穹の泣き声を聴いた。あの日と同じ、既視感ではない確かな事実。
「生きてる…のか?」
ハルの顔は濡れていた。それは湖の水だけじゃない、穹が流す涙が、頬をつたってハルへと流れ落ちていたのだ。自分が生きている事実に、穹が自分のために泣いてくれているという光景に、ハルは戸惑いを隠せなかった。何故泣いているのか、何故助けたのか? あのまま二人で死ぬという選択肢も、あったはずなのに。
「だって…だって」
「助けてって…言ったのも」
穹の言葉に、ハルはハッとしたように我を取り戻した。そんな言葉を穹に言ったことが信じられないかのように、ハルは驚きが隠せなかった。頷く穹の表情は、僅かであるが笑っていた。今まで一人でなんとかしようとしてきたハルが、全部一人で背負い込もうとしていたハルが、はじめて自分を頼ってくれたと、穹は笑顔を見せることが出来た。
「初めて…必要としてくれたね」
生気が戻りつつある穹の表情に、ハルもまた笑いかけた。こうしてまた笑い会えることが出来るなんて、いや、そのためにハルはここまで来たのだ。そして、自分の中にある本当の気持ちを、穹に伝えるために。
「僕は、穹が好きなんだ」
「世界中の誰よりも」
こんな簡単なことを、どうして今まで言えなかったのか? 言葉にすればたった一言、付け足したとしても二言で済むことを……ハルはずっと言えないでいた。随分遠回りをして、擦れ違い、離れ、それでもやっと二人は寄り添うことが出来た。決してここが終わりじゃない。今また、二人は始まりに立っているのだ。一つの終わりは、新たな始まりの一歩でしかないのだから。
山の谷間から、朝陽が昇り始めていた。
「解決したみたいだね、師匠」
猫と共に朝陽を見上げながら、瑛はどこかサッパリとしたような、清々しい笑みを浮かべていた。山頂でなにが起こり、どうなったのか、彼女にはすべて見えていたのだろうか? 巫女の神通力などではないだろうが、瑛はなにもかもを見通しているかのようだった。
神社に、友人たちが現れる。瑛が夜通し空を見上げていたように、彼等もまた町中を探し回っていたのかも知れない。雰囲気からして、おそらく瑛が渚さんにでも連絡を入れたのだろう。穹が見つかり、ハルがそれを迎えに言ったことを。だからこそ、彼女には断言することが出来た。
「もうすぐ帰ってくるよ、二人で!」
陽光に照らされながら、しっかりと手を握り合うハルと穹。忘れてはいけない、二人は互いに必要であることを――
二人は未来に光を見つけられるのか、というところで次回に続く。
私は本を読むときは無音を好みます。本に限らず、なにかに集中したときは一切の音を排除する。けれど、今回に限っては違いました。読み終えた瞬間にCDへと手を伸ばし、夜明けのプリズムを再生してしまった。もう、なんていうかさ、本当に水風天は素晴らしいね。コミカライズを毎月読んでてさ、良い作品だなって思うことはこれまでに何回もあったのよ。時には微妙に感じたり、構成に首を捻ったりすることもあったけど、基本的にコミカライズは好きだったし、評価も高かったから。
でも、私はまだ知らなかった。上には上がいることを、力には底力というものがあるってことを、理解していなかった。これだよ、私が求めていたのは。この物語こそ本当のヨスガノソラじゃないのか。
原作にあったハル最大の問題行動をカットし、尚かつ穹がハルを包み込むかのように助けるあの瞬間……前々から話を纏め上げるのが上手いと思っていたけど、今回は本当に格別だね。これで最終回といわれても、違和感がないほどに素晴らしかった。実際には来月も続くようだし、最終回の告知もなかったから、コミカライズもハルカナソラまでやるってことで良いんだと思う。だとすれば、3巻完結ぐらいかな。
長々と書いてきたけど、言いたいことは一言だけなのかも知れない。今すぐ買って読んでくださいの、ただ一言だ。ハルと穹が好きな人なら、決して損にはならないし、アニメ版に違和感を憶えているとしたら、このコミカライズを読むべきだ。当たり外れの多い漫画化の中で、少なくともヨスガノソラは素晴らしい出来に仕上がっていると、私は断言することが出来る。コンプエースの発売時期と重なってホントに良かった。おかげで、心が救われたから。
深夜の山中を駆け上るハル。転んで懐中電灯を落とそうと、爪で地面を掻き上げながら、歯を食いしばって山頂の湖を目指す。都会育ちのハルが、ただでさえ足場の良くない山道を全力疾走で登っているのだ。息は荒くなり、視界だって歪んでくる。それでもハルは走らなければいけない。穹の元へ辿り着かなくてはいけないのだ。
どれだけの時間が過ぎたのか、星空の下で足を踏みしめるハルの視界が開けた。
月夜に浮かぶその姿は、美しく、そして儚い――
穹は、湖の中にいた。ハルに背を向け、夜空に浮かぶ月や星を、見上げているようにも思える。
「帰ろう? 穹…」
ハルは穹の無事に安堵し、一緒に帰ろうと呼びかける。けれど、穹の心は既に湖よりも冷たくなっており、その言葉には生気がなかった。
「帰って…どうするの? 居場所なんてないのに」
突き放すかのような穹の態度。また私のことを愛してくれるのか、私だけを見てくれるのか? そうした言葉に、ハルは答えることが出来ない。
「もう無理だよ…耐えられない」
人形みたいにハルの傍にいるだけなんて、もうイヤだ。穹はハルが、自分のことを人形のように思っていることを知っていた。それが例え褒める意味合いであったのだとしても、穹にとってそれは苦痛でしかなかった。穹は、可愛らしい人形のような妹としてハルの傍にいたかったわけではないのだから。
言葉と態度で突き放されようと、ハルが穹を助けたいと思う気持ちに変わりはなかった。でも、水という名の存在が2人の間を阻んでいた。
「ここまで来られないでしょ? そのままそこいにて」
ハルは水に入ることが出来ない。根の深いトラウマは、人にとって命の源ですらある水も拒んでしまう。ハルは水が怖い。水に怯えている。その事実を、穹は知っている。知っているからこそ、平然と拒絶することが出来る。
私にはもうなにもないと、穹は呟く。ハルには大切なものが沢山あるけど、自分にあるのはハルだけだった。それが、自分たちとの差だと言うかのように、穹の瞳がハルを射抜く。
「もう…ハルに私は必要ないんだよ」
「そんな事ない!! だったら、ここまで来るわけないだろ!?」
叫び声は、しかし、自身の震えを吹き飛ばすことは出来ない。分かり切っているからこそ、穹は悠然と話し続けることが出来る。
「瑛が言ってた。ここはね、始まりの場所なんだって」
月夜に佇む瑛。星々に囲まれた月を眺めながら、その表情はどこまで穏やかで、落ち着いていた。山頂でなにが起こっているのか、すべてを知っているかのように、彼女は静けさを保っている。
死ぬ前に戻ればもう一度生まれ変わって、人生をやり直せる。そういう伝説のある湖。瑛もまた、その伝説に救いを求めたことがあったという。けどハルが手を差し伸べたとき、彼女は大切なことに気付くことが出来た。
「ねぇ、ハル君。大切なものがあるなら手を離しちゃダメだよ?」
――もう気付いているでしょう?
瑛が呟いたとき、それは、ハルが穹の腕をつかんだ瞬間だった。水への恐怖を振り切り、大切なものを守るため、最愛の人を取り戻すべく、ハルは覚悟を決めた。
「穹!! 戻ろう!?」
「ハル!?」
「お前がいなくなったら、僕は…」
命がけで求めるものの手を、それでも拒絶し続ける穹。ハルは自分を守るためにずっと無理をしてきた。これ以上ハルを苦しめることは出来ない。
「ハルは、自由だよ」
「穹!!」
自らを消失させようとする穹を、ハルの手がつかむ。しかし、地に足が付かない。湖の深みはハルの身体を飲み込み、緊張で強ばった身体は思うように動かすことすら出来ない。穹を探すが、その視界に求める姿は映らない。湖は必死なハルの想いすらも沈ませるかのか、遂にハルは力尽きた。
死ぬかも知れない、けれどハルには抗う力が存在しなかった。暗い湖の中で、心は諦めに支配されていく。死ぬのは別に構わない、そこに穹がいるなら、穹と二人なら。
やっとわかった。
ねぇ、穹――
僕はやっぱり君のこと――
最期の最期に、ハルは自分の中にある本当の気持ちをつかみかけていた。いや、実際にはずっと前から、昔から分かっていたことなのだ。でも、それを言葉として出すことは出来なかった。ハルの目は、閉じられていた。
朦朧とする意識の中、ハルは穹の泣き声を聴いた。あの日と同じ、既視感ではない確かな事実。
「生きてる…のか?」
ハルの顔は濡れていた。それは湖の水だけじゃない、穹が流す涙が、頬をつたってハルへと流れ落ちていたのだ。自分が生きている事実に、穹が自分のために泣いてくれているという光景に、ハルは戸惑いを隠せなかった。何故泣いているのか、何故助けたのか? あのまま二人で死ぬという選択肢も、あったはずなのに。
「だって…だって」
「助けてって…言ったのも」
穹の言葉に、ハルはハッとしたように我を取り戻した。そんな言葉を穹に言ったことが信じられないかのように、ハルは驚きが隠せなかった。頷く穹の表情は、僅かであるが笑っていた。今まで一人でなんとかしようとしてきたハルが、全部一人で背負い込もうとしていたハルが、はじめて自分を頼ってくれたと、穹は笑顔を見せることが出来た。
「初めて…必要としてくれたね」
生気が戻りつつある穹の表情に、ハルもまた笑いかけた。こうしてまた笑い会えることが出来るなんて、いや、そのためにハルはここまで来たのだ。そして、自分の中にある本当の気持ちを、穹に伝えるために。
「僕は、穹が好きなんだ」
「世界中の誰よりも」
こんな簡単なことを、どうして今まで言えなかったのか? 言葉にすればたった一言、付け足したとしても二言で済むことを……ハルはずっと言えないでいた。随分遠回りをして、擦れ違い、離れ、それでもやっと二人は寄り添うことが出来た。決してここが終わりじゃない。今また、二人は始まりに立っているのだ。一つの終わりは、新たな始まりの一歩でしかないのだから。
山の谷間から、朝陽が昇り始めていた。
「解決したみたいだね、師匠」
猫と共に朝陽を見上げながら、瑛はどこかサッパリとしたような、清々しい笑みを浮かべていた。山頂でなにが起こり、どうなったのか、彼女にはすべて見えていたのだろうか? 巫女の神通力などではないだろうが、瑛はなにもかもを見通しているかのようだった。
神社に、友人たちが現れる。瑛が夜通し空を見上げていたように、彼等もまた町中を探し回っていたのかも知れない。雰囲気からして、おそらく瑛が渚さんにでも連絡を入れたのだろう。穹が見つかり、ハルがそれを迎えに言ったことを。だからこそ、彼女には断言することが出来た。
「もうすぐ帰ってくるよ、二人で!」
陽光に照らされながら、しっかりと手を握り合うハルと穹。忘れてはいけない、二人は互いに必要であることを――
二人は未来に光を見つけられるのか、というところで次回に続く。
私は本を読むときは無音を好みます。本に限らず、なにかに集中したときは一切の音を排除する。けれど、今回に限っては違いました。読み終えた瞬間にCDへと手を伸ばし、夜明けのプリズムを再生してしまった。もう、なんていうかさ、本当に水風天は素晴らしいね。コミカライズを毎月読んでてさ、良い作品だなって思うことはこれまでに何回もあったのよ。時には微妙に感じたり、構成に首を捻ったりすることもあったけど、基本的にコミカライズは好きだったし、評価も高かったから。
でも、私はまだ知らなかった。上には上がいることを、力には底力というものがあるってことを、理解していなかった。これだよ、私が求めていたのは。この物語こそ本当のヨスガノソラじゃないのか。
原作にあったハル最大の問題行動をカットし、尚かつ穹がハルを包み込むかのように助けるあの瞬間……前々から話を纏め上げるのが上手いと思っていたけど、今回は本当に格別だね。これで最終回といわれても、違和感がないほどに素晴らしかった。実際には来月も続くようだし、最終回の告知もなかったから、コミカライズもハルカナソラまでやるってことで良いんだと思う。だとすれば、3巻完結ぐらいかな。
長々と書いてきたけど、言いたいことは一言だけなのかも知れない。今すぐ買って読んでくださいの、ただ一言だ。ハルと穹が好きな人なら、決して損にはならないし、アニメ版に違和感を憶えているとしたら、このコミカライズを読むべきだ。当たり外れの多い漫画化の中で、少なくともヨスガノソラは素晴らしい出来に仕上がっていると、私は断言することが出来る。コンプエースの発売時期と重なってホントに良かった。おかげで、心が救われたから。
アニメ版ヨスガノソラ 第4話「ハルカズハート」&ハルキノソラ(仮)第5回
2010年10月25日 ヨスガノソラ渚一葉編が終わったわけですけど、本編放送前にハルキノソラが更新したもんだから色々とネタバレが凄かったですね。まあ、事前に予想されていたことが現実になっただけといえばそれまでだけど、スターチャイルドが考えたアニメ版ヨスガノソラにおける手法、セーブ・ロード構成法に関する私の意見はこれまでと変わりません。終わりという文字まで用意して一葉ルートのクリアを印象づけたのは、さすがに徹底してるなとは思いましたが……
単純に渚さんのルートやシナリオとして考えても、随分と酷い出来でしたね。まあ、1人のヒロインの話を2話で片付けようとしている時点で無理があるんだけど、悠が渚さんとセックスするほど仲良くなったように見えないというのがね。そりゃ、データやキスはしてましたけど、結局のところ積極的でポジティブなアニメの悠が、強引に事を進めていったようにしか見えないし、そんなイケメンに誘われるがままに股を開いた渚さんも、結局は軽い女でしかないんですよ。渚さんはヒロインたちの中で悠との過去を持たない少女ですから、それだけに恋の過程をしっかり書かないと話に説得力がなくなってしまう。第1話の一目惚れに近い好印象という形でフォローはしてますが、それだけではあまりにも薄い。悠を積極的にさせることで押し切ったという印象は拭えず、原作で穹に続く人気を持つハルのアニメ版としては、随分とキャラの使い方がぞんざいではないか。
大体さ、4話を見ていて思ったんだけど、別に悠はなにもしてないじゃん。原作では瑛のために色々動いたり、コミカライズでは直接渚さんの父君に意見をぶつけて説得してましたけど、アニメの悠はなにかしたの? 渚家を説得したわけでもなければ、単に渚さんの誤解を解いただけじゃない。てか、あのシーンもどうなんだろうねぇ。実は父君は瑛を娘として扱っていましたーというのは。瑛とのキャラクターそのものを破壊しかねない設定だと思うんだが。これで瑛ルートが原作通りだとすれば、もう矛盾とか考察とか論じるのが馬鹿らしくなってしまうね。いや、4話の最後の時点で既になにもかも馬鹿馬鹿しくなったけど。
なんていうか、話の荒さとか甘さを渚さんとのセックス描写で騙くらかしているような気がしてならない。エロばっか見ている奴は中身を見ていないとか、そんなことを言っている輩もいるみたいですけど、逆にエロを見ないで渚さんルートを見直してみたらどうだろうか? ハッキリいって、出来の悪いエロゲをプレイしているような、構成と展開の酷さばかり目に付いてしまう。原作だって大したことないだろうと言われそうだけど、そこをなんとかするのがアニメだろう。新しい手法をやるのは良いが、なんて中途半端な物を作ってくれたんだ。
ハルキノソラで今回の構成法やBDの収録順とか、まあ、その辺の話をしていましたけど、あれも上手いこと言ってるようで酷い話だよね。各ヒロインのファンはそのヒロインのBDだけ買えばいい、なんと優しいやり方とか言ってましたが、だったら全巻購入特典なんか付けるなよと。4巻だけ買って終わりにしますよ。穹だけ3話あると言っても、逆に言えば3話しかないんですよ? ヨスガノソラで一番長い穹ルートが、たったの3話で収められるんですって。冗談も休み休み言ってくれ。むしろ、ここは各ヒロイン用の1話を用意するなりして、駆け足だった内容を補完したりするべきじゃないのか? 各巻に第1話と共通2話を入れることに、どれほどの意味があるというのか。繰り返すようだけど、やっぱりヨスガノソラには合ってませんよ、この手法は。
最初に出るのは渚さんのBDだけど、いや、他の誰でも同じですよ。各ヒロインのBDに収録される第1話があれって、どこからどう見てもハル×穹でしかない話を入れてどうするんだ。渚さんと悠は会話すらしてないのよ? 渚さんルートを感じさせる1話ならまだしも、一欠片もそんなことないじゃない。それに共通の2話も、ハルキノソラを聴くところによると変えるのは音だけなんでしょ? 春日野家に制服のボタン付けに来るのは渚さんのままで、そこぐらい瑛に作り直してやれよと。
要するにね、一見すると新手法をやる上で色々徹底してるように思えて、実はメチャクチャ中途半端な作りなんですよ。手を抜ける部分は全部抜いてるというか、これでBDにヒロイン専用の1話とか共通ルートの差違を入れるってなら、まあ、スタチャもこの新しいことに大して本気で取り組んでるんだなって思うけど、実際はそうじゃないじゃん。今後もこの手法でやっていきたいならやりきれよ! どこまでも拘って、徹底して、非の打ち所がないものを作り出して見せなさいよ。そこまでやって、人は初めて認めてくれるもんじゃないの? こんな話としても手法としても中途半端なものに、誰が納得をしてくれるというのさ。理解を示すには、まずそれだけのものを見せつけてこそだろうに。まったく、スタチャはなにがしたいんだ。
次回から瑛ルートですけど、5話で瑛の事情なりを訊いて、6話でもうセックスですか? 全体的に早すぎるんだよ。2話で1人のヒロインを済ませようというのも、12話で4人のヒロインの話を全部やろうというのも。ヨスガノソラは結局、大まかに分けて瑛と渚さんのルートに、穹と奈緒&委員長のルートしかないんだから、それを6話ずつしっかりとやっていけばそれで良かったのに、作品に合わないような手法を持ってくるから、こんなにも中途半端なものに仕上がってしまうんです。たった2話で渚さんが味わえましたか? エロけりゃなんでもいい猿共はともかく、話そのものが唐突感を残したたまま終わってしまった。瑛ルートはまだしも、奈緒ルートなんてどんだけ酷いものになるのか。
言いたいことは尽きないけど、もうちょっと上手くやってくれるんじゃないかと期待していただけに、落胆が大きいかも知れない。だって、結局はいつものスタチャなんだもん。珍しいことをやっているから騙されがちだけど、やってることはいつもとなんら変わりない。原作やキャラを都合の良いように改変して、自分たちの売りたいように売っている。まあ、あそこまでエロくすれば売り上げ自体は見込めるでしょうが、それにしたって情けない話だよ。あんんなもの放送して恥ずかしくないのかね、スタチャは。売れればなんでも良いという考えが正しくないとは言わないけど、それも少し考えものです。
単純に渚さんのルートやシナリオとして考えても、随分と酷い出来でしたね。まあ、1人のヒロインの話を2話で片付けようとしている時点で無理があるんだけど、悠が渚さんとセックスするほど仲良くなったように見えないというのがね。そりゃ、データやキスはしてましたけど、結局のところ積極的でポジティブなアニメの悠が、強引に事を進めていったようにしか見えないし、そんなイケメンに誘われるがままに股を開いた渚さんも、結局は軽い女でしかないんですよ。渚さんはヒロインたちの中で悠との過去を持たない少女ですから、それだけに恋の過程をしっかり書かないと話に説得力がなくなってしまう。第1話の一目惚れに近い好印象という形でフォローはしてますが、それだけではあまりにも薄い。悠を積極的にさせることで押し切ったという印象は拭えず、原作で穹に続く人気を持つハルのアニメ版としては、随分とキャラの使い方がぞんざいではないか。
大体さ、4話を見ていて思ったんだけど、別に悠はなにもしてないじゃん。原作では瑛のために色々動いたり、コミカライズでは直接渚さんの父君に意見をぶつけて説得してましたけど、アニメの悠はなにかしたの? 渚家を説得したわけでもなければ、単に渚さんの誤解を解いただけじゃない。てか、あのシーンもどうなんだろうねぇ。実は父君は瑛を娘として扱っていましたーというのは。瑛とのキャラクターそのものを破壊しかねない設定だと思うんだが。これで瑛ルートが原作通りだとすれば、もう矛盾とか考察とか論じるのが馬鹿らしくなってしまうね。いや、4話の最後の時点で既になにもかも馬鹿馬鹿しくなったけど。
なんていうか、話の荒さとか甘さを渚さんとのセックス描写で騙くらかしているような気がしてならない。エロばっか見ている奴は中身を見ていないとか、そんなことを言っている輩もいるみたいですけど、逆にエロを見ないで渚さんルートを見直してみたらどうだろうか? ハッキリいって、出来の悪いエロゲをプレイしているような、構成と展開の酷さばかり目に付いてしまう。原作だって大したことないだろうと言われそうだけど、そこをなんとかするのがアニメだろう。新しい手法をやるのは良いが、なんて中途半端な物を作ってくれたんだ。
ハルキノソラで今回の構成法やBDの収録順とか、まあ、その辺の話をしていましたけど、あれも上手いこと言ってるようで酷い話だよね。各ヒロインのファンはそのヒロインのBDだけ買えばいい、なんと優しいやり方とか言ってましたが、だったら全巻購入特典なんか付けるなよと。4巻だけ買って終わりにしますよ。穹だけ3話あると言っても、逆に言えば3話しかないんですよ? ヨスガノソラで一番長い穹ルートが、たったの3話で収められるんですって。冗談も休み休み言ってくれ。むしろ、ここは各ヒロイン用の1話を用意するなりして、駆け足だった内容を補完したりするべきじゃないのか? 各巻に第1話と共通2話を入れることに、どれほどの意味があるというのか。繰り返すようだけど、やっぱりヨスガノソラには合ってませんよ、この手法は。
最初に出るのは渚さんのBDだけど、いや、他の誰でも同じですよ。各ヒロインのBDに収録される第1話があれって、どこからどう見てもハル×穹でしかない話を入れてどうするんだ。渚さんと悠は会話すらしてないのよ? 渚さんルートを感じさせる1話ならまだしも、一欠片もそんなことないじゃない。それに共通の2話も、ハルキノソラを聴くところによると変えるのは音だけなんでしょ? 春日野家に制服のボタン付けに来るのは渚さんのままで、そこぐらい瑛に作り直してやれよと。
要するにね、一見すると新手法をやる上で色々徹底してるように思えて、実はメチャクチャ中途半端な作りなんですよ。手を抜ける部分は全部抜いてるというか、これでBDにヒロイン専用の1話とか共通ルートの差違を入れるってなら、まあ、スタチャもこの新しいことに大して本気で取り組んでるんだなって思うけど、実際はそうじゃないじゃん。今後もこの手法でやっていきたいならやりきれよ! どこまでも拘って、徹底して、非の打ち所がないものを作り出して見せなさいよ。そこまでやって、人は初めて認めてくれるもんじゃないの? こんな話としても手法としても中途半端なものに、誰が納得をしてくれるというのさ。理解を示すには、まずそれだけのものを見せつけてこそだろうに。まったく、スタチャはなにがしたいんだ。
次回から瑛ルートですけど、5話で瑛の事情なりを訊いて、6話でもうセックスですか? 全体的に早すぎるんだよ。2話で1人のヒロインを済ませようというのも、12話で4人のヒロインの話を全部やろうというのも。ヨスガノソラは結局、大まかに分けて瑛と渚さんのルートに、穹と奈緒&委員長のルートしかないんだから、それを6話ずつしっかりとやっていけばそれで良かったのに、作品に合わないような手法を持ってくるから、こんなにも中途半端なものに仕上がってしまうんです。たった2話で渚さんが味わえましたか? エロけりゃなんでもいい猿共はともかく、話そのものが唐突感を残したたまま終わってしまった。瑛ルートはまだしも、奈緒ルートなんてどんだけ酷いものになるのか。
言いたいことは尽きないけど、もうちょっと上手くやってくれるんじゃないかと期待していただけに、落胆が大きいかも知れない。だって、結局はいつものスタチャなんだもん。珍しいことをやっているから騙されがちだけど、やってることはいつもとなんら変わりない。原作やキャラを都合の良いように改変して、自分たちの売りたいように売っている。まあ、あそこまでエロくすれば売り上げ自体は見込めるでしょうが、それにしたって情けない話だよ。あんんなもの放送して恥ずかしくないのかね、スタチャは。売れればなんでも良いという考えが正しくないとは言わないけど、それも少し考えものです。
その気位に品格はない
2010年10月24日 ヨスガノソラ池袋のサンシャインシティで開催されたサンシャインクリエイション49に参加してきました。サンクリに行くのは久しぶりになるのかな? 今年の初めにサークル参加した記憶はあるけど、その後に一般参加した記憶がない。普通に買い物が目的だったので一般で行きましたが、サークル数、来場者数共に持ち直してきた印象を受ける。まあ、ホール数の減少を考えるに全盛期からは大分落ち込んでいるんだろうけど、イベントの存続も危ぶまれていた頃から比べるとね。あの事件が原因で参加を控えていた、というサークルも少なからずいましたし。
私は基本的にサークル買いを基本としており、対照的にジャンル買いをすることは滅多にありません。最近は自分の琴線に触れるような作品もないし、同人業界自体これだ! というジャンルがありませんからね。東方は安定しているらしいけど、まったく興味が湧かないし。だから、普段はお気に入りのサークルをざっと回って新刊を買って、後は適当に島中とか見て帰る、という感じなんだけど、今回に限っては違いました。いつものサークルがほとんど新刊を持ってきていなかったというのもあるけど、実はジャンル買いしてたんですよ。アニメ放送開始からこっち、どれぐらいヨスガノソラの同人誌が増えたか、それを調べるために。
予想通り新刊や突発本、コピー本などでヨスガをジャンルにしているところは結構あって、片手以上は数が合ったと思います。大手で出していたのは一箇所だけだったけど、あそこの用語集に関しては……まあ、後で書きますよ。具体的にサークルの名前を出すつもりはないけど、アニメ効果という意味でなら十分に影響はあったと思います。ヨスガがメインでなくとも、例えばペーパーとかコピ本の中で触れているサークルも結構な数がいたし。
ただ内容の方は……同人家としてヨスガをメインに活動している私がどうこう言える立場でないのは分かってるんだけど、ちょっとあれかな、という本がね。少なからずあったわけですよ。例えばアニメの1話を見ただけのイメージで書いた本ってのがあって、まあ、それは別に良いんですけど、原作をまったく知らないという割に原作で使用されてるOPEDの歌詞を全転載していたり。いくらエロゲの主題歌だからって、これはさすがに許されないんじゃなかろうか。だって、基本的に二次創作っていうか、同人って原作の素材使うの禁止じゃないですか? 私が最初のヨスガ本を出す際にSphereへ規定を問い合わせたときも、それは守って欲しいとの回答が来たし。それを踏まえて考えると、原作主題歌の歌詞を全転載というのは……ねぇ? 一部なら引用と言えなくもないんだろうけど、仮にも金を取る同人誌でそれをやっちゃ不味いでしょう。私も同人家であるからして、通報とかするつもりはないものの、ちょっと真意は尋ねてみたい。
漫画本は当然ながらハル×穹しかありませんでしたけど、18禁本の傾向としてはハルが穹にいたずらしたり、弄る系の本が多かったかな。イジメというほど深刻なものじゃなくて、所謂悪意のない……なんだろ、しっくり来る言葉が思い付かない。カップリング用語で言うならハルが攻めで穹が受け、昨年の夏コミからヨスガはこういった本ばかりですね。まあ、穹のキャラクターは弄り甲斐やイジメ甲斐があるのかも知れないけど、一歩進むと鬼畜系に発展してしまう恐れがあるから、そこら辺は注意していきたいよね。私は別に鬼畜陵辱系を基本とする同人家を否定はしないけど、ヨスガノソラではあまり見たくないので。その方が売れるのは分かるけど、なんでもかんでも強姦ものにするのは如何なものか。
同人誌のジャンルとしてヨスガが流行っているのかと言われると、月の初めに1話が放送された割には、そこそこの数が合ったという感じかな。一番多かったのはなんといっても俺妹ですけど、だからといって少ないと言い切るにはヨスガの勢いは小さくなかった。これが冬コミでどれほど拡大ないし増大するかって話だが、私としてはあんまり規模は大きくなって欲しくないな。だって、買うのが大変そうだしw
大手サークルでヨスガを取り扱っていたのは一つだけだったけど、そこが出した突発本の用語集は……どうなんだろ、内容が偏っている以前に単なる自己主張にしか見えないんだけど。2chに媚びているとは言わないけど、書かれている文章はスレの流れに沿ったものばかりだし、随分と擦り寄っているように思える。下世話な単語が多く、文章にも品がなかった。特に逆レイプを紹介する項の、「この表現を最初に用いたのはこの本の筆者であるので、各方面への拡散を希望している」という言い回しは、例えそれが事実などだとしても、なんとも押しつけがましい印象を受ける。そもそも、最初に言いだしたのは誰かなんて、どうやって証明するつもりなんだろうか。後、ダメイドは有名であるが、ダメガネなどという単語は初めて聞いた。
そして、タペストリーの件も触れていたが、筆者はヤフオクで入手したなどと、平然と書いてしまうのも如何なものだろうか。転売を利用して買った人間がポストカードを手に入れることが出来なくてマジ泣きしたと言われても、同情することは出来ないだろう。
大体、ああいった内容のヨスガノソラ本を描くべきだと推奨するような輩は……いや、それについては私がどうこう言えることじゃないか。
歌詞の全転載もそうだけど、これは品性の問題なのかな。いくら同人誌といっても常識やルールはあるわけだし、それを逸脱するのはやっぱり良くないと思うのよ。二次創作自体がグレーなんだし、守るべきところは守っていかないと、いずれは業界全体の首を絞めてしまう。自分のことを棚に上げるつもりはないけど、少し残念に感じた本が多かったのも事実。一人一人が自覚や意識をしっかり持って、次の創作活動へと繋げていけたらいいものです。ちなみに公式は別として、上記サークルが一体どこなのかという問いには答えられませんのでご了承ください。
私は基本的にサークル買いを基本としており、対照的にジャンル買いをすることは滅多にありません。最近は自分の琴線に触れるような作品もないし、同人業界自体これだ! というジャンルがありませんからね。東方は安定しているらしいけど、まったく興味が湧かないし。だから、普段はお気に入りのサークルをざっと回って新刊を買って、後は適当に島中とか見て帰る、という感じなんだけど、今回に限っては違いました。いつものサークルがほとんど新刊を持ってきていなかったというのもあるけど、実はジャンル買いしてたんですよ。アニメ放送開始からこっち、どれぐらいヨスガノソラの同人誌が増えたか、それを調べるために。
予想通り新刊や突発本、コピー本などでヨスガをジャンルにしているところは結構あって、片手以上は数が合ったと思います。大手で出していたのは一箇所だけだったけど、あそこの用語集に関しては……まあ、後で書きますよ。具体的にサークルの名前を出すつもりはないけど、アニメ効果という意味でなら十分に影響はあったと思います。ヨスガがメインでなくとも、例えばペーパーとかコピ本の中で触れているサークルも結構な数がいたし。
