チャットで祝福のカンパネラの話をしてたとき、流れでアバディーン×アブリルについて少しばかり議論した。私は以前にも書いたとおり、この2人がくっついてしかるべきだと思っているのだけど、友人の意見は否だった。理由は単純、主人公以外だと違和感を感じるというのだ。特にアバディーンとアブリルが前々からそういう関係だったのならともかく、忠義と愛情は違うだろうと。分からない意見ではないし、考えとしてはエロゲファンに良くあるものなので理解も出来る。しかし、私がそれに対して首肯することはないだろう。

まあ、ハッキリ書くとさ。レスターとアブリルだとNTRみたいな感じがして嫌なんだよね。確かにアバディーンとアブリルにはそういった関係性を見出せないかも知れないが、だからといってレスターとの繋がりなんて皆無じゃない。だからこその攻略だろうというのも、まあ、言いたいことは判るけど、私はなんか違う気がする。
最近はサブヒロインが作中で攻略できたり、FDでヒロイン昇格するエロゲも珍しくなくなりました。つまり、サブヒロインもまた主人公にとっての恋愛ないし、性愛の対象として見られることが多くなり、彼女たちは後々に攻略できるキャラという認識で見られることが当たり前になりつつあるのです。サーカスのせいだと言ってしまえば簡単だけど、学園ものを中心にそういった流れが出来つつあったのも事実。HOOKなど、サブヒロインの方が人気になってしまうブランドなどもありましたからね。
ただ、それにしたってあくまでサブヒロインが主人公に僅かでも気がある場合だと思う。分かりやすいのはヨスガノソラの委員長こと倉永梢だろうけど、要するにFDでヒロイン昇格するにしても主人公との関係性って大事だと思うんですよ。好意のあるなしも含めて。
そもそも私は、登場する女の子はすべて主人公の食い物みたいな考えが好きではないので、ある程度の線引きは必要だと思うんですよ。主人公に感情移入し、主人公がイコールで自分になっちゃう人は理解出来ないだろうけど、なにもヒロイン全員を主人公で攻略する理由はないわけで。
アバディーンとアブリルは前々からTシャツの柄とかで一緒だったし、公式もカップリングを意識している部分はあると思うんですよ。ごく自然な形として。私もそれを不自然には思わなかったし、当然だとも感じたけど、それが嫌だという人も少なからずいる。ただ、レスターでアブリルを攻略したいと言っている人らの大部分は、それがNTRに近いことを理解した上でそう考えているから、根本的に私とは意見が合わないんだろうな。元々が飼い猫なんだし、主人に対する愛情があってもおかしくはないし、唐突だとは思わないんだけどな。

似たようなことで話題というか、問題となった作品にあかね色に染まる坂があります。これには前作、青空の見える丘でサブヒロインであった橘ミコトが隠しヒロインとして登場するわけだけど、その扱いに賛否があった。前作のファンからすれば、ミコトを攻略するなら前作の主人公が良いわけで、今作の主人公で攻略するというのはNTRも同じであるというのだ。確かにまあ、ミコトは青空の見える丘の主人公に一定以上の好意は持っていたし、あかね色に染まる坂が後付けなことを考えれば分からない意見でもない。しかし、だからといってあかね色に染まる坂に出てくるミコトを裏切りだの浮気だの、そんな文句を言うのは筋違いではないだろうか。前作の主人公に対して好意があったからと言って、それが恋愛感情に結びつくとは限らないではないか。半裸姿を見られても大丈夫だったからと言って、それがなんだというのだ。
まあ、ロマンスグレー好き設定はどうしたんだよと私も思わないではなかったが、そこまで批難するようなことでもないのではないかと、当時は感じたものだ。前作主人公と完全な恋愛関係にあったのならまだしも、言ってしまえばただのクラスメイトではないか。

私がアバディーンとアブリルを押すのは関係性の強さからです。身近なもの同士がくっつけと言っているわけではないですが、ミリアムがああいう状況である以上、アブリルまでレスターに取られてはアバディーンが可哀想ではないか。彼にだって幸せになる権利はある。確かにヒロインとは主人公で攻略すべきものなのかも知れないが、仲居はそうでないキャラもいると言うことを、主人公一辺倒主義の人たちには理解して欲しいものです。
アブリルはレスターではなく、アバディーンにとってのヒロインなのだから。
OVER BOOSTについて昨日の日記で書いたわけだけど、考えてみればOVER BOOSTから読んでもブラフマンを理解するのは難しいよね。基本的に続き物として描かれてるし、今から読むのであれば普通に無印の1巻からにするべきでしょう。ただ、絶版にはなってないはずだけど、重版もされていなかった気がするから、探すとなれば結構手間が掛かるかも。CRコミックスって本屋にあまり置いてないから、ネットの在庫を探した方が無難かな。

ブラフマンの登場キャラについて書くとして、私がイチオシするのは久那巳佳弥ですけど、ここは順当に主人公からいきましょうか。この作品には特に嫌いなキャラがいないので、書こうと思えばいくらでも書けるような気がします。考察というわけじゃないけど、それぞれに思い入れもありますから。
まず、主人公の乃木坂鳴は煉瓦作品には珍しくないタイプのキャラクターです。容姿もそうですが、煉瓦が過去に描いた同人誌、KanonアナザーストーリーWONDERTHREEに出てくる相沢祐一によく似ています。ジャイブの手によって同人誌からkey公認作品になったものですが、そういや全然続編が出ませんね。書くとか言ってたけど、煉瓦のことだからいつになるのやら。
WONDERTHREEの祐一はクールな男で、原作のキャラクターは一欠片も残っていません。何事にも無関心なようで、それでいて激情家としての気質も持ち合わせている。現状への不満、過去に対する想い、希薄さを装う友人関係、そのどれを取っても後の鳴に近いものがある。違うところがあるとすれば、祐一には戦士としての不遜さがあるというところかな。
話がWONDERTHREEに流れそうなんで戻しますけど、鳴は父親の響によって改造され、ブラフマンシステムというシステムを身体に搭載した改造人間です。乃木坂研究所という研究者一家の双子の兄として生まれ、いえ、作られた存在であり、家族の中では一番人間味のある、常識人といって差し支えのない普通の少年でした。研究にも実験にも興味がなく、動物実験で子猫が犠牲になることへ嫌悪感を抱く。父を尊敬し、研究にも賛同する弟が理解出来ず、それでも、弟や家族を守るために自らの実験の対象となることを選んだ、優しさと陰りを持つ男。
しかし、そんな彼を待っていたのは暴走し、父を殺害した弟の姿。家族を守るために手に入れたはずの力は、その家族と戦うために発揮されることになった……如何にも平成ライダーとか、その辺にありそうな特撮ヒーロー設定だよね。初期の鳴は今ほど感情も豊かじゃなかったし、ある意味では型にはまっていたと言えるかも。
織葉や彼女の友人、家族との出会いは鳴にとって良い影響を与えました。普通の少年といっても、育ってきた環境が異質で異常だった彼にとって、所謂一般人との出会いや交流はとても重要なものだった。最初は煩わしいと思っていたことも、自分に対する影響を否定することは出来ず、自然と受け入れてしまう。それは織葉の達観した人格もあるのでしょうが、なによりも鳴という個人を誰一人として拒まなかったのが大きいのかなと。織葉の祖父にしろ、親友の茜にしろ、織葉の弟である和刃は思うところあるみたいだけどね。
私が気になるのは、実のところ佳弥との関係だったりする。不意に現れ、ごく自然に鳴の傍に着くことが出来た少女。すべてを悟ったような、見透かしたような雰囲気に、鳴は何故か心を許しました。同じ異質の力を持つもの同士の共感か、それとも別の理由か。意外にも鳴が自分の心情や葛藤、そして生い立ちなどの深い部分を最初に明かしたのは、織葉ではなく佳弥だった。OVER BOOSTで号が誰からも敵視され、嫌われている自分を卑下していましたが、佳弥と関わりを持ち始めた頃の鳴はまさにそんな感じだった。自分はなにも悪くないはずなのに、号や彼のやっていることが原因で周囲に嫌われてしまったという理不尽さ。勘違いであるにせよ、織葉が言ったように双子だからなのかよく似ていますね。ただ、孤独を感じ始めていた号に手を差し伸べたのが茜なのに対し、鳴の前に現れたのは佳弥。織葉がつぐみの傍にいてやる必要があったとはいえ、ヒロインではないはずの彼女が鳴に関わる理由はなんなのか。OVER BOOSTの展開から考えると、共闘者ということなのかな。戦友は、ヒロインの織葉だろうし。実は鳴と佳弥の二人が一番好きだったりします。カップリングと言うほどではないにせよ。

ヒロインの織葉はとても達観した少女です。それは幼い頃に両親を亡くし、祖父と弟の三人暮らしであるという家庭環境もあるんだろうけど、気になるのは織葉が前に乗っていたバイクの所有者、おそらく彼女にとってヒーローであったとされる男性の存在。煉瓦に複線を回収する気があるかどうかは分かりませんが、織葉の人格形成に大きく影響していることは間違いない。初期の織葉は好奇心が前面に出ており、今ほど落ち着いてもいなければ、それほど達観したものの味方もしていなかった気がする。どちらかといえば無印の第2期、愛用のバイクを失ってからじゃないかな。過去を吹っ切ったのか、鳴に対する批判やつぐみに向ける感情が率直になってきたし。しかし、達観しすぎているが為にヒロインっぽくないというか、完璧なんだよね、基本的に。煉瓦にはやっぱり珍しいタイプのヒロインなのかも知れない。
つぐみは可愛い娘です。可愛い天才少女ですが、私は彼女が鳴を慕っている理由はなんとなく判る。鳴の回想シーンで生後8ヵ月のつぐみが人語を話し始めたとき、自分が兄だと主張する号をつぐみは否定した。血の繋がりがない時点で当然と言えば当然なんだけど、それ以上に、つぐみにとって号は鳴の弟であり、自分は弟である彼の妹ではなかった。ある意味で単純な話だが、ショックを受ける弟を気遣ってか、号にとっての兄である鳴がつぐみを妹とすることで、つぐみにとって号も兄であることを認識させようとしたのです。当時のつぐみがそれをどこまで理解したかは不明ですが、やはりつぐみにとって号は兄という認識ではなかったんじゃないかと思う。仲は良かったんでしょうが、つぐみの兄は号ではなく鳴だった。何故なら、彼が最初にそう定義して、つぐみもそれを受け入れてしまったから。現在も血の繋がりはないけど兄妹として暮らし続ける二人に、おそらく違和感はないんでしょう。つぐみにとっては、それが正しい認識だから。
茜はOVER BOOSTになってキャラが立ってきたというか、言われてみれば号と繋がりが多い娘だった。第一印象がそう悪いものではなかったし、事情はどうであれ号を嫌いになる理由がないんだよね。一般人である以上、どこまで本筋に絡めるかは微妙ですけど、他者に良い影響を当たるキャラだと思いますよ。まあ、号となにかあるってことはないだろうけど。

和刃や翠は飛ばして、本命である久那巳佳弥について。この少女は所謂超能力者の類で、雰囲気としては霊能力者に近いものがある。いつも穏やかな笑顔を浮かべており、人当たりも良い少女だけど、そこにはどこか壁があり、控えめに人との間に距離を取っている。そんな彼女が自分から近づいていったのが鳴なわけだけど、これには付き合いの長い織葉も少し意外そうなんだよね。
佳弥のキャラクターは能力だけなら鳴と同じく、WONDERTHREEからの流用が見られる。OVER BOOSTでいくらか制約が出てきたとはいえ、時間すら楽に操ることが出来る力は、ブラフマンシステムのそれを超えている。だからこそ、鳴と共闘が行えるだけのキャラなんだろうけど、彼女が鳴と積極的とも言えるほど接しているのは、鳴が感じたような共感を覚えたからなのか、それとも……あぁ、深く語るはずが書きたいことがありすぎてまとまりが付かなくなってる。
不思議な感性と感覚を持っているけど、ただの戦闘用にキャラには終わって欲しくないだけの魅力がある。鳴との仲もそうだし、彼女自身が抱える問題もチラホラ出てきてるしね。ヒロイン昇格はないだろうけど、キーキャラとしての活躍に期待しましょう。

長々と書きすぎました。鳴が意外に長文になったせいか、佳弥に触れる頃には疲れてしまった。なので、実はまだ書き足りないという。けど、さすがに3日間も引き延ばす気にはなれないし、佳弥については別の形でなにか書いてみようと思います。時間があればの話ですけどね。場所に関しては、多分問題ないだろうから。
明日はアニメ誌かな。そろそろ手元に来る頃だろうし。そして金曜日はいつもの通りと、流れが戻ってくる感じですね。本当は二次創作についてとかも書きたいんだけど、当分は先になりそうです。
正式な発売日はまだだけど、虎の穴に行ったらブラフマン OVER BOOSTの1巻が売ってたので買ってきました。コミックスが出るのは3年と9ヵ月ぶりですけど、まさか連載が再開されるとは思っていませんでした。確かにアンケートハガキには毎回のようにブラフマン復活希望と書いていましたけど、ああいう形で連載が中断してしまった作品は、そのまま消えてしまうことが多いですからね。公式サイトから消えることもなく休載中になっていたとはいえ、半ば諦めていたというのが本音で。銀色のシィナとか、最近なら魔法の橋アイテムゲッターなんかはまさにそうだったし。

