2017年1月21日(土)、東京のディファ有明で行われたほめらじ10周年大感謝祭~降臨、秀樹&風音様~のレポート後編ということで、考えてみれば2時間半の中でコーナーは5つありました。1つは前編で書いたほめらじ10周年振り返りトーク パート1、2であり、もう一つがシルエットPPカスタマイズなのだけど、これに後3つもコーナーがあったことを考えると、2時間半の中では結構頑張った方なのかも知れない。
所謂ゲストの大半は前編で出演が終わってるんだけど、一部ゲストはこの次に行われたコーナーで活躍を見せました。

さて、このイベントはほめらじの10周年記念イベントになる訳ですが、ここで桃井穂美さんからの持ち込み企画が始まりました。スターウォーズのテーマソングと共に始まった企画は、その名もホミプロスカウトキャラバン。新たにホミプロなる事務所を作った穂美さんが、ほめらじの広報用マスコットを作りたいというコンセプトで、アシスタントに桜川未央さんを呼んでの審査会が開始されました。桜川さんはチャティの実績を請われての登場という設定。
事前にデザイン画と設定を書いて貰ったというマスコットキャラは、そのキャラを描いた声優がCVも担当してアピールするという流れで、最初に登場したのはほめるちゃんという羊っぽいキャラ。元ほめらじリスナーで既にスタッフ気取りだからリスナーは卒業、本当の名前はめるだったけど、ほめらじを宣伝したくてほめるに改名したとか言ってたかな? 名前の通り、褒めて褒めまくる甘やかしキャラで、荻さんや風音様、リスナーを褒めまくるけど、本人が褒められるのは慣れてないらしく、恥ずかしさがピークに達すると美少女に変身するらしい。
で、このデザイン画がなんとビックリ、ほめらじと音泉のネットワークと科学力を駆使して3Dキャラクターとして登場させることに成功。キャラクターその物がステージ上に現れるというのが、このコーナーのメインでした。

実際にどういう形で3D化されたのかと言えば、デザイン画と同じ動物の着ぐるみを登場させるという演出で、着ぐるみの中には声優本人が入っているという徹底ぶり。ちなみにほめるちゃんのCVは歩サラさんでしたけど、美少女ゲーム声優ってのはあれですかね、着ぐるみに入るのがお約束なんでしょうか?
二人目のキャラクターは、五行なずなさんがデザインとCVを勤めたこびるちゃんで、「僭越ながら……」が口癖の無自覚で媚びるキャラクター。のびるちゃんの妹という設定なんですが、つまりはこの子だけ人間なんですよね。てっきり3D化の都合上、全部動物なのかと思ったけど、女の子キャラとかどうするのかと思ったけど、ステージに上がる直前、バケツの水をひっくり返してパンダになるという、30代以上しか分からないであろうネタで、ステージ上に現れたのはピンクのパンダでした。直前にうる星ネタもやってたから、進行役二人の世代が分かりますね。
3匹目は桃井いちごさんがデザインとCVを勤めたゆきっちで、「おまーん」が口癖のド下ネタキャラ。一応、猫の姿をしていて、招き猫がモチーフで、おまーんも万札のことらしいのだけど、まあ、中身が中身だけに誰もそんなこと信じない。登場した着ぐるみも尻尾が長い物だから、股間に挟んでぶら下げるという際どいネタを披露し、これが後々酷いことに……
そして最後、4匹目はうさじんなるウサギのキャラクター。試しに声を聴いてみると、「やる気スイッチ探し中ー」とだけ喋って、他には何も言いません。つまり、やる気がないキャラなんですね。しかし、いくら何でも設定表には色々書いてるだろうと、設定を見てみると。
口癖:よんまーい

やる気スイッチ探し中ー。
進行役が思わず、「少なぁっ!」と叫んでしまう情報量で、しかも、口癖の由来は大人の事情で言えない。この時点で分かったと思いますが、このキャラのCVは藤咲ウサさんです。
ウーサァはマスコットになる気が本当になかったのか、始終やる気のないキャラをアピールしてましたが、3D化した際の着ぐるみは一番似ていたかも知れない。
この4キャラクターが広報用マスコットの地位を賭けて戦ったのだけど、公約発表やら、音楽に合わせて萌え台詞を言ったり、意外と動きのあるコーナーでした。こびるちゃんが萌え台詞を言うときにムーディな音楽が流れて、徐にゆきっちの尻尾を咥えてしゃぶり始めたときは、進行役の判断で即座に終了となりましたが、私はもう腹を抱えて笑ってしまいました。あんなん着ぐるみで見せるとか卑怯だよ。
個人的に目立っていたのはこびるちゃんとゆきっちだったと思いますが、自分のキャラを忘れたり、やる気スイッチが一向に見つからないうさじんのキャラもなかなかのもので、逆に一番始めに登場したほめるちゃんは少々影が薄かった気がするのだけど、観客にキングブレードの色で投票を募った結果、ほめるちゃんという結果に。
ぶっちゃけ、CVが歩サラだし、処女ラジや1919の繋がりを考えれば、何か政治の匂いがしましたけど、ほめらじ関係のイベントで会いに行けるキャラクターと言うことは、それこそ来週のバスツアーとかにも来るんですかね? 着ぐるみだけ来て中身は……なんて可能性もあるけど、その辺りはどうなってるんだろう。

ホミプロスカウトキャラバンの次は、朗読劇のコーナー。今回のイベントでは、OPと同じく完全にキャラだけのコーナーです。ゲスト総出演かと期待したのだけど、登場したのはのびるちゃんとPタンのほめらじコンビに、処女ラジの二人。お昼の番組でやってそうなのびるの部屋にやって来た二人が、処女ラジが1年続いたのでこれからも続けていきたいのだけど、一体どうしたら良いかという相談をしてました。
正直、もう1年やってますし、あれって作品の番組だから、1年一区切りで終わらせるもんだとばかり思っていたのだけど、何か続ける気満々らしい。私は処女ラジのリスナーではないから、そうなのかって感じでしたが、ファンとしては喜ばしい流れなんじゃないだろうか。しかし、ぱれっとも金持ってますね。発売された作品のラジオが続いている、という意味ではせかぽじも似たようなもんですが、あちらはリスナーからの支援企画、つまりは寄付で継続している側面がありますから、特にそういったものがなくこれかも続けていく処女ラジは、流石はぱれっと系と言ったところか。
このコーナーは本当にキャラクターだけの出演だったけど、折角ならせかぽじとか、フロフロとか、番組単位のコンビで参加しているゲストは他にもいたんだから、絡めることは出来なかったのかな、と思わなくもない。ただ、ウーサァのよんまーいが大人の事情で話せなかったことを考えると、同じ音泉でも別番組の話はしにくいのかも知れませんね。パーソナリティが一部被っていること以外、まったく関係ないのに何故かコラボしているラジオ事件簿アリスグラムガーデンがおかしいだけで。
朗読劇のコーナーは、前述の通り、私が処女ラジのリスナーでないことと、ほめらじにそこまで深く関わってない立場であることから、本当にお客さんとして眺めていました。あ、映像があったんですよ。キャラのアイコンと何かそれっぽい部屋の背景がスクリーンに映ってました。まあ、言うなれば、ぱれっとコーナーでしたね。新しいリスナーは知らないかも知れないけど、元々ほめらじがPPだった頃のPPって、パープルソフトウェアとぱれっとのことですから、まあ、最近はパープルあまり取り扱いませんけど、その名残というか、スポンサー枠みたいのがあるんですよ、多分。
でなければ、10周年イベントの直前にしゅがてんの宣伝と告知など出来ますか。あれはイベント一週間前だからリスナーも情報収集のために聴くだろうという、宣伝効果を期待してのしゅがてん特集ですよ。そこにゲストで呼ばれたゆいちゃんの美味しいことったらないね!

で、朗読劇が終わったらライブコーナー。2.5次元歌手を自称する逢瀬アキラさんの登場です。私は初めて見る人、だったと思う。あんまりエロゲ系のライブとかに行かないし、実は歌の方ってそこまで詳しくないんだよね。ただ、美少女ゲーム歌手って意外と層が厚いから、表と違って声優が主題歌を歌ったりするのが稀だったりする。Ritaとか榊原ゆいみたいに歌手兼声優やってる人は別にしても、声優兼歌も……って人はなかなかいない。
だから、くすはらゆいが今年は歌手活動もと言っても、そう簡単な話ではないのだけど、彼女の場合はまあ……いや、話がずれましたね。ライブコーナーは逢瀬アキラさんと荻さんの二人が盛り上げてくれましたが、風音様、というかのびるちゃんもライブビューイングと評したあまり動きのない映像で参戦。私はあまり馴染みのない楽曲でしたが、それでも初のキンブレを片手に結構盛り上がりました。
逢瀬さんは荻さんと同じく結構ツイッターに画像を上げていてくれて、会場に飾られていたフラワースタンドとは別の楽屋花、つまり、楽屋に直接届けられるお花の画像とかも載せてたんですが、ゆいちゃん宛のも何点かあったみたいですね。1つはツイッターのフォロワーさんが贈っていたものだったので話を聴きましたが、やはり今後あるかないかの機会なので、思い切って贈ってみたとのこと。
私も実のところ、くすはらゆいとしての初のイベント参加、次があるかは分からないってことは意識してたんだけど、お花を贈ろうとまではいかなかった。ほめらじのイベントだし、どこか遠慮していた部分があったのと、まあ、他にも色々な理由がね。ただ、知り合いが贈っていたのを知ると、少なからず後悔もあったり。難しいもんですな、こういうのは。そういや、会場にはプレゼントボックスもありましたが、荻さんと風音様は流石の量でしたね。ダンボールが何箱も用意されて、凄かったですよ。
そういえば……これは書いていいのか、お名前は伏せることにしますが、ウーサァがいつだったか中身のないファンレターを貰った! 斬新!みたいなツイートしていたじゃないですか。そのファンレター入れ忘れちゃった人に会いまして、今回改めて書いたものと一緒にBOXへ入れたみたい。私もそういうの書くこともあるので他人事じゃないけど、微笑ましいお話でした。

ライブコーナーが終わったらEDということで、荻さんと逢瀬さん、それに着ぐるみ組がステージ上には集まりました。こうして考えると、振り返りトークのゲスト、着ぐるみの進行役と中身、それに処女ラジの二人は全体通してそこそこ出番合ったけど、あじ子、秋野さん、ゆいちゃん、ほたるんの4人は前編で書いたようにマジでPPカスタマイズと、このEDだけの出演でしたね。
まあ、確かに短いし、あじ子なんかはPPカスタマイズでもトップバッターだったから、お世辞にも存在感があったとは言いづらいのだけど、こればっかりはなぁ。2時間半の尺で、ほめらじの記念イベントという都合も考えると、あまり贅沢も言ってられないでしょう。処女ラジは姉妹番組って扱いだしさ。
EDですから、当然ゲストにも終わりの挨拶というか、一言ずつのコメントが求められた訳ですが、五十音順ということで秋野花さんから始まりました。彼女は一貫して真面目で、ほめらじに対して最大限の敬意を払いつつ、「20周年のときはおもら姉妹で出演したいです」との発言。つまりは藤咲ウサとのユニットですけど、これってほめらじ初なんですよね。考えてみれば、ゆいちゃんがたとえばパイセンとか、まおさんなんかと出演すれば、場合によっては秋野さんもティンクルとしてウーサァと出演する可能性もあった訳ですから、次こそはおもら姉妹で、というのも分かる気がする。
もっとも、そうなってしまうとほたるんはどうすれば良いのだろうって感じではあるけど。そういや、ほたるんの挨拶は「これからも一リスナーとして聴いていきたいです」だったけど、おもら姉妹に遠慮したのかな? いや、まさかなぁ。
あじ子はEDの挨拶までシンプルだったけど、それもまたあじ子らしかったかも。私、結構彼女好きなんですよ。パーソナルな部分に詳しい訳でもないけど、演技とかキャラが好きでね。あの弄られキャラは愛すべき存在だと思うんだ。
そして、ゆいちゃんの挨拶も秋野さんに負けないぐらい真面目で、尚且つちゃっかりしたものでした。記憶を頼りに書き出してみると……
「最後の曲とか袖からなんですけど、ずっとキンブレ振ってコール入れたんですが、昨日コールの練習頑張りすぎて肘を強打してしまって。でも、その甲斐あって会場の皆さんと凄く一体感が持てて嬉しかったです!」
「ほめらじのイベント直前回、そしてこの10周年のイベントにも呼んで頂けて、とてもとても嬉しかったです。今後もゲストに呼んでくだされば嬉しいです!」
だったと思いますが、ゆいちゃんは何気にCDでの出演も含めて8回を記録してますから、2015年のの2月、第408回に初出演した割には、結構早いスパンで登場してますよね。だって、桜川未央さんが10年で24回ですから、この100回足らずのうちに8回出てるのは凄いことだと思いませんか? まあ、ゆいちゃんより後に初ゲストだったらしい秋野花さんは、既に9回でてるそうですが。
終わりのコメントで印象深かったのは、やっぱり五行なずなさんですかね。彼女はまあ、ぶっちゃけトークという訳ではないんだけど、付き合いも長い関係から10年間色々なことが合ったこと知っており、それに少なからず触れた形でした。荻さんも少し動揺していたけど、なずなさんも言っていたとおり、リスナーはそれぐらい分かってるでしょ。熱の入ったリスナーでもない私が納得しているぐらいなんだから、大体予想も付くだろうし。どんなことを喋ったのかは書きませんけど、それを乗り越えての今があって、二人があるんだと思いますよ。

そんな訳でイベントが終わった訳ですが、このイベントは放送もしなければ、DVD等で発売もしないと明言している関係上、今回は珍しくイベントレポートという形で記憶の新しいうちに書き残すことにしました。こういうの滅多に書かなくなったというか、日記を書くこと自体が最近はBugBugの感想ぐらいなだけに、自分でも少し懐かしい感覚を覚えました。
折角なのでメモリアルブックについても書いておきますが、前編で触れた年表の他は、荻さんと風音様の対談だったり、これまで登場したゲスト陣によるサイン入りのコメント集だったりがありましたね。このコメント集はなかなかに圧巻で、美少女ゲーム声優のサインがずらっと並んでいるのは凄いの一言です。まあ、中にはサインなしの人もいましたが。あと、2回出演している北見六花さんのコメントが印象深かったかな。よくその人と連絡付いたな! とか、今はもう名前を見ることが出来ない人、たとえば桐谷華さんですとか、そういった方々もコメントを寄せてましたから、これは本当に影響保存版ではないでしょうか。
あとは最多登場のゲスト3人による座談会やスタッフ座談会と、イラストとか写真よりも、文字情報の多い本でしたね。読み応えがあると言いますか。通販しないってことはないと思うけど、仮に会場限定を貫くんだとしたら、物凄く価値があるよ。プレミアって奴だ。
終演後はさっさと帰ってしまったのだけど、次があるのかないのかはともかくとして、本音を言えば処女ラジと同じく、ほめらじも10周年だしそろそろ……みたいな感覚が私の中ではあったんですよ。ラジオっ子を長くやってると、永遠に続く番組なんてないことは嫌と言うほど知ってますし、不動の地位を気付いているように見えた番組が、ある改変期であっさり終わってしまったりなんてことは、本当によくあることでね。だから、このイベントでそういった発表があっても不思議はないと思っていたし、リスナーと言えるほどではないにせよ、ある程度の覚悟もしていたのだけど、全然杞憂だったと言いますか。
更に10年後がどうなってるのかなんて分からないけど、ほめらじには続いていって欲しいと、人気番組、長寿番組の所以を知らしめた、明るいイベントだったと思います。

次にこんな機会があるとすれば、それはせかぽじの公録になりますかね。こちらはもう開催が決定しているので、後は詳細情報末だけですし、私は支援のブリッジクルーですから、最前列が確約されてるらしいけど、ゲストが誰になるのかも含めて、どんなイベントになるのか楽しみです。
まあ、私も10年歳を取って、その現場の集まりで明らかな年上となり、色々なことを考える1日でしたけど、全体通して満足しています。ゲストに釣られて参加した身としては、ほめらじファミリーを名乗るには遠慮があるけど、メールだって採用されたことがあるんだし、もっと堂々と参加しても良かったのかな、と、今にして思ったりも。
兎にも角にも、ほめらじ10周年おめでとうございます。お疲れ様と、そしてこれからもよろしくお願いしますの言葉を。イベント、ありがとうございました。
2017年1月21日(土)、東京のディファ有明で行われたほめらじ10周年大感謝祭~降臨、秀樹&風音様~に参加してきました。私は別に継続的なほめらじリスナーって訳じゃないんだけど、ゲストに惹かれたのと、まあ、音泉は開設当初から知ってますし、ほめらじもPPだった頃からの付き合いではあるから、一つの区切り、あるいは一つの機会として参加しました。
ただ、ゲストの一人であるくすはらゆいについては、彼女の参加が決まる前から申し込んでいたから、出演するとは思っていたけど、あくまで結果的な話ですかね。

新年一発目のイベントで、昨年最後に参加した声優イベントは……何だろう、エリソデだろうか? まあ、どちらにせよ店舗イベントの類いだったと思うし、今回のイベントとは規模も違うし、こういった形の声優イベント、番組イベントに参加するのは結構久しぶりだったかも知れない。
私は自分が純正のほめらじリスナーであるとは考えてないし、この10年を共に歩んできたなんて言える立場ではないけど、それでも昔から、始まった当初から一応走っている番組が10周年を迎えたのは感慨深いものがあり、ああ、私も10年分歳を取ったんだなと感慨深い気持ちになります。今回ゲストに来た声優陣だって、若手なら10年前は声優でも何でもなかった人たちがいる訳だから、10年一昔という言葉は、やっぱり伊達じゃありません。
物販があるのは予想していたものの、前述の通り熱の入ったリスナーでない私が開場前の事前物販に並ぶかと言ったらそれはNOで、最初は開場時間合わせで十分とか思っていたのだけど、ほめられてのびるらじお10th Anniversary Memorial Bookの存在に心変わりしました。単なるイベントパンフレットとは違い、そういう手かも知れないけど、通販もしない会場限定品。イベントに参加する以上、これだけはゲットしておきたいなと、急遽会場3時間半前の物販に並ぶことに。
当日は電車遅延とか色々あったのだけど、12時半の物販開始30分前、つまりは12時に開場前について、その時点で100人はギリギリいなかったんじゃないかな? それでも結構な数が物販と、それにガチャの列に集まってました。

物販はただ並んで買うだけなので割愛して、ガチャの方。私はあまりガチャというものに興味がなくて、たとえばALcotが電気外とかでやってるガチャも参加することは稀なんだけど、今回はやっぱり10周年の空気か、当たりの寄せ書きサイン式に惹かれたか、並んでみることに。
実は物販の段階で用意していたガチャマシンが故障してしまい、ダンボールからの掴み取りに変わっていたのだけど、まあ、4回引いたぐらいでは当たる訳もなく、それでもダブりなしの缶バッチが4つと、ギリギリ及第点みたいな感じ。マシンは結局修理できず、最後までダンボールだったようですが、マシン用に用意した小銭を使うことなく、お札で払えるようになったのは楽でしたね。
物販とガチャが終わった後は、せかぽじこと「聖鍵遣いの命題-プロポジション-」のラジオリスナーたちと合流し、ビッグサイト前のサイゼリヤで暖を取るついでにプチオフ会。今回の10周年イベントは、せかぽじラジオのパーソナリティである藤咲ウサさんと、在原ほたるさんが出演しており、私はぶっちゃけ彼女たちがゲストに決まったことが、一つの決め手だったように思います。
何となく流れで私が主導する形でサイゼリヤ行ったけど、同じくビッグサイト側にあるCOCO’Sではガルパンフェアもやっていたので、そこはちょっと迷いました。ただ、せかぽじはサイゼリヤと一方的に関係がある作品なので、まあ、今回はそれを選んだ感じです。
オフ会は単なるオタクトーク、ラジオトークですからいいとして、少し衝撃的だったのはおそらくあの集まりで最年長が私だったと言うこと。ああ、私もそういう歳になったんだなぁ、これが10年経つと言うことかと、ミラノ風ドリアを食べながら内心では苦笑いしてました。昔の公録は往復ハガキで申し込んだ話とか、音泉の前進の前進である四ッ谷式の話とか、そういうのはもう通用しないんだなと。いやぁ、ロートルを自覚した瞬間でしたよ。楽しかったけどね。
しかし、これはツイッターでも呟いたけど、違う番組の現場で別の番組のオフ会みたいのが開けたというのも、ほめらじの偉大さなのかも知れない。勿論、コミュニティとして成立しているせかぽじの良さもあるんだろうけど。

前置きが長くなりましたけど、そして始まる10周年記念大感謝祭。
私は第一次先行でアリーナ席でしたけど、席はアリーナ最後尾の一番端っこという、はっきり言って酷い席。せかぽじリスナーの中には2列目、3列目なんて人もいたから、私の席運はからっきしですね。ただ、今回のイベントに限って言えば、席は別にどこでもよかったのかも知れない。というのも、別にステージは見えなくてもいいイベントだったんですよ。
何故かというと、出演者の顔出しが殆どなかったから。当たり前の話、パーソナリティの風音も、ゲストの声優陣も美少女ゲーム声優ですから、顔出しが出来ないんですね。だから、荻原秀樹とライブパートの歌手以外は、声だけの出演という特殊な形式でした。
とはいえ、エロゲユーザーならそんなこと分かりきってますから、風音の……風音様が「風音の乙女チック~」と始まった瞬間に、もう大フィーバー。よく訓練されたリスナー達だと感心してしまいました。眠れないから羊じゃなくて万札数えて目が冴えちゃったとか、最初から飛ばしています。荻原秀樹は顔出しできるはずだけど、進行の都合上からステージに登場せず、セットの裏手から……という訳でもなく、会場のないの別所から声を出していたそうです。ステージと観客席が両方見える、と言ってましたね。
最初はほめらじ10周年振り返りトーク パート1と題して、アニバーサリーイベントにはありがちな第1回の音声を流してみたりとか、そういうことをするコーナーでした。しかし、ここで活躍するのが物販で売られていたメモリアルブック。この中には、ほめらじの年表があるんですね。演者がステージにいない以上、観客は必ずしもステージを見る必要がない訳で、各々が購入した本を読みながら振り返りトークを聴く時間になりました。けど、最初のゲストってみるさんだったんですね。この人も長い人で、90年代からやってますからあと2年もすれば20年選手ですよ。風音様曰く、今のロリキャラ声優は偽物で、みるこそが本物らしい。まあ、言いたいことは分からんでもない。
このコーナーにおけるゲストは五行なずなさんで、この名義も懐かしいですね。今も出演がない訳じゃないですけど、ほめらじでは最多ゲストの一角を占める人。19回だったかな? 506回やってる番組で19回がどれほどの数字なのかは分からんけど、ぱんにゃマンの話とか、懐かしトークが聴けました。