ただ内容の方は……同人家としてヨスガをメインに活動している私がどうこう言える立場でないのは分かってるんだけど、ちょっとあれかな、という本がね。少なからずあったわけですよ。例えばアニメの1話を見ただけのイメージで書いた本ってのがあって、まあ、それは別に良いんですけど、原作をまったく知らないという割に原作で使用されてるOPEDの歌詞を全転載していたり。いくらエロゲの主題歌だからって、これはさすがに許されないんじゃなかろうか。だって、基本的に二次創作っていうか、同人って原作の素材使うの禁止じゃないですか? 私が最初のヨスガ本を出す際にSphereへ規定を問い合わせたときも、それは守って欲しいとの回答が来たし。それを踏まえて考えると、原作主題歌の歌詞を全転載というのは……ねぇ? 一部なら引用と言えなくもないんだろうけど、仮にも金を取る同人誌でそれをやっちゃ不味いでしょう。私も同人家であるからして、通報とかするつもりはないものの、ちょっと真意は尋ねてみたい。
漫画本は当然ながらハル×穹しかありませんでしたけど、18禁本の傾向としてはハルが穹にいたずらしたり、弄る系の本が多かったかな。イジメというほど深刻なものじゃなくて、所謂悪意のない……なんだろ、しっくり来る言葉が思い付かない。カップリング用語で言うならハルが攻めで穹が受け、昨年の夏コミからヨスガはこういった本ばかりですね。まあ、穹のキャラクターは弄り甲斐やイジメ甲斐があるのかも知れないけど、一歩進むと鬼畜系に発展してしまう恐れがあるから、そこら辺は注意していきたいよね。私は別に鬼畜陵辱系を基本とする同人家を否定はしないけど、ヨスガノソラではあまり見たくないので。その方が売れるのは分かるけど、なんでもかんでも強姦ものにするのは如何なものか。
同人誌のジャンルとしてヨスガが流行っているのかと言われると、月の初めに1話が放送された割には、そこそこの数が合ったという感じかな。一番多かったのはなんといっても俺妹ですけど、だからといって少ないと言い切るにはヨスガの勢いは小さくなかった。これが冬コミでどれほど拡大ないし増大するかって話だが、私としてはあんまり規模は大きくなって欲しくないな。だって、買うのが大変そうだしw
大手サークルでヨスガを取り扱っていたのは一つだけだったけど、そこが出した突発本の用語集は……どうなんだろ、内容が偏っている以前に単なる自己主張にしか見えないんだけど。2chに媚びているとは言わないけど、書かれている文章はスレの流れに沿ったものばかりだし、随分と擦り寄っているように思える。下世話な単語が多く、文章にも品がなかった。特に逆レイプを紹介する項の、「この表現を最初に用いたのはこの本の筆者であるので、各方面への拡散を希望している」という言い回しは、例えそれが事実などだとしても、なんとも押しつけがましい印象を受ける。そもそも、最初に言いだしたのは誰かなんて、どうやって証明するつもりなんだろうか。後、ダメイドは有名であるが、ダメガネなどという単語は初めて聞いた。
そして、タペストリーの件も触れていたが、筆者はヤフオクで入手したなどと、平然と書いてしまうのも如何なものだろうか。転売を利用して買った人間がポストカードを手に入れることが出来なくてマジ泣きしたと言われても、同情することは出来ないだろう。
大体、ああいった内容のヨスガノソラ本を描くべきだと推奨するような輩は……いや、それについては私がどうこう言えることじゃないか。
歌詞の全転載もそうだけど、これは品性の問題なのかな。いくら同人誌といっても常識やルールはあるわけだし、それを逸脱するのはやっぱり良くないと思うのよ。二次創作自体がグレーなんだし、守るべきところは守っていかないと、いずれは業界全体の首を絞めてしまう。自分のことを棚に上げるつもりはないけど、少し残念に感じた本が多かったのも事実。一人一人が自覚や意識をしっかり持って、次の創作活動へと繋げていけたらいいものです。ちなみに公式は別として、上記サークルが一体どこなのかという問いには答えられませんのでご了承ください。
システムに翻弄される人々
2010年10月23日 アニメ・マンガ何気なくAG学園を見てたら今週の研究テーマがアニメ版ヨスガノソラで吹いた。tvkで放送してないじゃないかw まあ、内容は簡単なあらすじとキャラクター紹介だけで、今後の展開とかは特に明かされなかったんだけど、ハルと穹を中心に構成されているのが興味深かった。あくまでハルと穹の話であり、瑛とか渚さんは2人を取り巻くキャラクターたちという感じで。脇役ってわけじゃないんだろうけど、そこら辺は区別が為されてたかな。映像編集はあまり上手くないというか、あの状態で良く放送したなというカットがいくつか合った。技術的な問題なのかは知らないけど、まあ、ハルと穹は普通だったから良いか。委員長もお気に入りの表情だったし。
今日は風邪が悪化してきたので近所の病院に行きました。午後から用があったんだけど、まあ、午前中に行けば大丈夫だろうと、耳鼻科外来へ。医者に掛かることが稀だから病院もかなり久しぶりで、なんか事前に問診票を書かされたり、色々とシステムが変わっていて少し戸惑いを憶えてしまう。受付の話では、私が病院が最後に病院へ来たのは半年以上も前らしく、それだけの時間があれば変わるものも変わるのだろう。
問診票を書いて熱を測って、実際の診察はごくごく平凡な、言ってしまえばテンプレートの対応をされた。実は担当医があまり好きな人ではなかったのだが、特にぞんざいな扱いを受けたわけでもないし、気を訊かせて薬を多めに出してくれたから良しとしよう。長年掛かり付けだった医者は担当の曜日が変わってしまい、平日の午前中だからなかなか見て貰うことが出来ないのだ。
土曜日だからといって病院が空いていることはなく、むしろ平日に来られない人が押し寄せるから混んでいるとも言えて、会計には少なからずの時間を有した。それでも12時前後には済ますことが出来たし、後は併設されている薬局で薬を貰えば終了だったんだけど……これが物凄い時間掛かったのよ。病院が半年振りなら薬局も半年以上行ってないわけで、まずはその内装の変化に驚いてしまった。私が最後に見たときとは様変わりしており、なんていうか、近代化してるのよ。液晶テレビとかパソコンとか、会計も一つじゃなくて複数になってて、個別対応の窓口みたいになっててさ。しばらく呆然としていたら、薬剤師が処方箋を取りに来て、とりあえず渡して手近な椅子に座ることに。
病院も混んでれば薬局にも沢山の人がいた。ご老人が多い印象を受けたけど、そのせいか調剤の待ち時間が45分となっていて、中には後でまた来るという人も結構いました。私は薬を貰ったらその足で都内に行くつもりだったし、45分なら手持ちの本でも読んでいようと待ってみることに。以前なら病院近くの本屋にでも行っていたのでしょうが、不況の波に呑まれたのか、潰れちゃいましてね。文庫の品揃えはそれほど良くなかったんだけど、アニメ関係の雑誌類に強い店舗でさ、昔はよくメガマガとか買ったものです。
45分というから待っていたものの、おかしなことに時間が過ぎても一向に呼ばれることがない。待ち時間はいつの間にか60分に変わっており、考えてみると会計の名前が呼ばれるペースが、かなり遅かった。私より前からいたご老人の一人が60分どころか80分も待たされていると文句を言いだし、どうやら遅いと感じていたのは私だけではなかったようだ。
結局のところ、設備を近代化しすぎたのが逆作用していたらしく、慣れないパソコンなどの電子化作業に薬剤師が追いついておらず、薬の説明が書かれた紙すら満足に印刷できないと、そういう事情があったとか。まあ、印刷が出来なかったのはパソコンと印刷機の相性の悪さなども含まれていたらしいが、結局私は90分以上待たされた挙げ句に都内へと出るのが2時間も遅れてしまった。こんなにも遅れた理由はもう一つ合って、前述した後で取りに来るという人が続々と戻ってきては割り込むものだから、普通に待っている私の番がどんどん後ろに回されたのも原因なのだろう。釈然としない部分はあるが、使えもしないシステムを利用している薬局そのものにも問題があるのではないか。今はどこの薬局でも処方箋の受付はしているから、別のところへ持って行けば良かったと思ったのは、待ち時間が60分を超えた頃であった。
都内では物書きの集まりがあり、私は久々の参加だった。後輩の女子共がなにやら盛り上がっているから、なにかと思えば銀英伝の舞台についてだった。イケメンを揃えたせいか女ウケが良いらしく、原作を読んで事前に勉強している姿には感動を覚えてしまった。まさか、年若い後輩が銀英伝を読んでいるなんて、私の同期は誰一人として知らなかったのに。理由はどうであれ、田中芳樹作品の読者が増えることは良いことだ。
ちなみに舞台のチケットは既に完売しているらしく、まだ手に入れていない私としては少し焦り気味。ただ、芝居は好きだけど、そこまで見たいかと言われるとちょっと悩む部分もあるので、どうするかは検討中。チケットの都合を付けることは、それほど難しいことでもないし。でも、舞台版は凄いですね。後輩の持っていた演劇雑誌の表紙だったんだけど、ラインハルトとキルヒアイスは、まあ、分かるんですよ。でも、もう一人の男が誰だこれ状態で、中を見てみるとミッターマイヤーだというから驚いた。髪色の違うロイエンタールじゃないのかというぐらいの美形で、そもそも髪が蜂蜜色をしていない。ミッターマイヤーは銀英伝を締めくくる人物であるからして、重要なキャラには違いないが、少し役者が嘆美過ぎる。イケメンを否定するわけではないが、引き締まった体操選手のような、という原作の記述もあるわけだし、体育会系の起用をしても良かったのではないか。もっとも、役者の詳細はなにも知らないから、意外に運動とか得意かも知れないけどさ。
しかし、後輩女子が銀英伝を読んでいる姿は素直に感心してしまった。ただの腐女子かと思っていたが、考えてみれば銀英伝はアニメが展開した頃も女性に人気だったからね。同人誌とかも、ジャンル的には女性向けばかりだったし。今の若い世代はラノベしか読まないというか、私の同期も比較的そういう傾向が強かったから、そういった物書きが田中芳樹に触れるというのは、色々な意味で良い刺激になるんじゃないかな。私はラノベも読むけどSFをメインにしてたから、同期たちからはかなり異端視されてたんだけど、結局連中で大成した奴はいないし、現状誰も残っていないのだから、彼等の言っていたラノベ至上主義が正しかったとは思えない。今時SFなんて、という言葉は確かに全否定しないけど、夏への扉も読んだことないような奴に言われたくなかったな。うん、古い話です。
最後は愚痴っぽくなってしまったけど、体調不良ながら結構楽しい1日でした。恩師にも会って、仕事上の悩みを聞いて貰ったりね。仕事も本当にどうなるのか、私は私のやるべきことをするだけだ、なんて言っても内部から崩壊しそうな勢いであるし、離脱の準備はしておく必要があるかも知れない。特別、辞めたいというわけじゃないけど、現状どうみても泥船から泥を掻き出す作業しかしていないような気がするし、舵取りをしている人たちに見通しがないような気もするから。自分のやりたいことだってあるし、このまま泥船と一緒に沈むのはちょっとね。例え持ち直して安定したのだとしても、今の形のまま終わるのはごめんだ。
私自身、将来の展望があるわけじゃないけど、とりあえず次へと繋ぐためにも原稿を仕上げてしまわなければ。今年はもう時間ないけど、来年の初めに仕掛けることが出来れば……タイムリミット近いが、諦めるわけにはいかない。
今日は風邪が悪化してきたので近所の病院に行きました。午後から用があったんだけど、まあ、午前中に行けば大丈夫だろうと、耳鼻科外来へ。医者に掛かることが稀だから病院もかなり久しぶりで、なんか事前に問診票を書かされたり、色々とシステムが変わっていて少し戸惑いを憶えてしまう。受付の話では、私が病院が最後に病院へ来たのは半年以上も前らしく、それだけの時間があれば変わるものも変わるのだろう。
問診票を書いて熱を測って、実際の診察はごくごく平凡な、言ってしまえばテンプレートの対応をされた。実は担当医があまり好きな人ではなかったのだが、特にぞんざいな扱いを受けたわけでもないし、気を訊かせて薬を多めに出してくれたから良しとしよう。長年掛かり付けだった医者は担当の曜日が変わってしまい、平日の午前中だからなかなか見て貰うことが出来ないのだ。
土曜日だからといって病院が空いていることはなく、むしろ平日に来られない人が押し寄せるから混んでいるとも言えて、会計には少なからずの時間を有した。それでも12時前後には済ますことが出来たし、後は併設されている薬局で薬を貰えば終了だったんだけど……これが物凄い時間掛かったのよ。病院が半年振りなら薬局も半年以上行ってないわけで、まずはその内装の変化に驚いてしまった。私が最後に見たときとは様変わりしており、なんていうか、近代化してるのよ。液晶テレビとかパソコンとか、会計も一つじゃなくて複数になってて、個別対応の窓口みたいになっててさ。しばらく呆然としていたら、薬剤師が処方箋を取りに来て、とりあえず渡して手近な椅子に座ることに。
病院も混んでれば薬局にも沢山の人がいた。ご老人が多い印象を受けたけど、そのせいか調剤の待ち時間が45分となっていて、中には後でまた来るという人も結構いました。私は薬を貰ったらその足で都内に行くつもりだったし、45分なら手持ちの本でも読んでいようと待ってみることに。以前なら病院近くの本屋にでも行っていたのでしょうが、不況の波に呑まれたのか、潰れちゃいましてね。文庫の品揃えはそれほど良くなかったんだけど、アニメ関係の雑誌類に強い店舗でさ、昔はよくメガマガとか買ったものです。
45分というから待っていたものの、おかしなことに時間が過ぎても一向に呼ばれることがない。待ち時間はいつの間にか60分に変わっており、考えてみると会計の名前が呼ばれるペースが、かなり遅かった。私より前からいたご老人の一人が60分どころか80分も待たされていると文句を言いだし、どうやら遅いと感じていたのは私だけではなかったようだ。
結局のところ、設備を近代化しすぎたのが逆作用していたらしく、慣れないパソコンなどの電子化作業に薬剤師が追いついておらず、薬の説明が書かれた紙すら満足に印刷できないと、そういう事情があったとか。まあ、印刷が出来なかったのはパソコンと印刷機の相性の悪さなども含まれていたらしいが、結局私は90分以上待たされた挙げ句に都内へと出るのが2時間も遅れてしまった。こんなにも遅れた理由はもう一つ合って、前述した後で取りに来るという人が続々と戻ってきては割り込むものだから、普通に待っている私の番がどんどん後ろに回されたのも原因なのだろう。釈然としない部分はあるが、使えもしないシステムを利用している薬局そのものにも問題があるのではないか。今はどこの薬局でも処方箋の受付はしているから、別のところへ持って行けば良かったと思ったのは、待ち時間が60分を超えた頃であった。
都内では物書きの集まりがあり、私は久々の参加だった。後輩の女子共がなにやら盛り上がっているから、なにかと思えば銀英伝の舞台についてだった。イケメンを揃えたせいか女ウケが良いらしく、原作を読んで事前に勉強している姿には感動を覚えてしまった。まさか、年若い後輩が銀英伝を読んでいるなんて、私の同期は誰一人として知らなかったのに。理由はどうであれ、田中芳樹作品の読者が増えることは良いことだ。
ちなみに舞台のチケットは既に完売しているらしく、まだ手に入れていない私としては少し焦り気味。ただ、芝居は好きだけど、そこまで見たいかと言われるとちょっと悩む部分もあるので、どうするかは検討中。チケットの都合を付けることは、それほど難しいことでもないし。でも、舞台版は凄いですね。後輩の持っていた演劇雑誌の表紙だったんだけど、ラインハルトとキルヒアイスは、まあ、分かるんですよ。でも、もう一人の男が誰だこれ状態で、中を見てみるとミッターマイヤーだというから驚いた。髪色の違うロイエンタールじゃないのかというぐらいの美形で、そもそも髪が蜂蜜色をしていない。ミッターマイヤーは銀英伝を締めくくる人物であるからして、重要なキャラには違いないが、少し役者が嘆美過ぎる。イケメンを否定するわけではないが、引き締まった体操選手のような、という原作の記述もあるわけだし、体育会系の起用をしても良かったのではないか。もっとも、役者の詳細はなにも知らないから、意外に運動とか得意かも知れないけどさ。
しかし、後輩女子が銀英伝を読んでいる姿は素直に感心してしまった。ただの腐女子かと思っていたが、考えてみれば銀英伝はアニメが展開した頃も女性に人気だったからね。同人誌とかも、ジャンル的には女性向けばかりだったし。今の若い世代はラノベしか読まないというか、私の同期も比較的そういう傾向が強かったから、そういった物書きが田中芳樹に触れるというのは、色々な意味で良い刺激になるんじゃないかな。私はラノベも読むけどSFをメインにしてたから、同期たちからはかなり異端視されてたんだけど、結局連中で大成した奴はいないし、現状誰も残っていないのだから、彼等の言っていたラノベ至上主義が正しかったとは思えない。今時SFなんて、という言葉は確かに全否定しないけど、夏への扉も読んだことないような奴に言われたくなかったな。うん、古い話です。
最後は愚痴っぽくなってしまったけど、体調不良ながら結構楽しい1日でした。恩師にも会って、仕事上の悩みを聞いて貰ったりね。仕事も本当にどうなるのか、私は私のやるべきことをするだけだ、なんて言っても内部から崩壊しそうな勢いであるし、離脱の準備はしておく必要があるかも知れない。特別、辞めたいというわけじゃないけど、現状どうみても泥船から泥を掻き出す作業しかしていないような気がするし、舵取りをしている人たちに見通しがないような気もするから。自分のやりたいことだってあるし、このまま泥船と一緒に沈むのはちょっとね。例え持ち直して安定したのだとしても、今の形のまま終わるのはごめんだ。
私自身、将来の展望があるわけじゃないけど、とりあえず次へと繋ぐためにも原稿を仕上げてしまわなければ。今年はもう時間ないけど、来年の初めに仕掛けることが出来れば……タイムリミット近いが、諦めるわけにはいかない。
一緒に街を歩きましょう
2010年10月22日 ヨスガノソラとらのあなの通信販売サイトによると、アニメ版ヨスガノソラのBD第1巻は(BD)ヨスガノソラ Blu-ray Vol.1 渚一葉と表記されてます。DVD版は無記入であり、このことからBDのみに渚さんメインのなにかが特典と収録される、と考えた方が無難でしょうか。DVDと収録順が異なると言うからには、例えば渚さん用の1話やEDや追加されたり……とかね。まあ、委細はまだ分かりませんけど、月末発表のはずがありがちな部分から漏れだしてきた。
URL:http://www.toranoana.jp/mailorder/article/21/0006/50/46/210006504662.html
私は今回の手法や構成について否定的な立場を取る人間ですが、明確な詳細が分かるまでは事態の推移を観察することにします。まあ、ルート分岐やリセット方式は大体の部分で当たってると思うし、後は制作側がどのように説明するかですよ。ファンにちゃんと説明し、理解させ、納得して貰わねばならない。難しいことだろうけど、そこは新しいことを始めた人のリスクや責任だと思って、果たして貰いたいですね。仕掛けとしては面白いんだし、要するに何故ヨスガノソラで使わなければならかったのか、どうして各ヒロインのシナリオをやる必要があったのか……そして、ハルについても。ファンが知りたいのはこういうことなんだろうし、多分、ハルキノソラ辺りで説明が為されることでしょう。
話は変わって、今日は秋葉原で比翼の羽根とツナグキズナの予約をしていました。とらとゲマ屋は済ませてたのですが、げっちゅ屋だけはまだだったので。これらのシングルにはオリジナルブロマイドが付くとのことでしたが、どうやらとら以外の2つは絵柄が決まったらしいです。
げっちゅ屋 オリジナルブロマイド
比翼の羽根
URL:http://www.getchu.com/soft.phtml?id=690815
ツナグキズナ
URL:http://www.getchu.com/soft.phtml?id=690816
どちらも3話の映像からで、渚さんの来訪によって不機嫌になった穹です。もうちょっと選びようも合ったんじゃないかと思うけど、まあ、穹と言うことで満足しておいた方が良いのかな。しかし、アイスはかじっているところより舐めているところの方が良かったんじゃないだろうか。
ゲマ屋 オリジナルブロマイド
比翼の羽根&ツナグキズナ+ピンキージョーンズ
URL:http://www.anibro.jp/tokuten/fair_1010.html#2718
ゲマ屋は今すぐ、挿入歌とEDのブロマイドを入れ替えるべきじゃないだろうか。別に瑛と渚さんがいらないわけじゃないけど、ハルと穹がパッケージのハルと穹の歌なんだから、普通は穹のブロマイドを付けるべきでしょ。ピンキージョーンズは比較的なんでもありの歌だから、瑛と渚さんの百合写真でも良いと思うけどさ。というか、ピンキージョーンズにもアニメブロマイドが付く事実にビックリしたよ。
ももいろクローバーの公式サイトによるとピンキージョーンズにはオリジナル特典ブロマイドが付くと言います。そして、その対象店舗は上記のゲマ屋を含めた10店舗、アニメイト/アニブロゲーマーズ/HMV/ TOWER RECORDS/WAVE/TSUTAYA RECORDS/石丸電機/山野楽器/新星堂/上新電機となっており、逆にこれ以外の店舗には共通特典ブロマイドなるものが付くらしい。共通と言うぐらいだから絵柄はすべて同じであり、対象店舗ならどこで買っても同じです。
しかし、ここには大きな問題があります。そう、絵柄が何故かアニメブロマイドとなっていることです。アニメのEDなんだから別におかしくはないだろうと思われる方も多いでしょうが、ピンキージョーンズはそもそもヨスガノソラのために作られた曲ではなく、ももいろクローバーの新曲というイメージが強い。タイアップしているのは事実ですが、アニメの公式で宣伝が行われているわけでもないし、独立している感じがするのね。だからピンキージョーンズに特典が付くとすれば、やはり歌っているアイドルの女の子たちが写っているブロマイドだと思ったし、それが当然だと考えてました。けれど、私がとらのあなで確認したところ、とらが付ける特典はアニメブロマイドであり、アイドルの写真ではありませんでした。しかも、とらは上記に記載されているオリジナル特典の店ではありませんから、共通特典ブロマイドはアニメ柄であるという結論に達します。オリジナル特典にしても、ゲマ屋が発表しているのもアニメ柄ですし、アニメイトもおそらくそうなのでしょう。
では、他の店舗は? アニメイトやゲマ屋はともかくとして、如何にも一般的なCDショップはどうなのだろうか? 共通特典がアニメ柄になるぐらいだし、まさかオリジナル特典もすべてアニメ柄なんてことは……さすがにないですよね? アイドルのCD買わないから実写ブロマイドとかが付いてくるものなのか、イマイチ良く分かってないんですが、全部アニメ柄なのだとすれば、私はピンキージョーンズを11枚も買うことになってしまう。あくまでヨスガファンを対象に売るつもりなら、それぐらいのことはやってのけるでしょう。
まあ、ももいろクローバーにだってファンはいるでしょうし、そういった人たちからすればヨスガのブロマイドなんて欲しくもなんともないだろうから、所謂一般的なCDショップでは実写ブロマイドが付くと思うんですけどね。既に発売まで20日切りましたけど、ゲマ屋以外に特典を公開している店舗がないので、判断に困っています。ちなみにげっちゅ屋は特典付きの取り扱い自体がないらしく、買ってもなにも付いてこないらしい。出来ることならアニメ柄は共通にアニメイトとゲマ屋を追加しただけにして欲しいな。そうすれば初回限定版を3枚買うだけで済みますから。いや、通常版でも良いんだけどさ。この手の商法は大嫌いだけど、仕方ないとしか言いようがない。
URL:http://www.toranoana.jp/mailorder/article/21/0006/50/46/210006504662.html
私は今回の手法や構成について否定的な立場を取る人間ですが、明確な詳細が分かるまでは事態の推移を観察することにします。まあ、ルート分岐やリセット方式は大体の部分で当たってると思うし、後は制作側がどのように説明するかですよ。ファンにちゃんと説明し、理解させ、納得して貰わねばならない。難しいことだろうけど、そこは新しいことを始めた人のリスクや責任だと思って、果たして貰いたいですね。仕掛けとしては面白いんだし、要するに何故ヨスガノソラで使わなければならかったのか、どうして各ヒロインのシナリオをやる必要があったのか……そして、ハルについても。ファンが知りたいのはこういうことなんだろうし、多分、ハルキノソラ辺りで説明が為されることでしょう。
話は変わって、今日は秋葉原で比翼の羽根とツナグキズナの予約をしていました。とらとゲマ屋は済ませてたのですが、げっちゅ屋だけはまだだったので。これらのシングルにはオリジナルブロマイドが付くとのことでしたが、どうやらとら以外の2つは絵柄が決まったらしいです。
げっちゅ屋 オリジナルブロマイド
比翼の羽根
URL:http://www.getchu.com/soft.phtml?id=690815
ツナグキズナ
URL:http://www.getchu.com/soft.phtml?id=690816
どちらも3話の映像からで、渚さんの来訪によって不機嫌になった穹です。もうちょっと選びようも合ったんじゃないかと思うけど、まあ、穹と言うことで満足しておいた方が良いのかな。しかし、アイスはかじっているところより舐めているところの方が良かったんじゃないだろうか。
ゲマ屋 オリジナルブロマイド
比翼の羽根&ツナグキズナ+ピンキージョーンズ
URL:http://www.anibro.jp/tokuten/fair_1010.html#2718
ゲマ屋は今すぐ、挿入歌とEDのブロマイドを入れ替えるべきじゃないだろうか。別に瑛と渚さんがいらないわけじゃないけど、ハルと穹がパッケージのハルと穹の歌なんだから、普通は穹のブロマイドを付けるべきでしょ。ピンキージョーンズは比較的なんでもありの歌だから、瑛と渚さんの百合写真でも良いと思うけどさ。というか、ピンキージョーンズにもアニメブロマイドが付く事実にビックリしたよ。
ももいろクローバーの公式サイトによるとピンキージョーンズにはオリジナル特典ブロマイドが付くと言います。そして、その対象店舗は上記のゲマ屋を含めた10店舗、アニメイト/アニブロゲーマーズ/HMV/ TOWER RECORDS/WAVE/TSUTAYA RECORDS/石丸電機/山野楽器/新星堂/上新電機となっており、逆にこれ以外の店舗には共通特典ブロマイドなるものが付くらしい。共通と言うぐらいだから絵柄はすべて同じであり、対象店舗ならどこで買っても同じです。
しかし、ここには大きな問題があります。そう、絵柄が何故かアニメブロマイドとなっていることです。アニメのEDなんだから別におかしくはないだろうと思われる方も多いでしょうが、ピンキージョーンズはそもそもヨスガノソラのために作られた曲ではなく、ももいろクローバーの新曲というイメージが強い。タイアップしているのは事実ですが、アニメの公式で宣伝が行われているわけでもないし、独立している感じがするのね。だからピンキージョーンズに特典が付くとすれば、やはり歌っているアイドルの女の子たちが写っているブロマイドだと思ったし、それが当然だと考えてました。けれど、私がとらのあなで確認したところ、とらが付ける特典はアニメブロマイドであり、アイドルの写真ではありませんでした。しかも、とらは上記に記載されているオリジナル特典の店ではありませんから、共通特典ブロマイドはアニメ柄であるという結論に達します。オリジナル特典にしても、ゲマ屋が発表しているのもアニメ柄ですし、アニメイトもおそらくそうなのでしょう。
では、他の店舗は? アニメイトやゲマ屋はともかくとして、如何にも一般的なCDショップはどうなのだろうか? 共通特典がアニメ柄になるぐらいだし、まさかオリジナル特典もすべてアニメ柄なんてことは……さすがにないですよね? アイドルのCD買わないから実写ブロマイドとかが付いてくるものなのか、イマイチ良く分かってないんですが、全部アニメ柄なのだとすれば、私はピンキージョーンズを11枚も買うことになってしまう。あくまでヨスガファンを対象に売るつもりなら、それぐらいのことはやってのけるでしょう。
まあ、ももいろクローバーにだってファンはいるでしょうし、そういった人たちからすればヨスガのブロマイドなんて欲しくもなんともないだろうから、所謂一般的なCDショップでは実写ブロマイドが付くと思うんですけどね。既に発売まで20日切りましたけど、ゲマ屋以外に特典を公開している店舗がないので、判断に困っています。ちなみにげっちゅ屋は特典付きの取り扱い自体がないらしく、買ってもなにも付いてこないらしい。出来ることならアニメ柄は共通にアニメイトとゲマ屋を追加しただけにして欲しいな。そうすれば初回限定版を3枚買うだけで済みますから。いや、通常版でも良いんだけどさ。この手の商法は大嫌いだけど、仕方ないとしか言いようがない。
ブリュッセルよりリェージュが好きだ
2010年10月21日 アニメ・マンガ風邪と親知らずと口内炎を併発して倒れそうな今日この頃、皆様は健康に気を使ってらっしゃるでしょうか? 普段から不健康で不摂生な生活をしている私ですが、不思議と病に倒れることは少なく、例えば高熱で寝込むなどということはここ数年ありません。熱が上がらない理由は体質というか身体的問題にあるんですが、そういったことが少ないだけに、たまの病気に滅法弱い。病は気から、などといいますけど私はその傾向が強いのかも知れない。
そんなわけで現在の私は体調絶不調だから、悲恋堂の店主から直接会って話がしたいといわれたときは正直迷った。他の病気ならまだしも人に感染しやすい風邪であるし、一人暮らしで世捨て人の店主に倒れられたら困る。私以上に医者嫌いであるし、病院などまず行くはずもないから。こうした理由から体調不良を理由に断ることは間違ってないはずだけど、一週間以上店主に会っていなかったのと、わざわざ会って話がしたいというぐらいだから、よほど重要なことなのだろうと思い、結局は赴くことにしました。
実は最初朝早くにいったんですけど、かなり長い話になるということだったので、夜に出直してくることに。その際、体調が悪いのを一瞬で見抜かれたんだけど、だからといって日を改めるというつもりにはならなかったらしい。まあ、風邪はともかく親知らずは取らない限り治りようがないし、口内炎もしばらく掛かりそうだからね。待っていられないと言われれば、その通りだとしか答えようがない。