ブラフマンに付いての詳細はWikipediaでも見れば分かると思うけど、そういやあのページの大部分作ったのって……いや、コミックラッシュ創刊時からの看板作品なのに一向に項目が出来なくてさ。仕方ない場合ってどんなときだってあるよね。どれだけブラフマン好きだったんだよって話だけど、今でも好きですよ。おそらく、ラッシュ読者で一番連載再開を望んでいたと言い切れるぐらいに。
それでOVER BOOSTの1巻ですけど、一応休載前の無印時代の話がいくつかコミックス未収録だったこともあり、話の整合性という意味からそれらも収録される形になっていました。しかし、ただ収録されているというわけでもなく、雑誌掲載時は複数話に分かれていたものをまとめ上げ、一つの話に作り替えているのが特徴的。OVER BOOSTの1話を最初に持ってくることで、あくまで無印時代の話もOVER BOOST以降の時系列に起きたことなんだよ、ってな感じに統一してきましたね。そのため、掲載時に存在したカットがなくなっていたり、和刃と佳弥のクラスメイトである飛鳥翠に関しては登場シーンに少し差異がありました。
後、修正してはいるものの、絵の落差はあるかも知れないね。2年以上休載していたといっても、貴島煉瓦自身が活動をやめていたわけじゃないし、特務戦隊伊吹、あきば浪漫ス!、スマガAK、春風桜花と漫画自体は書いていましたから、絵自体は進歩というか休載前から結構変わってるんですよ。まあ、違和感を感じるほどじゃないし、それほど差があるわけでもないんだけど。
私は特務戦隊伊吹なんかを劣化版ブラフマンと思っていて、結局のところ煉瓦の帰結点はこの作品しかないと考えています。そういった意味では今回の連載再開もコミックス刊行も嬉しんだけど、巻末のおまけコーナーによると一気にクライマックスまで進むらしい。つまり、完結させるために連載を再開したってことなんだろうね。そりゃ、完結しないよりはよっぽど良いんだろうけど、再開したばかりにそんなことを言われると少し寂しくなる。まあ、既刊が5巻もある作品だし、7~8巻で終わるのだとすれば巻数もそれなりだとは思うけど……登場キャラも増えたところで、どのようにラストまで持っていくのか、続きが楽しみでなりません。

説明をWikipediaに丸投げしたとはいえ、ちょっとは中身についても書かないといけませんね。出来れば、既刊である1~5巻を読んでもらいたいのですが本屋行っても置いてないだろうし、これまでの物語とキャラクターに付いて解説かなんかを。
本作は前述の通りコミックラッシュ創刊時から連載されていて、簡単にいえば特撮ヒーロー風SF漫画です。特殊なシステムによって変身する主人公や、YAMAHAのバイクをこよなく愛するヒロイン、大人の科学者顔負けの天才少女など、とにかく煉瓦が好きなモノがとことん詰まった作品です。
最初期は今よりずっと単純な話で、鳴がブラフマン・サンサーラへと変身するところを目撃してしまった織葉が、同じクラスに転校してきた彼に好奇心から近づいて、自分の中にあるヒーロー願望をぶつけつつも仲良くなっていく? という感じで、鳴の風貌が煉瓦作品によくいるタイプの主人公だったのに比べ、織葉は当時としては珍しいタイプのヒロインだったのが印象的でした。最近はそうでもないけど、昔の煉瓦作品のヒロインは底抜けに明るいか影のある女の子が多かったからね。
単純な特撮ヒーロー風漫画なのかな? と思いきや、連載が進むにつれて鳴とつぐみを取り巻く複雑な家庭環境が明らかになったり、鳴の双子の弟である号や、従姉の凛の存在だったりとキャラも増え始め、遂には意外なキャラの生存が発覚し……とSFらしい難解な物語に変わっていき、当初あった怪人が現れる→倒すという所謂ライダーっぽい構図は段々と少なくなっていきました。覚えてる人は少ないだろうけど、ブラフマンって無印時代にも一度終わってるんですよ。終わってるというか、一区切りつけたっていうの? 掲載予告時もクライマックスとか書かれていた回があって、織葉が号に襲われて鳴が彼女のバイクに乗って駆けつけるって話、それで号を撃退しただかなんだかで一度区切ってるんだよね。織葉が思い入れの合ったバイクを失ったりして、まあ、その前にも色々合ったんだけど、ヒロインとしての彼女がなにかを吹っ切ったところで、完全に主人公が鳴へとシフトしたんですよ。それまではどちらかというと、鳴よりも織葉の方が主人公ぽかったし。まあ、押しの強い織葉に比べて、鳴は主張が激しくないからね。煉瓦も当時漏らしてたけど、切り替える必要性がどこかしらであったんでしょう。
仮にここまでを序盤とするなら、次に始まった中盤、ここから先は主に乃木坂家と麻生家の家庭事情、織葉の後輩である久那巳佳弥の登場など、新キャラを含めた上での踏み込んだ話が多かった。何故、鳴とつぐみは二人暮らしをしているのか? 号は何故リープスを送り込んでくるのか、家族の間でなにがあったのか……精神的に成長した織葉が生来持っていたと思われる達観した態度を見せ始めるのもこの辺りからで、つぐみはなんだかんだいって織葉になついてるんだよね。その天才性が崩れたわけではないにしろ、子供らしさも多く見せるようになってきたというか、まあ、有り体に言えば可愛くなった感じかなw
久那巳佳弥は織葉の後輩で和刃のクラスメイトなんだけど、設定がヘテロクロミアの超能力者で、実家は神社の巫女さんという、これまた煉瓦の趣味の塊みたいな少女でね。実は私がこの作品で一番好きなキャラなんだけど、彼女は第三勢力とも言える謎の存在「彼等」を祓う力を持った、どちらかといえば霊的な力の持ち主で、設定だけならKanonアナザーストーリーに登場するキャラたちに近いものがあります。彼等とか、まさにあの作品に出てくる異形の者にそっくりですし。佳弥については語りだすと長いので、急な話ですが明日の日記で書きます。というか、キャラクター関係は明日の日記にしたほうがまとまりがいいかも。
中盤は佳弥が物語の中枢部まで踏み込んできて、それを察した号側が対処を打つ辺りで休載になっちゃいます。日常話にしても当時は名前すら明かされなかった飛鳥翠が登場し、和刃との関係も書かれたりするんだけど、これに関しては今やっている終盤の方で動き出した感じかな。なにせ、動き出す直前で連載が休止してしまったから。

OVER BOOSTは佳弥の過去やパワーアップしたサンサーラRSなど、俗に言う盛り上がり要素がたくさんあって面白いですね。鳴が佳弥と共闘したり、彼女の家に伝わる御神刀に興味を示したり、号たちが彼等の力を取り込もうとしているように、鳴もまた対策を講じるつもりなのかとか、やっぱりブラフマンは面白い。長々ダラダラと書いてきちゃったけど、1日の日記で全部書けるわけがない。明日の日記はキャラを中心に、特に佳弥のことを沢山書こうと思います。例え、結末まで展開が加速してるのだとしても私はそれを最後まで見届けてみせる。改めてブラフマン連載再開、本当にありがとうございました!

そういや、kiss×sisのBlu-ray持っていたことをすっかり忘れてました。友人にはデッキもないのに買っていたことを驚かれたり、呆れられたりしましたが、だってBlu-ray版だとパッケージがキャストオフ仕様なんだよ? パンツ型クリーナーはどうでも良いけど、DVDなんて買ってる場合じゃないって。それに、ぢたま某も結構好きだしね。私は決して姉萌えじゃないけど、たまにはこういうのもありでしょう。無駄にゲマ屋なんかで買ってるせいで高い買い物になってますが、まあ、特典も付くから良いのかな。

ネット通販に比べると、店頭で買うのって高く付く場合がほとんどだよね。エロゲはともかく、DVDやBDってのはなかなか値下げしないから、先日のカンパネラみたいに店頭だと数千円単位で高い場合が多い。もちろん、店には店の利点もあって、ポイントが付いたり独自の特典が付いたりするわけだけど、逆に言えばそれだけしかないってことでもある。特にゲマ屋はポイント貯めたところでなんになるわけでもないし。
別に店で買うことへの拘りがあるわけじゃないんだけど、クレジットカード持ってないから、ネット通販とか利用できないことが多いんだよね。コンビニ決済とか色々選べるところも多いけど、なんか逆にそういうのを手間に感じちゃって。でも、特典とかを考慮しなければ絶対ネットの方が安いんだろうな。本なんかも、amazonプライムとかに入っていれば送料は基本的にタダだし、わざわざ書店まで足を伸ばしてという人は少なくなっている。小売店としては堪ったもんじゃないんだろうけど、外出しての買い物すら手間と思う人が多いのも事実。だからこそ、家や職場で商品を受け取れるネット通販に利便性を感じるんでしょうね。
まあ、私だって便利だとは思うけど……なんだろ、拘りというより抵抗があるのかな。そういうのを利用してアニメのDVDとか買うことに。本も基本的に書店やショップで買うし、特典の有無があるとはいえ、私の中に通販で物を買うという発想がまだないのかも知れない。通販に特化したところでも、近場に店舗があるなら店舗に行っちゃうし。なんだろ、根がアナログな人間なのかな。それともやっぱり、店に行くことが好きなんだろうか。どっちがお得なのか分かり切っているのに。

まあ、そんな話はともかくとして、現在私の手元にはキスシスのBlu-ray1~3巻があります。今日はその中から順番に1巻を視聴してみたんだけど、こいつは凄いね。以前、テレビとレコーダーを買った当初は、DVDでも十分綺麗だとかそんなことを言ってたと思うけど、BDだと全然違うということが判った。初めて見るBlu-rayがエロアニメってどうなのよ、と思われそうだけど、キスシスは作画クオリティの高い作品だから、見応えという意味では結構良かった。それに、基本的にコメディだから好きな人には面白いと感じられる内容だしね。
あのエロいアニメをBlu-rayの高画質で観るってのも、なかなか乙なもんですよ。私は色々な事情から姉属性皆無なんだけど、この作品だけは原作者が好きなこともあってか何故か大丈夫。私があこりこどちらを好きなのかは……まあ、言わなくても判るでしょう。時間がなくてまだ1巻しか観てないんだけど、例えばCSとかで観るものがないときの暇つぶしには丁度良いかな。家族がいるときに観づらいという欠点はあるが。
言ってしまえばただのエロアニメだけど、そういうものだと割り切ってみれば良い作品じゃないかと思うんですけどね。原作からしてエロ前提の作品なんだから、こういう形でアニメ化されてもなんら不思議はない。私は結構好きですよ、こういうのも。たまには頭を一切使わず、欲望に忠実なまま観ることの出来るアニメも必要だと思うし。まあ、好みは人それぞれだろうし、人に勧められるような作品でもないけど、個人的には満足しているので問題はないんじゃないかと。

私はエロゲに比べてアニメのDVDやBDを買う方じゃないんだけど、最近はクールごとに1作品は買ってる気がする。前期はキスシス、今期はカンパネラ、そして来期は……まあ、金はあるので大丈夫ですけど、これらの作品が果たして何度も見返したくなるようなものなのかは正直今の段階では分からない。私が比較的よく見るDVDといえば、銀英伝はともかくとしてスケッチブックとかがあるけど、あれは完全に癒しというか楽曲や物語に調和された独特の雰囲気を味わいたいが為に観てるからなぁ。キスシスとは完全に質が違う。
カンパネラは1話完結で見やすい話が多いから、割と見返すこともあるんじゃないかと思うんだけどね。それに、ソフト版だと色々修正されている部分も多いだろうし。エロい作品の場合、そういうのがあるからBDとか買っちゃうんだろうね。情けない気もするけど、欲望には逆らえないものです。
ゲマ屋で祝福のカンパネラのBlu-rayを前巻予約したのは早まったかも知れない。いや、AT-X見てたらショップのCMがやっててさ、驚異の30%割引ですって。amazonだって27%なのに、AT-Xはやっぱ安いのね。まあ、送料は掛かるみたいだけど、総合してもゲマ屋より3000円ぐらい安い気がする。
ポイントが付くとはいっても、割引や換金性があるものじゃないからなぁ。私は早まったんだろうか。

祝福のカンパネラは今期のアニメで私が一番面白いと思っている作品ですが、エロゲ原作にしては上手く纏まっているんじゃないかなと。主軸をミネットルートとアニエスルートにすることで、比較的話を絡めやすくしていますし、作画の方もAICが頑張ってくれてますから、そんなに崩れることはないしね。私は所謂作画絶対主義というのは好きじゃないんですが、エロゲを原作とした一般向けアニメ作品に関しては、やはり作画は重要だと思うんですよ。エロゲという媒体が元々崩れることのない立ち絵やCGの世界というのもあるけど、本来一般ならざるものを無理やり一般作品としてアニメ化してるんだから、せめて普通のエロアニメでは出せないクオリティぐらいは見せてみろと、そんな感じです。
まあ、最近はエロアニメだってクオリティ高い作品多いんだけどね。エイ・ワン・シーとか、良くやっている方だと思います。ただ、そっち系のアニメは制作費の関係で作画レベル低いものが多かったから、多少アレでも気にならなかったりする。我ながら酷い矛盾だ。
ういんどみる作品ってのは、こ~ちゃの絵が好きな人には十分使い物になるというか、非常にエロゲらしいエロゲってイメージがある。はぴねすとか、FD含めて凄い数のエロだったしね。私はこの頃のこ~ちゃが一番好きだったというか、実はカンパネラの絵はさほど好みではない。絵が変わったのか、それとも劣化したのか、祝祭のカンパネラを予約するかどうかは正直悩んでいます。アブリルとアバ兄のシナリオがあるってだけで買う価値はあると思うんだけど、さて、どうしたものか。
以前書いたかは忘れましたが、私は藤田まり子の絵が好きだから、アニメ版が好きな理由はそこに集約させるのかも。話が分かりやすい、面白いってのもあるんだけど、少なくともストパンよりはこっちを選ぶ。あれはどうも、私には合わない。