続いてのコーナーは番組コーナーのイベント版、シルエットPPカスタマイズ。これは結構画期的で、ステージのセットの中心に21世紀の技術力の粋を集めて築いた特殊な壁があり、ここに光を当てると壁の裏にいる演者のシルエットが映るというもの。ゲスト陣がステージ上に上がる、数少ない時間になりました。尚、このコーナーのみ荻原秀樹がステージ上に現れて、我々に見える形で進行を担当。
3人一組でのエチュードは、しかし、風音様のみ固定で、最初に登場したのは杏花あじ秋刀魚の二人。あじ子は相変わらずのあじ子だったけど、イベント全体を通して考えると、彼女の出演時間が一番短く感じてしまったかも。出番が最初だったのもあると思うけどね。
そしてこの3人が演じるPPカスタマイズの設定は、天使と悪魔と浦島太郎が、同人誌即売会で、べ、別にアンタのためにやってるわけじゃないんだからね!を叫ぶというもの。配役は悪魔を真っ先に風音様が取り、杏花の「魚はやっぱりあじ子に任せよう。浦島太郎は海辺の物でしょう?」という謎理論であじ子が浦島太郎になり、最終的に自分が天使役になるという妙でした。
これがなかなか良く出来ていて、浦島太郎であることを逆手に取り、某auのCMのパロディを演じるというやり方で、会場の笑いを誘いました。あじ子が良い味を出してたんですよ。流石、海辺の物はあじ子に限る。

続いて登場したのは、藤咲ウサ在原ほたるのせかぽじコンビ。荻さんから挨拶を求められて、何故か慌てふためくほたるん。それが初々しくて可愛かったけど、「今日はウサウサと頑張ります!」と言う辺り、このコンビの絆が伺えますね。
風音様は「私のほたるん」と、彼女がほめらじ本編で言っていた癒やし枠の一人であることを暗に明かしますが、ウーサァに「わたしはぁー!?」と抗議されると、「ウサはね、腹黒だから……」と口を濁す。巻きが入っていたのでそれ以上は続かなかったけど、結果的に風音様の癒やし枠とは、くすはらゆい、秋野花、在原ほたるの3人だったようです。
さて、このメンバーのPPカスタマイズは織田信長と豊臣秀吉と徳川家康が、宇宙で、結婚しよう! と叫ぶもので、配役を決める際のやり取りが面白かった。
ほた「ウサウサ、(この人たちが)誰か分かる?」
ウサ「信長なら分かる!」
普通に考えて、3名とも知っていて当然の歴史の偉人だけど、ウーサァは分からなかったらしい。勿論,名前は知っているけどそれほど詳しくない、程度のことだとは思うけど……そしてその知識量から始まったPPカスタマイズがまた凄かった!
ウサ「殺してしまえホトトギスー。信長なるぞー」
ほた「な、鳴かぬなら~鳴くまで待とう~ホトトギス~」
ウサ「うわー。ザクー(斬る音)」
ほた「うわぁぁぁ」
風音「鳴かぬなら、鳴かせて見せようホトトギスー」
ウサ「わー。ザクー」
ってな具合に、癒やし枠の一つかと思いきや、暴君ウサ長よって、部下と親友であるはずの秀吉と家康が斬り捨てられるというシュールな展開で始まり、そのウーサァの色々なものをねじ曲げる話運びでとにかく面白かった。

そして登場したのはお待ちかね、秋野花くすはらゆいの二人。ここは流石に纏まっていたというか、癒やし枠というよりかは真面目枠でしたね。秋野さんの挨拶も至って真面目だったし、ゆいちゃんの挨拶も、現在配信中の506回に出演していることもあり、そちらの告知も絡めるなどちゃっかりしたものに。
お題は、お嬢様とメイドとニートが、体育館裏で、俺達の戦いはこれからだ! と叫ぶ、これは結構オーソドックスな感じでした。配役は風音様が即座にお嬢様を奪取し、秋野さんが「わたし、風音様のメイドになります!」とメイド役を確保したことで、仕方なしにゆいちゃんが「じゃあ、くすはらニートになります……」と、なかなか言いたくないであろう台詞を。これには荻さんも面白いと褒めていました。
アリスグラムガーデンやフロフロでエチュードを積み重ねているだけあってか、ここはかなり完成度が高くて、先程のウーサァと比較して、こちらは本物の小芝居になってたと思います。風音お嬢様とメイド秋野が、自分たちの世界を救ってくれる勇者を異世界まで探しに来たという設定で始まり……
秋野「風音お嬢様、到着致しました。ここが、異世界」
風音「ここに私たちが探している勇者様がいるんですね!」
秋野「そのように伝承では……」
ゆい「あー、働きたくないでござるー。あー、パチスロに朝から並びたいでござるー」
秋野「何だかただならぬオーラを漂わせています。お嬢様、もしやこの方が……!?」
ゆい「あー、働いたら負けだと思ってるでござるー」
秋野「……この方、勇者様ですかねぇ?」
ゆい「だ、誰ですか、あなたたちは」
風音「私たちは世界を救ってくださる勇者様を探しに……!」
ゆい「あ、そういうカロリー使いそうなことしたくないんでー」
風音「すみませんが、ここどこですか?」
ゆい「え、ここ体育館裏ですけど」
風音「あなたは今、何をしてらっしゃるんですか?」
ゆい「私は38歳ニートです」
風音「……ニートとは?」
秋野「ニートとは……勇者の別名ではないでしょうか!」
ゆい「まあ、あの、自宅を守る仕事をしています」
秋野「ほら! お嬢様、この方です!」
風音「是非、私たちのために戦ってください!」
ゆい「えー、でも、本当にそういうこと無理なんで」
風音「お金は沢山上げますからぁ!」
ゆい「家帰ってログインボーナス貰わないと」
風音「女も沢山差し上げますからぁ!」
秋野「分かりました。ここは私が、我がメイド家に伝わる秘術を使うとき……」
ゆい「あー、帰りたい。帰りたい。帰りたい」
秋野「奥義! あなたの心の中に、今語りかけています」
ゆい「はっ!?」
秋野「あなたはテレパシーが使いたくなーる。使いたくなーる」
ゆい「く、口が勝手に……」

ゆい「お、俺達の戦いはこれからだー!」
とまあ、記憶をたぐり寄せてほぼ全文を書き出してみたけど、確かこんな感じでした。4つのエチュードでは、これが一番完成度高かったと思うし、秋野さんと目と目で会話したことで、大崩れしなかったね。ウーサァと違って暴走的な意味での面白さではなかったけど、ゆいちゃんが38歳ニート・自宅警備員というキャラを、るろうに剣心のコラ画像や、ネットスラング、有名なニートワードをなど混ぜ込んで、完璧に近い形で作り込んでいたと思います。せかぽじ組とは真逆の楽しさでした。

他に荻さん、風音様、なずなさんのシルエットPPカスタマイズもあったのだけど、実はくすはらゆいと秋野花の登場パートって殆どここだけで、前述の在原ほたるんに関しても、シルエットPPカスタマイズがメインでした。ゲストの人数は多いものの、ここの出演時間はそれほど長いものではなく、ゲスト目当ての人は少し物足りなかったかも知れませんね。
けど、今回はあくまでほめらじ10周年大感謝祭だし、若手は呼ばれることが光栄という側面もあったろうから、我々ファンとしてもそこは理解しておきたいところ。確かにゆいちゃんなんかは、ゆいちゃんとして初めてのイベント出演だったけど、その機会をほめらじが作ってくれたというだけでも、感謝すべきところなんじゃないかと、あくまでファンの立場ですよ? ファンの立場として、私はそう考えています。花を持たせる的な意味でね。
勿論、決して安くないチケット代ですから、物足りなさや、不満を覚えることは悪いことじゃないし、私だってちょっと出番が短かったかな? という気はしています。あじ子とか秋野さんとか、ほたるんもそうだけど、あ、これだけなんだとは思ったし。2時間半というイベント時間の中で、ほんの数分でしたから、もう少し何か……と、感じてしまうのは、無理もない話です。特に姉妹番組扱いの処女ラジの二人は結構時間与えられてましたから、その差が出てしまったかなと。
シルエットPPカスタマイズが終わったら、ほめらじ10周年振り返りトーク パート2が始まり、こちらは番組最多ゲスト出場を誇る桜川未央さんが参加。最多ゲストだけあって、この人も10年を超える芸歴の持ち主ですが、最近でも某チャティなどで馴染み深い方ですね。ラジオ事件簿にもゲスト出来ました。
長く番組に関わっているだけあって、CDに収録された箱根ロケなど想い出話に花が咲きましたが、そういやメモリアルブックで気付いたことが一つ。年表にわざわざゲスト:くすはらゆいさん初登場とゆいちゃんのことがピックアップされていたのが印象的でした。あと、何気に9周年のゲストがウサほた。まあ、この本の話は後半……いえ、後編でするとして、グッズの本を読みながらイベントを楽しむというのは多分初めての経験で、まあ、購入してない人もいたみたいですが、顔出ししないイベントならではの楽しみ方だったと思いますね。

さて、長くなったのでここまでを前編として、残りは後編で次の日記にまとめます。あんまり長くなると読みにくいから、記憶の残っているうちに書かないと。
ちなみにここまでがイベントの何分ぐらいの一だったのかというと……シルエットPPカスタマイズが終わった時点で、始まってから50分も経ってなかったんじゃないかな? 振り返りトーク パート2が終わったときも、多分1時間は経過してなかったと思う。全体が2時間半のイベントってことを考えると、かなり濃厚、濃密だったことが分かりますね。少なくとも、あっという間というほど短さではなかったはず。
それでは続きは後編で。イベントの後半やメモリアルブックの話をしたいと思います。
水葬銀貨のイストリア体験版 感想
ウグイスカグラの新作「水葬銀貨のイストリア」の体験版をプレイしました。普段は体験版の感想どころか、製品版の感想を書くことも稀なんだけど、この作品はちょっと思うところあって、感想的なものを書いてみようかなと。ブランド的には2014年の12月に発売された処女作、「紙の上の魔法使い」から数えても、約2年半ぶりの2作目ということになりますが、これだけ間が空くと、このブランドはまだ合ったのかとか、そういう失礼なことを考えてしまうのだけど、まあ、それは美少女ゲーム業界あるあるじゃないかな。
紙の上の魔法使いがそうだったように、幻惑的な世界観を構築した上での雰囲気ゲー……という印象が強いけど、プレイしてみるとこれがなかなか面白かった。

まず、水葬銀貨のイストリアは3月新作で、公式サイトがオープンしたのは昨年12月の半ば頃。つまりは約1月前で、発売日までは2ヵ月半あります。そんな1月の半ばに体験版を公開するというのは、美少女ゲームユーザーの感覚としてはやや早い印象があるのだけど、少し早すぎたかな、と思う程度には体験版に粗が目立ちました。
それはバグだったり、テキスト上のミスだったり、単なる重箱の隅というよりは、プレイをする上で支障が出る範囲のものから、まあ、これぐらいは仕方ないかと思うよな些細なものまで色々だったけど、それは公式がそのうち直してくれると信じて、今回の感想ではキャラやストーリーと言った、作品のみについて触れようかと思います。ちなみにバグがあるからといって体験版をクリアすることが出来ないとか、起動することが出来ないみたいな、そういう致命的なエラーはありません。少し不便だな、と感じる程度だと考えてください。
私がそもそもこの作品に興味を持ったのは、キャストにくすはらゆいの名前があったからなんですが、公式サイトのオープンと同時にキャストも公開されるという、やや珍しい発表の仕方だったんですよね。普通は少し間を置くものだけど、水葬銀貨に関しては作品と同時にキャストも知った形になります。
ただ、たとえくすはらゆいが出演していなくても、私はこの作品に興味は持っていたと思う。3月は重いので購入まで踏み切れたかは分からないけど、それぐらい惹き付けられるものが水葬銀貨にはあったというか。

スタート画面は簡素で、コンフィグを開いても最低限の機能しかない。BGMにはミュート機能もないし、デフォルトの設定がやけに小さいのも気になったけど、操作性は悪くなかった。システムボイスぐらい合っても良いんじゃないかと思う反面、静かなBGMだけで表現するというのは、作品の雰囲気を上手く現しているのかも知れない。
ゲームを始めると、特に前置きもなく表示されるEpisode1とそのタイトルが、水葬銀貨が章区切りの作品であることを現している。体験版にはEpisode3まで収録されていたけど、細かい話数で稼いでいくような作品と違い、Episodeごとの長さはそれなりのもので、ボリュームは結構あったように思う。所謂共通ルートなのだと思うが、OPを挟まなかったのは完成していないからか、それともOPが流れる部分がまだ先なのか……おそらく前者だと思う。
カジノのシーンから始まる物語は、この世界観が和名を持ちながらも日本とはどことなく違う場所であることを印象づける。街並みは洋風で、部屋の調度品も所謂学園エロゲに出てくるような主人公の部屋とは一線を画し、そもそも主人公の部屋が存在しないのは珍しく感じた。同居している妹の私室はあるのだが、主人公は居間のソファで普段は寝起きしており、おそらくは1DK程度の広さしかないのだろう。
公式ページよりも先にげっちゅ屋でイベントCGが公開されているが、ヒロインと致しているシーンも明確にベッドの上と分かるものは1枚もなく、それどころか居間でやっちゃってる感じのものが2枚もある。主人公は自室にヒロインを連れ込むのが主流である従来の学園モノからすれば、斬新な設定かも知れない。ちなみに、この作品も一応は学園モノの要素を持っている。
主人公の茅ヶ崎英士は妹と二人暮らしをしている学生で、しかし、学校では孤立している存在だった。空気のように扱われ、認識されたとしてもドブネズミと呼ばれる。それは彼の親が犯罪者だからという、同年代が過敏に反応するだろう理由だったからだけど、理由以上に彼は擦れた人間性の持ち主であるように見えた。周囲の視線以上がなくても、彼は多分自虐的な性格なのだろう。

メインヒロインは全部で4人。煤ヶ谷小夜は主人公の幼馴染みで、かつて一緒に暮らしていた兄妹のような間柄。実際に昔は「兄さん」なんて呼んでいたらしいし、今も呼びたがっている。最初に登場するヒロインはこの子で、公式サイトや販売サイトのキャラ紹介でも、彼女が一番先に来ていることから、一見すると小夜がメインの中のメイン、センターヒロインであるかのような印象を受ける。主人公との因縁や、抱えている爆弾の大きさなど、如何にもといった感じだ。
しかし、コンフィグ画面でボイスを開いてみると、小夜よりも前に汐入玖々里が表示されており、あれ? っという気分にさせられてしまう。玖々里はくすはらゆいがCVを担当するヒロインだが、物語ヒロインとしては、むしろ彼女の方が重要なのではないかと思うほどには、体験版におけるキャラが立っていたのではないだろうか? というのも、全然登場しないのだ。
Episode1は主人公の日常と、小夜や実妹である夕桜との関係、それにゆるぎとの出会いなどを描いているが、玖々里の途上はかなり勿体付けられており、まだかな? と待ちくたびれるぐらいには、遅く描かれていた。現に、ゆるぎという初対面の少女との関係性が接近するEpisode1の時点では、玖々里は出てこない。これは単純に、玖々里という少女が、主人公・英士の日常外から現れた存在であり、彼の今現在の日常を紹介するパートには、どうしたって登場できないのだろう。
ただ、この作品は三人称でこそないが、視点を主人公に固定していない。小夜や夕桜の場合もあれば、ゆるぎや玖々里になることだってある。この何気なく行われる視点の変化を、水葬銀貨のイストリアは実に上手く使っていた。それについては追々書くが、レトリックにごまかされるとは、まさにこのことに違いない。

Episode2もまた、カジノのシーンから始まる。Aの貴公子であるC・Aが、その実力を遺憾なく発揮している。C・Aなどと言われると、何だかキャビンアテンダントの略称のように感じてしまうが、この場合はカジノに出入りする凄腕のカードプレイヤーのことだ。小夜の父親をギャンブルで負かして死に追いやり、小夜と主人公はその復讐をそれぞれ別の方向から目指しているように、この時点では見える。
水葬銀貨のイストリアはカジノも舞台の一つと言うだけあって、トランプとトランプゲームが一つのコンセプトになっている。体験版内でも神経衰弱や、ポーカーのテキサスホールデムなどをプレイするシーンはあるが、プレイヤーがミニゲーム感覚で楽しむ要素などはなく、眺めているだけだ。しかも、主人公は正統派の勝負師という訳ではなく、それなりのイカサマも使用するなど、証拠が出なければ何でもありというプレイスタイル。学校も舞台になってはいるが、主人公はあくまで夜の街に生きる人間なのだろう。
そして、小夜を送り届けた帰り道……というには少し語弊があるかも知れないが、夜の街中、いや、路地裏で――

茅ヶ崎英士と、汐入玖々里は出会った。

茅ヶ崎英士の日常から拒絶され、戻ることが出来ない煤ヶ谷小夜と、

茅ヶ崎英士の日常へと入り込み、彼に受け入れられた汐入玖々里。

幻想的で、幻惑的。物語は始まっているようで、まだ始まっていなかったのだ。
玖々里と英士が出会ったことで、それまでの日常は壊れた。望んだのは玖々里で、助けたのは英士。小夜は確かに英士にとって掛け替えのないヒロインなのかも知れないが、作品その物のヒロインは違うのかも知れない、そんな強い印象を受ける。
現に玖々里が登場してからの流れは、私自身が待ちわびていたということもあってか早く感じた。けど、この時点での彼女は主人公にとって日常に現れた遺物であり、いや、体験版を通して彼女は彼の核心には踏み込めないでいた。
つまり、英士の日常にいるようで、玖々里はまだ外にいるのだ。それは玖々里が小夜と出会い、自分には高い壁が存在することを実感することでも分かる。ましてや、英士は一度ならず玖々里を見捨てて、小夜を選んでいる。短いとは言えない体験版だが、製品版でもない段階で、かなり激しい心理と真意の応酬が行われていた。
玖々里は逃亡者で、端から見ても厄介ごとの塊だ。記憶喪失を主張し、美しくしなやかな身体で主人公を誘惑し、助けを求める。しかし、主人公は誘惑と別の感情から玖々里の手を取り、彼女を庇護してしまう。

体験版の時点で、汐入玖々里は主人公のパートナーという訳ではない。何でも本音を話したり、自分の裏事情を語って聞かせるような間柄ではなく、英士の玖々里に対する言葉は嘘ばかりだ。そう、この主人公は酷く嘘吐きで、優しい嘘すら吐けないような、可哀想な奴で。
英士は玖々里を助けて、受け入れて、だけど彼女を自分の核心には近づけない。近いようで、遠いのだ。それは彼が玖々里の境遇に対する同情があるようにも見えるし、あるいは彼女に知られることの恐怖を抱いているのかもと思った。彼は自分の真実、その一端をゆるぎに教えたが、それは彼女を信頼したからではなく、殆ど破滅的な行為だ。
にもかかわらず、彼は玖々里に対しては隠そうとした。薬の効果が切れていたということを差し引いても、英士は彼女に自分を見せようとしなかった。
彼女の信頼を裏切り続けた彼は、糾弾され、罵られ、しかし、抱き締められた。英士は小夜に固執していたが、玖々里は小夜に執着していた。短い共同生活の中で、いや、それとも最初に出会ったときから、玖々里は英士を見初めたのかも知れない。恋愛感情かは別にして、そう、古い言い回しをするなら「英士は玖々里を助けてくれる人」だと、理解したのではないだろうか。

話がやや飛んでしまったが、汐入玖々里が物語の核心的存在であることは間違いない。
街を支配する久末病院から逃げてきたという彼女は、そもそもが人ではない可能性がある。だって、公式ページにも書いてあるではないか。
私は一匹の人魚姫。目覚めてしまった人魚姫。
それが玖々里なのだ。そして人魚姫とは悲劇のヒロインだ。何故なら彼女の恋は、実らないのだから。
泡沫に消えるかも知れない少女を助けて、居候、あるいは同棲という形で、自らの家族に加えた英士。小夜が戻りたくて戻れない場所に、招き入れられた、あるいは自ら踏み込んだ少女の存在は、当然の如く小夜や、妹の夕桜に影響を与える。だが、夕桜は意外にも早く玖々里のことを受け入れてしまう。玖々里のページにも書かれているとおり、波長が同じ、つまりは似た者同士なのだろう。逆に小夜は、お互いにお互いを好きになれない相手だ。共に英士に執着する二人は、それ故に互いを敵視し、憧れる。
物理的な意味で玖々里は彼の隣にいるけど、彼の心はいつだって小夜に向いている。小夜がそれをどこまで意識しているのかは知らないが、彼女は物理的な距離感を求めて、玖々里に嫉妬してしまう。だから、相容れない。
Episode2において英士は玖々里と出会い、小夜のために一度は彼女を見捨ててしまう話だ。けれど、それでも二人は再会して、彼は彼女に許しを請うた。この二度目の出会いが、英士の中で玖々里の存在が一層強くなってしまったことが分かるだろう。