夜になって再訪した悲恋堂は、何故かSugar Baby Loveが奥から流れてきており、店主は鼻歌なんて歌っていた。石田耀子版というのが、奴なりの拘りなのだろう。今朝よりも調子が悪そうですね、まあ、上がってくださいと店の奥に通されて、瓶に入った牛乳を出される。明治ではなく森永だったが、森永乳業が瓶牛乳を宅配していたとは訊かない。いや、しているのかも知れないが、私の地元では明治だったので、ちょっとだけ気になった。次に出されたのはお茶菓子のゴーフル。これが出たときはさすがの私も物申してしまった。
「まて、なんでワッフルじゃないんだ」
「ストロープなんて普通ありませんよ」
「曲的にベルギーだろ、普通は!?」
細かいことを気にする男ですね、といわれたが、気分的な問題である。それに私はベルギーワッフルが好きなのである。秋葉原のマネケンとかを利用することもあります。昔は横浜にもあったんだけどね、いつの間にか潰れてしまった。
「今日呼んだのは他でもありません。あなたの最近における文章について、少しお話ししたいことがありまして」
本当は朝まで話したかったそうなのだが、私の体調が芳しくないことを悟ってか2時間程度で切り上げてくれた。そして、私はその2時間ずっと説教をされた。店主に苦言を呈されたり、創作物や日記の内容にケチを付けられるのはしょっちゅうであるが、説教を受けるというのは久々のことであり、笑って流すには表情が真剣すぎた。
説教は昨今の日記についてが主であり、文章が否定論で構成されすぎていると釘を刺された。後ろ向きで否定的、そして批判的な内容であることは自覚していたから、今さらどうしたという気分であったんだけど、店主の言葉は私の予想を飛び越えた位置にまで飛んでいく。
「あなたはアニメにおける主人公のキャラ改変について不平不満を繰り返していますが、あなたの言えた義理ではないんじゃないですか?」
「というと?」
「ご自分だって、二次創作で同じことをしたではないですか」
私がヨスガ本でキャラ改変を行った? そうではなかった。店主が言っているのは、私が昔出した新書版の同人小説のことだった。二次創作は好きじゃないという店主であるが、書いた物を渡せば一応目を通してくれるのだ。
「あの作品も随分とキャラ改変が多かった気がします。ネットでの評判は、改変どころか改悪でしたっけ?」
「それがなんだって言うんだ」
「同じなんですよ、あなたが言ってることは、あなたが昔やったことと同じなんです」
自分のことを棚に上げて、一体なにを言ってるんだ――店主が私に伝えたかったのはまさしくそれであり、過去も忘れて他者を非難する資格があなたにあるのかと、まあ、そういうことだった。
「手法の是非について、それが作品にあっているかあっていないかは、まあ、いくらでも論じればいいでしょう。文句や不満もありましょうし、そのことには問題はないと思います。しかしですね」
ハルのキャラについて、春日野悠という主人公のキャラ改変について私が不平を言うのはお門違いではないかと、店主は厳しい口調で批判してきた。
「あなたがその昔、件の二次創作を執筆していたとき、様々不満をぶつけてくる人たちがいました。キャラの性格が違いすぎる、改変だ、改悪だ、これは一体どういうことなんだと。あなたはそういった人たちになんて答えました? 確かこうでしたよね、『物語を作る上で、キャラをもっとも適した位置に配置した』でしたか?」
「一字一句その通りだとは言わないが、よく憶えてるな」
「B6版の本も読みましたからね。当時、あなたはキャラではなく話を優先した。物語を組み立てる上での手法との一つとして、キャラクターを駒やピースのように扱った」
どこからともなく将棋盤を取り出してきた店主は、盤上に駒を並べていく。
「それが物語を面白くする方法であり、あなたは物語を優先するためにキャラを変えざるを得なかった。誰になんと批判されようと、そうしなければ話が成り立たなかったから」
パチパチと並べられていく駒は、なにかの定石なのだろう。そこにそれがなくては盤面が成り立たないと言っているかのように、綺麗な並びになっていた。私は、店主に言い返すことが出来なかった。
「同じです。あなたが今批判しているものは、過去のあなたと同じなんですよ。新しい手法を実践するが為に主人公を改悪した人たちと、自分の物語を完成させるために多くのキャラを改変したあなたに、一体どれほどの違いがありますか? 商業と同人の違いはあれど、精神的骨格は同じでしょう」
目から鱗は落ちなかった。気付かされた事実の強烈さといったら、私の表情を吹き飛ばすぐらいには強烈なものだった。引きつった笑みすら浮かべることが出来ず、ぐうの音も出ないとはまさにこのことか。
「あなたはこうも言ってましたね? 別にキャラを改変しているつもりはないと。例のアニメを作っている人も、きっと似たようなを言うと思いますよ。自覚がない、いえ、出来ないんですね。自分の話の中ではこいつはこういうキャラだというのが凝り固まって、決定事項として存在しているから、他人からおかしいと言われても理解することが出来ないんです」
無駄なことは無駄だし、覆せないものは覆せない。人の認識を変えるということは、その人格を左右することなのだ。あいつはああだ、こいつはこんな奴じゃない、そいつはそうでなくてはいけないなど、少なくとも同人家の言えたことか。
ここから先はずっと店主による同人批判と二次創作批難の話に移ったので省略するけど、正直な話し、完全に打ちのめされました。自身の身勝手さと傲慢さを平手打ちにされたというか、確かにその通りだ。私が否定していることは、私が過去にやったそれと同じなんだ。以前の日記で、私の古い二次創作を呼んだ人はこんな気持ちだったのか、みたいなことを書いたけど、似ているどころかまったく同じことをしていたわけだ。にもかかわらず、私は自分を棚に上げて随分なことを言ってしまった。なんて最低なのだろうか。
体調不良に精神衰弱が加わった気もしたが、おかげでなにか目が覚めたような気分になったのも事実である。去り際に悲恋堂の店主はこうも言っていた。
「否定、批判、批難、私は別にそれらすべてを間違いだというわけじゃありません。ですが、今回のあなたの主張は明らかにおかしいと、そう思ったからこうして呼び出したんです。あなたの言っていることは判りますし、おそらくその主張は正鵠を射ているのだと思いますが、それを言う前に振り返ることがあるだろうと、そういうわけです」
所詮は個人の日記であるし、自らの過ちに気付いたというのなら、殊更咎めることはなにもない。これからも好きなように書けばいいとのことだったけど、さすがにここまで説教された後に、何食わぬ顔で日記を再開することは出来ない。せめて1日は間を置いて、今日合ったこと忘れないためにも、店主に言われたこと場を噛みしめる意味でも、私は違うことを書かなければいけないと、そう思ったから。まだまだ未熟だな、私は。俗世との縁が薄い人間に諭されているようじゃ、まだまだですね。
ありがとう、我が親友。おかげで色々と目が覚めた。
そんなわけで現在の私は体調絶不調だから、悲恋堂の店主から直接会って話がしたいといわれたときは正直迷った。他の病気ならまだしも人に感染しやすい風邪であるし、一人暮らしで世捨て人の店主に倒れられたら困る。私以上に医者嫌いであるし、病院などまず行くはずもないから。こうした理由から体調不良を理由に断ることは間違ってないはずだけど、一週間以上店主に会っていなかったのと、わざわざ会って話がしたいというぐらいだから、よほど重要なことなのだろうと思い、結局は赴くことにしました。
実は最初朝早くにいったんですけど、かなり長い話になるということだったので、夜に出直してくることに。その際、体調が悪いのを一瞬で見抜かれたんだけど、だからといって日を改めるというつもりにはならなかったらしい。まあ、風邪はともかく親知らずは取らない限り治りようがないし、口内炎もしばらく掛かりそうだからね。待っていられないと言われれば、その通りだとしか答えようがない。
夜になって再訪した悲恋堂は、何故かSugar Baby Loveが奥から流れてきており、店主は鼻歌なんて歌っていた。石田耀子版というのが、奴なりの拘りなのだろう。今朝よりも調子が悪そうですね、まあ、上がってくださいと店の奥に通されて、瓶に入った牛乳を出される。明治ではなく森永だったが、森永乳業が瓶牛乳を宅配していたとは訊かない。いや、しているのかも知れないが、私の地元では明治だったので、ちょっとだけ気になった。次に出されたのはお茶菓子のゴーフル。これが出たときはさすがの私も物申してしまった。
「まて、なんでワッフルじゃないんだ」
「ストロープなんて普通ありませんよ」
「曲的にベルギーだろ、普通は!?」
細かいことを気にする男ですね、といわれたが、気分的な問題である。それに私はベルギーワッフルが好きなのである。秋葉原のマネケンとかを利用することもあります。昔は横浜にもあったんだけどね、いつの間にか潰れてしまった。
「今日呼んだのは他でもありません。あなたの最近における文章について、少しお話ししたいことがありまして」
本当は朝まで話したかったそうなのだが、私の体調が芳しくないことを悟ってか2時間程度で切り上げてくれた。そして、私はその2時間ずっと説教をされた。店主に苦言を呈されたり、創作物や日記の内容にケチを付けられるのはしょっちゅうであるが、説教を受けるというのは久々のことであり、笑って流すには表情が真剣すぎた。
説教は昨今の日記についてが主であり、文章が否定論で構成されすぎていると釘を刺された。後ろ向きで否定的、そして批判的な内容であることは自覚していたから、今さらどうしたという気分であったんだけど、店主の言葉は私の予想を飛び越えた位置にまで飛んでいく。
「あなたはアニメにおける主人公のキャラ改変について不平不満を繰り返していますが、あなたの言えた義理ではないんじゃないですか?」
「というと?」
「ご自分だって、二次創作で同じことをしたではないですか」
私がヨスガ本でキャラ改変を行った? そうではなかった。店主が言っているのは、私が昔出した新書版の同人小説のことだった。二次創作は好きじゃないという店主であるが、書いた物を渡せば一応目を通してくれるのだ。
「あの作品も随分とキャラ改変が多かった気がします。ネットでの評判は、改変どころか改悪でしたっけ?」
「それがなんだって言うんだ」
「同じなんですよ、あなたが言ってることは、あなたが昔やったことと同じなんです」
自分のことを棚に上げて、一体なにを言ってるんだ――店主が私に伝えたかったのはまさしくそれであり、過去も忘れて他者を非難する資格があなたにあるのかと、まあ、そういうことだった。
「手法の是非について、それが作品にあっているかあっていないかは、まあ、いくらでも論じればいいでしょう。文句や不満もありましょうし、そのことには問題はないと思います。しかしですね」
ハルのキャラについて、春日野悠という主人公のキャラ改変について私が不平を言うのはお門違いではないかと、店主は厳しい口調で批判してきた。
「あなたがその昔、件の二次創作を執筆していたとき、様々不満をぶつけてくる人たちがいました。キャラの性格が違いすぎる、改変だ、改悪だ、これは一体どういうことなんだと。あなたはそういった人たちになんて答えました? 確かこうでしたよね、『物語を作る上で、キャラをもっとも適した位置に配置した』でしたか?」
「一字一句その通りだとは言わないが、よく憶えてるな」
「B6版の本も読みましたからね。当時、あなたはキャラではなく話を優先した。物語を組み立てる上での手法との一つとして、キャラクターを駒やピースのように扱った」
どこからともなく将棋盤を取り出してきた店主は、盤上に駒を並べていく。
「それが物語を面白くする方法であり、あなたは物語を優先するためにキャラを変えざるを得なかった。誰になんと批判されようと、そうしなければ話が成り立たなかったから」
パチパチと並べられていく駒は、なにかの定石なのだろう。そこにそれがなくては盤面が成り立たないと言っているかのように、綺麗な並びになっていた。私は、店主に言い返すことが出来なかった。
「同じです。あなたが今批判しているものは、過去のあなたと同じなんですよ。新しい手法を実践するが為に主人公を改悪した人たちと、自分の物語を完成させるために多くのキャラを改変したあなたに、一体どれほどの違いがありますか? 商業と同人の違いはあれど、精神的骨格は同じでしょう」
目から鱗は落ちなかった。気付かされた事実の強烈さといったら、私の表情を吹き飛ばすぐらいには強烈なものだった。引きつった笑みすら浮かべることが出来ず、ぐうの音も出ないとはまさにこのことか。
「あなたはこうも言ってましたね? 別にキャラを改変しているつもりはないと。例のアニメを作っている人も、きっと似たようなを言うと思いますよ。自覚がない、いえ、出来ないんですね。自分の話の中ではこいつはこういうキャラだというのが凝り固まって、決定事項として存在しているから、他人からおかしいと言われても理解することが出来ないんです」
無駄なことは無駄だし、覆せないものは覆せない。人の認識を変えるということは、その人格を左右することなのだ。あいつはああだ、こいつはこんな奴じゃない、そいつはそうでなくてはいけないなど、少なくとも同人家の言えたことか。
ここから先はずっと店主による同人批判と二次創作批難の話に移ったので省略するけど、正直な話し、完全に打ちのめされました。自身の身勝手さと傲慢さを平手打ちにされたというか、確かにその通りだ。私が否定していることは、私が過去にやったそれと同じなんだ。以前の日記で、私の古い二次創作を呼んだ人はこんな気持ちだったのか、みたいなことを書いたけど、似ているどころかまったく同じことをしていたわけだ。にもかかわらず、私は自分を棚に上げて随分なことを言ってしまった。なんて最低なのだろうか。
体調不良に精神衰弱が加わった気もしたが、おかげでなにか目が覚めたような気分になったのも事実である。去り際に悲恋堂の店主はこうも言っていた。
「否定、批判、批難、私は別にそれらすべてを間違いだというわけじゃありません。ですが、今回のあなたの主張は明らかにおかしいと、そう思ったからこうして呼び出したんです。あなたの言っていることは判りますし、おそらくその主張は正鵠を射ているのだと思いますが、それを言う前に振り返ることがあるだろうと、そういうわけです」
所詮は個人の日記であるし、自らの過ちに気付いたというのなら、殊更咎めることはなにもない。これからも好きなように書けばいいとのことだったけど、さすがにここまで説教された後に、何食わぬ顔で日記を再開することは出来ない。せめて1日は間を置いて、今日合ったこと忘れないためにも、店主に言われたこと場を噛みしめる意味でも、私は違うことを書かなければいけないと、そう思ったから。まだまだ未熟だな、私は。俗世との縁が薄い人間に諭されているようじゃ、まだまだですね。
ありがとう、我が親友。おかげで色々と目が覚めた。
貴方の時計はアンティーク
2010年10月20日 ヨスガノソラ
昨日の書いたアニメ版ヨスガノソラのルート分岐型のゲーム的構成法だけど、説としてはそれなりに支持があるみたいですね。まあ、縋るものでもないとやってられないという心境の人が多いんだろうけど、リセット式ですら最悪の状態よりはマシぐらいにしか受け入れられていないのが現実なんですが。仕方ないからそれで妥協しよう、なんて思われている時点で手法としては失敗していると思うけど、それについてはまた後で書きます。今日の日記はルート分岐説の捕捉として、現状分かっている限りのアニメ版ヨスガノソラにおける時系列について、ちょっとした考察をしてみようと思います。
アニメ版ヨスガノソラは、作中の日付と時間が分かるシーンが多々存在します。それは携帯の画面という形で視聴者に示されるもので、携帯の電波が届かない地域という設定があった割には、かなりの数で多用されています。
一般的に日付というか日時を明確に伝えている作品というのは、それほどありません。例えばミステリーなど、情報として視聴者に必要な場合のみ提供されるのみであり、所謂美少女アニメでは見られる光景ではないでしょう。
では、ヨスガノソラで日付がハッキリと示されているのは何故なのか? それはその情報が視聴者に対して必要だからであり、明確にしておく理由があるからです。簡単な話、ヨスガノソラの5話が放送された時点で、ハルもしくは穹が携帯を開いたとしましょう。その時点で、日付が4話ないし3話よりも前になっていれば、巻き戻しは完了し、ルート分岐のロードが行われたというわけなのです。故にアニメは作中のそこかしこに日付や時間が明記されているわけで、まあ、一種の伏線みたいなものかな。ヨスガノソラの原作自体は特に日付システムがあるわけじゃないんだけど、エロゲとかギャルゲはしっかり設定されてることが多いでしょう? つまり、如何にもゲーム的な仕掛けとして、これらの描写は散りばめられているのでしょう。
それじゃあ、ここで現在分かっている限りの時系列を書き出してみましょう。まず、第1話においてハルと穹が奥木染に引っ越してきた日ですが、これは穹がハルに送ったメールから6月20日であることが分かります。さらにメールが届いた時刻が14時44分であり、少し前に穹が「10分以上歩いている」と言ったことから、2人が奥木染に到着したのは6月20日の14時半頃ということになります。これについては間違いないはずです。
次に携帯画面が映るのは、穹が『シカトすんなよ!』というメールを送ろうとしていたシーンで、メール自体は結局送らなかったようですが、時間表記は18時53分となっています。続く、ハルが洗濯物と一緒に忘れた携帯を確認するシーンで日付も出てきますが、そこには6月22日という表記が。この時点でハルと穹が奥木染に来てから2日ほど経過していることが視聴者には示されているのですね。
そして、穹がハルに制服の採寸をしたいと言いだしたのはその日の深夜ですから、6月22日ないし6月23日の0時過ぎであることは確かなはずであり、このことから第1話「ハルカナキオク」は、6月20日から22日or23時深夜までの話ということになります。
さて、ここからは追記となりますがアニメ版ヨスガノソラは西暦何年の話なのでしょうか? これが分かれば曜日の特定も容易であり、時系列を調べる上でさらに詳しいものが作れます。では、これを調べることは可能なのか……結論からいうと可能です。まず、前提としてハルと穹が引っ越してきたのが日曜日であるとしましょう。日中に瑛が巫女服で買い物に行っていたり、渚さんが私服で車に乗っていることから、休みであることは間違いないと思います。委員長は役職上、なにか学校に仕事でもあったということで。
穹の持っているようなスマートフォンが発売されたのは2007年以降であり、つまりここ3年間のカレンダーを引っ張り出してきて、作中の休日と平日に合致する年があるのなら、それがヨスガノソラの明確な作中時間となるわけです。そしてそれは、2010年がもっとも似つかわしい。細かく時系列が割り振られた話を作る上で、制作側がもっとも多用する資料はカレンダーのはずです。矛盾が生じないためにも実際のカレンダーと照らし合わせるのが一番いい方法ですし、作中時間を現代とすることはアニメに置いてはなんら珍しい話じゃありません。そもそも、原作で西暦が明示されてるわけじゃないしね。
アニメ版ヨスガノソラは西暦2010年6月から始まっている、という考察は荒削りながら確定要素が多いのではないかと思う。
次に第2話ですが、最初にハルが携帯を開くのは通学中、スーパーの特売サイトを見ているシーンで、特に日付が分かるようにはなっていません。ちなみにどうして奥木染にあるような小売店がネット上にサイトなんて持っているんだという疑問については、私の中でスーパー大木奈は地方ローカールチェーンであると結論づけました。チェーン店ならHPぐらいあるでしょうし、各店舗の特売情報ぐらい載っているでしょう。
話を戻して、その日他に携帯が出てくるのは夕方になって穹がハルにメールを送ろうとしているシーンで、日付は分かりませんが18時22分と表記されています。この日が穹が採寸をしたいと言いだした日の翌日ないし翌朝なのだとすれば、6月23日の18時22分というのが判るはずです。そして一気に時間は飛んで、蚊のイベントが起こる朝。穹はハルに「もう、10日」とぼやきます。制服を作ると決意してから10日ならば、7月3日程度になっていることが推測できる……のですが、これは違います。何故なら、7月のカレンダー見れば分かりますけど、7月3日は土曜日なんです。翌日から穹が登校を開始することを考えれば、この日が3日というのは明らかにおかしい。では、これはどういうことなのか? 穹のいう「もう、10日」が制服を作るためハルに採寸をして欲しいと言ったときから始まっているのだとして、それが22日の夜中なのであれば、なんとか説明をつけることは可能です。22日の10日後は7月1日で、カレンダー上は木曜日、平日です。翌日の金曜日にプール掃除があっても問題ないですし、つまり「もう、10日」の10日後は7月1日と断定できるのではないか? 後半において、ちょっとだけ無理が出てきますけど。
蚊をどうにかしたらしいハルが学校に行ってから、何故か夕方に穹が電話を掛けようとしているシーンが挟まれます。放送した際にも気になってはいたのですが、時間表記を見ると18時42分となっており、普通ならハルが帰宅していてもおかしくない時間です。しかし、次に切り替わったときは日中、ハルが学校で体育の授業を受けているシーンに戻っており、どうみても夕方ではありません。私は何故このようなカットが入っていたのかずっと不思議だったのですが、仮にこれがルート分岐システムにおける時系列の入り乱れを示唆しているのだとすれば? あり得ない話ではないでしょう。わざわざ夕刻のカットを入れたのは、それらに対する暗示なのだとすれば……既に2話の時点で、仕掛けは始まっていたということか。
瑛から蚊帳を貰って帰るというハルのメールが穹に届いたのは15時34時です。その日の内、つまり7月1日中に貰ったと考えるのが普通ですし、時間的に昼休みではなく放課後でしょうから、この時点でハルは学校を終えて瑛の家に向かっていると思われます。けれど、先程穹がハルに電話を掛けようとしたのは18時42分であり、3時間以上の開きがあります。春日野家から瑛の家が多少距離があるのは分かりますが、蚊帳を貰うだけで3時間も掛かるものでしょうか? 確かに伊福部商店でアイスも買ってましたが、帰りは渚さんの車に乗せて貰いました。
そもそも、渚さんが春日野家へと来たのは18時よりも前のはずです。何故なら、ボタン付けをしている渚さんを待つ、父親の秘書兼運転手である月見山さんの時計の盤面は17時となっているから。穹が電話掛けようとした時間まで1時間42分もあるわけですが、ボタン付けてアイス食べただけの渚さんがそんなにも長くの間、春日野家にいたのでしょうか? なにかしらの予定が詰まっている状態で1時間半も友人の家に上がり込み、あまつさえ運転手を待たせている。まあ、運転手が待つのは当然かも知れませんが、明らかにおかしい描写です。仮に、最低でも1時間ぐらいはいたとしましょう。それでも時刻は18時頃のはずですし、穹は家にいるはずのハルへ電話を掛けようとしたことになります。直接言いづらいことがあったのならメールでするはずだし、電話は掛けないでしょう。
けれど、更に矛盾が生じる光景として渚さんが春日野家から帰る際、既に辺りは暗くなっているのです。夕日は沈み、明らかに夜です。渚さんが1時間42分以上春日野家にいたという過程を排除するなら、あの18時42分にハルへと電話を掛けようとした穹はなんなのか? 知らない女を家に上げて、楽しげに話しているハルに電話で妨害しようと思ったという可能性もあるけど、それなら日中の間に挟む理由がないし、同じ日の別ルートに存在する穹という考えは、果たして出来るのか。日中の間に挟まれる夕刻の描写、それが本当に、別ルートへの入口なのだとすれば……いや、面白いじゃないですか。
穹が学校に通い出したのは制服が出来た翌日なので、7月2日ということになる。そして、この日の体育はプール掃除であり、その際にハルが瑛と渚さんの秘密を知ってしまうところで、第2話は終了します。
このことから、第2話「アキラハズカシ」は、6月23日から7月2日までの話ということになるわけです。
第3話は前回からの続きですから、日付はまだ7月2日です。夕方、何故か一人で帰路についているハルを渚さんが追ってくるわけだけど、そういやなんで渚さんはジャージの一つも穿いてないんですかね? いくら日常的に体育でブルマを使っているとはいえ、渚さんのような良家のお嬢様がブルマ姿で生足晒して歩いているなんて考えにくいし、いくら奥木染だって冬は寒いんだからジャージぐらいあるでしょう。ただのサービスシーンだと行ってしまえばそれまでだけど、ちょっとこの辺りは甘いよね。エロに特化しようと単純なところを忘れてしまっている。
穹に兄妹云々を訊いたのはその晩だろうし、ハルと渚さんが学校で再会したのは翌日、7月3日と言うことになります。土曜日ですが、公立にしろ私立にしろ土曜授業があるところはありますし、渚さんのぎこちなさから休みを挟んでの再会とは考えにくい。ここで亮平が「今度の休み、暇ある?」とハルたちを海に誘うわけだけど、7月にある祝日は海の日だけで、これは7月の第3月曜日と下旬です。3日から数えると随分先であり、ここは日曜日と仮定するのが普通でしょう。海に行った日が明確に7月の何日であるのかは残念ながら分かりませんが、後々の言動と照らし合わせると翌日である7月4日の日曜日ではないでしょうか? ただ、これが正しいとすれば「今度の休み、暇ある?」と訊いてきた亮平の言動はおかしい。明日が休みなら、「明日の日曜、暇ある?」と訊けばいいのだから。けれど、いくつかの状況から照らし合わせると、4日の日曜日以外には考えられない。
海水浴から何日か経ち、穂見学園の昇降口前で穹を待つハルの元に、とうの穹からメールが届きます。友達と帰るという文面は前にも書いたからともかく、記載されている日時は7月15日の午前10時26分です。10時半前に帰れるというのは、随分早いと思いませんか? 午前授業だってこんなに早くないだろうし、時期的に考えて穂見学園ではこの日が終業式だったと考えていいでしょう。少し早いような気もしますが、最近はそんなものなのかも知れません。瑛に振られたという渚さんがハルと一緒に帰るわけですが、ここで大きな矛盾が発生します。既に気付いている方も結構いるかと思いますが、これは凄いです。
話の流れから、ハルと渚さんは帰宅路からそのまま瑛の神社へ赴き、祭りの準備を手伝ったというのは問題ないですよね? お互いに鞄を持っていますし、一度家に帰っているという描写もない。前述の通り終業式だと仮定すると、別の日の場合、制服で鞄持っていることがおかしいはずです。なのに、それなのにですよ? 準備を手伝う渚さんの携帯に着信が入り、それは父親の秘書である月見山さんからで、繰り返すようですが、この日は7月15日のはずであり、途中寄り道もしましたが午前中であることは間違いないはずだった。
けれど、月見山さんからの着信は7月29日の午後16時24分であり、最後にハルが携帯を見たときから日時は14日と6時間ほど経っているんです。これって一体、どういうことなんでしょうか? 百歩譲って違う日なのだとしても、穂見学園は7月29日になっても夏休みではないということなのか。私学ならあり得なくはないけど、普通は中旬ないし下旬の最初からではないかと。もちろん、ミスという可能性もあるけど、散々時系列の入り乱れを行ってきたアニメ版なら、ここにも深い意味があるのかも知れない。
まあ、ミスだとは思うけどね。翌日になってハルが「先週って、海に行った日だよね?」と呟いてますし。海に行った日は7月3日から一番近い休みのはずであり、どうしたって7月29日の先週にはならないでしょう。24日間と、3週以上あるんですから。このことから、ハルと渚さんが瑛の家で祭りの準備を手伝ったのは、やはり7月15日ということになり、その翌日だから7月16日ですか。そして付け加えると、海へ行ったのは7月15日から数えて先週に当たる日です。週というのは日曜日から始まりますので一番近い休みである11日は今週となり、先週ではありません。単純に先週の日曜日と考えるなら、一週戻って7月4日ですから、海水浴はこの日に行われたのではないかと、そう考えるところです。ただ、穂見学園が土曜授業を実地しているとして、それが隔週とかだったら土曜日も休みの日である場合があるし、そうすると10日も候補には入るんだけど……さて、どうなのかな。
後のシーンには携帯なんて登場しませんけど、日付を明確にすることは簡単なことです。だって、既に分かってるんだし。ハルと渚さんが、なんですか、デートへ行ったのは7月16日のことであり、キスをしたのも同じ日ですよ。
第3話「ツカズハナレズ」が、7月2日から7月16日までの話と断定するには大きな矛盾がありますけど、7月29日が単なるミスなら、これが正解だと思う。
そして第4話へと続くわけだけど、いやはや、こうも数字ばっかりだと色々と混乱してしまいますね。最後になりますが、軽くまとめてみましょうか。
第1話「ハルカナキオク」→6月20日~6月22日
第2話「アキラハズカシ」→6月23日~7月2日
第3話「ツカズハナレズ」→7月2日~7月16日
一応、ハルと穹が奥木染に来てから1ヵ月は経っていないわけか……つまり、アニメ版ヨスガノソラが本当にルート分岐型の構成をしているなら、5話の時点で日付が7月4日まで戻ればいいわけかな? 穹の場合だと、6月22日ないし23日の深夜というわけか。それこそゲームのように、渚さんルートを終えたら、セーブポイントからロードして再開するんでしょうね。
ここまで細かく日付や日時を細分化できるとは思わなかったんだけど、やってみるものです。普通のアニメでは、まず出来ないんじゃないかな。ヨスガノソラのアニメが、日付に対して異様な拘りがあるのは、もう疑いようがない。
面白い手法だとは思うよ。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみたというだけあって、手法そのものは確かに良い。問題は、それがヨスガノソラという作品にあっているのかというだけの話でね。制作側のいうヨスガノソラという作品を全部楽しむというコンセプトには適しているんだろうけど、それを受け入れている人があまりにも少ないというのが、今の現状であり状況なんじゃないでしょうか? 何回も書いた気がしますけど、制作側が作ろうとしているものと、ファンが求めているものが違いすぎるんだよ。
全然話は変わるようだけど、私は以前とある商業作家にこんなことを訊いたことがある。「読者の反応で、一番ショックを受けるのはなにか?」と。普通なら作品に対する暴言や、作者自身に対する誹謗中傷と思うけど、その人の答えは違った。作家はこう言いました、「もっともショックなのは、反応されないことだ」と。
「例えばノリノリで書いている文章があるとして、ミステリーならトリック、バトルものなら熱い展開かな? とにかく自分は自信があるわけよ。そのシーンを書くためにこの話書いてるってぐらい。こんなこと考えつくなんて、自分天才なんじゃないかって思うほどノリに乗ってるわけ」
けど、それがもし作者だけだとしたら?