しかし、カンパネラはOPの映像も少し変わって、ますますカリーナ様が空気ですね。既に彼女がメインヒロインでないことは明白ですが、かといってアニエスとくっつくとも思えないので、無難にミネットルートなのかな。原作でも思ったけど、自分をパパと慕う少女と結ばれるのは結構な背徳感があるよね。なんていうか、犯罪臭い。
祝祭のカンパネラではミネットにおけるレスターの呼称がパパからレスターさんに変わるらしいけど、さん付けはなんだか他人行儀だよね。今のところ身近な人間で彼をそう呼んでいるのは、チェルシー、リトス、ニナぐらいだけど、それは単に礼儀正しいのと、他のヒロインたちと違って若干の距離が合ったからで、これまでずっとベタベタしてきたミネットがそこに加わるというのは、少し違和感があるかも。心が成長したことで、思春期というか異性を意識しだしたのかも知れないけど、それにしてもレスターさんか……パパのままじゃダメだったんだろうか。
まあ、私のメインはあくまでアブリルとアバ兄だけど、アブリルは本当に良かったね。別にレスターが嫌いなわけじゃないが、彼女はアバ兄と結ばれて欲しかった。中には主人公以外と女の子が関係を持つのは寝取られなどという視野の狭い奴もいるけど、アブリルはどうしたってアバ兄以外あり得ないじゃない。ミリアムは仕方ないにしても、アブリルとレスターはないでしょ。お魚との間に揺れているらしいけど、アブリルならきっと食い気より色気さ。

けど、CCさくらの次に買うBlu-rayが祝福のカンパネラか。とことん藤田まり子だな。ヨスガノソラの前にBlu-rayを買って良いのかとか、そういう拘り見たいのはないんだけど、メディアとしてはまだまだ高いから、出費には気を使っていかないとな。エロゲとかも最近は無駄に特典を付けて値上げの傾向にあるから、財布は軽くなるばかりだ。年内にPCも買い換える予定であることを考えると、今年は散財の年なのかも知れませんね。冬コミの資金や印刷費も確保しないといけないし、果たして私は無事に来年を迎えることが出来るのだろうか? まあ、来年になる頃にはヨスガのアニメも終わってるだろうし、CS版や新しいFDでも出ないことには、思い残すことなんてないのかも知れないけど。
今月は仕事が特に忙しいんだけど、それとは別に私用で遠征的なものも企画していて、詳細が決まれば日記にも少し書くと思います。9月中に済ませなければいけないようがあるものでして。
液晶テレビを導入したのは良いんだけど、考えてみれば私ってあまりテレビを観ない人だった。元々ラジオっ子だし、今まで自室にあったブラウン管も数ヵ月に1回つけるどうかという生活を送っていたので、日々テレビ番組を観る週間というものがないんだよね。アニメは大抵録り溜めの一気見だし。そう考えると部屋のいつでも見ることの出来るテレビがあるというのも不思議なものです。まあ、CS以外見てないんだけどさ。地上波? なにそれ。

スカパー!にはいくつかのアニメ専門チャンネルがあって、代表的なものでAT-X、アニマックス、キッズステーション、カートゥーンネットワーク、ディズニーXDとかがあるわけだけど、これだけあっても俗にいう見るものがないときってのはあるもんで、時間帯によってはスカパー!であっても好みの番組がやってないときがある。そういうときに限って、アニメ以外の番組も特に興味ないものばかり。
そうなるとテレビを付けておく理由もないから、普通に消してラジオを聴くというごく当たり前の日常に逆戻り。地上波はいい番組が少なくなってきたラジオだけど、ネットにはまだまだ面白いのが転がっているものです。超A&G+とか、古き良きQRのアニラジって感じがするじゃないですか。デジタルラジオ捕まえて懐古に浸るのもあれだけどさ。
YAMAKING!!とかもいいよね。個人的に、さよなら絶望放送がマンネリ化してきてるから、YAMAKING!!の雰囲気やトークは結構好きです。私が広橋涼を結構好きってのもあるんだろうけど、斎藤桃子がゲストに来た回とかは最高でした。今は特にラジオとかやってないけど、桃子はどんなトークでもネタを持っていて、本当に話すのが上手いと思う。伊達に女子校生の頃からアニラジ出てませんよ。
まあ、SZBHの方はコミケの企業ブースで盛況でしたし、一般的にはまだまだ人気なんだと思いますが、私の一押しはYAMAKING!!ということで。ネットラジオばかり面白いというのは生粋のラジオっ子としては少し悲しい話でもあるんですが、地上波はどうにもね。文化放送にしろラジオ関西にしろ、地上波の番組はどうも心惹かれなくなった。

おかしいな、テレビの話をしていたはずがいつの間にかラジオの話になっている。スカパー!のチャンネル増やした方が良いのかなぁ。増やすというか変える? 今は安い15チャンネルぐらいが見られるパックにAT-Xを単品で契約してるんだけど、HDへグレードアップするついでにチャンネルの契約内容も見直してみようかな……ただ、CSもそんなに安いものではないし、あまり出費はしたくはない。それに殊更見たい番組があるわけでもないんだよね。ないからこそ、今まで少ないチャンネル数で満足できていたわけだし。生活がテレビというものに依存してないんだろうね。基本が本、ラジオ、エロゲで回ってるのと、例えば作業中、私の場合は執筆だけど、そういうのをする場合にも特にテレビとか必要ない。気が散るから。よく、作業用BGMとかあるじゃないですか? 私ってああいうの苦手なんですよ。音がうるさい場所だと作業できないというか、執筆中は一切の音を遮断しないと書けないんだよね。だから、家族にはよく迷惑を掛けてます。クラシックとかサウンドトラック見たいのならまだしも、歌を聴きながら文章書ける人って本当に不思議。歌詞とか入ってこないんだろうか。器用、不器用の問題ではないんだろうけど、私にはちょっと出来ない。
私の執筆スタイルってほぼ無音というか、外界から遮断することで自分を極限状況まで追い込む感じだから。窓も開けなきゃ冷暖房も付けない。冬はまだしも、夏は暑苦しいことこの上ないよね。まあ、その時々によって違う場合もあるけど、悲恋堂の店主にいわせればこのやり方は若い内しかできないらしい。体力や気力は歳を取るごとに減少していくものであるし、一度削られるとなかなか元には戻らないから。まず、徹夜が出来なくなるしね。

とりあえずテレビの方は早急にスカパHDを試してみないと、来期のアニメも続々と放送日時が確定してきてるし、HDがどれほど使えるものなのか、不具合はどの程度の物なのか、それを確認しないことには始まらない。まったく使い物にならないようならSD画質で我慢するしかないし、なんとかなるようなら継続させなくてはいけないから、今週中に手続きだけはしておかないと。ただ、9月中にHDへ乗り換えてしまうと、来期の2クールアニメが最後まで見られないんだよね。丁度、2月末に無料期間が終了しちゃうから。いや、金払えば良いだけの話なんだけどさ。
しかし、テレビって思ったほど盛り上がらないというか、飽きたわけではないけど、日記を1日分書くだけのネタにもならないとは思わなかった。自分がここまでテレビみない人だとは……まあ、だからこそ今までテレビ買わなかったんだけど。その内慣れるのかな、テレビがある生活というものに。
秋葉原の新宿書店って閉店したんですね。今日、所用で秋葉まで行く機会があって、丁度新宿書店の近くまで行ったから、たまには覗いてみるかと思ったんだけど、ビルの入口のところに8月15日で営業を終了しましたという張り紙が貼ってあった。元々立地条件が良かったとはいえないけど、そんなにきつかったんですかね。あそこはとある利点があったから、重宝している客も多いと思ったのに。

まあ、潰れたのか潰されたのかは知りませんが、本屋が閉店するってのはそれだけで物悲しいですね。最近はあまり行かなくなったけど、昔は私も新宿書店系列にはよくお世話になりましたよ。コアなエロ漫画とか、同人誌が置いてあることもあってさ、アニメショップとかにはない薄暗さに結構ハマってた。どちらかといえば池袋店を多用してたから秋葉原店にはそれほど馴染みがあるとは言えないものの、職場が秋葉のそばになってから何回か利用した記憶があります。COMICZINが中央通りへ移転にしたのに比べると、新宿書店の閉店は対照的ですが、公式HPぐらい更新しておいたほうが良いんじゃないかと思う。特に閉店の告知もなかったし、アキバBlogとかにも書いてないみたいですから、あまり話題にはなってないみたい。正しくひっそり消えてしまった感じですね。
立地条件が良くなかったとはいっても、秋葉原店の特色を考えると中央通り沿いとかでおおっぴらに開ける店でもないですから、復活はあまり期待できそうもないな。仮に、潰されたんだとすればね。私は単純に営業時間が22時までと遅くまでやっているところが好きだったんだけど、時代なのかなぁ。邪推しなくとも、本屋なんて今は全然儲かりませんし、お世辞にも流行っていたとは思えないから……雑誌類の売上は高かっただろうけど。
あぁ、なんか地味にショックだ。ああいうアングラ系とは言わないまでも、色の濃い本屋がなくなると街がつまらなくなってしまう。秋葉原も随分綺麗になったというか、もう少しぐらい汚れててもいいと思うんだけどな。
これで近場の新宿書店は……職場からだと神保町と上野になるのかな。神保町店には行ったことあるけど、上野店はない。まあ、公式HPがあんな感じだと現在も残っているかは怪しいもんですが、明日辺り神保町に行くのもいいかも知れませんね。昼休みがもっと長ければ、あそこら辺の美味い店で飯でも食うんだけど、そこまでの時間はないかな。

昨日の話になるけど、私はとても悲しい話を聞きました。迷惑になるといけないので詳細は伏せますけど、道義的に許すことがないというか、同じ物書きとしてここまで腹立たしいことはないと思う。それは私に直接的にも間接的にも関係はないことなんだけど、どうしてそんなことが出来るのか、どうしてそんな対応しか出来ないのか、私にはちょっと理解不能でした。今までも割と唖然とするような話ばかりを聞いてきたんだけど、今回のは極めつけですよ。
まあ、深く触れていい話じゃないからこの辺で止めておくけど、あんな可哀想な話はない。人の苦労をなんだと思ってるんだろうね。自分ばっかり苦労しているとでも言いたいのか、物書きにはありがちな傾向ではあるけれど。数百ページなんて書いてるとさ、自分が凄いことしているみたいな錯覚が生まれて、気ばっかりが大きくなるんですよ。物書きなんて頭でっかちな奴ばかりさ。絵描きとかに対するコンプレックスも凄いしね。イラスト数枚なんて数時間もあれば描ける、何日も掛けて数百ページ書いている自分のほうが凄いんだ、偉いんだと本気で思っている奴は、確かにいるんです。だからこそ、相手に対する敬意を持つことが出来ず、それどころか見下すことすらある。嘆かわしい話です。
私だって人のことは言えないのかも知れないけど、昔色々あったせいか、ある種の先入観や偏見と無縁でいられたんだよね。人の苦労を全部知っているとは言わないけど、物書き以外も見る機会に恵まれていたから。それがどれだけ大変なのかということも見てきたしね。

日記を書きながら、東京MXで放送されていたガンダムSEED Destinyを見忘れたことに気づきました。私が大好きな36話、「アスラン脱走」だったというのに! 以前にもデス種というかアスランに付いての書いたと思うけど、まだまだ書き足りないので機会があればまたなにか考察という名のカップリング論でも。アスメイどうというより、アスカガはもうないよって話なんだけどね。ああいうのを銀英伝風にダラダラ長ったらしく書くのが最近面白い。
ガンダムでカップリングといえばOOの映画はよさげな感じですね。私は断然、刹フェルな人だから、果たしてあのカプが成立するのかどうか、是非見に行きたいと思っています。アスメイほどではないにしろ好きなカプですから。いいじゃないか、別にフェルトがヒロインでも。今更三十路も過ぎた姫さんとはくっ付けないし、あの人はそういうキャラじゃないんだよ。あ、なんかガンダムみたくなってきた。
今日の話ではないんですが、祭りに行ってきました。お盆過ぎとはいえ未だ8月、週末ともなればそこかしこで祭りがやっているもので、私が参加したのは駅前の商店街が主催している祭り。近所の大きな寺も神社もないから、縁日にはあまり馴染みがないんですよね。もっぱら商店街とか、地元自治体が公園でやるような納涼祭に参加することが多いかも知れない。基本的に祭りが好きだから、こればっかりは財布の紐も緩みます。

射的や輪投げをやるような歳でもないんだけど、ゲーム機やゲームソフトをがっちりと固定した射的屋には苦笑してしまった。何発当てたところで、倒れるわけないって奴ね。それから、輪投げ屋はなぜか玩具とかに混じって安酒のビンとかが置いてあって、輪っかがハマった子供も困惑という不思議な光景。てか、酒瓶なんて置いておくなと。ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいも昔はよくやったけど、子供に混じってやるのもどうかと思うし、金魚すくいとかやっても買うことは出来ませんしね。だから、もっぱら買い食いをしてました。
最初に食ったのはエスニック系の屋台で、タンドリーチキンとか売ってたんだけど、私は以前横浜国大の学園祭へ行った際にボッタクリなケバブを食って以来、外国人のやってる屋台というのは敬遠してたんだけど、意外にタンドリーな串焼きが安かったので食ってみることに。焼きが甘い感じもしたけど、香辛料でよくごまかされてますね。まあ、不味くはなかった。
他にも鳥の串揚げとか、やっぱり鶏肉系が多かったですね。いや、ステーキ串とかスペアリブなんてのもあったんだけど、両方高くてさ。さすがに1本500円とか使ってられないじゃないですか。財布の紐が緩んでいるとは言っても、根がケチなもんですからそこまで買い食いもしなかったかな。人気があったのは本物の焼き鳥屋が出してる屋台だったけど、凄い人が並んでいたのと、美味いんだろうけど小振りな肉を微妙に感じ、結局肉屋が出してる屋台の焼き鳥にしてしまった。そういや、珍しいことにタレじゃなくて塩もあるところがあったな。ああいうのって部位的な問題で肉の臭みが出るから、大抵はタレなんですけどね。
身内が土産にリンゴ飴とたこ焼きが欲しいといったので、それを買ったら即帰宅。部屋の掃除もあったし、そんなに長居はできなかった。ちなみにたこ焼きは6個で500円と比較的高かったけど、まあ、屋台のなんてどこもそんな値段でしょう。意外に大ぶりのタコが入ってたとかで、身内は喜んでいました。あれも開催しなくなってから4年とか5年になるんでしたっけ? まあ、