Episode3はお伽話から始まる。水葬銀貨というりんごにまつわる、人魚姫の物語だ。小夜が好み、玖々里が嫌いだと言ったりんごの果実。癒やしの涙を持つ人魚姫が、強欲な人間達によって絞り滓にされ、死して水葬に、海へと沈められた、そんな話だ。人魚姫は自分の涙を求めた人間達から、涙を奪った。自らの死を悲しまない人間達の、涙を枯らした。果たしてこれは空想か、伝説か。今も街に住み続ける人々は涙を流せないのだという……
さて、玖々里を正式に家族のような存在として加えた後、ストーリーは英士の正体について迫っていく。しかし、プレイヤー、あるいはユーザーはこの時点で英士の真実について誤解している。勘違いさせられている、というべきか。
前述のように、玖々里は意図的に英士の核心から外されているヒロインで、小夜もその点では同じだ。唯一事情の大部分を知っているのは夕桜だが、それ故に彼女は最愛の兄と、憎悪の対象である兄の間で揺れ動いている。
英士が何者で、夜の街で何をしているのか。彼がゆるぎに明かした真実などは、やはり実際に体験版をプレイして貰いたい。文章のレトリック、私はすっかり騙されてしまった。
茅ヶ崎英士は、ヒーローにはなれないのだ。
始まりは小夜で、終わりは玖々里で締められる体験版だが、ここまでが共通パートなのかは分からない。まだ続きがあるのかも知れないし、これ以降は個別ルートに入る可能性もある。ただ、あの性格の主人公が夕桜やゆるぎと一体どうやって結ばれるのかは、少し興味深い。場合によっては、シナリオ自体は一本道なんてこともあり得るが、それでも個別に何らかのイベントぐらいはあるだろう。
ゆるぎが受けた衝撃や、小夜に対して英士が抱える爆弾。夕桜に対する負い目と、玖々里に付いている嘘……そして、彼を縛り付ける紅葉の存在。単純な恋愛模様になるとは思えない。

長々と書きすぎて、久々の感想文ということもあってか、結局なにを書きたかったのか良く分からなくなってしまったが、一つ言えるのはこの作品が好きだと言うことか。バグも多いし、ミスも目立つが、余裕があれば複数買いさえ検討してしまうような、強い魅力を感じる。体験版をプレイして、更にそれを実感した。
もしかすれば、私がアンデルセンに憧憬を抱く者だからかも知れないが……今度の人魚姫の恋がどうなるのか、私はそれが大いに気になる。
そして水葬銀貨を欲する少女と、水葬銀貨を嫌う少女、その違いに意味があるのかも。ああ、これはお伽話。それとも童話? 違う、これは大人の物語だ。
そういえば、日記にサークル情報を載せてないなと思ったでので、簡易的ですが書いておきます。今年の冬コミは例年通り3日目の参加で、スペースNo.は東5ホール ノ-46aです。新刊は、せかぽじこと聖鍵遣いの命題本の第2弾と、既刊で夏のせかぽじ本、春のくすはらゆい本等を持って行きます。
詳しくは、以下のサークルHPかpixivでも見て下さい。
サークルHP:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/index2.html
pixiv:http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=60618174

2016年も欠かさずレビューを続けてきた美少女ゲーム雑誌BugBugですが、気付けば今年最後の発行になりました。月初めに出る雑誌という関係上、年末年始は例年発売日が繰り上がって12月始めと月末に2冊出るんですけど、表記の上では一応2017年2月号という扱い。でも、紙面的には2016年のラスト号ということで、お馴染みの忘年会企画など暮れを感じさせるものが多いです。
今回はいつものくすはらゆい連載コラムと一緒に、年忘れ女だらけの声優座談会と、そのおまけラジオである録り下ろしラジオにもゆいちゃんが出演しています。座談会に関しては昨年に続いて二度目の参加ですが、今回はWebラジオパーソナリティーを集めたというだけあって、音泉全面協力でラジオも収録されているのが特徴的。音泉でラジオをやってるという意味では、たとえば藤咲ウサとか処女ラジの二人も当てはまるんだろうけど、この面子も結構バランスは取れていたかなと思う。
そんな訳で、いつものようにコラムのレビューをしつつ、座談会とラジオについてもネタバレ……こういうのもネタバレというのかな? うん、実際に本誌を読みたくなるような感じで触れていきたいと思います。

さて、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」も21回目。前回は銀色、遥かから新見雪月がやってきて、比較的新しいキャラという印象が強かったですけど、今回は戻りに戻って2016年2月発売、戯画の甘えかたは彼女なりに。から、センターヒロインの新倉朋美がやってきました。それでもまあ今年のキャラクターではあるんだけど、やっぱり初頭と言えば初頭だし、ちょっと懐かしいと思える程度には時間が経ちました。
といっても、元々この作品は1月発売の予定で、昨年の時点からキャスト公開はされていたんですが、1ヵ月延期しちゃったんですよね。冬コミで結構大々的に広告・宣伝を打ってたんですけど、AXLの恋する乙女と守護の楯~薔薇の聖母~なんかと一緒に2月延期で、結局minoriの罪デヴと同月発売になった経緯があります。ちなみに1月は第16回のゲストに来た、碓氷真希奈が登場するはにかみCLOVERが発売されており、戯画とAXLが延期しなければ、年明け早々3本出演になるはずでした。
まあ、それはいいとして新倉朋美ちゃんな訳ですが、このコーナーに出演するヒロインとしては珍しく、そわそわそわそわ、随分と緊張した様子でした。ゆいちゃんのことを、ゆいさんと呼んだのも、彼女が初めてかな……? 雪月辺りも呼びそうな気はするけど、ちょっと記憶にない。対談は朋美が所属するアシスト会の話や、デレたときの朋美が如何に可愛いかという話に始終していて、それがすべてだ! といっても過言ではないかも知れない。
これはとある人が言っていたことだけど、朋美はソレヨリノ前奏詩の姫野永遠の影響を強く受けたキャラクターという見方も出来て、確かに共通項は多い。でも、私は朋美には彼女なりの魅力があると思うし、毒舌もデレも、彼女特有の物があると思っています。
対談前の近況トークは座談会について触れており、このコラムが座談会後に行われたものであることを示唆していました。地元・福岡時代、如何にして大阪のラジオを聴いていたかなど、私も深夜ラジオっ子でしたから覚えがありますね。尤も、私の場合は横浜の片田舎と言っても曲がりなりにも関東ですから、やはり関西圏の放送局だったり、あるいは九州や北海道のラジオ局の電波を拾おうと格闘していましたね。意外と関西よりも北海道とかの方が聴けたりするんですよ。

ゆいたんの近況・一言では、Pokémon GO Plusを買ったというお話。私、未だにやってないんですけど、あれって面白いみたいですね。いや、というのも配信された当初、所有のAQUOSスマホではプレイできないとかいう話があったから、DLせずにそれっきりだったりして。別に流行り物に乗っからない自分カッコイイとかじゃなくて、何となくタイミングを逃してしまった。
出演作Hotいんふぉは記載忘れか、記事が載っていた水葬銀貨のイストリアが書いていませんでした。ですから、記載済みの作品を合わせて計7本、既に2017年の出演作が決定しています。しかも、すべてが3月までに発売される上半期どころか、今年度の作品。恋愛日常や春グラは2016年からの延期ですけど、それにしたって結構な本数じゃないでしょうか? 売れっ子、人気声優、最近モテまくりというのも、その通りだと思います。特に3月は何だかんだで出演作が4本ほど重なっていますから、今年の2月を越える勢いなんですよね。2016年の7本目が7月発売のフロフロだったことを考えると、確実に勢いは増していると言えるでしょう。

そして後半は年忘れ女だらけの声優座談会と、おまけの録り下ろしラジオなんですが、実は座談会自体はおまけラジオの収録直後に行われているので、おまけと言っても、時系列では先なんですね。じゃあ、ラジオを聴いてからの方がいいのかと言えば、一応、座談会を先に読んでも問題はない構成になっています。たとえば、ラジオの話題をそのまま引きずって……みたいのはないと思いますから、おまけはおまけとして読んだ後に聴くもよし、あるいは先に聴いてから座談会を読むもよし、好きな方を選べます。
秋野花×桜川未央×風音×くすはらゆい×橘まおの5人が参加した7ページに及ぶ座談会は、やはりラジオのパーソナリティーが集められたと言うだけあって、ラジオの話から始まりました。美少女ゲームの声優さんと言うのは収録現場ですれ違うことはあっても、じっくり顔を合わせることは稀ですから、当然ながら初めまして、ほとんど初めましてみたいな間柄もいる訳だけど、この場合はゆいちゃんやまおさんが桜川さんとそんな感じで。反面、風音様は桜川さんとプライベートで仲が良いのは勿論、ほめらじを通じて全員と面識があるという万能っぷり。こういうとき、総合情報番組の人は便利というか、顔が広いですよね。
トークは声優同士、どんな会話をするのかだったり、健康についてとか、序盤は結構真面目なお話。この辺り、ちょっと前に放送していたエリソデの特別ウィークに通じるものがあります。しかし、まさかファミ●キが喉に良いとはしらなんだ……油がいいらしい。
風音様や桜川さんに対して、秋野、くすはら、橘の3名は後輩に当たる訳だけど、後輩が先輩を誘うことのハードルの高さとか、そういう話も出てましたね。ゆいちゃんに関しては後ろの方にも書いてありましたが、事務所に女性声優の先輩が一人もいないという環境で、先輩と話すことがほとんどないから、その辺りも関係しているようで。まあ、新しくできた事務所ですからね、ラジオで度々その頃の苦労は語っていますけど、ゲーム収録がメインだと現場で先輩に聴く、なんてこともできませんし、それがここまで来たというのは全く凄いことだと思います。
それから昨年に続いて料理トーク。ゆいちゃんが結構料理するという話に対して、ウーサァこと藤咲ウサさんが全力で否定した去年ですけど、その話を振り返りつつ、伝家の宝刀であるウーサァ物まねが炸裂。風音様が似てるとビックリしていたのが印象的。昨年は色々疑われてましたが、今年はすっかり料理好きが板に付いてきたのか、女子力の高さで他を圧倒しています。他の方もまったくしない、という訳ではないようですね。尤も、やらないに越したことはないみたいですが。

Webラジオトークは、先輩と後輩だけあって、かなり真面目な質問や悩みの応酬でした。ゆいちゃんはminoriで4番組、音泉で3番組担当していますが、前者は身内感の強い、ホームグラウンドで比較的自由にやっていましたし、後者に関しては今年になってから初めてで、前者と後者ではリスナーの層が違います。私はどちらにも投稿していますけど、音泉には固有の投稿リスナー層がいて、それも番組によって変わる場合もありますから、たとえばフロラジと、アリスグラムガーデンやラジオ事件簿では、結構違いや差がありますよね。
そんなこともあってか、リスナーのメールをどこまで弄って良いのかとか、特にフロフロは恋愛体験とかだったから、気にしていたみたいで。真摯に応えるべきなのか、それとも弄って欲しいのか、その判断が付かないって訳ですね。これに対する先輩二人の回答が「おおっ!」って感じさせるもので、流石は先輩ですね。ゆいちゃんがラジオでとても参考になったと言ってましたが、その気持ち、分かる気がします。
後はまあ、読むお便りのバランスだったり、投稿リスナーとしてはなかなかに興味深い話が多かったですね。Webラジオの楽しいところとか、そういう話にもなったけど、みんな、自分が出ている番組は当然として、他の番組も普通に聴いたりするみたいです。当たり前の話、ラジオってのはテレビと同じ類いの娯楽ですから、出演者になることもあれば、リスナーとして楽しむこともあるんですよね。ほめらじは中でも大人気、ゆいちゃんと秋野さんは自分が出てない回でも聴いているようです。
一方、自分が出ている番組に関して、まおさんは聴き返すんだけど、恥ずかしくなってしまって2回ぐらいに分けて聴くらしい。あと、悩みとしては可愛く喋るにはどうしたら良いかとか。まあ、可愛く喋るにはそもそも番組が可愛いかどうかも関わってくると私は思うんだけど……音泉で言えばファインとか? アレはダブルボケと可愛さが魅力の番組ですよね。ラジオ事件簿はあと2回しかないけど、可愛く喋る回とか本当にやったらどうしよう。あの番組なら普通にやりそうだから、次回辺りでもしかしたら。ゲストも丁度、桜川さんだし。

それぞれのラジオで事前に触れられ、座談会のメイン質問と思われていた付き合うならどの作品の主人公が良いか? は、割とあっさりした流れでした。当然、自分がヒロインを演じた作品でしたが、座談会出演者で共演作もありますから、被る場合もある訳です。たとえば銀色、遥かとか、なないろリンカーネーションとか、どちらも主人公が良い作品でしたね。
ゆいちゃんが選んだのはソレヨリノ前奏詩宮坂終で、デッドエンドな彼が好きらしい。ヒロインのために一生懸命で、珍しい眼鏡主人公、黒髪の小説家などなど、熱く語っていました。私は宮坂終ってどこか自分と重ねてしまうところがあって、意識的に意識の外に置くことも多いんだけど、近年のminori作品の主人公としては、遠野森羅の次に好きかも知れません。それだけにminoriが電気外やコミケで行う、姫野永遠と結婚企画は、さて、どうなのかと思う部分もあるんだけど、案外、ゆいちゃんなら進んで婚姻届出しに行くぐらいはするかもしれませんね。
まあ、ヨリノについては、抱き枕カバーを買った後にでも改めて書きますか。尤も、私は改めて書くと言ったことを書かないことが多いんだけど、これ、日常生活でも良くあることだから、それこそ改めないといけないな。
他は2017年の目標とかですが、風音様はやっぱりほめらじ10周年について触れており、もう10年続けたいと思っているらしい。まあ、総合情報番組ってのはあった方が良いんですけど、10年後は私も……まあ、なんですか、まだエロゲやってるの? みたいな年齢になってしまいそうですから、色々と考えたくはありませんが、ラジオという文化そのものは、大きく変化しないんじゃないかと思います。ニコ生と上手く棲み分けができたから、良くも悪くもWebラジオに取って代わるものって、今はないんじゃないかなと。
ゆいちゃんは、プライベートでの付き合いを増やしたり、あとはよめがみでキャラソンを歌ったことにも触れた上で、キャラソンという枠組み以外でも、歌を歌っていきたいようです。つまりは歌手活動? ということになるのかも知れないけど、ポテンシャルは高いと思うので、そういった機会が増えると良いですね。ただ、美少女ゲームソングを歌う人って、表のそれと違ってそんなに入れ替わりが激しくないから、なかなか難しいのだろうか?

年末年始、2017年のお仕事情報では、現在放送中のアリスグラムガーデンとか、ラジオ事件簿について触れつつも、新作は直近の1月出演作で、彼女と俺の恋愛日常人気声優のつくりかたについて。前者は秋野さんが触れたこともあって、後者についてゆいちゃんは多く語っていましたけど、声優界のあるあるネタということで、エリソデの座談会についても書かれていたので、少なくともBugBugの座談会は、エリソデのよりも後ということになります。
続いては2月のしゅがてんですとか、3月の春グラ、こちらは当然前述のラジオの話も。杏子御津さんの名前が出てきました。ちなみにシンソウノイズのラジオ事件簿ですが、こちらは冬コミで発売されるCDが、バカ売れすると継続の希望があるみたい。それを29日発売のBugBug誌面で言うのもどうなのかと思うけど、まあ、通販もありますからね。ゆいちゃんの聞いた話では、CD>ゲームらしく、ゲームよりもCDが売れた方がラジオの継続、あるいは一度終了してもシーズン2などに結びつくかも知れないとか。
まあ、今のラジオってほめらじみたいな総合番組や、ソロ活動等をしている声優の個人番組を除けば、作品単位での販売ですから、ゲームが発売されたり、アニメの放送が終了したりすると、どうしても続けづらい面があるんですよね。それを支援企画という方法で覆したのがせかぽじラジオこと、現ファインになりますが、なかなかそういう形に踏み切れるメーカーはいないんじゃないかな。まあ、DMMはある程度自由な感じはしますけど。
とりあえずラジオ事件簿が好きだという人は、まあ、アリスグラムガーデンの方でも良いですが、とにかくCDを買って上げてください。私も買います。というか、1日目はそれがメインです。

誌面上の座談会はこれぐらいにして、後は買って読んでくだいさいってことで次は特典ラジオの話。こちらは30分程度の比較的短いもので、音泉のWebラジオが大体4~50分後言うことを考えれば、確かにおまけ感覚ではありますね。時系列として前述のように座談会よりもこちらが前に当たるんだけど、5人もパーソナリティーがいる中で、綺麗に纏まっていたと思います。自分が出演しているラジオの話……ゆいちゃんは3番組ありますけど、今回はまおさんもいるということで、ラジオ事件簿としての登場みたいですね。DVDですから映像というか、絵が付いてたんですが、アイコンが雪本さくらでしたし。
桜川さんが進行役で、今までやられた無茶振りとか、質問に対するYES/NO企画とか、30分という短い、まあ、地上波では普通の長さだけど、短い中でもギュッと詰まった「お試し感」ある内容だったかな。パーソナリティーの為人に触れるって程でもないけど、興味がある人は音泉でそれぞれの番組を聴いてみると思います。しかし、誌面上でもそうでしたが、ラジオでもその場にいない、出演していない藤咲ウサの存在感……風音様はすっかりウーサァ呼びになったようです。秋野花さんは、ウサたんって呼んでるんですよね。
DVDだからお気軽に聴ける仕様ではないんだけど、まあ、そこはそれぞれ工夫して何とかして下さい。私は何とかしました。

長くなったけど、こんなものかな。他に気になった記事……気になった記事書いた方が良いですかね。既に8000字ぐらい書いてると思うんだけど、ああ、そうだ。これは忘れちゃいけない、美しょゲークリエイター列伝が、今月は海原望さんでした。直近ではなんと言ってもシンソウノイズのライターで知られるライアーソフトの人ですけど、前回のシンソウノイズ座談会に続いての登場で、内容もシンソウノイズについて、発売されたからネタバレありの話が満載で、結構読み応えがありました。各ヒロインは当初こういう予定だったとか、トクナガPから待ったが入ったとか、そういう裏話もそうですが、作品自体のカラクリ……謎解きですとか、実名こそ出てませんが真犯人についても。しかし、あれを勘のいい人ならすぐにわかってしまうというのも……まあ、私は全クリしましたけどね。かなり疲労はしたものの。
くすはら出演作の記事は、前述の水葬銀貨のイストリア以外だと、人気声優のつくりかたとか、トリノラインですね。人気声優のつくりかたはマスターアップ済みで、発売前の宣伝強化月間か、COMICバベルやメガストアにも描き下ろしイラストが掲載されていて、確かメガストアはグッズ通販があったんだったかな? もし違ったゴメンナサイだけど、確かどこかに広報か誰かのツイートがあったはず。

まあ、そんなところですかね。年末のくすはらいは、この日記を公開する頃には電気外祭りこそ終わってますが、minoriは冬コミにも出ますし、姫野永遠の抱き枕はそちらでも買えると思います。あと、サークルスペースでは3日目にCDとか出ますので、気になる方はうちのくすはらゆいページでも見てください。大体のことは書いてありますから。
それではそろそろ9000字になろうかというところで、もしかしたらちゃんとしたコミケ情報書くかも知れませんが、とりあえずはここまで。よいお年をお迎えください。あるいはコミケ行く人は頑張りましょう。
12月になりまして、私は絶賛冬コミの原稿に追われています。
例年ならとっくに終わってなければいけない、いやいや、毎度こんな感じだったよと様々な感情に圧迫されながらも、とりあえずは元気です。一応、夏に続いてせかぽじ本を書いてはいるんですけど、これがまた難産でしてね。まあ、理由は色々ありますが、うちのサークルも色々と岐路に立っているのかも知れませんね……あと2年、ヨスガ10周年とサークル10周年までは続けたいと思っているものの、気付けば10年も経つのかと考えたら、色々と苦笑したくなってしまう。
10年続けて、そのときに私はなにかを成し遂げたと言えるのだろうか?