「自分が一番自信のある場所が、『ふーん』とか『で?』とか薄い反応で、特に盛り上がってもなければ、楽しんですら貰えない。それが一番ショックだね。しかも、実際に発売されて読者の反応が見られるまで、自分の中ではそこが作中で一番最高のシーンないしトリックであるわけだから、面白くないはずがないって思い込んでるのよ。けど、現実ではそうじゃないんだ、面白いものとしては受け入れて貰えないんだって、後から実感させられるとガックリと来る。それで、自分は大して面白いとも思ってないシーンやキャラが評価されたりするんだから、小説ってのは分からんね」
私はプロ作家じゃないけど、この言葉には大いに納得してしまった。確かに、自分の意図が作品を通して読者に伝わらないことほどショックなことはないだろうし、自分の中で最高と思っている展開に面白味を感じて貰えなかったというのは、単なる感性の違い以上に自信をなくしてしまうのではないだろうか。しかし、私がこの発言で今回重要視したいのは、なににショックを受けるかじゃない。問題は、作者が読者の反応を見るまで、該当部分を最高に面白いと信じていたことです。今もそう思っているのかは定かじゃないですけど、これは結構、危険な錯覚です。そして、その危険な錯覚をアニメ版ヨスガノソラのスタッフは抱いているのではないでしょうか?
徳島のマチアソビで私が今後の展開や、BDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねとき、スタッフ側は「それを明かすと面白くなくなってしまう」みたいなことを言っていました。ありがちな回答ですが、少なくともヨスガノソラのスタッフは今回のルート分岐型の構成法や、3話までの流れなどを面白いと思ってやっていたことがわかります。
現実はどうでしょうか。スタッフが面白いと思った仕掛けや展開は、ファンにどんな風に受け止められたのでしょうか? 手法の是非はともかく、私にはとてもじゃないけど、凄く面白いといって面白がったり、楽しんでいる人が沢山いるようには見えません。まあ、それなら妥協しなくもないと、渋々といった感じで受け入れている人ばかりなんじゃないか? スタチャだって新しいことをやる以上、手放しで喜ばれるなんて思ってはいないでしょうが、現状あるのは大部分で否定のみ。これは、さすがに予想してなかったんじゃないかな。
第3話が何故荒れているのかは、昨日の日記に書いたとおりハルを軽視したことが原因だけど、それが理由に批判や否定が巻き起こるってことは、スタチャがやろうとしている手法は既に使えなくなってるんですよ。だって、どう考えてもハルを犠牲にしないと出来ないんだから。ハルが無個性の、どこにでもいるエロゲ主人公だったら良かったんだろうけど、ハルは穹に次ぐ人気の持ち主。ただの主人公じゃありません。それを理解していたのなら、もっと別の方法も取れたかも知れないのにね。まったくもって、残念な話です。
アニメ版ヨスガノソラは、作中の日付と時間が分かるシーンが多々存在します。それは携帯の画面という形で視聴者に示されるもので、携帯の電波が届かない地域という設定があった割には、かなりの数で多用されています。
一般的に日付というか日時を明確に伝えている作品というのは、それほどありません。例えばミステリーなど、情報として視聴者に必要な場合のみ提供されるのみであり、所謂美少女アニメでは見られる光景ではないでしょう。
では、ヨスガノソラで日付がハッキリと示されているのは何故なのか? それはその情報が視聴者に対して必要だからであり、明確にしておく理由があるからです。簡単な話、ヨスガノソラの5話が放送された時点で、ハルもしくは穹が携帯を開いたとしましょう。その時点で、日付が4話ないし3話よりも前になっていれば、巻き戻しは完了し、ルート分岐のロードが行われたというわけなのです。故にアニメは作中のそこかしこに日付や時間が明記されているわけで、まあ、一種の伏線みたいなものかな。ヨスガノソラの原作自体は特に日付システムがあるわけじゃないんだけど、エロゲとかギャルゲはしっかり設定されてることが多いでしょう? つまり、如何にもゲーム的な仕掛けとして、これらの描写は散りばめられているのでしょう。
それじゃあ、ここで現在分かっている限りの時系列を書き出してみましょう。まず、第1話においてハルと穹が奥木染に引っ越してきた日ですが、これは穹がハルに送ったメールから6月20日であることが分かります。さらにメールが届いた時刻が14時44分であり、少し前に穹が「10分以上歩いている」と言ったことから、2人が奥木染に到着したのは6月20日の14時半頃ということになります。これについては間違いないはずです。
次に携帯画面が映るのは、穹が『シカトすんなよ!』というメールを送ろうとしていたシーンで、メール自体は結局送らなかったようですが、時間表記は18時53分となっています。続く、ハルが洗濯物と一緒に忘れた携帯を確認するシーンで日付も出てきますが、そこには6月22日という表記が。この時点でハルと穹が奥木染に来てから2日ほど経過していることが視聴者には示されているのですね。
そして、穹がハルに制服の採寸をしたいと言いだしたのはその日の深夜ですから、6月22日ないし6月23日の0時過ぎであることは確かなはずであり、このことから第1話「ハルカナキオク」は、6月20日から22日or23時深夜までの話ということになります。
さて、ここからは追記となりますがアニメ版ヨスガノソラは西暦何年の話なのでしょうか? これが分かれば曜日の特定も容易であり、時系列を調べる上でさらに詳しいものが作れます。では、これを調べることは可能なのか……結論からいうと可能です。まず、前提としてハルと穹が引っ越してきたのが日曜日であるとしましょう。日中に瑛が巫女服で買い物に行っていたり、渚さんが私服で車に乗っていることから、休みであることは間違いないと思います。委員長は役職上、なにか学校に仕事でもあったということで。
穹の持っているようなスマートフォンが発売されたのは2007年以降であり、つまりここ3年間のカレンダーを引っ張り出してきて、作中の休日と平日に合致する年があるのなら、それがヨスガノソラの明確な作中時間となるわけです。そしてそれは、2010年がもっとも似つかわしい。細かく時系列が割り振られた話を作る上で、制作側がもっとも多用する資料はカレンダーのはずです。矛盾が生じないためにも実際のカレンダーと照らし合わせるのが一番いい方法ですし、作中時間を現代とすることはアニメに置いてはなんら珍しい話じゃありません。そもそも、原作で西暦が明示されてるわけじゃないしね。
アニメ版ヨスガノソラは西暦2010年6月から始まっている、という考察は荒削りながら確定要素が多いのではないかと思う。
次に第2話ですが、最初にハルが携帯を開くのは通学中、スーパーの特売サイトを見ているシーンで、特に日付が分かるようにはなっていません。ちなみにどうして奥木染にあるような小売店がネット上にサイトなんて持っているんだという疑問については、私の中でスーパー大木奈は地方ローカールチェーンであると結論づけました。チェーン店ならHPぐらいあるでしょうし、各店舗の特売情報ぐらい載っているでしょう。
話を戻して、その日他に携帯が出てくるのは夕方になって穹がハルにメールを送ろうとしているシーンで、日付は分かりませんが18時22分と表記されています。この日が穹が採寸をしたいと言いだした日の翌日ないし翌朝なのだとすれば、6月23日の18時22分というのが判るはずです。そして一気に時間は飛んで、蚊のイベントが起こる朝。穹はハルに「もう、10日」とぼやきます。制服を作ると決意してから10日ならば、7月3日程度になっていることが推測できる……のですが、これは違います。何故なら、7月のカレンダー見れば分かりますけど、7月3日は土曜日なんです。翌日から穹が登校を開始することを考えれば、この日が3日というのは明らかにおかしい。では、これはどういうことなのか? 穹のいう「もう、10日」が制服を作るためハルに採寸をして欲しいと言ったときから始まっているのだとして、それが22日の夜中なのであれば、なんとか説明をつけることは可能です。22日の10日後は7月1日で、カレンダー上は木曜日、平日です。翌日の金曜日にプール掃除があっても問題ないですし、つまり「もう、10日」の10日後は7月1日と断定できるのではないか? 後半において、ちょっとだけ無理が出てきますけど。
蚊をどうにかしたらしいハルが学校に行ってから、何故か夕方に穹が電話を掛けようとしているシーンが挟まれます。放送した際にも気になってはいたのですが、時間表記を見ると18時42分となっており、普通ならハルが帰宅していてもおかしくない時間です。しかし、次に切り替わったときは日中、ハルが学校で体育の授業を受けているシーンに戻っており、どうみても夕方ではありません。私は何故このようなカットが入っていたのかずっと不思議だったのですが、仮にこれがルート分岐システムにおける時系列の入り乱れを示唆しているのだとすれば? あり得ない話ではないでしょう。わざわざ夕刻のカットを入れたのは、それらに対する暗示なのだとすれば……既に2話の時点で、仕掛けは始まっていたということか。
瑛から蚊帳を貰って帰るというハルのメールが穹に届いたのは15時34時です。その日の内、つまり7月1日中に貰ったと考えるのが普通ですし、時間的に昼休みではなく放課後でしょうから、この時点でハルは学校を終えて瑛の家に向かっていると思われます。けれど、先程穹がハルに電話を掛けようとしたのは18時42分であり、3時間以上の開きがあります。春日野家から瑛の家が多少距離があるのは分かりますが、蚊帳を貰うだけで3時間も掛かるものでしょうか? 確かに伊福部商店でアイスも買ってましたが、帰りは渚さんの車に乗せて貰いました。
そもそも、渚さんが春日野家へと来たのは18時よりも前のはずです。何故なら、ボタン付けをしている渚さんを待つ、父親の秘書兼運転手である月見山さんの時計の盤面は17時となっているから。穹が電話掛けようとした時間まで1時間42分もあるわけですが、ボタン付けてアイス食べただけの渚さんがそんなにも長くの間、春日野家にいたのでしょうか? なにかしらの予定が詰まっている状態で1時間半も友人の家に上がり込み、あまつさえ運転手を待たせている。まあ、運転手が待つのは当然かも知れませんが、明らかにおかしい描写です。仮に、最低でも1時間ぐらいはいたとしましょう。それでも時刻は18時頃のはずですし、穹は家にいるはずのハルへ電話を掛けようとしたことになります。直接言いづらいことがあったのならメールでするはずだし、電話は掛けないでしょう。
けれど、更に矛盾が生じる光景として渚さんが春日野家から帰る際、既に辺りは暗くなっているのです。夕日は沈み、明らかに夜です。渚さんが1時間42分以上春日野家にいたという過程を排除するなら、あの18時42分にハルへと電話を掛けようとした穹はなんなのか? 知らない女を家に上げて、楽しげに話しているハルに電話で妨害しようと思ったという可能性もあるけど、それなら日中の間に挟む理由がないし、同じ日の別ルートに存在する穹という考えは、果たして出来るのか。日中の間に挟まれる夕刻の描写、それが本当に、別ルートへの入口なのだとすれば……いや、面白いじゃないですか。
穹が学校に通い出したのは制服が出来た翌日なので、7月2日ということになる。そして、この日の体育はプール掃除であり、その際にハルが瑛と渚さんの秘密を知ってしまうところで、第2話は終了します。
このことから、第2話「アキラハズカシ」は、6月23日から7月2日までの話ということになるわけです。
第3話は前回からの続きですから、日付はまだ7月2日です。夕方、何故か一人で帰路についているハルを渚さんが追ってくるわけだけど、そういやなんで渚さんはジャージの一つも穿いてないんですかね? いくら日常的に体育でブルマを使っているとはいえ、渚さんのような良家のお嬢様がブルマ姿で生足晒して歩いているなんて考えにくいし、いくら奥木染だって冬は寒いんだからジャージぐらいあるでしょう。ただのサービスシーンだと行ってしまえばそれまでだけど、ちょっとこの辺りは甘いよね。エロに特化しようと単純なところを忘れてしまっている。
穹に兄妹云々を訊いたのはその晩だろうし、ハルと渚さんが学校で再会したのは翌日、7月3日と言うことになります。土曜日ですが、公立にしろ私立にしろ土曜授業があるところはありますし、渚さんのぎこちなさから休みを挟んでの再会とは考えにくい。ここで亮平が「今度の休み、暇ある?」とハルたちを海に誘うわけだけど、7月にある祝日は海の日だけで、これは7月の第3月曜日と下旬です。3日から数えると随分先であり、ここは日曜日と仮定するのが普通でしょう。海に行った日が明確に7月の何日であるのかは残念ながら分かりませんが、後々の言動と照らし合わせると翌日である7月4日の日曜日ではないでしょうか? ただ、これが正しいとすれば「今度の休み、暇ある?」と訊いてきた亮平の言動はおかしい。明日が休みなら、「明日の日曜、暇ある?」と訊けばいいのだから。けれど、いくつかの状況から照らし合わせると、4日の日曜日以外には考えられない。
海水浴から何日か経ち、穂見学園の昇降口前で穹を待つハルの元に、とうの穹からメールが届きます。友達と帰るという文面は前にも書いたからともかく、記載されている日時は7月15日の午前10時26分です。10時半前に帰れるというのは、随分早いと思いませんか? 午前授業だってこんなに早くないだろうし、時期的に考えて穂見学園ではこの日が終業式だったと考えていいでしょう。少し早いような気もしますが、最近はそんなものなのかも知れません。瑛に振られたという渚さんがハルと一緒に帰るわけですが、ここで大きな矛盾が発生します。既に気付いている方も結構いるかと思いますが、これは凄いです。
話の流れから、ハルと渚さんは帰宅路からそのまま瑛の神社へ赴き、祭りの準備を手伝ったというのは問題ないですよね? お互いに鞄を持っていますし、一度家に帰っているという描写もない。前述の通り終業式だと仮定すると、別の日の場合、制服で鞄持っていることがおかしいはずです。なのに、それなのにですよ? 準備を手伝う渚さんの携帯に着信が入り、それは父親の秘書である月見山さんからで、繰り返すようですが、この日は7月15日のはずであり、途中寄り道もしましたが午前中であることは間違いないはずだった。
けれど、月見山さんからの着信は7月29日の午後16時24分であり、最後にハルが携帯を見たときから日時は14日と6時間ほど経っているんです。これって一体、どういうことなんでしょうか? 百歩譲って違う日なのだとしても、穂見学園は7月29日になっても夏休みではないということなのか。私学ならあり得なくはないけど、普通は中旬ないし下旬の最初からではないかと。もちろん、ミスという可能性もあるけど、散々時系列の入り乱れを行ってきたアニメ版なら、ここにも深い意味があるのかも知れない。
まあ、ミスだとは思うけどね。翌日になってハルが「先週って、海に行った日だよね?」と呟いてますし。海に行った日は7月3日から一番近い休みのはずであり、どうしたって7月29日の先週にはならないでしょう。24日間と、3週以上あるんですから。このことから、ハルと渚さんが瑛の家で祭りの準備を手伝ったのは、やはり7月15日ということになり、その翌日だから7月16日ですか。そして付け加えると、海へ行ったのは7月15日から数えて先週に当たる日です。週というのは日曜日から始まりますので一番近い休みである11日は今週となり、先週ではありません。単純に先週の日曜日と考えるなら、一週戻って7月4日ですから、海水浴はこの日に行われたのではないかと、そう考えるところです。ただ、穂見学園が土曜授業を実地しているとして、それが隔週とかだったら土曜日も休みの日である場合があるし、そうすると10日も候補には入るんだけど……さて、どうなのかな。
後のシーンには携帯なんて登場しませんけど、日付を明確にすることは簡単なことです。だって、既に分かってるんだし。ハルと渚さんが、なんですか、デートへ行ったのは7月16日のことであり、キスをしたのも同じ日ですよ。
第3話「ツカズハナレズ」が、7月2日から7月16日までの話と断定するには大きな矛盾がありますけど、7月29日が単なるミスなら、これが正解だと思う。
そして第4話へと続くわけだけど、いやはや、こうも数字ばっかりだと色々と混乱してしまいますね。最後になりますが、軽くまとめてみましょうか。
第1話「ハルカナキオク」→6月20日~6月22日
第2話「アキラハズカシ」→6月23日~7月2日
第3話「ツカズハナレズ」→7月2日~7月16日
一応、ハルと穹が奥木染に来てから1ヵ月は経っていないわけか……つまり、アニメ版ヨスガノソラが本当にルート分岐型の構成をしているなら、5話の時点で日付が7月4日まで戻ればいいわけかな? 穹の場合だと、6月22日ないし23日の深夜というわけか。それこそゲームのように、渚さんルートを終えたら、セーブポイントからロードして再開するんでしょうね。
ここまで細かく日付や日時を細分化できるとは思わなかったんだけど、やってみるものです。普通のアニメでは、まず出来ないんじゃないかな。ヨスガノソラのアニメが、日付に対して異様な拘りがあるのは、もう疑いようがない。
面白い手法だとは思うよ。誰しもこういう風にしようかなと思ったけど、なかなか出来なかったことを思いきってやってみたというだけあって、手法そのものは確かに良い。問題は、それがヨスガノソラという作品にあっているのかというだけの話でね。制作側のいうヨスガノソラという作品を全部楽しむというコンセプトには適しているんだろうけど、それを受け入れている人があまりにも少ないというのが、今の現状であり状況なんじゃないでしょうか? 何回も書いた気がしますけど、制作側が作ろうとしているものと、ファンが求めているものが違いすぎるんだよ。
全然話は変わるようだけど、私は以前とある商業作家にこんなことを訊いたことがある。「読者の反応で、一番ショックを受けるのはなにか?」と。普通なら作品に対する暴言や、作者自身に対する誹謗中傷と思うけど、その人の答えは違った。作家はこう言いました、「もっともショックなのは、反応されないことだ」と。
「例えばノリノリで書いている文章があるとして、ミステリーならトリック、バトルものなら熱い展開かな? とにかく自分は自信があるわけよ。そのシーンを書くためにこの話書いてるってぐらい。こんなこと考えつくなんて、自分天才なんじゃないかって思うほどノリに乗ってるわけ」
けど、それがもし作者だけだとしたら?
「自分が一番自信のある場所が、『ふーん』とか『で?』とか薄い反応で、特に盛り上がってもなければ、楽しんですら貰えない。それが一番ショックだね。しかも、実際に発売されて読者の反応が見られるまで、自分の中ではそこが作中で一番最高のシーンないしトリックであるわけだから、面白くないはずがないって思い込んでるのよ。けど、現実ではそうじゃないんだ、面白いものとしては受け入れて貰えないんだって、後から実感させられるとガックリと来る。それで、自分は大して面白いとも思ってないシーンやキャラが評価されたりするんだから、小説ってのは分からんね」
私はプロ作家じゃないけど、この言葉には大いに納得してしまった。確かに、自分の意図が作品を通して読者に伝わらないことほどショックなことはないだろうし、自分の中で最高と思っている展開に面白味を感じて貰えなかったというのは、単なる感性の違い以上に自信をなくしてしまうのではないだろうか。しかし、私がこの発言で今回重要視したいのは、なににショックを受けるかじゃない。問題は、作者が読者の反応を見るまで、該当部分を最高に面白いと信じていたことです。今もそう思っているのかは定かじゃないですけど、これは結構、危険な錯覚です。そして、その危険な錯覚をアニメ版ヨスガノソラのスタッフは抱いているのではないでしょうか?