私はお祭りごとが好きな人です。人ごみや人通りの多さがそれほど苦にならないというか、イベントは大きくあるべきだって考えの持ち主。路線はずれるけど、例えばアニメ系のイベントや同人誌即売会も、圧倒的に大きい方が好き。別に小さいイベントが嫌いなわけじゃないんだけど、やっぱ規模のデカイほうが楽しいよ。もう古い話になってしまうのだろうが、キャラショーとかホント好きだった。今じゃTAFがその代わりみたいになってるけど、なんか後から出てきたイベントって気持ち的に微妙なんだよね。同じことがDreamPartyにも言えるけど、私はキャラフェスが好きだったなぁ……
話を健全な方向に戻すと、祭りってのは体感することに意味があると思う。ノリや雰囲気が大事というか、屋台の食い物にしたって店で食ったほうが絶対に美味いし安いものを、わざわざ高い金払ってがっつくわけじゃないですか。しょうもない出し物とか、特設ステージのカラオケショーとか見てさ。名前も聞いたことないような売れない歌手や芸人がやってきて、色々披露してくれちゃったりして。それは単体で見れば決して面白くもなんともないんだけど、祭りという空間の中では許されるみたいな、そんな感じがすると思う。どうせ倒れないことなんて分かってても、それでも射的に興じてみたりとかさ。祭りだからこれぐらいは、っていう許容範囲みたいなものが生まれるんですよ。子供の頃もさ、なんか親とか甘かったりしなかった? あれやりたい、これ食べたい、大抵のことは許してくれるような、そんな懐かしい思い出浸ってみたり。私だけかな。

まあ、夏も終われば祭りなんて来年までないですから、こういう気分を味わうのも年内はないんだろうね。路線をずらしていいなら冬コミがあるけど、あれは別に感慨に浸るとか、そういうイベントじゃないからな。明日がWebでの入金締切りだったけど、そういやまだ振り込んでない。夏コミ終わってからこっち、金銭の計算とかサボってたからなぁ。近々でかい買い物をすることだし、そろそろ計算しておくか。いくらぐらい残っているのか、今年の夏はそんなに使ってないはずなんだけど、果たして……部屋の掃除も当面の目標は見えてきたし、なんとか8月中に片付きそうだ。
コミケも終わったということで、部屋の掃除を始めました。まあ、コミケ後に大量の同人誌やグッズ類と向き合うのは参加者の義務みたいなものだけど、一応前々から掃除や片付けはしようと思っていたので。たまに思い出したようにちょこちょこと整理はしてたんだけど、ここまで大規模なのはそれこそ数年ぶりなんじゃないかな。狭い部屋にどれだけものを置くことが出来るのかということを目の辺りしたというか、我ながら色々と呆れてしまった。

悲恋堂の店主ではないけど、初めて見ると部屋の掃除も面白いというか、懐かしいものが出るわ出るわ。同人誌を数百冊ほど発掘したり、買った記憶がまったくないCDを見つけたりと、自身の持ち物に対する管理能力の低さが出ていますね。なくしたと思っていたものが出てくるのはありがちだけど、見つかったことで紛失してたいことに気づいたものとか、もうなにが埋まってるか本当に分からない感じがする。別に宝探しをしているつもりはないが、それこそ8年ぐらい前に出た某声優の写真集なんてのもあって、しかもサイン入りなものだから当時の記憶とかが蘇ってなんとも言えない気分に。コミックラッシュとかも、なんだかんだで創刊号から全部ありますからね。少しは捨てたほうがいいのかも知れないけど、創刊号から持っているとなんか捨て難いというか、手放したくなくなってしまう。どうせなら廃艦ないし休刊するまで集めてやるぜとか、妙なコレクター的発想が生まれてしまっている。メガマガにも同じことがいえますね。これもまあ、よくもこんなに取っておいたものだ。
エロゲに関しては去年から今年にかけて少しずつ処分はしていたんだけど、それでもまだかなりの量がある。それは誰もがしる名作や傑作であったり、知る人ぞ知る良作や怪作なんかも混じってるんだけど、基本的には凡作が多い。エロゲを捨てたり売ったりするのにも色々思うところがあるもんで、例えば処女作出したっきりで潰れたブランドとか、2~3作で消えてしまったところの作品なんかは処分するのにためらいを感じる。糞面白くもない作品ならともかく、そういうのに限って地味に面白かったりするのよw 大体、Studio e.go!の作品だけど40本近くあるわけだから、全体的な量を激減させることは不可能なのかも知れないな。手放したら後悔するんじゃないかという気持ちもあるし、どうも慎重になってしまう。

逆に一切手放す気がないのが同人誌ですけど、これは減ることがないどころか毎年百数冊単位で増えるものですからね……CCさくら、Kanon、シスプリだけで一体何千冊あるんだよってぐらい持ってるんだけど、この三種に関しては特定のサークルを除いて数年前に整理したから比較的問題なし。これにそろそろリリカルなのはを加えるべきか悩んでるんだけど、既にサークル買いへと固定して長いから、分別するならサークルでって感じもするんだよね。ここ数年の分はごちゃ混ぜになってるから、近いうちに大規模な整理はしようと思うんだけど、ジャンルかサークルか、それとも年代別かでどのように分けるかはちょっと悩んでます。
無駄に数が多いものといえばエロゲグッズの数々ですけど、以前の日記に書いた2006年頃ぐらいまでのグッズが山のように出てきて、出てきては処分という形を繰り返しています。10年ほど前にブ社へハマっていたときも酷かったけど、エロゲのグッズほど始末に困るものはないね。日常生活では使いものにならないものが大半だし、捨てるにしても人目をはばかるような絵柄やデザインのものばかり。HOOKとか一部ブランドのグッズは手元に残す予定だけど、実用性のないものや鑑賞性の低いものは軒並み処分かなぁ。以前に友人が言ってたけど、エロゲの紙袋ほど捨てる際に面倒なものはないと実感してしまった。
Sphere系の、というよりヨスガノソラ関連のものはそろそろ専用の棚を作ろうかなと思っています。数だけなら、これもかなりのものですからね。来週には夏コミのグッズ通販が届くけど、そういやタペストリーは延期になったんでしたっけ? 受注生産なんてするからこんなことになるんだ、などとは言いませんが、まあ、急ぐわけでもないから別にいいかな。どうせ、飾る場所もないですし。

現在、部屋の掃除は三分の一も終わってないんですけど、明日には床部分だけでも何とかできるように努力したい。捨てるものは確かに多いけど、残すものが少ないわけじゃないから、収納場所の確保とかに気を使うかな。棚をもう少し増やしたいけど、モノを片付けたところで部屋の総面積が増えるわけでもないからなぁ。気楽な実家暮らしとは言うけど、押入れの一つもない部屋を自室にしているから、窮屈さを感じることは確かにある。まあ、今回の掃除はそんな環境を少しでも快適にするためでもあるんだけど、限られた空間でどこまで出来るのか、頭の使いどころですね。
rootnukoのサイトを覗いていたら、『id [イド] - Rebirth Session -』片瀬桜抱き枕カバーが発売されることを知り、早くも購入を検討しています。検討もなにも買うことは既に決めてるんだけど、問題は何枚買うかっていうこと。1枚か2枚か、さすがに3枚はないにせよ好きな作品ですからね。電撃は色々な作品の描き下ろしグッズ出してますけど、idもそれなりに需要があるんでしょうか。私は大好きだけど、世間的な人気はイマイチな気もするので。

しかし、ペロペロ桜の抱き枕カバー!ってのも馬鹿馬鹿しいながら卑猥さを感じさせる表現ですね。なるほど、確かに白い液体のたれる棒をはさんだりペロペロしたりしてますよw メディオのブログもそうだけどさ、なんでこういうグッズの紹介する記事って頭ぶっ飛んだのが多いのかな。それを個人でやっている涼香とかどんだけだよって思う。あの人はもう、Twitter見るだけで笑えてしまう。
URL:http://moeoh.dengeki.com/archives/1727
記事の詳しい内容や抱き枕の仕様に付いてはページを直接見てください。最近はロイカ人気ですね。肌触りは無論、好みもあると思うけど、発色とキメの細かさは他の生地より優れてるし、印刷具合は断然ロイカと言われてますね。トリコットとの差は光沢ぐらいだそうだけど、そういや結局コミケで購入しなかったF&Cの抱き枕は2WAYストレッチだったっけ。新生地だとか言ってたけど、確かに肌触りは良かった。ホワイトブレスにもう少し思い入れがあれば買ったんだけど。
桜の抱き枕は買うとして、売れれば他のキャラのも出たりなんか……しないよねぇ。雫はまだしも、桜との共演という形でドリパのテレカにいたけど、紗江はペーパーとかに描かれたぐらいだしね。ノウハウがないのか体力がないのか、夏コミでもグッズはテレカ1枚でしたし、個人的には少し寂しく感じます。新作は来年の3月だけど、秋のドリパぐらいにはなんか動きが欲しいよね。別に殊更グッズセットとかを求めてるわけじゃないけど、春ドリパのテレカに比べると夏コミのテレカはやや魅力に欠けた気がする。夏こそ水着のテレカを出すべきではなかったのだろうか。いや、アチ恋セットと一緒に買ったけどさ。

idもなんで続編というか、シリーズ化しなかったんでしょうね。キャラに対しての魅力を感じた人が多かった作品だから、そういう声も沢山あったと思うんですけど。私もアンケートにはシリーズ化希望って書いた気がするし。まあ、それは無理にしてもFDぐらいは出てもいいんじゃないかなって。まだ希望がすべて断たれたわけじゃないけど、夏コミテレカの紹介で新旧ヒロインとか言われちゃったしね。完全に旧作扱いだ。いや、新作を作ってる時点で当たり前なんだけど。
新作の情報はまだまだ少ないけど、idほどに感性を刺激するものがないかな。内容的には少しSF入ってますが、そこは川石幸宏の実力に期待しましょうか。ハルヒを参考に学園モノとか言っている時点で私は若干不安ですが。エロゲのシナリオに流行や時事ネタを含めることは間違ってないと思うし、そんなのエロゲに限ったことではないんだけど、コメディならまだしも真面目なシリアスものだとどうなんだろうね。参考にすることとネタにすることは違うにせよ、まあ、ビューティフルドリーマーに対するカーニバル・ナイトみたいなものかな。誰か、妖精作戦みたいなエロゲ作ってくれないものだろうか。こつえーの原画で。ただのイリヤの空だろって? いやいや、イリヤも可愛いが和沙結希はもっとだよ。なんだろ、セカイ系のエロゲって最近減ったよね。まあ、流行らなかったというのもあるんだろうけど、Worlds and World’s endはそれを打開するに至るのか。前作もエロゲでは珍しいミステリーだったし、流行に左右されることなくジャンルを開拓しようという気概は認めても良いような気がする。

最後の辺りで話ずれたけど、基本的には抱き枕も買うし新作も買います。中にはアマクラはさっさとエロ絵の活かせるところに移籍するべきだとかいう人もいるけど、まだ処女作が出ただけじゃない。シナリオライターの発言は知ってるけど、それだって一つの意見ではあるよ。受け入れるかどうかは人それぞれだろうけど、創作者に対しての結論が出されるのは大抵2作目と決まっているのです。2作目が売れなければそれで終わり。よくある話しすぎて、笑い事にもなりませんね。
夏コミが終わって飽きるまで寝てようと眠りこけてたんですが、各所から連絡が来て叩き起されました。何事かと思ったんだけど、そりゃ連絡も来るわけだ。事情が事情ですし、私からこの件に触れる気はありません。筋合いからすればなにか言うべきなのかも知れないけど、別になにか言い分があるわけでもないし、言ったところで言い訳にもなりゃしない。むしろ、私にとってはありがたい話ですらあると思うんですけどね。数多くあるやりたい事の中から、確実に出来ることを探すというのは、自分だけでは見極めにくいことなので。

これが勘違いとか自意識過剰の類ならいいんでしょうけど、さすがにそうでもなさそうなので、まあ、変えるべきところは変えていこうかなと。仮に違うのだとしても、それをすることは私にとって悪いことにはならないでしょう。折角、首の皮一枚で繋げてもらってるんだし、私にはそれに応える義務もあるんだろうしね。まあ、この件に関しては深く触れません。
ただ、これとは別に同人誌関係についてはちょっと思うところあるので書いておきます。私自身の考え方と照らし合わせて、昨今、身の危険を感じてしまうほど色々してくる人の発言が気になったもので。
昨日の日記にも書いたけど、私にとっての同人活動は趣味です。私が同人誌や、同人活動に求めているのは張り合いや生きがい、やりがいであって、別に売上じゃありません。商業同人家なんて目指してすらいないし、コミケに参加することで知名度を上げたいなんて考えたこともない。古い考えと言われればそれまでだけど、同人誌の基本は遊びだと思っていますし、今回のカタログ、2日目の漫画に凄く共感を覚えています。
今やっているジャンルは同人的にはマイナーな方だと思うけど、自分の本を売るだけが目的ならメジャーなもの、流行りものを書くのが普通だし、誰とは言えないほどに多いけど、商業同人のみなさんはほとんどそうじゃないですか? 別にそれを否定するつもりはないけど、私にとっての同人誌は趣味だし、自分が楽しむために書いてるんですよ。買いたいものを書きたいときに書いて、売れる売れないなんて気にしたことすらない。そんなやり方で本を作っていて面白いの? とすら思う。そりゃ、赤字よりは黒字がいいんだろうし、売上が重要じゃないとは言わないけどさ。一人でも多くの人に自分の作品を読んでもらうには、流行ものを書いたほうが読まれやすいってのもわかるよ。趣味同人にしたって、本にする以上は読まれてこそだろうしね。けど、同人誌を作ることと売ることでは、私は断然作ることの方に意味があると思ってるし、売れるかどうかなんて二の次でいいんですよ。

