原宿にあるニコニコ動画の本社ビルで、銀英伝カフェとかいうのがやっているらしいのだけど、私は基本的に副都心方面へ行くことが少ないので、スルーしてしまいました。先月中に何度か池袋へ行く機会はありましたけど、そこから原宿ってのも結構遠いしね。なんでも舞台版銀英伝とコラボした企画らしく、チケット持っていればコラボメニューが割引されたりしたらしいのだが……それにしたって別に魅力あるメニューというわけでもなかったしねぇ。

これはらいとすたっふの足立さんも言ってましたけど、ニコ動がなんとなくやっているようなカフェで提供するメニューですから、あまり料理に拘りみたいのが持てないんですよね。今度の舞台が同盟編であるから、同盟軍やヤン艦隊にまつわるキャラクターの名を冠したものが多かったけど、ヤンの紅茶はともかくとしても、同盟軍のパンケーキとか、フレデリカのクレープのなにが銀英伝だというのか。フレデリカのクレープは、まあ、本人も得意料理だといってましたから、百歩譲っていいとしましょう。普通はサンドイッチだろうと思わなくもないけけど、得意なのだから仕方がない。
けど、パンケーキってなんですか、パンケーキって。私は銀英伝にそこそこ詳しい方ですけど、同盟軍の主食や名物料理がパンケーキだったとは思いもしませんでしたよ。ていうか、普通にあり得ないだろう。銀英伝はスペースオペラにしては食事のシーンがそこそこあって、直接同盟軍と関わりのある食事といえば、例えば本伝の3巻でユリアンが戦艦アムルタート内で食べた、ルードルスープに鶏肉のグラタン、それにプロテイン入りミルク等を主体にした食事や、同じく3巻でヤンが軟禁生活中に食べたとされる朝食のメニューぐらいなもので、後は回廊の戦い後にヤン艦隊の面々が食べたホワイトシチューかな。外伝含めるとまあ、色々出てくるのだろうし、別に一食の食事を再現しろとも言わないけど、なんだってパンケーキなのよ。
ミハイロフの店で食べたフィッシュアンドチップスにミルクティーとか、カフェで出せそうな銀英伝っぽいメニューは探せばいくらでもあるのに、どうしてパンケーキとかクレープとか、直接的に登場していないものがコラボメニューとして提供されるのか。そういうところに納得がいかなかったのと、なにが銀英伝なのかという根本的な疑問から回避したというのが、チケット既に届いていたのに行かなかった理由かな。

次は料理に拘ったものをやりたいとか言ってたけど、まあ、酒類が提供できないってのは一番きつかったね。ブランデーにウイスキー、それにワイン。銀英伝は酒がよく出てくる話でもありましたから、これがないと雰囲気が出ない。三月兎のローストビーフディナーや、白鹿亭の鹿肉ローストみたいなメニューも魅力的だし、エレクトリックシープの海老のコキールとかもね。いっそ、上記のカフェもパンケーキなんか出さないで、カロリーメイトをハイカロリービスケットと言い張って提供すりゃ良かったんじゃないかしら。
まあ、それは冗談にしても純粋に料理という意味では同盟よりも帝国側のほうがネタとしては豊富なのか……? いや、外伝はともかくとしても、帝国側で食事のシーンってあまりないか。ラインハルトはキルヒアイスを失って以降、食事を共にする相手なんてヒルダぐらいしかいなかったし、それにしたところで食事よりも理知的な会話を楽しむといった感じだったからなぁ。ミッターマイヤーは奥さんの手料理を食べることもあったけど、それにしたって子供もいるキャゼルヌ家ほど豊富な描写はなかったし、あれ、意外と帝国側のほうが貧相だね。ヤン艦隊はなにせファミリーと呼ばれるぐらいだから、キャラクター同士の交流が割りと頻繁に行われていたけど、帝国軍人はそれぞれが上級大将以上の階級にあったこともあり、高級クラブで飲むぐらいのことしかなかった気もする。外伝だとね、ラインハルトもキルヒアイスも若いですから、それなりに食事の描写もあるんだけど。

まあ、こういった企画に次があるのかは知りませんが、どこぞのちゃんとしたレストランとコラボしてくれるのなら、今度は足を運んでもいいかも知れないですね。そういえば、アルスラーン戦記の新装版で、トルコ料理店を訪問して作中に出てくる料理と比較するみたいなコーナーが一度あった気がするけど、あれと似た感じのことが出来れば一番いいのかも知れない。同盟料理なんてものは現実に存在しないけど、それっぽいものを提供しているところはあるだろうし、要は雰囲気ですよ、雰囲気。でも、喫茶店といえばクレープよりサンドイッチの方が提供しやすいような気がするのに、なんだってクレープだったのかね? ハッキリ言って、銀英伝を理解していない人の企画としか思えなかった。
近頃、私は将棋を指すのに凝っています。といっても、専らネット将棋が中心であり、盤を構えて駒を持って、なんてことは悲恋堂にでも行かないとやりません。風呂の改修をした際に意外なほど時間が掛かったので、一局勝負をしたのだけど、流石にどうした乾杯しました。2枚落ちでも負けて、4枚落ちでやっと互角といったところか。相変わらず勝負事には強い奴でしたけど、単に私が弱いだけかも知れませんね。これでも学生時代は将棋部の部長とかやってたんだけど、あれは部員が私だけだったからなし崩し的にそうなっただけだしなぁ。

個人情報を明かすようなので、あまり詳しくは書けないし、あるいは以前にも書いたことがあるような気がするんだけど、私の通っていた将棋部の顧問というのは体育会系の性格をしていて、「文化部は身体が鈍るから」なんて言って将棋部なのに走り込みとかやらされるようなところでした。入部してすぐ、どうしてこの将棋部に部員がいないのか分かったわけだけど、顧問自体は別に体育教師というわけでもなく、語学の教師だったりするんだから面白い。で、将棋の実力自体は陸上部だったかの顧問が一番なんだよね。まったく、なんて学校だったんだろう。
私が将棋部を選んだのは、所謂文芸部とか漫研とかの文化部が存在しなくて、まともなのがそれしかなかったからだけど、結局幽霊になってそのままドロンしたなぁ。だって、将棋を強くなりたかったのに、走りこみで体力を鍛えましょうだとちょっとね。まあ、結局体力もつかなかったし、将棋も弱いままで、私が卒業した後に部は廃部となったみたいな話を風のうわさで聞いたのだけど、あんな部活なら当たり前だ。
ただ、将棋の基礎やルール、基本的な戦術などは覚えたし、昔は趣味でNHKの将棋番組とか観ていたので、知識がないわけじゃありません。私が将棋に興味を持ったのは、さてなんであったか……ふたりっ子かなぁ? あの頃は朝ドラもよく観ていたけど、最近はさっぱりだね。そういや、一時期昼ドラも好きだった。メロではない普通のドラマで、いのちの現場からとかさ。今は堅調な数字が出せるからとゴールデンに医療物のドラマが多いけど、私は医療物ではあのシリーズが一番好きだった。技術とかさ、ミステリーとかさ、そういうのじゃないんだよ。純粋な人間模様こそが、命と向き合うってことじゃないのかな。まあ、あれは医者が主役の話ではないし、今の時代にナースのお仕事みたいな作品はきっとできないんだろうな。

話が将棋からずれましたね。悲恋堂の店主とは盤を構えても、ネットでも、互いに友達が他にいないもんだから、これでもかというぐらい勝負しました。奴にも指摘されたことですが、私は戦術重視の戦い方をして、戦略というものを軽視している傾向にあるので、何事も形から入る癖があるとか。将棋は古代の戦争にも似た幾つかの陣形があるわけだけど、私はそれを完成させることだけに集中して、その隙を突かれることが多い。店主は即断即決で攻め込んできて、作りかけの陣形を崩してくるわけだね。
更に、私は男の子ですから、必殺技というものに特別な思い入れがあるもんで、一つの技に拘り過ぎるという欠点がある。けれど、将棋の戦術というものに絶対はないし、どれも攻略法が確立されているものだから、同じ手を繰り返してくる相手なんて、そもそも敵じゃないのだよ。店主とて別に無数にある戦法、戦術の攻略法をすべて熟知しているわけではないにせよ、私も奴も古風なものを好んで使うから、結局は互いの知識範疇での戦いになってしまう。
ちなみに私が一番好きな戦法は雀刺しだね。歩、香、飛の順で駒を並べて、桂や角でサポートしつつ敵の両翼のどちらかを一点突破するという速攻型の攻撃なのだけど、手厚い防御や、それを上回る破壊力の攻撃陣を敷かれると、途端に粉砕される諸刃の剣なので、現在のプロ戦では殆ど使われません。ただ、見た目が戦法として分かりやすいからか、指南書とかには未だに載ってるんですけど。

私は矢倉囲いが好きじゃないので、雀刺しという速攻型の攻撃を使わないとすれば、比較的穴熊を使用することが多いです。将棋界最硬の防御陣にして、堅牢な布陣で有名だと思うけど、私の勝ちパターンはこいつで守り切るというのが一番多い。組むまでの手数が掛かるから、逆に速攻で押し切られることも少なくないのだけど、私は粘り勝ちが嫌いじゃないのでね。櫓よりは、よっぽど魅力的だと思うのだが……偉い人にはそれがわからんのですよ。まあ、そんなことを言ったところで、私が弱いことに変わりはないのだが。店主はなにせ、先代が道楽者、もとい遊び人、じゃなくて将棋が強かったから、それで鍛えられたのだろうが……負けっぱなしというのはあれなので少し研究することにしよう。
先日、悲恋堂の風呂場のリフォームに立ち会って来ました。あそこは木造家屋で割とボロい、もとい古いからあちこち傷んでいるんだけど、最近になって水周りのそれが顕著になってきたから、私が半分ほど出して改修することに。店主は業者とはいえ、余所者を家の中に入れることを最期まで拒んでたけど、費用の幾らかを私が持つと言ったら、渋々折れました。現金な奴と言うよりは、けち臭い私がそこまでするということに、事の深刻さを悟ったというところでしょうか。

まあ、立ち会うといってもずっと作業を眺めているわけもいかないし、そんなことをしていても邪魔になるだけだから、私自身は店主と居間で茶を啜っていたのだけど、茶菓子のとおりもん食べながら風呂に関連して、こんな話になった。
「子供の頃に風呂とか入っていると、よく『100数えてから上がりなさい』みたいなことを言われるじゃない」
「まあ、十分の一という場合もありますけど、大抵それぐらいですね」
「私は基本的にカラスの行水、長風呂が嫌いな人間だったから、100秒って物凄く長く感じたのよ。なんでそんなに数えなきゃいけないんだ、50ぐらいでいいじゃないかって」
「好みはあると思いますけど、まあ、嫌いな人には辛いでしょうね。100秒も数えるのは」
「でも、この間風呂に入っているとき、ふと思ったのよ。未だに100秒は長く感じるけど、これが2分ならどうだろうと?」
「2分?」
「店主よ、君にとって2分間とは長いかな? それとも短いかな?」
「……感覚的に言えば、短いですね。2分じゃカップ麺も出来ません」
「私もそう思う。2分というのはとても短い。カップ麺も作れないし、ちょっと時計から目を離せば、すぐに過ぎる時間だ。けど、これを秒数に直すとどうだろうか?」
「2分間は120秒ですね。当たり前の話ですが」
「その通りだ。しかし、我々が短いと感じている2分間は、長いと感じている100秒よりも秒数的には多いんだ」
「確かに。何故か100秒間の方が2分間よりも長い印象を受けますね。そんなはずはないのに」
「数字としての桁が違うからだろうか? と、最初は考えた。でも、20分間と100秒なら、どうしたって20分の方が長いということを、私は感覚でも事実でも知っている。つまり、桁の問題ではない」
「けれど、2分間が100秒よりも時間的に長い事実を知っているのに、それを実感的に認識することができないと?」
「なんでだろうねぇ? 3分間と180秒なら、3分の方が長いような気がするのに」
「300秒と5分間は、互角とか?」
「互角……いいね、響きがいい」
要は感覚の問題でしかないのだろうけど、我々にとっては100秒の長大さと、2分の短小さが同時に存在し、どちらが時間的に長短であるのかという事実を知っているにもかかわらず、受け入れられないでいるということ。特にオチがあるわけでもないのだけど、言い回し次第で感覚というのはいかようにも変わるのだなと私は思った。

「つまり、これからは100秒と思わずに1分40秒浸かってから出ると考えればいいんじゃないですか?」
「それは大分気が楽になるね」
そんな意味があるのかも分からない話を、いつものように延々としていたら、おかげさまで改修工事は終わったのだけど、安いプランにしたので見違えるほど華やかになった、という程でもないですね。業者には後日振込を行うとして、店主はそのまま風呂にはいるというので私は茶菓子をくすねつつ帰りました。まあ、店主は世捨て人ですけど、私と同年代という時点で、余生にも結構な余裕があるのだから、家と共に朽ちていくなんていう考えはやめて欲しいものです。私はきっと、それが嫌だったんだろうな。傷みきった風呂に我慢ならなかったというのも、あるのだろうけど。
うででんも十周年ということで、会社帰りにメロンブックス横浜店で買って来ました。どこでも良かったんですが、本屋だとまだ置いてない可能性もあるし、ゲマ屋は最近B6判のブックカバー止めちゃったし、アニメイトはクリアカバーですからね。とらのあなまで行く手間と、特に店舗特典がないことを考えれば、ポイントも付くメロンが正解だったのかな。私は電車内等で出しにくいクリアカバーというのがどうも苦手で、通常のブックカバーをしていてもそれがどの本かというのはなんとなく分かるので、これといった問題もない。しかし……分厚い本だなぁw