徳島のマチアソビで私が今後の展開や、BDとDVDにおける収録話数の違いについて尋ねとき、スタッフ側は「それを明かすと面白くなくなってしまう」みたいなことを言っていました。ありがちな回答ですが、少なくともヨスガノソラのスタッフは今回のルート分岐型の構成法や、3話までの流れなどを面白いと思ってやっていたことがわかります。
現実はどうでしょうか。スタッフが面白いと思った仕掛けや展開は、ファンにどんな風に受け止められたのでしょうか? 手法の是非はともかく、私にはとてもじゃないけど、凄く面白いといって面白がったり、楽しんでいる人が沢山いるようには見えません。まあ、それなら妥協しなくもないと、渋々といった感じで受け入れている人ばかりなんじゃないか? スタチャだって新しいことをやる以上、手放しで喜ばれるなんて思ってはいないでしょうが、現状あるのは大部分で否定のみ。これは、さすがに予想してなかったんじゃないかな。
第3話が何故荒れているのかは、昨日の日記に書いたとおりハルを軽視したことが原因だけど、それが理由に批判や否定が巻き起こるってことは、スタチャがやろうとしている手法は既に使えなくなってるんですよ。だって、どう考えてもハルを犠牲にしないと出来ないんだから。ハルが無個性の、どこにでもいるエロゲ主人公だったら良かったんだろうけど、ハルは穹に次ぐ人気の持ち主。ただの主人公じゃありません。それを理解していたのなら、もっと別の方法も取れたかも知れないのにね。まったくもって、残念な話です。
好きな物語が、ありました
2010年10月19日 ヨスガノソラ
ヨスガノソラのアニメはルート分岐というか、ルート制を取ってるてことは、既にTwitterで呟いたから見た人もいますかね。私は昨日の日記でスタチャのやりたいことが見えてきたとか、そんなことを書いたけど、その秘密はサブタイにあったK3に隠されていました。K3とは、やはり一葉と3話の意味であり、その証拠に第2話「アキラハズカシ」はAK2となっています。Aとはつまり瑛のことであり、AK2とは瑛と渚さんの共通ルートとなるわけです。大した発見じゃないけど、CパートにM1~M3と表記されている以上は、間違いないでしょう。
つまり、スタチャの言うところの変わったことをやっているというのは、ルート分岐型のゲーム的構成法というわけかな。5話が終わった時点でリセットされて、セーブした場所からロードするという、まさしくエロゲのような作りというわけです。
何故、そんな方法をとったのかは知りませんが、確かにヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトを考えれば、この方法は有用でしょう。アマガミのオムニバスとなにが違うのか、という話ではあるけど、確かにスタチャでは例を見ない奇抜な手法だと思う。
午前中はTwitterでずっとこんなことを考えていたわけだけど、同じような結論にたどり着いた人が幾人かいて、少し答え合わせ的なことをしてみました。私が気付いたぐらいだから他の人が気付いて当然だし、多分ネットを介して広まるのも早いんじゃないかな。これが正答であるという確証はまだないし、断言するには4話を見ないとダメなんだけど、かなりいい線いってるのではないかと。
ただ、それで私の不満が解消されるのかといえば、別にそうでもないんだよね。手法自体は確かに面白いと思うし、図が必要なほど複雑化しているというスタッフの言葉はもっともだと感じました……けどさ、これってヨスガノソラに必要な手法だったの? 昨日書いたように私はヨスガノソラという作品を全部楽しむというコンセプトには割と否定的で、それには一応の理由があります。そもそもの話、ヨスガノソラってハルと穹以外は別に人気じゃないじゃん。さすがに不人気とは言わないけど、双子に及ぶものではどうしたってないわけで。例えば瑛は穹の次に描き下ろしとかグッズの類が多いですけど、ファンには総じてウケが悪い。瑛のキャラがどうというより、ここぞというところで瑛ばかり描き下ろされることに不満が溜まってるんだよね。私はそれほどでもないけど、「なんだ、穹じゃないのか」と思ったことがないわけでもないから、言いたいことは分かります。
公式が瑛を持ち上げて、穹と同等の人気を得ようと模索しているというのは、馬鹿馬鹿しいようで事実の一端をつかんでると思う。昔のドリパに参加したとき、穹だけじゃダメだという意識が原作側にあることを知ってたから、それほど不思議じゃないんだよね。
奈緒に人気がないのは説明するまでもないとして、渚さんだって原作じゃ割と空気に近い存在です。自分のルートや瑛ルートはともかくとして、なにせハルとの相性が悪く、ソリが合わないもんですから、絡むことが少ないんですよ。それにシナリオの出来も、なまじ瑛が結構良かったせいか地味なイメージが付いちゃいましたし、キャラの人気を上げるには至らなかった。現に最初期のグッズとして発売された渚さんの抱き枕は、数年間売れ残った挙句にイベントの景品にまでなる始末。確かに露出が少ない等、絵柄として問題があったとは思うけど、穹がすぐ売り切れたのに比べるとね……
初佳はとにかくシナリオの内容を酷評されてましたし、今では愛称みたいになっているダメイドも、昔はそんないい意味ばかりじゃなかったし。どちらかといえば亮平の評価が変わった話であり、初佳が評価されるのはFDでサブキャラとなってからだった。やひろは元よりキャラが合わないって人が多かったし、年長組は総じて微妙なんだよね。私は結構、細々とした部分で面白味を感じてるけど。
委員長だって穹ルートのときは人気あったけど、FDでミニシナリオのヒロインになったときは、あまりの内容とキャラクターの変化に突発性誇大妄想肥大化症候群だと言われ、あまつさえ穹ルート及び蒼穹の果てにの委員長の方が良かったと思われてしまった。まあ、私も同意するし、結局のところ委員長は穹ルートにおけるキャラクターや悲恋の少女としての魅力が評価されたキャラなので、そこを崩して妄想少女にしてもウケるわけがないよねと、そういうわけです。いや、私は好きですよ? 委員長シナリオでハルと穹がデートするシーンとか最高じゃないですか。
前置きが長くなったけど、複数のヒロインが登場するエロゲである以上は、各ヒロンの間に人気の存在することは当然だし、作中で1、2を争う人気を誇る、なんて言い回しもよく利きますよね。ヒロインの数が多ければトップ3とかトップ5とか、人気キャラの幅も広がりますし、そういった作品であるのならオムニバスで話を展開するのにも無理はなく、それぞれのファンを納得させることが出来たでしょう。
けれど、ヨスガノソラはそういう作品じゃない。発売されて今日にいたるまでその評価は穹ゲーですし、人気の偏り具合が極端なんですよ。しかも、下手すれば穹の次に人気なのは主人公のハルではないかと言われるぐらいですし、春日野兄妹と他キャラの間に差が開きすぎてる。瑛やお嬢にファンがいないとは言いませんし、好きだという人もいることはいるでしょう。けれど、例えば奈緒や初佳に比べたら瑛と渚さんは別に嫌いじゃないという意見があったとして、嫌いじゃないことと好きであることの間には大きな隔たりがあるんじゃないかなって、そう思うのですよ。
そんな、穹の人気で持っているような作品でルート分岐とか、各ヒロインにスポットを当てていくとか言われても、果たしてそれはファンが求めていることなのかと、そういった疑問が生まれてくる。
結局のところさ、ルート分岐でリセットされようとハルが女を取っ換え引っ換えすることには変わりないわけじゃないですか? オムニバスだとか言って、瑛ルートに戻ろうが奈緒ルートに進もうが、最終的に穹ルートへたどり着いたとしても、そんなことはもうどうでも良いんですよ。私が第3話のなにを批判していたのかっていうのは、要するにハルというキャラクターを犠牲にしたことなんですよね。保つべきところを崩し、守るべきところを壊した。それ尽きる。
ハルのポジティブさを軽薄だと思うかは人それぞれだろうけど、渚さんに自分からキスをした時点で、なにもかも終わったんです。例えルートが違おうと、話が変わっていようと、ハルの存在そのものが薄っぺらくなってしまった。最終的に穹へ行くのだとしても、私は穹と結ばれる過程が見たかった。他のヒロインとの恋愛じゃない、ハルと穹の日常からなる物語を待ち望んでいた。穹以外の女にくちづけした口で、穹以外の女を抱いた身体で、それが例え別次元での出来事なのだとしても、最初についてしまったイメージを拭うことは、振り払うことはできないんですよ。
渚さんとほいほいデートに出かけて、自分からキスをしてしまうような軽薄な男が、過去に逆レイプされたとか言われて悲惨に感じられますか? 今後の展開で瑛や奈緒だって対象に入るのでしょうし、すべて楽しむって言うのはそうこうとでしょう? 流れでヒロインとくっついて、キスしてエロしてのハルが、最終的には穹とくっつくと言われても、それで誰が喜ぶの? ポジティブなんて言葉でだまくらかして、つまるところハルのキャラクター性を大きく変えることで強引にルートを切り開いたんです。だって、全員と恋愛関係になるのは、全ヒロインと肉体関係になるには、ハルが変わるしかなかったんだよ。女の子の方を積極的にしたら、都会のイケメン男子に必死になってるビッチ扱いですから、美少女を売りにするアニメとしてそれはマズイ。だから相対的に考えて、ヒロインを崩さないためには主人公を壊すしかなかった。
ハルはスタチャがやりたい新しい手法のために、そのすべてを犠牲にされたんです。穹にもっとも近い人気がある、穹と二人一組が当然と言われる主人公が、他のヒロインとの恋愛関係と肉体関係を描きたい制作側によってキャラを作り替えられた。第3話とはそういう話なんですよ。
どうしてすべてのヒロインと恋愛関係にならねばいけないのか? 何故、すべてのヒロインと肉体関係を持つ必然性があるのか。ヨスガノソラという作品を全部楽しむことに必要性はあるのかと、私は強烈な疑問をいだいたのでした。
第3話に対する各所における否定的な意見の多さは、制作側の抱いたコンセプトと、ファンが求めているものに激しい落差があった結果なんでしょうね。私はなるべくしてなったことだと思うけど、制作側はどのように捉えているのか。最終的に理解し、受け入れてもらえればいいと思っているのか、でも、最初に理解も納得もできなかった人はその時点で視聴を辞めてしまいますから、早い段階で仕掛けというか手の平を明かさないと、ファンは離れるばかりなんじゃないだろうか? エロ重視の作品で売り込んで、来週にも主人公とヒロインがヤっちゃうかもしれないというのが現状ですが、そのことに喜んでいる人がどれだけいるのかな? 私にはどうも、頼むからそれだけは辞めてくれと言っている人のほうが多いように見えるけど、ハッキリいえば渚さんよりもハルのほうが人気だっただけのことです。それを制作側が理解していなかったからこそ、今の激烈な流れが出来てしまったんじゃないでしょうか。だとすれば、私に言えることはなにもない。
つまり、スタチャの言うところの変わったことをやっているというのは、ルート分岐型のゲーム的構成法というわけかな。5話が終わった時点でリセットされて、セーブした場所からロードするという、まさしくエロゲのような作りというわけです。
何故、そんな方法をとったのかは知りませんが、確かにヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトを考えれば、この方法は有用でしょう。アマガミのオムニバスとなにが違うのか、という話ではあるけど、確かにスタチャでは例を見ない奇抜な手法だと思う。
午前中はTwitterでずっとこんなことを考えていたわけだけど、同じような結論にたどり着いた人が幾人かいて、少し答え合わせ的なことをしてみました。私が気付いたぐらいだから他の人が気付いて当然だし、多分ネットを介して広まるのも早いんじゃないかな。これが正答であるという確証はまだないし、断言するには4話を見ないとダメなんだけど、かなりいい線いってるのではないかと。
ただ、それで私の不満が解消されるのかといえば、別にそうでもないんだよね。手法自体は確かに面白いと思うし、図が必要なほど複雑化しているというスタッフの言葉はもっともだと感じました……けどさ、これってヨスガノソラに必要な手法だったの? 昨日書いたように私はヨスガノソラという作品を全部楽しむというコンセプトには割と否定的で、それには一応の理由があります。そもそもの話、ヨスガノソラってハルと穹以外は別に人気じゃないじゃん。さすがに不人気とは言わないけど、双子に及ぶものではどうしたってないわけで。例えば瑛は穹の次に描き下ろしとかグッズの類が多いですけど、ファンには総じてウケが悪い。瑛のキャラがどうというより、ここぞというところで瑛ばかり描き下ろされることに不満が溜まってるんだよね。私はそれほどでもないけど、「なんだ、穹じゃないのか」と思ったことがないわけでもないから、言いたいことは分かります。
公式が瑛を持ち上げて、穹と同等の人気を得ようと模索しているというのは、馬鹿馬鹿しいようで事実の一端をつかんでると思う。昔のドリパに参加したとき、穹だけじゃダメだという意識が原作側にあることを知ってたから、それほど不思議じゃないんだよね。
奈緒に人気がないのは説明するまでもないとして、渚さんだって原作じゃ割と空気に近い存在です。自分のルートや瑛ルートはともかくとして、なにせハルとの相性が悪く、ソリが合わないもんですから、絡むことが少ないんですよ。それにシナリオの出来も、なまじ瑛が結構良かったせいか地味なイメージが付いちゃいましたし、キャラの人気を上げるには至らなかった。現に最初期のグッズとして発売された渚さんの抱き枕は、数年間売れ残った挙句にイベントの景品にまでなる始末。確かに露出が少ない等、絵柄として問題があったとは思うけど、穹がすぐ売り切れたのに比べるとね……
初佳はとにかくシナリオの内容を酷評されてましたし、今では愛称みたいになっているダメイドも、昔はそんないい意味ばかりじゃなかったし。どちらかといえば亮平の評価が変わった話であり、初佳が評価されるのはFDでサブキャラとなってからだった。やひろは元よりキャラが合わないって人が多かったし、年長組は総じて微妙なんだよね。私は結構、細々とした部分で面白味を感じてるけど。
委員長だって穹ルートのときは人気あったけど、FDでミニシナリオのヒロインになったときは、あまりの内容とキャラクターの変化に突発性誇大妄想肥大化症候群だと言われ、あまつさえ穹ルート及び蒼穹の果てにの委員長の方が良かったと思われてしまった。まあ、私も同意するし、結局のところ委員長は穹ルートにおけるキャラクターや悲恋の少女としての魅力が評価されたキャラなので、そこを崩して妄想少女にしてもウケるわけがないよねと、そういうわけです。いや、私は好きですよ? 委員長シナリオでハルと穹がデートするシーンとか最高じゃないですか。
前置きが長くなったけど、複数のヒロインが登場するエロゲである以上は、各ヒロンの間に人気の存在することは当然だし、作中で1、2を争う人気を誇る、なんて言い回しもよく利きますよね。ヒロインの数が多ければトップ3とかトップ5とか、人気キャラの幅も広がりますし、そういった作品であるのならオムニバスで話を展開するのにも無理はなく、それぞれのファンを納得させることが出来たでしょう。
けれど、ヨスガノソラはそういう作品じゃない。発売されて今日にいたるまでその評価は穹ゲーですし、人気の偏り具合が極端なんですよ。しかも、下手すれば穹の次に人気なのは主人公のハルではないかと言われるぐらいですし、春日野兄妹と他キャラの間に差が開きすぎてる。瑛やお嬢にファンがいないとは言いませんし、好きだという人もいることはいるでしょう。けれど、例えば奈緒や初佳に比べたら瑛と渚さんは別に嫌いじゃないという意見があったとして、嫌いじゃないことと好きであることの間には大きな隔たりがあるんじゃないかなって、そう思うのですよ。
そんな、穹の人気で持っているような作品でルート分岐とか、各ヒロインにスポットを当てていくとか言われても、果たしてそれはファンが求めていることなのかと、そういった疑問が生まれてくる。
結局のところさ、ルート分岐でリセットされようとハルが女を取っ換え引っ換えすることには変わりないわけじゃないですか? オムニバスだとか言って、瑛ルートに戻ろうが奈緒ルートに進もうが、最終的に穹ルートへたどり着いたとしても、そんなことはもうどうでも良いんですよ。私が第3話のなにを批判していたのかっていうのは、要するにハルというキャラクターを犠牲にしたことなんですよね。保つべきところを崩し、守るべきところを壊した。それ尽きる。
ハルのポジティブさを軽薄だと思うかは人それぞれだろうけど、渚さんに自分からキスをした時点で、なにもかも終わったんです。例えルートが違おうと、話が変わっていようと、ハルの存在そのものが薄っぺらくなってしまった。最終的に穹へ行くのだとしても、私は穹と結ばれる過程が見たかった。他のヒロインとの恋愛じゃない、ハルと穹の日常からなる物語を待ち望んでいた。穹以外の女にくちづけした口で、穹以外の女を抱いた身体で、それが例え別次元での出来事なのだとしても、最初についてしまったイメージを拭うことは、振り払うことはできないんですよ。
渚さんとほいほいデートに出かけて、自分からキスをしてしまうような軽薄な男が、過去に逆レイプされたとか言われて悲惨に感じられますか? 今後の展開で瑛や奈緒だって対象に入るのでしょうし、すべて楽しむって言うのはそうこうとでしょう? 流れでヒロインとくっついて、キスしてエロしてのハルが、最終的には穹とくっつくと言われても、それで誰が喜ぶの? ポジティブなんて言葉でだまくらかして、つまるところハルのキャラクター性を大きく変えることで強引にルートを切り開いたんです。だって、全員と恋愛関係になるのは、全ヒロインと肉体関係になるには、ハルが変わるしかなかったんだよ。女の子の方を積極的にしたら、都会のイケメン男子に必死になってるビッチ扱いですから、美少女を売りにするアニメとしてそれはマズイ。だから相対的に考えて、ヒロインを崩さないためには主人公を壊すしかなかった。
ハルはスタチャがやりたい新しい手法のために、そのすべてを犠牲にされたんです。穹にもっとも近い人気がある、穹と二人一組が当然と言われる主人公が、他のヒロインとの恋愛関係と肉体関係を描きたい制作側によってキャラを作り替えられた。第3話とはそういう話なんですよ。
どうしてすべてのヒロインと恋愛関係にならねばいけないのか? 何故、すべてのヒロインと肉体関係を持つ必然性があるのか。ヨスガノソラという作品を全部楽しむことに必要性はあるのかと、私は強烈な疑問をいだいたのでした。
第3話に対する各所における否定的な意見の多さは、制作側の抱いたコンセプトと、ファンが求めているものに激しい落差があった結果なんでしょうね。私はなるべくしてなったことだと思うけど、制作側はどのように捉えているのか。最終的に理解し、受け入れてもらえればいいと思っているのか、でも、最初に理解も納得もできなかった人はその時点で視聴を辞めてしまいますから、早い段階で仕掛けというか手の平を明かさないと、ファンは離れるばかりなんじゃないだろうか? エロ重視の作品で売り込んで、来週にも主人公とヒロインがヤっちゃうかもしれないというのが現状ですが、そのことに喜んでいる人がどれだけいるのかな? 私にはどうも、頼むからそれだけは辞めてくれと言っている人のほうが多いように見えるけど、ハッキリいえば渚さんよりもハルのほうが人気だっただけのことです。それを制作側が理解していなかったからこそ、今の激烈な流れが出来てしまったんじゃないでしょうか。だとすれば、私に言えることはなにもない。
アニメ版ヨスガノソラ 第3話「ツカズハナレズ」
2010年10月18日 ヨスガノソラ最低でもキスは覚悟しなければいけないと、誰かが言いました。ヨスガノソラはハルと穹の物語だけど、他のヒロインにスポットを当てる関係上、少なからず色恋沙汰は見せなくてはいけないんだと。私もそれは分かってたし、そういったことに対する覚悟をするために徳島まで行ったという事情もあります。けど、私はハルキノソラ出張版でこんな言葉を聞きました。
「ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作している」と。
そのとき、私はこう思ったのです。口には出しませんでしたし、表情も消してましたが、こう思ったんです。ヨスガノソラをという作品を、全部楽しむ必要性がどこにあるのかなって。アニメ版が私の望む展開にはなり得ないことを悟った瞬間であり、そのときから覚悟はしていたつもりでした。でも、こうやって現実に見せつけられると、正直心を抉られたような痛みを覚えます。私は今、泣いてます。
なにを書けばいいのか。私は自分のすべてを賭けてアニメ版ヨスガノソラを否定するべきなんでしょうか? 徳島に行ったとき、私が懸念していたことは現実となった。実はあのときの日記には書いてなかったけど、嫌な予感はしてたんです。私が春日野悠という主人公が持つ、穹にも近い絶大な人気について言及したとき、スタッフの反応はあまりにも薄すぎたから。
もはや内容に触れる気も起きませんが……それでも書かなければいけないことがある。なんの価値も、一欠片だって残っていない作品だけど、書かなくてはいけない。
私は知りました。
どうして世の中には、アニメのDVDやゲームソフトなどのディスクを割る奴がいるのか。
それは要するに、こういうことなんですね。
今、私の手元にBDがなくて安心しました。渦巻く感情を発散する方法として、物に当たるというのは確かに有効かも知れません。この怒りはどこにぶつけるべきなのか、江戸川橋にあるレコード会社か、それとも池袋にあるエロゲ会社か。プロデューサーはハルについて私が言及したとき、「何故、そうしたのかはちゃんと説明していきたい」と、ハルキノソラで説明を行うようなことを言っていました。もちろん、それはメールが山のように届いてはじめて口を開くのでしょうが、なにかしらの説明があるのであれば、納得のいくものを聴かせて貰おうじゃありませんか。理解ではなく納得です。それが出来るというのなら、ですけど。
2話の時点で減少していたものが、3話で早くも底をついたというか、本当に酷い展開だった。これが原作のない作品ならばありなのかも知れないけど、春日野悠という主人公を汚してしまった罪は大きい。ハルというキャラクターのすべてが全否定されて、これのどこがヨスガノソラだというのか。ハルが誰かを愛すること、恋することを否定するわけじゃありません。それが穹じゃないのだとしても、仕方ない場合だってある。
けど、違うでしょう。ハルは誰か一人を愛さなければいけないんですよ。ハルが一人である以上、彼は一人の少女しか愛せないはずなんだ。移り変わりの果てにある穹ルートなんて、誰も望んでいないし、私はそんなものを観たいとは思わない。
さて、なんとか冷静さを取り戻すことに、一時的ではありますが成功したので第3話について。いきなりダメイドこと初佳が出てきたのには驚いたけど、考えてみれば1話にも出ていましたし、別にCパート限定のキャラってわけじゃないからね。そもそも、Cパート自体が初佳主人公の話だけじゃないですから。ここだけの話。
初佳が渚さんの携帯を預かるのは当然として、何故ハルは女子更衣室まで来たのか。初佳だからネタとして茶化してくれたけど、傍目に観れば覗きを行おうとしている不埒な輩と言われても仕方がないし、叫ばれたっておかしくない。現に渚さんと瑛には気付かれましたし、ハルは委員長にでも頼むべきだったんだ! なんでハルが携帯を届けるためとはいえ、女子更衣室まで足を運ぶ必要があるんだよ。
帰り道も、なんでハルは一人で帰ってるわけ? 穹はどうしたんだよ、今日が初登校で、慣れないプール掃除ですっ飛ばされた、お前の双子の妹はどこいったんだよ。おかしいだろ、おかしいでしょ、なんで穹が隣にいないんだよ、どうして穹と一緒に帰ってないんだよ。クラスが違うから? 時間帯が合わなかったから? 待つよ! 待つに決まってるだろ、春日野兄妹なら。初めての通学路で、いきなり帰りは自分で帰れとかハルは言っちゃうわけ? 結構な距離があって、一度じゃ憶えられないと言っていたあの道を、穹一人で帰ったとでも言うのかよ。冗談も休み休み言ってくれ、瑛と渚さんの百合妄想なんてしている場合じゃないだろうに。
ところで、サブタイトルロゴの部分に出てきたK3ってなんでしょうね? 3は3話の意味だとしても、それならエピソードの略であるEPとか使うはずだし……一葉のKとか? なんかしっくり来ないな。私が英語に疎いだけで、本当はもっと単純な意味があるのかも知れないけど、ちょっと気になった。
ハルを体操着で追いかけに来た渚さんは意味不明です。立ち聞きされていたのに気付いたとはいえ、その日の内にどうこうする問題だったのでしょうか? 体操着を着ているのは制服がずぶ濡れになったからでしょうが、初佳が来た時点で迎えの車か、もしくは着替えを手配すれば良いだけの話じゃないですか。大体、なんでヴィオラ背負ってのよ。体操着にヴィオラ背負ってるとか、萌え要素どころかシュールでしかないんだけど。
瑛の生い立ちを話すのが渚さんってのは、まあ、渚さんがメインであるから判らなくもない話です。けど、ハルが勘違いをしていた。勘違いをしていることに渚さんも気付いた。それならそこで、はぐらかすことだって出来たはずです。それを話したと言うことは、渚さんの中でハルがそれなりに大きい存在へとなっていたからでしょう。なんか、彼女のキャラじゃないとは思いますけどね。父を否定する渚さんだけど、問題があるのは父親じゃなくて母親だろうに。まあ、渚さんの決意そのものは立派だけどさ。
ほとんど唯一のハルと穹の会話シーン。
「ねぇ、穹」
「ん?」
「実はもう一人兄妹がいたとしたら、どう思う?」
問われた穹は、唖然としてぬいぐるみを取り落とします。
「ああ、いや! ただの例え話」
「なにそれ?」
笑ってごまかそうとするハルに、穹は不機嫌そうな表情を見せる。
「ハルだけで十分。他にはなにもいらない」
穹の台詞は良いんだけどさ、たったこれだけだよ? 3話におけるハルと穹の絡みって。なんか、申し訳なさ程度に、入れておかないとマズイから入れましたみたいな、そんな歪んだ印象さえ受けてしまう。2話の終盤からこっち、春日野兄妹の絡みがこれでもかというぐらい減少してしまいました。こういうのを延々と見続けていられれば、それで満足できたのに。どうして、なんで横道にそれてしまうんでしょうか。
ハルと穹が観たいんだよ! 他にはなにもいらないし、観たくもないんだよ。他のキャラにスポットを当てても良いけど、春日野兄妹を疎かにしている時点で、なんの価値もないじゃないか。ハルが他キャラとイチャイチャするのが観たくて、みんなアニメを観ているとでもいうのかい? そうじゃないだろう。
渚さんが学校でヴィオラについて触れるシーンは、割と本当にどうでも良いからスルーします。元々、原作にしたところでキーアイテムってわけじゃないし、ただのキャラ付けですから。音色について言及するハルは……この時点ではまさか、と思っていました。
亮平の投げた鞄に渚さんは顔面を殴打しますが、さすがにこれはやり過ぎだろう。なにが入っているかは知りませんが、金具や角の部分が当たってれば失明の恐れだってあるよ? まあ、実際には傷一つないし、腫れてすらいなかったけど。
亮平の誘いで海へ行く話は、いくらなんでも早すぎじゃないか。まだ3話だというのに、いや、3話だからこその梃子入れか? 空回ってしかいないように見えるけど、この辺りからハルと渚さんが急速に接近しています。何気に委員長までいますけど、特に喋ることもなくいるだけという感じです。なんていうか、あらゆる場面で渚さんが目立っていることにすら不快感を憶え始めてるけど、彼女はなにも悪くないんだと必死で自分に言い聞かせています。
穹がとけ込めるように配慮して、みたいなことをハルは言ってたけど、それならどうして2話の段階で絡めなかったのよ。一言も喋ったことがないハルのクラスメイトと、いきなり穹は海へ来ちゃうんだ。そんな積極的な娘でしたっけ? なんか、みんなと遊んでいるシーンに強烈な違和感を感じてしまう。違うでしょ、穹は。穹が海でするべき行動は、そういうことじゃないでしょ。すべてが薄ら寒いというか、滑稽なものを見せられてるなと、そう感じてしまった。登場するキャラのすべてが、みんな空回っているかのように、意味が分からなかった。
意味が分からないと言えば海からの帰りの電車もそうです。穹が気にしてましたけど、なんで電車内あんなガラガラなのにハルと渚さんだけ離れた場所に2人だけで腰掛けてんの? せめて前か後ろ、ていうか横に座ればいいじゃない。怖気が走るかのような2ショットだけど、このシーンは認めたくないが超重要なところです。
何故なら、ハルも渚さんも優先すべきものを優先していないんです。ハルの場合は妹の穹を、渚さんの場合は姉である瑛を、常にどんなことよりも優先していたはずの人をほっぽり出して、自分たちを選んだんです。この時点で、2人の関係がそこまで言ったと推測するのは難しいことではなく、私が諦めを悟った瞬間でもあった。あからさまで強引な、直視することすら辛いシーンだけど、製作側としては綺麗さや美しさを訴えたいんだろうなと、映像からはそんな印象を受けました。まったくもって、無駄でしかないと思いましたけど。
ハルが渚さんに惚れたのはこのときでしょうね。そう、前回までは良かったんですよ。あくまで渚さんがハルを意識しているだけだったし、それだけなら別に構わなかった。けど、今回でハルまでも渚さんに惚れてしまったから、もう取り返しが付かなくなってしまったんです。遠く離れた場所にいる2人を見つめる穹はなにを思うのか、このシーンを良いシーンだと評価する人がいるなら、私はその人と仲良くなれそうもありません。なりたくもない。映像的にどれほど優れていようと、作品として私はここを否定する。否定しなければならない。認めてしまえば、今まで自分が信じてきたものをすべて捨て去ることになってしまうから。
学校の昇降口前。穹を待つハルの元へ、信じられないメールが届きます。
sub:友達と
先に帰る
勝手に帰って
あり得ないでしょ、意味分からないでしょ、穹に友達が出来たことは一万歩譲って認めても良いけど、穹なら友達よりハルを優先するだろ! ハルとの約束を破って友達と帰る? ハルのことを一番に考えている穹が? ハルと一緒にいたくて学校にまで通い始めた穹ですよ? 馬鹿言ってんじゃないよ。
けど、これに関しては嘘という可能性があります。本当は友達なんて出来ていなくて、渚さんとの関係を気にしている穹が意図的に距離を取ってみたと、そう考えられなくもない。穹に友達が出来たよりは、よっぽど現実的じゃないだろうか。いや、穹の対人コミュニケーションを全否定するわけじゃないけど。
唐突に現れる渚さんには、もうなにも言うことはありません。渚さんのことを考えると、彼女が大嫌いになりそうなほど辛くなってきた。頭では分かってるんですよ、渚さんに罪がないことぐらい。分かっちゃいるんですよ。でも、これは……前の日記にも書いたとおり、穹と一番遠い距離にいる渚さんが相手じゃ、穹には手も足も出ないんです。それを逆手に取られたというか、見事に渚さんをヒロインへと仕立ててくれましたよ。えぇ、もう、あっぱれだね。
距離縮め、関係を深めていくハルと渚さん。単純な恋愛話と考えれば、実のところそれほど悪いものでもありません。だけど、これをヨスガノソラでやってしまうのはどうなのよと、そういうわけでして。最終的に穹ルートが来るんだとしても、こんなの見せつけられた後にどうしろっていうんだよ。来たとして、盛り上がれるわけ? 一度、渚さんとくっついたハルと、穹の物語なんて。私にはちょっと無理だと思う。
オムニバスだから許されるとか、リセットされるから別に構わないとかじゃないんです。気持ちの問題だし、受け入れられるかどうかは自分次第。私の感性は現状すべての方向を拒絶してるけど、こうまで嫌な予感が当たるってのはね。
後半、ハルが渚さんを連れ出して、隣町でデートと洒落込むわけですよ。渚さん曰く強引らしいけど、これがアニメで言うところのポジティブなハルってわけですか? 互いに気があるとはいえ、女の子を無理やり街まで連れ出して、あまつさえキスをするのがハルのポジティブだっていうわけ? 馬鹿馬鹿しい、愚かしいにもほどがある。お前は他の女の唇を奪ったその口で、穹の唇に触れるつもりなのか。他の女を抱いたその身体で、穹の身体を抱こうというのか。汚らわしい、軽薄にもほどがある。
道ばたをトボトボと歩く穹の、不憫な姿といったらないよ。ハルは、断言できますけど穹になんの連絡もしていないと思います。渚さんと隣町でデートしていることも、例え穹からメールが来ようともそれに気付かず。穹は探してるんですよ、ハルを。暑いと思いながらハルを探して、町を彷徨っているんですよ!