だから私にとって売れる売れないは関係ないですし、そもそも小説系サークルが同人誌で利益が発生するわけがないんだけど、その辺りの差というか、例えば漫画本出しているサークルとか、そういったものしか同人誌と認識できない人との考え方の違いに戸惑うことがちょっとある。小説本ってのは基本的に売れないですし、売れたとしてもそんなに部数が出るものじゃないですから、利益なんてものが発生すること自体稀なんですけど、同人誌は儲かるものであり、稼げるものだと勘違いしている人が割といるらしくてね。勘弁してくれよと思うけど、まあ、羽振りがいい人がいるのも事実だし、大手サークルの中には夏と冬の売上だけで暮らしていける人もいるぐらいだから、そりゃ儲けている人は儲けてますよ。
ただ、そういう人と私を同列に扱われてもねぇ……私は商業同人を否定はしないし、十人十色であることも理解しているけど、私のやりやたい同人とは違うと思っているので。まあ、同人に興味ない人からすれば、みんな似たようなものに見えるのかも知れないけど、そんな儲けてもいないのに儲け主義みたいな言われ方しても困る。なにを根拠に儲けてるとか言ってるんだろうね? 同人誌は儲かって利益がたくさん入るみたいな先入観でもあるんだろうか。私だって売れることが嬉しくないわけじゃないけど、それも自分の本が読まれることへの喜びが大半ですからね。大体、完売しても赤字みたいな本ばかりだしている私が、どこをどうすれば売上重視の同人作家になれるのか。
コミケに対しても、私にとってあそこは今も昔も趣味の場です。企業ブースはともかくとして、それは自分のサークルというものを持ち始めた現在も変わらないし、より一層その考えが強まったとも言えます。私は二次創作を肯定する側ですし、同人活動をしている人間ですから、端から同人誌を否定する人とは話にならないと思っています。分かってもらおうとは思わないし、分かってもらえるものでもないでしょう。批判自体は同人活動をするものとして甘んじて受けますが、それに応えられるのかといえばまた別問題だと言うことです。

私はコミケを作ってきた人々の影響を受けているので、同人活動そのものに対する考え方が比較的古いとよく言われるのですが、それでもこういう事を言われたりするのだから、やるせないといえばやるせないのかも。まあ、難しい話ではあるけどね。悲恋堂の店主みたいに同人誌を嫌う人の言い分は、実のところ本質的な意味では間違ってないし、むしろ正しくもあるわけだから、気構え以上の心構えが重要なんだと思います。
はい、というわけで夏コミ3日目に参加された方はお疲れ様でした! 今日はサークル参加をしていた私ですが、おかげさまで新刊のゼロボントカイノソラはどちらも完売しました。これは私も驚いてるんですが、まあ、考えて見れば刷った数が50部以下と少なかったですしね。今回は書店委託の予定がない新刊2冊だったし、去年のこともあったから冊数は控えめにしました。私には、これぐらいが丁度いいんだと実感した気がします。

完売したこと自体は嬉しいんだけど、完売しても赤字には変わらないというのがなんとも。印刷費にギリギリ届くかどうか、サークル参加費とかポスター代とか、交通費等の諸経費を考えると確実に赤字だし、抱き枕を含めれば黒字になるわけがないですよね。まあ、あくまで趣味でやっていることですから、別に売れる売れないは関係ないんですが……少し思うところがあるので、このことは後日書きましょうかね。一つだけ言いたいのは私にとって同人誌というのはあくまで趣味であり、遊びに過ぎないってことかな。
コミケでは1年ぶりのサークル参加になりましたが、今回は抱き枕とか面倒くさいものを用意していた割にあっさり設営が終わりました。売り子の他にもう一人、知人も一緒だったんだけど、その人が手伝ってくれて。ポスターもちゃんとPOPスタンドを買ったから、結構見栄えが良かったと思います。抱き枕は結局、家から抱き枕を一つ真空パックで持って行って、会場で上からカバーを被せる形にしました。いや、というのも最初は綿だけ持っていくつもりだったんだけど、真空パックって掃除機で吸うわけじゃないですか? 綿なんて入れた日には、綿ごと吸い込んでしまうじゃないかと、その事実に今更気づいてw まあ、少し裏写りしてしまいましたが、それぐらいは許容しようじゃないかと、色々と妥協して展示しました。
ただ、展示の仕方をあんま考えてなかったので、適当にイスの上へ置くだけにしたんですけど、それが良くなかったのか誰も抱き枕には触れてくれなかった。それは手で触れるとかそういう意味以上に、誰も抱き枕に付いて言及しないのね。これなら普通にポスターと一緒にカバーだけ吊るしたほうが良かったかも知れない。いい出来だと思ったんだけど、みんな抱き枕とか興味ないのかな。終盤はテーブルの上にも置いてみたんだけど、誰も視線を向けないのよね。だから、自己満足としては十分だったんだけど、展示用のグッズとしてはあまり意味なかったかなと、そんな気がします。

新刊の方は部数が少ないこともあって、ゼロボンが12時過ぎぐらいに完売したんだったかな? 記念じゃないけど初めて会場内で売っているフランスドッグを買って、売り子と一緒に食べました。普段、会場で食事なんかしないんだけど、夕方からやるスーパーアニソン魂に参加するため知人が早めに会場を出たので、その見送りついでに買ってきて。この辺りはサークル参加の余裕ですかね、知人には一つ二つサークル回りを頼んでしまったけど、おかげで新刊ゲットすることが出来た。この場でも書いておくけど、本当にありがとうございました。
トカイノソラもほどなく完売して、後の方から来た人は申し訳ありませんでした。もう少し刷っても良かったんですけど、刷りすぎて在庫余らせるのも嫌だったので。赤字にはかわりなかったけど、完売自体久しぶりだったから凄く嬉しかったです。最後にトカイノソラを手にとってくれた人に、「その1冊がラストです」と言ったら、「じゃあ、買います」と、いやはやありがたい話です。私も個人的に他のヨスガノソラサークルはチェックしてて、一応新刊等を見に行ったんだけど、サークルカットでヨスガ本があると明言していたところは新刊落としてペーパーになったらしい。もう一つ、カットには書いてなかったけどヨスガ本出してたところは、かなり版型の小さい小説本が置いてあった。買ったんだけど、どこにしまったのか全然見当たらないんだよね。小さいものだから、本の間とかに混ざってしまったんだろうか。会場に置き忘れたなんてことはないと思うんだけど。まったく見つからないから困ったもんだ。まだ読んでないのに。3日目のヨスガサークルはうちを含めて3つといったところかな、ペーパーのところは自分ところと合体申し込みらしいお隣以外はないとか書いてたけど。

スペースに来た面白い参加者としては、何時頃だったか忘れたけど、「実は昔、盗作をしたということをメールした者なんですが」と、まさかの盗作者が現れました。確かに、そんなような人も記憶にあることはあるけど、なんでも会って謝罪がしたかったとか、握手まで求められてビックリしました。今は名前を変えて、某所でロクゼロ×なのはを書いているらしい。いや、なんかもう色々と凄いや。物凄く嬉しそうに帰っていったけど、売り子はポカンとしてました。
他にも私は直接会えなかったんだけど、usamimiのごりゅさんが来たらしい。なんで鯖管がうちなんかにと思ったけど、なんでも自鯖使っているサークル回りをしていたとか。てっきり、お前鯖使いすぎなんじゃーとか怒りに来たのかと思ったけど、そうではなかったらしく一安心。いや、一目会ってあいさつしたかったけどタイミングが合わなかった。
後、撤収前にヨスガノソラファンの人というのが来て、新刊ないことに落胆しつつ、色々と激励をもらいました。うん、今回のコミケの特徴としてはそういう人が多かったってことだろうか。ヨスガノソラ本を目当てに来たって人が結構いて、ゼロボンと綺麗に分かれてる感じだった。まあ、色々励ましっぽいお言葉も頂いたけど、私自身そろそろ再度スタンスを変えるときだと思ってるので、まあ、線引きをしながらやれるだけやってみます。
で、その撤収前に来た人というのが奥木染のモデルとなった足利の樺崎八幡宮に行ってきたとかで、写真をちょっと見せてもらいました。私も行きたいところですが、なかなか時間がね。売り子に今度行かない? と誘ってみたけど、売り子はヨスガノソラどころかエロゲとかまったく知らない人だったりする。ていうか、同人誌とか一切興味ないし。

まあ、特に問題もなく3日目を終えることが出来ました。最近、色々な事情から身の危険を感じていたんだけど、サークルに襲撃を受けることもなかったので一安心。あの身内ですら気を付けろというほど酷かったからな……まあね、私も反省すべき点は反省して自己は改めていきますけど、私の存在自体が鬱陶しいと思っている人を納得させることは不可能だし、こちらとしても無理に理解してもらおうとは思わないので。過去は消しようがないんだし、なにを今さらと感じてる人もいるでしょう。それはそれで、正しい認識だろうしね。
私の夏は今日で終わり、明日一日の休息を挟んでまた新しいことを始めます。サンクリに出るつもりもないので、次は冬コミでしょうか。夏コミ前の出来事を全部無視すれば、それなりに良い夏だった気もするし、今度は良い冬を過ごせるように色々と頑張っていきます。
最後に、夏コミに参加された方はお疲れ様でした。そして、私のサークルスペースに来てくれた人は本当にありがとうございました!
コミケも2日目ということで、今日は当初の予定を変更して東待機列に並びました。完全フリーのつもりが、いくつか行きたいサークルが出てきたので。それに、企業に行かねばならない理由のスタチャブースを昨日のうちに済ませてしまったから、逆に企業の買い物がほとんどなくなってしまったんですよね。まだ残ってることは残ってるけど急ぐ必要もないなと、東方ジャンルが渦巻く東待機列へ行ったわけです。

東方ジャンルに付いての話は今更するまでもないですが、東の待機列は今回から2段にわかれていて、いつもの駐車場に並べなくなったら前方の砂地へと次の列を作るという仕組みになっていました。これで東に並べる人数が多くなったのかはわかりませんが、昨日はB2列とかだった私も、今日はD4列と大幅に後退。ただ、ギリギリ駐車場の中には残れたので、砂地に行くことはありませんでした。
1日目は女性参加者が多こともあってトイレが1時間待ちなどと叫ばれていましたが、2日目は逆に男子トイレに長蛇の列が出来ていた模様。まあ、ジャンプ系に行く女子は東じゃなくて西に並ぶだろうし、東に女子向けの大型ジャンルがあるわけでもないしね。私は行くサークルがあると行ってもほとんど二つだけで、片方が島角なのを除けば壁でもなんでもなかったら、暇な時間はカタログチェックに費やしてました。基本的に東方が好きでじゃないというか、興味がないので、それ以外のページを見てたんですけど……ネ-02aのサークルカットには爆笑してしまった。いや、サークルさんが大真面目に書いていた場合、失礼だとは思うんだけど、物凄いインパクトがあった。なまじ、カットの絵が上手いだけに。
西の方はジャンプ系が主なんだけど、気になったサークルが一つ合ったのでチェックすることに。昔、アイアンメイデン・ジャンヌ様を信奉していた頃はマンキン本とかよく買ってたんだけど、最近はめっきり。あぁ、でも、To LOVEるも一応ジャンプではあるのか。あれはよく買うジャンルではある。女性向けも面白い本は面白いんだけどね。ガンガン系で、特に私が好きだった魔ロキとかスパイラルは女性向けが大半だったし。女性向けでもノマカプなら案外読めるもんですよ。それは同人誌に限らず、ネットのSSなんかにも言えることで。女性が書いたからとか、女性向けだからと食わず嫌いをするのは勿体無いと思います。

列圧縮が上手かったのか、それほど待ち時間なしに会場へ入ることが出来ました。すぐに456ホールへと向かい、どこぞのサークルが出しているヨスガ本とグッズのクリアファイルをゲット。昨年は漫画本もチラホラ合ったんだけど、今年はホント数が少ないね。特に並ぶこともなく買えたから、今度は近くのCCさくらサークルへ。ここも普段であればあまり並ぶことなく買えるんだけど……今年は凄いよ。内壁以上の列が島角に出来てた。位置的に中央へ並ばせることが出来たから良かったものの、これが島中とかだったらどうなっていたのか。やっぱり、姉のサークルの出し物を委託しているからかね。いや、委託自体は毎回してたんだけど、普段は触れない姉のほうが新刊のみ委託してることを触れてしまったから。そっちのファンが押しかけたみたいです。私みたいにCCさくら本目当ての人間にはいい迷惑でしたが、別に委託すること自体は悪いことでもないので仕方ないですね。それに、新刊も買うこと出来ましたし。
買い物を終えた後は薄荷屋に並んでいる友人と会い、それが住んだら西館へ。というのも、先程チェックしていた遊戯王サークルの双子アンソロが欲しくって。今日の新刊ではなかったみたいだけど、やっぱ双子は良いですね。龍亞と龍可は私の中のベストオブ双子です。まさか、こんな素敵な同人誌があるとは思わなかった。いや、いい買い物しました。
西が済んだらら企業ブースへ向かい、前日買っていなかったねこねこソフトとコットンソフトのグッズを買ったり、買い残しを中心に回りました。それでも1万円以下で済みましたし、今回はそれほどお金使ってませんね。一応、Sphereブースも除いたけど昼前にしてグッズセットと、意外なところで初佳の抱き枕が売り切れていた。搬入数が少なかったのか、それとも単純に人気なのか。夏ノ雨はやや苦戦しているみたいですね。
スタチャも覗くことは覗いたけど、一体どれだけの量を作ったんだというぐらい穹抱き枕が完売していない。前評判では初日であっという間に完売するなんて言われてたけど、やっぱり生地の悪さが原因なのかねぇ。DVDも付くし、それほど損な買い物でもないと思うんだけど。まさか、なのは並に作っているとは思えないけど、数を間違えたんだろうか。適当にあいさつ回りもしたけど、今回は売れているところとそうじゃないところの違いが顕著だとか行ってたかな。まあ、新作が出たばかりのところは強いでしょうね。チュアブルソフトはよく売れてました。