うででんこと.hack//黄昏の腕輪伝説は、Project .hackの中で最も古い企画の一つです。.hackシリーズ最初のコミカライズ作品になりますが、話自体は独立したオリジナルであり、時系列的にはゲーム版の4年後、つまり未来の話が描かれています。設定が未来なことと、アニメ化がの次、そしてゲーム版発売後だったことから勘違いされがちですが、連載自体はSIGNのアニメよりも前に始まっており、当然もゲーム版発売前なので、実はこのうででんが一番初めにスタートしたProject .hackのメディアミックス企画なんですね。
10周年ということは、当然連載していたのは10年前ということになるんですが、当時の私は律儀にコンプティークを購読しており、.hackというゲーム企画自体も知っていましから、文化放送でやっていたRadioBと同じく、うででんは初めて触れた.hackでも合ったのかな。元々、著者である依澄れいのことはkey作品や秋桜の空にで知っていて大好きだったし、うででん自体もその可愛らしい絵柄が存分に発揮されていたから、コンプティークで始まったときは嬉しかった記憶がある。コンプティークというのは、雑誌のリニューアルを頻繁に行う雑誌で、当時は確か小説や漫画中心に以降する直前ぐらいだったのかな? 今はただの漫画雑誌みたいになってるけど、昔はもっと単純なゲーム雑誌だったから、連載形式の漫画が掲載されることは、珍しいことではないにせよ、それほど数が多くなかったような気もしますね。
シリアスな展開であるSIGNや、世界の命運掛かっているゲーム版と違い、可愛らしいキャラクターによる明るい話はシリーズとしては異色になるのかも知れないけど、私はその雰囲気が好きだったな。それこそ、10年経った今でも長々語れるぐらいには。

そんなうででんの10周年を記念した完全版、.hack//黄昏の腕輪伝説 Complete editionがこの度発売されたわけですが、全3巻だったコミックスを2冊にまとめているから、流石に分厚いですね。そもそも、うででんのコミックスは一般的なものよりもページ数が多く、最終巻であった3巻は1巻と2巻を超える大ボリュームだったんだけど、完全版はそれを遙かに凌ぐ感じです。旧版は.hackというシリーズの色合いを考慮してか、全体的に黒色の背景を使った表紙だったんだけど、完全版は打って変わって白色を全面に押し出しており、作品独自の明るさが伝わってくるようです。
収録内容に関しては、連載前に掲載されたプロローグからきちんと載っており、editionⅠでは本編が11話まで、他に外伝が3本とカラー口絵にイラスト集となりますね。イラスト集に関してはモノクロで収録こそされていたけど、これは確かカラーイラストだった気がするので、どうせならカラーで収録して欲しかった、と思わないでもない。折角、カラー口絵のページを設けていたのにさ。特に描き下ろしはなかったけど、懐かしさに触れるという意味では十分すぎるほどであり、横浜からの帰りの電車で私は泣きそうになってしまった。別に、1巻には感動とか、泣き所とか、そういうのがあるわけではないんだけど、本当にも懐かしくってさ。大好きな作品だったから、思い入れも強くって。
小難しくなければ堅苦しくもない、それでいて簡単でも単純でもない深みのある物語は、10年経った今でも色褪せることなく、私に様々なものを見せてくれました。.hackシリーズの世界というのは、現実世界であるLiminalityも含めて魅力的なものが多いのですが、実際に参加するのであれば、私はやっぱりうででんが良いな。それは別に世界観的に平和だからというわけじゃなく、ネットゲームに対する夢や希望みたいなものは、うででんには溢れていると思ったから。楽しそうなんだよね、出てくるキャラクターたちが。純粋にThe Worldを楽しんでいるというか、「あぁ、私も混ざりたい。仲間に入れて欲しい」と素直に思えるだけの、そんな物語だった。

さて、完全版の詳しい内容については明日の日記で語りましょうか。本当は1巻と2巻を2日間に分けて紹介するつもりだったんだけど、予想以上に長くなってしまったので。書きたいことは山のようにあるし、書かなくてはいけないことも沢山あるんだけど、もう少し読み込んでみようと思います。それに、.hack//AI busterも読まないといけないだろうから。一つのエンディングが始まった、という感じかな。寂しいことであるのかは、まだ分からないけど。
AT-X SHOPで買うと、店に行く手間が省ける反面、早売りをゲットすることができないのが難点ですね。まあ、発売日より遅れて配達されるよりはマシなのでしょうが、店買いが基本だと早売りで引き取ってくるのが当たり前になっていたから、昨日はなんか歯痒い気持ちを抱えていた。既に前金で全額払ってしまったので、3巻まではAT-X SHOPで買うことになってるんですが、ぶっちゃけ私にとってのアニメ版ましろ色シンフォニーというのは6話がピークだったりするので……桜乃の特典が付かなきゃ、4~6巻なんて見向きもしなかったんじゃないか。

届いたBD自体はごくごく平凡な仕様で、昨今ありがちな2巻収納ケースにBD本体と特典である和泉つばす描き下ろしの布ポスターが入ってた。絵柄は収納ケースと同じ絵柄の愛理だったけど、布ポスターというのはなかなか新しい言葉だね。あるいは、私が知らないだけでメジャーなのかも知れないけど、こういうのは確かクロスポスターって言うんじゃなかったか。最近多いよね、アニメグッズでその手の奴。広げる理由もないから未開封で放置してますけど、布とクロスじゃ全然別物なのだろうか。まあ、BDの特典についてくるようなものだから、品質がいいとは思っていないけど。
収納ケースの絵柄は愛理でしたが、BDのジャケット自体は桜乃になっており、まるでヒロインとしては1話がピークだった桜乃を象徴しているような感じがしますね。本当に、桜乃は1話がすべてだった。6話も好きだけど、あれは序盤ぐらいしか出番ないし、一応アンジェ回の続きだしね……ケースを開けると、中にはディスクの他にも色々な小物が入っていて、例えばプレシャスメモリーズのカードが2枚、これは放送時のエンドカードの絵柄を使ったものですね。正直私はトレカよりも卓上カレンダーなど大きいサイズで観たかったのだけど、まあ、仕方ないのかな。
ジャケットと同じ絵柄のポストカードは、端っこが切り取れるようになっており、どうやらこれが全巻購入特典の描き下ろしタペストリーを応募するための券らしい。絵柄が桜乃でなければいらないのだけど、流石に全員描くんじゃないかな。まさか、みう先輩とぱんにゃだけってことはないだろう。そしてジャケットはリバーシブル仕様になっており、裏は扇情的な格好をした水着半脱ぎ状態の桜乃が描かれています。ましろ色は冬の作品だから、ヒロインの水着姿って結構貴重なんだよね。

そんなわけで特典の解説が終わったところで本編を観ていくわけですが、1話を観るのは結構久しぶりかも知れない。というか、ましろ色のアニメ自体、年が明けてからは初めてに名乗るかな。最後に観たのはそれこそ、クリスマスに行われたイベントではないだろうか。まあ、1話自体は何回も観たからよく覚えているんだけど、それなりに作画修正等は行われているみたいですね。桜乃の可愛さ五割増し!というのは私が桜乃贔屓だからかも知れないけど、この頃は愛理も輝いていたよなぁ。原作の始まりを忠実に再現していたと思うし、エロゲアニメとしては稀な丁寧さがあった。私は基本的にエロゲのTVアニメ化が嫌いなのだけど、ましろ色に関して言えば惹き込まれるものがあったんでしょうね。それぐらい期待の持てる1話だったんだよ。
修正シーンとして目立つのは、やはり1話のお風呂シーンですかね。主人公の新吾はともかく、ヒロインで最初に全裸を披露したのは桜乃なわけですが、サービスシーンにも関わらずその修正はちょっと微妙だった。要は放送時に湯気や光等で隠れていた乳首が露出したわけだけど、その描き込みがなんかねぇ……あまりにもお粗末というか、「あぁ、これが残念とかガッカリと呼ばれるものなのか」と酷く納得してしまった。そこらのラノベアニメにも劣る修正であり、一応エロゲ原作のくせにこれでいいのかとさえ思う。ドン引きされることを承知で書くと、ある程度胸のある子の乳首っていうのは、思わずむしゃぶりつきたくなるぐらいの魅力がないとダメなんだよ。貧乳やつるぺたはともかくとして、桜乃は確か80はあったはずだし、エロゲヒロインとしてはまあ標準的ですよ。その生乳が観られる数少ない機会だというのに、まったくアニメスタッフはなにをやってるんだ! 修正担当と言うか、作監はもっと仕事をしなさない。なんのためのサービスシーンか。
次のサービスシーンというか、お風呂シーンは6話なわけですが、そのときまでに修正レベルを上げていて貰いたいですね。今のままじゃ、桜乃の可愛さを120%出すことはできないし、私の中の期待値も上がることはないでしょう。

そういえば、リバーシブルジャケットの絵柄を使用した桜乃の抱き枕カバーがBD購入者限定で発売されるらしいけど、価格は7850円と抱き枕カバーにしては結構お手頃な値段だった。まあ、生地が2wayトリコットではなく、2wayニットだからなんでしょうが、絵柄自体は良い感じなので買おうかなと思っています。次巻以降も付くらしいけど、ポストカードの裏面を見るかぎり、次はアンジェなのだろうか。となれば、自然とパッケージやジャケットもアンジェとなるわけだが……あれ、でもアンジェ回って5~6話なんだから3巻のほうがいいんじゃないか。まあ、6話は愛理メインという見方もできるけどさ。
ただ、毎巻抱き枕の購入権利を特典として付けるのだとすると、最終巻である6巻だけあまりますね。普通に考えれば結月しかいないわけだけど、あの娘は最終回ぐらいしかまともな出番がないからな……ちなみに毎巻購入特典としてブロマイドを付けているゲマ屋の場合、6巻は真ヒロインであるぱんにゃのブロマイドみたいです。誰が喜ぶんだという感じだけど、結月が駄目ならぱんにゃのぬいぐるみでも出してくるのかな。だとすれば私は買わないと思うけど、果たしてどうなるものやら。まあ、別にぱんにゃ嫌いじゃないんだけどね。最近はどうもエロゲにああいう不思議生物が増えてきたというか、「可愛いだろう、ほれ」みたいな感じに出されるのが、なんか納得いかないのさ。あざとさや、浅ましさとは、また違うのだろうけど。

まあ、そんなわけでましろ色シンフォニーBD1巻でしたが、TVシリーズに対する不満はさておき、桜乃が可愛かったから、もうなんでもいいやという感じです。ここから段々と桜乃の出番は減っていき、ヒロインから普通の義妹にまで落ち込んでしまうわけですが、今更どうしたって増えるはずもないんだから受け入れるしかないでしょう。和泉つばすでさえ、「最近、描いてない」とか言いながら、同人誌に桜乃の描き下ろしを載せてしまうぐらいですが、そろそろ原作の方もVFBとか出してくれませんかね、ほんと。
池袋のシネマサンシャインでセイクリッドセブン-銀月の翼-を観てきました。私は日記でこの作品を映画とか、劇場版みたいな表現で書いていたと思いますが、正確には総集編に新規カットを数点追加しただけのもので、上映時間も60分と短めです。なので劇場用作品というわけではない、サンライズ的に言えばスペシャル・エディションみたいなものであって、映画館でやっているのは、あくまでイベント上映ということですね。

池袋には一昨日行ったばかりですが、山手線でひたすら移動したのは久しぶりかも知れない。私は東京界隈は千代田区で働いていますから、池袋のある豊島区は結構遠い。定時と共に会社を飛び出して、それでも30分ぐらいは掛かったのかな? 途中、駒込を通り過ぎたときには、「あぁ、ここが孤独のグルメで紹介されてた和食亭のある……」なんて思ったりもしましたが、私の職場からだとちょっと遠いね。昼に電車乗って食べに行く、というのは無理っぽい。そういえば、池袋には第3話で紹介されていた楊という中華屋さんがあったはずだけど、日曜日は昼時で最大30人待ちだったとかなんとか。ドラマ効果ってのは凄いものですね。私は辛いものがそれほど得意なわけでもないから、汁なし担々麺とやらは美味しそうだなぁ、けど、辛いんだろうなぁと思うぐらいなんだけど、そろそろ食べに行った人のレポートとかがネットに上がっているのかな。焼き鳥屋さんと、和食亭は既に合ったような気がするが。
映画は18時40分からだったけど、池袋には18時15分ごろに着いたんだったかな? 道順は知っているから、普通に歩いて5分も掛からなかったと思う。自分でも意外だったけど、20分ごろにはチケットも買えてしまったから、少なからず開いた時間を利用して、ケンタッキーのダブルダウン屋に再挑戦することに。並んではいましたが、日曜ほど人はいなかったかな。改めて食べたダブルダウン、日本名はチキンフィレダブルですか。やはり厚みがありすぎて、豪快にガブリというわけにはいかなかった。バンズと違ってお肉だから、潰して食べやすいようにってわけにもいかず、やっぱり肉の厚みそのものを薄くしたほうが良いんじゃないかと思う。まあ、話のネタに食べている人も多かったし、味自体は美味しいから、商品長続きして欲しいものだけど。