「ハルが……」
呟く穹は、虚勢は張れても元気がなかった。なにを、ハルはなにをしているんだ! 渚さんも瑛をほっぽり出して、分かりますか? 瑛は2人をあそこで待ってたんですよ。待ってたのに、ハルと渚さんは2人だけの世界にへと没頭してしまった。ふざけるなよ、お前ら。
瑛が倒れたのは、体調不良か別の理由か、過労というのがしっくり来そうだけど、渚さんは瑛に対するツケを払うことになりそうですね。瑛のことを忘れ、ハルとの甘い時間を過ごした渚さんには、今後瑛になにがあろうと文句をいう資格なんてない。原作もそうだけどさ、渚さんは少し瑛に対して傲慢で、押しつけている部分があると思うのよ。責任感が強いのは認めるけど、果たしてそれは正しいの? って話で。まあ、渚さんルートやれば分かることですが。
それにしても、3話にして褒めるべき点が一欠片もなくなるとは思いませんでした。次回予告? あー、うん、アニメ版はもう終わったってことで良いんじゃないの? ハルと穹を守らずして、なにがヨスガノソラかって言うことですよ。結局、製作側はもっとも大切にしなければいけないキャラである、ハルという存在を軽視していたのさ。ハルがいてこその穹であり、穹がいてこそのハルだった。春日野兄妹ってのは、二身一体の人気と魅力があったのに、その大前提が崩壊してしまった。VFBの表紙を観れば、ユーザーがなにを求めているかなんて、すぐにでも分かりそうなのにね。
私はさ、一面的なハルと穹が見たかったし、ヨスガノソラを全部楽しむ必要なんて、どこにもないと思ってるのよ。確かにハルと穹だけじゃ尺が足りないけど、それにしたってやりようはあったんじゃないかとね。現にコミカライズは見事な構成をしているわけだし。仮にリセットするのだとしても、このまま続けるのだとしても、既にハルは犠牲になってるんですよ。
スタチャがなにを狙っているのか、私にはなんとなくそれが見えてきたんだけど、そのやり方は果たして正しいのか、暗澹たる気分になってきます。スタチャといえば、公式ページにある3話のあらすじが、実物とまったく違うのは何故なんでしょうね?
しかし、あれだね。人の覚悟なんてものはちっぽけなものだね。徳島まで行って、ハルが他の女とヤることを否定されなかった時点で、私は覚悟を決めていたはずなのにな。いやはやなんともはや、色々な意味で来週が、第4話が楽しみでなりませんよ。心身に負ったダメージはきついけど、時計の針が戻らない限りどうにもならないんだから、もはや作品を最後まで観ること以外に、答えを出す方法はない。
けど、そうだね、ちょっと疲れたというか、凄い泣きたい気分だから、コミカライズを読みながら寝ることにしましょう。じゃないと、私のすべてが壊れそうだ。
「ヨスガノソラという作品を全部楽しもうというコンセプトの元に制作している」と。
そのとき、私はこう思ったのです。口には出しませんでしたし、表情も消してましたが、こう思ったんです。ヨスガノソラをという作品を、全部楽しむ必要性がどこにあるのかなって。アニメ版が私の望む展開にはなり得ないことを悟った瞬間であり、そのときから覚悟はしていたつもりでした。でも、こうやって現実に見せつけられると、正直心を抉られたような痛みを覚えます。私は今、泣いてます。
なにを書けばいいのか。私は自分のすべてを賭けてアニメ版ヨスガノソラを否定するべきなんでしょうか? 徳島に行ったとき、私が懸念していたことは現実となった。実はあのときの日記には書いてなかったけど、嫌な予感はしてたんです。私が春日野悠という主人公が持つ、穹にも近い絶大な人気について言及したとき、スタッフの反応はあまりにも薄すぎたから。
もはや内容に触れる気も起きませんが……それでも書かなければいけないことがある。なんの価値も、一欠片だって残っていない作品だけど、書かなくてはいけない。
私は知りました。
どうして世の中には、アニメのDVDやゲームソフトなどのディスクを割る奴がいるのか。
それは要するに、こういうことなんですね。
今、私の手元にBDがなくて安心しました。渦巻く感情を発散する方法として、物に当たるというのは確かに有効かも知れません。この怒りはどこにぶつけるべきなのか、江戸川橋にあるレコード会社か、それとも池袋にあるエロゲ会社か。プロデューサーはハルについて私が言及したとき、「何故、そうしたのかはちゃんと説明していきたい」と、ハルキノソラで説明を行うようなことを言っていました。もちろん、それはメールが山のように届いてはじめて口を開くのでしょうが、なにかしらの説明があるのであれば、納得のいくものを聴かせて貰おうじゃありませんか。理解ではなく納得です。それが出来るというのなら、ですけど。
2話の時点で減少していたものが、3話で早くも底をついたというか、本当に酷い展開だった。これが原作のない作品ならばありなのかも知れないけど、春日野悠という主人公を汚してしまった罪は大きい。ハルというキャラクターのすべてが全否定されて、これのどこがヨスガノソラだというのか。ハルが誰かを愛すること、恋することを否定するわけじゃありません。それが穹じゃないのだとしても、仕方ない場合だってある。
けど、違うでしょう。ハルは誰か一人を愛さなければいけないんですよ。ハルが一人である以上、彼は一人の少女しか愛せないはずなんだ。移り変わりの果てにある穹ルートなんて、誰も望んでいないし、私はそんなものを観たいとは思わない。
さて、なんとか冷静さを取り戻すことに、一時的ではありますが成功したので第3話について。いきなりダメイドこと初佳が出てきたのには驚いたけど、考えてみれば1話にも出ていましたし、別にCパート限定のキャラってわけじゃないからね。そもそも、Cパート自体が初佳主人公の話だけじゃないですから。ここだけの話。
初佳が渚さんの携帯を預かるのは当然として、何故ハルは女子更衣室まで来たのか。初佳だからネタとして茶化してくれたけど、傍目に観れば覗きを行おうとしている不埒な輩と言われても仕方がないし、叫ばれたっておかしくない。現に渚さんと瑛には気付かれましたし、ハルは委員長にでも頼むべきだったんだ! なんでハルが携帯を届けるためとはいえ、女子更衣室まで足を運ぶ必要があるんだよ。
帰り道も、なんでハルは一人で帰ってるわけ? 穹はどうしたんだよ、今日が初登校で、慣れないプール掃除ですっ飛ばされた、お前の双子の妹はどこいったんだよ。おかしいだろ、おかしいでしょ、なんで穹が隣にいないんだよ、どうして穹と一緒に帰ってないんだよ。クラスが違うから? 時間帯が合わなかったから? 待つよ! 待つに決まってるだろ、春日野兄妹なら。初めての通学路で、いきなり帰りは自分で帰れとかハルは言っちゃうわけ? 結構な距離があって、一度じゃ憶えられないと言っていたあの道を、穹一人で帰ったとでも言うのかよ。冗談も休み休み言ってくれ、瑛と渚さんの百合妄想なんてしている場合じゃないだろうに。
ところで、サブタイトルロゴの部分に出てきたK3ってなんでしょうね? 3は3話の意味だとしても、それならエピソードの略であるEPとか使うはずだし……一葉のKとか? なんかしっくり来ないな。私が英語に疎いだけで、本当はもっと単純な意味があるのかも知れないけど、ちょっと気になった。
ハルを体操着で追いかけに来た渚さんは意味不明です。立ち聞きされていたのに気付いたとはいえ、その日の内にどうこうする問題だったのでしょうか? 体操着を着ているのは制服がずぶ濡れになったからでしょうが、初佳が来た時点で迎えの車か、もしくは着替えを手配すれば良いだけの話じゃないですか。大体、なんでヴィオラ背負ってのよ。体操着にヴィオラ背負ってるとか、萌え要素どころかシュールでしかないんだけど。
瑛の生い立ちを話すのが渚さんってのは、まあ、渚さんがメインであるから判らなくもない話です。けど、ハルが勘違いをしていた。勘違いをしていることに渚さんも気付いた。それならそこで、はぐらかすことだって出来たはずです。それを話したと言うことは、渚さんの中でハルがそれなりに大きい存在へとなっていたからでしょう。なんか、彼女のキャラじゃないとは思いますけどね。父を否定する渚さんだけど、問題があるのは父親じゃなくて母親だろうに。まあ、渚さんの決意そのものは立派だけどさ。
ほとんど唯一のハルと穹の会話シーン。
「ねぇ、穹」
「ん?」
「実はもう一人兄妹がいたとしたら、どう思う?」
問われた穹は、唖然としてぬいぐるみを取り落とします。
「ああ、いや! ただの例え話」
「なにそれ?」
笑ってごまかそうとするハルに、穹は不機嫌そうな表情を見せる。
「ハルだけで十分。他にはなにもいらない」
穹の台詞は良いんだけどさ、たったこれだけだよ? 3話におけるハルと穹の絡みって。なんか、申し訳なさ程度に、入れておかないとマズイから入れましたみたいな、そんな歪んだ印象さえ受けてしまう。2話の終盤からこっち、春日野兄妹の絡みがこれでもかというぐらい減少してしまいました。こういうのを延々と見続けていられれば、それで満足できたのに。どうして、なんで横道にそれてしまうんでしょうか。
ハルと穹が観たいんだよ! 他にはなにもいらないし、観たくもないんだよ。他のキャラにスポットを当てても良いけど、春日野兄妹を疎かにしている時点で、なんの価値もないじゃないか。ハルが他キャラとイチャイチャするのが観たくて、みんなアニメを観ているとでもいうのかい? そうじゃないだろう。
渚さんが学校でヴィオラについて触れるシーンは、割と本当にどうでも良いからスルーします。元々、原作にしたところでキーアイテムってわけじゃないし、ただのキャラ付けですから。音色について言及するハルは……この時点ではまさか、と思っていました。
亮平の投げた鞄に渚さんは顔面を殴打しますが、さすがにこれはやり過ぎだろう。なにが入っているかは知りませんが、金具や角の部分が当たってれば失明の恐れだってあるよ? まあ、実際には傷一つないし、腫れてすらいなかったけど。
亮平の誘いで海へ行く話は、いくらなんでも早すぎじゃないか。まだ3話だというのに、いや、3話だからこその梃子入れか? 空回ってしかいないように見えるけど、この辺りからハルと渚さんが急速に接近しています。何気に委員長までいますけど、特に喋ることもなくいるだけという感じです。なんていうか、あらゆる場面で渚さんが目立っていることにすら不快感を憶え始めてるけど、彼女はなにも悪くないんだと必死で自分に言い聞かせています。
穹がとけ込めるように配慮して、みたいなことをハルは言ってたけど、それならどうして2話の段階で絡めなかったのよ。一言も喋ったことがないハルのクラスメイトと、いきなり穹は海へ来ちゃうんだ。そんな積極的な娘でしたっけ? なんか、みんなと遊んでいるシーンに強烈な違和感を感じてしまう。違うでしょ、穹は。穹が海でするべき行動は、そういうことじゃないでしょ。すべてが薄ら寒いというか、滑稽なものを見せられてるなと、そう感じてしまった。登場するキャラのすべてが、みんな空回っているかのように、意味が分からなかった。
意味が分からないと言えば海からの帰りの電車もそうです。穹が気にしてましたけど、なんで電車内あんなガラガラなのにハルと渚さんだけ離れた場所に2人だけで腰掛けてんの? せめて前か後ろ、ていうか横に座ればいいじゃない。怖気が走るかのような2ショットだけど、このシーンは認めたくないが超重要なところです。
何故なら、ハルも渚さんも優先すべきものを優先していないんです。ハルの場合は妹の穹を、渚さんの場合は姉である瑛を、常にどんなことよりも優先していたはずの人をほっぽり出して、自分たちを選んだんです。この時点で、2人の関係がそこまで言ったと推測するのは難しいことではなく、私が諦めを悟った瞬間でもあった。あからさまで強引な、直視することすら辛いシーンだけど、製作側としては綺麗さや美しさを訴えたいんだろうなと、映像からはそんな印象を受けました。まったくもって、無駄でしかないと思いましたけど。
ハルが渚さんに惚れたのはこのときでしょうね。そう、前回までは良かったんですよ。あくまで渚さんがハルを意識しているだけだったし、それだけなら別に構わなかった。けど、今回でハルまでも渚さんに惚れてしまったから、もう取り返しが付かなくなってしまったんです。遠く離れた場所にいる2人を見つめる穹はなにを思うのか、このシーンを良いシーンだと評価する人がいるなら、私はその人と仲良くなれそうもありません。なりたくもない。映像的にどれほど優れていようと、作品として私はここを否定する。否定しなければならない。認めてしまえば、今まで自分が信じてきたものをすべて捨て去ることになってしまうから。
学校の昇降口前。穹を待つハルの元へ、信じられないメールが届きます。
sub:友達と
先に帰る
勝手に帰って
あり得ないでしょ、意味分からないでしょ、穹に友達が出来たことは一万歩譲って認めても良いけど、穹なら友達よりハルを優先するだろ! ハルとの約束を破って友達と帰る? ハルのことを一番に考えている穹が? ハルと一緒にいたくて学校にまで通い始めた穹ですよ? 馬鹿言ってんじゃないよ。
けど、これに関しては嘘という可能性があります。本当は友達なんて出来ていなくて、渚さんとの関係を気にしている穹が意図的に距離を取ってみたと、そう考えられなくもない。穹に友達が出来たよりは、よっぽど現実的じゃないだろうか。いや、穹の対人コミュニケーションを全否定するわけじゃないけど。
唐突に現れる渚さんには、もうなにも言うことはありません。渚さんのことを考えると、彼女が大嫌いになりそうなほど辛くなってきた。頭では分かってるんですよ、渚さんに罪がないことぐらい。分かっちゃいるんですよ。でも、これは……前の日記にも書いたとおり、穹と一番遠い距離にいる渚さんが相手じゃ、穹には手も足も出ないんです。それを逆手に取られたというか、見事に渚さんをヒロインへと仕立ててくれましたよ。えぇ、もう、あっぱれだね。
距離縮め、関係を深めていくハルと渚さん。単純な恋愛話と考えれば、実のところそれほど悪いものでもありません。だけど、これをヨスガノソラでやってしまうのはどうなのよと、そういうわけでして。最終的に穹ルートが来るんだとしても、こんなの見せつけられた後にどうしろっていうんだよ。来たとして、盛り上がれるわけ? 一度、渚さんとくっついたハルと、穹の物語なんて。私にはちょっと無理だと思う。
オムニバスだから許されるとか、リセットされるから別に構わないとかじゃないんです。気持ちの問題だし、受け入れられるかどうかは自分次第。私の感性は現状すべての方向を拒絶してるけど、こうまで嫌な予感が当たるってのはね。
後半、ハルが渚さんを連れ出して、隣町でデートと洒落込むわけですよ。渚さん曰く強引らしいけど、これがアニメで言うところのポジティブなハルってわけですか? 互いに気があるとはいえ、女の子を無理やり街まで連れ出して、あまつさえキスをするのがハルのポジティブだっていうわけ? 馬鹿馬鹿しい、愚かしいにもほどがある。お前は他の女の唇を奪ったその口で、穹の唇に触れるつもりなのか。他の女を抱いたその身体で、穹の身体を抱こうというのか。汚らわしい、軽薄にもほどがある。
道ばたをトボトボと歩く穹の、不憫な姿といったらないよ。ハルは、断言できますけど穹になんの連絡もしていないと思います。渚さんと隣町でデートしていることも、例え穹からメールが来ようともそれに気付かず。穹は探してるんですよ、ハルを。暑いと思いながらハルを探して、町を彷徨っているんですよ!
「ハルが……」
呟く穹は、虚勢は張れても元気がなかった。なにを、ハルはなにをしているんだ! 渚さんも瑛をほっぽり出して、分かりますか? 瑛は2人をあそこで待ってたんですよ。待ってたのに、ハルと渚さんは2人だけの世界にへと没頭してしまった。ふざけるなよ、お前ら。
瑛が倒れたのは、体調不良か別の理由か、過労というのがしっくり来そうだけど、渚さんは瑛に対するツケを払うことになりそうですね。瑛のことを忘れ、ハルとの甘い時間を過ごした渚さんには、今後瑛になにがあろうと文句をいう資格なんてない。原作もそうだけどさ、渚さんは少し瑛に対して傲慢で、押しつけている部分があると思うのよ。責任感が強いのは認めるけど、果たしてそれは正しいの? って話で。まあ、渚さんルートやれば分かることですが。
それにしても、3話にして褒めるべき点が一欠片もなくなるとは思いませんでした。次回予告? あー、うん、アニメ版はもう終わったってことで良いんじゃないの? ハルと穹を守らずして、なにがヨスガノソラかって言うことですよ。結局、製作側はもっとも大切にしなければいけないキャラである、ハルという存在を軽視していたのさ。ハルがいてこその穹であり、穹がいてこそのハルだった。春日野兄妹ってのは、二身一体の人気と魅力があったのに、その大前提が崩壊してしまった。VFBの表紙を観れば、ユーザーがなにを求めているかなんて、すぐにでも分かりそうなのにね。
私はさ、一面的なハルと穹が見たかったし、ヨスガノソラを全部楽しむ必要なんて、どこにもないと思ってるのよ。確かにハルと穹だけじゃ尺が足りないけど、それにしたってやりようはあったんじゃないかとね。現にコミカライズは見事な構成をしているわけだし。仮にリセットするのだとしても、このまま続けるのだとしても、既にハルは犠牲になってるんですよ。
スタチャがなにを狙っているのか、私にはなんとなくそれが見えてきたんだけど、そのやり方は果たして正しいのか、暗澹たる気分になってきます。スタチャといえば、公式ページにある3話のあらすじが、実物とまったく違うのは何故なんでしょうね?