2日目は割とあっさり終わったので、さっさと帰って次の日の支度を始めました。本当は少し寝るつもりだったんだけど、意外に手間取ってしまったので結局徹夜。まあ、サークル参加だし準備はおろそかに出来ませんからね。体力的にやばい感じはしてたし、実際にそれが表面に現れることになるんだけど、それはまた明日の日記で。大部分の人がそうであるように、私の本番も3日目ですから。
インストールゼロ Z3アンリミテッド第3話
我が盟友、くろのとくろえさんの新作であるインストールゼロ Z3アンリミテッド第3話のDL配信が開始されました。くろのさんがDLのみで頒布しているロクゼロの漫画シリーズで、今年の春ぐらいから連載しているものです。ロックマンゼロ3の世界観をベースに、くろのさんのアレンジが加わったハード作風が魅力的な本作。今日はその最新話に付いて色々書いちゃいます。

第3話「竜が如く 前編」-Tha Big Four-
URL:http://home.dlsite.com/work/=/product_id/RJ065563.html

オメガの復活と、それによるゼロの敗北。コピーエックスを傀儡とするバイルはレジスタンスに降伏を迫り、完成したばかりのシステマシエルとシエル自身の身柄が敵に捕らわれてしまうというのが1~2話のざっとしたあらすじ。3話はその続きなわけですが、配信開始したばかりなのであんまりネタバレは出来ませんね。
仲間を守るために投降したシエルは、ネオアルカディア的にはレジスタンスに拉致監禁されていたという扱いらしい。4におけるネージュの反応からシエルはレジスタンスのリーダーとして知られているのかな? と思ったので、このへんの設定についてはくろのさんに詳しく訊いてみました。曰く、「シエルがレジスタンスのリーダーだと、その彼女が作ったエックスに対して市民の信用度が下がり、不安や不信感をあたえかねないから」とのこと。なるほど、確かに反逆者の作ったレプリロイドを英雄視は出来ないよね。原作だと、その辺りの設定が掘り下げられなかったというか、4になるまで人間というものが出てこなかったからね。シエル以外はレプリロイドしかいなかった。バイルが人間だと判明するのも4だったし。
シエルを失ったゼロたちレジスタンスは、とりあえず廃棄されたスクラップ処理施設に身を隠すんだけど、そこには意外な人物が……! いや、人じゃなくてレプリロイドだけど。キャラも一気に増えて、ゼロが簡易的ではあるけど復活するなど、前回以上に目の話せない展開と、次回への繋ぎとなっています。奴らが襲撃してきたということは、ゼロと彼らの共闘もあり得るのか? 第4話も見逃せませんね。

私はZ3アンリミテッドのおおよその話を聞いてるんだけど、やっぱり自分のそれとは話の作り方とか展開、ざっぱにいうと作風の違いがあって楽しいです。インストールゼロシリーズには私も強い影響を受けてきたし、設定等も似た部分が多いんだけど、アンリミテッドに関していえば、とても真似できないと脱帽してしまうほどに、見事なハードボイルドだと思う。オメガやCエックスに対するくろのさんの思い入れや、設定等の練りこみは本当に凄くて、ある種このアンリミテッドという作品はオメガの話でもあるんじゃないかなと、そんな感じがします。私の中ではあくまで救世主だけど、くろのさんの中ではもっと明確な、英雄としてのオメガが確立されているのではないかと。キャラの深みが違うわ。
そんなZ3アンリミテッドですが、これの情報も含めたペーパーをコミケで配ろうかなーって思ってます。くろのさんから許可は貰ってるんですが、まあ、新刊とか既刊を買ってくれた人にもれなく1枚付けますよって感じで。時間はないですけど、現在頑張って製作中です。A4サイズかB5サイズか、縦と横どちらで作るかで決まってくる気がする。B5かな、紙の余り具合的には。いや、色紙を使えばA4でも……うーん、ギリギリまで考えることにします。というのも、今回の夏コミが終わったらしばらくゼロ関係の同人誌を出す予定がなくなるんですよ。最後ってわけじゃないにしろ当面は白紙だから、色々なことを出来ればなって考えてます。ゼロボンでくろのさんの新刊・既刊案内を入れてるんだけど、アンリミテッドの3話はついこの前完成したばかりで、本への収録が間に合わなかったから、そういった意味でも追加情報的な形でなにかしたいなと。そんなことを考えてます。

明日は1日前なので、改めて自分のサークルの情報とヨスガノソラ関係の情報を書こうかなと思います。前者はともかく、後者は追加とかもありますし。コミケ期間中は更新できるか分からないんですが、ヨスガのアニメについてはなにか書きたい。でも、余裕無いだろうなぁ。コミケは油断も許されなければ、一切の余裕も持つことができない場所だと思う。家でも会場でも、それは同じなんですよね。台風はなんとか回避したみたいだけど、その分暑くもなるんだろうし、倒れないように十分な対策をしなくては。

渋谷公会堂で行われた文化放送A&Gゾーンの同窓会イベントに参加してきました。今はC.C.レモンホールなる名前になってしまった渋谷公会堂ですが、最後に行ったのはそれこそDREAM POWER以来なんじゃないだろうか。私はラジオ好きのQRっ子であり、中でも文化放送のA&Gゾーンには格別の思い入れがあります。パンフレットにも書いてあったけど、正しくアニラジの黄金期と言っていい時代がそこにあった。

詳しいレビューをするべきなのかどうか、声優イベントというものに参加するのは久しぶりだけど、私は声優はもちろんのこと、おたっきぃ佐々木を観に行ったんだよね。Twitterの情報で会場に来ること自体は事前に知っていたから、後はステージに立ってくれるかどうか、それだけでした。私はこのイベントに多くを望んでいたけど、実にそのすべてが叶えられたという、最高のイベントだった。
KBSでやってたというノン子さんの番組だけは良く知らなかったんだけど、これが凄く凝った作りをしていてね。当時のコーナーを再現したり、客として観に来ていたリスナーをステージに上げたり。思わず、次に登場した久川綾が、「どうする私たち? なんも仕込んでないよ」言ってしまうほどよく作ってたw そんな久川綾のシャイニーですけど、相変わらず自由な番組でした。コーナーらしいコーナーを殆どやらずに、それでも時間が経つの速すぎと感じさせるあのノリの良さ。テンポの良さじゃないよ? あくまでだらけだらけたノリの良さです。
驚いたのは、久川綾本人も言っていたことだけど、元スポンサーのバップですら花をよこさなかったのに、1リスナーであった文芸部一のケーキ職人さんが花を送っていたとうこと。私も会場で見たけど、ケーキ屋さんマジ凄い。私も大半の番組聴いてたけど、ここまでのリスナーではなかったしなぁ。
後、久川綾ってモノマネ得意なんですね。いや、演者全員が登場したOPトークでも披露してたんだけど、あの丹下桜のモノマネは名人芸だね。本当に似てた。もう、どっから声出してるだってぐらい似てた。井上喜久子のモノマネは割とメジャーだから知ってたんだけど、チャットに来てた知人によれば丹下桜の方も割と有名らしい。いや、声優って凄いね。

小森まなみのエールを君には……私さ、昔からどうも大森さん、じゃない、小森まなみが苦手なのよ。なんていうか、そう、閣下なんかとはまったく違うカリスマ性というか、容姿含めてすべてが完成されている、いや、作りこまれている存在。あれで五十路なんだから、もうほとんど化物だよね。実際に生で見ると少し化粧が濃いような感じだけど、パンフレットの写真とか見ると若々しさの妖怪だよあれ。酷い悪口書いてるように見えるけど、実際見ればわかりますって。だって、エールを君に放送当時の写真と、最新の写真に大差ないんですよ!? 加齢というものがまったく感じられない、あれこそ本物の不老だ。
「マミ姉はイベントで握手した人から生気を奪っている」とは、握手会などに参加しているファンが呟いていることらしいですが、某波紋を極めた漫画家と同じで、年々若くなっているイメージすらある。本人曰く、「ビスコを食べると老いが止まる」らしいけど、その発言に対して異様に食いつくお姉ちゃんが面白かったw 最近のお姉ちゃんは、久川綾曰くキューピーコーワゴールドが好きらしい。
3番組ほど終わったところで当時の写真を振り返るコーナーを挟んで、その後は15分の休憩。スクリーンでは色々なCMがやってたけど、サクラ大戦はともかくCIRCUSが出す例のゲームは少し印象に残った。あれって初音島が舞台なんですね。CIRCUS作品はいつになったらあの島の外を舞台にしてくれるんでしょうか。
ノン子さんの番組やってたとき、自身がアイドル自体に歌っていた歌を披露してくれたんだけど、その際に「後であの人と、あの歌を歌いまーす」とか言ってたから、てっきり長谷川のび太でも連れてきてアニスクかと思ったんですよ。文化放送のラジオのイベントだしね? まさか、いくらチラシとか配られてるからって、井上喜久子と二人で御旗のもとにを歌うとは思うまい。二人で歌ったのは初めてらしいけど、いや、いいもの見せてもらいました。

歌を挟んだ休憩後に始まったのは、意外なことに超機動放送アニゲマスターでした。トリに持ってくるかと思ったけど、中所に持ってくるとはね。その理由はすぐに判明したけど、番組の最初に登場したのはあっちゃん&めぐーと、二代目アニゲマスターを名乗る鷲崎健。さすがに引っ込めコールはなかったけど、落胆の声が場内に響き渡ったのは事実。一つ前の写真コーナーでおた佐々の写真に目線はいってたから、もしかして来ないの? という雰囲気もあったしね。まあ、ダークkは普通に名前出してたけど、鷲崎は避けがちだったから。
私もまさか来ないのだろうかとソワソワしてたんだけど、アニゲといえば今週の一曲目、OPテーマは「目黒区にお住まいの佐々木伸さんからのリクエスト! 放課後ティータイムでGO! GO! MANIAC」と曲が流され始めた瞬間……
「ちょっと待てーい!」と叫びながら現れる、四十過ぎなのにあずにゃんコスをした男が一人!もうさ、感動で震えたよ。心のどこかで、もしかしたら来てくれないんじゃないか、来ていたとしてもステージには上がらないんじゃないか、心のなかでそう思っていて。
でも、おた佐々は来てくれた。実に6年半ぶりに、初代アニゲマスターとして帰ってきてくれた! もう二度と叶わないと思っていた、見ることが出来ないと思っていた光景に、少しだけ泣けました。色々あったのを知っていただけに、有り得ないことは現実になったと言っても過言じゃなかったからね。
そんでまあ、アシスタント二人とアニゲの歴史を振り返りつつーだったんだけど、途中で一人目のゲストとして最後のアシスタントだった麻里安を呼び込んだりしたんだけど、麻里安って1年しかアシやってなかったのね。あっちゃんの後任だし、もう少し長いイメージがあった。まあ、麻里安は早々に退散したんだけど、これがまた可愛い衣装きてるのよ。麻里安目当てで言った私は大満足。
アニゲといえばゲストということで、麻里安以外にも正式なゲストが一人、桜井智がやってきました。ノン子さんのときに閣下からコメントが届いてたんだけど、池澤春菜や菊池志穂はコメントの一つも寄こしやしない。桜井智は確か昔もアニゲに来てたと思うけど、今じゃあレモンエンジェル時代も普通に語れるようになっていた。この人も色々あった人だからなぁw
ほとんどおた佐々の趣味で「愛、覚えていますか」を歌わせたのは見事だと思ったけど、あっちゃんとめぐーもアニゲのEDである恋はリズムとタイミングを披露してくれたし、アニゲのコーナーに関しては文句なしでした。構成作家で伊福部居たけど、おた佐々とQRの橋渡しは彼がやったのかな。唯一、連絡ができたわけだし。
アニゲが終わった後に再び登場した鷲崎が核心を突く質問をして、おた佐々に今までどこでなにをやっていたのか訊いたんだけど、普通に家業の焼き鳥屋やっていたらしい。確か弟夫婦が継いだとか言ってたはずだが、おた佐々も手伝いしてるってことかな。それにプラスしてクラブのDJか……まあ、元気でやっているようでなによりでした。麻里安も言ってたけど、生きててよかったよ。私は割と所在知ってたからともかく、一時は死亡説まで流れてたしね。本当によかった。

丹下桜のもっと!ときめきメモリアルは、なんとあずにゃん姿のおた佐々がそのままDとして卓に付くという、久々のディレクターとしてのおたっきぃ佐々木を観ることが出来ました。CUE出しとか、久しぶりなためか凄く丁寧にやってた。丹下桜もついこの前ってほどではないにしろ、割と最近になって活動再開した人だから、それに付いての話もしてたかな。ラジアラでも言ってたけど、ラジオに対するジェネレイションギャップとかね。ただ、一応コーナーとかもやったんだけど、基本的にラブプラスの話題にシフトしがちだったのは、やっぱり時代なんですかね。おた佐々は凛子派らしいよ。
井上喜久子さんは一挙4番組をやってくれたんだけど、なんといっても私はかきくけ喜久子のさしすせSonata喜久子麻里安のお月様にお願いが好きでした。この番組があったからこそ麻里安ファンやってるんだと言えなくもない。もうホント懐かしくてね、井上喜久子がどうして17歳なんて言ってるのかとか、そういったことの歴史を紐解いちゃったりして。麻里安と出会ったとき、既に三十路を超えていたのか……本人も驚いてたけど。
麻里安が17歳教に入る云々は、ファンの立場からすればちょっと微妙な感じです。そりゃあ、麻里安だって来月で29歳よ? 16歳でデビューした頃に比べると、確かに歳も取ったさ。だけど、麻里安まで17歳とか言わないでもいいじゃない。実際に言っていた、元ネタとなった人なんだから。ノン子さんみたいに「私は17歳なんて嘘は付けない!」なんて叫ばなくていいからさ。入るのだけは思い直して欲しい。

お月様にお願いの芝居コーナーは、MC除いた演者全員が参加しました。榎本温子がくるみパンをやって、「ですぅ~」「とか言ってたのは良かったですね。最近、くるみも懐かしいキャラになってしまって。めっきり声を聴かなくなった。小森まなみとか桜井智が17歳名乗っていたのはともかく、前者の人は凄いかったね。
ステージに現れるたびに衣装が変わっている小森まなみは凄まじすぎる!
なんか毎回出てくる度に衣装が違うなぁと思ってたけど、結局全部違ったからね。あれ、いちいち着替えてたってことでしょ? 趣味なのかこだわりなのか、それともプロとしてのスタンスなのかは知らないけど、他の演者は誰もやってないのに正直驚いたよ。あの歳で、田村ゆかりもビックリな、どちらかと言えば清水愛に近いような衣装を違和感なく着れてしまうんだから、やっぱり小森まなみは特殊生命体の類なんじゃなかろうか。