さて、そんなわけでセイクリッドセブン-銀月の翼-を観てきたわけですが……日記の前半で池袋道中記を書いてしまうほどには、書くことがあまりないという感じだった。だって、前述のとおり基本的には総集編だし、ナイトの過去回想やナイト視点を若干入れたぐらいだしねぇ。回想に関しては、なるほどこういう事があったのかと思えはしたけど、ナイトやフェイ視点に関してはやや強引だった気がしないでもない。そして、本当に必要だったのかとさえ思う部分もいくつか合った。
序盤はまあいいとして、例えばフェイの兄である0号ことホンユーが生きていたことが発覚したとき、ナイトとフェイはまあ、お互いの悲しみを慰めあって、TVシリーズでも良いシーンと言われている一つなんだけど、銀月の翼ではこの後に追加シーンがあって、ナイトがホンユウがもう戻れないことを悟り、自ら引導を渡す事を宣言するのだけど、兄を殺すという事実を了承できるわけもないフェイが、抱擁から一転、ナイトを突き放して拒絶するんですね。ナイトは大切な、回想で言えば王子様として守るはずの姫であるフェイを失ったわけで、なんとも辛いシーンです。感動的という程ではないにせよ、ああいうシーンの後に二人は決裂してましたーなんてのを見せられると、ちょっと悲しいよね。しかも、フェイの「でも、ボク一人じゃ……そうだルリさんなら」ってシーンの、如何にも取って付けた感がさ。
最終戦闘も、あれはあくまでアルマがメインで戦っていましたから、ナイト視点だと盛り上がらないんだよね。フェイを助けるところにしても、TV版の最終回はEDのアレンジバージョンが流れて私は凄い好きだったんだけど、銀月ではそうした演出も消えてしまったから、なんか高ぶることが出来なかった。悪いってほどでもないんだけど、決して良いというわけでもなく、まあ、60分ならこんなものなのかなぁ。過去回想は結構良かったし、何故フェイがカエルだったのかという謎も解けたのだけど、ナイトはつまるところホンユーにフェイを託されたわけだね。良い人だったんだなぁ、あんなところにいて人間腐ってなかったみたいだし。ナイトもまあ、覚醒するまで何年もよく耐えたものだ。すべてはフェイのためって感じもするが。
見所とされていたセイクリッドアルマvsセイクリッドナイトだけど、アルマは受身一方だったし、ぼっちからリア充街道爆進中のアルマと、フェイに去られた傷心ナイトの逆切れに近い戦闘だったから、なんというか……あそこは男らしく、拳で語り合って欲しかった。アルマってトラウマから、自分が積極的に戦うこと、もっと言えば他者に暴力を振るうことが好きじゃないみたいだしなぁ。

最後のアルマとルリのサプライズは、ちょっとこそばゆい感じもしたけど良かったと思いますよ。しかし、元々のTVシリーズが話数短縮の末にああいう形になったのを考えると、それを総集編で再圧縮するのは、無理があったのかも知れませんね。ボックスに空きを作るわけにもいかないから、BDは買うと思いますけど、なんか期待していたほど盛り上がれなかった自分がいる。期待しすぎたってことなのかなぁ。
まあ、好きな作品だから2期はやって欲しいし、関連グッズはこの先も買い続けるつもりなので、そういったものも含めて今後とも期待することはやめないでおきましょう。
昨日、私が池袋から帰還しているとTwitterで一つのニュースを目にしました。なんと、横浜のランドマークタワーにあるアンナミラーズが22日を持って閉店するというのです。ニュースを見たのは確か湘南新宿ラインの車内でしたが、私は思わずその足でランドマークプラザへ向かおうかと真剣に考えてしまった。だって、あのアンナミラーズですよ? すべてのメイドカフェやコスプレ系飲食店の原点にして、原典であるアンミラが閉店し、遂に高輪店だけになるというのですから焦りもしますって。特に、私なんかの世代はアンミラに対する一種の幻想じみた憧れがあるから。

まあ、結局行かなかったんですけど、実は地元のくせにランドマークプラザ店って一度も入ったことなかったりします。他の閉店した店舗には行ったことあるんですけど、高輪とランドマークだけはずっと残ってたから、そのうち行けばいいやという感覚で放置してたんだけど、やはり時代なのか閉店してしまいましたね。この日記を読んでいるような人で、行ったことがあるかは別として、まさかアンミラを知らない人がいるとは思わないけど、なにかの間違いで来てしまった人のために解説すると、アンミラことアンナミラーズというのは日本及びアメリカはハワイで展開しているペンシルベニア・ダッチのドイツ風料理を提供するファミレスチェーンで、日本では肉まんとか出している井村屋が運営しているチェーン店です。
既に1店舗しかないのにチェーンもなにもないだろうと思いますが、昔は東京や神奈川を中心に結構な店舗があり、古い店では70年代に開店したものもあるなど、結構な老舗だったりします。けれど、このファミレスの特徴は歴史や料理と言うよりも、制服にあって、ネットで画像等を検索すれば、この業界に生息するものなら誰もが一度は見たことがある、制服が引っ掛かると思います。何回かマイナーチェンジされてたりもするんですが、この独特な制服こそがアンミラの真髄であり、漫画やアニメ、そしてゲーム業界に多大な影響を与えてきました。実際、90年代から00年代初期の作品群にはアンミラに似た衣装を着ているキャラクターが結構いて、まあ、要するにブームだったんですね。三次元でもアンミラの制服コスが流行りましたし、そっち系のAVもかなりの数が出ました。

そして、当時そのアンミラをモデルとして作られたとされるエロゲ、Piaキャロットへようこそ!!と共に、秋葉原におけるメイドカフェを代表とするコスプレ喫茶の先駆け的存在にもなったのだけど……悲しきかな、これが現実というものです。ちなみに、PiaキャロシリーズはPiaキャロ2の制作発表会をアンミラで行ったことがあったりします。ぶっちゃけパクった側がパクリ元でイベントをヤッちゃったわけですが、これは最初からアンミラで企画していたものではなく、幾つかのファミレスチェーンに断られた結果、最後にアンミラが承諾してくれたという逸話です。ちなみにVFBのスタッフインタビューによると、アンミラ側の担当者には制服が酷似していることを切り出せなかったらしい。
まあ、そんな製作発表が行われた目黒店も今はもうありませんし、私はなんか一つの時代が終わった気がしますね。いや、まだ高輪店が残っていますから、完全閉店したわけではないけど、なんか時間の問題な気がしてならない。どうしてアンミラがこうなってしまったのかというと、普通に赤字が原因なわけなんだが、要するにアンミラってファミレスの割に高いのよ。制服のイメージから想像付かないかも知れないけど、所謂高級志向のチェーンだったから、ケーキやパイといったデザート類以外は、サンドイッチですら1000円超えが当たり前の高価格で。私があまり通わなかったのも、その価格帯の高さを敬遠してというのがありましたし。
もっとも、高いだけ合って料理はそれなりの物を出してきたし、客前でレンジをチンしてしまうような、秋葉原のメイドカフェ群とは雲泥の差があるんだけど、亜流や劣化だけ残り、原典が消え行くというのは寂しい話だね。メイドカフェだってメニュー価格は十分高く、それでいて美味しくもなんともないというのに……まあ、あれも出来ては潰れの繰り返しって感じもするが、それでもまだ10店舗以上は秋葉にあるわけだしねぇ。
後、これも欠点と言うか弱点の一つなんだけど、アンミラはあくまでファミレスであって、コスプレ飲食店ではないんですよ。つまり、メイドカフェなんかと違って店員の面接に容姿が含まれておらず、極端な話、小太りのパートのおばちゃんがあの衣装を着て接客をしていることもあるから、制服目当てで行った客の夢や幻想をぶち壊すこともしばしばあったのですよ。

まあ、そんなわけで昨日は友人たちとアンミラ閉店について話してたんだけど、ここまで書いてきたこと全否定するようであれですが、私はぶっちゃけブロンズパロットの方が好きでした! 多分、アンミラ以上にマイナーであり、現行店舗がないこともあって、これに関しては知らない人のほうが多いと思うのだけど、ブロンズパロットというのは、かつて不二家が実験的に展開していた、不二家レストランの高級店という位置づけの店で、やはりアンナミラーズと同じく特徴的な制服を採用しており、店名こそ青字で書きましたが、真っ赤なリボンとスカートが可愛らしい、今でも十分通用するデザインでした。実験店ということもあってアンミラと違い店舗展開がされることはなく、東京と神奈川に1店舗程度しかなかったんですが、オタク的にはメジャーになりすぎたアンミラに対する双璧という意味合いも強く、その筋の方々からは熱烈な支持があったといいます。
私は付き合いで東京と神奈川の両店舗に行ったことがありますけど、ブロンズパロットの面白いところは制服が統一されておらず、差異があったということです。一般的に有名なのは東京の店舗が採用していたデザインで、可愛くて人気があったのもこっち。実験店であるが故か長続きはせず、東京の立川店が2000年に、神奈川の鶴見店が2006年には閉店してしまったのだけど、そのシンプルな制服が与えた影響は、アンミラほどではないにせよ、大きい物があったと思います。というか、繰り返すようだが私はブロンズパロットの制服の方が好きだ。

アンミラにしろ、ブロンズパロットにせよ、可愛らしい制服でありながら普通の、もっと言えば高級レストランだったという点が、秋葉原にいる亜流や劣化との最大の違いだと思う。料理は確かに高かったけど美味しかったという記憶があるし、お手軽感や気軽さはなかったけど、それ故に神聖な雰囲気があったというかね。客前でホットケーキをレンジに突っ込んでチンするような、メイドカフェなんかとは比較にならんのですよ。まあ、飲食店はどこも厳しい世の中ですし、仕方のないことなのだろうけど、いつか復活して貰いたいものだ。
そういや友人は、「制服ならアンミラより神戸屋レストランの方が好きだ」と言っていましたが、それがすぐに出てくる辺り、流石だと思った。ブロンズパロットの話しも、最初は別の友人がしだしたことだしね。まったく、みんな渋い趣味をしているぜ。
サンシャインクリエイション54ということで、新年最初のサンクリです。冬コミ明けてまだ20日程度ということもありますが、かつての勢いはどこへ消えたか、遂にA23ホールとBホールの2館開催にまでなるほど、サークルの参加数が減っていますね。最盛期は4館でも足りない、ビッグサイトでの開催も検討したらどうかとまで言われ、それでも池袋サンシャインじゃなきゃ駄目なんだ、なんてことまで言っていたのに、一昨年の個人情報流出以降、目に見える形で衰退の一途を辿っているようです。

過去日記を読む限り、昨年の年明けサンクリは2月開催で2ホール半だったわけですが、今回は日程を1月に戻して、更に参加サークル数が減ってしまったことになりますね。元々、サンクリは年明け1月に開催していたのだけど、Cレヴォの終了とそれに伴うポスト争いの結果、2月開催に移動したというのは結構有名な話です。昨年最後の開催では、どうやら3ホール程度に落ち着いていたようですが、なんというか安定しませんね。明らかに不祥事を引きずっていますけど、まあ、あんなことがあったのだから仕方が無い。私は何度も言うように、サンクリよりCレヴォ派でしたから、最近一番好きな即売会はCOMIC1なんですけど、サンクリはもうだめかも分からんね。まあ、それならそれで仕方がないと思うけど。
私がサンシャインへ到着したのは、いつもより少し早い9時前で、これは意図していたと言うよりは最近の早起き生活の結果、普段よりも早い電車に乗ってしまったのですね。まあ、付いてしまったものは仕方ないし、9時頃ならばペナルティになるようなこともない、そもそも今の規模ではペナルティを掛けるほど参加者などいないだろうと思って、そのままカタログを買ってA23ホールの待機列に並びました。天気はあいにくの雨でしたが、それ以上に風が強くて、私は冷たい雨風に2時間近く晒される羽目に。Twitter等ではサンクリに参加できないことを嘆いている人もいましたけど、正直家で寝ている方がよっぽど有意義で勝ち組だったと思いますよ。私は知り合いのサークルが参加している以外は、特に贔屓が出ていたわけでもないし、サークルチェックこそしましたが、コミケなんかに比べると必死さはなかったと思う。何が何でも欲しいってのがなかったし、それは最初に並ぶサークルをトモセシュンサクの無限軌道Aにしたことからも分かると思います。

別に無限軌道Aの新刊やグッズがどうしても欲しかったわけじゃなくて、冬コミのときに回避したこともあって、今度は並んでみようかという気分だったんだと思います。雨風の強い天気であり、コミケで見かけるような大手が殆ど参加していなかったこともあって一般参加者の数も少なかったし、並べばまあ買えるだろという感じもしたしね。勿論、新刊のパパ聞き本にそれなりの興味があったのもありますが。
そんなわけで珍しくも最初に並ぶサークルを無限軌道Aにして、実際並んだわけですが、これが致命的な間違いだった。外周列でしたが、コミケに比べれば微々たるものであり、列の流れもそれなりに速かったのだけど……そろそろ会場に入れるか? と言うところで事件が発生しましてね。急に列が止まり、なにやら前の方がざわついている。何事かと思ってみれば、無限軌道のスタッフが現れて「事実だけ先に申し上げますと、午前の分の新刊、グッズはすべて完売しました」とアナウンスを始めた。完売したとのなら列は解散だろうけど、事実は微妙に複雑であり、「午前の分と申し上げましたが、今回印刷所の搬入ミスで、新刊がすべて搬入されませんでした。現在、印刷所の方より届けてもらっていますが、交通事情もあり30分から1時間は掛かる見通しです。それでも待てる、という方だけ、このまま列にお並びください!」という、大手としては非常に珍しい、そして、あってはならない事態が発生したことを告げられました。既に会場内へ入る寸前だった私の位置からすると、このまま並んでさえいれば、追加搬入分で新刊とグッズを手にすることが出来るでしょう。でも、それは最低でも30分、最長で1時間後の話です。既に開場から数十分を無限軌道の列で過ごした私にとって、それはあまりに厳しい選択肢でした。確かに目当てというほど目当てがあるサンクリではなかったけど、買いたいものが他にないわけではないし、無限軌道を取って他を全部捨てるか、それとも無限軌道を切って他を取るかの、本当に二者択一だったと思う。これまで並んだ数十分はとか、ここは必ず買える位置だとか、そういう気持ちもありましたけど、私は結局、無限軌道を切ることにしました。委託なしの会場限定本だから惜しいという気持ちもありましたけど、背に腹は代えられないですからね。