しみったれた自分語りはどうでも良いとして、今月のBugBug、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」について書きましょうかね。回数で言えば記念すべき20回ということになるんでしょうが、コラム中ではそれに触れることもなく、通常営業でした。
ゲストコーナーに入る前、近況などが書かれる前書きのコーナーで、冬コミで頒布される同人ドラマCDSweet Little KISS新作「おじさまと女子高生 ~声には出せない秘密のカンケイ~」について触れられています。夏コミに続いての同人CD出演で、収録のエピソードなどが書かれていたのですが、私が注目したのはサークル主さんはゲーム収録でもお世話になってる音響監督さんという記述。
Sweet Little KISS……通称SLKは、ALcot系のサークルと呼ばれていて、私もそのような認識があったんですけど、サークルはそれを否定してるんですよね。中の人と繋がりはあるも、職種が全然違うと。でも、コラムにはこの様に記載されているわけで、まあ、ALcotとは限らずともゲーム関係に近しい業界のサークルであるのは確かなようです。ゲーム制作そのものと音響制作は違うといえば違うけど、全然違うって程ではないと思うんものの、そこは色々あるのかも知れませんね。
前回、めがみそふとの水着~るに出演したときは特に触れませんでしたが、こっちは触れたというのは、そこら辺が影響してるんじゃないかなと。真実は分かりませんが。

さて、今回登場したゲストは8月に発売されたtone work’s新作銀色、遥かから主人公の義妹、新見雪月がやってきました。前回の七緒に続いてVA系のヒロイン、それも予想通りの本体からな訳ですが、正直こちらも登場が早いという印象を受けたかな。え、もう? って思うぐらいには最近のキャラってイメージがあるので。
実際、銀はるより後に出た作品ってまだ3本しかありませんし、フロフロもそうですが、下半期の作品ですからね。もっとも上半期の出演作で登場してないのは、精々3人ぐらいなんですが……16回以降は全員2016年に演じたヒロインだったりします。
そんな雪月ですが、銀はるはヒロインとの10年間を描くとても作中時間のない作品です。中学編、学園編、アフター編と3編に分かれており、ヒロインの容姿も成長につれて変化しており、たとえば留学生のベスリーなどは日本語の堪能さなども関わってきます。
雪月はそれほどの違いがあるわけじゃないけど、主人公との関係性も当然変わっていきますから、一体どの時点の彼女が来たのかと読み進めていくと、これは普通にアフター編でした。まあ、作品の話をするとなれば、全てを経験済みなほうがやりやすいよね。
ゆいちゃんにとって、雪月はほぼ演じたことがなかった「大人しい妹」キャラだったそうで、言われてみれば大人しい妹ってあんまりいませんね。同時期に発売された、恋するお嬢様はエッチな花嫁のひよこも内気なところはありましたけど、雪月ほどオドオドはしてませんから、確かにその通りだと思います。
前作、星織ユメミライのオーディションに落ちた話にも触れられており、これは以前、tone work’sのニコ生に出演された際も語っていました。その後、めぐるちゃん役を経て、出演確定ではないがまずはナレーション、作品の概念役として銀色、遥かのティザームービーを収録した話も、ニコ生でしていましたね。

コラムではめぐるちゃんや、少し戻ってお菓子作りという面から七緒との共通点を書きつつも、雪月の話にシフトしていきました。収録時のエピソードとしては、主人公に対する口調を物語が進むにつれて段々と砕けた言い回しに変えていったと書かれており、当然のこととあまり意識はしてませんでしたが、雪月と主人公の距離感が段々と縮まっていくのも、プレイを続けているとよく分かります。
時間の経過を書いている以上は喋り方とかもやっぱり変えたかったそうで、確かに中学編とアフター編じゃ全然違いますもんね。もちろん前者は子供で、後者は大人という年齢差もありますが。
出演作Hotいんふぉは先月と特に代わり映えしませんが、違いがあるとすれば春グラの発売日が3月になっていたことぐらいか。年内2作品、来年4作品と計6本が掲載されており、昨年の今頃に比べると明らかに本数の増加が見られます。確か昨年は、この時期だとギリギリせかぽじが発表されていなかった様な気がするし。まあ、その辺りは誤差の範囲内だと思いますけど。
他の記載としては前書きとは別のゆいたんの近況・一言で、minoriが冬の電気外祭りで発売する姫野永遠の抱き枕について書かれていましたね。ボイスCD付きですが、ニコ生によると11月30日が収録日だったようで、急遽決まった企画だけあってハイスピードに進行しているようです。枚数を絞ってくる可能性も考慮すると、あるいはminoriを初手にした方がいいのかなと思っていたり。まあ、まだ迷ってます。
minoriと言えば、来年の3月に発売される最新作トリノラインについて。私は一応、ニコ生等での発言から高確率で出演するとは思ってるんだけど、罪デヴの前例に倣って雑誌で先行公開、という形にはなりませんでしたね。トリノラインの記事その物はあるんだけど、キャストについては触れていませんでした。予約開始日前に発表するとは言ってますが、果たして……何せ五連投ですから、扉や引き出しがこれ以上あるのか、マンネリ化してしまうのではないかなど、不安は尽きません。信じてはいますが。

雑誌全体としては、先月号に続いてシンソウノイズの大特集が組まれていました。付録のDVDもシンソウノイズだし、恒例の座談会もシンソウノイズの制作スタッフによるもので、発売前のシンソウノイズ尽くしって感じですね。DVDは80分超の動画で体験版の流れを追っていくもので、まあ、プレイ動画みたいなもんです。リプレイ動画、という表記になってましたが、最近は公式がプレイ動画を用意する場合もあるみたいで、たとえばHOOKの新作「Amenity’s Life」なんかも体験版とは別にプレイ動画が公開されていました。
正直、プレイ動画だけ見て体験版もやらないようなユーザーが購入に結びつくのかどうかは甚だ疑問ですが、まあ、時代の流れもあるんでしょう。
巻頭の特集記事は先頃公開された体験版第2弾……正式には前回のが先行体験版だから、今回のが体験版ってことになるんですが、とにかくその範囲内までのネタバレ含む内容になっていました。雪本さんがお亡くなりになることとかも、CGの掲載はしていませんでしたが、文章で記載されていました。サブキャラの一覧や、公開済みHCGを用いたヒロイン紹介などもありましたが、新規情報という意味ではこれといって目新しいのはなかったかな。
ただ、見開きで沙彩の描き下ろしピンナップが載ってましたから、沙彩好きは必見かも知れません。何故に雪本さんや夏希ではなく沙彩? と思わなくはないけど、私自身、結構好きなキャラなので何だか得した気分だったり。
座談会、シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~の真実に関してはメインの企画ですから詳細は控えますけど、出席者はライアーソフトから海原望、それにシルキーズとシルキーズプラスの古参スタッフ、広報のたま、音楽の未来、フリー原画家のはましま薫夫、そしてAzuriteのトクナガPでした。Azuriteの成り立ちや、シルプラとライアーが組んだキッカケ、シンソウノイズができるまでの経緯などが結構詳しく書かれていて、なかなかに読み応えがありました。
中でも、DMMのアニメ部門にアニメ化を依頼したところ、2019年まで予定が埋まってると返されたので、テレビアニメを飛ばして劇場版をやりたいと語っていたのは興味深かったです。もちろん、冗談めかした流れではあるんですが、DMMなら可能なんじゃないか? と思わせる程度の資金力がありますからね。ある意味では小売店と言うより流通の1つですから、メーカーに対するフットワークの軽さというか、柔軟性も凄いある。前回のラジオ事件簿でフロフロネタをやったり、次回……というか、冬コミでアリスグラムガーデンとコラボしてしまったり、しがらみを感じさせないやり方がとても新鮮。何というか、早いよね。スピーディーだ。
又、雪本さくら役で出演しているくすはらゆいは、キャストの中で唯一、シルキーズプラスともライアーソフトとも繋がりがない、仕事をしたことのない人だったけど、彼女はトクナガPが推薦したらしい。雪本さくらというキャラも人気で、死ぬことは予め流通や小売店に言っておいたにも関わらず、特典の希望数が多かったとか。まあ、確かに私も好きですが。

それ以外の記事で目を引いたのは……くすはらゆい出演作で記事があったのは、シンソウノイズを除けばAmenity’s Lifeと、人気声優のつくりかた、それにしゅがてんですか。しゅがてんは割と巻頭の方に載ってましたが、片面1Pのみで、目立った新情報はなかったかな。まあ、はっきり言っちゃうと、どこのごちうさだよみたいな作品ですが、私は悪くないかなと思っていたり。主人公のクロウはパティシエらしいですが、クロウなんて名前が付いてるんだから、ぶっきらぼう又はクールなキャラがいいなぁ。
人気声優のつくりかたは見開き2Pの記事で、こちらは公式サイトにも紹介されていない新規CGがありました。なかなかエロい作品だけど、真実度78%でかなり声優業界に踏み込んだ作品と言うこともあってか、今TVアニメでやっている奴より、人を選びそうな気はするよね。怖いもの見たさって言葉があるけど、ファンにとっては現実と真実ほど怖いものってのはありませんし。ただ、エロゲの声優ものでリアリティを追求しているのは早々ないし、いや、エロゲ以外でもそんなにないことを考えると、どういう結果を残すのかは気になるところ。
Amenity’s Lifeは6P記事で、こちらも新規CGなどが載っていました。ゆいちゃんが演じている望希もいましたけど、彼女って後輩キャラなんですね……勝手に先輩キャラだと思っていたけど、そうか、王子様系の後輩か。となると、上からではなくしたから来る訳だ。実はまだ体験版やってないから、この記事でどういう作品なのか知ったぐらいのレベルで。いや、本当に冬コミ原稿で時間なくってね。まあ、シリーズものだから前2作と同じようなもんだろとか油断していた自分もいたのけど。

他は特にないかな。前回のあかべぇ新規タイトル目白押し、みたいな記事もないし、ああ、こいのすは載ってましたけど、特別新しい情報はなかったです。逆に言えばシンソウノイズとか、Amenity’s Lifeとか、ゆいちゃんが出演する12月の目玉タイトルの特集が組まれていたわけで、その点では申し分なかったと思います。
次号は同じく年内、12月28日に発売されます。今年も美少女ゲーム声優による座談会企画が行われるそうで、秋野花、桜川未央、風音、くすはらゆい、橘まおと、ゆいちゃんも去年に続いて参加しています。藤咲ウサと柚原みうが抜けて、桜川と風音が入った感じですね。出演した作品の主人公で付き合うなら……というトークテーマがあったようで、主人公には辛口な評価で知られるゆいちゃんは、さて、どんな答えを出したのやら。
11月になりましたねぇ。明日は文化の日で、所謂飛び石連休らしいですが特に予定もありません。例年なら、何かしら芝居を観に行っていた気もするのだけど、今年はタイミングの問題か、これといって観劇の予定もなく。ああ、冬コミに受かっていたのでその準備とかしなくちゃいけませんね。おかげさまでスペースを頂き、夏に続いて東館に配置されました。
新刊としてはせかぽじ本と、くすはらゆい本で何かを予定しています。後者は色々考えているんだけど……まあ、それはまた後で。

さて、今月もくすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」のお話でも。第19回と言うことで、このところは2016年出演作からのゲストが多いですね。前回はせかぽじから夢野いちご先生……じゃなくて、サキ・アイハラが来ましたし。11月時点で新作の商業エロゲだけでも10本出演していて、年内も4作品ほど残ってますから、ストックはまだまだあります。
そんな第19回のゲストは、これは少し意外だったんだけど、SAGA PLANETSが2016年7月に発売したフローラル・フローラブから、朱鷺坂七緒がやって来まし……いや、やって来たわけじゃありませんね。
以前も何度かありましたが、今回はゆいちゃんがキャラのいる場所を訪れるというシチュエーションでした。七緒がバイトしているしっぽ堂というケーキ屋に出向いて、バイト中の彼女を直撃という感じ。勿論、アポは事前に取ってます。
私のイメージではしっぽ堂ってケーキ屋さんなんだけど、コラム内にも書かれていたように名物はしっぽドーナツと呼ばれるドーナツなんですよね。ロールケーキとかシュークリームとか、そういうのを売りにしている洋菓子屋さんは多いけど、ドーナツって基本的に揚げ物だから、ケーキ屋よりもむしろパン屋で見かけることの方が多かったりする。

早めに着いたゆいちゃんをバックヤードに待たせつつ、バイト終わりに対談をする二人。七緒との対談の特徴は、フロフロの世界観に飛び込みながらも、話のメインは作品外……というか、ラジオについてが大きく扱われていましたね。くすはらゆい初の音泉進出となった聖ガブリエレ学園放送部ですが、ゆいちゃんとしてもやっぱり思い入れは強かったようで、ラジオの紹介と、秋野花さんと仲良くなれたことについて楽しそうに書かれていました。
ゲームの収録は基本的に一人でするものですから、複数人が登場するドラマCDでもない限りはなかなかブースで会うこともなくて、それこそ前後の人とたまにすれ違う程度、というのが殆どだと言います。けど、ゆいちゃんはそうしたすれ違いすら今まであまりなかったことから、ラジオでの共演を通じて秋野さんと仲良くなり、一緒にコラボカフェまで行けたことが嬉しかったようです。
私はフロラジと噛み合わない部分が多かったので、投稿リスナーとしては悔しさの残る番組ではあったんだけど、不定期配信の全6回という短い間で明確に番組の変化、あるいは秋野花さんがBugBugでインタビューに応えていたときにも書いたけど、パーソナリティとしての成長がはっきり伝わってきたから、そこが印象深かったかな。こんな風に書くと、ちょっと偉そうかな?
対談前の近況トークではよめがみのキャラソン収録について書かれていました。主題歌のカバーとはいえ、意外にもこれが初めてのキャラソンとなったゆいちゃんですが、元々歌うことは好きな人だから、本人も書いてますけど今後も縁があると良いですね。ただ、特典系のCDはなかなか再録が難しいこともあり、私は保存用にもう1本よめがみを買うかどうか迷っています。
出演作Hotいんふぉには発表されている今後の出演作が載っていましたが、興味深かったのは春音*アリスグラムが111月25日発売のままだったことかな。先頃延期した作品ですが、彼女と俺の恋愛日常が1月発売へ修正されていたのとは対照的。雑誌社への発表もギリギリか、あるいはユーザーと同時だったのだろうか? あと、HOOKのAmenity’s Lifeが掲載されていたのに対し、巻頭で特集記事が組まれていた人気声優のつくりかたが載ってなかったのはスペースの問題だろうか。

ゆいたんの近況・一言は世間話なので買って読んで貰うとして、他に特筆すべき記事は……今月号は何と言っても、あかべぇそふと系の新作発表が多かったですね。先月、レミニセンスのコンプリートエディションを発売したてぃ~ぐるですとか、後は暁WORKSやあっぷりけ、それにあかべぇそふとすりぃの発表済み新作についても記事があったかな?
例のソシャゲも含めて5~6作品はあったと思いますが、まずはてぃ~ぐるの新作「隣の少女(仮)」について。レミニセンスが暁の護衛の流れを汲んでいることから錯覚しがちですが、てぃ~ぐるってレミニセンスシリーズを除けば幻のディストピアだけですから、完全新作って実は久しぶりなんですよね。衣笠とトモセシュンサクのコンビで作ると言うことだけど、田舎が舞台だからか、ヒロインのオーラみたいな奴は少し地味かなって。
暁WORKSとあっぷりけの新作は、やや時代がかった……言い換えれば古くさい世界観に見えて、どこか幻想的な印象を受けました。一つは妖怪物で、もう一つはサスペンス、そして最後は青春群像劇。三作三様とでも言うべき感じですが、どれも現代劇なんだとは思います。前述の古くささと現代社会のミスマッチが、何とも言えない雰囲気を醸し出していると言いますか。
まあ、あかべぇそふとすりぃの黒パケも含めると幾ら姉妹ブランドとは言え何色もカラーを出しすぎではないかという懸念もある。働くオタクの恋愛事情は、うーん、どうなんだろ。前作と原画家が変わっていることが、果たして影響を与えるのか。

他の作品としては、MOONSTONEの仄暗き時の果てよりが気になったかも。いや、というのも最近は一時期と違ってエロゲもSFよりミステリとかサスペンスが受けるようになってきたんだなって。
これは一般エンタメにも言えることだけど、最近のユーザーってのは説明を多く求める節があって、作品内で何から何まで説明されないと物足りないどころか、それを欠点だと指摘することがあるんですね。シン・ゴジラとかそもそも突っ込むことがおかしい怪獣物とか、君の名はみたいな、少し不思議なライトSF程度ならともかく、今は謎解きという形で解説されるミステリの方がウケも良いんでしょう。結構前に、私は純粋にSFを楽しむなら、今はエロゲの方が良いのかもしれないなんてことを書いたと思いますが、それも時代の流れか、変わってしまったのかも知れない。
くすはら出演作の記事としては、人気声優のつくりかたが巻頭で特集されていて、真実度78%というぱっと見は高そうな数値が喧伝されていました。MintCUBEの方向性もよく分からないですけど、まあ、二作目で転けたらSphereの二の舞になってしまいますから、頑張って欲しいものです。いや、イモウトノカタチは売れたはずなんだけどね。
後はまあよめがみですとか、Amenity’s Life、それにシンソウノイズの記事がありました。延期した春音*アリスグラムは先月号で大特集を組んだからか、今回は小さな記事一つなかった。シンソウノイズは結構ページ取ってましたが、体験版をやった人であればこれといった新情報はなかったかな。CGも公開済みのものしかなったし。

こんなところかな。当面はエロゲもくすはらゆい出演作だけを購入する予定なので、それ以外は先月のRe:LieFが最後……じゃないか。SQUEEZとセイイキがあるし。Re:LieFはあれは諸事情でまだプレイできていないんだけど、楽しみは後に取っておくと言うことで。
最初に書いた冬コミの話、くすはらゆい本についてですが、予定としてはくすはらゆいラジオブックを考えていました。minoriラジオに加えて、今年は音泉で3番組も担当してますし、そういう本も出してみたいなと思って。ただ、シンソウノイズのラジオ事件簿が年明けまで放送することが決まって、春グラのラジオ・アリスグラムガーデンは延期で先が不透明。来年の3月、あるいは4月までやる可能性もあるから、冬にこの本を出すのは早すぎるかなと考え直しています。
まあ、他にも幾つかネタはありますから、時間はあまりないですがそれは考えるとして、今年は結局、商業エロゲに限って言えば14作品になりそうですね。OVAとか抱き枕とか、同人なんかも合わせると又違うのでしょうが、来年まで延期してしまった物もありますから、少し減ってしまったかな? という気分が強い。
ただ、12月までに発売するエロゲで、まだキャストを公開していないものは何本か残ってますから、ここから増える可能性もなくはないです。それに期待するかどうかは財布と要相談って感じではあるけど、注目していこうとは思います。

BugBugは月初めに出る雑誌という関係上、1月は三が日と被ることから、前年の月末に刊行します。なので、来月は月初めと月末、2回に渡って出るわけですね。12月28日と言えば冬の電気外祭りと被ってますが、新宿に戻るらしいあのイベント、私は果たして参加できるのかな……今年のくすはらゆいコラムも残り2回、次とその次は誰が来るのか? 何気に次は20回ですけど、そろそろminoriかVAか、そっち系から来るかも知れませんね。
先日観劇したドールズハウスが千秋楽を迎えたので、ネタバレを避けるために書いてなかった部分を追記しよう……と思ったのだけど、予想以上に長くなったので新規に書くこととしました。私、この日記で後日に書くとか言ったものは大体書かないことが多いんだけど、今回は一つ前の日記を書いた直後、即座に取りかかっているので大丈夫です。
で、何が書き足りないかというと、登場人物、つまりはキャラクターについて。私はこのお芝居、物語性よりもキャラクター性を重視していると思っているのだけど、これがまあ、実に魅力的だった。要するに、あのキャラ可愛かったよね? という話を書きたい。

演者としての目当てだった本田さんはともかくとして、私が登場人物で心惹かれたのは四女のリナと、彼女の人形である海賊のビアンカでした。どちらもメインキャラと言って差し支えないのだけど、リナだけは人形たちに対してある種の好意というか、期待感のようなものを滲ませてるんですね。
「私の人形もあるの?」とわざわざ確認を取った辺りから、それまで姉たちに対して小憎たらしい末っ子だった彼女に、可愛げのようなものが帯び始めます。彼女は昔から性格が変わらないのか、人形たちにとっては暴君みたいなもので、再会した途端にいじめられると騒がれるんですが、リナはそんな彼女たちを即座に従えてしまう。人形たちの存在に戸惑い困惑する姉たちと違って、リナだけは比較的人形たちと目線が近いんですね。暴君でありながら対等な存在を求めているというか、ハッキリ言ってしまえば友達を望んでいるんです。
いじめられてたという割に、彼女の人形たちは根性ひん曲がったところもなく、心が擦れているどころか、実に楽しそうな描写が目立ちます。楽しく遊び、楽しく踊り、ボスはともかくとして、昔からリナに虐げられてきたというなら、こうはならないでしょう。リナは姉からも言及されるように現実世界で友達がいないんだと思います。分かりやすい孤独感を抱えているが故に、それを埋めるために人形たちとの再会を欲して望んだ。
ここがウララとの違いでもあるんですが、それは一先ず置いておくとして、次はビアンカの話。

海賊人形のビアンカは、リナが持つ人形たちどころか、全体的な登場人物の中でも一際目立つ、謂わば人形側の主役ともいうべき子です。一番の秘密が隠されているのはマリーだけど、実際に動いていたのはこの子で、姉妹たちの橋渡しではないけど、彼女たちの心理的影響を揺さぶる役目を負ったのが、ビアンカな訳だ。
リナにいじめられていたとは言っても、彼女はリナを騙す……というより、傷付けた自らの行いに強い罪悪感を覚えています。リナは姉妹たちの中で唯一、自分から人形に縋り付いた娘で、横暴ながらも人形たちに対して少々ひん曲がってはいるけど、好意的でした。彼女にとって人形は今も昔も友人がいなかった自分にとって、数少ない、気を許せる友達代わりだったようなところがあったのでしょう。彼女の人形だけ7体と、他の姉妹に比べて多いことからもそれが伺えます。おそらく、新しい友達を増やしていく感覚で増やしていったに違いない。
終盤に登場するとある人物に対して、自分は母親からパンケーキ一つ作って貰えなかったと吐露するリナは、根本的な愛情に飢えている娘です。そんな彼女が、自ら再会を望んだ人形たちから拒絶されるのというのは、文字通りイヤなことであり、ショックも大きかった。
そして、とある人物から命令された際のビアンカの反応からして、ビアンカはそれがリナを傷付けてしまう行為だと悟っていたわけですね。だからこそ、罪悪感に打ちのめされてしまった。
もっとも、これはあくまで精神的な話。いくらでも取り返しは付くように思えますが、逆に物理的な意味で傷付いたのはジェーンであって、こちらは猫によってズタボロにされてますから、洒落になってないんですが、このジェーンの悲劇が起きたのは、リナとウララの人形に対する接し方と考え方の違いからでしょうね。

リナは人形たちから割とあっさり、自分たちの持ち主であるリナであることを受け入れられます。それは彼女の性格があまり変わってなくて、他の姉妹……レオナやサラと違って邪険にせず、自分からその輪に入ったことが大きいんでしょうけど、これが三女のウララになると少し話が変わってきます。
ウララは遺産相続にはありがちなお金に執着する娘として書かれており、人形に言わせれば子供の頃と一番性格が変わっています。子供の頃の彼女がどのような存在だったかは断片的にしか分かりませんが、無頓着ではないにせよ、お金に対する執着は一般的な子供と同じだったと考えていいでしょう。あるいは昔はお人形遊びに、後は花や蝶が好きだった娘なのかも知れない。
お金が好きだという情報を与えられたばかりに困惑する彼女の人形たちと、その事実を認めてしまったウララ。そしてそれを真に受けたが故に、ジェーンは猫という危険が待っている庭へと、コインを取りに行ってしまう。ジェーン以外の人形が大人になったウララを本当に持ち主なのかと疑う中で、ジェーンは敢えて、彼女が喜ぶと信じた道を選んだんですね。何故なら開き直ったサラや、最初からどこか楽しげに人形と接するリナと違って、ウララは受け入れられないファンタジーを前に、人形たちとの距離感と接し方が歪だった。
だからこそ、自分のために命を掛けてしまったジェーンの存在も又、彼女には受け入れられないものだった。故に彼女は、リナ以上に人形たちと破局してしまうわけです。
一つ残念なのは、姉妹の和解が優先されたことで、リナやウララが人形たちと和解するシーンがなかったことでしょうか。些細な喧嘩みたいなリナはともかく、持ち主ではないと否定されたウララが人形たちと和解できたのかは、ちょっと気になります。勿論、あのドールズハウスがレオナの家になった時点で、時間は幾らもであるのでしょうが。まずは、猫を庭から追い出すことから始めましょう。