ある日、瑛や悠と一緒に叉依媛神社で夏祭りの準備をしていた一葉は、夏祭りの下見をしに神社にやってきた父親と鉢合わせしてしまう。一葉の表情が怒りに満ちているのを見た悠は、口実を作ってその場から一葉を引き離した後、自宅での夕食に誘う。そして、誰もいない自宅でバランスを崩した一葉と悠は、倒れこみながらも唇を重ねるのだった……。このあらすじ通りなら、負わされる羽目になった傷も小さくて済んだだろうに、残念な話です。もっとも、穹がいない春日野家なんてまず考えられないけど。
しかし、あれだね。人の覚悟なんてものはちっぽけなものだね。徳島まで行って、ハルが他の女とヤることを否定されなかった時点で、私は覚悟を決めていたはずなのにな。いやはやなんともはや、色々な意味で来週が、第4話が楽しみでなりませんよ。心身に負ったダメージはきついけど、時計の針が戻らない限りどうにもならないんだから、もはや作品を最後まで観ること以外に、答えを出す方法はない。
けど、そうだね、ちょっと疲れたというか、凄い泣きたい気分だから、コミカライズを読みながら寝ることにしましょう。じゃないと、私のすべてが壊れそうだ。
秋季例祭とやらは無事に終わったようですね。何事もなく、というには参加させられている時点で違うような気がしますが、反応を見る限りだと大きな問題等はなかったらしい。泥を被るといった手前、その役目をすべて果たしたというところですか。精神的にかなり参っている様子を見ると、私も行って激励したかったけど、今回の件で地元側に対するイメージが良いものじゃなくなったのも事実。誰が言いだしたことかは知らないですけど、もう二度と合って欲しいことじゃないですね。まあ、来年にはアニメの放送も終わってますから、なにかを引っ張るってことはないと思いますけど。今回の件の真相は、1月に行われるマチアソビVol.5で訊いてみることにしましょう。
明日はアニメ版ヨスガノソラの3話が放送されると言うことで、現在2話の復習及びアニメ全体について考えています。1話は放送されてから今日に至るまで、何十回と見直してきたんですけど、2話だとその気が起きないのよね。最初の5分ちょっと、穹が蚊に驚いてハルに泣きつくシーンまで見れば満足してしまうというか、それ以降がすべていらなく感じてしまうほど。蚊のイベントに不満がないわけじゃないんだけど、それぐらいしか見るところがなかったというのも大きい。私がハルと穹をこよなく愛しているというのもあるんだろうけど、穹の出番が少ないだけでここまでつまらないものなんだと、ある意味で当たり前のことを実感しています。まあ、中には2話も最高だったという感想を抱いている人がいるんけど、私には魅力に感じる部分があまりにも少なすぎた。
なので今日は2話の復習と、現時点で分かっている登場キャラのキャラクター性について書いてみようかなと思います。まあ、2話の感想で気になった部分を掘り下げるだけなんだけど、改めて見直してみると、やっぱり違和感が大きいんだよね。別人と言うほどではないにしろ、ハルも穹も、瑛や渚さんもそのキャラクター性に強い差違を感じてしまった。原作やコミカライズとアニメは別物であると分かっていても、なんか拭えないというか、納得いかないんだよね。話だけならまだしも、キャラまで違うというのは。もちろん、話が違う以上、それにあったキャラを用意するのは物語作りの基本だし、私もどちらかといえばそういう書き手なんだけど……なるほど、私の二次創作を読んだ人ってこんな気持ちだったのかも知れない。
最初に取り上げるのは、やはり蚊のシーンですかね。2話はここだけ見ておけばいいというシーンではあるんだけど、イベントとしては原作の方が断然いい。そもそも冷静に考えてみましょう。どうしてアニメの穹は蚊如きにあそこまで動揺し、怯えているのでしょうか? これが蜘蛛なら小さくても嫌いな人は嫌いだし、それ以上の害虫なら大の大人だって苦手な人はいます。けど、蚊ですよ、蚊。2話の日記にも書いたけど、今日日小学生や幼稚園児だって怖がりませんよ。蜂ならまだしも、刺されても痒いだけで痛くないんですから。ちなみに私はよっぽど血が不味いのか、ここ数年は蚊にすら刺されません。汗っかきで普通なら蚊が寄りつきそうなんですけど、虫にすら嫌われているという。
まあ、私のことはどうでも良いとして、蚊という虫は嫌いな人はいても怖がる人はいないということです。現に、原作の穹も蚊を嫌がってこそいますが、バッタのように怖がってはいません。ちなみに、原作での反応はこんな感じです。
「………ハル!!」
「うわぁっ!? な、なに、穹?」
「……うるさい」
「え、ええ?」
う、うるさいって……まさに寝ようとしてたとこなんだけど。
「……ハルじゃない」
……じゃあ何が? と言うか、お願いだから主語を言ってくれないか。
「か」
「か? ……蚊?」
「蚊がうるさい……」
寝ようとしていたハルを叩き起こし、穹は蚊が気になって寝られないのでなんとかしてと言ってきます。蚊の羽音が不愉快であることをハルも認めつつ、寝たら気にならないと提案するも、「刺されたら痒い……いいから、早く何とかして」と迫られます。この間、穹はあくまで静かであり、蚊が出たからと言って半狂乱になって騒ぎ立てるような真似はしていません。うるさいから、刺されると痒いから、理由としてはそれぐらいのことであり、確かに気にし過ぎなところはあるけど、おかしいってほどじゃない。
殺虫剤も蚊取り線香もないから、とりあえず部屋に行ってみるハル。蚊が入った理由はすぐに判り、穹が網戸も閉めずに窓を開けていたからでした。
「そりゃ窓が開いてたら、入ってくるに決まってるよ。ここに来た最初の日に、窓を開けるなら網戸は閉めておけって言ったよな?」
「……覚えてない」
「つまりは自業自得ってことだ」
「……うー」
可愛らしいやり取りですし、この時点ではアニメのような騒々しさは欠片もありません。仕方ないので退治することになったハルですが、蚊一匹潰すのはあれでなかなか難しい話です。蚊帳を設置できれば楽なのですが、夜中に押し入れや納戸をひっくり返すわけにもいかず、地道に仕留めるしかないというハル。けど、そんなハルに痺れを切らした穹が強硬手段に出ます。
「もういい……」
「え?」
穹が、ごそごそとダンボールの中を漁り出して……
「ちょっと、穹……何を……?」
「うるさい……」
どこからどう見てもヘアスプレーの缶を手にしたかと思うと。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ……」
「うあぁぁぁぁっ!?」
「ゴホッ……けほけほっ…………うぅぅっ…………」
「うぉぉぉぉい! な、何やってんだよっ……やめろって!」
辺り一面に、白い霧のようなのが広がり、甘ったるい、いかにもな強い臭いが広がっていく。
「ううーーーーっ!!!」
キレて部屋スプレーを撒き散らすわけですけど、あくまで苛々が頂点に達しただけであって、蚊に怯えて形振り構わなくなったわけじゃありません。しかも、醒めるのも早いらしく、ハルが部屋の外へ連れ出す頃にはすっかり落ち着いていました。
「たかが蚊一匹でキレるのは勘弁してくれ」
「……何で?」
「そもそもあんなヘアスプレーを撒き散らしたとこで、蚊がいなくなるわけ無いだろ?」
「……何で?」
「ヘアスプレーは殺虫剤じゃないからだろう……とりあえず、換気が済むまでしばらく部屋への立ち入りは禁止」
「……何で?」
「あんな咳き込むほど撒き散らしたんだぞ? 臭いもすごいし、体にいいわけも無いだろう」
「……何で?」
「そりゃヘアスプレーは髪に使うものであって……って、お前、わかっててワザと言ってるだろ?」
「…………」
「ったく……はいはい、穹にはかなわないよ」
相変わらず、穹は何を考えて行動しているのかよくわからないけど、こんなやりとりでも僕たち兄妹には安心できる時間だった。
私はこのやり取りが凄く好きでさ、ハルも言ってるけど2人が安心できる時間というか、これが春日野兄妹なんだなって感じられるイベントだったからとても愛着があるんですよ。それが丸々削除されて、可愛くても良く分からないイベントに差し替えられたのは残念以上の気持ちがあります。しかも、原作で夜だったのが朝に改変されましたし、そのため続くイベントは強制的に排除されてしまった。
穹の部屋から布団を持ち出し、敷き直したそこは応接間。少なくとも今日ここにいた時に蚊はいなかった……はず。
「……じゃ、電気消すよ。おやすみ」
布団に寝転ぶ穹を見届けて、照明のスイッチに手を伸ばしたその時。
「………ん?」
服の裾を引っ張られる。
「……なに?」
「…………しばらく側にいて」
「……はいはい」
真っ暗闇の中、穹の傍らへ寄り添うように腰を下ろす。何も見えない中でも穹の息づかいが、体温が感じられる。
「…………ハル……」
「……ん?」
「……外、騒がしい…………」
「…………すぐに慣れるよ」
「……そう?」
遠くから、カエルの大合唱が聞こえてくる。これが秋になれば、今度は鈴虫やコオロギの鳴き声に変わっていくのだろう。
「確かに少し騒がしいけど、蚊の音なんかと違って、不快じゃないだろう?」
「……うん」
これが自然の声というものなのかもしれない。
「…………」
こんなの、都会にいた時には気付くこともなかった。どこか心が落ち着くような……この土地の自然の一部に溶け込んでいくような、そんな感覚。こういう夜も、いいなと思う。穹も、あっという間に深い寝息を立てていた。そして僕も、自分の部屋に戻ることさえも忘れて、いつの間にか、意識を夢の世界へ飛ばしていた。
ハルと穹が慣れない田舎暮らしを始めて、そうした中の一夜です。2人の絆の深さ、繋がりの厚さ、なによりハルが穹に添い寝する形となった大事なイベントだというのに、これをカットするってどうなのよ。こういう静かながらも、確かな生活感みたいのが大事だって言うのに、それがどうして蚊に半狂乱となる穹になってしまうのか。何度も言うようだけど、決して可愛くないわけじゃなかった。でも、それは違うだろうと。アニメは今のところ全部オリジナル話と展開だけど、原作の良いエピソードぐらいは採用して欲しい。序盤のハルと穹の生活とか、そういうのが大事だというのに。
まあ、蚊を極端に恐れている点については、無理やり説明が出来ないでもありません。例えば、肌がとても弱くて刺されると被れやすいとかね。ちょっと苦しいけど。
2話は基本的にハルへの違和感が強い回だった。もちろん、瑛や渚さんも原作と比べて大分キャラが違うんだけど、ハルほどではないように思えた。現状、瑛は自分がメインじゃないこともあって原作ほど底が知れない少女じゃないし、むしろ原作よりも過剰なほどのおふざけキャラとなっています。運動が出来るという設定はともかく、私は瑛がクラスの中心となって騒いでいる姿に違和感を憶えた。瑛って、騒動に加わることはあっても、それを巻き起こすようなキャラじゃないと思うんですよ。人付き合いは悪くない方だろうけど、だからといって友達が多いとは思えない。大体、クラスでは色々浮いた存在である亮平や、家柄上取っ付きにくい相手である渚さんと付き合っている時点で、瑛自身も孤立とはいかないまでも、中心に位置できるようなキャラではないんじゃないかって。
故に瑛がプール掃除で騒ぎを起こしたときは意外に思ったし、散々同級生を水圧で吹っ飛ばしておきながら、体調不良以外の理由で見学している渚さんだけに気を使ったときは、まあ、これはハルにも言えることなんだけど、結構な違和感を憶えた。瑛ってノリはいいけど、基本的に人の迷惑になるような行動をしない娘じゃないですか? 誰かに邪魔だと思われたら、その時点で彼女は奥木染で生きていけませんし、自分の中での引き際を弁えすぎてるんですよ。2話のプール掃除は瑛が主にはしゃいでたわけだけど、唖然としていたのはなにも穹だけじゃないだろうし、瑛が進んであんなことを主導するのかなと。渚さんがすっころんだときだけ血相かえて、他の生徒への迷惑はどうでもいいのかって話です。
ハルに対する違和感もまた、プールにおける出来事がメインです。それ以前の、やひろ、渚さん、亮平と散々瑛の事情を知りたがる姿もどうかと思ったし、あそこまで言われて何故詮索を続けるんだと理解出来なかったけど、それでもプールでの一件よりかはまだマシなんじゃないかと。
ハルはあのときあの場所で、一体なにをしてたんでしょうか? 暴走した瑛を止めるわけでもなく、かといって自分は参加するわけでもなく、プールサイドに腰掛けて旗振りですよ。サボりじゃないですか、サボり。騒動の外で呑気に旗なんて振っちゃって、穹が吹っ飛ばされたときには見向きもしない。それなのに渚さんの時だけ叫び声を上げて駆け寄るという。妹はどうしたんだと。初めての学校でいきなりプール掃除なんて慣れないことさせられて、あまつさえ瑛の悪ふざけの被害にあった穹のところへ、何故駆けつけないのか。そうした行動的な矛盾の多さが、2話におけるハルの魅力をガクッと下げた要因なんじゃないかな。1話はあんなに良かったのに。
書きたいことは山のようにあるけど、これ以上はただの批判や否定を超えてしまいそうなので止めておきます。明日はいよいよ渚さんがメインとなりますが、基本的に彼女は穹との接点がない人なので、全面に出てこられると穹じゃどうしようもないんですよね。原作でも話したことがないし、対決することが出来ない。つまり、必然的に穹が話に絡みづらい相手であり、今回のような出番の少なさに見舞われるのです。よく見なくとも判るとおり、3話の予告に穹はいません……
本当は漫画版との比較を書きたかったんだけど、2話を見直すうちに変な方向に不満が爆発してしまったので、今日はこの辺で止めておきます。
明日はアニメ版ヨスガノソラの3話が放送されると言うことで、現在2話の復習及びアニメ全体について考えています。1話は放送されてから今日に至るまで、何十回と見直してきたんですけど、2話だとその気が起きないのよね。最初の5分ちょっと、穹が蚊に驚いてハルに泣きつくシーンまで見れば満足してしまうというか、それ以降がすべていらなく感じてしまうほど。蚊のイベントに不満がないわけじゃないんだけど、それぐらいしか見るところがなかったというのも大きい。私がハルと穹をこよなく愛しているというのもあるんだろうけど、穹の出番が少ないだけでここまでつまらないものなんだと、ある意味で当たり前のことを実感しています。まあ、中には2話も最高だったという感想を抱いている人がいるんけど、私には魅力に感じる部分があまりにも少なすぎた。
なので今日は2話の復習と、現時点で分かっている登場キャラのキャラクター性について書いてみようかなと思います。まあ、2話の感想で気になった部分を掘り下げるだけなんだけど、改めて見直してみると、やっぱり違和感が大きいんだよね。別人と言うほどではないにしろ、ハルも穹も、瑛や渚さんもそのキャラクター性に強い差違を感じてしまった。原作やコミカライズとアニメは別物であると分かっていても、なんか拭えないというか、納得いかないんだよね。話だけならまだしも、キャラまで違うというのは。もちろん、話が違う以上、それにあったキャラを用意するのは物語作りの基本だし、私もどちらかといえばそういう書き手なんだけど……なるほど、私の二次創作を読んだ人ってこんな気持ちだったのかも知れない。
最初に取り上げるのは、やはり蚊のシーンですかね。2話はここだけ見ておけばいいというシーンではあるんだけど、イベントとしては原作の方が断然いい。そもそも冷静に考えてみましょう。どうしてアニメの穹は蚊如きにあそこまで動揺し、怯えているのでしょうか? これが蜘蛛なら小さくても嫌いな人は嫌いだし、それ以上の害虫なら大の大人だって苦手な人はいます。けど、蚊ですよ、蚊。2話の日記にも書いたけど、今日日小学生や幼稚園児だって怖がりませんよ。蜂ならまだしも、刺されても痒いだけで痛くないんですから。ちなみに私はよっぽど血が不味いのか、ここ数年は蚊にすら刺されません。汗っかきで普通なら蚊が寄りつきそうなんですけど、虫にすら嫌われているという。
まあ、私のことはどうでも良いとして、蚊という虫は嫌いな人はいても怖がる人はいないということです。現に、原作の穹も蚊を嫌がってこそいますが、バッタのように怖がってはいません。ちなみに、原作での反応はこんな感じです。
「………ハル!!」
「うわぁっ!? な、なに、穹?」
「……うるさい」
「え、ええ?」
う、うるさいって……まさに寝ようとしてたとこなんだけど。
「……ハルじゃない」
……じゃあ何が? と言うか、お願いだから主語を言ってくれないか。
「か」
「か? ……蚊?」
「蚊がうるさい……」
寝ようとしていたハルを叩き起こし、穹は蚊が気になって寝られないのでなんとかしてと言ってきます。蚊の羽音が不愉快であることをハルも認めつつ、寝たら気にならないと提案するも、「刺されたら痒い……いいから、早く何とかして」と迫られます。この間、穹はあくまで静かであり、蚊が出たからと言って半狂乱になって騒ぎ立てるような真似はしていません。うるさいから、刺されると痒いから、理由としてはそれぐらいのことであり、確かに気にし過ぎなところはあるけど、おかしいってほどじゃない。
殺虫剤も蚊取り線香もないから、とりあえず部屋に行ってみるハル。蚊が入った理由はすぐに判り、穹が網戸も閉めずに窓を開けていたからでした。
「そりゃ窓が開いてたら、入ってくるに決まってるよ。ここに来た最初の日に、窓を開けるなら網戸は閉めておけって言ったよな?」
「……覚えてない」
「つまりは自業自得ってことだ」
「……うー」
可愛らしいやり取りですし、この時点ではアニメのような騒々しさは欠片もありません。仕方ないので退治することになったハルですが、蚊一匹潰すのはあれでなかなか難しい話です。蚊帳を設置できれば楽なのですが、夜中に押し入れや納戸をひっくり返すわけにもいかず、地道に仕留めるしかないというハル。けど、そんなハルに痺れを切らした穹が強硬手段に出ます。
「もういい……」
「え?」
穹が、ごそごそとダンボールの中を漁り出して……
「ちょっと、穹……何を……?」
「うるさい……」
どこからどう見てもヘアスプレーの缶を手にしたかと思うと。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ……」
「うあぁぁぁぁっ!?」
「ゴホッ……けほけほっ…………うぅぅっ…………」
「うぉぉぉぉい! な、何やってんだよっ……やめろって!」
辺り一面に、白い霧のようなのが広がり、甘ったるい、いかにもな強い臭いが広がっていく。
「ううーーーーっ!!!」
キレて部屋スプレーを撒き散らすわけですけど、あくまで苛々が頂点に達しただけであって、蚊に怯えて形振り構わなくなったわけじゃありません。しかも、醒めるのも早いらしく、ハルが部屋の外へ連れ出す頃にはすっかり落ち着いていました。
「たかが蚊一匹でキレるのは勘弁してくれ」
「……何で?」
「そもそもあんなヘアスプレーを撒き散らしたとこで、蚊がいなくなるわけ無いだろ?」
「……何で?」
「ヘアスプレーは殺虫剤じゃないからだろう……とりあえず、換気が済むまでしばらく部屋への立ち入りは禁止」
「……何で?」
「あんな咳き込むほど撒き散らしたんだぞ? 臭いもすごいし、体にいいわけも無いだろう」
「……何で?」
「そりゃヘアスプレーは髪に使うものであって……って、お前、わかっててワザと言ってるだろ?」
「…………」
「ったく……はいはい、穹にはかなわないよ」
相変わらず、穹は何を考えて行動しているのかよくわからないけど、こんなやりとりでも僕たち兄妹には安心できる時間だった。
私はこのやり取りが凄く好きでさ、ハルも言ってるけど2人が安心できる時間というか、これが春日野兄妹なんだなって感じられるイベントだったからとても愛着があるんですよ。それが丸々削除されて、可愛くても良く分からないイベントに差し替えられたのは残念以上の気持ちがあります。しかも、原作で夜だったのが朝に改変されましたし、そのため続くイベントは強制的に排除されてしまった。
穹の部屋から布団を持ち出し、敷き直したそこは応接間。少なくとも今日ここにいた時に蚊はいなかった……はず。
「……じゃ、電気消すよ。おやすみ」
布団に寝転ぶ穹を見届けて、照明のスイッチに手を伸ばしたその時。
「………ん?」
服の裾を引っ張られる。
「……なに?」
「…………しばらく側にいて」
「……はいはい」
真っ暗闇の中、穹の傍らへ寄り添うように腰を下ろす。何も見えない中でも穹の息づかいが、体温が感じられる。
「…………ハル……」
「……ん?」
「……外、騒がしい…………」
「…………すぐに慣れるよ」
「……そう?」
遠くから、カエルの大合唱が聞こえてくる。これが秋になれば、今度は鈴虫やコオロギの鳴き声に変わっていくのだろう。
「確かに少し騒がしいけど、蚊の音なんかと違って、不快じゃないだろう?」
「……うん」
これが自然の声というものなのかもしれない。
「…………」
こんなの、都会にいた時には気付くこともなかった。どこか心が落ち着くような……この土地の自然の一部に溶け込んでいくような、そんな感覚。こういう夜も、いいなと思う。穹も、あっという間に深い寝息を立てていた。そして僕も、自分の部屋に戻ることさえも忘れて、いつの間にか、意識を夢の世界へ飛ばしていた。
ハルと穹が慣れない田舎暮らしを始めて、そうした中の一夜です。2人の絆の深さ、繋がりの厚さ、なによりハルが穹に添い寝する形となった大事なイベントだというのに、これをカットするってどうなのよ。こういう静かながらも、確かな生活感みたいのが大事だって言うのに、それがどうして蚊に半狂乱となる穹になってしまうのか。何度も言うようだけど、決して可愛くないわけじゃなかった。でも、それは違うだろうと。アニメは今のところ全部オリジナル話と展開だけど、原作の良いエピソードぐらいは採用して欲しい。序盤のハルと穹の生活とか、そういうのが大事だというのに。
まあ、蚊を極端に恐れている点については、無理やり説明が出来ないでもありません。例えば、肌がとても弱くて刺されると被れやすいとかね。ちょっと苦しいけど。
2話は基本的にハルへの違和感が強い回だった。もちろん、瑛や渚さんも原作と比べて大分キャラが違うんだけど、ハルほどではないように思えた。現状、瑛は自分がメインじゃないこともあって原作ほど底が知れない少女じゃないし、むしろ原作よりも過剰なほどのおふざけキャラとなっています。運動が出来るという設定はともかく、私は瑛がクラスの中心となって騒いでいる姿に違和感を憶えた。瑛って、騒動に加わることはあっても、それを巻き起こすようなキャラじゃないと思うんですよ。人付き合いは悪くない方だろうけど、だからといって友達が多いとは思えない。大体、クラスでは色々浮いた存在である亮平や、家柄上取っ付きにくい相手である渚さんと付き合っている時点で、瑛自身も孤立とはいかないまでも、中心に位置できるようなキャラではないんじゃないかって。
故に瑛がプール掃除で騒ぎを起こしたときは意外に思ったし、散々同級生を水圧で吹っ飛ばしておきながら、体調不良以外の理由で見学している渚さんだけに気を使ったときは、まあ、これはハルにも言えることなんだけど、結構な違和感を憶えた。瑛ってノリはいいけど、基本的に人の迷惑になるような行動をしない娘じゃないですか? 誰かに邪魔だと思われたら、その時点で彼女は奥木染で生きていけませんし、自分の中での引き際を弁えすぎてるんですよ。2話のプール掃除は瑛が主にはしゃいでたわけだけど、唖然としていたのはなにも穹だけじゃないだろうし、瑛が進んであんなことを主導するのかなと。渚さんがすっころんだときだけ血相かえて、他の生徒への迷惑はどうでもいいのかって話です。
ハルに対する違和感もまた、プールにおける出来事がメインです。それ以前の、やひろ、渚さん、亮平と散々瑛の事情を知りたがる姿もどうかと思ったし、あそこまで言われて何故詮索を続けるんだと理解出来なかったけど、それでもプールでの一件よりかはまだマシなんじゃないかと。
ハルはあのときあの場所で、一体なにをしてたんでしょうか? 暴走した瑛を止めるわけでもなく、かといって自分は参加するわけでもなく、プールサイドに腰掛けて旗振りですよ。サボりじゃないですか、サボり。騒動の外で呑気に旗なんて振っちゃって、穹が吹っ飛ばされたときには見向きもしない。それなのに渚さんの時だけ叫び声を上げて駆け寄るという。妹はどうしたんだと。初めての学校でいきなりプール掃除なんて慣れないことさせられて、あまつさえ瑛の悪ふざけの被害にあった穹のところへ、何故駆けつけないのか。そうした行動的な矛盾の多さが、2話におけるハルの魅力をガクッと下げた要因なんじゃないかな。1話はあんなに良かったのに。
書きたいことは山のようにあるけど、これ以上はただの批判や否定を超えてしまいそうなので止めておきます。明日はいよいよ渚さんがメインとなりますが、基本的に彼女は穹との接点がない人なので、全面に出てこられると穹じゃどうしようもないんですよね。原作でも話したことがないし、対決することが出来ない。つまり、必然的に穹が話に絡みづらい相手であり、今回のような出番の少なさに見舞われるのです。よく見なくとも判るとおり、3話の予告に穹はいません……
本当は漫画版との比較を書きたかったんだけど、2話を見直すうちに変な方向に不満が爆発してしまったので、今日はこの辺で止めておきます。
金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら
2010年10月16日 アニメ・マンガ
一週間ほど前、徳島行きの準備をするため本屋に行ったんですよ。道中暇つぶしのために本でも買おうと。元々、買うものは決めていたから、本屋についてもそれを手にとってレジに持って行くだけで終わりのはずだったんだけど、本が沢山ある場所に行くとついつい中を回ってしまうというのが本読みの性でして。買いに行ったのは文庫本だったけど、なんとなく新刊及び話題図書みたいなコーナーも覗いたんですよ。ハードカバー好きだしね。そしたら、これから正義の話をしようとか、もしドラなんかのベストセラーの隣に、この本が置いてあったんです。
「金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら」というのはまた長いタイトルで、それでいてラノベ風の表紙している本だ、というのが第一印象でした。もしドラの隣にある時点で、ベストセラーになった本を意識しているのかと思ったけど、出版しているのは最近ラノベも始めたPHP研究所でした。絵柄が可愛かったというのもあるけど、長ったらしいタイトルと帯に書かれていた内容にも惹かれて手にとって見ることに。本を開いたとき最初に感じたのは、随分と白いことです。これはなにも空白は目立つということじゃなくて、本文に使われている紙が白上質で、所謂文庫本やハードカバー小説などで見慣れたクリーム系の用紙ではなかったんですよ。この手の紙の特徴として、短いページ数ならまだしも、結構な厚みがある場合は長時間読んでいると目が疲れるというのがあって、単なるラノベや小説の類ではないとはいえ、珍しい紙を使っているなと感じた。ダメですね、実際に本とか作っている側だから、中身より先に装丁とか仕様が気になってしまう。それも大事なことだけど、それがすべてではないというのに。
作者の菅野隆宏という人は聞かない名前でしたが、本業はCGアニメーションや映像編集を手がけるアニメ屋さんらしい。小説は本作が始めてということで、映像作っている人が書いた小説という点で違和感を憶える人がいるかも知れないけど、そんなこと言ったら京極夏彦だって元々はデザイナーですからね。なんでも出来る人ってのは、本当になんでも出来るんですよ。絵も描ければ小説も書ける、そういうものなんです。
さて、肝心の感想ですけど……面白いね、こいつは素直に面白いと思った。私がタイムトラベルものの歴史小説を好きだというのもあるけど、もしドラより断然読みやすかった。もしドラは基本的に表紙で釣るタイプの本で、ビジネス書が可愛い女の子の絵柄で着飾っただけです。小説としてもビジネス書としても優れているわけでもなく、とにかく文章として読みにくいんですよ。これから正義の話をしようは小説じゃないからいいとしても、この作品の良いなと感じたところは、小説として読めるという点でした。大前提に思えて、それが出来ていない作品ってのは結構あるんですよ。もしドラ以降は特に。
もちろん、文章や作風には好みというものがあるから、私が面白い言ったところで、自分の趣味には合わないって人もいるだろうけど、久々に人へ本を薦めたくなった。新書じゃない小説本という時点で経済書として確立されたなにかがあるわけでもないんだが、読みやすさという点ではもしドラを上回るんじゃないだろうか。表紙のイメージ通り、文章や内容もライトな感じがしますしね。
肝心の物語については……まだ発売して間もない本だからネタバレを避けるためにもamazonにある内容紹介からの引用で留めましょう。
歴史ファンタジー、いや、タイムトラベルネタという時点で歴史SFかな。経済史をネタにしている時点で一風変わっているどころではないけど、ラノベを書くための元ネタとして経済史を選んだのか、経済史を元ネタにするためラノベにしたのかで、結構変わってくるんじゃないかと思う。あとがきを読んだ限りでは後者だと思うけど、ラノベって基本的になんでもありですからね。なんていうか、イメージとしては小学校の図書室にあるようなタイムトラベルものの歴史漫画に近い。あるじゃない、偉人や歴史上の事件などに会いに行く学習漫画みたいのがさ。あれほど単純ではないけど、切り口としては近いものを感じたんだよね。そして、私はあの手の漫画が大好きだったから。
キャラはそれをほど際だったものではないし、ネタ以上に奇抜なものなんてありはしないんだけど、だからこその読みやすさなんじゃないかと思う。気軽に気楽に、片意地張らずに経済史の世界へと入っていけるって感じかな。
もしドラはアニメ化が決定したらしいけど、本作は青春アドベンチャーかなにかでのラジオドラマ化を希望したいですね。文量的にも丁度良いと思うし、内容も向いている気がしたから。別に話が地味だって言うつもりはないけど、アニメみたいな視覚的な媒体よりも、ラジオドラマのような音声的媒体の方が返って聴いた人の想像力を膨らます、良い作品になるかなって。それにほら、読んだ人がどこまで共感してくれるかは分からないけど、如何にも青春アドベンチャーで放送されそうな感じがするじゃない。タイプというか、雰囲気が凄く合ってる。流行るかどうかはまだ分からないけど、是非手にとって欲しい一冊です。
ただ、最初のほうに書いたとおり、やっぱり一気に読むのは難しいです。話云々の前に目が疲れる。実は、先週の時点では買わずに今日買ったんですけど、白上質で100ページ以上は止めて欲しいです。細かいことのようで、読む側にとっては結構重要な問題だから。
「金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら」というのはまた長いタイトルで、それでいてラノベ風の表紙している本だ、というのが第一印象でした。もしドラの隣にある時点で、ベストセラーになった本を意識しているのかと思ったけど、出版しているのは最近ラノベも始めたPHP研究所でした。絵柄が可愛かったというのもあるけど、長ったらしいタイトルと帯に書かれていた内容にも惹かれて手にとって見ることに。本を開いたとき最初に感じたのは、随分と白いことです。これはなにも空白は目立つということじゃなくて、本文に使われている紙が白上質で、所謂文庫本やハードカバー小説などで見慣れたクリーム系の用紙ではなかったんですよ。この手の紙の特徴として、短いページ数ならまだしも、結構な厚みがある場合は長時間読んでいると目が疲れるというのがあって、単なるラノベや小説の類ではないとはいえ、珍しい紙を使っているなと感じた。ダメですね、実際に本とか作っている側だから、中身より先に装丁とか仕様が気になってしまう。それも大事なことだけど、それがすべてではないというのに。
作者の菅野隆宏という人は聞かない名前でしたが、本業はCGアニメーションや映像編集を手がけるアニメ屋さんらしい。小説は本作が始めてということで、映像作っている人が書いた小説という点で違和感を憶える人がいるかも知れないけど、そんなこと言ったら京極夏彦だって元々はデザイナーですからね。なんでも出来る人ってのは、本当になんでも出来るんですよ。絵も描ければ小説も書ける、そういうものなんです。
さて、肝心の感想ですけど……面白いね、こいつは素直に面白いと思った。私がタイムトラベルものの歴史小説を好きだというのもあるけど、もしドラより断然読みやすかった。もしドラは基本的に表紙で釣るタイプの本で、ビジネス書が可愛い女の子の絵柄で着飾っただけです。小説としてもビジネス書としても優れているわけでもなく、とにかく文章として読みにくいんですよ。これから正義の話をしようは小説じゃないからいいとしても、この作品の良いなと感じたところは、小説として読めるという点でした。大前提に思えて、それが出来ていない作品ってのは結構あるんですよ。もしドラ以降は特に。
もちろん、文章や作風には好みというものがあるから、私が面白い言ったところで、自分の趣味には合わないって人もいるだろうけど、久々に人へ本を薦めたくなった。新書じゃない小説本という時点で経済書として確立されたなにかがあるわけでもないんだが、読みやすさという点ではもしドラを上回るんじゃないだろうか。表紙のイメージ通り、文章や内容もライトな感じがしますしね。
肝心の物語については……まだ発売して間もない本だからネタバレを避けるためにもamazonにある内容紹介からの引用で留めましょう。
不思議な力をもった少女とともに、 経済史上の大事件を追体験していく物語。 少年は世界各地で発生する「経済史のねじれ」を修復するなか、若き日のウォーレン・バフェット(やがて「オマハの賢人」「投資の神様」などと呼ばれる大富豪になる)と出会い、その教えを請うが、そこには大問題が……!
【あらすじ】 刻斗(こくと)(16)の父はバブル崩壊で全財産を失い、家を出ていった。そんな家庭環境のためか金銭欲がめっぽう強い刻斗は、 ずっと気になっていた近所の無人の洋館に忍び込む。高価なものでも隠されていないかと家捜しをしていたところ、 なんとチューリップバブル(球根が投機の対象となることで発生したバブル)に沸き立つ17世紀オランダに迷い込んでしまう! 刻斗は、経済史を司る謎の美少女ユノとともに、 世界を股にかけた時を越える旅に出発する!