そうして無限軌道の列から離れ、会場内に戻った私はリスト化してあったサークルを回って、新刊等を買い集めようとしました。しかし、既に開場から50分は経っていたこともあり、壁サークルの突発的コピー本など、貴重なものは大半がなくなっていましたね。サンクリは規模から言っても最初の30分、いや、10分程度で新刊が完売することも少なくないので、コミケ以上に時間というものが貴重な場所でもあるのですが……まあ、今回は私の選択ミスだよね。だって、無限軌道の新刊を買えたとしても、何十分か時間を消費したことには変わらないわけだし、それがたまたま、印刷所のミスで浪費に変わっただけだから。
けどまあ、オダワラハコネ率いるVISTAの幸村新刊は買えましたし、本当に欲しかったものというのは、ほぼ買えたような気もしているから、別に問題はないのかな。各サークルの傾向としては、新番ならあの夏、公式的にはなつまちですか? それの新刊が多かった印象を受けますね。私もいくつか目をつけていたんですけど、これに関しては1冊もゲットすることが出来なかった。悔しいけど、仕方ないでしょう。ジャンルとして流行るかはまだ分からないけど、コミ1辺りは期待しても良いんじゃないですかね。おねティもおねツイも、それなりに同人ジャンルとしては流行りましたし。
オダワラハコネの本とかを買った後は、昨年出したアンソロに参加してくれた砂塚さゆさんのサークルに赴き、現状報告と言うか今しがた合ったことを話しつつ、軽く談笑。砂塚さんの新刊は捌けが良かったようで、私が行ったときにはもう完売していました。中堅サークルはサンクリみたいな中規模イベントだと苦しいという声をよく聞くけど、それなりに力のあるジャンルだと、そういう訳でもないのかな。完売もしたことだし帰宅するという砂塚さんと別れ、Bホールへと向かった私は1サークルだけ回ってまたA23へと戻りました。そういえば、桜沢いづみのサークルが出ていたはずですが、どんな感じだったんでしょうね? これといって話題になってなかったけど、平穏無事だったのだろうか。
まあ、それは良いとしてA23ホールに戻った理由はほかでもない、午後から販売再開をするはずである無限軌道Aに再度並ぶ為です。本当は買えたはずなのに、印刷所のミスで買えなかったというのは、理由としてあまりにも情けないし、こうなったらなにがなんでも新刊をゲットして帰りたいと、要は意地になってたんですね。さっさと帰ればいいのに、私って奴はこういう所で負けず嫌いなんです。結局、グッズが早々に完売したことから回転率が格段に上がって、私も新刊だけは購入することが出来たので満足はしてるんだけど、こういうミスは二度と御免だね。奥付け見るかぎり、今回の新刊は緑陽社が刷ったらしいけど、一体どうしたら大手サークルの新刊を大量に忘れるなんてミスをするんだか。

無限軌道の新刊を買った後は、本当に長居する理由もなくなったので会場を出ました。ただ、そのまま真っ直ぐ帰るというわけではなくて、サンシャイン通りにあるケンタッキーに寄ってダブルダウンことチキンフィレダブルを食べました。アメリカ等で販売している、チーズとベーコンをチキンフィレ2枚で挟んだという仰天のバーガーですけど、考えてみればケンタはチキン専門店なのだし、こんな商品があっても良いんでしょうね。私も海外の記事などで見かけたことがあり、一度食してみたいとは思っていたんですが、今回それが叶ったわけです。
味はまあ、ケンタッキーですから美味しいに決まってるんですが、肉が予想以上に厚かったのと、通常の脂っぽいオリジナルチキンのそれと同じだから、衣が結構剥がれやすかった。多分、以前販売していたボンレスチキンを使用しているのだと思うけど、あれはもうちょっと衣がしっかりしていた印象があるな。骨がない分、食べやすいといえば食べやすいのだけど、ソースがマヨネーズ主体のものだから、余計にベタついてしまってね。マックのシャカチキ並みの厚さで、ソースの良も控えめなら、もう少し気軽に食べられると思うのだけど。
まあ、そんな訳でケンタの新製品を食べて、その後に帰宅しました。帰宅する途中、してからも結構色々なことがあったんですけど、それは明日の日記に書くこととして、今日はこのへんで失礼します。
この前、秋葉原のキッチンジローで友人と食事をしたとき、会計時に18日から20日までの間に使えるとか言う割引券を貰ったんですよ。まあ、割引金額は 100円と、近年高価格化が進むジローからするとあまりお得でもないんだけど、三品盛りが1000円以下で食べられると考えれば、まあ、使う価値もあるかなと思って、今度は昼飯時に行ったのですよ。店は違いますけど、ジローは千代田区にいくらでもありますからね。いくらでもある分、店舗ごとの接客に差がありすぎるという意見も耳にしますけど、私がよく行く店舗は割とまともな対応をしてくれます。

それで店について、まあ、ジロー特有の盛り合わせメニューから三品選ぶわけですよ。確か、味噌カツと魚のフライと、チキン南蛮だったかな? 店員に注文して、後は運ばれてくるのを待つだけかと思いきや、そうはならなかった。店員は徐でもなんでもなく、素早い動作で一枚の紙切れを置くと、「これを会計時にお出しください」と言った。見れば、私が使おうと思って持参した100円の割引券ではないか。普通、こういうものは食事が終わった後、会計時に貰えるものではないだろうか? またご利用くださいの意味も込めて、次回から使える、正確には19日に食べ行ったので翌日までしか使えないが、そうした割引券を出すことでリピーターを狙う。現に、秋葉原店ではそんな風にして貰ったのだから。
にも関わらず、私が行った店では食事が注文された段階で割引券を出され、しかも会計時に確認すると、レジ前にまるでご自由にお持ちくださいのように余った券が山積みされていたのだ。まったくありがたみのない割引券もあったもので、結局持参した方は使わない始末であった。昼飯時にしか行ったことはないが、それなりに流行っているチェーンであるはずなのに、やはり外食業はどこもキツイのだろうか……3日間しか使えない割引券をばらまくぐらいなら、定期的に二品盛りを790円まで下げてくれたほうが、よっぽど嬉しいのだけどね。まあ、私は滅多に外食なんてしませんから、チケットがまだ有るからといって翌日も行くような人間じゃないし、現に行きませんでしたけど。
外食が基本のホワイトカラーには分からないかと思いますが、私みたいな自炊主義の人間にとって、外食というのはたまに食べるから美味しいのであって、そんな毎日食べるものでもないと思うんですよ。外回りが基本の営業職はともかくとして、たまに食べるからこそコンビニ飯すら新鮮で、美味しく感じられるわけでね。

今年の目標を健康と節約にしている私ですが、どちらもあまり守れてるとは言えません。まあ、友人、知人がバタバタと病で倒れているのに比べると、前者の方は大したことでなく、最近吹き出物が出来るようになったという話なんですけどね。元々がニキビ肌なのかは知りませんけど、このところは追いついていたのが年明けてからというもの、目立ってきたような気がする。悲恋堂の見立てでは、私が急に生活のリズムを変えて、早寝早起きの朝型人間に変化したのが原因ではないかと言われましたが、普通そういう健康的な生活を送っていたら、吹き出物なんか出来ないのではないか。急激な変化に身体がまだ適応できていないという意見は、確かに最もらしいけどさ。
まあ、もっと深刻な病を患っている友人等もいますから、吹き出物の一個や二個出来たぐらい、どうってことないんですけどね。遠い地にいる知り合いも、なんだか最近体調不良らしくて心配なんですけど、私は特になにが出来るわけでもないから、歯痒い気持ちを抱えています。大丈夫だと信じてはいるのですが、こればっかりはね……無事、回復に向かってくれると嬉しいのだけど。
私の吹き出物にしたところで、本当は単に歳のせいという可能性もあるし、年々無理の出来ない身体になっているのかも知れませんね。若い内は無理をしてでも結果を出せなんて言うけど、不健康な生活と付き合っていくというのは、これがなかなか大変なわけで。

節約に関しては、明日のサンクリ次第ですかね。目当てのサークルなんて殆どありませんが、それでも計算した結果、1万円ぐらいはお金を使ってしまいそうな気がして。給料日前になにをしてるんだという話だけど、こればっかりはエロゲ以上に重要な趣味の世界ですからね。自己満足とは言え、なるたけ後悔はしたくないのです。まあ、そんなことだから全然お金を貯めることが出来ないのかも知れませんが、ここ数年、預金残高が全然変わっていませんからね。そのくせ、今月はまだ抱き枕等を買おうとしているのだから始末が悪い。しかも、それ以外にも目を付けているものがあるから……はは、節約ってなんだろうね。笑い事じゃないんだけどさ。
本当は今日、セイクリッドセブン銀月の翼を観に行く予定だったんですが、帰る寸前に面倒くさい仕事が一つ飛び込んできてしまって、その対応に追われていました。片付けた頃には18時40分と、まさに池袋シネマサンシャインでの上映が始まる時間。流石に20時10分の回まで待っていられないので、諦めて帰ることにしました。あるいは、その足でさいたまMOVICへ向かうという手もあったのでしょうけど、やはり時間的に微妙だったので……まったく、手痛い失敗しです。滅多に無いことだったので、完全に油断をしていました。

まあ、観られなかったものは仕方ないとしているんですが、当初の予定では明後日、サンクリ合わせで行こうかと思っていたんですよ。前にも日記へ書いた気がしますけど、丁度池袋へ行くわけだし、都合がいいかなと思って。ただ、そう考えたときは上映時間に15時何分の部というのがあって、まあ、サンクリでの用事を13時ぐらいに済ませたとしても、待てない時間ではなかった。けど、週が代わって上映時間に変更が加えられて、15時からの回というのがなくなってしまったんですね。代わりに追加されたのが20時10分の回ということで、これを観てから横浜の外れまで帰ろうとすると、確実にてっぺん近くになってしまう。それは流石に面倒くさいと言うか、現実的じゃないじゃなと思ったんだけど、翌々考えてみれば次の日は一応休日なのだから、無理をしても良かったのではないかと思う。これが月曜日辺りに観たとして、翌日は普通に仕事ですから、ちょっと計算を違えたかな。
かといって明日土曜日に池袋へ行くという選択肢は、あるようでない。サンクリなんて、そんな必死になるほどのイベントでもないけど、困ったことにコミケと違ってこの手の中規模イベントは、前日にならないと情報を更新しないサークルが多くてね。下手すると当日の朝、もしくは更新しないなんてところもあるから、チェックする時間を長めに取らないといけず、あまり家を空けていられないんですよ。だからこそ、金曜日に観ておく必要があったわけなのですが……上手くいかないもんだね。サンクリ後という選択肢は、初回が18時40分の回という時点で、すでに潰えた。だって、サンクリ済ませてからの6時間、どこでなにをしてろっていうのさ。タダで暇潰し出来るような場所、池袋には少ないしね。移動するにもお金は掛かるし、そう、今の私はとてつもなく貧乏人なんだ。

そういえば、丹下桜が開催しているライブイベント、BAND・SAKURAに当選してました。日曜日のラジアラを聴いてたら募集が始まったというのでメールを出したんだけど、一時期の熱狂ぶりも醒めたのか、拍子抜けするほどあっさりと取れてしまった。開催日は3月25日とまだ先で、会場は原宿クエストホール。実は、これにはちょっと面白い事実がって、その前日の3月24日、同じく原宿クエストホールにて、牧野由依の弾き語りツアーの東京公演があるんですよ。牧野由依としては初の全国ツアーなんですが、東京は2回公演となっていて、何故か3月25日と4月8日の、そこそこ離れた開催となっていました。なんで連日じゃないんだ? と訝しんでいた私だけど、翌日の会場を丹下桜が押さえていたと考えれば、納得も行くという話です。まあ、本当は全然関係なくて、意図的に離したという可能性もあるけど、いずれにせよ両者のコンサートとライブが連日で行われるというのは、面白い話ですよね。
当選した以上は丹下桜は行きますし、牧野由依も一応申し込みはしてみるつもりです。ただ、年末年始のカウントダウンは先行申し込みよりも一般の方が席が良かった、なんて事態が発生していたようですし、この時期にコンサート代を3公演分も払えるのか、という懸念もあるのでちょっと悩んでいたりも。原宿クエストホールのキャパは知りませんけど、まず外れることはなさそうだし。あくまで今のところの話ですけど、申し込めば当たるタイプの人だと思っているよ、牧野由依は。日程自体はいくらでも空けられるけど、時期的に原稿修羅場を懸念する必要もあるのかしら。

今年は別に声優イベントへ積極的に参加しようとか、そういうことを考えているわけじゃないし、むしろ坂本真綾と堀江由衣のFCを退会しようかと思っているぐらいなんだけど、丹下桜と牧野由依に関しては、緩くファンを続けていこうかなと。規模がデカイわけでもなく、妙なしがらみがあるわけでもない。こういう言い方が正しいかは知りませんけど、単純な癒しを求めにいくという意味では、年末年始のあれはともかくとして、まず疲れるなんてことがなさそうだしね。昔は私もよく声優イベントとか、大型アニメイベントに参加していたんですけど、最近はなんかもう歳かな。同人誌即売会以外は、あんまり外へ出ることが少なくなったかも知れない。流行りの声優が好きなわけでもないし、アニメのグッズに湯水のごとく金を使う時代は、私には過去のことなのだから。
年が明けて、仕事が始まってから、私はそれまでの夜型生活を改めて、早寝早起きの朝型生活を心掛けています。具体的に言うと仕事を終えて家に帰ってきて、お風呂に入って夜ご飯を食べ終わったら、さっさと寝てしまうという生活なんですが、これがなかなか面白い。22時から23時の間ぐらいに寝てしまうのだけど、そうすると自然に7時前とかそれぐらいに目が覚めるんですよね。単純計算で8~9時間は寝ているわけだけど、それまでが2時とか3時に寝る生活だっただけに、なんか新鮮な驚きに包まれています。だって、眠くないんだもの。

私が早寝早起きの朝型生活を始めようと思い至ったのは、まあ、色々な理由があるわけだけど、一つは昨年の冬に原稿修羅場で週の睡眠時間が一桁にまでなっていたとき、あまりの眠気にろくすっぽ仕事が出来なかったことを恥じて、というのがあります。社会人としてこれはダメだろうと思ったわけですが、おかげ様で現在は仕事中に睡眠不足による眠気に悩まされることがなくなりましたね。以前は疲労が蓄積しすぎて、昼も過ぎると意識が吹っ飛ぶぐらいに追い詰められていたんですが、今年に入ってからはそういったことが一度もありません。
もう一つの理由として、これはネットで見かけたのだけど、今、お前が無駄に過ごした「30分」は、明日起きたお前が死ぬほど寝ていたかった「30分」なんだという文章を読んで、酷く納得してしまったというのがある。原稿をやっているときはともかくとしても、普段の私は2時、3時まで起きていたところで、特になにをしているわけでもないんですね。ネットやって、アニメ観て、そんなことしながらダラダラ過ごしていると3時ぐらいになって、さあ寝るかみたいな、去年までの私はそれの繰り返しだったと思う。でも、冷静になって考えてみると、夜にネットを巡回することや、録画しているアニメをリアルタイムで観ることに、どれほどの意味もないんだよね。勿論、人によってはリアルタイムで視聴しながら実況したり、視聴直後にブログ等で感想を書くことが楽しいという人もいるのだろうけど、少なくとも私はそういったことをしていないし、であるなら朝早く起きて録画を観るだけでも、なんの問題もないんじゃないかと思った。そうして実際にやってみたら、特に不都合もなければ、不便さも感じなかったんだよね。