このドールズハウスは総勢20名以上の役者が出演している、小劇場とは思えない大所帯なんですけど、一人として欠けてはいけないように思えた。無駄にも邪魔にも、余り物にもなってない。勿論、メインとサブの違いや差はあれど、あの小さなステージで、20名以上キャラクターを活かしきるってのは、相当なものじゃないだろうか。物販で台本が売っていたので読んだんですけど、構成や演出がね、よく考えられてますよ。
あと、失礼ながら役者陣は殆ど知らない人ばっかりだったけど、それだけに先入観を持たず、登場人物の一人として観られたのが良かったのかも知れない。これが知ってる人なら、まあ、今回の場合は本田さんですか? 彼女が演じたユーミーが出てくると、「ああ、本田さんだなぁ」と思ってしまうから、そういった意味で新鮮さに違いはあったかも。本田さんは良い演技されてましたけどね。
今年はあと2つ、観たいと思っている芝居があるのだけど、果たして行けるのかどうか。時間はあまりないですが、検討していきたいものです。
久しぶりにお芝居を観てきた。それも、小劇場の聖地、サブカルチャーの殿堂ともいえる下北沢で。私は所謂芝居小屋や小劇場で行われるような舞台や芝居を好んでみることが多いのだが、下北沢での観劇経験は、実のところそれほど多くはない。同じサブカルでも、私は学生時代の多くを早稲田や神保町などの古書店街と、後は秋葉原で過ごしていたような人間だから、それよりも多少はお洒落な雰囲気を持った下北沢に抵抗感があった……訳ではない、別に。
単純に芝居を観るにしても、贔屓の劇団とかが下北沢では公演してなかっただけで、私自身、出向いてまで開拓と言うほどではなかっただけの話だ。そこに深い意味などないのだろう。

そんな私が何故、今回下北沢の地に出向いたのかと言えば、まあ、上記のように芝居を観に行ったんですけど、私が贔屓にしている……といっていいのか、とにかく贔屓にしている声優事務所にガジェットリンクってところがあるんだけど、そこに所属している本田愛美さんという声優さんが初舞台に立つというので、少し興味が湧いて。本田さん自身、知らない人って訳でもなかったし。
でまあ、本当だったら12日の水曜日に観る予定でチケットを取ったんですよ。平日だけど有給残ってますし、有給ってのは特に用事があろうとなかろうと消化して良いものだと最近知ったので。そうしたらなんですか、会社に初めて却下されましてね。私の仕事は問題なかったんですが、別工程で遅れていたというか、まあ、来るはずの仕事が来なくて延期になって、12日にやって欲しいみたいな状況になりまして。
まあ、有給申請後だったら突っぱねましたけど、残念なことにまだだったから、仕方なく劇団へと連絡して日程を振り替えて貰うことに。幸いこれは上手くいって、三連休の最終日である今日観てきたというわけです。
久しぶりの下北沢ということで、私もお洒落にランチとかしたかったんだけど、生憎と家を出た時間が遅くて、着いた頃には13時前と、自由席なことも考えたら既に並んでないといけない時刻。なくなく、某ピザ屋に行くのを諦めて劇場へと赴きました。下北沢は今、カレーフェスがやっているらしくて、それで盛り上がっている若者が結構いましたね。カレーというと神保町のイメージだけど、下北沢にも専門店ではないにせよ、カレーを提供する店は結構あるらしい。

13時半になって開場して、振替の手続きも上手くいっていたのか、私は結構すんなり入れました。50人入れるかどうかみたいな芝居小屋という印象を受けたのですが、後で劇団の方から教えてもらったところ、実際には85名ほどの観客がいたらしく、見た目以上の広さらしい。そんな劇場内には演者の親戚か何かか、ご年配の方も結構いましたね。私の隣に座っていたのも年配の……といったら失礼かな、とにかくそんな方々でしたけど、こちらは前述の本田愛美さんの関係者だったようで、終演後に私がアンケート書いている横で挨拶に来られてました。
まあ、それは良いとしてお芝居です。この芝居は決して観客参加型ではないのだけど、観客にも一つの役割というか、役所を与えられていて、それが葬儀の参列者というものです。世界的な歌手が亡くなって、そのお葬式に参列したのが観客である我々なんですね。勿論、お葬式ってのは厳かなものですから、声など上げませんし、芝居その物に関わったりもしません。
物語は、そんなお葬式の席で亡くなった歌手の忘れ形見……実子である四姉妹の長女が発した言葉をきっかけに始まっていきます。
ジャンルがブラックファンタジーで、登場人物というか主役が仲の悪い四姉妹ともなれば、話の流れや結末なんてのは容易に想像しやすく、ハッピーエンドかバッドエンドか、そのどちらかだと思います。そういった意味ではこのドールズハウスは非常に分かりやすい物語だったんだけど、シンプルなだけ合って、テーマ性というか、お芝居を通して訴えたいことと、伝えたいことが、非常にダイレクトなんだよね。直球で投げてきて、受け止めることを許さずにそのままぶつけてくるというか。こういう書き方をすると乱暴に感じるかも知れないけど、四姉妹が内に抱えているものってのは、遠回しに回りくどくやっても解決する問題じゃなくて、多少強引でなければどうにもならないってのを良く現していたように思う。

それでいてまあ、ドールズハウスというぐらいですから人形が結構出てくるんですけど、この人形たちがとても個性的なんですよ。まるでミュージカルを思わせるような音楽演出の中で、まあ、人形なりに楽しく生きてる訳なんだけど、これが又可愛いのよ。人形って、それぞれ何の人形であるか、って分かれてるじゃないですか。男なのか女なのか、王子様なのかお姫様なのか、海賊なのか兵隊なのか、それとも……みたいに、人形ってのは生まれてきたそのときから、常に何かしらの個性を持ってるんですよね。
その際立った個性を、役者陣が上手く演じていて、人形というからには人と違う価値観と時間の流れを持ってるんだけど、これが楽しくもあり切なくもありと、忘れ去られても変わらなかった者たちの輝きと悲哀がそこにはあった。特に三女と四女は、分かりやすいぐらいにその辺りのことが描かれていたんじゃないかな。
オチも本当にシンプルで、あっと驚かされたり、やられた! と思うような部分はなくて、シンプルイズベストを突き詰めたかのようなお芝居だったけど、それだけに観やすかったし、考えさせられるとか、突き動かされるとかじゃなくて、混じり気のない純粋さがそこにはあった。奇想天外とか、シュールを求めてる人には合わないかも知れないけど、平凡ながら少し不思議な物語を楽しみたいという人にはオススメかも。あんまり平凡っていい言葉じゃないんだけど、このお芝居に関しては褒め言葉と受け取って欲しいなぁ……奇を衒うような話じゃなかったし、それでいて伝えたいことがハッキリしていたから。

私が12日のチケットを取ったのはそもそもアフタートーク目当てだったんですが、それも流れてしまったので、終演後はアンケートを書いて、物販を覗いたらそそくさと帰りました。そういえば、本田愛美さん宛に届いていた花に小説家のあかほりさとる先生がいましたけど、あかほりさんの名前とか久しぶりに見たなぁ。昔々に少しだけ世話になったんだけど、本田さんってあかほりさくひんとか出ていたかしら。お花を贈るってことはそう薄い縁ってことはないんだろうが。
ちなみに行きに寄れなかったピザ屋、帰りにも覗いたら17時45分から再開だったので諦めました。なかなかどうした、上手くいかないもんですね。
10月ですよ……2016年が10ヵ月目に到達したわけですよ。歳を取ると時間の流れが速く感じると言うけども、まさかもう秋になってしまうとは。外は夏日だけど。
先月は神戸の地で購入したBugBugですが、今月は普通に秋葉原のとらのあなで買いました。メロンは今月から特典がまた復活してたけど、先月は何で付かなかったんでしょうね? まあ、今月はとらのポイントを失効前に使い切らないといけなかったんでとらにしましたが。サークルカードの期限が迫ってまして、春音の発売までポイントを残せないと分かったので、とりあえず使ってしまおうかなと。
本当は何か委託すれば良いんですが、なかなかそういう訳にもいかなくて。

くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」も第18回と言うことで、年内に20回突破が見えてきましたね。BugBugは月初めに出る雑誌という都合上、12月に2冊出ますから今年は残り3回といったところでしょうか。
近況トークのコーナーは家に出た虫と格闘した話が長々書かれてましたけど、ゆいちゃんは小さい頃から虫が苦手らしい。私は子供の頃なら比較的虫も大丈夫だったかなぁ。大人になると何でかダメになってしまうのは、感性が磨かれたからなのか。ああでも、この前家の側にいたカマキリは思わず写メ撮ったな。多分、虫によりけりってことなんだと思います。
そんなこんなで今月のゲスト。何と小説家の先生が初登場しました。いや、ここに来るゲストはいつも初登場なんだけど、作家という役柄を持っているのはこのキャラだけなんじゃないでしょうか。
というわけで、ゲストは聖鍵遣いの命題-プロポジション-から、恋愛小説家の夢野いちご先生が……え、違うだろって? いやまあ、実際に登場したのは夢野いちごことサキ・アイハラさんなんですけど、ゆいちゃんがそういう風に呼び込むんだものよ。
思わずサキは、「わー! わー!」と遮ってましたけど、サキをゲストで呼ぶに当たって、いきなり夢野いちごネタをぶち込んでくるのは流石ですわ。先月号のソーニャに関しては物語の根幹に関わる部分だったから控えたんでしょうけど、夢野いちごネタは体験版でも出てきますからね。問題ないと判断したんでしょう。というか、読者としては凄く面白いから全然OKだと思う。

ちなみにこのせかぽじ、今年の夏コミで私のサークル・シャリテクロワールが新刊で取り扱ったジャンルでもあるんだけど、まあ、それはまた後で書くとして、サキとの掴みは恋愛小説家トークで始まったわけですが、当たり前ですが作品や他キャラの話もしています。
ゆいちゃんは最初、聖鍵遣いの命題というタイトルが読めなかったらしい。まあ、聖鍵でせいけんとか、命題でプロポジションとか普通は読みませんからね……けど、そんな中二テイストな部分も本作の売りだけあって、世界観や練り込まれた設定など、読んでいてワクワクしたそうです。
せかぽじはライトノベル風だけあって、世界観と設定が先に来る作品なんですよね。どちらかと言えばシナリオよりも舞台装置の方を重視してる感があって、そういった意味では作品全体を隈無く楽しめるんだと思う。バトルシーンが多いことにも言及されてたけど、幻獣……幻獣と書いてヴァイアランと読むのですが、こちらに専属のイラストレーターがいたことなどにもちゃんと触れており、決して主人公のハルトが無双するのではなくて、仲間同士協力し合って、チームプレイであるところに魅力があると書かれています。
せかぽじはメイン、サブと合わせてキャラクターが多い作品ですが、ゆいちゃんが他キャラとして触れたのはセレーネ。サキと密接に関わり、印象残るキャラと言えば、やっぱり彼女なんでしょうね。因縁があり、でも仲良しで、セレーネからスキンシップは過剰というか過激。サキは「もおおおっ!!!」と照れてましたけど、今回はゆいちゃんがゲストを手玉に取るシーンが多かったかも知れない。サキって、意外とチョロいんだよなぁ(苦笑)。
この作品に過去と未来の話があることを上げた上で、続編にも出たいという辺り、せかぽじ愛されてますね。ただ、くすはらゆい出演作という意味では、明確に続編という形が出たことあるのは大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~ぐらいで、しかもあれはミニディスクからFDになっただけなので、仮にフルプライス作品ならばせかぽじが初の続編ということになる……けど、せかぽじは細々出していきそうな気もするから、どうなるんだろう。

さて、このBugBugが発売された10月3日は月曜日で、毎週月曜と金曜は、聖鍵遣いの命題の原作元、UnicoЯnのニコ生配信日だったりします。なので、このコラムの話題を振ってみたんですが、どうにもゲストオファーが合ったと言うよりは、ゆいちゃんがこういう原稿を書いたのでチェックしてね、みたいな形だったらしい。まあ、メーカーにもよるのかも知れないけど、許可を取ると言うよりは事後承諾に近いんだろうか。
キャラクターのセレクトも、まあ、これは分かりきっていたことだけどゆいちゃんがしている可能性が高いということで、UnicoЯn的に意外だったのはBugBugからの連絡と原稿届いたのが結構近々だったから、こんなにも早く掲載されるとは思ってなかったらしい。丁度忙しい時期だったので、原稿自体は監督の松下さんに渡したけど、代表のさんちゅ~さんはまだ呼んでないらしい。
BugBug……つまり雑誌編集部ではなくゆいちゃんがキャラを選んでるんだろうなってのは分かってましたけど、直近で同人誌を出した身としては、こんなにも早くサキが登城してくれて嬉しくもありますね。2016年は真希奈やソーニャ、そしてサキの他にも、発売済みの作品だけど6人のヒロインがいたわけですから、誰が来ても不思議ではなかったので。きっと、この近々でゆいちゃんのせかぽじ熱が上がる何かがったのでしょう。
出演作Hotいんふぉは目立った新情報などはなく、彼女と俺の恋愛日常以外は大小の差こそあるものの、本誌に記事が載っていました。近況・一言はシンソウノイズのラジオについてで、これも来週の木曜日ですか。早いもんです。

他の特筆するべき記事は、春音*アリスグラムの巻頭大特集でしょうか? 高苗京鈴による描き下ろしピンナップを始めとした14Pにも渡る特集で、全ヒロインを見開きで紹介、描き下ろし4コマ&書き下ろしエピソードもあるなど、充実した内容になっています。
新規CGもそこそこあったけど、一部はTGsmartのそれと被っていますね。TG、つまりテックジャイアン本誌ではヒロインごとに個別で特集打ってますから、一挙に掲載したBugBugとは逆の掘り下げ方をしています。そういえば、TGsmartはヒロインの下着姿の立ち絵が掲載されてましたが、あれって膝下……キャラによっては太ももより下が靴下またはストッキング&靴というなかなかにそそられる格好だったんですけど、BugBugだと膝から下を載せていませんでした。
メインの特集記事ですからあまり内容には触れませんが、描き下ろしも多いし、新規CGもありますから、興味がある人はチェックして置いても損はないと思います。店舗特典のラフも修正なしで全部載ってますからね。これは結構良いんじゃないでしょうか。
くすはらゆい出演作だと他は1ページ記事が多くて、シンソウノイズの記事がやはり店舗特典の線画を載せていた以外は、これといって新情報とかはなかったかな。アキウソの記事は雫載ってなかったし……ああ、よめがみとユニオリズム・カルテットの記事が見開きで同じ所にあったのは少し笑った。

座談会企画はCampus×NanaWind×ぱれっとクオリア×まどふとでしたけど、ぱれっと以外は全てのメーカーに出演経験がありますね。CampusとNanaWindはこれから出る作品だけど、まどそふとはヤキモチストリームに出ています。まあ、この座談会では作品に関する情報と言うよりは業界話みたいのがメインでした。エロゲ業界も二十代中盤が活躍するようになってきて、何と言いますか若いですね……二十代中盤なんて、言ってしまえばちょっと前まで大学生ですよ。大学出てエロゲ作っている人がどれだけいるかは知らんけど。
くすはらゆい出演作以外だと、そうだな、あかべぇそふとすりぃが12月に出す予定の竜騎士が載ってましたが、相川たつきという人は本当にはぐれと絵柄がそっくりですね。あかべぇのグラフィッカーが優秀なのかも知れませんが、これにはちょっと驚きました。しかし、騎士シリーズも引っ張りますね。未だにあの失敗から脱却できないでいると言うべきか。
けどまあ、他の記事と言ってもこれぐらいかな。私自身、くすはら出演作以外だと10月以降は買うものが殆どないから、それらの記事が少ないと特に触れる物もないんだよね。

ゆいちゃん的にはコラムでも書いてあったようにシンソウノイズのラジオが始まるわけですが、一方で先月号に書かれていたラジオ・アリスグラムガーデンは既に配信中で、今週には第2回が、先週はほめらじにゲスト出演もしています。更に今週は配信前だけどシンソウノイズのラジオだ、二週連続のほめらじ出演になりましたから、合計で3番組5回ですか。10月の間にほめらじ、アリスグラムガーデン×2、シンソウノイズ×2とゆいちゃんの声が聴けることになります。
ちょっと前まで春前から春先のminoriラジオだけだった人が、今年になって怒濤のラジオ出演……まったく大したものですね。相方ありきではあるけど音泉で3番組だし、シンソウノイズに至っては自分の名前が冠になってますから、感無量でしょう。
ほめらじでは仕事しすぎとか言われてましたけど、追いかける方も負けないぐらい、追い続けていきたいものです。
まあ、私は色々な物を背負ってアニメ版ヨスガノソラという作品に今まで向き合ってきたわけですが、一度ならず、いえ、何度も放棄しようとして、結局それが出来ないままにBD-BOXが出てしまいました。アニメ版に関して私の言いたいこと何てのは今更ですし、わざわざ改まって書く必要もないことですけど、突き詰めて考えたとき、それはヨスガノソラという作品に対する、意識と認識、あるいは美意識の乖離があったんだろうなと、そう思います。

さて、発売されたBD-BOXはアニメ版の公式サイトでも触れられているように、幾つかの店舗で描き下ろしの特典が付きました。アニメイト、ゲーマーズ、とらのあな、ソフマップ、まあ、よくあるアニメ・ゲームショップですね。他にも既存のイラストをしようとしたものがAmazonだったり、セブンネットだったりで付くのだけど……私は描き下ろし特典のみを複数購入の対象として、上記4つの店舗で予約しました。
この予約に関しても色々面白い話がありましてね、予約券が大量に置いてあったゲマ屋横浜で予約しようとしたら、「あ、予約満了です」とか言われたり、後1件で予約締め切るから急いでと閉店間際に駆け込んだゲマ屋本店が、後日になって予約再開してたりと、それはもう色々合ったのだけど、その話はいいとしてね。
まあ、BD-BOXを買ったんですよ。秋葉原の店を回って購入してきたんです。所謂、店着日……つまりはフラゲをしてきた訳ですが、昼の12時の時点ではゲマ屋が予約引換OK、とらが到着しているけどまだダメ、アニメイトが未到着。ソフマップは全国的に入荷済みだったようだけど、ここだけは横浜店でWポイントデー合わせの購入をする予定だから、回収は後日に回しました。正直、台風が迫る大雨の中、B1サイズのタペストリーを含む回収作業は結構困難でしたが、何とか問題なく……まあ、外箱が若干傷入ってたりしましたけど、大きな問題なく済ませることが出来た。ちなみに買取価格は店によってばらつきがありますけど、トレーダーが一番高かったです。

前置きが長くなりましたけど、BD-BOXの仕様について。
ハッシーの描き下ろしは三方背外箱イラストだけで、この外箱の中に以前出た単巻BDを収納する外箱イラストをあしらったケースと、その外箱を収納するBOXに描かれていたハル穹イラストを表紙にしたブックレットなどが入っていました。
まあ、ハッシーの描き下ろしが一枚だけなのは仕方ないにしても、以前のBDを持っている身としてはそこまで新鮮味はなかったかな。ただ、ディスクを取り外した中にアニメの描き下ろしイラスト……だと思うものが各ヒロイン分あったから、原作とアニメのバランスとは取ったといったところか。興味深かったのは原作の舞台、つまり、奥木染や穂見町のモデルとなった栃木県の集落とその周辺の写真を収めたフォトブックが付いていたことで、穹のコスプレをしたレイヤーと共に、これがなかなか綺麗でしてね。
あの辺りは高速道路だったかが通る関係上、当時の姿を既に残しておらず、ヨスガノソラの舞台モデルとしてあそこが選ばれたのも、ハッシーが記念に残しておきたかったみたいな話だったから、おそらくこのフォトブックも当時のロケハンなりで撮られた写真なのでしょう。今回の新規撮影ってことはないと思う。
映像その物は別に新作カットとかありませんから、当時のものと比較してもこれといった違いはありません。この辺りも物足りなさを感じさせる要因ではあるんだけど、まあ、今更コズエノソラとか作られてもね。ブックレットをペラペラ捲ると、単巻BD/DVDのパッケージをあしらったキャラ紹介ページから始まり、各種版権イラストの紹介、そして各話紹介に続いていくのだけど、どちらかと言えば最後のコメントヲヨセテにもう少しページを割いて欲しかったかな。監督とシナリオ構成のQ&Aコーナーなんだけど、ここに結構面白いことが書いてあったんですよ。

アニメ版ヨスガノソラに対する原作ファンの大体のイメージって、まあ、原作改変であり、改悪であり、あまり使いたくない言葉だけど、原作レイプってのがあるじゃないですか。私なんかはもう筆頭みたいなもんですが、原作ファンはアニメ版に対して、それほど良い感情を持ってないことが多い。勿論、統計なんて取ってないけど、彼ら……面倒くさいから私にしますけど、私がアニメ版に対して許せないのは、ヨスガノソラというコンテンツを極めて性的なモノとして売り出した点にあって、所謂雰囲気ゲーに近かった原作が、アニメだとエロの代名詞みたいになってしまい、未だにツイッターなどでは家族がいるところで観て変な空気になったとか、妹と一緒に観ような! みたいな、エロネタの一種として扱われることが多いんです。
私はその手の輩とは一生分かり合えないんだろうなと思ってますけど、どうしてヨスガノソラという作品はアニメであのように性的な、本番セックスをしまくる、というか、見せまくる作品になってしまったのかは当時から疑問で。まあ、18禁コンテンツである以上はエロから逃げないとか、あの頃の文献にも色々書いてあったはずだが、問題は誰の意思によってそれが出され、決定されたのか、ということでね。
それに対する一つの答えが、このブックレットに書いてありました。過激な描写と分岐方式について当時の心境に質問された際、
最初のミーティングからTVシリーズでいわゆる朝チュン等の暗喩描写ではない行為を描きたいと、メーカー側からの依頼でした。
~中略~
分岐方式にしたのは、原作であるゲームのキャラクター人気が春日野穹だけに集中しているので、他のキャラクターにも人気が出るようにアイデアを出して欲しい、と頼まれて思いついたアイデアです。