今回のイベントに対して私が期待してたことは大きく分けて二つ。一つはおたっきぃ佐々木がステージに上がることと、もうひとつはdream power-翼なき者たちへ- を歌って欲しいということだった。元々、おた佐々が作詞をしたんだったか、あの時代のA&Gゾーンを、DREAM POWERを代表する名曲なんですけど、今回のイベントに合わせておた佐々が詩を少し変えた2010バージョンを作ってきてくれました! 当日の演者、ゲストはもちろん、スタッフなどの裏方まで参加してのステージは本当に最高だった。これだよ、私が観たかったのはこれなんだよ!
名曲が終わり、唯一、歌に参加しなかったMCこと鷲崎が現れてその場を締めたんだけど、彼が参加しなかったのはやはり自分はDREAM POWERではなく超A&Gの人間だからと、この時代の後から出てきた奴だからという認識があったからですかね。まあ、ポアロとしては少なからず絡んでいたけど、鷲崎がQRでパーソナリティ始めたのはスパラジからだしね。ポアロとしての箱番組はたくさんやってたけど。

書きたいことは色々あるけど、それをすべて書き出してしまうと、一緒に涙も溢れでてしまう。私は精神的にどん底だったけど、そういうのを忘れることが出来るぐらい楽しむこともできて、今回の同窓会には本当に感謝しています。今よりも過去を愛してしまうのは、人間としてはしょうがないことなのだろうし、それが悪いことだとは私は思いません。ダークkはパンフレットでこの時代を黄金時代と言っており、私にとってもこの時代は青春時代だった。時が流れ、時代が終わり、新しいものが始まっていく中で失ったものは多いけど、振り返ることの出来る想い出は、いつまでも大切にしていきたいものです。
夏コミの展示用に制作していた抱き枕が届いたんだけど、大きい画像は既にくろのとくろえさんのブログで公開されているから、そっちで確認してください。え? 丸投げし過ぎだって? だって、私の日記は大きい画像とか載せられないし。まあ、時間があったらHPに載せようかな。サンプルというか、これが実際にコミケで展示する奴なんだけど、その展示方法を今悩んでいたりします。

一番いいのは吊るすことなんだろうけど、既にポスターの展示を決定しているので、抱き枕まで吊るす余裕が無いんだよね。壁や島角ならまだしも、所詮は島中だし。中身を入れて置いておくっていう手もあるけど、既刊の宅急便は送ってしまった後なので、まさか手で持っていくわけにもいかないから……展示方法としては畳んでおいておくぐらいしか出来ないのが現状という。まあ、触りたい人は勝手に触ってくれといいますか。ハンガーの一つでも持っていけば違うんだろうけど、それに付いては売り子とも少し話しあってみます。
肝心の抱き枕の出来ですけど、売り物じゃないのが勿体無いぐらいだ。奮発して高い生地を選んだ甲斐があったというか、2WAYトリコットはやっぱり伊達じゃないね。見事な感触と伸縮具合ですね。まだ中身は入れてませんが、多分抱き心地も最高なんだろうなぁ。凄い自画自賛してるみたいだけど、私のしたことって印刷所決めて注文だしたぐらいだからね。事情があってどこで印刷したかは言えないんですけど、まあ、版権モノは色々面倒ということで。ただ、専門のところで印刷してもらったから、質については保証付きですかね。
2WAYトリコットという生地は発色を楽しむよりは伸縮による抱き心地を楽しむものだけど、色の具合も結構良いんじゃないかな。まあ、スエードやサテンと違って光沢や滑らかさが基準とはなっていないから、好みは結構分かれるとは思うけどね。それでも抱き枕の生地としては上質であり、最高の素材であるわけだし、作って良かったと感じられるだけの出来に仕上がってくれました。多分、よっぽどのことがないと第2弾なんて作らないし。
今回の抱き枕制作に関してはくろのとくろえのくろのさんの理解があってこそ実現したものだけど、そんなくろのさんも来年あたり抱き枕を作るらしいので、後はそっちで……と、まだ展示前の抱き枕の文章を締める言葉じゃないな。

なんか、最近色々と悩んでます。生き方というか、人生というか。ここまで流れ流れてやってきたけど、さすがに精神が持たなくなってきたのかも知れない。肉体的な疲労を知らないのと、精神的な疲弊が感じないのとは、また別のことですからね。私は緩慢にして怠惰な日常を送っているわけだけど、そんなことが認められる世の中というのは、なかなかにないわけでして。飽きたと言ってしまえばそれまでなんだけど、立場や地位が強化されるごとに責任もかさんでいくし、飽きたから放り出せるような状態でもない。けど、このままこれを続けていていいのかという迷いがあるのも事実。
物凄く贅沢なことを言うと、私は誰にでもできることをしたくて生きているわけじゃない。例えそれが私のやったことであり、成果なのだとしても、結果を出すこと自体は誰にだって出来た。
「つまりあなたは、今の人生に充実感がないと思っているわけですね?」
人生とは大仰な言い方だが、金曜日に立ち寄った悲恋堂で少し店主と話をした。なにもかもが上手くいっていると思っていたのが、実は私の勘違いだったという滑稽さを、店主は鼻で笑い飛ばした。当たり前だろうと。
「あなたは自分の限界は悟っているくせに、自身の程度を弁えていないんですよ。偉そうで高慢で、本当は大したことないくせに、大した人間であると思い込んで、いえ、思い込もうとしている」
慰めるという言葉を店主は知っている。知っているが、それをすることはあまりない。常になく辛辣な言葉は、ただでさえ精神的に参っている私を打ちのめした。這い上がる隙を与えず、崖の淵に掛けた手を蹴り潰す。しかし、それでいて話だけは聴いてくれる。話だけは。
「生の充実感を仕事に求めること自体が間違ってるんですよ。仕事なんてものは、その先にある充実感を得るための道具に過ぎません」
「先にある充実感?」
「別になんだっていいんですよ。仕事の後の一杯が楽しみだとか、給料日が待ち遠しくて毎日を生きてる人だっているでしょう」
「極端だな、それは」
「人間なんてそんなもんです。あなたは、少なくとも現状では創作性のある仕事をしているわけじゃないんですし、そこに充実感を求めるわけにもいかないでしょう? 結局あなたが同人活動をやっているのだって、仕事では得られない創作者としての充実を得るためではないのですか?」
確かにその通りではあるけど、そう考えると私も随分虚しい男である。同人活動は代償行為というわけか。いや、あくまで趣味同人なのだからそれはそれで正しい形と言えるのかも知れないが……
「あなたが本当の作家になってしまえば、抱えている色々な問題も解消されるんでしょうけどね。でも、現実的にそれはまだ難しい」
「なんかもう、色々と面倒になってきたよ。前に向かって走り続けるのも」
「人生そんなに焦るもんじゃありません、とこれは私が言っても説得力ないですね」
まったくその通りである、この世捨て人が。
「とりあえず、部屋の模様替えをお勧めしますよ」
「模様替え? なんでまた?」
「そりゃあ、気分を変えるためですよ。帰りたいと思う部屋を作り、そこで過ごしたいと思う環境を作る。この前聞いた話だと、エロゲと本の山にうもれて、ほとんど寝るだけの部屋になってるんでしょう?」
壊れていると言って差し支えのないパソコンを処分し、動かないビデオデッキと写りの悪いブラウン管テレビも捨てて、金を惜しまず環境を整えてみたらどうだと、店主はそのように勧めてきた。自己意識を改革するということは、もちろん本人の意思の強さが大事ではあるが、導入部というもいべき取っ掛かりが必要なのも事実であって、形から入ろうとすることは決して悪いことではない。自分を変えようと右往左往して、空回って深みにハマるぐらいなら、空間や環境を使って刺激を受けるのも良いのではないか? どうせ、仕事の環境が劇的に変わるはずはないのだから。
「まあ、家電は買い替えの時期だと思ってたけど」
「あなたのことだから、またアニメのためかなにかでしょう?」
ヨスガノソラのアニメを見るためにAT-XのHDに加入しなおす予定であるが、その為の設備通しなら惜しむつもりはない。それが結果として自身の改革にも影響を及ぼすなら、確かに有益ではあると思うが……どうなんだろうね。

お互いに言いたいことを言い合って、私が悲恋堂を出たのは夜の20時も過ぎた頃だったか。そんなに遅い時間ではないけど、平日に長居をするのも個人的には珍しいことではあった。来週はコミケがあるから来れそうもないことを告げて、それからふと思いついたことを尋ねてみた。
「君の人生は、充実してるのかい?」
「私の余生は、楽しい毎日ですよ」
「世捨て人の生きる日々は余生というわけか」
「……疲れたら私のところへいらっしゃい。でも、あなたはまだ疲れてはいけません」
言葉の意味を理解するのに3秒も掛からなかったが、理解すると同時に腹を抱えて笑ってしまった。まったく、これだからこいつとの縁は切れないのである。悩みや迷いがすべて解消されたわけじゃないけど、少なくとも私の考えに一定の影響は与えてくれた。そのことだけは感謝して、コミケ終了後にでもなにか土産を持って行ってやろうと思うのだった。
帰宅時に立ち寄ったとらのあなで売っていたので、なんとなく購入しました。まあ、読んだのは白濁まみれの罠――汚された少女だけなんですが、やっぱり奈那子は最高ですね。登場作品は好きでもなんでもない私だけど、奈那子だけは本当に大好きだ。大好きなだけに、本書や町ぐるみの罠には思うところがあるんだけど、あくまでifストーリーだと思っておこう。こんなん正史にされたら堪ったもんじゃない。美帆がクズのド外道に成り下がったのはともかく、奈那子がこんな酷い目にあって良いはずがないのだから。

元々、15美少女漂流記の新作を観にとらのあなへは行ったんですけど、これがもう予想以上に大々的な宣伝をしててさ。横浜店は、エロゲコーナーの真横だったかな? それなりにでかい液晶テレビに大音量でエロアニメ流してて、おいおいそんなあからさまにエロアニメ上映してて良いのかよと思ったけど、相変わらず作画というかキャラデザが微妙に思えた。というか、登場キャラクターの容姿があまり好きじゃないのかな。黒田和也の描くキャラクターは嫌いじゃないはずなんだけど、なんか前作と同じでピンと来なかった。
そんなときにパラダイムノベルの棚を見てたら、偶然この本を発見しまして。そういや、奈那子の書き下ろしが収録されてるんだったなぁと購入してみることに。全3巻のはずだけど、他2巻はありませんでした。考えてみれば、エロゲのノベライズ買うのって何年振りだろう。炎の孕ませ身体測定のノベル置いてあったけど、あんなのどうやってノベライズにするんだろ。よほど上手い人じゃないと、あの肉感溢れるエロゲのやわらかさを表現するのは難しいような……いかん、ちょっと読みたくなってきた。
税込みで903円だったから、奈那子の書き下ろしだけを目当てに買うのは少し高かったような気もする。元々、原作の予約特典として付いてきた奈那子のifストーリーを元に書いたオリジナルエピソードなんだけど、まあ、そもそもボリュームの少なかった特典エロゲを、さらに削り取ったような話ですね。新規描き下ろしの絵は良かったけど、欲を言えば100ページぐらいの話にして欲しかった。いや、そうすると奈那子が酷い目に合うシーンが増えるのか。それは良くないな。

浅間奈那子という少女は、かつて存在したシロップの姉妹ブランド、クラインシロップより発売された「汚された夏」というエロゲに登場するキャラクターです。主人公の少女に何故か好意を持っており、全幅の信頼を置いている兄と共にどこか神秘的な色合いを見せる、そんな娘。今や購入することも難しい昔の作品だからネタバレしちゃうけど、奈那子とその兄はどこぞの製薬会社の実験かなにかで作られた異能者で、既に人外と呼べる存在なんですよ。主人公の少女が巻き込まれる事件と、住んでいる街の真相を知っていて、自分たちの復讐も相成ってこれを助けるんですが……その神秘的なキャラクターも合ってか、奈那子は汚された夏の時点ではバッドエンドでも寸止めという生殺しキャラだったんですよ。けど、私は奈那子に惚れ込んでいたし、こんなぽやぽやした娘が汚されるのなんて見たくなかったから、それはそれで良かった。
でも、町ぐるみの罠の予約特典で奈那子主人公のシナリオが出来てしまって、彼女も遂に毒牙へと掛かってしまう……なんだろう、凄まじい背徳感は。正直、奈那子はエロゲキャラの中でも特に好きな娘だし、彼女が汚されたり酷い目に合う姿は見たくないはずなのに、言いようのない興奮も憶えてしまうんだよね。情けない男の性なんだろうか。私があの予約特典エロゲで気に食わないのは、ハッピーエンドがないことなんですよね。どっちに転んでもろくなラストじゃなかったし、いくらなんでも可哀想すぎやしないかと。このシリーズにハッピーエンドなど必要ないっていう意見はもっともだと思うし、理解も出来るけど、大好きだった前作主人公に裏切られた果てに壊れるなんて、そんなのあんまりだよ。