歴史ファンタジー、いや、タイムトラベルネタという時点で歴史SFかな。経済史をネタにしている時点で一風変わっているどころではないけど、ラノベを書くための元ネタとして経済史を選んだのか、経済史を元ネタにするためラノベにしたのかで、結構変わってくるんじゃないかと思う。あとがきを読んだ限りでは後者だと思うけど、ラノベって基本的になんでもありですからね。なんていうか、イメージとしては小学校の図書室にあるようなタイムトラベルものの歴史漫画に近い。あるじゃない、偉人や歴史上の事件などに会いに行く学習漫画みたいのがさ。あれほど単純ではないけど、切り口としては近いものを感じたんだよね。そして、私はあの手の漫画が大好きだったから。
キャラはそれをほど際だったものではないし、ネタ以上に奇抜なものなんてありはしないんだけど、だからこその読みやすさなんじゃないかと思う。気軽に気楽に、片意地張らずに経済史の世界へと入っていけるって感じかな。
もしドラはアニメ化が決定したらしいけど、本作は青春アドベンチャーかなにかでのラジオドラマ化を希望したいですね。文量的にも丁度良いと思うし、内容も向いている気がしたから。別に話が地味だって言うつもりはないけど、アニメみたいな視覚的な媒体よりも、ラジオドラマのような音声的媒体の方が返って聴いた人の想像力を膨らます、良い作品になるかなって。それにほら、読んだ人がどこまで共感してくれるかは分からないけど、如何にも青春アドベンチャーで放送されそうな感じがするじゃない。タイプというか、雰囲気が凄く合ってる。流行るかどうかはまだ分からないけど、是非手にとって欲しい一冊です。
ただ、最初のほうに書いたとおり、やっぱり一気に読むのは難しいです。話云々の前に目が疲れる。実は、先週の時点では買わずに今日買ったんですけど、白上質で100ページ以上は止めて欲しいです。細かいことのようで、読む側にとっては結構重要な問題だから。
行く先は自分が決めるもの
2010年10月15日 ヨスガノソラ昨日のヨスガノソラで町おこし問題は、どうやらSphereと地元側で水面下の交渉が繰り返されていたらしく、それも今週末を持って一応の決着を見せるということになっているらしいです。町おこしに対する意見は昨日書いたとおりだけど、予想通り地元というか自治体側からの接触や要望があったというのが真相らしいです。広報の話では昨年の8月頃から地元の観光協会に問い合わせが殺到し、それからずっとSphereは対応しているそうだけど、折角だからこれまでの流れを簡易的にまとめてみますか。
結果から見るに、タイアップや町おこしを望んでいた地元側を、Sphereが最小限の範囲内で留めたという感じですね。1ヵ月以上も前から話があったとうことは、当然スタチャに情報が伝わらないわけもないし、そのスタチャが今月行われたマチアソビの段階で舞台紹介に消極的だったということは、町おこし企画やそれに類するものにも積極的ではないのでしょう。まあ、スタチャというかキングは音羽グループですから、バックに居るのは講談社ですけど、だからといって角川と同じことをする気もないようで。まあ、賢明な判断ではないかと思います。
8月に観光協会へ殺到したという問い合わせはなんだったのか、聖地巡礼者が樺崎八幡宮の所在地について詳しく訊いたというのが考えられますけど、ネットで探せばある程度は分かることを、わざわざ観光協会などに訊ねるものでしょうか? 仮にあったとしても、「ヨスガノソラという美少女ゲームの舞台になっている樺崎八幡宮への行き方を教えてください」などと直接的な質問をするわけもなく、さすがにそんな奴はいないと信じたい。
では、一体どうして露見したのか? 例え、ヨスガノソラの名前は出さずとも、急に樺崎八幡宮への参拝客が増えれば訝しがるでしょうし、なにかあったのかとネットで調べたのかもしれません。ただ、この問題が出るまでは単純に樺崎八幡宮で検索してもヨスガノソラが絡んだ記事が上位に来ることはありませんでしたし、まあ、調べ方にもよるんだろうけど、そんなに可能性が高いとも思えません。となれば、考えられるのは状況を知る者からの企画持ち込みではないでしょうか? 町おこしに限らず、企画というのは主催にしろ協賛にしろ、実際に取り仕切るのはちゃんとした企業や団体であることがほとんどだけど、企画そのものを発案するのは一個人であっても構わないのです。ヨスガノソラという作品が足利市の樺崎町を舞台にしていることを知っていた、もしくは知った何者かが、町おこしに類するタイアップ企画を観光協会に発案し、間に受けた協会側が関係各所、それこそ役所から市議会までを巻き込んで真剣に協議を始めた、とかね。別に何者が役所内の人間でも全然構わないし、重要なのは地元側から積極的なアプローチを仕掛けてきたということでしょう。
なにせ樺崎町というところは農業以外に目立った産業がないし、足利市も歴史の街といったところで、あまり流行っているわけではありません。商工会が自主的にオタク向けの企画をやってはいますが、それにしたって成功しているとは言いがたく、そうした状況の中で既にアニメ化が決定している作品の情報が舞い込んできたのではないか?
地元の寺社仏閣を萌えキャラにしてしまうぐらいですから、オタク向けの町おこしに足利市は少なからず関心を持っていたのかも知れません。昨日の日記でも書きましたが、この手の手法は鷲宮町や富山市などの前例があり、徳島市のように市を上げてアニメのイベントを開催しているようなところもあります。なので作品さえ人気なら、それなりの話題になることは疑いようがなく、自主企画を進めるよりもはるかに効率がいいのです。作品の人気にそのまま乗っかればいいわけですから。
足利の自治体内でどのようなやり取りがあったのかは分かりませんが、市議会の政治家まで出てきたという話です。予想以上のレベルまで問題は発展していたらしく、役所ぐるみでヨスガノソラを使った町おこし企画を、Sphereやスタチャに持ちかけていたのはまず間違いないでしょう。何故、両社がそれに乗っからなかったのかは、まあ、作品を考えれば分かることですし、これ以上に賢明な判断はないでしょう。けれど、足利市は引き下がらなかった。
私は足利市の財政事情は知りませんが、地上自治体なんて今はどこも厳しいでしょうし、特に産業が盛んでもないところの地域振興の要となるのは、いつの時代も観光事業です。私が足利に行った際も地元レストランの店員に来訪理由を訊かれましたし、基本的に若い人間が訪れるような場所ではないんでしょう。そこに恰好の情報が入ってきたわけで、市としてはなんとかしてこれに乗っかり地域活性化を目指したい。しかし、Sphereにしろスタチャにしろ作品の性質というものを分かってますから、ヨスガノソラがらき☆すたのような成功を収められるわけがないと拒否します。ヨスガがらき☆すたに劣っているとは言いませんが、作風がそもそも違うんです。エロゲ原作のエロ重視アニメと、萌え4コマが原作のライトなオタ向きアニメ、いくらキングの後ろに講談社が付いているといっても、角川のようなノウハウがあるわけでもないし、そもそもヨスガは講談社原作じゃありません。コミカライズをやっているのは角川の雑誌だけど、アニメに角川が関わっていない以上は手を貸す義理もないですし、誰が見たってヨスガノソラで町おこしの企画など成立するわけがないのです。
でも、地元側は食い下がった。成功すれば鷲宮のような地域現象になるかも知れない、テレビ等のメディアで取り上げられて、有名になるかも知れない。そうすれば人が沢山来るし、お金もいっぱい落としていく……ここまで浅ましい考えだったかは分かりませんが、金以外に町おこし企画など立案するわけもないのだから、根底部分としてこいうのがあるのは事実でしょう。そりゃ、Sphereやスタチャだって作品の知名度は上げたいだろうし、その方が売れるのは事実です。けれど、彼等が相手にしているのはあくまで一部のオタクたちであって、販売層というものが既に確立されているのです。そして、その層の人間へ確実に売っていくためには、町おこしなどというタイアップ企画は必要ないし、むしろファン離れすら起こす可能性があります。それに双子の近親相姦がメインという内容を考えれば、違う団体からの抗議があるとも限らない。だからこそ断ったし、例え政治家が出てこようと話をまとめるわけにはいかなかったのです。ヨスガノソラという作品を守るためには、それしかなかった。
すべての泥を自分で被るといったSphere広報の言葉はカッコいいけど、その割に秋季例祭の告知がギリギリでしたね。まあ、決まったのもここ数日という感じなんでしょうが、地元側との妥協点がヨスガノソラのアニメ背景と実際のロケ地の比較探訪図の展示というのはなんともね。基本的に地元民へのアニメ版ヨスガノソラの紹介コーナーというコンセプトという形を取っているらしく、あくまでこちら側を呼びこむような体裁ではありません。これが限界、唯一取れた方法というわけですかね。
興味がないといえば嘘になりますが、私は行かないと思います。仮にもヨスガノソラの絡んだイベントですから、行きたくないわけがないですが、午前11時に樺崎八幡宮へ行くというのは時間的に無理がありますし、なにより地元の絡んだ企画に乗っかりたくない。ここで私が秋季例祭とやらに行ってしまえば、ヨスガノソラに釣られた来た余所者ということになって、地元側の思惑に乗ることとなります。残念ですが、ここは参加せずに様子見することにします。町おこしなどという夢想を二度と抱かせないためにも、仕方が無いことです。まあ、地元にいるらしいヨスガファンが参加するかも知れないと言ってるし、こういうイベントが好きなオタクが押しかけて、展示物の写真ぐらいはネットにアップするかも知れません。ならば、私が特別行く理由はないですし、地元への影響を考えて不参加とさせていただきます。
今回の件で一番問題なのは、制作側が地元の要望で聖地を公表させられたという部分に尽きると思います。Sphereにしろスタチャにしろ、奥木染のモデルが樺崎町だと言うつもりはまったくなかったのに、どうしてもヨスガノソラを使いたい地元側が、自らここが聖地であると名乗り上げたのです。今までにこうしたことがあったのかは知りませんが、なんと短絡的で安易なことでしょうか。美少女ゲームで町おこしなどを企画している時点で恥知らずなのに、あくまで乗っかろうとするその姿勢。例え財政が火の車なのだとしても、私にはちょっと理解出来ないです。
いつの話だったか忘れましたが、なんとかいう武将の生地である土地が、その武将の大河ドラマを作らせて地域振興に役立てようと企画し、要望書を放送局に出したというニュースを見ました。武将ゆかりの地として、観光客の誘致がしたかったんでしょうね。今回の件と事情は異なりますが、今に地方自治体主導でアニメ作品が作られてもおかしくはないんじゃないでしょうか。足利ひめたまなんてアニメーターにキャラデザお願いしてるぐらいだし、たまゆらのような商法を取っている作品もありますからね。馬鹿馬鹿しい話と切り捨てるには、少し現実味に溢れすぎている気がします。
1.Sphereのスタッフ日記、原画家の橋本タカシがヨスガノソラの舞台についての話と、神社等の写真を公開する(5月28日~)
2.翌週、聖地に実在のモデルが存在することを知ったファンが調査を開始、限られた資料からこれを特定する(6月5日~)
3.聖地が特定されたことで、ファンによる巡礼が開始され、ブログ等にもアップされ始める(6月下旬~)
4.足利市観光協会に問い合わせが殺到し、Sphereが対応を始める(8月頃~)
5.マチアソビVol.4開催、ハルキノソラ出張版にてスタチャがモデルの詳細を公表することはないと明言(10月10日~)
6.Sphere広報のTwitterで足利市教育委員会文化財保護担当からの問い合わせが入っていることが発覚(10月13日~)
7.翌日、市議会などさらに多くの関係部署とやり取りが行われていることが発覚し、町おこし企画の可能性が浮上する(10月14日~)
8.同日午後、Sphere広報のTwitterで諸問題は既に決着に向かっていることが明かされる。同時に更新されたSphereスタッフ日記で樺崎八幡宮 秋季例祭の告知、地元向けの紹介コーナーを設けるとの情報(10月14日~)
9.アニメ版ヨスガノソラ公式サイトにて足利市『樺崎八幡宮』秋季例祭特別企画と、舞台紹介の美術ボードが公開(10月15日~)
結果から見るに、タイアップや町おこしを望んでいた地元側を、Sphereが最小限の範囲内で留めたという感じですね。1ヵ月以上も前から話があったとうことは、当然スタチャに情報が伝わらないわけもないし、そのスタチャが今月行われたマチアソビの段階で舞台紹介に消極的だったということは、町おこし企画やそれに類するものにも積極的ではないのでしょう。まあ、スタチャというかキングは音羽グループですから、バックに居るのは講談社ですけど、だからといって角川と同じことをする気もないようで。まあ、賢明な判断ではないかと思います。
8月に観光協会へ殺到したという問い合わせはなんだったのか、聖地巡礼者が樺崎八幡宮の所在地について詳しく訊いたというのが考えられますけど、ネットで探せばある程度は分かることを、わざわざ観光協会などに訊ねるものでしょうか? 仮にあったとしても、「ヨスガノソラという美少女ゲームの舞台になっている樺崎八幡宮への行き方を教えてください」などと直接的な質問をするわけもなく、さすがにそんな奴はいないと信じたい。
では、一体どうして露見したのか? 例え、ヨスガノソラの名前は出さずとも、急に樺崎八幡宮への参拝客が増えれば訝しがるでしょうし、なにかあったのかとネットで調べたのかもしれません。ただ、この問題が出るまでは単純に樺崎八幡宮で検索してもヨスガノソラが絡んだ記事が上位に来ることはありませんでしたし、まあ、調べ方にもよるんだろうけど、そんなに可能性が高いとも思えません。となれば、考えられるのは状況を知る者からの企画持ち込みではないでしょうか? 町おこしに限らず、企画というのは主催にしろ協賛にしろ、実際に取り仕切るのはちゃんとした企業や団体であることがほとんどだけど、企画そのものを発案するのは一個人であっても構わないのです。ヨスガノソラという作品が足利市の樺崎町を舞台にしていることを知っていた、もしくは知った何者かが、町おこしに類するタイアップ企画を観光協会に発案し、間に受けた協会側が関係各所、それこそ役所から市議会までを巻き込んで真剣に協議を始めた、とかね。別に何者が役所内の人間でも全然構わないし、重要なのは地元側から積極的なアプローチを仕掛けてきたということでしょう。
なにせ樺崎町というところは農業以外に目立った産業がないし、足利市も歴史の街といったところで、あまり流行っているわけではありません。商工会が自主的にオタク向けの企画をやってはいますが、それにしたって成功しているとは言いがたく、そうした状況の中で既にアニメ化が決定している作品の情報が舞い込んできたのではないか?
地元の寺社仏閣を萌えキャラにしてしまうぐらいですから、オタク向けの町おこしに足利市は少なからず関心を持っていたのかも知れません。昨日の日記でも書きましたが、この手の手法は鷲宮町や富山市などの前例があり、徳島市のように市を上げてアニメのイベントを開催しているようなところもあります。なので作品さえ人気なら、それなりの話題になることは疑いようがなく、自主企画を進めるよりもはるかに効率がいいのです。作品の人気にそのまま乗っかればいいわけですから。
足利の自治体内でどのようなやり取りがあったのかは分かりませんが、市議会の政治家まで出てきたという話です。予想以上のレベルまで問題は発展していたらしく、役所ぐるみでヨスガノソラを使った町おこし企画を、Sphereやスタチャに持ちかけていたのはまず間違いないでしょう。何故、両社がそれに乗っからなかったのかは、まあ、作品を考えれば分かることですし、これ以上に賢明な判断はないでしょう。けれど、足利市は引き下がらなかった。
私は足利市の財政事情は知りませんが、地上自治体なんて今はどこも厳しいでしょうし、特に産業が盛んでもないところの地域振興の要となるのは、いつの時代も観光事業です。私が足利に行った際も地元レストランの店員に来訪理由を訊かれましたし、基本的に若い人間が訪れるような場所ではないんでしょう。そこに恰好の情報が入ってきたわけで、市としてはなんとかしてこれに乗っかり地域活性化を目指したい。しかし、Sphereにしろスタチャにしろ作品の性質というものを分かってますから、ヨスガノソラがらき☆すたのような成功を収められるわけがないと拒否します。ヨスガがらき☆すたに劣っているとは言いませんが、作風がそもそも違うんです。エロゲ原作のエロ重視アニメと、萌え4コマが原作のライトなオタ向きアニメ、いくらキングの後ろに講談社が付いているといっても、角川のようなノウハウがあるわけでもないし、そもそもヨスガは講談社原作じゃありません。コミカライズをやっているのは角川の雑誌だけど、アニメに角川が関わっていない以上は手を貸す義理もないですし、誰が見たってヨスガノソラで町おこしの企画など成立するわけがないのです。
でも、地元側は食い下がった。成功すれば鷲宮のような地域現象になるかも知れない、テレビ等のメディアで取り上げられて、有名になるかも知れない。そうすれば人が沢山来るし、お金もいっぱい落としていく……ここまで浅ましい考えだったかは分かりませんが、金以外に町おこし企画など立案するわけもないのだから、根底部分としてこいうのがあるのは事実でしょう。そりゃ、Sphereやスタチャだって作品の知名度は上げたいだろうし、その方が売れるのは事実です。けれど、彼等が相手にしているのはあくまで一部のオタクたちであって、販売層というものが既に確立されているのです。そして、その層の人間へ確実に売っていくためには、町おこしなどというタイアップ企画は必要ないし、むしろファン離れすら起こす可能性があります。それに双子の近親相姦がメインという内容を考えれば、違う団体からの抗議があるとも限らない。だからこそ断ったし、例え政治家が出てこようと話をまとめるわけにはいかなかったのです。ヨスガノソラという作品を守るためには、それしかなかった。
すべての泥を自分で被るといったSphere広報の言葉はカッコいいけど、その割に秋季例祭の告知がギリギリでしたね。まあ、決まったのもここ数日という感じなんでしょうが、地元側との妥協点がヨスガノソラのアニメ背景と実際のロケ地の比較探訪図の展示というのはなんともね。基本的に地元民へのアニメ版ヨスガノソラの紹介コーナーというコンセプトという形を取っているらしく、あくまでこちら側を呼びこむような体裁ではありません。これが限界、唯一取れた方法というわけですかね。
興味がないといえば嘘になりますが、私は行かないと思います。仮にもヨスガノソラの絡んだイベントですから、行きたくないわけがないですが、午前11時に樺崎八幡宮へ行くというのは時間的に無理がありますし、なにより地元の絡んだ企画に乗っかりたくない。ここで私が秋季例祭とやらに行ってしまえば、ヨスガノソラに釣られた来た余所者ということになって、地元側の思惑に乗ることとなります。残念ですが、ここは参加せずに様子見することにします。町おこしなどという夢想を二度と抱かせないためにも、仕方が無いことです。まあ、地元にいるらしいヨスガファンが参加するかも知れないと言ってるし、こういうイベントが好きなオタクが押しかけて、展示物の写真ぐらいはネットにアップするかも知れません。ならば、私が特別行く理由はないですし、地元への影響を考えて不参加とさせていただきます。
今回の件で一番問題なのは、制作側が地元の要望で聖地を公表させられたという部分に尽きると思います。Sphereにしろスタチャにしろ、奥木染のモデルが樺崎町だと言うつもりはまったくなかったのに、どうしてもヨスガノソラを使いたい地元側が、自らここが聖地であると名乗り上げたのです。今までにこうしたことがあったのかは知りませんが、なんと短絡的で安易なことでしょうか。美少女ゲームで町おこしなどを企画している時点で恥知らずなのに、あくまで乗っかろうとするその姿勢。例え財政が火の車なのだとしても、私にはちょっと理解出来ないです。
いつの話だったか忘れましたが、なんとかいう武将の生地である土地が、その武将の大河ドラマを作らせて地域振興に役立てようと企画し、要望書を放送局に出したというニュースを見ました。武将ゆかりの地として、観光客の誘致がしたかったんでしょうね。今回の件と事情は異なりますが、今に地方自治体主導でアニメ作品が作られてもおかしくはないんじゃないでしょうか。足利ひめたまなんてアニメーターにキャラデザお願いしてるぐらいだし、たまゆらのような商法を取っている作品もありますからね。馬鹿馬鹿しい話と切り捨てるには、少し現実味に溢れすぎている気がします。
その繁栄に永遠はない
2010年10月14日 ヨスガノソラ足利市というか樺崎町というか、ヨスガノソラの舞台である奥木染のモデルとなった町で動きがあるみたいです。委細はまだ分かりませんが、Sphereの広報に市役所、商工会、教育委員会、市議会、自治会、観光協会といった面々が接触を図ってきているらしく、これはもはや町おこしを狙ったタイアップが来ると思ったほうがいいでしょう。まさか、ヨスガノソラで町おこしをするとは思いませんでしたが、金さえ流れてくればなんでもいいということなんでしょうか。正直、関係者の品位を疑いたくなってきた。
ハルキノソラ出張版でも言ってたけど、基本的に公式サイドはヨスガノソラに出てくる建物や、土地に付いてのモデルなどを明言するつもりはないようでした。これはなにもスタチャに限った話ではなく、原作元のSphereもモデルに対する問合わせのメールなどには答えられないという姿勢だったし、アニメ共に一貫しています。当然の話、エロゲの舞台を大々的に明かすなんてことはあまり例があることではなく、ましてや地元とタイアップを図るなど考えられるわけもありません。
けど、逆に向こうから接触を図ってきたらどうでしょうか? 上記にある、俗に言う自治体の方から積極的に、好意的に迎えられたら。地域現象となったらき☆すたの成功や、続くtrue tearsの登場などにより、アニメによる町おこしという現象は最近になって随分増えたと思います。私が足利に行ったときも織姫神社ということろがアニメーターの奥田泰弘に依頼し、神社で萌えキャラを作ったりしていましたが、あれはあくまでオリジナルコンテンツ。既存の作品ほど認知度はないですし、私も知りませんでした。
らき☆すたの大成功ともいえる流行りっぷりに、同じようなことを夢見る方々は増えたといいます。そりゃ、あれだけ儲けてそうなのを見れば羨ましいだろうし、自分のところでもなにかできないかと考えるのも無理はありません。例えば最近放送されたたまゆらなどは、地元とのタイアップを前提に制作されたようなものですし、既にイベントなども開催されているといいます。どこでもやっていること、というのもあながち嘘ではないですし、むしろ次はどこがやるのかって感じだと思います。それぐらい、流行っているのは事実です。
では、最初に戻ってヨスガノソラで町おこしの可能性に付いて考えてみましょう。Sphereの広報に関係各所から連絡があって、週末にも奥木染へ行くと言っている以上、なんらかのアクションがあったのは事実です。それが町おこしないしタイアップについてなのかどうかはまだ分かりませんが、そんな事情や用事でもなければ、連絡自体来ることがないでしょう。教育委員会だけならまだしも苦情の類と判断できそうですが、商工会や観光協会まで絡んできては、もう最悪の想像をするしかありません。
私はハッキリいうとヨスガノソラで町おこしには反対です。アニメとは別の理由で、そもそも近親相姦がメインである18禁の美少女ゲームで町おこしをするなんて、常識的に考えてありえないでしょう? 短絡的に考えれば、確かに話題にはなるし人も集まり、なにより金が流れてくることからメリットは大きいように思える。Sphereにしろスタチャにしろ、良い宣伝になると考えるかも知れません。しかし、よく思い出してみてください。らき☆すたにしろtrue tearsにしろ、アニメであってもエロアニメじゃないし、ギャルゲであってもエロゲではないはずです。
一体どこの世界にエロゲで町おこしをするなんて馬鹿げた話がありますか。ただでさえ情勢が不安定なときに、アニメは18禁でないと言っても、エロ重視で作ることを明言しているような作品ですよ? 癒し系作品であるたまゆらとは作風そのものが違うし、そんなもので町おこしをしようだなんて理解出来ない。品位よりも先に羞恥心はないのかと。エロゲだよ、エロゲ? 双子の近親相姦がメインで、逆レイプとかもあるような作品だよ? 恥知らずにも程があるでしょう。話題になり、金さえ儲かればそれでいいのかと。
なにかの間違いであって欲しいけど、商売人であるスタチャがどう動くか。Sphereもまさか18禁のエロゲを大々的に広めようなんて思わないだろうけど、大きな話というのは時として人に冷静な判断力を失わせ、目先の損得のみを考えがちにさせますからね。奥木染のモデルは寒村というほどではないですが、特になにがあるわけでもないですし、町おこしの機会があれば飛びつきたい心境なのでしょう。正直、あんな立地の悪いところでなにが出来るわけもないと思うけど、その努力をするのが地元民ですから。
そういや、ヨスガノソラスレには聖地住まいの地元民がいたはずだけど、その筋から情報を訊き出せないのもかな。近々祭りがあるとかいう話ですが、今回の件が杞憂に終わればそれに越したことはない。
ハルキノソラ出張版でも言ってたけど、基本的に公式サイドはヨスガノソラに出てくる建物や、土地に付いてのモデルなどを明言するつもりはないようでした。これはなにもスタチャに限った話ではなく、原作元のSphereもモデルに対する問合わせのメールなどには答えられないという姿勢だったし、アニメ共に一貫しています。当然の話、エロゲの舞台を大々的に明かすなんてことはあまり例があることではなく、ましてや地元とタイアップを図るなど考えられるわけもありません。
けど、逆に向こうから接触を図ってきたらどうでしょうか? 上記にある、俗に言う自治体の方から積極的に、好意的に迎えられたら。地域現象となったらき☆すたの成功や、続くtrue tearsの登場などにより、アニメによる町おこしという現象は最近になって随分増えたと思います。私が足利に行ったときも織姫神社ということろがアニメーターの奥田泰弘に依頼し、神社で萌えキャラを作ったりしていましたが、あれはあくまでオリジナルコンテンツ。既存の作品ほど認知度はないですし、私も知りませんでした。
らき☆すたの大成功ともいえる流行りっぷりに、同じようなことを夢見る方々は増えたといいます。そりゃ、あれだけ儲けてそうなのを見れば羨ましいだろうし、自分のところでもなにかできないかと考えるのも無理はありません。例えば最近放送されたたまゆらなどは、地元とのタイアップを前提に制作されたようなものですし、既にイベントなども開催されているといいます。どこでもやっていること、というのもあながち嘘ではないですし、むしろ次はどこがやるのかって感じだと思います。それぐらい、流行っているのは事実です。
では、最初に戻ってヨスガノソラで町おこしの可能性に付いて考えてみましょう。Sphereの広報に関係各所から連絡があって、週末にも奥木染へ行くと言っている以上、なんらかのアクションがあったのは事実です。それが町おこしないしタイアップについてなのかどうかはまだ分かりませんが、そんな事情や用事でもなければ、連絡自体来ることがないでしょう。教育委員会だけならまだしも苦情の類と判断できそうですが、商工会や観光協会まで絡んできては、もう最悪の想像をするしかありません。
私はハッキリいうとヨスガノソラで町おこしには反対です。アニメとは別の理由で、そもそも近親相姦がメインである18禁の美少女ゲームで町おこしをするなんて、常識的に考えてありえないでしょう? 短絡的に考えれば、確かに話題にはなるし人も集まり、なにより金が流れてくることからメリットは大きいように思える。Sphereにしろスタチャにしろ、良い宣伝になると考えるかも知れません。しかし、よく思い出してみてください。らき☆すたにしろtrue tearsにしろ、アニメであってもエロアニメじゃないし、ギャルゲであってもエロゲではないはずです。
一体どこの世界にエロゲで町おこしをするなんて馬鹿げた話がありますか。ただでさえ情勢が不安定なときに、アニメは18禁でないと言っても、エロ重視で作ることを明言しているような作品ですよ? 癒し系作品であるたまゆらとは作風そのものが違うし、そんなもので町おこしをしようだなんて理解出来ない。品位よりも先に羞恥心はないのかと。エロゲだよ、エロゲ? 双子の近親相姦がメインで、逆レイプとかもあるような作品だよ? 恥知らずにも程があるでしょう。話題になり、金さえ儲かればそれでいいのかと。
なにかの間違いであって欲しいけど、商売人であるスタチャがどう動くか。Sphereもまさか18禁のエロゲを大々的に広めようなんて思わないだろうけど、大きな話というのは時として人に冷静な判断力を失わせ、目先の損得のみを考えがちにさせますからね。奥木染のモデルは寒村というほどではないですが、特になにがあるわけでもないですし、町おこしの機会があれば飛びつきたい心境なのでしょう。正直、あんな立地の悪いところでなにが出来るわけもないと思うけど、その努力をするのが地元民ですから。
そういや、ヨスガノソラスレには聖地住まいの地元民がいたはずだけど、その筋から情報を訊き出せないのもかな。近々祭りがあるとかいう話ですが、今回の件が杞憂に終わればそれに越したことはない。