監督 高橋丈夫

続いて荒川の記述もあるんですけど、気になったのはこの監督が書いたこと。暗喩描写ではない行為……まあ、直接的なセックス描写ですけど、これを依頼したのがメーカーだったという事実。この場合のメーカーがキングレコードならまだいいんですが、仮にSphereというかCUFFSだとしたら、ヨスガノソラという作品がアニメで性の塊になったのは、他でもない原作サイドの責任ということになる。
当時のSphereは雰囲気ゲーのブランドとして取られることを嫌ってはないにしろ、避けようとしていた風潮があるし、何を勘違いしたのか妹ゲーブランドになろうとしていたことからも、ヨスガノソラの雰囲気を脱却するために、わざとこの様な選択をした可能性もなくはない。つまり、原作レイプをしたのは……いえ、自らの娘をレイプさせたのは、親であるSphere又はCUFFSかも知れなくなったわけです。万が一にもそうだったのだとすれば、どういう神経してんだよと怒鳴り込みにいきたいぐらいですけど、まあ、所詮は過ぎたことです。忘れましょう。
次に分岐方式について。これは明確にSphereサイドからの注文だったと思います。何のイベントかは忘れましたけど、多分ドリパとかかな? メーカーとしてはキャラ人気が穹に集中しているのはよくないみたいなこと言ってましたし、メーカーとしては奈緒や初佳も売っていなくちゃいけとかいっていた気がするので、その為の措置だったんじゃないかなと。
未だに穹のグッズばかり出る時点で、果たしてその試みが成功したのかどうかは判りませんけど、そういう注文があったんだとしたら一つだけ言いたいことがある。
他のキャラクターに人気が出るよう分岐方式を取ったなら、どうして店舗特典は全部穹だったのかと。今回のBD-BOXもそうですけど、店舗特典って基本的に穹じゃないですか。穹と瑛、あるいは奈緒が一緒に描かれることはあっても、穹がいない店舗特典ってまずない訳です。アニメ本編でハルと穹をあれだけ苦しめておきながら、特典物だと金のなる木のように穹人気にあやかるのかと当時から私は批判的でしたが、他のキャラクターの人気目当ての分岐方式なら、特典もそれを貫けよと、なに穹で固めてるんだよと、改めてそう思いました。まあ、半分以上怒りを通り越して呆れてるんですが。

まあ、そんな積年の恨みが滲んでくるアニメ版ヨスガノソラのBD-BOXですが、良かった点も勿論あります。出来れば原作のコンテンツとして観たかった新規録り下ろしドラマCDとかね。
オフロノソラとは、まだそんな単語の組み合わせがあったのかと、長年二次創作をしていた身としては少し悔しいです。
ただ、ヨスガノソラも再来年には10周年みたいなコンテンツですし、アニメ版も放映終了から6年経とうかという感じだから、声優さんの演技面は不安要素でもあったんだけど……穹は、田口さん好きだから贔屓目もあるかもだが、良かったと思う。他はまあ、そこそこ? 仕方ないよね、こればかりは。
物凄くアニメ版が好きだという人は買ってもいいんでしょうが、損はしないが得もしないってレベルだから、よく考えて購入してください。私はハッシーが久しぶりに描いたハル穹のために私は買いました。そういう部類の買い物だと思います。これは。
昨日、神戸に行ってました。思いったたら突然にとか、旅行とか、そういうのではなくて、私だと珍しいイベント遠征です。THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Storyの神戸初日公演がチケット取れてしまったので、まあ、折角だし参加しようかなって。デレステをプレイし始めたことで、デレマス熱がそれなりに高まっていたのも理由の一つなんだけど、ちょこたんとゆっちが出る、というのも大きかったかも。

私はアイマスとかデレマスのライブやコンサートに参加したことがないので、コンテンツとしての規模と出演者の数から長くて4時間、最低でも3時間半はやるんじゃないかと思い、宿を確保したんですよ。新神戸からの新幹線は終電が21時8分という話だし、21時終演じゃまず間に合わないだろうから。まあ、2日目参加するわけでもないのに1泊することへの抵抗感や疑問もあるにはあったんだけど、野宿というわけにもいかないし。
そんな判断の下に動いたのだけど……まさか、3時間10分しかやらないとは思わなかったなぁ。多分、押してこの時間なんだろうから、予定では3時間ぐらいの公演だったんでしょうね。17時からの3時間で20時終演、終電にも間に合うし、なるほど、ベストな時間です。
わざわざ宿を確保した身としては、完全に見誤ったということになるんだろうけど、これもまあ、勉強代ですかね。最近、金の使い方が極端に下手くそで、このままではいけないと思いつつも、修正できていない自分がいます。ちょっとした旅行気分で考えれば良かったのかもしれないけど、実は夏コミ明け一週間後ぐらいから風邪を引いて、それをこじらせた状態での遠征だったから、あんまり自分に余裕がなかったというのもある。
まあ、今となってはどういう選択が一番正しかったのかはわからないのだけど、私が遠征に不慣れというのを差し引いても、やっぱり日帰りの方が性に合ってるんだろうなと。あるいは、一人旅というものに向いていないか。行く前はそれなりにテンション上がっていた気もするんだけどね。やっぱり、病み上がりですらない状態での遠征には無理があったのかもしれない。今更キャンセルできなかったから仕方がないのだけど。

神戸自体は一昨年の秋ごろにも個人的な旅行で行っていて、そのときは連れ合いもいたので比較的楽しかった記憶があります。今回は一人で、それもコンサート参加が主な目的でしたから、どこか淡々とした、予定を消化していくだけの流れになった感はあるかも。新幹線は経費節約のためのぞみではなくひかりにしたけど、デレステプレイしていたらいつの間にか着いていたし、以前行ったときよりも感覚的に近くなっていた気がする。
新幹線ではひたすらデレステやっていたので、これといって特筆することはないのだけど、特に駅弁とか買ってないので、旅情気分は沸かなかったかも。新神戸についたのが……13時20分ぐらいですか。市営地下鉄で三宮に移動して、まずは腹ごしらえと、グリル十字屋なる洋食屋に入りました。適当にネットで選んだお店でしたけど、昼飯時を外したとはいえ、土曜日の観光地にある店にしては結構空いてましたね。空席の方が多いぐらいだった。
神戸は洋菓子とか洋食文化が盛んな街で、以前三宮を訪れたときも洋食は食べたんだけど、今回も又ビーフカツを試してみました。都内では最近、特に秋葉原で牛かつの店が流行ってますけど、私はビーフカツの方が好きなつもりで、ちょっと高いけど折角来たんだしと頼んだのですが……まあ、普通だったかな。美味しいし、肉も柔らかかったけど、感動的な何かがある訳でもなく。何でもデミグラスソースを掛けてしまう文化は、少し勿体無い気がしないでもない。
食後もホテルのチェックインまで時間があったので、アーケードをぶらぶらしながらメロンブックス神戸店だったり、ゲーマーズ三宮店を始めとしたらアニメショップ密集地を散策していました。メロンブックスだけ少し離れたところにあるんだけど、そういや、アニメイトを見かけませんでしたね。どこにあったんだろうか。カフェはあったけど。
店舗のイメージとしては……一番良かったのはとらのあなかな。フロアの作りが一番分かりやすかったというのもあるけど、ゲマ屋とかメロンは地元が2フロアあるタイプなので、なんかしっくり来なかった。特にゲマ屋はどこに行っても、ゲマ屋らしい作りが感じられなくて、店それぞれにこせがあるというより、統一された個性のない、無個性なチェーンってイメージが強かったりする。

メロンブックスでBugBugを購入して特典がないなぁとかガッカリした後は、ゲマ屋三宮からすぐ近くにあるホテルにチェックイン。ホテルケーニヒスクローネという、洋菓子屋のチェーンがやってるホテルなんだけど、一昨年来たときも止まったところです。あのときは、こんなにアニメショップとかが近場にあるとは思ってなかったのだけど、この2年で変わったのか、それとも移転してきたのか。
前回は連れ合いがいたので広めのツインルームだったけど、今回は一人だったのでセミダブルの部屋。まあ、手狭だけど1泊ぐらいならこんなものでしょう。洋菓子屋がやってるから観光ホテルっぽいけど、意外とリーマンの出張需要もあるらしい。ビジネスプランみたいのも存在するから、多様な使い方が出来るんでしょうね。
部屋に荷物を置いた後は、さて、コンサート会場へ……行く前に、宿泊特典であるウェルカムスイーツ&ウェルカムドリンクのサービスを受けました。ホテル自慢のクローネ&ダブルソフトクリームに、ホットとアイスを選べるコーヒーor紅茶、それとは別に選べるドリンクのスパークリングワインorブラッドオレンジジュース。結構なボリュームですけど、時間がなかったので手早く済ませて移動。もう少し、ゆっくり味わいたかった。
ポートライナーはこちらで言うところのゆりかもめみたいなもんで、一度に乗れる人数も一般的な電車に比べると少なかったから、これは帰り大変そうだなと思いつつ、まあ、宿取ってあるんだから良いかと10分程度ですかね、それぐらいの距離を移動しました。考えてみると、新橋辺りから国際展示場に行くより、断然早く付きましたね。

到着した市民広場駅は所謂Pで溢れかえってましたけど、物販や、前日に築城したお城などはワールド記念ホールではなく広場方面で展開していました。城では大型ビジョンでPVや、壁面のアイドルがPVごとに切り替わるといった凝った演出がされていたんですけど、何とビックリ、城の中に入ることが出来ました。内部でも特別なデレステPVが流れており、なかなかどうした、会場外でも凝った演出がなされています。SSAでも、けやき広場辺りに築城されるんでしょうか。
物販は完売もそこそこあれど、結構なんでも買えるぐらいには空いてましたね。まあ、お金もなかったので除くだけにしましたが、ちら見したパンフレットは声優の写真などが掲載されており、キャラクターを全面に押し出していた、先日のガルパンイベントのパンフに比べると、なんか対照的。
私は今回アリーナ席だったんだけど、列は43列目とかなり後ろ。ワールド記念ホールは収容キャパ8000人ということだから、おそらく固定の座席よりもアリーナ部分の方が席数多いのでしょう。のろのろと入場したけど、43列目は出入り口の直ぐ側にあって、迷うことなく着席することが出来ました。まあ、予想はしていたんだけど、見づらい席だったね。そもそもアリーナ席は段差というものが存在せず、城を築城していている関係からか、ステージもそんなに背が高くなかったので、肉眼では背伸びをしないとろくに見えなかった。だから、シンデレラたちを見て楽しむというよりは、場の空気を体感するというのに近かったかな。一度、トイレ行くためにスタンド席まで上がったんだけど、スタンドの方が俯瞰で観やすかったと思う。距離があるにしてもね。
コンサート自体はデレステ一周年に引っ掛けて、デレステの楽曲を中心に行われたから、知らない曲がなかったというのが個人的には助かったかも。サプライズとか新曲とか、後で知った2日目の内容と少し差があるんじゃないかと思わないでもなかったけど、まあ、それは仕方がないのかなとも思ったり。ただ、自分の心が強く突き動かされるほど何かや、感動を覚えたかと言われると、周囲との温度差はちょっとあったかなと。まあ、そこら辺はにわかだからかもしれないけど。

終演後は三宮に戻って、BKで夕食を購入してホテルに戻りました。神戸のホテルは近くに有馬温泉があるからか大浴場というものが基本的に存在せず、仕方がないので部屋でひとっ風呂浴びた後はすることもないので寝ることに。しかし、咳の発作で目を覚まし、結局朝までニコ生とか見たりしながらボーッとしてました。
朝食はよくあるバイキングで、洋菓子屋が経営しているだけあって、パンとケーキの種類が豊富でした。けどまあ、おかずの種類が少ないので2泊したら飽きる内容かもしれない。美味しかったけどね。焼きたてパンやケーキの味は流石だと思った。
チェックアウト後は新幹線に乗って横浜へ帰還。行きと同じくデレステをやってたらすぐ着きました。朝食を食べ過ぎたわけでもないのに、あまりお腹すいてなかったので、やはり駅弁などは買わずに。最初から最後まで淡々とした遠征でしたとさ。
次があったら、どうしようかなとは思っている。そこまでデレマス、デレステ熱が続いているかは分からないんだけど。
ここ数ヵ月、BugBugはメロンブックスで購入していたんですよ。表紙の絵柄をしたイラストシートっぽいのが店舗特典で付くから。で、今月号とかめちゃくちゃ表紙の絵柄良いじゃないですか。流石は黒田和也みたいな感じがして、絶対に特典が欲しいからメロンで購入するのを楽しみにしていたんですが……まさか、付かないとは思わなかったなぁ。先月までの気紛れだったのか、付けても大して売り上げ変わらないからやめちゃったのか、今月は店舗特典なしでした。
買ってから気付いたんだけど、特典付かないならとらのあなで買った方がポイント還元率良かったというあれ。上手く行かないもんですね。

くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」第17回。今月のゲストは、2016年2月新作「恋する乙女は守護の楯~薔薇の聖母~」から、ソーニャ・カシチオールが登場しました。くすはらゆい初の外国人……で良いのかな? アンラッキー・リバースのエリスとかは異世界人だけど言葉が通じてましたし、ロシア人のロリキャラは発表当初のインパクトが強かったように思います。
又、ソーニャは作品の扱いとしてはサブヒロインに位置するキャラで、ルートもHシーンもエンディングも存在しますけど、公式もサブヒロインと明言していることから、このコーナーでは初のサブキャラ登場になるのでしょうか? ルートのあるキャラをサブキャラと定義するのもあれだし、立ち位置としてはメインヒロインと同じ扱いで良いのかもしれない。多分、ゆいちゃんもそう思ったから今回のゲストに呼んだんだろうし。
恋楯はAXLを代表する作品の一つで、薔薇の聖母はAXL10周年の企画の第二弾として制作された続編になります。続編といっても前作から続投しているのは主人公とその上司ぐらいであり、舞台とヒロインは一新され、今作からのプレイも普通に出来ます。AXLとしては過去に一番売れた切り札のようなタイトルですから、基本的に続編を作らないスタイルの中でも、10周年の節目に恋楯を、という考えは理解できましたし、ある意味で当然の選択だったのかも知れません。

さて、そんな恋楯からソーニャが登場した今月号のコラムですが、ソーニャはその性格から、ゆいちゃんのことを「ゆいさん」とさん付けで呼んでましたね。これまで登場したキャラは、確か全員呼び捨てだったはずなので、これはこれで新鮮なものがあります。
ただ、ソーニャはあれでいて二面性を持つキャラだから、あっちのバージョンだとやはり呼び捨てになるのだろうか……発売から半年以上経ってますし、ネタバレも何もないと思うんだけど、コラム内ではソーニャの設定とか、正体とか、そういった部分に関して一切触れてなかったから、それをここで書いてしまうのもゆいちゃんがしたかも知れない苦労を水の泡にす様な気がするし、私も触れないでおきます。
だもんで、今回はソーニャのキャラクターの掘り下げや、ネタバレになるシナリオの回想などはあまり行わず、恋楯という作品の全体的な話をしていますね。ルートごとに結末がガラッと変わる仕様だったり、バッドエンドが実装されていることとか。「攻略していて楽しい作品だなって思ったよ」とも書いてありましたけど、これってつまりゆいちゃんは恋楯をオールクリアでプレイ済みってことなんでしょうか。エロゲ屋ギャルゲの場合、自分のルートだけプレイするって人も少なくない中で、流石はゆいちゃんというべきなのか、それとも恋楯がそうさせたのか。
コラム内にも書いてありましたけど、基本的に声優は自分の担当したキャラの台本しか貰えませんから、物語の全体を知るのが困難なんですよね。他社の場合、たとえばminoriなら気心知れてますから頼んで罪デブの台本は全キャラ貰ったそうですが、AXLは初めてだし、そういう訳にもいかないのでしょう。
くすはらゆいは勉強熱心な人で、先日もエウシュリー関係者のツイッターで、初めて会ったのに作品の傾向とブランド所在地を把握されていた、と言ってましたが、そういう人なんですよ。直向きとは又違うのかも知れないけど、胆力のある人です。
何か今回はやけにゲストトークが少ないと思ったら、近況トークが長かった。フロフロカフェに行った話なんですが、書いてある内容はフロラジのトークで話したそれと大差なかったかな。最終的には秋野花へのラブコールで終わりました。
後はラジオの新番組の告知と、出演作Hotいんふぉ♪は、ユニオリズム・カルテット A3-DAYSの発売日が、延期前の9月30日表記でしたね。これは特集記事もそうなってましたが、BugBugは割とギリギリまで差し替え出来るイメージだったので、10月28日になってないのは意外だった。

他に特筆する記事は……上記のユニオリを始め、出演作は大体が個別記事あったかな? あ、いや、春音アリス*グラムだけはありませんでしたね。よめがみ、アキウソ、シンソウノイズはありました。記事として一番扱い大きかったのは、今月発売予定だったユニオリという皮肉。エロゲが延期すると、得てしてこう言うことが起こります。発売しないのに、発売直前とかいって表紙を飾ったり。まあ、今は作品が描き下ろされるエロゲ雑誌はないですけど。
大々的に特集記事を組まれていたのはオーガストの新作である千桃で、まあ、こちらは問題なく出るでしょう。私も購入予定なんですが、どこで買うかを決めきってないんですよね。トレーダーが良いとは思うんだけど、特典の実物を見ると、やっぱり発色に違和感というか、不満があって、当初の好み通りげっちゅ屋か? とも思うんだけど、ソフマップも捨てがたいみたいな。今月はアニメ版ヨスガノソラのBD-BOXを最低4つは購入するから、エロゲの複数買いは無理なんですよね。そういや、ユニオリが延期したから、9月はくすはらゆい出演作が1本もないのか……
新作と言えば、タイミングよくAXLの新作が発表されてましたね。記事を読むに中世風ファンタージのようですが、まだタイトルなどは決まってない模様。まあ、これはキャスティング次第かなぁ。
ああ、そういやレミニセンスの続報も載ってましたが、マジで呉羽にHシーンがあるんですね。店舗特典内からDLでも良いかなとか思ってるんだけど、面倒くさいから購入しちゃうかも知れない。

まあ、今月号はこんなものかな。細かい記事は色々あるけど、後は買って読んでみてください。私もレビューなんて書いてますが、雑誌というのはやっぱり買ってみてだと思うんですよ。エロゲ雑誌はそんなに安いものじゃないですが、それでも私は必要なものだと感じて購入してるし、コラムを読む以外にも楽しさを見つけることは出来る。勿論、メインの購買理由がコラムだから、仮に連載が終了したら、そのときは今後を考えるのかも知れないけど、現在進行形で購入している限りは、雑誌を盛り上げていきたいなって。そんなことを考えることもあります。
第5巻が出ましたねぇ。ごちうさのタグで日記書いたのは2015年の9月26日が最後と言うことで、1年ぶりではないけれど、殆ど11ヵ月ぶりですか。別にごちうさから離れていたわけじゃないし、きららMAXは毎月買ってるんだけど、距離感としては落ち着いてきたかなと。この1年の間にアニメの2期が放送されたり、そのイベントが横浜であったり、ごちうさはコンテンツとして確固たる地位を気付いているけど、原作はね、特に大きな変化を迎えることなく、癒やし系まんがとして続いていると思います。
ただ、5巻は少し特典の店舗が減ったのかな? 多忙なんだろうけど、特典付きを全購入する人としては、財布に優しいような、少し寂しいような、そんな感じ。

さて、ごちうさ第5巻は第4巻がそうであったように、話数を飛ばしての収録がされています。正確には、掲載順なら本来5巻に入るべきものが4巻に収録され、4巻に収録されるべきものが5巻に入っていることから起こった一種のパラドックスみたいなものです。本誌組とコミックス組では受ける印象が変わるだろうけど、逆に本誌組も新鮮な気持ちで読めることから、私は結構好きですね。
ちなみに4巻に収録される話で、5巻に持ち越されたものと言えば、代表的なのに怪盗ラパンがあります。今年のエイプリルフールネタとしてアニメの公式サイトで使用され、夏コミではグッズも出ていましたから、コミックス組にはなんだこれ? と言われてもおかしくない、そんな企画だったように思う。まあ、今更のことなんだけど。そんなラパンの話は5巻でも中どころに配置されていて、特に季節感のない話だから、間を取ったと言うことなんでしょう。
収録されている話は、全部で13話、今回、表紙裏のメニュー表はビアホールのものとなっており、ココアたちの学校で行われた文化祭を意識したものになっています。しかし、驚いたのが前巻までは存在した、裏表紙マンガが、5巻には載っていなかったことです。代わりにイラストが載っていましたが、あれ割と楽しみだったので残念な気持ちが強い。ネタ切れってことはないだろうし、やはり多忙だったのか……

収録話数としては新制服の話から始まり、肝試し、ココアの帰省に伴うリゼとの出会い回想、帰省先でのココア、夏祭り、ラパン、マラソン大会、チノの音楽会、古物市、学校見学と文化祭が続き、チマメの髪型を変える話で終わります。
こうして並べてみると、夏祭りはともかくとして、四季を感じさせる話はそれほど多くもないのかな? 時間の経過はややゆっくりで、リゼの卒業や、チノの進学まではまだ時間がありそう。
ただ、学校見学の話でマヤが特待生試験について考え始めたり、チマメ隊それぞれの進路がどうであれ、既に行く学校を決めているというチノ。マヤとメグは「ココアと一緒がいいのかー!」とか、「そんなにココアが好きかー!」と言ってましたが、ココアのことはともかく、進学はやっぱり一つのポイントになるんだろうなって。
キャラクターとしては、メインキャラはそれほど変化なかったけど、一つにココアと千夜のクラスメートが沢山出来たのは、本誌で読んだときにもビックリしたかな。この手の作品でキャラをドッと増やすことってあまりないし、それぞれに個性を付けて動かすのって大変だと思うから。
主に登場したのは5人で、姓名などは明かされてないものの、所謂委員長タイプというか委員長やってる子がいたり、風水を良く知ってる子がいたりと、この子達だけでもう一作品は作れてしまいそうな気がします。スピンオフ来るか。

安定した面白さと可愛らしさの中に、新しさというエッセンスを加えて――
ごちうさにはまだまだ続いて欲しいですし、アニメも新作エピソードを作っているそうなので、それもまた楽しみです。5巻読んでいて気付いたのですが、キャラの声がアニメのCVで聞こえてくるようになったから、私もやっとアニメに歩み寄れたのかなと思いました。
第6巻はおそらく来年になると思いますが、まだしばらく、ごちうさを読んでいられることを切に願って。また来年、感想を書けたら良いですね。
この作品、昨年ピンクパイナップルから等尻大マウスパッドとかいうのが出たときから、アニメ化するんじゃないかと思ってました。メディアミックスの話が多数来ているというのはFrill側も公言していたことですし、まさかピンパイがグッズだけで終わりはしないだろうと。
円交少女は私にとって大きな意味を持つエロゲで、2015年のくすはらゆい主演作としては、おそらく最も好きな1本に入ると思います。勿論、15年にはソレヨリノ前奏詞姫野永遠という、それこそくすはらゆいを代表するキャラがいるわけですが、フォーエバーちゃんを踏まえた上で、私はゆっきーも重要な役だと思う。

原作の円交少女は所謂低価格ソフトで、くすはらゆいとしては初の黒パケ出演作でした。制作したのはFrillで、ここはビジュアルアーツの直営ブランドですから、系列としてはアニメと同日に「銀色、遥か」を発売するtone work’sや、有名どころならKeyの姉妹ブランドと言えなくもありません。くすはらゆいはtone work’sの星織ユメミライにサブキャラで出演して以降、Frillでの主演を皮切りにビジュアルアーツ作品への参加が続いており、本数だけならminori作品と並ぶほどです。
tone work’snニコ生に出演した際、彼女が星織ユメミライのメインヒロインオーディションに落ちていたという話を披露していましたが、制作サイドとしては気になる声優だったようで、めぐるのキャストや、円交少女における主人公のゆっきー、そして銀色、遥かでは遂に作品の概念と呼ばれる存在に、キャラのオーディションをする前に声を吹き込むなど、重用されています。
円交少女は黒パケで、しかも低価格ソフト、こういった作品は得てして中身のない、ストーリー性に掛けるエロだけに特化した作品と、表現は悪いですが、一般的にあまり良いイメージが持たれていなかっただろうと思います。しかし、そこは流石のFrillでした。ゆっきーという一人だけの主人公に焦点を絞る中で、真面目でひたむきだった少女が堕ちていく様、孤独感や虚無感、それらをある意味で淡々と描ききり、フルプライス作品にも負けない強烈な印象を昨年の私に残しました。
そして、世間的にもおそらくそうだったからこそ、このアニメ化を含めたメディア展開に広がったのではないでしょうか?