町ぐるみの罠自体はそれなりに売り上げも良かったし、時世や規制に問題がなければ次回作も出るんだろうけど、果たして奈那子のあれは正史になってしまうのか。パラダイムの紹介ではあくまでもしも、ifストーリーということになってるけど、果たしてどうなるのか。アニメ版には結局、奈那子も美帆も登場しなかったけど、まさか外伝とか出さないよね? 見てみたいという欲望はあるけど、兄様助けに来てくれないかなぁ……処女喪失前に。てか、兄様はどうして別行動なんて取ったんだろう。一人が危険だというのは分かっていたはずだし、唯一の肉親、それも大切な妹を単独行動させるなんて。予想としては美帆を捜したい奈那子と、それを否定する兄様の間で対立があったんだろうけど、そのことがどれだけの悲劇を生むか、兄様は気付いていたのかな。さっさと再登場して、美帆を粉微塵に打ち砕いて奈那子の目を覚まさせてやって欲しいものです。
私はエロゲ買う割にエロゲ雑誌を買わなくなって久しいんだけど、今回必要性に迫られたので電撃姫とPUSHを買ってみました。アニメ雑誌でさえ総合誌は御三家だけだというのに、エロゲ雑誌はどうして毎月6~7冊も出るんだろうか。コンプティークとか電撃G’s magazineを含めなくてこれだから、結構な数が刊行されているものです。私も昔はTECH GIANとか買ってたけど、実はE-LOGINが好きだったという。この手の雑誌って意外に歴史が古いんだよね。90年代初期からのものも多いし、エロには年季があるものです。

エロゲ好きなくせにエロゲ雑誌を買わなくなった理由は意外と簡単で、歯止めが効かなくなるんですよね。アニメ雑誌は放送している、放送を予定している、放送が終了している作品の宣伝や告知を目的とした映像媒体のための雑誌ですけど、エロゲ雑誌っていうのは発売している、発売を予定している商品の宣伝や告知を目的としたゲーム媒体のカタログみたいなもんじゃないですか。アニメを観てもらうためにいろいろな記事を載せるように、エロゲを買ってもらうために様々な企画を立てる。私みたいにエロゲを購入するうえでの基準というか、ラインの低い人間からすると、少しでもいいなと思った作品はホイホイ買ってしまうもんで。昔それで痛い目を見たというか、財政をかなり圧迫してね……2005年ぐらいまでは本当にエロゲばっか買ってた。今は大分処分しちゃったけど、寝ても覚めてもエロゲ三昧みたいな時期があったんですよ。以前の日記でも少し触れたけど、コミケに行けば同人誌そっちのけで企業ブースへ突撃していたし、とにかくエロゲばっかの日々だった。
別に今現在エロゲに対して冷めてるわけじゃないんだけど、家にあるエロゲの本数を数えて単純計算でいくら使ってきたのかを考えたとき、軽く車が買えるだけの金額になっていたことが発覚し、さすがに買い控えたほうがいいかなぁと。地雷だろうがなんだろうが片っ端から買っていたし、積んでいるのも多かったからね。色々と破綻していたし、許容範囲や限界もとっくに越えていたから当然の結果でしょう。
そしてその為にはカタログであるエロゲ雑誌を買わない必要がありました。買うとついつい欲しくなっちゃいますし、情報は断たなくちゃいけなかった。まあ、ネットが発達した今となってはどれほどの効果があるかも知らないけど、購入数は確実に減ったから、私も少しは自重できてたのかな。単純に面白いと感じるエロゲが少なくなっただけかも知れないけど、昔はそれこそ面白いかどうかさえも気にしてなかったから。際限がなかった。

でまあ、ヨスガノソラの記事を見るために電撃姫を、そしてrootnukoの新作を知りたくてPUSHを買ったわけだけど、紙面としては結構違いがあるというか、対照的とは言わないまでも差があったと思う。電撃姫が今の形態にリニューアルしたのはいつだったか、当時はまんまメガミマガジンだとか言われてましたけど、ピンナップとかが掲載されているのを見ると確かに構成は似ていなくもないですね。ヨスガノソラ目当てで買ったけど、特典の漫画本とCUFFS&CUBEの新作記事の方が面白かった。だって、ヨスガノソラの記事、まあアニメに付いてなんですけど、書いてあることがあまりに的外れすぎて。仮にもエロゲ雑誌で過去に特集組んだこともあるくせに、その紹介の仕方はどうなんだと、そう思った。
ただ一つ分かったことがあるというか、PUSHで大々的に取り上げられてたrootnukoの新作Worlds and World’s endだけど、2011年冬発売というのはどうやら3月のことらしい。PUSHには冬としか書かれてなかったけど、電撃姫はちっちゃい記事ながら3月と明記されてたんですよ。まあ、エロゲですから延期する可能性も十分にあるんですが、少なくとも現段階では来年の12月とか気も遠くなるような先の話ではないらしい。しかし、コミケのテレカ画像見てて思ったんだけど、rootnuko作品のメインヒロインは瞳の色が同じなんですね。多分意図的なんだろうけど、このブランドは瞳の塗りが素敵だと思います。

まあ、今は雑誌なんて買わなくてもネットでいくらでも情報が入手できる世の中になってしまいましたが、たまにこういうのを買うのも悪くはないですね。ただ、欲しい作品が増えたのかと言われると、別にそうでもないというか。買おうと思っていた作品は買うけど、知らなかった作品を買おうと思うほどに魅力は感じなかった。あぁ、でも、オーガストの新作には思うところがあるので購入を検討中です。雑誌で見るまであんな作品だとは知らなかった。

シャリテクロワールC78新刊情報
シャリテクロワールC78新刊情報
いよいよ8月になりました。1年に2度ある勝負の月ですが、一昨年からサークル参加をしている身としてはそっちの準備もしなければいけません。当初の予定、つまりサークルカットに書かれていた内容から考えると半分ぐらい違うものになってしまいましたが、なんとか間に合わせることが出来ました。後は抱き枕の印刷が済めばサークルとしての準備は終わるのかな。細々とした支度はいくらでも残ってるけど、原稿的な意味ではやっと肩の荷が下りました。これで安心して一般参加的な意味での夏コミ準備に取り掛かれます。
とはいえ、自分のサークルの宣伝もしなきゃいけないなということで、昨年と同じく特設ページを開設しました。そして昨年はなかった新刊情報の画像を作成。いや、テーブル組んでも良かったんだけど、一度こういう画像作ってみたくて。

URL:http://www.usamimi.info/~mlwhlw/index/c78.html(夏コミ特設ページ)
今回は新刊2冊に展示用のグッズが1つ、それに既刊が3冊ですね。既刊の数は結構まばらで、それほど数はないと思います。ただ、書店の方でもほぼ完売状態なので欲しい人がいる場合は是非。特に再販の予定もないですし。
以下が参加情報及び当日の出し物の詳細になります。
イベント名:コミックマーケット78
日時:2010年8月15日(日) 3日目
会場:東京ビッグサイト
スペース番号:東4ホール ヤ-02a
サークル名:シャリテクロワール

新刊その1
トカイノソラ
ジャンル:ヨスガノソラ
イベント価格:500円
総ページ数:60P
サイズ:A5版
備考:ヨスガノソラ同人誌第2弾。ハル×穹の中編小説及び、瑛と委員長の短編小説1本収録。現在、pixivにてサンプル公開中。
URL:http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11422


新刊その2
ゼロボン ロックマンゼロ2-逆襲の救世主-読本
ジャンル:ロックマンゼロ×リリカルなのはStS
イベント価格:600円
総ページ数:48P
サイズ:B5版
備考:イラスト集、作品解説コーナー、完結編序章等を収録。


会場限定展示グッズ
「シエル&ルクリュ抱き枕カバー」
サイズ:1600mm×450mm
生地:2WAYトリコット
原画:サークル・くろのとくろえ描き下ろし
備考:展示品に付き販売はございませんのでご了承ください。

既刊各種
ロックマンゼロ2-逆襲の救世主-下 イベント価格:1800円
ロックマンゼロ2-逆襲の救世主-上 イベント価格:1700円
るーるーのほん              イベント価格:500円

まあ、画像に描いてあることと大して変わりませんが、基本的には新刊・既刊合わせて5冊に、展示用のグッズ1種、それにポスターが1枚といった感じです。ポスターは元々、抱き枕がダメになったときの保険で作ってたんですけど、ただ抱き枕の元画像を印刷しても意味が無いということで、デザイナーの手で目立つようにデザインしてもらいました。私がやるとさ、非常にセンスがないものに仕上がるからw
B2サイズだからポスターとしては標準だと思うけど、欲しい人がいれば撤収時間にでも来てくれれば上げます。1枚しかないし、サークル名とスペース番号がデカデカと入っているのでも良ければ。文字はともかく絵柄としては最高だしね。本当はシーツとして作りたかったんだけど、1枚から印刷してくれるところを遂に見つけることが出来なかった。いや、タペストリーという手もあったんだけどさ、コミケの長物規制に引っかかったら嫌だし、なんか味気ない気がして。タペストリーが抱き枕やポスターに劣るとは思わないけど、まあ、私の好みの問題かな。
スペース的にもまったり出来るところなので、のんびりしようかと思ってるんですが、参加する以上は告知や宣伝はしなさいと言われたので、HP以外にもpixivとかTINAMIを使って情報を流してます。pixivの小説機能と使ってみたけど、存外面白みのないものですね。特に装飾が出来るわけでもないし、投稿文字数もまだまだ少ないと思う。身内の助言でサンプルアップ用に使ってみたけど、それぐらいしか利用価値が見いだせないのもあれだよね。積極的に小説を投稿したいって思わせる作りをしてないから。

後は、Circle.msに画像載せれば告知・宣伝等は終わりでいいのかな。昨年はくろのとくろえさんと一緒に参加したけど、スペースの位置もさることながら、色々と宣伝不足だったのではないかという反省点もあったので。まあ、私は趣味同人の人だから完売したって利益が出るわけじゃないんだけど、赤字になって欲しいわけでもないから、やれるだけのことはやろうと思います。その為の手段も色々あるわけだしね。
CUFFSの公式ページが更新されて、CAFE SOURIREのサイトがオープンしました。CUBEの新作と同時にって聞いてたんだけど、間に合わなかったのかな? まあ、それ以外にも色々と理由は考えられるけど、☆画野朗の絵が可愛いからなんでもいいやw ぷにぷにした女の子描かせたら、POPよりも凄いと思う。あくまで私の趣味だけど。何気に驚いたのは発売日が今冬となってるんですが、なんかGardenを思い出してしまいますね。CUFFSユーザー的にはこの作品を出す前にGardenを完成させてほしんじゃないだろうか。

私はカフェものって結構好きです。カフェというか、飲食店もの? かつてはハッシーも参加していたピアキャロとか、まあ、色々なものがあるわけだけど、空間が固定されている話ってのはある種の舞台劇みたいなものですからね。ひとつの空間でどれだけの話を作り、イベントを行うことが出来るのか、物書きとしてはなかなかにハードルが高い題材です。
ただ一つ意外に感じたのは現在公開されているヒロイン4人、まあ、この4人がメインと考えて問題ないんでしょうが、誰ひとりとしてカフェの店員がいないんですよね。普通、こういうカフェものというのは主人公やヒロインがその店の店員であり、店を舞台に繰り広げられる話の数々、店員としての毎日や日常をネタにすることが多いから、店員が一人もいないっていう現状には驚いた。サブキャラが公開されれば、一人二人ぐらいは店員やマスターがいてもおかしくはないんだろうけど、カフェはあくまで舞台装置であって話そのものには関係ないということか……?
似たような演出の作品として、エロゲではありませんが想い出にかわる君 〜Memories Off〜を思い出しました。ギャルゲの傑作であるメモオフシリーズの3作目ですが、あんまり評価されない作品。私は結構好きなのに。まあ、それはともかくとしても、この作品は主人公がとあるカフェの常連であり、そこで出会った人たちとの交流を軸に物語を作っています。ヒロインの一人は店員ですけど、店員であることが話に密接な関わりを持ってくるかと言われれば、別にそうでもないし。当時からすると、あれも一風変わったカフェものだったのかな。だからこそ、好きだったんだけど。

CAFE SOURIREが同じような話になるのかは知らないけど、再会や出会いがテーマとなるのは間違いないような気がする……おや?ヒロインの一人である雪下美百合のページ見てるんですが、単なる客と店員の関係に過ぎなかった真一と書いてありますね。ということは、少なくとも主人公の真一とやらはCAFE SOURIREの店員ということでしょうか? ストーリーで触れられてないし、主人公のページもまだだから勘違いしてた。そうか、主人公だけは店員なのか。なんか分かりにくいから、人物相関図とか作ってくれると嬉しいな。
今冬の発売を目指すというのはCUFFSにしては強気ですけど、考えて見ればブランド的にはCUBEが夏ノ雨を出して以来、新作は作ってないんですよね。CUBEも新作は作ってますけど、Sphereはアニメだなんだと忙しいし、CUFFSが新作を出さなければブランド的に2010年は1本も出さなかったことになってしまうのか。
……別にいいんじゃない? と思うのは、年に1本も作品を出さないブランドが沢山ありすぎるせいだろうか。まあ、CUFFSみたいにブランド3つ抱えているところはまた事情も違うのかもしれないけど、私としては発売日に拘らず完成した作品を世に出して欲しいですね。特別CUFFSユーザーなわけじゃないけど、Gardenの二の舞をしたら今度こそ終わりでしょう。CUFFS系列はSphereが主導なんて言われていて、ヨスガノソラのヒットとアニメ化を考えればあながち間違ってもいないんだろうが、大元にも頑張って欲しいものです。

スタッフ日記にあった痛ギターについては、なんとも言えない。私はエレクトーン以外の楽器は分からないのです。そこじゃないって? まあ、痛グッズに関してもよく分からないんだけどさ、これを飾れるスペースを持ったエロゲ屋といったら秋葉でも結構限られると思う。グッズの展示スペースはメディオやげっちゅ屋にあるが、どっちもそんなに大きいものじゃないしね。荷物だけど、コミケにでも持って行って飾ればいいと思います。
少し前までは抱き枕とか布モノが痛いグッズとして扱われていたのに、今じゃすっかり別のものですよね。私はああいうのの定義がよく分からないんだけど、要するに一般的な、日常生活で使うものを萌え系グッズにすれば痛いグッズということになるのかな? 痛車とか、あれは分かりやすいよね。私はあんまり興味ないけど、ヨスガノソラ関係でなんか出れば買うかも知れない。しかし、Sphereの広報は実際に売らないであろうグッズ作るの好きですね。

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