だから、最近の私は夜早く寝て、朝早く起きて、前日ないし前々日の日記を書きながら、昨晩録った深夜アニメを観るという生活を送っています。特別楽しいという程でもないけど快適だし、なにより仕事中に欠伸一つしなくなったというのは、大した効果だと思います。問題があるとすれば、早寝早起きが板にはまり過ぎて、深夜ラジオのために起きてなければいけない土日とかも、24時頃には眠たくなってしまうという事ぐらいでしょうか。ただ、ラジオで思い出したけど、かつての私が夜型だったのはラジオっ子だからというのもあったんですね。昔は平日でも深夜にアニラジとか面白いラジオ番組が沢山やってましたけど、最近は殆どがネットに移行してしまい、かろうじて土日に残っているぐらいだから、そういった意味でも夜中まで起きている理由がないんでしょう。
けど、睡眠時間を増やすということは、それまで睡眠時間を削って行なっていたことが出来なくなるということであり、どうでも良いことならまだしも、このところは日記ぐらいしか文章が書けていないという弊害もあります。これに関しては、なにか良い改善方法はないものかと模索しているのですが、朝起きて家を出るまでの間に出来ることなんて、精々アニメ2本観ながら日記を書く程度のことでしょう。今は暇ですからまだ良いのですが、これから忙しくなってきたときにもこのままだと、流石に良くない気がする。土日だけじゃどうにもならない場合もあるだろうし、もう少し早起きをしたほうがいいのかな。でも、そうやって完全に固定化してしまうと、今度は逆に夜起きていられない人間になってしまいそうで。悪いことじゃないんだろうけど。

そもそも、私が夜型の人間をしていたのは、物書きとしての私が静かな所でしか文章を書けないという欠点を抱えていたからです。一つの例外を除いて、私は基本的に作業用BGMというものを聴きませんし、テレビとか生活音とか、そういうが一切ない環境じゃないと執筆をはかどらせることが出来なくて、家庭でそれを求めると、家族が寝静まった深夜ぐらいしかなかった、ということなんですよね。早寝早起きもいいことばかりじゃないということになりますけど、健康より原稿とはよく言ったもので、執筆業ほど健康的な生活とは程遠いのだと実感しています。
最近、ふしぎ遊戯を見る機会があったので「ときめきの導火線」をエンドレスで聴いている私ですけど、少女向けアニメってのは昔から結構好きでね。少年向けとはまったく違う切り口で、それでいて独自の面白さがあるとでも言うのでしょうか? 近頃はこの手の作品って少なくなりましたよね。少女漫画自体で減っているかは知りませんけど、アニメでは確実になくなった。女児向けアニメはプリキュア始め多いけど、後はもう乙女系の女性向けになっちゃいますからね。

女の子向けアニメ代名詞といえば、まあ、昔の魔女っ子はともかくとして、今はプリキュアになるんですかね? 私は以前、何代か前のプリキュアが放送していた当時に、電車内でプリキュアの主題歌を歌い続ける男児を目撃して以来、あの作品の対象層というのが分からなくなっているのですが、私なんかの世代だとセーラームーンがそれに当たるのだろうか。あれも少女漫画原作で、美少女戦士というカテゴリーではありますけど、少女向けアニメだったのかと言われると、ちょっと迷う気がする。
ふしぎ遊戯のアニメは今から17年ほど前にテレビ東京で放送していた夕方アニメの一つです。年数調べて、自分でもそんなに前だったのかと驚いていますけど、話としてはかいつまんで言うと四神天地書という本を開いた主人公の女の子が、本の世界、つまりは異世界へと飛ばされ、そこで朱雀の巫女となり、過酷な運命と宿命に仲間たちと共に立ち向かっていくという感じなんだけど……いや、流石にかいつまみすぎか? 朱雀の巫女にはそれを補佐する七星士という仲間がいまして、その名の通り七人の男性からなる集団なんですが、まあ、彼らとの恋愛模様、友情、そういうのを含めて主人公が成長していくという話でもある。メインは七星士の一人である鬼宿との恋愛になりますが、今ではあり得ない4クールアニメだったから、これがまあじっくりと描かれるわけですよ。
そして、主人公の親友である女の子が同じく青龍の巫女として四神天地書の世界に迷いこんでしまったことで話は複雑化し、すれ違いから親友同士で対立していくという少女漫画によくあるドロドロっぷり。しかも、敵味方お構いなく朱雀七星士も、青龍七星士も容赦なく死んでいくという有様です。

この辺り、セーラームーンなど他の作品にも言えることではあるんですが、少女漫画ってのは割りとあっさり人が死にます。人の死が一種の起点となっていると言っても過言ではなく、ネタに困った少女漫画家が編集から「じゃあ、誰か殺せば?」などとアドバイスを貰うのは、今はどうだか知りませんが昔は日常茶飯事だったとも。別にふしぎ遊戯はそうしたアドバイスのもとに七星士を殺していったわけじゃないだろうけど、人気キャラが敵のどうでもよさそうなキャラと戦って死んだり、そのどうでもよさそうなキャラも味方に殺されたりと、とにかくバッタバッタと倒れていく。少女漫画ってのは少年漫画と作り方がまるで違いますから、死に関する考え方、もうちょっと言うとキャラクターの殺し方がまるで違うんですね。その躊躇いのなさは、少年漫画や男性向け作品に慣れ親しんだ人からすれば、衝撃的といってもいいでしょう。
私は今時の少女漫画というものを知らないので、あくまで古い作品を元に先入観や、偏見に近いことを書いているのかも知れないけど、両媒体をグラフかなんかにしてみると、作品構成の違いがよく分かったりします。文章で書ける範囲で書くと……例えば最近の少年漫画、ライトノベル、総じて男性向け作品としますけど、これには未だに昔ながらの落ち物系が使われていますね。つまり、ある日どこからか女の子が落ちてくるないし、現れるという奴で、まあ、例がありすぎて上げ切れないほどだと思います。
これらの作品に共通することは、実は主人公が最初からヒロインに対して好意を持っているということで、それが尊大な態度の美少女でも、物静かな雰囲気の美少女でも、グラマラスだろうとスレンダーだろうと関係有りません。ある日突然、自分の前に美少女が現れた時点で、主人公は彼女に好意を持っているのです。
逆に少女漫画は、主人公たるヒロインが学校へ遅刻しそうなときに、角で同じ学校の男子生徒とぶつかるというのは王道中の王道だと言われていますが、その際は必ず言い合いの喧嘩になります。「どこ見て歩いてるのよ!」、「そっちがぶつかってきたんだろ?」みたいな感じに。つまり、相手に対する好感度がかなり低い段階から始まってるんですね。故にそこから先の作り方というのがまるで違うし、結果として話の展開や使われる手法なんかも、大きく異なるのです。

さて、私は昔「少女漫画は男性向けの20年先を行っている」という意見を目にしたことがあります。おそらく、それは事実に近いことなのでしょうが、だとすれば後3年後にふしぎ遊戯みたいな作品を男性向けとして発表すれば、大ヒット間違いなしってことでしょうかね? もう、あれだけのクオリティを持つ少女漫画はでてこないだろうし、かといって男性向けで再現できるほど簡単な話でもないんでしょうけど……いやはやなんともはや、興味深い話です。
あの夏で待ってる2話ということで、どうやら私が思っていたよりも割と簡単な恋愛模様であることが発覚しましたね。もう少し入り組んでいるか、もしくは主人公一人勝ちかなとも思っていたんだけど、1話を何回か見直して、特にOP映像をじっくり見て、更に今回の2話を見ると、大体の人間関係は見えてくるね。イチカもあくまで宇宙人みたいだし、予想以上に、いや、予想通りおねティを強く意識した作品であることが分かる。

イチカが霧島家に居候することとなり、映画製作もいよいよスタートしていくか? という第2話。はっきり言うとまだ序盤で、やっと話が始まったわけなのだけど、ヒロインの居候に関しては特に修羅場が発生することもなく、あっさり決まりましたね。まあ、作品の性質上こんな序盤から揉めることもないだろうとは思っていましたけど、お姉ちゃんこと七海さんは物分りが良いね。出会って間もない少女に家と弟を任せるなんて、普通は出来ないもんだよ。どこぞのみずほ先生と違って、大人の女性というわけでもないしね。ただ、イチカは地球ズレはしているけど、決して生活能力に欠けるというほどではなく、料理等の家事は普通に出来るみたいだし、そういった意味ではお姉ちゃんの人を見る目は正しいってことになるのかな。実際、イチカは下心も邪気もないはずだし、少なくとも現時点で海人に特別な感情は抱いていないはずなんですよ。勿論、自分が巻き込んでしまった相手ですし、同居人でもあることから普通の後輩とは違うわけですが、人としての好意はともかく、それが恋愛感情にまで結びついているとは思えない。今後発展することはあるのでしょうけど、今のイチカにはそこまでの余裕はないと思うし。生きるために精一杯、というわけではないにせよ、地球に自分を適応させるのに大変って感じだろうから。
けど、みずほ先生がそれなりの使命を持って地球にやってきたのと違い、イチカは「だから私は旅に出た」と言っているぐらいだから、最終的には国に、というか母星に帰るんでしょうか? 彼女の場合、目的は割とはっきりしているわけですし、それが果たされれば地球に残る理由もない。教師という仕事をしているみずほ先生と違い、イチカの場合は学生、しかも8ヵ月後ぐらいには卒業してしまう3年生ですからね。そこら辺も、やっぱり意識して設定されているのでしょう。タイトル的にも、やはり最終的には帰ってしまうのだろうか……うーん。

ネットではすっかりと呼ばれている谷川柑菜ですが、彼女の場合は1話から海人のことが好きだというのが、言葉に出せなくとも態度で分かっていますから、その心中は複雑です。イチカの同居話に反対はしたけど、お姉ちゃんが同意してしまってはこれ以上口も出せないし、なによりイチカが困っている事自体は事実だから、それを放置しておくことも出来ない。お人好しと言うよりは、人間が持つ当たり前の感情と言うか、優しいんですね、柑菜は。イチカへの対抗心と、海人への想いから素直になれないでいますけど、早めに行動を起こさなければ取り返しの付かないことになりそうだ。おねティの小石は、自分が圧倒的に不利であることを理解した上で、それでも勝負に出たわけだけど、柑菜はまず海人に自分の気持を伝えるか、気付かせるかをした上でないと話になりませんからね。まあ、そうしたところで勝負になるのか、と言われると微妙なところではあるのだけど……そんな柑菜によってイチカが海人の家に住むという話は瞬く間に仲間内、正確には夏休みに映画を取ることを決めたメンバーにですけど、柑菜が美桜に伝え、美桜が哲朗に伝えたみたいですけど、じゃあ、哲朗が檸檬に教えたのかと言われると、なんか想像できないのが面白い。勿論、映画制作の打ち合わせ場所を変更するという連絡はしたのだろうけど、檸檬のキャラクター的にどこからともなく知ったというのが、似合うような気がしてさ。
長期出張に出かけたお姉ちゃんを見送り、イチカと一緒に彼女が着る洋服一式を買った海人だけど、帰宅するとそこには既に柑菜たちが上がり込んでいた。どうやら檸檬がピッキングで明けたらしいけど、流石不思議系はなんでも出来ますね。容器に移された黄緑色の飲み物を2つ、お盆に乗せて運んでいたけど、飲んだ後の反応を見るにおそらくお酒でしょう。まあ、それについては後述しますけど、「親友の下宿先を見に来た」という彼女の発言は、結構嬉しい響きがありましたね。知り合った翌日にもう親友なのかなんて言う人もいるかも知れないけど、私は良いと思うな。檸檬は苺ほど交友関係が広そうにも見えないが、イチカを求めたのは好奇心以上のものがあるのだろうし。イチカだって、別段悪い気はしていなさそうだしね。

檸檬の持ってきた不思議な飲み物を飲みながら、映画の話を始める面々。檸檬が1話で「ルーカスに渡す予定だった」とかいう脚本は、確かに壮大でそれなりに面白そうなんだけど、8mmカメラで撮るには無理があるというか、そもそもカメラ必要ない内容だった。まあ、彼女の場合どこまでが本気なのかという感じではあるけど、小柄ながら先輩ということもあって製作総指揮の役割に付いたらしい。まあ、多少強引ではあるけど、皆をまとめて先導する力みたいのはあるのかも。主演であるイチカは話自体よりも、綺麗な風景が見たいといいます。表面的にはこの地に引っ越してきて間もないから、なんて言っていますが、海人は彼女が何故ここへ来たのか知っているわけですから、その意味するところが分かってしまう。そして、海人がなにかを悟ったことを感じてしまう柑菜。
映画の内容は追々詰めていくとして、檸檬が用意した飲み物で見事に酔っ払う面々。黄緑色の酒といえば、私の中ではシャルトリューズぐらいしか思いつきませんね。リキュールの女王と呼ばれる甘いお酒で、カクテルとか製菓に使われることが多いんだけど、そのまま飲むこともまあ出来なくはない。ただ、アルコール度数が高すぎるから、あの年頃の少年少女が飲みな食ったら、ぶっちゃけ倒れるのではないか。まあ、黄緑なんて洋酒に限ったものではないし、実は色付けなんて適当かも知れないのだけど、規制があるから大っぴらに酒だといって飲めないのが面倒くさい。
やがて柑菜は酒が入った勢いもあって、イチカに海人のことをどう想っているかを問いただします。そんな、出会った翌日の男女を捕まえて気が早すぎないかと思わないでもないけど、彼女にしてみれば放置しておく訳にはいかない問題ですからね。さっさと決着を付けたくて、気持ちが逸った部分もあるのでしょう。
結局、りのんの登場やらで有耶無耶になってしまいましたが、イチカはあの不思議生物、おそらくロボットの類であろう奴をペットとして紹介して、酔っぱらいたちはそれを受け入れてしまいます。唯一酔っていないのは酒量を弁えていた檸檬ですが、彼女の場合は元々酒に強そうでもある。りのんを観たときの意味深な笑いは、やはりイチカが自分の予想通りの、変わった人であることが分かったからなのかな。ある程度、理解もしてるようだし。