個人的に思い入れの強い、単純に言えば好きな作品なので、アニメ化という話は素直に嬉しくて、遂に来たか、と思う反面、どうやってあの話を30分にまとめるのか? という疑問もありました。上下巻でないのは情報が出た際に分かりましたから、単巻で完結させるのは分かっていたけど、ここで所謂低価格ソフト……ロープライス作品の特徴というものがあって、ヒロインが一人の場合、共通ルートというものは当然存在しませんが、その分、個別ルートに当たる部分が一般的なエロゲより長いことが多いんですね。
だから、それを単巻でまとめるというのは結構な技術が要求されるわけで、当然、何から何まで原作通りというわけにはいきません。30分で完結させるには、アニメオリジナルの展開や構成が必要になってくる訳です。
あの円交少女をどのように描くのか、気になった私は、このアニメも公式通販で購入すれば台本が当たるかもしれないという記載を目にして、既に特典付きの二店舗で予約しているにもかかわらず、追加で購入しました。僅か5名、とらのキャンペーンを入れても7名、サイン入りというのもあるし、こういったくじ運は良い方ではないから無駄かとも思ったのだけど、やっぱり台本読んでみたいじゃないですか? ダメ元だったけど、当日届いたダンボールがDVD一つ入れるにしては大きいことを悟ったとき、まさか、と思いました。いや、賭けてみるものだね。たまに勝つこともあるから。

まあ、台本の内容はともかくとして待ちに待ったアニメ本編。PVの時点で立ち絵的な美麗さよりも、エロアニメとしての動きを重視する作品なのかな? と思ってたけど、所謂作画の質と言うんでしょうか、世間一般にアニメの善し悪しが語られる際のあれはあまり良くなかったかな。ちょっと崩れてるとか、遠目過ぎて潰れてるって箇所があるのはまだしも、たとえば下着姿でク○ニされていたはずのゆっきーが、何をどうしたか次のカットでは制服を着用しており、また一瞬で下着だけに戻るなんて言う明らかなミスも見られ、そのミスがパケ裏にも堂々と採用されているというのだから、結構深刻だと思います。色指定のミスとかならまだしも、服装がころころ変わるわけですからね。おかしいと思わなかったのかな。
では、エロアニメとしてのエロはどうか? と言われると、これもピンパイらしからぬクオリティだったように感じた。最近は視聴者……これはOVAですから購入者だけど、アニメ見ている人というのは目が肥えているから、作画が良いのは当たり前状態というよくない風潮がありますけど、それにしたってちょっとね。私が断面の多様を嫌うというのもあるけど、ピンパイの他の作品と比較しても、ビジュアルアーツ原作のエロゲをアニメ化したにしては、もう少し丁寧に描けたんじゃないかなと。この辺り、今アニメが放送しているRewriteに近いものを感じる。
じゃあ、肝心のお話、物語部分はどうだったのかと言われると、これは結構良かったです。導入部分を上手いことコンパクトにまとめてましたし、円交に至る過程も、まあ、原作通りでした。ゆっきーが堕ちる……というよりは、淫乱になるのが早過ぎるような気もしましたが、そもそも原作のゆっきーは淫乱だったのか? という疑問もある。ゆっきーはあれで、快楽堕ちしきってないところがありましたからね。
原作で回数、というか経験を重ねて堕ちていくゆっきーに対して、アニメのゆっきーは最初の相手で早くも快楽に堕ちていきます。原作だと様々な相手に、ループのごとく身体を重ねていく中で狂っていくわけだけど、アニメだと対象が2人だけなんですよね。それが写メ大好き男であり、部活動のコーチであると。
アニメのゆっきーは原作以上にサバサバしているところがあって、コーチとの関係を結んだ後は、もはや開き直ったかのようにパコと次の予定について話したり、コーチの鍛えぬかれたものを思い出しては濡れちゃったりしてるわけだけど、彼女の結末自体は原作と同じ、卒業して卒業という感じでした。違った点があるといえば、野球部員が同級生ではなく後輩君になっていたことぐらいで、それによってゆっきーは上から目線でSっ気タップリに相手をするという、蠱惑的なアニメならではの雰囲気を醸しだしてました。これは良い変更だったと思います。

逆にキャラクターに大きな変更があったのはパコです。ゆっきーの友人で、自分の借金を返すために友人のゆっきーを円交に巻き込んだ張本人ですが、勉強が出来ないおバカキャラに見えて、実はそうでもない、というのが原作と、それにノベライズでハッキリ書かれています。
パコは原作だと再会したゆっきーが空っぽな存在になっていたことに気付き、それを円交、まあ、セックスですよね、それによって埋めてあげたみたいなことを言って、実はゆっきーのことを見下しているのだけど、アニメのパコはもっと凄くて、何とビックリ、レイド君が所属するクラブのオーナーだったとか言う、なんだそりゃ? なオチが付いてます。
ちなみにパコがゆっきーを円交に誘う過程はレイドにパーティへと誘われ、お金がないから無理というところを乱暴されたのをゆっきーが助けに入って……という原作と同じ展開。にも関わらず、パコが本当はオーナーで、レイドくんは彼女に跪いて股間舐めてますとか、色々おかしいですよね? ゆっきーが戻ってくると考えて、レイドに乱暴を働くよう一芝居売ったとでも言うのでしょうか? まあ、原作でもノベライズでも、一応はそのようなことを示唆してるんだけど。
原作の馬鹿な弱者と見せかけ、決して頭が悪いわけではないという狡猾さを見せたパコに対して、アニメのパコは、最初からゆっきーよりも上の位置にいたと、そんな設定をつけたんですね。さながら、ホストを侍らせる渋谷の夜の女王です。
正直言って、このオチによってアニメ版円交少女はどこかファンタジーな作品になってしまい、原作やノベライズにあった淡々とした生々しさみたいのが薄れてしまったような気がする。鑑賞後の余韻が、原作他とはまったく違いましたから。

声優の演技については、くすはらゆいは流石、貫禄が出てきましたね。罪デヴなどで姉キャラを経験したせいか、野球部員の後輩を籠絡していく様など、ゾクゾクするような声でした。写メ男やコーチと致しているときのそれも、まあ、エロいのなんのって。
アダルトアニメに出演するのは去年のくりぃみぃパイ以来ですけど、あちらが可愛らしいお話だったのに対して、こちらは……という感じですから、いい比較になってるんじゃないかなと。両方を問題なく演じることが出来るのは、凄いことだよ。
まあ、総合的な評価とかはあまりしたくないし、貰うもの貰ってるから、どうにも緩くなっちゃうんだけど、円交少女のメディア作品、その一形態としては良かったんじゃないかなと思う。こういう見せ方もあるんですよ、というのが分かったし、作画とかミスに対する不満は多いけど、くすはらゆいはいい演技してたから、これからもアニメ化には期待していきたいです。
C90参加情報 聖鍵遣いの命題本「反理想郷症候群」
夏コミの情報を書きます。といっても、サークルHP、pixiv、ツイッター、その他諸々で宣伝と告知は既にしているので、この日記に書くのは最後の締めみたいなものですね。昨年の夏コミは落選しましたから、約1年ぶりの参加ですか。まあ、コミケ自体は冬コミに参加してるし、去年の夏も一般で参加してますから、久しぶりって程でもないんだけど……というか、これを書いてる時点で既に2日目参加してきた直後なのよね。
その話も書いたら書いたで面白そうな気がするものの、兎にも角にも自サークルのことをまとめておかないことには始まらないから、以下が今回の出し物になります。

イベント名:コミックマーケット90
参加日:2016年8月14日(日)
会場:東京ビッグサイト
スペース№:東2ホールP-49b シャリテクロワール

新刊
聖鍵遣いの命題-プロポジション-反理想郷症候群(と書いて、フツーの日常)
ジャンル:聖鍵遣いの命題
価格:500円
サイズ:A5判
備考:主にメインヒロインが中心の「ハルトの恋愛事情」、スピアーノが主役の「スピアーノの休日」を収録。基本的に主人公、メインヒロイン、サブヒロインは全員出てます。
pixivにてサンプル公開中→http://t.co/JUBBL3w06i

既刊
くすはらゆいData Book-Vol.2-
ジャンル:声優
イベント価格:500円
総ページ数:40P
サイズ:B5判

収録内容
声優・くすはらゆいさんの2015年出演作品を中心に、ラジオ、CD、雑誌連載情報なども掲載しているお仕事まとめ本。

収録作品
鯨神のティスティラ、ソレヨリノ前奏詩、ぜったい征服☆学園結社パニャニャンダー!!、花の野に咲くうたかたの、なついろレシピ、円交少女、ロリポップファクトリー、エッチでヘンタイ! ヤキモチお嬢様!!、くりぃみぃパイ 1、アンラッキーリバース、マジカル☆ディアーズ、ここから夏のイノセンス!、魔女こいにっき Dragon×Caravan等。


スペースでの諸注意
当日は釣り銭不足が予想されます。小銭をしっかり用意して、釣り銭の出ないように宜しくお願い致します。
また、サークル主のMLWは午前中スペースを不在にすることが多いです。ご用の方は午後か、あるいは知り合いに限り売り子に呼び出して貰って下さい。

さて、ヨスガ本の在庫をどうするか迷ったんですが、BOOTHで販売中のものが残り僅かだったため、夏コミ会場には持ち込まないことにしました。ヨスガ本欲しい、という人がいたら、BOOTHの方で買って下さい→http://t.co/zeCci6bhmc
新刊はPCゲーム「聖鍵遣いの命題」の小説本になる訳ですが……いや、これが結構面白いエロゲなんですよ。ゲーム単体としてもそうだけど、メディア展開って言うのかな? 主としては音泉でやってるラジオだけど、それも最高に楽しくて。
最初は、サキ・アイハラ役としてくすはらゆいが出演することからチェックしていた作品なのだけど、気付いてみれば作品全体を好きになっていたなぁ。こういうのを箱推しって言うんでしょうか? 何だか長い付き合いになりそうなジャンルになりそうです。書いてて書きやすかった、というのは烏滸がましいけど、スッと作品に入って行けた気がします。肌に合ってるのかな。
既刊はコミ1で発行したくすはらゆい本2ですが、こちらもあまり在庫がありません。片手程度しかないと思ってください。再版の予定も特にない本ですから、ここで売り切ってしまえば終わりです。

実は、新刊は事前納品分があったので既にチェック済みなんですが、細かい表記のブレとかがちょっとあったかなと。ガッツリした小説本は久しぶりだったので、腕が鈍ったかも知れません。いつまでも細々と小説本だけ書いてれば良いのかなって気はするし、そもそも同人活動をいつまでやるのか見たいな気持ちはあるんだけど、こればっかりは楽しさと、ある種の拘りみたいなのがあるからね。まだしばらくは続けてみようかなと。
それでは、当日は宜しくお願いします。
8月です。電気外祭りやコミケを間近に控え、私も例年通り……ではないか、2年ぶりの夏コミ参加をします。昨年は遂に落選したけど、今年は何とかスペースを頂き、更には新刊の事前納品分が既に届いている状態なので、かなり安定したコミケ前だと思います。HPに詳細と、pixivにサンプルをアップしてますが、お品書きとか、この日記での告知は週末かな? 勿体ぶる程の出し物がある訳でもないけど、あんまり早く公開するのもね。ちょっと取り寄せないと行けないものもあるし。
まあ、それはともかく今日はBugBugの話です。

くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」も16回目と言うことですが、2016年も8月になって、ここに来て今年の出演作からゲストが登場しました。第3回のゲストである早蕨すずな程ではないにせよ、結構早いペースで今年のヒロインが出てきましたね。
まあ、先月の時点で少なからず予想が出来ていたと言えなくもないのですが、今回は2016年1月の作品はにかみCLOVERより、中二病の先輩碓氷真希奈でした。ご存じの通り、1月は3作品に出演予定だったものが、2作品延期したことから、結果的に発売したのがはにクロだけで、真希奈は唯一の1月ヒロインになった訳です。
彼女は決してセンターヒロインという訳ではなく、紹介も四番手とヒロインの中では最後なのですが、店舗特典で一人だけ単独のドラマCDが作られるなど、優遇されているキャラでもあります。発売前のことですから、明確に人気キャラだったのかどうかは分かりませんけど、私は割と見た目がどストライクなのと、青系統の銀髪キャラを演じたのはおそらく彼女が初めて……虹羽桜華はただの青髪だと思うし……なので、印象に残っているキャラ。邪気眼タイプの中二病って意味でも、他にいないからね。
コラムにおいてどんなトークが繰り広げられるのかと思ったけど、考えたな、と思ったのは、通常時と中二病モードでフォントを変えているということで、文字媒体における変化の魅せ方をかなり分かりやすく表現してるんですね。ちなみに、原作では中二病モードのときにフォントが変わるなんてことはありません。

作品トークとしては、まあ、繰り返すようだけど真希奈は中二病ということで、中二病を演じた際の話を。台本には中二病モードと書かれている箇所と、そうじゃない箇所があって、書かれてなければ普通なのかと言えば、そういう訳でもなかったらしい。とにかく演じるのが楽しかったそうで、まあ、オタクらしく中二病の素養はやっぱり合ったんでしょうね。中高生時代は、誰でも外を眺めながら妄想をするものです。
又、意外にエロが濃い作品であることにも触れられており、確かに追加アペンドも含めるとエロが充実してたとは思う。システムやシナリオ的にどうかなと感じる部分は多々あったけど、エロに力を振っていたのだと考えれば、まあ、納得も出来なくは……ない、か?
他に近況トークでは歯医者に通っているという話が出ましたね。確かほめらじでしたか、ゆいちゃんは歯磨きの時間が結構長かったと思いますが、それでも虫歯になりやすい体質だとかで、引っ越しを機に歯医者捜しをしたらしい。私は歯医者なんて年に1度ぐらいしか行かないし、歯磨きもまあ、それほど時間をかける訳じゃないのだけど、歯医者と接骨と皮膚科は長い付き合いになると言いますからね。地元と職場付近で、信頼の置ける医者を見つけておくのは良いことです。
出演作Hotいんふぉには今後出演する、発表済みの4作品がすべて載ってましたが、嬉しかったのは近況・一言のコーナーで、円交少女のアニメ版について触れていたことかな。ゆいちゃんの言うとおり、エロと切なさが共存している作品というのは、正しくだと思います。

他に特筆する記事は……新作紹介はトリノラインとか、そういうのがあったけど、下半期はロリゲーが結構多いな、というぐらいで、特筆するものはなかったかな。むしろ、今月号は作品以外の特集記事の方に目を引くものが多く、美しょゲークリエイター列伝には声優・秋野花が登場しました。
ご存じ、くすはらゆいとフローラル・フローラブのWebラジオを一緒にやっている人ですが、その話含めて、とても興味深いインタビューになっていて、目玉記事の一つだと思うので詳細は買って確かめて欲しいのだけど、個人的に「おっ」と思ったのは、これまで演じたサブキャラで印象的な子を訊かれた際の応え。
それが、聖鍵遣いの命題で演じた、クゥだったんですね。略してせかぽじに登場する、シュウクゥリムという三人組の一人で、男の子です。エロゲに登場するような中高生程度の少年ではなく、小学生程度の、本当に男の子といった感じのキャラで、名前や立ち絵がある男の子は初めてだったことから、凄く嬉しかったとか。私は今現在、せかぽじが凄く好きで、ぶっちゃけ夏コミの新刊もせかぽじだったりするんだけど、自分が好きな作品に対する思い入れが強いって言うのは、やっぱり嬉しいよね。
そしてWebラジオ……の前に、オーディションの話。最近は人気声優になったからか、誌名での起用が多くなったと言うけど、そんな少ないオーディションでも、妹キャラを受けて欲しいという指名が多く、それが他でもない、くすはらゆいと被ることが多いんだとか。で、秋野花とは縁がなかったものの、ゆいちゃんは受かっている、なんてことが多いらしい。私のイメージでは、ゆいいちゃんはそこまで妹キャラばかり演じているって感じではないのだけど、なるほどな、とは思った。
何より、そうした事実に対して、「ゆいちゃん、さすがだなと思います。役者として尊敬もしていますし、負けていられないって気持ちにもなりますね」と言ってのけた秋野花は、本当に凄い。くすはらゆいという人は、秋野花にとって仕事仲間であると同時に、いえ、仕事仲間であるからこそ、ライバルでもあるんですね。なかなか言えることじゃないですよ。

フロフロラジオに関しては、先に私自身の率直な感想というか気持ちを書いておくと、ラジオとしては噛み合わない部分があります。ハッキリ書いてしまうのは憚られるけど、少なくともオモロを追求した番組ではないし、抜群のトークが冴え渡るって感じでもなかった。それはコンセプトやコーナーの問題かとも思っていたし、単純に私が好みとするタイプの番組じゃなかっただけかも知れないと考えていたのだけど、そんなに簡単な話でもなかったらしい。
というのも、秋野花曰く、「最近やっと楽しみを見出せるようになってきました(笑)」だそうで、言ってしまえばWebラジオに対しては、それほど乗り気ではなかったようなのです。勿論、それには理由が、声優としてのスタンスの違いがあって、そもそも喋りが得意ではないのと、キャラクターを演じる声優が、そのキャラクターよりも前に出てくることは良くないものだという考えが合ったそうで。
確かに役者として、裏方に徹するタイプの声優さんではよく聞く意見です。これで何だか得心がいってしまった。そして、直近の第5回を私が面白いと感じたわけも。
実際にパーソナリティーを務めることで、私は彼女にあまり詳しくないのでこれが初パーソナリティーなのかは分かりませんが、リスナーが役者としての彼女の、パーソナルな部分を楽しみにしているのだと、凄く感じたんだとか。これが最近と言うことなので、恐らく一つのキッカケというか、吹っ切れた部分でも合ったのでしょう。ゆいちゃんに引っ張られながらと言ってはいるけど、第5回がそれまでとまるで別物に聞こえたのは、どうやらそういうことらしい。
古風な役者だと、そう思いました。最近は珍しいタイプだけど、何だか自分に対してとても正直というか、普通は答えないようなことをハッキリ書いていて、かなり好感が持てた。自分のスタンスを明確にした上で、それがたとえライバルであっても褒めるところは褒め、持ち上げる。少しも嫌味っぽくなく、それでいて自分の役者としての個性や在り方を出していく。凄い人だよ。

もう一つの特集記事として、HOOK SOFTとその姉妹ブランドである、SMEEAsa Projectの物凄く長い対談がありました。HOOKはその昔、私の第二次エロゲブームの最中、一番嵌まっていたブランドなので、強い思い入れがあります。最近はあまり作品を買うこともなくなって、一部を除いて手放したものも多いんだけど、何だか懐かしい気持ちになったかも。
オレポケは自分のエロゲベストの五指に入る作品だと思うし、あの頃はHOOKを追いかけるために色々なイベントに参加してる自分がいました。
SMEEの作品はそれほどプレイしてないけど、前述の秋野花が演じた中で印象深い作品にフラレバを上げていたように、HOOKの追求する純愛とは違う路線ながらも、それだけに主張が強いというのかな? 記憶に残る物が多いような気もします。
まあ、Asa Projectの毒っぷりには一歩、いや、十歩ぐらい劣ってしまうかも知れませんがw 正直、HOOKとAsa Projectの関係が昔からよく分からなかったのだけど、元は別々だったメーカーで、運営難だったAsa Projectを、戯画パートナーズブランドの繋がりから救い上げて、合流したというのが今の関係らしい。つまり、HOOK SOFTの内部ブランドではあるんですね。
へぇ、そうだったのか、という感じですが、合流したからといってHOOKやSMEEの色が強く出るなんてことはなくて、むしろHOOKには理解できないことをやり続けるブランドになっているらしい。まあ、確かにひとつ飛ばしちゃう恋愛なんて普通は思い付かないよ……

久々にじっくりと雑誌を読みましたが、そういえば付録に銀色、遥かの特集ディスクみたいのが付いてましたね。記事には新規イベントCGも載ってましたけど、実は今月号って、銀はるを除くとくすはら出演作の記事がアキウソと、アニメ版円交少女の紹介ぐらいしかなくて、アキウソに至ってはサブキャラだから載ってないんですよね。
まあ、そんなこともあって主に文字の記事をじっくりと読んでましたけど、秋野花という人を深く、いえ、深くとは言えなくとも少しは知ることが出来たのは、いい収穫だったと思います。ああいう役者がいてもね、私は良いと思うんだよ。色々なことに得心がいったし、あと1回だけだけど、フロラジに対して新たな気持ちで臨めると思う。
それにしても、フロラジでのふにゃふにゃした感じの喋り方は、ラジオ用のキャラを用意していたってことなのだろうか?
ウィルプラスが発売した、もとみやみつき描き下ろし『ダキカノ』隈川 由紀 抱き枕カバー ラブラブプラスバージョンを購入しました。最近、布モノのグッズは声が出ないからという理由で、余程好きな作品、あるいはキャラクターでもない限り購入しなくなったんだけど、何とビックリ、この抱き枕にはがついてます。それも、CV:くすはらゆいといった具合に。シリーズ物なので、いつかは来るかもと覚悟してましたが、意外と早かったですね。