再び原因不明、イチカには分かっているであろう症状で体調不良に陥った海人を、イチカがこっそり治療するのですけど、りのんはその際も活躍します。それに酔っ払って寝落ちしかけている面々は気付きませんが、ここで問題が。というのも、檸檬は寸前まで酔っ払いたちを勝手に8mmで撮影しており、当然彼女は酔っていないので起きています。イチカと海人がいた台所にはいませんでしたが、居間には普通に居たわけで、りのんが行動を起こしたときも、カメラを回していた可能性が高い。となれば、檸檬は海人よりも先に、イチカの秘密を知るのかも知れません。これをネタに聞き出す、なんてことが行われるかは分かりませんけど、次回辺りで檸檬には打ち明けられる可能性がありますね。それがキッカケで、本当の親友になるのかも知れない。
酔いが程良く覚めてきた面々は、柑菜を始めに意味ありげな言葉や表情を見せます。柑菜の「海人の馬鹿」という発言は実に分かりやすいけど、哲朗の「馬鹿は俺だな……」というのは、ちょっと複雑。この場合、哲朗は幼なじみである柑菜のことが実は好きなんだけど、柑菜が海人のことを好きだというのを知っているから、後押ししようとしてから回ってしまったのです。少なくとも、今回に関してはね。一方、微妙な表情を見せる美桜は哲朗のことが好きなのだけど、哲朗が柑菜のことを好きなことを知っているか、直接的な行動を起こしにくてモヤモヤしている、という感じでしょうか。もっとも、哲朗の場合は美桜の気持ちに気付いていながら、柑菜に対する未練があるって雰囲気だけど。

あの夏の公式サイトを見ると、恋愛物であることを意識してかキャラクターのページには、各々の好きなタイプが記されています。これは結構珍しいことなんですが、例えばイチカは好きになった人がタイプと、恋愛ゲームの主人公みたいなことが書かれてますし、対する海人は優しくて綺麗な人とあります。まあ、彼の場合、両親を失っているそうですから、自然と女性の母性的な部分に惹かれるものがあるのかも知れない。
そして柑菜は頑張っている人とあり、これは姉と二人で生活し、なにかと苦労してそうな海人に当てはまることです。まあ、それ以外にも海人は頑張り屋さんなのかも知れないけど、彼女がそういった部分に惚れたのは事実なのでしょう。哲朗の好みは真っ直ぐな人とあり、柑菜の性格や言動と一致しますし、美桜の場合はかっこいい人と、ルックスが上々で女子人気が高いという設定の哲朗が該当します。
つまり、あの夏は最大五角関係の恋愛模様ということになるのだけど、それぞれを矢印表記にすると、物の見事に直線ラインとなるのが面白いよね。檸檬だけ外れているわけだけど、彼女の好みのタイプは面白い人とあるため、今のところはイチカということになるのだろう。親友と言っている時点で、性別を超えた恋愛感情が生まれるとは思えないし、苺ほどに人生追い詰められているようにも見えないから、あくまで輪の外にいそうなキャラではあるんだけど、そういうわけにもいかないんだろうねぇ。彼女も彼女なりに、なにかがあるキャラクターではあるのだろうし。それが本編の重要素となり得るかは、また別の話なんでしょうが。

五角関係に問題があるとすれば、奇数である時点で必ず誰か一人があぶれるということかな。イチカと海人はぶっちゃけ問題ないのだけど、哲朗の方は結構面倒で彼が柑菜を諦めて美桜に走れば柑菜が余るし、美桜ではなくあくまで柑菜なら、今度は美桜が報われずに終わってしまう。まあ、それも柑菜が海人を諦めた上で、哲朗の気持ちに気付けばってことなんだろうけど、あるいは失恋した直後であれば、浸け込む隙も生まれてしまいますからね。哲朗がそれを選ぶか、だけど。小石にはまだしも初期から山田というキャラがいたけど、柑菜には誰もいないし、後々になるとそんなキャラも出しづらいしねぇ。今はヒロインの一途さと処女性がイコールで信奉されている時代だし。
しかし、度々体調不良で倒れている海人だけど、彼は大丈夫なのだろうか? ああいう緊急時のことであるし、実はうっかり死んだのを蘇生ないし再生させたんです、なんて言われても不思議はないけど、あの症状はその処置に対する身体の拒絶反応なのか……そんな単純な話に思えないだけに、これもまた無視できない要因ではあるよね。単なるSF恋愛物では、終わらないのでしょう。
まあ、まだ始まったばかりですから早急に答えを出すほどのものではないですけど、2話にして面白さを再実感出来る作りにはなっていましたから、このまま最終回まで視聴を続けようと思います。そういや昨日知ったのだけど、東京MXではしれっとおねがいティーチャーの再放送をやっているらしいから、原点を知りたいという人は、観てみるのも良いかも知れませんね。
スケッチブックのアニメが放送されていたとき、その作風に感動した私はDVDを予約するためゲーマーズ横浜店に行きました。ゲマ屋のみ、全巻購入特典が全巻収納BOXであったのが理由なんですが、予約する際に当時は予約用紙なんてものもろくすっぽ用意されていませんでしたから、店員に口頭で「スケッチブックのDVDを予約したいんですけど」と伝えたんですね。店員は少し戸惑ったような顔をしてPCを操作した後、「えーっと、ひだまりスケッチですか?」と聞き返してきた。あのときほど、声を大にして訂正したことはないと思うよ。

そんなわけでスケッチブックの8巻を読みました。うっかり、限定版を買い逃したので通常版ですが、限定版に関してはAmazonにまだ在庫がありそうなので、そっちを頼ることにしましょう。通常版の購入自体は発売日の翌日、秋葉原のCOMIC ZINで購入したのだけど、これは単純に主人公である梶原空の特典が付いたから。アニメイトで付いた鳥ちゃんこと鳥飼葉月の特典も魅力的ではあったから、出来ればそちらで限定版を買いたかったんだけど、出遅れてしまったのだからしょうがないよね。
私は数ある4コマ漫画の中でもスケッチブックを高く評価していて、それは事あるごとにこの日記でも触れていることだと思います。どちらかと言えば正統派4コマに近い本作品は、所謂あずまんが大王以降に誕生した話ではあるものの、その影響を余り受けていないことで知られます。理由は単純に作者の小箱とたんがあずまんがを読んだことがないからですが、それこそが今日日の流行りである萌え4コマとは一線を画す要因になったのではないかと思う。まあ、キャラの可愛さは個々の趣味だろうけど、スケブで萌えとかないでしょ? 猫たちはともかくさ。
まあ、癒し系の作品としてアニメ化されたのは、明らかにARIAの影響を受けてのことだったんだろうけど、前巻にもまたしてアニメ版からの脱却が図られているような気がしないでもない。DVDを買ったぐらいですからアニメ版も大好きな私ですけど、主人公である穹のキャラクターは、どうしたって原作の方がいいですからね。あのマイペースとふてぶてしさが重要だというのに、なんでアニメってのは話に妙なテーマ性を持たせようとするんだろうか。ぱにぽにだっしゅの弁当の回でも同じことを思ったけど。

話が少しずれましたけど、今回は登場キャラクターそれぞれの特技と、そして前巻からの新キャラである霧島渓と小木高嶺が目立っていたように思う。根岸みなもも一応新キャラではあるけど、アニメ版のオリジナルキャラクターであるし、まあ、彼女の場合は巻末漫画での登場がすべてという感じもする。明らかに別人であるが。
霧島渓と小木高嶺ってのは、アニメにおける他者とのコミニュケーションを苦手とする空を真っ向から否定するようなキャラで、なんと空の仲良しクラスメイトであり友達なんだけど、8巻では空以外のキャラとも積極的に絡むようになってきたね。渓の方は美術部員でありながらギター弾きでもある佐々木樹々に、ギターのコードを習いに来たわけだけど、普段はボケボケしているささっさんも得意分野となれば人が変わる。葉月に「佐々木先輩が難しい話をしている!?」と驚かれるぐらいに見事な解説を行います。それに対するみなもの発言も笑えるんだけど、この娘、ささっさんと再会した際のやり取りを根に持っているんだろうか、あるいは元々こんなキャラなのか……まあ、短気な根岸とは良い兄妹なのかもしれないけど。
栗原先輩に関しては、相変わらずの虫と動植物博士でしたね。ただ、知識の豊富さだけではどうにもならない問題もあるようで、今回は説明を諦めてしまったなどのエピソードも結構合った。自然界、というよりは学界に問題があるのではないかと思わせるような昆虫名のエピソードだけど、虫やら音楽やら、本当に勉強になることが多い作品だ。

そういえば、前巻に登場しなかったミケ、ハー、グレといったお馴染みの猫たちですが、今巻には登場しましたね。代わりに新猫たちが余り出ませんでしたけど、少し数を増やすしたのが原因だろうか。三毛猫だけで4匹もいることを考えると、バランスよく登場させるのが難しいよね。根岸と麻生さんの飼い犬であるクロが遭遇していたのは、中の人的な意味でクスリと来てしまったけど、犬男の出番はそれほどでもなかったかな。対する空閑はユタンポとのシーンが多かったような気もするが……さて、次の巻はどんな感じになるのかしら。
サザエさん時空を公言している作品だから、ネタさえあれば続けられるし、何気にブレイドで最古参になってしまいましたが、ゆるく長くやっていって欲しいものです。
妖狐×僕SSが始まりましたけど、地上波のスクエニ原作というのはいつ以来ですかね。ぱっと思いつくのは荒川だけど、あれはヤンガン作品だしなぁ。WORKING!!もそうなのが、私は月刊誌とそうじゃない雑誌の作品を同じ土俵に立たせるのが嫌だから、なんか区別みたいのをつけてしまうんだよね。まあ、大したことではないんだけど、そういった意味では、スクエニ系月刊誌の作品がアニメ化されたのは久しぶり……でもないか。黒執事とか、君と僕。もやっていたわけだし。単に私がスクエニ作品観るのが久しぶりなんだろうね。

初回を観たときは、どういうわけか「はて、原作はこんな話だったかしら」と思ったのだけど、改めて原作引っ張り出してみると、かなり忠実に1話を再現しているね。大きく変えることもなく、それでいてアニメとしての演出を心がけていると言うか、映像的に綺麗と言うか、サッパリしていて、何よりキャラクターデザインが私好みだった。元々原作も、キャラクターが可愛いからと、私にしては珍しく絵買いをした作品だから、どこぞのアニメみたいによほど原作と絵が違う、なんてことがない限り、好きになって当然なんですけど。キャラデザと総作監は安心の飯塚晴子さんですから、型くずれする心配はなさそうだし、このクオリティを維持してもらいたいところです。
声優の話に移りますが、主役の白鬼院凜々蝶を演じるのはまだ十代の日高里菜で、世間的には禁書が一番有名なのかな? あれの1期でラストオーダー演じていた頃は拙さが目立ってましたけど、もう3~4年は前の作品ですからね。売れっ子みたいですし、経験も沢山積んでますから、主演ぐらいはっても不思議はないのかも知れない。他のキャストも若手中心ではあるけど実に手堅く、演技面での心配をするようなことはないかと思う。まあ、問題があるとすれば今後の作品展開ぐらいで、なにせ連載中のスクエニ作品ですからね。原作はお世辞にもまとまりがあるとは言いがたいし、はてさて、どこまでアニメ化するのやら。特に情報を集めてないから、オリジナル展開があるかどうかも定かではないです。2クールやるような作品でもないですから、1クールには収めると思うんだけど、そうなるとオチの付け方がな……どうする気なのか。

昨年、私は「来期で注目の作品はあるか」という質問を受けたとき、確か妖狐×僕SSを上げていた気がします。単純に原作が好きだったのと、ピンドラ観ていたときにやっていた新番予告の映像が綺麗だったから、それなりの期待を持っていたんでしょうね。世間的には、パパ聞きが注目作だったらしいけど、あれはアニメ放送前からキャラソン出したり、とにかく宣伝しまくってたからねぇ。アニメ化前からCD出したりするのは、スタチャならいくらでも前例があるから別に気にならないけど、特に原作が好きというわけでもないから、私の中では微妙だった。地上波を録り逃したので、AT-Xでの放送を録ることにしましたけど、まあ、そのうち観ますよ。
取り上げた作品は少ないけど、今期放送のアニメはほぼ観ましたかね。というか、毎回取り上げないだけでクールごとのアニメは3~4話ぐらいまでは観るんですよ。昔は5話だったけど、最近は1クール多いから1ヵ月も見ればそれで視聴継続するかを決めちゃうことが多くて。
まあ、私が注目し、期待している作品はミルキィを除く日記に書いた作品がそうなので、今期だとあの夏、リコーダ、そして妖狐×僕ということになるのかな。パイレーツか偽物語も観ていますけど、前者に関しては原作のほうが好きだし、後者は西尾維新だからなぁ。この年になると、西尾維新作品というのは結構きついもので。化物語シリーズよりも戯言と世界シリーズの方が好きだというのもあるけどさ。