抱き枕そのもののレビューは、この世に無数とある抱き枕サイトがやってくれるだろうから、生地がどうだとか、手触りや品質、発色などの話は特にしないつもりです。というか、まだ開封してませんからね。今、丁度抱き枕の中身を切らしていることもあって、開封しても抱けないんですよ。まあ、抱き枕本体よりも小さい箱に、折りたたんで送ってくるのはどうかと思いましたが、私のメインはあくまでボイスだから。
さて、このダキカノというシリーズはウィルプラスが仕掛けてきた新たなグッズ商法で、斬新さや真新しさを追求したというよりは、既存のグッズを進化、いえ、特化させたといった部類のもの。今までも抱き枕に音声CDを付けたものは結構あって、それこそエロゲの店舗特典レベルでも、たとえば魔女こいにっきのげっちゅ屋特典などは、抱き枕&ピロートークCDでした。
又、店舗特典ではないメーカーグッズ、コミケや電気外祭り等で売られているもので考えても、minoriなどがソレヨリノ前奏詞の抱き枕にCDを付けていましたね。だから、グッズとしては前例もあるし、取り立てて珍しいというものではありません。
しかし、専門ブランドを立ち上げてのシリーズ化、それもエロゲブランドを複数有する企業がやり始めたのは結構驚いたかな。
同人サークルでリビプロが現れたことが、割と関係しているのではないかと思っているのだけど、音声なしの抱き枕ブランドも最近は増えてきたし、業界全体が、グッズ販売にシフトしているんじゃないかと、そんな気もしています。

そんな訳で、ダキカノ Vol.3「隅側由紀」なのですが、今回からの新規要素として、抱き枕単体1万円に対して、追加で8000円払うことによって、ラブラブプラスバージョンが制作されることになりました。
これがどういうものかというと、通常は抱き枕本体にキャラクターの設定に沿ったDL特典ボイスが付くのに対して、ラブラブプラスバージョンはあなたの名前を呼んでくれる録り下ろしシチュエーションボイスが30ほど付いて来るというのです。つまり、くすはらゆいに自分の名前を呼んで貰えるという訳ですね。
名前というのは、なにも下の名前だけではなく、苗字だったり、それこそ姓名でなくても指定可能でした。たとえばペンネームやハンドルネームの類い、あだ名や、それこそ「あなた」とか、「旦那様」なんてのも出来たわけです。勿論、君付け、さん付け、呼び捨てなどの制限もありません。
公序良俗に反したものは流石に指定不可でしたが、まあ、それは当たり前でしょう。通常特典のDLボイス自体は、抱き枕本体が18禁でエロい絵柄ということもあって、「電話パート」、「前戯パート」、「本番パート」、「ピロ―トークパート」と、久々に会った遠距離恋愛中の彼氏彼女がセックスをするというストーリー設定に沿って進んでいるので、かなりエロいコンテンツなんですけどね。しかも、演技達者なこともあって、これでもかというぐらいのエロさ。所謂、エロゲのエロシーンと比較すると、全体で45分程度、エロシーンだけでも35分以上ありますから、ボリュームとしては結構ある方で、長いと言えるんじゃないかな。
くすはらゆいが音声のみの18禁作品に出るのはこれが初めてってわけでもなくて、作品由来のドラマCD、たとえば前述のヨリノだったり、12の月のイヴだったり、そういうの以外にも出演作はあるんだけど、抱き枕の形でキャラが作られて、下地となる設定が付与されているのは、ダキカノぐらいじゃないかなと思う。

そして、お待ちかねのラブラブプラスバージョン特典の「あなたのための録り下ろしボイスセット」ですが……これはなかなかどうした、やばいですね。やばいとしか言いようがない。
このボイスがどういう形で収録されるのか、それには色々な意見や推測があって、ラブラブプラスバージョンの在庫自体は100枚を超えて、まあ、150枚以下だとしても、単純計算で4500ワードです。しかも、30シチュエーションの内容自体は決まっているわけですから、1つの台詞に付き名前を変えて150回も、果たして録り下ろしてくれるのか? という懸念がありました。
名前の違うおはようだけで150回、まあ、中には同じ呼称で指定している人、あるいは同姓ないし同名なんて人もいたかもしれないけど、150分の幾つという確率ですから、そんなに数は多くなかったでしょう。
そうなると、役者の負担を考慮して名前以外の部分は使い回すんじゃないか? という意見も出てきて、確かに前例もあることから、その可能性は決して低くなかったと思う。実際に使い回されているかどうか、たとえばおはようならおはようが、おやすみならおやすみが全く同じなのかどうか、確かめるには2人分のボイスを聴き比べないといけないわけで、まあ、早速聴き比べてみましたよ。
結論から先に書いてしまうと、限りなく全枚数録り下ろしている可能性が高いものの、幾つかのパターンを録っているだけの可能性も否定はできないといったところでしょうか?
当たり前の話、さん付けする相手と、呼び捨てにする相手では関係性が違いますから、ヒロインの性格……というか、テンションに差が出てきます。同じおはようにしても、しとやかな声だったり、快活だったりと、違いが現れるんですね。使い回しというのはそれを無視して当てはめるから違和感が出てしまうのだけど、ダキカノに関していえば、それらの違和感に対してかなり気を遣ったほうだと思います。だって、二種類聴いてみて全然キャラが違ったんだもの。
ただ、それ故に当初のコンセプト……いえ、設定キャラクターである隅側由紀からも離れてしまっている感は否めないので、ファイル名こそ「YUKI」になってますが、実質的にはあなただけの、私だけのヒロインになっているんだと思います。

ラブラブプラスバージョンをすべて演じ分けたのか、パターンを量産して当てはめたのかを、少ない情報から完全に断定するのは難しいけど、私はどちらの可能性もあるとは思ってる。まあ、「あなたのための録り下ろしボイスセット」というぐらいだから、全シチュ録り下ろしだと信じたいし、もうちょっと聴きこめば、ブレスとか発音とか、その辺りから確定することも出来るんだろうけど、その、なんですか、名前を呼ばれるのがこっ恥ずかしくてまともに聴き続けることが困難なんですよね。まったく、ウィルプラスはとんでもないものを作ってくれましたよ……あっちが現実にならないだろうか。
追加8000円の特典としては、その声優が好きならば、かなり良い物だと思います。久しぶりにいい買い物をしたと感じましたし、次があったら又買うでしょう。それぐらい楽しめるものでした。
まあ、色々な意味で虚しくもなりそうだけど、このダキカノにしても買わないという選択肢は存在しなかったし、私は満足しています。
そういえば、ファイルにはIDが、購入者番号と思われる番号が振ってありましたけど、私の番号は「1」でした。そりゃね、絶対に購入してみせるとPCの前でスタンバってましたからね。若い番号は初めてじゃないけど、1番は多分初めてだろうから、こういう1番も嬉しいものだと、そう思います。
7月になってしまいましたね。2016年も半年が過ぎて、折り返し地点らしいです。
さて、この半年掛けて私は何者かになれたのだろうか? まあ、この歳になると日々の生活に大きな変化を期待する方がおかしいのだけど、私がすべきなのは期待ではなく行動なのではないかと云々かんぬん。日常そのものはそれなりに充実してるはずなんだけど、果たしてこれで良いのかみたいな葛藤と焦りもあったりする訳で……自分で何とかするしかないんだが。
とりあえず、今は当選した夏コミの原稿かな。昨年は落選したから、1年ぶりの夏コミです。

夏コミの前にBugBugの話でも。丁度外出予定の合った土曜日発売されたこともあり、他にも色々合ったので読むのが遅れてしまいました。しかし、くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」に関していえば、今回は珍しいことに、というか初めてのケースですが、事前に登場キャラが判明する事態になっていたという。
15回目の今回は、2015年出演作「花の野に咲くうたかたの」から、鵲雫が登場したのだけど、あっぷりけの憲yuki氏がTwitterで事前告知をしたんですよね。BugBug8月号のくすはらゆいさん連載コラムに鵲雫が出ますよと。

URL:https://twitter.com/noriyuki_s/status/746302639697076226

くすはらゆい本人はTwitter辞めてますからともかく、メーカー側の人がこんな形で宣伝や告知をしてくれたのは初めてだったから、なるほど、こう言うこともあるんだなと少し新鮮でした。あと、当たり前の話ですがメーカー側にしっかり話を通してるんだね。チェックまでしているのかは、まあ、場合によりけりでしょうが。
コラムの話に移ると、これまた珍しいことに別作品のヒロインの話から始まりました。これまでも、織宮芽瑠のときに名前繋がりで萌木芽瑠に付いて触れたことはありましたが、今回は全く関係のない碓氷真希奈の名前が出て、しかもはにかみCLOVERは2016年の作品だから直近……いや、もう半年前か。
とにかく、はにかみCLOVERの真希奈から猫の世話を頼まれた、という体でコラムが始まりました。雫が登場する流れなんですけど、彼女は猫を沢山飼ってますから、当然猫に詳しい訳で、演じてきたキャラだけ合ってよく考えてるなぁと。

ゲストトーク自体は、雫の為人や、当たり前だけど作品の紹介がメインで、フローチャートシステムに関する説明があった。花の野に咲くうたかたのにおける最大の特徴とも言うべきシステムだけど、この作品はあかべぇ系によくある読ませるエロゲでありつつも、決して一本道のシナリオじゃないんですね。
フローチャートで管理された膨大な分岐と、そして複数のエンディングが存在して、雫ルートは特にそれが顕著だった。謎解き要素も強いから、気軽にエロゲを楽しみたいって人には不向きかも知れないけど、逆に腰を据えて攻略したいって人には適してるというか。
勿論、エロゲだからHシーンもあるし、そのことについての言及もあったけど、雫の場合は本編よりもフローチャート上での追加が多かったから、あくまで謎解きがメインって感じかなと。ただ、Hシーンは意外なシチュエーションが多かったというのは、その通りだと思う。
近況コーナーでは自転車に乗ってスタジオに行ったらしいけど、そういえば私はもう随分と自転車に乗ってないな。自転車って奴は一度乗れるようになれば、早々乗り方を忘れないというけど、あるいは10年以上乗ってないかも知れない。あればあるで便利なんだけど、じゃあ、乗ってどこかに出掛けるのかと言われれば、そうでもないという。

他に特筆すべき記事は……何と言っても、レミニセンス-Collectors Edition-でしょうか。ラノベの方が忙しいのか、サッパリと続報がなかったレミニセンスシリーズですが、公式サイトよりも早く秋葉原にあるソフマップ1号店の広告で情報が公開されるという不意打ちっぷり。しかも、そこから公式情報が来るまでが長くて、Twitterに至っては未だ何の情報も出してないところでの雑誌掲載ですからね。
Collectors Editionはその名の通り、新作ではなくレミニセンスと、その続編に当たるRe:Collectのセットパックなんだけど、個別ルート・後日談・日常とすべてのパートに描き下ろしの追加シナリオとイベントCGがあるそうで、更にサブキャラのHシーンが追加という単なるセット販売とは違うボリュームアップを図っています。しかも、この追加ヒロインというのが凄くて、片桐愛佳や、マリアは普通だとしても、なんとビックリ宇賀呉羽にHシーンがあるようです。まさか、呉羽とは……だって、ロリですよ、ロリ。確かにRe:Collectでも着替え中の半裸ぐらいはあったけど、呉羽に手を出すとか本当かよみたいな。宇賀様に八つ裂きにされるんじゃない?
けど、特集記事には呉羽が加えちゃってるCGのラフがあるし、これはもう期待するしかないですね。前作までの購入者はアップデートパッチでプレイ出来るらしいんだけど、描き下ろしの店舗特典もあるらしいので、私は多分、店舗で買っちゃうと思う。

後はまあ、これといってないかな。ああ、くすはらゆい情報としてはアキウソに出ることが分かってるけど、雑誌上では記事こそあれど記載がなかったから、本当にHP先行だったようで。light系の姉妹ブランドだけど、サブキャラだからHシーンとかはなさそう。低価格ソフトだから問題なく購入すると思いますが、とりあえず9月までは新作が決まってるのかな。
8月は銀色、遥かが延期したのと、円交少女のアニメが出ますが、後者の方は店舗特典と公式通販の兼ね合いがあるから、何だかんだで3本ぐらいは買うんじゃないかと。
それ以外は……まあ、1本ずつかな。銀色、遥かはドラマCDの兼ね合いで2本だろうけど。
2016年6月……もう6月ですか。早いですね。5月は色々と忙しかったので、個人的にはあっという間だった気もするんだけど、それは終わった今だから言えることであって、実際は辛く長い日々だったんだと思います。具体的に何があったのかはちょっと書けないのだけど、まあ、人として正しくあろうとしていたら、四方八方からタコ殴りにされていたといいますか。精神的にかなり追い詰められていたんだけど、「聖鍵遣いの命題」が期待通りの面白さだったり、下旬も月末になる頃には徐々に持ち直せたから、何とか元気でやってます。

月替りもしたことだし心機一転ということで、毎月恒例BugBugの話でも。くすはらゆい連載コラム「となりのヒロインさん☆」は14回目となり、私の予想通り2015年出演作のヒロインが登場しました。
今月はアンラッキーリバースから、エリス・エレアノールがゲストとして出演……したのかと思いきや、何とビックリ、ゆいちゃんがエリスによって異世界オルターニアに召喚されるという展開で始まりました。そういえば、これまで登場したヒロインに異世界の人っていませんでしたね。あれ、というかくすはらゆいの出演作に異世界モノってアンラッキーリバースとせかぽじぐらいなのか? 春風センセーションは、異世界が存在している世界ではあるけど、物語の舞台は人間かという名の現代社会だったように思えるし。
まあ、異世界のヒロインをどうやって呼ぼうか考えていたところ、逆に呼ばれてしまったというのは、なかなか斬新で良かった。以前、サツコイのときにも悠が外に出てこないからと家まで押しかけたことがあるけど、今回は呼ばれたわけだからね。そういう作品の世界観や設定を意識した流れを自然と書けるのは、やっぱりキャラクターに対する思い入れや、読み込みの深さだよなぁと思う。

ゆいちゃんは前々から呪文詠唱魔法を使うキャラに対する憧れを語ることがあって、それは世代的なこともあるんだろうけど、エリスはそういった意味で念願叶ったキャラでした。昨年はアンラッキーリバースの他にマジカル☆ディアーズもあって、同人誌の方でも触れたけど、延期さえしなければ羽衣野真穂が最初に呪文詠唱して魔法をぶっ放すキャラになるはずったんだよね。実際、マジカル☆ディアーズのコメントで前述の呪文詠唱や魔法に対する憧れについて言及してたし。
まあ、延期の件は今更だとしても、コラム内でも2015年はアンラッキーリバースとマジカル☆ディアーズで魔法を詠唱してぶっ放せて嬉しかったと書いてるし、エリスはそういった意味で夢を一つ叶えてくれたヒロインなんだよね。
ういんどみる作品の立ち絵や演出についても触れてたけど、あそこは確かにそういった部分が安定してるというか、完成してると思う。E-moteに対する好みは分かれるだろうけど、アンラッキーリバースには実装されてなかったから、あれも使いどころかな。
近況情報としては、秋野花と一緒に行ったフロフロカフェについて書いてありました。てっきり、そちらはラジオでしたからキャラ1の話でもするかと思ったんだけど、そういやラムネーションダイナーには行くんですかね? 私はどうにも、あの店は食べ物が残念だったのであまり足が伸びないんですが……まあ、フロフロカフェの後期も場合によっては行ってみるつもりではあるけど。
他にはゲームじゃないけど、ダキカノについても近況・一言で触れてました。ラブラブプラスバージョンについても書いてあったものの、あれってもう完売しちゃったんだよね。

他に特筆することといえば、先日、「銀色、遥か」が延期の発表とニコ生での会見を行ったけど、発売日の表記は変わっていなかったから、結構ギリギリまで粘っていたっぽいね。早くに決まっていなら、差し替えも可能だっただろうし。
銀はるの延期には色々思うところがあって、発売日間近で6P特集を組んでおきながらとか、体験版まで公開していたのにと感じる一方で、なんというか、守らなきゃいけないものってあるよなと。勿論、期日通りに完成できなかったのは反省すべき点であり、当たり前だろうけど、納期さえ守れれば中身が伴わなくていいのかといえば、そんな訳ないんだよね。
決して安くはない売り物ですし、最低限、あるいは最大限目指すべきクオリティってあるんですよ。結局、世の中の延期するエロゲは、営業上の理由とかはともかく、基本的には必要だから延期せざるを得ない、商品として売り出せる状況ではないからだと、そう思うわけです。
私自身、5月にそういう立場を経験したから、仕方ないと割りきらなきゃいけないときは、やっぱりあるんだなと。丘野さんも言っていた通り、クオリティを下げて発売するなんて判断は、あり得ないのだから。
まあ、私は何とか延期を回避出来たけど、代償として身を削りまくって、精神もすり減らして、心とか砕けてサラサラと流れちゃったが、何とか間に合わせたから、誰かに褒めて欲しいものだ……

後は、フロフロの特集記事ですかね。ゆずの新作とコラボ特集なんてのを組んでいて、ゆずの方にフロフロのキャラが、フロフロの方にゆずのキャラがコメントを寄せるという、なかなか珍しいことをやっていました。まあ、ユーザー層は思いっきし被ってるから、そんなに違和感はないのかな? むしろ、当然というか、必然というか。
特集記事とは別に、両メーカーによる座談会も掲載されていて、メーカーの和久を越えたコラボを始めた経緯や、馴れ初めなんかも書かれていました。
ゆずソフトは私にとって縁遠いブランドで、積極的に買おうとは思わないんだけど、ちょっと検討だけしておこうかな。
5月5日の続き。秋葉原を後にした私は、総武線から中央線に乗り換えて新宿を目指しました。そこから更に京王線に乗り換えるのだけど、ちょっと時間が合ったので、先頃オープンしたというメロンブックス新宿店を覗いてみることに。何となく場所は知ってたんだけど、探しても見つからないのでグーグルマップを起動すると、やはり自分がいる付近のビルにあるはずなんですよね。しかし、見つからないので困っていたら、何と看板の類が一切無いだけで、目の前のビルに入っていたというオチが。

どうやらビルの決まりで外に看板を置けないらしいんですが、ビルそのものに目印になるよなものがなくて、ビルの中に入ってテナントを確認しないと分かりっこないという、かなり不親切で不便な感じでした。実際、私の次にやってきた団体さんも相当探しまわっていたようで、立地の悪さはもとより、あの目標のなさはどうにかした方がいいと思う。店内は……オープンしたてということもあってお祝いの色紙が沢山あったけど、何となく無個性だと思った。新宿西口という場所柄をよく表しているといえばそれまでなんだが、あそこにわざわざ同人誌とかエロゲとか、商業誌を買いに来る奴はいるんだろうか。多少無理をしてでも、東口の方が良かったんじゃないかな。
まあ、メロンブックスの今後はともかくとして、京王線に乗って目指したのは仙川という駅で、スーパーマーケットなどの小売業が充実している街です。クイーンズ伊勢丹とか、そういうやつ。そんなところになんの用があったのかといえば、せんがわ劇場で開催されるお芝居を観に行く予定を立てていたから。
私は頻度こそ少ないですが、結構観劇が好きな方で、大小様々な舞台を観に行くことがあります。それはお芝居だったり、あるいはミュージカル、オペラや歌舞伎の場合も稀にあるけど、今回はミステリー仕立てのお芝居でした。
どちらかと言えば喜劇やSFを好むタイプなので、ミステリーというのはあまり縁のあるジャンルではなかったのだけど、贔屓の役者が数年ぶりに舞台へ出演するということもあって、観劇を決めた感じです。単に縁がないというだけで、ミステリーそのものに抵抗があった訳でもないからね。

「吹雪の山荘にて」と題されたお芝居は、せんがわ劇場の決して広くはない舞台上において、結構面白い趣向というか、演出が施されていました。たとえば登場人物の一人が山荘に向かうシーンとか、あるいは殺人犯による凄惨な犯行が行われるシーンとか、そういうのは全て映像で処理されるんですよね。映像内で車が走り、映像内で凶器が光る。舞台演劇でありながら、映像描写に頼ることを恐れないとでもいうのか、なるほど上手いなと思った。
たとえば容疑者たちのアリバイを検証するシーンでも、映像で表を出して細かく解説していくことで、観客に対しての分かりやすさ、伝え易さを優先してるというか。
この芝居には他にも挑戦的というか斬新な部分が多々あって、最大の特徴は観客参加型であること。勿論、観客が壇上に上がっていきなり芝居をするとか、そういうことではなくて、ミステリーの肝である犯人を推理する時間があるんです。予め、入場時に捜査資料や解答用紙が渡されて、舞台の合間、まあ、要するに休憩時間なんですけど、その間に犯人と根拠……つまりはトリックですね。アリバイ崩しを含めて、整合性のある答えを書くことができたら正解と、そんな感じ。
お話自体はそこまで大掛かりなものじゃなくて、人が行き来できない吹雪の山荘で連続殺人が行われて、全員死んで一人行方不明だけど、じゃあ、誰が犯人なのか……という、極々平凡なもの。だけど、ミステリーってのはシンプルな方が却って思考の沼にハマりやすくて、また、舞台観劇特有の先入観もあって、私は見事に答えを外しました。

フェアかアンフェアか、あるいは新本格論争みたいな結末ではあったけど、私はしてやられたという気持ちが強い半面、単純に芝居として面白かったと思う。勿論、私にもっと卓越した推理力があれば解答に辿りつけたんだろうけど、辿りつけたとしたら、それは物語の底が見えてしまうことになりますから、驚きや意外性は半減してしまう気がする。言ってしまえば、私が名探偵ならぬ迷探偵だからこそ、楽しめたんじゃないかなと。
まあ、見事推理して見せれば、それはそれで、又別の喜びや達成感が待っていたのかもしれないけど。
私が観たのは都合により千秋楽だったけど、種明かしの後にもう一回見直したいと思ったのと、もっと多くの人に観てもらいたいこともあって、再演か円盤化を希望したい。たまにはミステリーというのもいいものですね。

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