今期はそれなりに面白い作品が多いけど、そういうや前期ってなにがやってたんだろうね。ましろ色と、たまゆらぐらいしか思い出せないのだけど、今期はさてBDとか買うんだろうか。リコーダーとランドセルは買ってもいいかなと思ってますが、あれにしたってどんな形態で売られるかにもよるしね。そう考えると、すぐさまBD購入を検討してしまうような作品というのは、ないのかも知れない。ハイスクールD×Dは、AT-Xだと規制解除してますしね。普通、BD売り上げのことを考えると、あそこまで解除はしないものなんですが、ちょっとビックリした。裸体が出るだけで、特に絡みがあるわけでもないから、某作品のように規制が入ることはないだろうけど、それにしたって思い切ったなぁ。まあ、観るだけは観ますよ。
ミルキィホームズの第2期、タイトル的には第2幕ですか? 始まったので見たんですけど……2話にして、早くも視聴を放棄したくなってきた。ごぼ天が食われたことも、勿論ゾッとはしたし、ギャグアニメのくせして火に巻かれたら死ぬのかよとは思ったけど、それよりなによりネロのクズっぷりに我慢が出来なくなってきた。ミルキィ好きの身内は、1期の2話でネロのクズさが表面化したので、それに習ったのではないかと言っていたけど、それにしたって張り倒したくなるほどの屑だろアイツ。世間的にはアレで笑えるのかも知れませんが、私は心が狭いのでちょっと無理です。

まあ、心がせまいと言うか理不尽なことが大嫌いなんですけど、ネロは元々原作でも人間不信という設定がありますから、人に対する接し方が他と違うのは分からなくはないのだけど、それをどう拡大解釈したら、あそこまでのクズ人間に仕上がるのだろうか。別に誰を殺したか、そういうわけじゃないですし、人によっては可愛いレベルで済まされるのかも知れないけど、私はどうしても抵抗感がある。最後には改心と言うか、妥協していましたが、あれにしたところで嫌々感がにじみ出ていましたし、なんていうかスッキリしない。
これでも1期はそれなりに楽しめたのだけど、2期はどうにも合わないね。ブシロードの木谷社長は朝アニメにしたかったようで、私も2話を見るまではそれも悪くないんじゃないかと思っていたのですが、今回の話を見てしまうとね……子供の教育に悪いかどうかは知りませんが、とてもじゃないが子供に見せたいとは思えないよ。私が少し潔癖なだけなのかも知れないけど、2期が始まったからといって、さあ、どうだという感じでもないし。
ギャラクシーエンジェルの2期だって同じようなものだったじゃないか、というかも知れないけど、あれは別に構わないんですよ。だって、原作と違ってこれといった目的があるわけじゃないし、ロストテクノロジーの回収なんてのは、別に一大目標ってわけでもないからねぇ。それに引き換え、ミルキィホームズというのは明確なテーマや目的がある集団であるからたちが悪いというか……言うまでもなく、それはトイズの復活と、探偵としての再生なんだけど、問題はそれが完了されてしまうと、作品が終わってしまいますからね。

ミルキィホームズは、ギャラクシーエンジェルを意識して作られた作品だと言われており、その個性的なキャラクターや、ドタバタには確かに共通する点がいくつもあります。ですが、この二つには決定的に異なる点が1つだけあって、それは原作にとってアニメが先か後かということです。説明すると、詳しく設定を知らない人には信じられないことかも知れないけど、アニメ版のGAというのは決して原作に対するパラレルではなく、原作ゲームの2ヵ月前ってことになっているのです。それにしてはミルフィー等のキャラ設定が違うじゃないかと言われそうだけど、まあ、そこはアニメなりの改変ということで、とにかく時系列上はそうなっています。例えアニメが全4期やって、2ヵ月じゃ収まり切らないような話数や作中で数ヵ月単位の月日が流れる話があったとしても、2ヵ月なのです。
つまり、あのおちゃらけたムードは原作たるゲーム版、トラスバール公国を守る大戦を経験する前のことで、その証拠にエンジェル隊のアニメでの居住地であるエンジェルステーションですか、あれはゲーム版の最初に完全破壊されています。ウォルコット中佐がどうしたのかは知りませんけど、そうして戦争状態に突入したエンジェル隊は着任してきた司令官であるタクト・マイヤーズ指揮のもとに奮戦し、激闘を勝ち抜き公国に平和を取り戻すわけで、彼女たちはゲーム版で初めてパイロットとして活躍し、英雄ないし天使となり得るのですね。
しかし、ミルキィホームズの場合はその逆であり、アニメは原作であるゲーム版の後、小林オペラがどこかへ行ってしまった以降の話という位置づけです。それまで1期の1話にあるような活躍をしてきた探偵集団だったミルキィホームズがトイズを失い、言ってしまえば落ちぶれていく様をアニメ化したわけで、原作の優れた彼女たちを知っていると、ギャップが酷すぎてたまらない。そこも私はなんか嫌なのよ。

仮にミルキィホームズがトイズを取り戻し、探偵として再起したらその時点で作品の大目標は達成されてしまうわけで、作品を続けるためにはトイズをちょびちょび出しつつも、彼女たちにはダメダメでいてもらわないと意味がない。だから、1期の最後で取り戻したはずのトイズを、また失ったのですよ。作品的都合というわけで、そういうのが見え透いてしまったのもなんだかね。アンリエットさんは始終怒っていますけど、元々はあの人の責任でもあるんだし、そもそも怪盗ごときがなにを偉そうにとも思う。なんて言うか、余裕のない作品だよね、ミルキィホームズ第2幕は。3話以降を見続けるかはまだ決めてないですが、多分これ以上は無理じゃないかな。
今期のアニメは色々観てますけど、個人的に推しているのはリコーダーとランドセルですね。これには様々な理由があるのだけど、まあ、簡単に言うと作者のことを知っているからです。知っていると言っても明確に知り合いというわけではないし、かといって原作に思い入れが強いというわけでもないのだけど、世の中色々ありましてね。あの人が商業作家として活躍しているのを見ると、未だに新鮮な驚きを感じてしまうぐらいには、ネットでの活動の方が印象深い。作品がアニメ化されるなんて夢にも思ってなかったといえば失礼かもしれないけど、最近は4コマのアニメ化も多いですからね。ある意味、順当なのかも知れません。

5分足らずのアニメというのは、前例がないわけではないにせよ結構新しい手法だと思います。観るまでは流石に短すぎるんじゃないかと感じてたけど、実際に視聴してみると、これがしっくりとくるから不思議ですね。でも、考えてみれば元々が4コマなのだから、30分とかでアニメ化されている方がおかしいのかも知れない。それに画像は3巻ですけど、この作品自体まだ2巻しか出てないから、例え1クールだとしても原作ネタなんてすぐに使い果たしてしまうでしょうしね。3分以上、5分足らずというのは確かに短いけど、純粋に4コマ作品のアニメを楽しむには、むしろこれぐらいの時間のほうが丁度いいのではないか。
設定としては、4コマのネタとしてはそれほど奇抜ではないかな。過去作品に該当があるかは分からないけど、まあ、極端な対比物、対象物というのは作品作りには欠かせないスパイスである、こういうギャップを楽しむというのは、ある種王道なものですからね。あずまんが大王とかもそうでしょ? 日常の中の非日常、とでも言うのかな。最近は日常系漫画が流行ってますから少なくなってきたけど、こういう特異性で攻める漫画というのは、今も昔も強いなというイメージ。勿論、好みもあるんだろうけど、成人男子みたいなガタイをした小学生と、小学生にしか見えない姉弟なんて組み合わせ、もうそれだけで面白いじゃないですか。こういう言い方は失礼かもしれないけど、存在そのものが一つのネタとして成立するというのは、やっぱりキャラクター性の観点から言っても分かりやすいし、私は好きですね。最近はなんだ、ネタもヘッタクレもないような萌え4コマが多いから……まあ、そこら辺についてはまた機会があるときにでも語りますか。

しかし、改めてアニメで見るとあつしは本当にデカイなぁ。声が置鮎龍太郎というのは抜群のセンスだと思うけど、アニメで動いているのを見ると、なんか感動しちゃうね。まあ、現実にあつしみたいな奴がいたとすれば、それは間違いなく病気の一種なんですが、この作品では特にそういった部分が出てくるわけでもないので、安心して見ることができます。一般に巨人症は短命だといいますけど、一桁の段階で180センチ超えたという実例もあるぐらいですから、実は現実離れした設定というわけでもないんだよね。まあ、あつしとあつみの家庭はどちらかと言えば小柄な人が多いので、あつしの場合は突然変異みたいなものだろうけど。
3分と少ししかないアニメの内容について語るというのも妙な話だけど、原作の良さが十分に引き出せていたし、短いながらも満足できる内容にはなっていたと思います。なんか、1話は森田さんは無口の森田さんとその友人が客演していましたけど、ああいう小ネタはクスリと来て良いよね。くどすぎると不快になるけど、1話の最初にちょっと出るぐらいなら十分許容出来るでしょう。
けど、気になるのはこの作品、BDとかどんなふうに出すんでしょうね? 全何話かも定かではないですか、仮に1クール13話程度なのだとしたら、それこそBD1本出せば事足りてしまう。仮に2クールやったとしても、精々2巻で収まる内容だろうし……これで複数巻出したらビックリだけど、今のアニメはソフトで設ける商法だからなぁ。まあ、あまりに無茶苦茶なことをやらないのなら買いますけど、今期はあの夏とかも欲しいし、じっくりと見極めてからにしよう。

でも、久々に東屋めめのサイト覗いたけど、アニメ化に対する告知が文字リンクという簡素っぷりに吹いた。バナーぐらいアニメ公式にあるだろうに、それを文字バナーですませてしまうのは流石というかなんと言うか……どこぞのWEB漫画サイトとは対照的ですね。まあ、単に忙しかっただけかも知れないけど、ブログのコメントもサッパリしていたし、嬉しいことには違いないにせよ、なんか好感が持てるよね。私はあいにく地上波で観ることができないから、ニコニコ動画で観ているのだけど、それなりに評判もいいみたいですから、忘れないように毎週視聴を続けていこうかと思います。だけど、本当に全何話構成なのだろう……3分なら4クールもいけるんじゃね? と思わなくはないけど、とりあえず13話ぐらいはやって欲しいなぁ。
孤独のグルメって良い漫画ではあるけど、ブームの発端がネットであるからか、どこか過大評価されている部分があって、孤独のグルメを評価しない奴はにわかみたいな風潮があると思うんですよね。確かにそのブームに後押しされて連載復活までこぎつけた作品ではあるけど、原作としては20年近く前の作品だし、確かに料理物としては驚くほど色褪せていないものではあるが、はてさてそこまで持ち上げる程のものか、と思っていた時期が私にもありました。でも、新作が発表された頃に改めて読んでみると、これがまあ面白い。人気となる作品には、やはりそれだけの魅力があると言うわけですね。

そんな孤独のグルメがドラマ化されると聞いたとき、私は結構意外でした。噂程度に一度ドラマ化を断ったという話を聞いたことがありましたし、「これはドラマ化とかはされない原作モノなんだろう」と勝手に理解していたんですね。ドラマCDにはなりましたけど、あれはなにせ音声のみですから、視覚的に原作を崩すということがありませんし、別次元の問題でしょう。とはいえ、最初のドラマ化を断った理由は役者の問題であったというし、そういった問題が解消されればドラマ化それ自体は出来たのかも知れません。
さて、主演の松重豊は強面で知られる個性派俳優ですが、実年齢より若く見えるが特徴的な井之頭五郎役としては、ちょっとイメージが違うかなと思いました。ネットで言われていた中井貴一という人選は、なるほど確かにと感じさせる部分はありましたが、あの人だって50歳は超えていますし、それに今は大河で急がしそうだからねぇ。まあ、ちょっと強面ではあるけど、まるきり無名とか、スーツのまるで似合わない役者というわけでもなかったから、別にいいんじゃないかな。大体、日本の場合だとそもそも役者ではない主演というのも十分あり得たわけだし、それなりにキャリアのある俳優さんに演じて貰えるというだけで、この手の話題作では重畳なのかも知れません。制作がテレ東で、しかも深夜枠というのはややメジャーから外れてますけど、食べ物を扱う番組といえばテレ東というイメージもありますし、原作者が事前に「原作とは別物」であることを明言していたから、肩の力は抜いて観られたかも知れない。

現在2話まで放送ているわけですが、1話の感想を言うとなかなかしっかりとした作りのドラマで驚きました。勿論、特別物語性があるわけではありませんが、そこが逆に原作テイストであると言うか、井之頭五郎がどういう触手の人間で、なにに比重をおいて生きているかというのが、簡潔ながらも上手く紹介されていると思った。変にドラマ仕立てになっていないところがまた良くて、むしろ前半15分すらも長かったような気がする。孤独のグルメは30分のドラマですけど、もっとこう10分ぐらいのショートドラマでも良いんだよね。食べることだけに比重を置くなら、それぐらいの短さでも十分に行ける。
まあ、30分間つまらなかったのかといわれればそうでもないし、飯が運ばれてくるまでの焦らしとでも思っておけば、それほど悪いものではありませんが。1話のテーマは門前仲町の焼き鳥屋さんということですが、ここは以前にアド街ック天国で紹介されたことがあるとかで、元からテレ東との繋がりはあったみたいですね。架空の店ではなくて実在の飲食店というわけだけど、流石に素人をドラマに出すわけにも行かないからか、店舗だけ借りて店主ないし店員は役者が演じるという感じらしい。もっとも、焼き鳥屋の女将さんを演じた女優さんは、実際の女将さんとかなりそっくりだったのだけど……これは偶然なのか、拘りなのか。
焼き鳥はなかなかに美味しそうでしたね。全部塩というのがニクいと思いましたし、店で食うのはやっぱり塩じゃなくちゃ。逆に持ち帰りはタレみたいな。私は映像屋ではありませんから、料理の映し方がどうだとか、そういう専門的なことはわかりませんけど、十分に美味しそうだと思いましたね。まあ、下町にあるような小さな焼き鳥屋ですから、ビックリするほど美味しいというわけでもないのだろうけど、少なくとも「今日は焼き鳥が食べたい」と思う程度には、味覚を刺激されるものがあった。

2話は煮魚だったけど、個人的に白いご飯に合うのは焼き魚ではないかと思ったり。いや、美味しそうだったので別に良いのだけど、友情出演で芸人が出ていたせいか、一気にチープな感じになってしまいましたね。もうちょっとこう、外界と隔離されたような世界観を出して欲しかったかも知れない。次回はタンメンとのことですが、番組連動で飲食店タイアップをしているようなものですから、原作にありがちな感じの悪い店とか、そういうのは今のところ出ませんね。せめて、五郎の失敗とか重ね技とか、そういうのぐらいは再現して欲しいのだけど……まあ、今後に期待しますか。
私はおねティよりも、おねツイの方が、どちらかと言えば好きなんですけど、両作品から約10年、おねがいシリーズが帰ってきたという感じかな。実は、正月頃にCSのキッズステーションでおねティの一挙放送がやっていたから、それほど懐かしい気はしなかったんですよ。なにせ、事前に本家本元を観ているわけだし、感慨のようなものもわかないんじゃないかなと、勝手にそんなことを思っていた。でも、実際にあの夏の1話を見てみると、「あぁ、これは……」という感じで、そこにはやはり懐かしさが生まれていた。

まあ、かつてキムシンの助手だった監督についてはハンドメイドメイとか色モノのイメージが強いので置いておきますけど、企画自体はメガマガ等のインタビューを見る限り、黒田洋介主体で、そこに羽音たらくを呼び込んだという形なのかな。要は「おねティよもう一度!」ってことなんだろうけど、初代から10年は経っているわけですから、別に良いんじゃないですかね? 同じく黒田作品であるスクライドも10周年記念して映画とか続編作ってますし、正確におねがいシリーズではないようですが、それを意識した作品作りをしたって問題はないでしょう。
始まりはまあ、どこのおねティだという感じだったけど、これにしたってオマージュみたいなものだし、明確に前作を意識した設定や描写が、この作品には数多く散りばめられていると思う。ヒロインの赤髪設定とか、おそらくは宇宙人の類であることとかもね。ヒロインの設定には思うところあるので後述しますけど、田村ゆかりが声を当てている山野檸檬なんかは、完全におねがいシリーズの森野苺の、言ってしまえばセルフパロディに当たるキャラでしょう。それは制服からも見て分かることだと思います。これに関しても、制作側は完全にファンサービスの一種であると言っていますし、キャラとしての立ち位置はともかく、深い意味はないのではないかと。
折角ならシリーズ名も継承すればよかったと思いますが、そうなってくると井出安軌を連れてこないといけませんからね。というか、なんでこの布陣で監督が井出安軌ではないのだろうか。あくまで別物として捉えているのか、それとも最近売出し中の長井の方が受けると思ったのか……まあ、そこら辺は色々あるよね。

内容に関しては、所謂掴みは抜群だと思います。少々、焼き直しも過ぎるという意見もあるでしょうけど、あれぐらいが丁度いいと私は思うし、実に分かりやすかった。主人公が死にかけて、謎の女性が転校してきて、なし崩し的に仲間内での映画企画がスタートする。イレギュラーは檸檬ぐらいでしょうけど、これから青春が始まるという感じがして、ワクワクするじゃないですか。ただ、登場するヒロインのうち、青髪の柑菜が主人公を好きだというのはよくわかるけど、もう一人の……美桜だっけ? あっちも、海人のこと好きなんですかね。なんか、若干ですがそういった描写が見て取れたような気もするんだけど。別にこのタイプの作品は主人公がモテモテでも問題ないと思うし、現におねツイは3人のヒロインから好意を向けられてましたしね。まあ、一人はフェイクでしたが。
ただ、作品紹介を見る限り、イレギュラーやファンサービスの一種であるはずの山野檸檬もまた、ヒロインの一人として紹介されているんだよね。単純に登場する女性キャラをヒロインと表現しているならともかく、この手の恋愛をメインにした作品では、多分違うでしょう。けど、主人公となにかあるようなキャラに見えないというのも事実で、どちらかと言えば親友になる予定のイチカと、友情話でもあるんじゃないかなぁと思っていたり。

私は概ね高評価の「あの夏で待ってる」ですけど、気になる点がないわけでもない。それはメインヒロインであるイチカの設定で、彼女の赤髪がこの世界観ではかなり目立つものと表現されてるんだよね。宇宙人だったみずほ先生はともかく、例えばおねツイの深衣奈とかも赤髪ですけど、特に浮いた感じはなかったけど。後、これは完全に妄想のたぐいだと思いますが、そもそもイチカって本当に宇宙人なんでしょうか?
いや、というのもね、私の経験上待ってるとか、待っててみたいな、「待つ」という漢字が使われている作品は、タイムトラベル物が多いんだよね。みずほ先生の件があるから宇宙人と思われがちなイチカだけど、実は未来人だった、と言われても私は驚かない。あの周囲を気にする反応は、どちらでも説明が付くしね。
まあ、いずれにせよ面白い作品なので視聴継続、脚本家も黒田洋介ですから、ドロドロした面もなく終わってくれるでしょう、きっと。これは願望だけどさ。
冬コミもいよいよ3日目、今日はサークル参加です。コミケにサークル参加するのも、なんだかんだ言ってお馴染みぐらいの感覚になってきた気がする けど、今回は明け方からチケットを渡していた知人が「家のガス管が破裂したので行けない」とメールを寄越してきました。なんとまあ、もったいないオバケが出てきそうな話ですが、埋め合わせはすると謝 罪されたので年明けに美味しいものでも奢ってもらいましょう。まあ、私と売り子がいれば、もっと言えば売り子がいればスペースは回りますから、別にいいんですけどね。

夏は東館配置だったのに、冬は西館配置。でも、昨冬もやっぱり西配置だった気がするか、コミケごとに行ったりきたりしている感じがしますね。まあ、個人的にはやっぱり西より東のほうが馴染み深く、好きなホールといえるのかも知れないけど、自分がサークル参加することを考えると、西の和や かな雰囲気というのはいいものですね。忙しなさがないと言うか、今回のコミケは特にそれを実感することが多かった。私は8時半ぐらいまでにスペー スの準備を済ませると、そのまま東へ移動。今回は新刊も既刊も、部数がそんなにないですけど、西という配置を考えるとそんなに長く席も外してられないなと思いつつだったかな。
けどまあ、コズエノソラを必ず手にいれると誓った身としては、少なくともそれは果たさな いといけない。到着した東スペースでは、まだコズエノソラを出すサークルは準備していませんでしたが、準備が始まるとその人だかりが散らされるようになりました。ただ、私はスタッフの会話や雰囲気からサークルへの列が外で作らるっぽいことを悟って早々に移動。そんなに列らしい列というのは なかったけど、まあ、アニメ版ヨスガなんてこんなものかな。もっとも、まよチキ!本を目当てに並んでいる人もいるんだろうけどさ。私はかなりギリギリまで迷ったけど、まよチキ!に対する思い入れというのが特になかったから、結局コズエノソラだけ買うことに。 限定数2部までということでしたが、搬出用のダンボールには2000部と貼ってありましたから、なかなか強気な姿勢ですね。ヨスガとまよチキ!で、最高1000人の参加者を呼びこもうというのだから。まあ、完売したそうだから2限でも問題はなかったんでしょうが、私は4限とかそのあたりから始めるんじゃないか、と思っていたのでちょっと意外でした。

コズエノソラを意外なほどあっさりと手に入れた後は、良く行くサークルを中心に回って、これも拍子抜けするほどスムーズに進んだ。長い列に並ぶということが殆ど無くて、9割壁サークルだったことを考えると、そんな馬鹿なと思いますよね。まあ、中にはリストに加えつつも長蛇の列過ぎて回避したところもあるんですけど、それにしたって1,2サークルですから、如何に今回の冬コミが楽だったか分かるというものです。私は特別、ジャンル買いをしていませんから、島中を開拓するとかそういうことはしてないんだけど、今年の夏はそれに精を出していたのかな? 別にあのときの行動が間違っていたとは思いませんが、冬は「節約」をテーマに上げていたこともあって、徹底的に行くサークルを絞ったような気がする。
元々、私には悩みのようなものがあって、コミケのときに回るサークルがほぼ壁サークルか、もしくは島角サークルばかりなのはどうなのだろうみたいなことを、最近はよく考えていたんですよ。夏に島中巡りをしたのもそれが理由で、まあ、結果としていいサークルにも出会えたから無駄ではなかったんだけど、それもそれで微妙な感じがしてさ。これは2日目の日記でも書いたことだけど、私の行くサークルは確かに壁サークル、所謂大手だけど、最初から壁だったわけでもないし、ピコや中堅だった時代も普通にあるんですよ。逆に、どことはいいませんが、かつては壁やシャッター前だったのが、今じゃ島中サークルになっているところだってあるわけですから、こういうったことに関しては、少し考え過ぎだったのかなと思わなくもない。まあ、自分のケチな部分に対する言い訳なのかも知れませんが。

スペースに戻ったのは12時になる前と、これも例年に比べるとかなり速かったのですが、戻った時点で新刊及び既刊は完売間近で、残り数冊、片手の指でも足りてしまう程度になっていました。極端に冊数を絞っていた、というのも勿論あるのでしょうけど、西館にも関わらず、午前中に来てくれた人が結構多かったらしい。
残り数冊ならと、私は売り子にその場を任せて西館巡り。ギャルゲジャンルが西館配置となったことで、こっちにも結構贔屓のサークルが沢山いましてね。久方ぶりに参加したイヅミヤは新刊なしのペーパーのみでしたが、流石にもう配布終了していたので見本用においてあったものを確認。後日、HPの方で公開するということでしたから、年明けにでも確認すればいいでしょう。問題は既刊の方で、なにせ久方ぶりの参加だから自分が既刊を買っていたか、持っていたかというのが分からない。とりあえず、見覚えのない表紙の本を1冊手に取り、内容も特に覚えがないことを確認して購入。もしかしたら、持っているかも知れないのだけどね。
その後は西館を、壁中心にぐるりと回っていたのだけど、とあるシャッター前で驚くべき光景に遭遇。なんと、あのexclamationが、エロゲ界最高の原画家である橋本タカシ率いる最大手サークルに、列らしい列がないのです。正確には十人程度並んでいたので、完売したわけではないというのが分かります。私は半信半疑で、しかし、こんな機会は滅多に無いと並んでみると、なんと正午もちょっと過ぎの段階で4限頒布を維持しているというのです。私は唖然としながら並び続け、たった数分待っただけで新刊と、夏コミで買えなかった既刊をゲットしてしまいました。まさかそんな、いくら西館だからってこんなことあり得るのだろうかと思いましたけど、事実なのだから仕方が無い。まあ、次に覗いた際は完売していましたから、運が良かったというべきなんでしょうが。
続けて歩いていると、今度は石恵の個人サークルである偽MIDIの会が配置されているシャッター前へと近づきました。石恵といえば、石恵塗で知られる成人漫画界の猛者ですが、同人サークルとしても最大手の一角を占める人です。当然、こんな昼も過ぎちゃった時間に訪れても、新刊なんて残っていないだろうと思いきや……なんとビックリ、こっちは本当に列がなかった。並ばず買えて、しかも特典のポスターまで残ってた。私はハッシーのときよりも更に驚き、一体全体今回のコミケはどうしたのかと、そう思いながらちゃっかり新刊を購入してしまった。
なんというか、これも時代なんですかね? 私が東館で回避したサークルはトモセシュンサクの無限軌道Aでしたけど、時代は最早石恵よりもトモセシュンサクなのだろうか。少なからず似た部分があると個人的に考えている両者ですけど、これはちょっと意外だったかな。

そんな感じで、西館巡りをしている間に新刊も既刊も完売してしまったので、長居する必要はないと13時前には早々に撤収準備を始めていました。その間に方々へ撤収する旨を連絡したら、一度に沢山の人が来て焦ってしまった。後輩のレイヤーが赤セイバーやらなにやらの格好で訪れたときは、前もって約束していたとおりにお菓子を上げたけど、他にもアンソロ制作の際、お世話になったにゃべさんとか、サークル・長い髪の女の子の砂塚さゆさんなんかも来てくれましたね。後はまあ、友人とか。
そういや、友人の一人が餞別として無人少女の新刊をくれたのが意外だった。いや、結構好きなので嬉しいのですけど、なんでまた無人少女と思ったら、並んだかららしい。そりゃ、並ばないと本は買えないけどさ。予期せぬ贈り物に、なんか得した気分でした。
本当はもう少し会場へ居ても良かったんだけど、実はコミケ後にカウントダウンコンサートの予定がありましてね。それに参加するためにも、余力を残して置かなければならなかったんですよ。そんな訳で早めに会場を後にして、大井町で打ち上げをした後はすぐに帰宅しました。購入した本に関しては、ダンボールに詰めて発送してしまったので、手持ちはほとんどコズエノソラだけでしたから、見が軽いったらしょうがない。早朝にアクシデントこそありましたけど、ほぼすべてにおいて上手くいったコミケといえるでしょう。近年、ここまで思い通りにことが進んだのなんて、殆どありませんというか、初めてかも知れないね。年の最後に、良いこともあったもんだ。まあ、打ち上げで食べた鍋が美味しくなかったので、どっこいどっこいな気もしますけど。

カウントダウンコンサートについては書くつもりが無いので、冬コミ参加日記、そして今年の日記は以上になります。新年は元旦から、と言いたいところですが、流石にくたびれたので正月休みではないですが、10日頃から再開しようかなと思っています。コズエノソラのレビューについては考え中ですが、まあ、特別レビューするほどの内容かと言われれば、どうなんだろうねという感じ。面白かったといえば面白かったけど、やはりアニメ版だなと感じさせる程度ではありましたよ。殊更嫌悪はしませんけど、好意的になる理由も無いので、感想を書くかどうかは考えておきます。
ところで、これ色々なところで言ってるんですけど、石恵がいつも通りTo LOVEる本を出して、流行りのはがないに行かなかったのは、やはり石恵塗りを持つ者として、ブリキ塗りに思うところでもあったんだろうか? なんてネタを年末年始は考えていた気がする。まあ、To LOVEるの方が好きなので全然構わないんですが。さてはて来年の夏コミは、一体どのジャンルが盛況なのかな。私、気になります。

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